ワイン用のぶどう生産のパイオニア「南果連ワイン部」の挑戦 ~良いワインは良いぶどうから、良いぶどうは南果連から~ 南果連協同組合ワイン部(上山市) 1 候補者の概要 南果連協同組合は、昭和41年に法人登記された果樹専門の出荷組織で、ワイン部 は、その生産部会の一つとして昭和49年に欧州系品種の契約栽培を始めると同時に 設立された。平成27年の部員数は30名である。 2 活動内容 (1)栽培方法のマニュアル化による高品質生産 ワイン用欧州系品種をいち早く導入し、試行錯誤した経験も踏まえ、自分たち で栽培をマニュアル化した。 「良いワインは、良いぶどうから」を合言葉に、技術 力向上へのたゆまぬ努力を積み重ね、他産地には真似できない高糖度で品質の良 い果実生産を実現している。 (2)かみのやま産ワインのブランド化、地域活性化への取組み 当部会のワイン用ぶどうは、大手ワイナリー2社から「かみのやま」を冠した ワインとして販売されており、国産ワインコンクールにおいて、金賞を受賞するな ど、全国的な産地となった。 上山市では産官学金が一体となり、かみのやま産ワインのブランド化による地域 活性化に取り組んでおり、当部会はその中心として、積極的に活動している。 3 今後の発展方向 「日本ワイン」への注目が集ま る中、当部会のワイン用ぶどうへ の需要が高まっている。今後、 需要に応えるため、研修生を受け 入れながら、ワイン用ぶどうの新 規生産者を育成し、生産体制の強 化を図る。さらに、ワイン用ぶど うの生産者を起点としたかみのや ま産ワインのブランド化、上山市 全体での6次産業化を具現化した いと考えている。 ワイン部の栽培研修会の様子
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