弦 ハンドル リム スタビライザー 矢 リム リカーブボウ コンパウンドボウ

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歴 史
アーチェリーは石器時代ごろ、獲物を獲るために弓矢を使ったのが始まりとされています。
そしてその後、人間同士の争いの道具(武器)として使われるようになりました。
今のようにスポーツになったのは、16 世紀にイギリスの王様が
アーチェリーのコンテストを行ったのがきっかけと言われています。
日本では 1947 年に全国組織ができてから、本格的に活動が始ま
りました。
道具について
弓は、手で持つ部分(ハンドル)と弦を引いたときに しなる部分(リム)が取り外しできるよ
うになっています。ハンドルは軽合金製(アルミニウムやマグネシウム合金など)リムはカーボンファイバー
などで造られており、矢はアルミまたはカーボンでできています。その速さは人によって違います
が、およそ時速 200km という速いスピードでとびます。
また、アンテナのような部品がついていますが、これらは照準器(サイト)とスタビライザーと呼ば
れる弓のバランスを整えたり振動をおさえたりする道具です。これらの道具をすべて装備した弓の
重さは、3 ㎏~5 ㎏ほどになります。
弓を引く強さは、初心者だと4kg~6kg くらい、日本でトップを目指す選手になると、16kg~
22kg ほどの重さをコントロールするための強い筋肉と、プレッシャーに負けない心が必要になり
ます。
弓の違い
弦
リム
矢
今回の大会は、リカーブボウとコンパウンド
サイト
(照準器)
ボウの室内競技が行われます。
リカーブボウは、オリンピック競技に使用さ
れている弓で日本国内で最も普及しています。
弓を引く手には革製のタブと呼ばれる、指の保
スタビライザー
護用の道具を装備しています。
コンパウンドボウは、世界的に見て最も普及
ハンドル
している弓です。滑車を用いた構造で、弦の引
き始めは重いですが、弓を引くにつれて軽くな
ります。このため、より精度の高い狙い込みが
できます。また、リリーサーという道具で矢の
リカーブボウ
リム
この部分に弦を 引っ
かけて引きます
リリーサー
発射を行うため、発射が機械的に安定しており、
指で発射するリカーブボウに比べて的中精度が
高くなっています。映画『ランボー』シリーズ
このレバーを押すと弦が離れます。
内でジョン・ランボーが使用しているのもコン
コンパウンドボウ
パウンドボウです。
ランボウ
競 技
う
弓を引き、的を狙い、矢を射つ。そして矢のあたったところの点数が高い人が勝つ。
これがアーチェリーです。
今回ここ黒部市総合体育センターで行われているインドア競技では、25 日の予選ラウンドでは、
う
18m の距離を 60 本射ち合計点数で順位を決めます。
選手はリカーブで的の中心直径 4 ㎝、コンパウンドだと直径 2 ㎝を
狙います。
中心の黄色は 10 点と 9 点、赤は 8 点と 7 点、青は 6 点となっています。
26 日の決勝ラウンドでは、予選と同じ距離と的を使ってトーナメント
2 ㎝は CP の 10 点 2 ㎝
4 ㎝は RC の 10 点 4 ㎝
戦を行います。
1 対 1 の対戦を行い、1 回の勝負は 3 射(1 セット)で、セットごとに勝 2 ポイント、引分 1 ポイントが
与えられます。6 ポイント先取(最大 5 セットまで)で勝ちとなります。5 セット目で引き分けの場合、
シュートオフと呼ばれる 1 本勝負をし、これも同点の場合は中心からの距離が近い方が勝ちとなり
う
ます。決勝戦では対戦相手が交互に矢を射ち、1 射ごとに点数がコールされます。緊迫した空気の
う
う
中で選手の極限に集中したシューティングが見どころです。決勝戦は交互射ちなため、1 本射ち終
わる毎に声援を送ることも可能です(射っている最中は NG)。
今回は室内競技(インドア)の大会ですが、オリンピックを代表する通常屋外で行われるアウト
う
ドアターゲットでは、70m の距離から中心直径約 12 ㎝を狙います。また、最長 90m の距離を射
つ種目や、山や林の中に的をおいてコースをまわる「フィールド競技」も行われています。
特 性
アーチェリーは誰にでもできるスポーツです。小学生からお年寄りまでがスポーツやレクリエー
ションとして 楽しむことができます。
矢がとぶので安全には十分気をつけなければなりませんが、上手くなれば一人で好きな時に自分
のペースでできるスポーツです。力の弱い人は弱い弓を使えばいいですし、車椅子でオリンピック
に出場した選手もいます。正しい練習やたくさん努力することで一流選手になるチャンスがある競
技といえます。
雑 学
ウィリアムテルとロビンフッドの違いを知っていますか?
ウィリアムテルは、偉い人が決めたおかしな決まりに従わな
う
かったため、自分のこどもの頭にのせたリンゴを射つことにな
ってしまった・・・
という話ですが、あれは「クロスボウ」という引き金を引いて
う
射つ弓で、アーチェリーとは少し違います。
右上の写真が「クロスボウ」右の絵がウィリアムテルです。
ロビンフッドは、得意の弓で仲間とともに悪いやつらを懲らしめ、
貧しい人たちを助けたイギリスのヒーローです。
このロビンフッドが引いていた弓が、アーチェリーの原型です。
右下の写真が「ロビンフッド」です。
う
アーチェリーは「リンゴを射つ」やつではありません。
覚えておきましょう ◎ ←←〔—(・_-;)っ
2/25・26 日は 黒部市総合体育センターへ 是非 観にきてください!