5月28日(火) 第1学年C組 英語科学習指導案 授業者 1 教 材 PROGRAM 3 第2時 大 沢 裕 ウッド先生がやってきた ( Sunshine English Course 1 ) 2 教材について (1) 題材に関して 本課では,由紀のクラスの英語の授業に,初めてALTのウッド先生がやってくる。ウッド 先生は生徒達にあいさつとして自己紹介を行い,生徒達から日本の文化に関する質問を受ける。 初めて人と出会う場面で,自己紹介は欠かせないコミュニケーション活動である。相手につい ての情報を得るとともに,自分自身についても相手に伝え,お互いについて理解し合うことで本 当のコミュニケーションが成り立つことになる。一方的な情報伝達の活動で終始してしまわない ように活動を工夫し,お互いの情報を伝え合えるようなインタラクションの場を設けながら指導 していきたい。 また,内容として寿司やまんがなどの日本を代表する文化が扱われている 。世界の中の日本 という視点を意識させ,自国の文化について目を向けさせることで,国際社会の中で世界に誇 れる日本の姿を見つめ直すとともに,将来それらを自信を持って他国に発信していくことがで きるような姿勢を身に付けさせたい。 (2) 言語材料に関して 本課の§1では,一般動詞の用法を学習する。動詞は英語表現には欠かせない品詞であり, それらを正しく運用できるようにすることは必須である。一般動詞を学ぶことで基本的な動作 全般を表現することが可能となり,表現の幅が大きく広がることになる。基礎となる語順を徹 底して指導するとともに,基礎的な一般動詞を数多く導入していくことで表現力を高め,コミ ュニケーションの土台となる基礎の部分をしっかりと固められるように指導していきたい。 §2では一般動詞の疑問文とその答え方や一般動詞の否定文を学習する。疑問文は,人物の 一人称的なモノローグの中でではなく,他者との双方向の言葉のやりとりが必要とされるシチ ュエーションの中でこそ意味をなすものであり,コミュニケーションに欠かせない表現である と言える。また,それらに対して Yes, No や否定文などを用いてはっきりと意思決定を表現す ることで,初めてコミュニケーションが成立したこととなる。他者と意思や情報を伝え合うと いう言葉のもつ本質的な役割の重要性を意識させ,仲間と積極的に言語活動に取り組むことが できるように指導していきたい。 (3) 「思考力・判断力・表現力」を高める指導と評価の在り方 英語科では,「思考力・判断力・表現力」を「基礎的な知識及び技能を活用して課題を解決す るために必要な能力」と捉えた。また「思考力・判断力・表現力」は,「外国語表現の能力」 「外国語理解の能力」の一部として含まれる力であると考え,これら二つの能力を育成する言語 活動を効果的に行い,適切に評価していくことで高められていくものであると考えた。 本課では,後に予定されている,既習の言語材料を活用してより内容の濃い自己紹介文を作り 上げるための基礎を身に付けることを目的の一つとしている。自己紹介は自己表現活動の最も基 本的なものである。情報量の豊富な自分自身について,聞く側の必要とする情報をいかに取捨選 択し,自分自身の英語力とを照らし合わせた上で,どのようなことを伝えられるのかを考えなけ ればならない。他者との言語活動を通して新出文型の定着を図るとともに,他者が欲する情報に 気づかせ,英作文にそれを反映できるように指導し,その結果を適切に評価していくことで, 「思考力・判断力・表現力」の育成に結び付けられるようにしていきたい。 3 生徒の実態 男子21名,女子21名で,授業には1年生らしく無邪気で元気に自ら進んで取り組むことができて いる。教師の指示には耳を傾け,活動には男女の隔てなく和気あいあいに取り組み,静と動にメリ ハリをつけて授業に臨むことができている。一方,中学校での学習が始まってから一ヶ月程度とい うこともあり,活動時に日本語を用いないなどの授業ルールの徹底が図れていない面が見られる。 それぞれの活動におけるフィードバックを適時行っていくことで,良いこと・悪いことを理解させ, 常により良い活動ができるように意識させたい。また,小学校での外国語活動にはなかった英語を 書くことにおいては,個人差が見られる。