平成24年7月17日 情報セキュリティ講習会 札幌医科大学附属総合情報センター Sapporo Medical University Scholarly Communication Center HP http://infonavi.sapmed.ac.jp/jpn/ 次 第 ¾ ソフトウェア・ライセンスと著作権 ¾ マイクロソフト社製品使用状況の調査結果 ¾ マイクロソフト社包括契約ソフトウェアの利用方法 ¾ 新規購入ソフトウェア・プロダクトID等の提出 1 ソフトウェア・ライセンスと著作権 ¾ ソフトウェアは、書籍同様、「著作物」であり、著作権 により保護されている 9 9 ¾ 日本国著作権法、国際条約(ベルヌ条約、万国著作権条約など) で保護 著作権法では、著作権者に複製権、貸与権をはじめとする種々の 独占的権利を認めている ソフトウェアの購入は、権利者(著作権者)からの使用 許諾契約(ライセンス)の購入 9 9 9 使用の範囲は、使用許諾契約書により規定される 購入数を超えた使用、他者への譲渡、他者所有PCでの使用、改 変は、権利侵害にあたる 上記の行為は、意図していたか、そうでないかに係わらず、違法 行為となる 著作権侵害行為に対する罰則 ¾ 著作権侵害行為は、窃盗より重い罰則が科せられる 窃 盗 著作権侵害行為 行為者 懲役 10年以下 罰金 50万円以下 懲役 : 10年以下 罰金 : 1000万円以下 ※併科可 会 社 従業員が会社の為に盗んでも、 会社に刑罰は科されない。 罰金 3億円以下 ※上記の刑事罰以外にも不法行為に対する民事上の損害賠償制度も適用さ れる場合がある。 ¾ 現行著作権法( 2007年7月1日施行)より保護強化 9 改正前より罰則全てが倍(例、懲役5年以下→10年以下) 2 MS社製品使用状況調査経過 平成23年8月4日 ・日本MS社からアカデミックオープンライセ ンス契約に基づく内部調査依頼 平成23年12月1~22日 ・学内使用状況調査実施 平成24年2月29日 ・本学よりMS社へ調査結果を回答 平成24年3月15日 ・MS社から不適切使用数通知と併せ、再発防 止のための管理体制の構築等が求められる。 平成24年 5月 7日 ・役員懇談会における報告 平成24年 5月14日 ・教育研究評議会における報告 平成24年 5月21日 ・役員会における処理方法の審議・決定 平成24年 5月23日 ~6月7日 ・教授会、病院運営協議会等における主旨説 明(6回実施) 平成24年5月29日 ・不適切使用数の最終確定 平成24年6月11日 ・包括契約締結 アカデミックオープンライセンス契約 ¾ 「アカデミックオープンライセンス契約」とは 9 ¾ 学校、学校法人での利用を目的とした、3 ライセンス以上から 購入可能な永続的ライセンス ≠「アカデミックパック(個人購入を対象)」 契約書「15.遵守状況の確認」に内部監査請求権を明記 「当社は、貴機関内の組織で使用されているすべての当社製品について、か かる製品の数と、貴機関の名前で許諾をされた有効なライセンスの件数と を比較する内部監査を実施するよう貴機関に要求することができます。貴 機関は監査後、貴機関が(1) 監査によって確認されたすべての使用を裏付 ける十分な数のライセンスを所有していること、または、(2) 監査によっ て確認されたすべての使用を裏付ける十分な数のライセンスを発注済みで あること、のいずれかを証明する、貴機関の権限を有する代表者が署名し た書面を提出します。内部監査を請求することで、当社は、本契約を執行 する権利を放棄するものではなく、また、法律で認められたあらゆる手段 によって自らの知的財産権を保護する権利を放棄するものでもありませ ん。」 3 情報セキュリティ基本方針と対策基準 ¾ 札幌医科大学情報セキュリティ基本方針 9 ¾ 本学の情報セキュリティに係る基本的事項を規定 札幌医科大学情報セキュリティ対策基準 9 私有PCの利用も含め、本学の情報セキュリティ対策に係る必要 事項を規定 「(パソコン等の管理) 第16 教職員等は、...(中略) 2 教職員等は、情報システム管理者の承認を得ないでパソコン等を ネットワークに接続してはならない。 3 教職員等は、情報システム管理者が許可した以外のアプリケー ションソフト等を情報システム管理者が管理するパソコン等にインス トールしてはならない。業務等上必要な場合は、理由及びインストー ルするアプリケーションソフトの名称を当該パソコン等を管理する情 報システム管理者に申告し、許可を得なければならない。」 