Q 相続財産の名義変更手続き等のポイントを 教えてください。 23 A 以下の表を参考に、必要書類をそろえて手続きを行ってください。 相続人間での遺産分割協議が成立した後、相続 次のとおりになります。多くの手続きにおいて、 財産の名義変更手続きを行います。また、相続財 遺産分割協議書または遺言、相続人全員の印鑑証 産ではありませんが、生命保険の死亡保険金の受 明書と相続人の戸籍謄本および被相続人の除籍謄 取手続きも相続開始後に行うことになります。こ 本は、必要書類となります。 れらの手続きにおいて必要な書類をまとめると、 ① 預貯金・不動産の相続手続きおよび生命保険の受取手続きに必要な主な書類 種 類 預 貯 金 不 動 産 生 命 保 険 手続きの窓口 金融機関 地方法務局(本支局・出張所) 生命保険会社 ・遺産分割協議書または遺言 ・相続人全員の印鑑証明書 ・相続人の戸籍謄本および被相続人の除籍謄本 必要書類 (共通) 必要書類 ・預金通帳 ・相続届(各金融機 関で名称は異なる) ・所有権移転登記申請書 ・相続人の住民票 ・固定資産税評価証明書 ・保険証券 ・生命保険金請求書 ・死亡診断書 注:1手続き先や財産の種類によっては手続き方法、必要書類が異なる場合があるので各機関でご確認ください。 2預金の「相続届」は金融機関ごとに様式や書類の名称が違います。取引金融機関から用紙を入手し、各用紙に相続人全員 が署名・捺印して誰がどの預金を相続するのかを記載します。 ② 名義変更手続きの時期 行うことは可能ですが、相続税申告書の記載内容 相続財産の名義変更手続きは、遺産分割協議が と実際の遺産分割や財産の名義変更が異なる場合 成立した後であればいつでも行うことができま は、相続人間で贈与税の課税のおそれがあるので す。相続税の申告書の提出前に名義変更手続きを 注意が必要です。
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