授業において少しずつ書く活動を取り入れていくことで, 英語を書く技能を身に付けられるようにしていきたい。 4 単元の目標 (1) 間違いを恐れず,積極的に言語活動に取り組む。 (2) 一般動詞を用いて自己紹介をする。 (3) 一般動詞を用いた文章の内容を正しく理解する (4) 一般動詞を用いた文の構造を理解する。 5 単元の評価規準 イ.外国語表現の能力 ウ.外国語理解の能力 エ.言語や文化について の知識・理解 ①間違いを恐れず,積 ①一般動詞を用いて自 極的に言語活動に取 己紹介をすることが り組んでいる。 できる。 ①一般動詞を用いた文 章の内容を正しく理 解することができ る。 ①一般動詞を用いた文 の構造を理解してい る。 ア.コミュニケーションへ の関心・意欲・態度 6 時間 指導と評価の計画(5時間) ○ねらい ・学習活動 1 ○本単元で身に付ける技能や理解する内容を知る。 ・ALTの自己紹介を聞き,内容を確認する。 ・本単元で身に付ける技能や理解する内容を知る。 ○一般動詞を用いた文の構造を理解する。 ・一般動詞を用いた文の構造を知る。 ・多様な一般動詞を知り,アクションで表現する。 ・教科書本文を通して,一般動詞の使い方を理解する。 ・一般動詞を用いて自分のことについて話す練習をする。 単元の評価規準 評価方法 エの① 後日ペーパーテ スト エの① 後日ペーパーテ スト アの① 活動の観察 4 ○一般動詞の疑問文を用いて会話を継続させる練習をする。 ・教科書本文の音読練習をする。 本 ・他者の簡単な自己紹介を聞き,さらに詳しい情報を得るた 時 めに相手の話に応じて質問したり,相づち表現を用いて会 話を継続させる練習をする。 アの① 活動の観察 5 ○自己紹介文(Level 1)を作成する。 ・自分自身について聞き手に伝えたいことを英文7文程度で 書いて表現する。 イの① ワークシート分 析 2 ○一般動詞を用いて自分自身のことについて表現する。 ・教科書本文の音読練習をする。 ・一般動詞を用いて自分自身のことについてペアに話して伝 える。聞き手は相づち表現を用いて会話を継続する。 ・自分自身のことについて箇条書きでまとめる。 3 ○一般動詞を用いた疑問文・否定文の文の構造を理解する。 ・一般動詞を用いた疑問文・否定文の文の構造を知る。 ・教科書本文を通して,一般動詞の疑問文否定文の使い方を 理解する。 ・「△△な人探しゲーム」を行い,一般動詞の疑問文を用い て,提示された内容に合う人をクラスの中から探し出す。 後 <ペーパーテスト> 日 ◇一般動詞を用いた文章の内容についての理解を見る問題 ◇一般動詞を用いた文の語順や語彙についての知識を問う 問題 <パフォーマンステスト> ◇一般動詞を用いた自己紹介スピーチ 7 ウの① エの① ペーパーテスト ペーパーテスト イの① パフォーマンス テスト 本時の学習 (1) 本時のねらい ① 積極的に発言し,一般動詞の疑問文や相づち表現を用いて会話を継続させることができる。 ② 相手の話を聞き,その内容について一般動詞の疑問文を用いて適切な質問をすることがで きる。 (2) 教 具 ・CDプレーヤー (3) 展 ・コンピュータ ・ワークシート 開 凡例: 学 習 活 動・学 習 内 容《形 態》 過程 1 復 習 33 分 2 ・指導上の留意点 ○評価 ☆思考力・判断力・表現力を育成する言語活動 ウォームアップ (1) あいさつ (2) 歌 《一斉》 (3) Brush Up English 《ペア》 ・発音とリズムを意識して練習させる。 ・発音や音のつながりに注意して練習させる。 ・正しく発音できたかフィードバックを行う。 復習 (1)Pattern Practice 《一斉》 Do you play baseball? ・テンポ良く日本語で質問する Do you speak English? ・正しく言えているか確認する。 Do you eat natto? Do you cook dinner? Do you study English every day? Do you clean your room every Sunday? (2)答え方の確認 Do Do Do Do 3 <内容のまとまり>,(評価の観点),[評価方法] you you you you like sushi? play soccer? have a dog? eat breakfast every day? 