調査結果(概要) ¾ 調査対象 教職員(非常勤職員含む)、大学院生、研究生、学部学生のうち 講座、研究室等で教員の指導を受けている者が所有する全ての Windows PC(業務利用の私有PCを含む)。 ¾ 調査結果 インストールされたMS社ソフト数 区 分 内 調査対象 PC台数 註1 ライセンス有り 訳 ボリュームライセン ス 無し(①) 公 有 1,522 1,853 ― ― 私 有 713 1,017 ― ― 合 計 2,235 2,870 2,763 32 パッケージ/プ レインストールライセ ンス無し (②) ― ― 61 不足ライセンス 数 (①+②) 註2 ― ― 93 註1.調査対象PCのうち、「私有」713台は、業務利用を目的とし、情報セキュリティ 対策基準により許可されたPC 註2.「不足ライセンス数」対象ソフトは、MS社へ削除申請が必要(当センターにて個別対応) 4 取得データの内容 ¾ 調査で取得したデータ内容は、次の3種類 (1)ハードウェア情報 使用者氏名、所属、職員番号、OSとそのバージョン等 (2)プログラム情報 対象PCに導入されている全てのソフトウェア情報 (3)レジストリ情報 MS社製品レジストリ情報 ¾ MS社へのデータ提出にあたっては、次の加工を実施 (1)ハードウェア情報 使用者氏名、所属、職員番号については、匿名化、暗号化 を実施 (2)プログラム情報 ソフトウェア情報は、MS社製品のみを抽出(抽出キーワー ドは、MS社指定の“Windows”、“Microsoft”) 調査結果の対応 5月21日開催の役員会審議結果を踏まえ、次のとおり とする。 MS社不足ライセンス対応として「包括契約」を締結する(包 括契約の内容詳細は、後述)。 包括契約による対応は、MS社調査結果に限定。 包括契約の支払財源は、関係課等と調整の上、次のとおり大学予 算により措置。 9 平成24年度経費は、各所属予算については執行途中にあることから、 影響を考慮し、今後大学予算からの捻出を基本 9 平成25年度以降の予算措置は、今後、MS-Office製品の新規購入が不要と なることも勘案し、今秋までに各課及び財務室と調整、検討。 ソフトウェア購入履歴の把握(MS社包括契約製品を除く)に係 る購入決定書入力方法の変更 ソフトウェア不適切使用に係る再発防止の周知徹底 ソフトウェア・ライセンス遵守状況最終結果報告の提出(今秋予定) 5 マイクロソフト社製品の包括契約 EES(Enrollment For Education Solutions) 附属総合情報センター情報システム係 11 本学で導入したプログラムは、高等教育 機関向けサービスで、指定した期間、選 択した製品を実行する権利とその製品の アップグレード権及びダウングレード権を 取得することができるプログラムです。 ※今、使用しているソフトウェアをアンインス トールして、強制的に使用を促すものではあり ません。 12 6 提供ソフトウェア ・Windows版 Office Professional Plus 2010 (32/64) Office Professional Plus2007 Word・Excel・PowerPoint・Outlook Access・OneNote・Publisher InfoPathDisigner・InfoPathFiller Workspace ・Machintosh版 Office for Mac 2011 Office for Mac 2007 Word・Excel・PowerPoint ・ Outlook(2011のみ) Entourage・MSN Messenger 13 大きな特徴 PC又はデバイスの台数ではなく、ユー ザー(教職員)数でのライセンス契約 ユーザー1人で何台でもインストール が可能になります☆ 14 7 ただし、アンインストールしなければならな いケースがあります(重要) • 契約が終了するとき • 本学を退職するとき • 使用しているパソコンを廃棄するとき又は使 用しなくなったとき 15 利用方法について 下記の情報センターホームページから、申請書をダウンロードして 必要事項を記入の上、メール又は持参してください。 ◎HPアドレス:web.sapmed.ac.jp/iccc/internal/ms/ ◎提出先:附属総合情報センター情報システム係 [email protected] 直ちに、許可書を発行します。 