す み れ ~四国福祉専門学校NEWS~ Vol.21 Vol.21 学校新聞編集委員会 2009年9月5日(土)発行 香川県高松市上之町 2 丁目 12 番 30 号 ℡:087-867-7676 『まなざし ~金子みすヾの世界~』 に出演 ~社会福祉学科~ 7月26日(日)社会福祉学科 2 年生が高松市の教 育会館ミューズホールで行われた発表会「まなざし ~ 金子みずヾの世界~」 に出演した。 この講演は本校非常勤講師として「リズム表現」を担 当されている森ゆかり先生が族長を務める現代舞踊研 究会「土曜族」が主催して毎年開催されているもので、 今年は詩人金子みすヾさんの作品を音楽に合わせ表現。 その中で学生達は入学直後より学んできた「リズム表 現」の総決算として森先生指導の下、詩「私と小鳥と鈴 と」を表現する創作ダンスを初めから作り上げ、本番で 見事に演じきった。 ~私と小鳥と鈴と~ 金子 みすヾ 私が両手をひろげても、 お空はちっとも飛べないが、 飛べる小鳥は私のように、 地面を速くは走れない。 私がからだをゆすっても、 きれいな音は出ないけど、 あの鳴る鈴は私のように たくさんな唄は知らないよ。 鈴と、小鳥と、それから私、 みんなちがって、みんないい。 社会福祉学科2年生 熱演の様子 『装道』を学ぶサークル活動を継続中 Vol.19でもお伝えしたが、社会福祉学科 2 年生4名が森ゆかり先生設立の「装道」 ※を学ぶサークルの活動を続けている。11月29日(日)にサンポートホール高松 で開催予定のコンテストに向け、技術面でも手ごたえを感じつつあるようだ。 ※装道とは・・ただ、きものの着装技術を学ぶだけではなく、きものの装いを通じて 愛・美・礼・和の心、礼儀作法を学び、内面からも美しくなることを目指すものです。 コンテストに出場予定の4名 すみれ 四国福祉専門学校 学校新聞 Vol.21(2) 非常勤講師からのメッセージ 太田 裕之先生(香川県聴覚障害者福祉センター) ~初心を忘れずに~ 四国福祉専門学校の全学科で「手話」を担当している太田です。 私が聴覚障害者と初めて会った時、話が全く通じず、自分の「手」 で直接話がしたいと思ったのが「手話」を学習する動機でした。あれから もう30年以上になりますが、まだまだ勉強不足で、言葉の難しさの「壁」を感じています。 「手話」の勉強はもちろんですが、日本語をもっと勉強しないと豊かな語彙が選択出来ない。普段会話で使っている語彙で は、表現力に乏しく、相手にその思いを正確に伝えることは難しいのです。その点、外国映画を観ていると戸田奈津子さん の字幕翻訳のすばらしさに魅了されてしまいます。あの日本語の素晴らしさ、美しさに惚れ惚れしてしまいます。 話は変わりますが、皆さんは何かに行き詰まった時、もう止めようかと思い悩んだ時どうしていますか?私の最初の仕事 は、建築士として家の設計をしていましたが、福祉の仕事がしたくて赤十字社に転職し、香川県聴覚障害者福祉センターに 再転職しました。 仕事は、いつも行き詰まったり悩んだりの繰り返しです。でも、そんな時いつも立ち止まって考える事は、なぜ今の仕事 を選んだのか?何をするためにこの仕事をしているのか?いつも初心に返って、もう一度考えることにしています。 皆さんの「原点」をいつまでも大切にして、これからの学生生活と自分のやるべき仕事をしてください。 手話検定試験に向けた学習セミナーを開催 7月23日(日)本校内で10月17日(日)に行われる予定の第4回全国手話検定試験に向けた学習セミナーが、 社団法人香川県ろうあ協会主催で開催され、高校生や社会人手話サークルで活動している受験予定者10名が参加し た。このセミナーの講師を務めたのが、本校非常勤講師の太田裕之先生。受講生は検定試験合格に向けて真剣な表情で 講義を受講していた。 夏祭りボランティアに参加 ~介護福祉学科・社会福祉学科~ 7月から8月にかけて福祉施設などで行われた夏祭りボランティア に介護福祉学科と社会福祉学科の学生が参加した。学生たちにとっては 施設の雰囲気を知るだけでなく、地元の方との交流を図ることも出来、 有意義な時間となったようだ。 特別養護老人ホームすみれ でのボランティア (介護福祉学科 2 年 奴賀さん) 本校学生が夏休み中に参加した 夏祭りボランティアの場所(一部) 7月29日(水)広田神社 8月 1日(土)特別養護老人ホーム 一宮の里 8月 1日(土)引田愛育園(保育園) 8月 9日(日)アミーユよんでん栗林 8月14日(金)特別養護老人ホーム さぬき 8月22日(土)特別養護老人ホーム 扇寿 8月22日(土)特別養護老人ホーム すみれ 8月23日(日)特別養護老人ホーム 満濃荘 8月23日(日)社会福祉法人 竜雲学園 広田神社での夏祭りで行なわれたお化け屋敷で お化けを演じる学生たち すみれ 四国福祉専門学校 学校新聞 Vol.21(3) 卒業生からのメッセージ 医療事務学科2期生:竹田 由紀さん(平成19年3月卒業) ( あんず調剤薬局勤務・香川県立坂出商業高校出身) Q1 本校に入学しようと思ったのはなぜですか? A1 医療事務に関する検定試験では最難関とされる、 診療報酬請求事務能力認定試験を香川県内で唯 ら月初めの10日間は通常の業務に加えて、やらな 一、目標資格にしている学校だったことに魅力を ければならない仕事が増えるのですが、毎月その時 感じた為です。医療事務の仕事は一般事務とは異 期は遅くまで残ることもあり大変な時もあります。 なる仕事内容になるので、専門的な資格を取得し たいと思っていました。 