《一斉》 - Yes, I do. I like hamachi very much. Yes, I do. I love Urawa Reds. No, I don't. I don't like dogs but I like cats. No, I don't. Sometimes I just eat bananas. (3)15 Seconds Memorizing 《個人》 本文の確認 (1) Listening to the CD 《一斉》 (2) 内容確認 T-F Quiz ① Ms. Wood likes sushi. ② Ms. Wood likes manga. ・正しく言えているか確認する。 ・3文をスクリーンに提示する。 ・教科書は閉じさせたまま聞かせる。 ・内容を想起させる。 (3) 音読練習 ① Repeat after the teacher ② Individual reading ③ Overlapping ④ Read and look up ⑤ 虫くい Reading 4 展 開 15 分 ・スクリーンに音読のポイントを提示し,発 音,リズム,音のつながりなどを意識させ る。 ・十分に反復練習を行わせ,定着を図る。 「会話を続けよう」 話し相手の自己紹介を話題のきっかけと して,お互いに質問し合いながら会話を継 続させる。 (1) 活動内容説明 《一斉》 ・スクリーンを使って分かりやすくルールを Rule ① 話題にあがったことについて 提示する。 のみ質問し,1つの話題で最 ☆話し相手の発言を聞き,その内容に応じて質 低でもお互い1問ずつ質問を 問を考えたりしながら,会話を継続させる。 出し合う。 ○積極的に発言し,一般動詞の疑問文や相づち Rule ② 質問に答えた時には一言情報 表現を用いて会話を継続させることができ を付け足す。 る。 Rule ③ 相づち表現をできるだけ使え 〈S〉(関心・意欲・態度)〔活動観察〕 るようにする。 ○相手の話を聞き,その内容について適切な質 問をすることができる。 (2) 相づち表現の復習 《一斉》 〈S〉(外国語表現の能力)〔活動観察〕 (3) 例示 《一斉》 (4) 自己紹介文を考える。 《個人》 (5) ペアで会話をする。 《ペア》 ・コンピュータを使って分かりやすく例示す る。 ・自己紹介の簡単な定型文はスクリーンに例示 しておく。 ・必要に応じて個別指導を行う。 (6) 確認 《一斉》 ・活動結果の確認とフィードバックを行う。 整 5 まとめ 理 ・本時のまとめ 2 分 6 あいさつ 《一斉》 ・内容のまとめと次時の連絡をする。 (4) 思考力・判断力・表現力を高めることを意図した指導 本時の学習は,言語活動を通して新出文型の定着を図り,その後の自己紹介文作成といった言 語の活用場面に生かせるようにしていくということを一つの目的としている。また,他者とのや りとりを単発的に終えてしまうのではなく,コミュニケーションとして持続させていく力を身に 付けさせることも,もう一つの目的としている。指導過程4はこれら二つの目的を達成するため の言語活動として設定している。話し相手の質問を受けて,それに関わる内容で相手に質問した いことを考えたり,自分自身について質問されたことを応答したりといった,その場での思考・ 判断・表現を必要とし,それらの力の育成が期待される活動である。 ここでは「思考力・判断力・表現力」の育成が,英語における「コミュニケーションの継続」 という技能の習得に密接に結び付いている。また活動における目標達成による充足感はより高次 のコミュニケーションへの関心・意欲につながることとなる。このように「思考力・判断力・表 現力」の育成過程には,技能や意欲といった他の学力の要素とも相互作用が生じていることも意 識して指導に当たることが重要であると考える。 