iPad で認知症予防 ~前頭前野のはたらきをゲームで活性化~ 人は加齢によりいろいろな機能が低下します。これは、脳も同じことです。しかし、脳はしっかり と使うことでそのはたらきを高めていくことができます。 いくつになっても若々しい脳でいるためには、どんどん脳を使うことが大切です! 【若々しい脳ってどんな脳?】 身体的な若々しさは「運動していい汗を流す」 「機敏な動き」などが挙げられるでしょうか。脳の 場合は「回転の速さ」といえると思います。若々しい脳でいる(脳の回転を保つ)ために重要なのが 脳の前方にある『前頭前野』といわれる部分です。 【前頭前野のはたらきは?】 ①考える ②決断する ③創造する ④計画する 等が挙げられます。 www.kumon-lt.co.jp より引用 この部分をトレーニングしていくことで若々しい脳となり、また認知症予防に効果があると言われ ています。そこで、今回ご紹介するのは iPad を使った楽しみながらできるトレーニング法です。 認知症は、 「指を動かして作業をする」 「目で作業や指の動きを追う」ということで、予防すること ができる可能性があると言われていますので、iPad はうってつけ! また、今回ご紹介するアプリケーションは無料!気軽に楽しめるのでオススメです! ※以下のアプリの画像は、google の画像検索画面でアプリケーション名で検索した中から引用したものです。ご了承ください。 ※今回ご紹介するアプリケーションは無料であるためにバナー広告が出てくるものが含まれています。また、有料版が存在するも のや通信料等費用が別途発生するものもありますので、よくご確認ください。 ★ アプリケーションのご紹介 ★ 【あとだしじゃんけん FREE】 ただじゃんけんを iPad 相手にするのではなく、 「後だしじゃんけん」をするアプリです。ただし、 勝たなくてはいけない時と負けなくてはいけない時 とがあり、また時間制限もあるのでハラハラドキド キですよ♪ 【Unblock MeFREE】 邪魔なブロックをどかして赤いブロックを脱出さ せるパズルゲームです。じっくりとあれこれ考えな がら楽しむもよし、少ない手数での最短攻略を目指 すもよし! また、このアプリの良いところはステージ数がと ても多いこと!飽きずに続けることができますよ! 【暗算トレーニング・計算で脳トレ】 数ある暗算脳トレアプリの中であえてこれを選んだ理 由は、「シンプル」だからです。イラスト等は一切なく、 暗算トレーニングのみのストイックさから選びました。難 易度も一桁~四桁の足し算・引き算の中から選べるように なっているため、その時の気分に応じて難易度を調整でき るのも good です。 【FaceTime】 「テレビ電話」と言えば皆さんご存じですよね。iPad を使ってもできる んです。離れて住んでいるご家族やご友人とお互いの顔を見ながらお話し ができれば、安心感も得られます。 また、子どもの前頭前野の発達には子ども同士の会話より親(大人)と話 している時の方が前頭前野の活性化が図れるのだそうです。それにより、 「キレにくい」子どもの脳になると言われていま す。離れて住んでいるご家族、特に小さいお子さ んの前頭前野の活性化のためにも iPad が一役か ってくれそうですね。 まだまだご紹介したいものはたくさんありますが、ご自分でまたはお仲間で探していくのも楽しい ですよ。いろいろなゲームを楽しみながら、いつまでも「若々しい脳」を保ちたいものですね! ・・・どうしても、iPad 等のタブレット端末が手に入れられない方のために!! iPad がなくても出来るトレーニング方法についても少し触れておきます。 ①簡単な計算や音読をする 難しい問題にウーンウーンとうなるより、簡単な一桁の足し算などを行うことにより脳全体の活 性化が図れることが最近話題となり、 某 100 円均一にも脳トレ本が陳列されるようになりました。 安くて手軽に使えるので重宝します。 音読についても計算同様、前頭前野の能力を上げることができます。また、新しい情報を得るこ とで脳は喜ぶと言われていますので新聞は有用です。遠視(老眼など)や注意が持続せず、あちこち に目をやってしまう方などに対してはその記事だけを拡大コピーすることで対応できます。 ②パズル 「川畑式イージーキューブ」をご存じですか?写真のように、 様々な形の 7 つのピースを指定された形に作り上げていくパズ ルです。これは、熊本県葦北郡の遊び Re パークの川畑智先生監 修で開発されたもので、 『熊本県認知症予防モデル事業』のツー ルの 1 つにもなっているものです。当院のリハビリの場面でも 実際に使用しています。インターネットでの購入も可能で、他 にタングラムもあります。 http://torito.jp/より引用 ③集団後だしじゃんけん iPad アプリでご紹介したものですが、介護者が出したものに「勝つ/負ける」を前持って条件を 出して実施することで、レクリエーションとして行えます。できると嬉しい、間違っても楽しいレ クリエーションではないか、と思います。 いかがでしたか?何か 1 つでも明日からの介護の現場で活かせるものがあったら幸いです。介護 する側もされる側もともに楽しく認知症を予防していきましょう!
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