16 8 2つの方法で提供 ① CD又はDVDにて配布 ② ダウンロードによる配布 17 ① CD又はDVDにて配布 • 許可書を持参により、附属情報センター情報 システム係にて、メディア(CD又は DVD)を手渡しします。 ※ ただし、インストール後速やかに返却願います。 18 9 ② ダウンロードによる配布 • リンク先を記入した許可書を発行。 リンク先からインストールしてください。 ※一度に接続できる数が制限されます。 19 [ご利用にあたって] 本年度の利用開始は、明日(7月18日)か らです。 なお、来年6月30日までの契約期間です。 (以後契約更新あり) 本契約は、教職員の皆様の適正な使用を前提とし た契約であり、一人一人適正に使用頂くことによっ て、成り立つものです。契約期間中は、マイクロソフ ト社からの監査及び調査はないことになっておりま すが、契約終了後には、アンインストール状況等の 調査が強制的に行われる可能性があります。 20 10 [注意] 1 自分の家族や友人、第3者への貸与や譲 渡又は、許可された者以外へのインストー ルはできません。 2 貸与されたメディアから不正にコピー は絶対にやめてください。 21 本サービスが、皆様の教育研究のサ ポートになるよう期待しております。 Thanks! 22 11 [サーバーからダウンロードする場合] Windows XPの場合 ① [スタート]をクリックして、「ファイル名を指定して実行」を選択。 ② 名前の欄に、許可書で指定されたサーバーアドレスを入力。 ③ ②で入力後、OKをクリック。 ④ IDとパスワードの入力画面が出るので、許可書に記載されたID とパスワードを入力し、OKをクリック。 ※ユーザー名には、「ms‐win」。パスワードには、「sapmed」と入力。 ※事務共有サーバーを使用している職員については、共有フォル ダのユーザー名とパスワードをそれぞれ入力。 ⑤ Officeのセットアップ画面が表示されますので、画面の指示に従って、インストールしてください。 ※個別のコンテンツのみインストールしたい場合は、ユーザー設定にて設定してください。 ※使用されているOSによっては、時間がかかることもあります。 23 Windows7及びWindowsVistaの場合 ① [スタート]をクリックして、「プログラムとファイルを検索」を選択。 ※WindowsVistaの場合は、スタートをクリックして「検索の開始」を 選択。 ② 検索の欄に、許可書で指定されたサーバーアドレスを入力。 ③ ②で入力後、OKをクリック。 ④ IDとパスワードの入力画面が出るので、許可書に記載されたID とパスワードを入力し、OKをクリック。 ※ユーザー名には、「ms-win」。パスワードには、「sap0r0」と入力。 ※事務共有サーバーを使用している職員については、そのIDと パスワードをそれぞれ入力。 ⑤ Officeのセットアップ画面が表示されますので、画面の指示に従って、インストールしてください。 ※個別のコンテンツのみインストールしたい場合は、ユーザー設定にて設定してください。 ※使用されているOSによっては、時間がかかることもあります。 12 Mac OSの場合 ※2011のみ対応 ① [移動]をクリックして、「サーバへ接続」を選択。 ② 「サーバアドレス欄」に、smb://163.130.201.192を 入力し、接続をクリック。 Mac OSの場合 ※2011のみ対応 ③ ファイルの選択画面が出るので、「G」を選択し クリック。 ④ 「名前」には「ms‐mac」、パスワードには「sapmed」を 入力し、接続。 ⑤ Officeのセットアップ画面が表示されますので、画面の指示に従って、インストールしてください。 ※個別のコンテンツのみインストールしたい場合は、ユーザー設定にて設定してください。 ※使用されているOSによっては、時間がかかることもあります。 13 新規購入ソフトウェア・プロダクトID等の提出 平成24年7月13日現在 平成24年5月21日付け事務連絡 にて周知以降、次のとおり報告が ありました。 メーカー名 報告件数 adobe社 10 マイクロソフト社 10 trendmicro社 6 FileMaker社 4 ユサコ社 3 マカフィ社 2 その他 7 総 計 42 ※平成24年5月21日以降の購入件数 27 14
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