5月 28 日(火) 第2学年C組 英語科学習指導案 授業者 1 2 教 材 PROGRAM 3 第1時 笠 原 俊 Charity Walk ( Sunshine English Course 2 ) 教材について (1) 題材に関して 本課は,§1で,武史がウェブサイトを見て,ハワイ・マウイ島で行われる義援金を集めるチ ャリティーウォークの概要について知る。§2では,武史がウッド先生から,カナダのチャリテ ィーウォークについての話を聞き,ウォーク・ザ・ワールドという催しが日本を含めた世界中で 行われていることを知る。§3で,武史は自分たちも何か企画することができないかを考え,古 くなった本やCD,衣服などを売って,慈善団体に寄付することを考える。 チャリティーとは,慈善の精神から行われる活動や団体のことで,本課で取り上げるウォーキン グ以外にも,世界中で様々な活動が行われている。ここでは,その意義について学び,自分たち も武史のように,規模は小さくとも社会に貢献できるということを感じ取らせたい。 (2) 言語材料に関して 本課は,§1で助動詞 must,§2で have to を,§3で I think (that)~. の従属節を含む英文 の学習をする。must の持つ「義務・禁止」と have to の持つ「必要性」の意味との違いも理解 させ,適切な使用場面を設定して言語活動を行うことで定着を図る。また,I think (that) ~. の表現を用いて,単純な事実を述べるだけでなく,自分の意見や考え,感想などを話し相手に伝 えることができるようになる。意見や考えを伝える方法を学ぶことで,表現の幅も広がり,より 豊かな言語活動ができるようになる。自分自身の意見や考えを伝えることが苦手な生徒が多い現 状を踏まえ,自信を持って自分の考えを主張できるようにするため,活発な言語活動を行う工夫 をしたい。 (3) 「思考力・判断力・表現力」を高める指導と評価の在り方 英語科では,「思考力・判断力・表現力」を「外国語理解の能力」と「外国語表現の能力」の 一部と考えた。 「思考力・判断力・表現力」を育成するために,基礎的・基本的な知識・技能は欠かすことの できないものであり,1年生の段階では,活用の場面よりも,訓練・習得の割合が大きかった。 2年生になり,語彙や表現の種類も増え,これまで学習したことをもとに,少しずつ活用の場面 を増やしている。理解の面では,読んだり,聞いたりした英文の内容や語調,または行間などか ら筆者や話者の意図を読み取るような発問を行っている。また,そこで読み取ったことを音読の 練習などでも生かし,豊かな表現をする土台としている。表現の場面では,新出表現の使用に加 え,言語活動の中にこれまで学習した内容を組み込み,様々な表現を用いて会話の目的を達成で きるような場面を設け,反復練習的な活動からの脱却を図っている。 3 生徒の実態 男子 22 名,女子 20 名で,明るく,素直な生徒が多い。意欲的に授業に取り組み,英語の歌や 音読の練習などでは,大きな声で練習している。言語活動の場面でも,積極的に取り組もうとい う姿勢が見える。しかし,ある程度,答えや表現が限られた場面では,自信を持って対話するこ とができるが,自分の意見や感想を述べたり,いろいろな考え方があるような発問に答えたりす る場面では,消極的になり,周りの様子や他の人の意見をうかがってしまう傾向がある。 これらを踏まえ,いろいろな意見や考えを認め合える集団づくりと,授業での目標を明示し, 短期的,長期的に適切な評価を行い,それを伝えることで,達成感や自信を持てる授業づくりを 心がけている。 4 単元の目標 (1) 本文の内容を理解させ,チャリティーの意義や,自分たちも身近な活動から社会貢献していけ るということに気付かせる。 (2) must や have to の用法を正しく理解させ, 義務や命令, 必要性について表現できるようにする。 (3) I think ~. の表現を用いて,自分自身の考えや意見を伝えることができたり,話し相手の意 見について適切な応答ができたりするようにする。 (4) 分かりやすい文章構成を理解させ,まとまりのある英文で自己表現活動にあたらせる。 (5) 生徒にとって身近な場面で,新出言語材料を運用する場面を設定し,活用させ,積極的にコミ ュニケーションを図ろうとする意欲を高める。 