Q5 学生生活中の思い出は何ですか? A5 毎日がとても充実した 2 年間でした。クラスメイ Q2 現在の職場を選んだのはなぜですか? トにも恵まれ、とても楽しい時間を過ごせたと思い A2 初めは病院に就職することを考えていました。た ます。また目標だった診療報酬請求事務能力認定試 だ調剤薬局も増えつつあり、就職先として考え始 験に合格できたことは嬉しかったです。 めた時に現在の職場の求人を先生から紹介され たことをきっかけに、挑戦してみようと思いまし Q6 学生時代を振り返って、後悔していることは? た。 A6 目標だった診療報酬請求事務能力認定試験には合 格できましたが、もう少したくさん資格を取得して Q3 今の仕事のやりがいは何ですか? おけばよかったと思います。社会人になって働きな A3 薬局の開設当初からこの仕事についていますが、 がら資格を取得するのは大変だなと感じました。 来局される患者様も徐々に増えてきました。毎 日、時間に追われることもありますが、顔なじみ Q7 の患者様から声をかけていただいたときにはと ても嬉しく思います。 これから進路を考える高校生や本校在校生にアド バイスをお願いします。 A7 自分の夢を持つ事はとても大事なことではないで しょうか。失敗を恐れずに多くのことに挑戦してみ Q4 仕事中に大変だと感じる時がありますか? てください。それが成功すれば大きな自信となりま A4 医療事務(調剤薬局事務)という仕事は、月末か す。頑張って自分の夢を実現させて欲しいです。 本校スクーリングを終了 ~社会福祉学科~ 8月24日(月)~28日(金)までの間、社会福祉学科 3 年生が教育連携校である、近 畿大学豊岡短期大学(以下、近大)を訪れた。これは社会福祉学科在学中の 3 年間で一度だ け、近大で集中講義の受講や卒業研究発表をするもので、毎年8月下旬頃に行われている。 同時期に近大を訪れた他の専門学校との交流など、授業以外でも貴重な経験をした学生 達。無事、本校スクーリングを終えた学生たちは少し疲れた表情の中にもホッとした様子を 見せていた。 卒業研究発表をする黒江くん 初日にはステージ上で各学校の紹介が行われた。 学生食堂の様子 すみれ 四国福祉専門学校 学校新聞 Vol.21(4) 2009年9月5日(土)発行 病院実習を終えて ~医療事務学科 2 年生 楠原 美菜子さん(高松中央高校出身)~ 8月から9月にかけて、約 2 週間の医療機関での現場実習に臨んだ医療事務学科 2 年生。そ んな 2 年生を代表して、綾川町にある滝宮総合病院での実習を終えた楠原美菜子さん(右写真) にインタビューした。 Q1 現場実習ではどんなことをしましたか? A1 カルテの発行、受付、会計、病名の入力などさまざまな業務を経験させていただきました。大きな病院だったので、 患者様も多くて大変でしたが、とても良い経験になったと思います。ただ受付では、保険証の確認をする際に戸惑 い、患者様を待たせてしまうなど、反省すべき点が多かったと思います。 Q2 想像していた医療事務の仕事を比べて、どうでしたか? A2 さまざまな業務を経験させていただき、幅広い知識が求められると感じました。特に医療保険については、就職す る前に仕組みや手続きについてより勉強しておくべきだと思いました。 Q3 入学後に行なってきた勉強はどんな場面で生かせましたか? A3 現場では病名について略語を使うことが多かったですが、授業の中で勉強していたので対応できました。また患 者様や職員の方と会話をする時には挨拶、言葉遣いなどの重要性を感じましたが、こちらも授業の中で行なってい たので、良かったです。 Q4 最後に今後に向けた抱負をお願いします。 A4 私は新規開院のクリニックに就職内定しているので、この実習で学んだことを生かし、優しい笑顔と心配りで一 人でも多くの患者様の不安をなくせるような医療事務員になりたいと思います。 成績優秀者として全国表彰される ~医療事務学科~ 前回お伝えした通り、2 年生が全員合格を果たした医療秘書技能審 査試験2級。今年も昨年度に引き続き3名が成績優秀者として全国表 彰を受けた。なお全国での合格者1,135名に対して、全国表彰を受 けたのは61名であった。 表彰された学生は以下の通り 川西 友里香さん(高松南高校出身・写真上段) 佐藤 由委さん(英明高校出身・写真下段左) 山地 真未さん(坂出商業高校出身・写真下段右) 編集後記 今月の予定 9月 1日(火) 社会福祉施設実習(社会福祉 3 年)~29日 9月 5日(土) 体験入学(高校生・一般対象) 9月 8日(火) 日本赤十字社救急法救急員養成講習会~10日 9月12日(土) 体験入学(高校生・一般対象) 9月19日(土) 学校見学会(高校生・一般対象) 9月24日(木) 第3段階介護実習事後指導(介護福祉 2 年) 9月28日(月) 特別推薦選考(専願) 、学校推薦選考(専願)、 自己推薦選考(専願)出願受付締切 9月30日(水) 社会福祉施設実習事後指導(社会福祉 3 年) 朝夕涼しくなり、だんだんと秋の足音が 聴こえてきました。日中との気温差が大きく なり体調を崩しやすい時期でもあります。す でに大流行している新型インフルエンザ。実 習やボランティアに多くの学生が参加して いますが、手洗い・うがいを徹底し、自分と 周りを感染させない「予防」をしっかりして、 9月末からの後期授業に元気な姿を見せて 下さい。 四国福祉専門学校 学校新聞編集委員一同
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