株式会社猿楽庁へ資本参加のお知らせ

News Release
2001年10月2日
株式会社エンターブレイン
社長室 広報
株式会社猿楽庁へ資本参加のお知らせ
− ゲーム産業の活性化に向けてチューニングの事業化を支援 −
株式会社エンターブレイン(社長:浜村 弘一、本社:東京都世田谷区)は、TVゲームの開発にお
いてチューニングに関連する業務を専門に手掛けるベンチャーの株式会社猿楽庁(社長:橋本
徹、東京都渋谷区渋谷)に出資することを決め、10月1日、同社が発行する株式のうち90%を
取得いたしました。弊社は、チューニングなどの業務がTVゲームの開発できわめて重要な役割を
果たすと見ています。同社のチューニング事業を通してすぐれたゲームソフトの開発を支援し、ひ
いては数多くのヒット作が生まれることにより、景気停滞の影響を受けるゲーム産業の活性化の
一助になりたいと考えています。
チューニングとは、ゲームソフトの開発段階においてゲームの本質ともいうべき「おもしろさ」を追
求し、バランスのとれた作品に仕上げていく、コンサルティング業務のことです。操作性、パラメー
タのバランス、ストーリーの整合性などを細かくチェックし、より完成度の高い作品になるよう提言
いたします。ゲームユーザーの年々高度化するニーズを満足させる作品をつくるには、専門家に
よって実施されるチューニング業務の重要性が見直されています。
このチューニングの重要性を説き、(株)猿楽庁を設立(今年4月1日)したのが同社社長の橋本
徹氏です。こうした分野に着目し企業化した初めてのケースです。橋本社長をはじめ同社の技術
陣は、もともと(株)マリーガルマネジメント(任天堂とリクルートの合弁会社)においておよそ40作
品のチューニングなどの業務に携わっており、各作品とも業界内外よりそのクオリティーに高い評
価を得てきました。多 くの実績をもとに同社を設立し、ゲームメーカー各社の開発に積極参画する
ことを目指しています。
弊社は橋本社長の企業化への考えに賛同いたしました。その背景にはすぐれたゲームソフトが
数多く開発され、その中からヒット作品が生まれることによってゲーム産業の発展に貢献したいと
の考えがあります。
弊社の出資を機に(株)猿楽庁の事業は本格スタートいたしました。チューニングをはじめモニタリ
ング、評価、デバッグなど関連する事業も手掛けます。
チューニングは機密性の高い事業だけに、ゲームメーカー各社との信頼関係の確立が求められ
ます。弊社では、同社がゲームメーカー各社の重要なパートナーになれるよう、同社の独自性を
尊重し企業活動を展開してもらう方針です。
http://www.enterbrain.co.jp/
【株式会社猿楽庁の概要】
名称
英文表記
所在地
設立
資本金
決算期
従業員数
役員
株式会社猿楽庁
SARUGAKUCHO Inc.
東京都渋谷区渋谷1−11−8 渋谷パークプラザ B1F
2001年4月1日
1000万円
3月31日
37名
代表取締役 橋本 徹
取締役
松本 登
取締役
野田 稔
(非常勤)
取締役
今村 吉修 (非常勤)
取締役
三谷 光
(非常勤)
監査役
杉本 敦司
【橋本 徹(はしもと とおる) プロフィール】
1962年 兵庫県生まれ。
1984年 京都産業大学卒業。
1984年 任天堂株式会社入社。
1997年 株式会社マリーガルマネジメント入社。
1998年2月 社内チューニング担当部署「猿楽庁」立ち上げ。
2001年4月 株式会社猿楽庁 代表取締役に就任、現在に至る。