5 単元の評価規準 ア:コミュニケーションへの イ:外国語表現の能力 関心・意欲・態度 ウ:外国語理解の能力 エ:言語や文化についての 知識・理解 ①学校生活でのきまりや ①筆者や話者の意見や考 ①助動詞 must を用いた ワークや話し合いに積 やらなくてはいけない えを読んだり聞いたり 文の構造を理解してい 極的に参加している。 ことをまとまりのある して理解することがで る。 英文で表現できる。 きる ①言語活動において,ペア ②have to を用いた文の 構造を理解している。 ②自分の意見や考えを,理 ③I think ~.などの従属 由を付け加えて伝える 節を含む英文の構造を ことができる。 理解している。 6 指導と評価の計画(7時間扱い) 1 ○ねらい ・学習内容 単元の評価規準 評価方法 ○助動詞mustを用いた文の構造と用法を理解する。 エの① 後日ペーパーテスト アの① 活動の観察 エの② 後日ペーパーテスト イの① プリントへの記入 エの③ 後日ペーパーテスト ・教科書本文を通して,mustの使い方を理解する。 ・教科書本文から,情報を端的に伝えるウェブサイトや広告などの 表記に気付かせる。 ・must を用いた文を使えるように練習する。 2 ○話し相手に指示や命令する練習をする。 ・mustを用いた英文の使用場面や伝えられる内容を理解する。 ・mustを用いた英文を使えるように練習する。 ・ペアになって,must /must not を用いて応答練習をする。 3 ○have toを用いた文の構造と用法を理解する。 ・教科書本文を通して,have toの使い方を理解する。 ・発言の意図や伝えたい内容などを読み取らせ,話者の心情に沿っ て音読練習をする。 4 ○must/have toを用いて,学校生活のきまりや行う必要のあること を表現する。 ・mustの持つ「義務・禁止」の意味とhave toの持つ「必要性」のニ ュアンスの違いを理解する。 ・mustとhave toを含むリスニング教材による内容理解を行う。 5 ○I think ~. を用いて,自分の意見や考えを伝える練習をする。 ・教科書本文を通して,I think ~.の使い方を理解する。 ・教科書本文から,自分の意見を伝える表現を探す。 ・話し手の考えや,意図を意識した音読を行う。 ・ペアで,人や物に対する自分の考えや意見を伝える練習をする。 6 本 時 アの① ○話題に沿って,自分の意見や考えを言い合う。 活動の観察 ・話し相手の意見や考えを聞いた時の,適切な応答の練習をする。 ・グループ内で決められたトピックの中で,自分たちの意見を伝え 合う。 <ペーパーテスト> 後 日 7 <リスニングテスト> エの① エの② エの③ ウの① <スピーキングテスト> イの② 本時の学習 (1) 本時のねらい ① I think ~.の表現を用いて,自分の意見や考えを伝えることができる。 ② 自分の意見を伝えたり,相手の意見や考えを聞いたりして,積極的に会話に参加しようとし ている。 (2) 教 具 ・プロジェクタ (3) 展 過程 復 習 ・コンピュータ 開 凡例: <内容のまとまり>,(評価の観点),[評価方法] 学 習 活 動・学 習 内 容・《形 態》 1 ウォームアップ (1)あいさつ (2)歌 10 2 復習 分 (1) I think ~.の表現の確認 (2) Program3-3の音読 ・指導上の留意点 ○評価 ☆思考力・判断力・表現力を育成する言語活動 《一斉》 ・学習の雰囲気をつくる。 ・音声変化に留意させる 《一斉》 ・言語活動のモデルとなるよう,発音と場面に応 じた音読に注意させる。 3 言語活動 《一斉》 (1)本時の活動に関するリスニング ・3人の男女が自分の意見を話し合っている場面 ・リスニングの内容確認 ということを理解させ,この後の活動のモデル ・本時の目標の提示 にする。 『英語で自分の考えを伝えたり,他の人 の意見を聞いたりして,スムーズに話 ・本時の授業を通し,確認した内容の会話を自分 10 分 し合いを進めよう!』 たちもできるようにするという目標を持たせる。 導 入 (2)話題を理解し,自分の意見をワークシート に記入する。 