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Professor Toshio Okazaki- Tsukuba University
子供は楽しさに敏感です。親しみやすいユーモラスなイラストにつられて、テキストの文字が読めなくても想像力でおぎないながら、お話を
追いかける。子どもは皆、キッパーたちの行動に共感し、話の展開にドキドキし、そして思いがけない結末にほっとしたり大笑いしたり。こう
してどんどん何冊も読み進むうちに、実は知らず知らずのうちに物語を読む力をいっぱい身につけ、ネイティヴの子どもと同じような言語学
習体験をしていきます。
Kevin Sensei's Reading Time - Using Big Books
「私はいつも片手で本を持ち、もう一方の指をポインターにして、よく使う名詞をさしたり、生徒の注意を
引くのに使っています。生徒への質問はよくします。生徒のレベルに応じて日本語の時もあれば、英語
の時もあります。文脈を組み立てながら、"What will they do next?" とか"What do you think will happen
next?" のように質問します。
本を開く前に、まずカバーを見てどんなお話か想像します。Stage 1(Kipper Storybooks)は 4 歳から 5 歳
の幼稚園児に特に人気があります。たぶんキッパーに共感しているのでしょう。本を「読む」ことはしませ
ん。自分の言葉で、子どもたちが理解できる範囲の英語を使って「語り」ます。
"C"-chan loves the Reading Tree!
C ちゃん 6 歳 ご家庭で。
お話がメチャクチャ面白くて、届いてすぐ、娘に読んでくれとせがまれ、30冊(ステージ 4~7)を一気に読
まされました(2時間近く読まされ続けました)。
(数日後、)初めて、Kipper を主人公にしたお話(?)を書き出しました。こんなことは今まで一度もなかっ
たことです。やっぱりお話に魅力があり、よく見るとそれぞれのページに細かい作者の意図みたいなもの
があって・・・親子であんなに笑いながら読んだ絵本は今までありませんでした。
"Oh no! Bubbles!"
Y くん 2歳 ご家庭で。
昨晩、ORT のステージ 2 の本をはじめて Y くんに読んであげました。私も初めて読んだのでかなりたどた
どしかったのですが、Y くん大興奮!
話の展開が面白いのか、笑ったり、「わーおー」「o-oh!」「Oh! No!」などと言いながら聞いているのです。
一番驚いたのは Kipper's Birthday という本を読んだときのことです。
Kipper の誕生パーティーの席で Dad が食器洗浄機の洗剤を入れすぎて、家中が泡だらけになったって
いうお話なのですが、「Oh! No!! It's bubbles!!」と Y 君が叫んだんです。Y くんをここまで惹きつける ORT
ってすばらしい!!
A letter to Floppy
R くん 4歳 ご家庭で。
今日は、フロッピーにお手紙を書いていたので驚きました。内容は;
Hello Floppy
I like your BOOK.
The story was about a fire.
以上でした。ORT によくでてくるフレーズですが、書いていたのをみると驚きました。ORT は、CD を毎日
何度も自分でかけて、そのまま遊んでいるのですが、絵本を出してきて、読んであげたこともない本も
CD の通りに読んでいるのでびっくり。