《個人》 ・いろいろな意見を持つことができるような話題 ・話題の例 を提示し,自分の考えや意見,興味・関心を持 たせる。 A birthday present for Mr. Kasahara ・予想される生徒の意見 展 開 I think CDs are good for his birthday. I think a racket is a good present. (3)話し合いの中で用いる表現の練習《一斉》 25 分 What do you think (of it/him/her)? I think it’s a good idea! I don’t think so. I think so too. Why do you think so? ・この後の言語活動で,会話をスムーズに進めら れるよう,話し合いの場面でよく使用されるフ レーズを確認する。 (4)自分の考えや意見の理由や根拠を考える。 ・効果的な理由や根拠の言い方を理解させる (5)自分の意見や考え,その理由を伝え合う。 ○積極的にグループの話し合いに参加し,英語で 《ペア》 コミュニケーションをとろうとしている。 <S> (関心・意欲・態度)[活動の観察] (6)英語で話し合う 《グループ》 ☆自分の意見を言ったり,他の人の意見を聞いた ・3人のグループを作り,テーマに沿って, りしながら,適切な応答をして,話し合いをス 英語で話し合いをする。 ムーズに進めている。 ・途中で発表させ,クラス全体に上手にできてい る点や,工夫している点を肯定的にフィードバ ックする。 整 理 5 分 4 まとめ ・本時の振り返り 《一斉》 ・自分の意見や考えを伝えることの重要さと,い ろいろな考えを肯定的に受け止める態度の必要 性を確認する。 (4) 思考力・判断力・表現力を高めることを意図した指導 本時の学習では,話題に沿って自分の意見や考えを整理し,それをグループ内で伝え合うとい う活動に向け,「思考力・判断力・表現力」を育成する指導がなされている。また,自分の意見 や考えを,単に伝えるだけでなく,自分の主張の根拠となる理由や思いを付け加え,自分の意見 に説得力を持たせようとする場面や,相手の意見や考えを聞いて,同意したり,反論したりする 場面では,上手に話し合いを進めるテクニックが必要とされる。こういった点から「思考力・判 断力・表現力」を支える「基礎的・基本的な知識・技能」も高められていると考える。さらに, 短い情報のやり取りで終わってしまう言語活動から,自分の意見や考えを伝える活動になること で,より自分自身の気持ちを伝えたいという思いや,クラスメートの考えていることを知りたい という「コミュニケーションへの関心・意欲・態度」も相乗的に高まっていくということが考え られる。 5月28日(火) 第3学年A組 英語科学習指導案 授業者 1 教 材 第2時 遠 藤 敏 恵 PROGRAM 2 Volcanoes in Japan ( Sunshine English Course 3 ) 2 教材について (1) 題材に関して 本課は,リサのところに,父の転勤のため鹿児島に引っ越したばかりだという太郎から手紙 が届いた,という設定で始まる。太郎がリサに宛てた手紙には,桜島を始め多くの観光資源に 恵まれている鹿児島の様子が紹介されている。リサから桜島のことを聞き火山について興味を 持った桃子が,日本の火山について具体的な数字を挙げて説明し,富士山や浅間山の活動状況 について,詳しく言及する場面へと発展する。 本校の通学区は広く,さいたま市,蕨市,川口市,戸田市と四つの市にまたがっていること もあり,生徒同士お互いの住む地域についての理解はあまり深くない。鹿児島の例を始めとし, 自分たちの住む地域の歴史的・地理的な特徴について紹介するような,情報提供型の文章を読 ませ,それらを参考にして,地域の歴史などについて,英語で発信させる活動へとつなげたい。 (2) 言語材料に関して Program 1 では,現在完了の完了用法について学習した。Program 2 では新たに,現在完了の 継続用法と経験用法を導入する。継続用法は,過去のある時点から現在までの状態の継続を表 すため,使用できる動詞が限られていたり,期間を表す for,since などの語と共に表されること が多い。また経験用法は,継続用法と異なり,使われる動詞には基本的に制限がない。現在完 了の用法について整理し,身近な話題での運用へとつなげたい。そのために練習の際には,ペ アやグループなど活動形態を工夫し,形成的評価を効果的に行い,繰り返し何度も取り組める ようにさせたい。 (3) 「思考力・判断力・表現力」を高める指導と評価の在り方 「思考力・判断力・表現力」とは,「基礎的・基本的な知識や技能」を活用して,課題を解決 するために必要な力とされている。よって英語科では,これら「思考力・判断力・表現力」を 「外国語表現の能力」及び「外国語理解の能力」の一部と捉え,「外国語表現の能力」及び「外 国語理解の能力」を育むことによって高められると考えた。 本課では,既習・新出の言語材料を活用させながら内容を理解し,最終的には自分の持ってい る情報を分かりやすく,内容を考えながら発信させることを目標としていることから,生徒の 「思考力・判断力・表現力」を育むことが可能であると考える。1年生では本文の内容や基礎英 語のスキットの暗唱,2年生ではそれらに加えて本文やスキットの retelling, summarizing といっ た活動を行ってきた。聞き手に伝えたい情報を整理し,話の流れを意識しながら話せるよう形成 的な評価を適切に行いながら,後に適切な場を設け,「外国語表現の能力」を測る総括的な評価 につなげたい。 3 生徒の実態 男子22名,女子22名で,積極的にコミュニケーション活動を行おうとする生徒が多いクラスであ る。新しいことに対する関心や学習意欲も高く,英語を使って表現しようとする意識も高い。一方, 少数ではあるが,友達の前で自分を表現することが苦手であったり,英語に不安を感じている生徒 もいる。ペアやグループ活動など活動形態を工夫して,生徒同士がお互いに助け合いながら,学習 したことを活用する楽しさを実感させたい。 また教師による事実発問に対する反応は速いが,推論発問や評価発問には躊躇する生徒もいる。 生徒が自ら積極的に,自分の考えを述べたりすることができるよう働きかけていきたい。 4 単元の目標 (1) 身近な地域について,歴史的や地理的な特長などを簡潔にまとめ,英語で発信する。 (2) 現在完了を用いた文の文構造や,継続用法や経験用法といった用法を理解させ,正しく運用で きるようにする。 (3) 適切にフィードバックを行うことによって,積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲 を高める。 5 単元の評価規準 ア:コミュニケーションへ イ:外国語表現の能力 ウ:外国語理解の能力 エ:言語や文化につい の関心・意欲・態度 ての知識・理解 ① ペアやグループでの活 ① 身近な地域につい 動において,聞き手が理 て,口頭で説明する 解しやすくなるように工 ことができる。 夫して話している。 6 ① 現在完了を用いた 文の文構造や用法を 理解している。 指導と評価の計画(6時間扱い) 時間 1 ○ねらい ・学習活動 ○本単元で身に付ける技能や理解する内容を知る。 ・warm-up として,ずっと続けていることや行ったことのある観 光地について対話する。 ・本単元で身に付ける技能や理解する内容を知る。 ○現在完了を用いた文の用法を理解する。 ・現在完了の文の構造を復習する。 ・現在完了の継続用法について理解し,使えるように練習する。 ・現在完了の経験用法について理解し,使えるように練習する。 2 3 ○教科書本文(§1, 2)を読んだり聞いたりして内容を理解 し,その内容を自分の言葉で復元する。 ・教科書本文を通して,現在完了の使い方を理解する。 ・単語の意味や発音を確認し,音読練習をする。 ・絵やキーワードを元に,文章復元(story retelling)する。 ○現在完了を用いた文の用法を理解する。 ・現在完了の文の構造を復習する。 ・現在完了の継続用法,経験用法について復習し,使えるように 練習する。 単元の評価規準 評価方法 エの① 後日ペーパ ーテスト アの① 活動の観察 エの① 後日ペーパ ーテスト ○日本の名所や史跡などについて書かれた英文を読み,内容を理 解し,その内容を自分の言葉で復元する。 ・教科書本文(§3)を参考に,日本の名所や史跡などについて 書かれた英文を読み,その内容を理解する。 ・読んだ英文の中から,名所や史跡などを紹介する時に使われる 表現を探す。 ・理解した内容を絵やキーワードを元に,文章復元する。 4 活動の観察 アの① 活動の観察 ○身近な地域について口頭で説明する練習をする。 ・話したい事柄をまとめて,筋道を立て,文章にする。 ・ペアで紹介し合い,改善点を挙げる。 ・グループで練習しあう。 ・教師のフィードバックを受ける。 5 ○身近な地域について口頭で発表する。 6 ・ペアで身近な地域を発表する練習をする。 本時 ・紹介する相手を替えて発表する。 後日 <ペーパーテスト> ◇現在完了を用いた文の構造や用法についての理解をみる問 題。 <パフォーマンステスト> ◇身近な地域について ALT に紹介しする。 7 アの① エの① アの① イの① 本時の学習 (1) 本時のねらい ① 身近な地域について,聞き手の様子を判断しながら分かりやすく話すことができる。 ② 教師の指導や評価を通して,発表の質の向上を目指す。 (2) 教 具 ・プロジェクタ (3) 展 過程 復 習 20 分 ・コンピュータ 開 ・ワークシート 凡例: 学 習 活 動・学 習 内 容・《形 態》 1 ウォームアップ (1)あいさつ (2)歌 Don't Look Back in Anger 《一斉》 2 復習(基礎英語3) (1)内容理解の確認 (2)音読 (3)暗唱 《一斉》 3 復習(教科書,Program 2 ) (1)内容の確認 ・ipad <内容のまとまり>,(評価の観点),[評価方法] ・指導上の留意点 ☆思考力・判断力・表現力を高める指導と評価 ・学習の雰囲気をつくる。 ・音声変化に留意させる。 ・聞き手を考え,十分な声量を保つことに留意 させる。 《一斉》 ・正しい発音,音と音の繋がり,文強勢に留意 させる。 (2)音読 (3)Story Retelling 3 展 ☆必要な情報を精選し,落とさず話す。 課題の確認 《一斉》 『身近な地域について紹介しよう!』 ・場面やねらいを分かりやすく提示する。 (1)活動のねらいを確認する。 開 『身近な地域について紹介しよう!』 ・ポイントを押さえて分かりやすく説明しよう。 ・聞き手の様子を観察しながら話を進めよう。 25 ・正しい発音,イントネーションではっきりと話そう。 分 (2)活動の手順と評価規準を確認する。 ・手 順 : ペアで発表の練習をする。 相手を替えて身近な地域について紹介する。 ・評価規準 : ◆相手の様子から判断し,言い方を変えたりなど,様々な方策 を試みようとしている。 4 発表練習 (1)個人練習 《個人》 ・練習の量を確保し,定着を図る。 (2)ペア練習 《ペア》 ・相互評価を行わせる。 《ペア》 ○ 聞き手が理解しやすくなるように工夫して 5 発表 (活用的言語活動) 相手を替えながら,身近な地域について 話している。 紹介し合う。 <L><S>(関・意・態)[活動観察] ☆相手の様子を観察しながら話すよう促す。 整 6 まとめ 理 (1)モデル生徒の発表 5 (2)今後の取組についての連絡 《一斉》 ・ALT とのパフォーマンステストに向けて, 意欲を喚起する。 分 (4) 思考力・判断力・表現力を高めることを意図した指導 本時の学習では,習得した言語材料を用いて,「身近な地域について紹介する」という,活用 的な言語活動を通して,「思考力・判断力・表現力」の育成を図る。自分の身近な地域について 聞き手に理解してもらうためには,聞き手の様子から判断し,様々な方策を用いることが必要と される。このことが言語能力を発達させ,ひいては思考力・判断力・表現力の育成につながると 考えた。 総括的な評価は後日,ALT とのパフォーマンステストの場面で行うこととして,本時は,聞 き手を意識して話す練習や,教師による形成的な評価を通してより精度を上げることを主なねら いとするため,教師による個別指導とペアとの相互評価の機会を充実させたい。
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