ROAD編 Answer

ROAD編 Answer
Q1 ロードで雨の日にパンクが多いのはなぜですか?
A1
ゴムは基本的に水分に触れるとガラスや石などの異物に対して切れやすくなる特性があるためです。
雨の日は、異物が刺さりやすくなっていますので、走行後必ずチェックするようにしましょう。
Q2 ロードタイヤの場合は、空気圧は高ければ高いほどいいのでしょうか?
A2
いいえ、そうとは限りません。確かに空気圧を上げれば転がり抵抗は軽減されますが衝撃吸収性は悪くなります。
衝撃吸収性が悪くなると身体への負担が大きくなるばかりでなく、小さな凹凸の連続である舗装路ではスムースな走行感が損なわれる可能性が
あります。
ちなみに、ヨーロッパのプロレーサーでも9気圧以下で使用しています。
Q3 ロードバイクに乗っていますが、少し太めのタイヤに交換しようと思っています。何か注意点は?
A3
当社では700Cには20C~38Cまで豊富なラインアップがあります。
一般的に700Cサイズのタイヤは700X●●Cというサイズ表記で示されますが、●●の部分がタイヤの幅を表します(例:23C→23mm幅)。
また幅が広くなるとそれとほぼ同じ数値でタイヤの高さも高くなります。
太いタイヤへの交換を検討する際は、現在使用しているタイヤとフレームとの間隔をタイヤの上方並びに左右で計測し、
交換後もフレームからそれぞれ1.5mm以上の間隔が保てることを確認してください。
近年のロードバイクの場合、26C以上のタイヤはフレームに接触する可能性が高いので特に十分な注意が必要です。
Q4 スリックパターンの場合、トレッドゴムの摩耗状況の判別方法は?
A4
タイヤをリムから外して確認してください。リムに装着した状態では摩耗状況が判りづらく、トレッドゴム下のケーシング(スダレ)が見えて
初めて気づいたというケースもあります。安全走行のためにも、定期的にタイヤをリムから外してトレッドを指で挟み、厚みを確認してください。
Q5 チューブラーを使用しています。タイヤ張替え時、リムセメントを塗ってすぐに走行してもいいですか?
A5
リムセメントが乾くまで最低2~3時間は走行しないでください。タイヤが固定されていない状態では、コーナーリング時にタイヤが外れる危険性
があります。
タイヤの位置がずれてしまってバルブを傷める可能性もあります。
Q6 急ブレーキでトレッドの一部分が異常に摩耗しました。他は新品同様なので継続使用したいのですが?
A6
摩耗の状況がひどければ交換してください。一部分だけであってもパンクやバーストの危険性があります。
Q7 チューブラータイヤのパンク修理は可能なのでしょうか?
A7
修理セットがあれば可能ですが、熟練の技が必要です。特に縫い合わせはビギナーには難しくお薦めできません。
パンク即交換と考えた方が良いようです。
Q8 サイドケーシングに、オープンサイドとアメサイドの2タイプがありますが、どのように使い分ければ良いのですか?
A8
オープンサイドはサイド部のケーシングを薄いゴム被膜で軽く覆った軽量タイプで、軽く走りたい時などに適しています。
アメサイドはサイド部を厚いゴムで覆った補強タイプですので、荷物が多いロングツーリングや、耐久性を重視したい場合などに適しています。
パナレーサー株式会社
〒669-3464 兵庫県丹波市氷上町石生250
お客様相談室 TEL:0795-82-6806(通話料有料)
受付時間 9:00~17:00 ※土日祝日を除く
ROAD編 Answer
Q9 W/O700Cタイヤ装着時のバーストを避ける方法は?
A9
W/O700Cタイヤとそのリムは種類が豊富で選択肢が広く、ロードレースからアーバン、ツーリングとその用途に応じて細かく選べるのがメリットと
なっています。
その反面、タイヤとリムとの互換性や、相性の問題も昨今クローズアップされつつあります。タイヤとリムのサイズを規定する国際的な規格として
は
ETRTO(European Tyre and Rim Technical Organisation)が基準となり、各社がETRTOによるサイズ表示を行っています。
基本的には、このETRTO表示で同じサイズを使用すれば装着が可能となっていますが、各社各様の製造上の社内規格があり、
サイズの許容誤差(製造上発生する製品のサイズ誤差の許容範囲)に各社、差が生じているのが現状です。
リムとタイヤのビード周長に差があるために、リム断面形状なども影響して製品によっては、タイヤにリムをセットするのに固くはめにくかったり、
逆に簡単にはまったりする場合があります。
このような相性の差は、例えば、許容誤差が最大値のビード周長のタイヤと、許容誤差が最小値のリム、つまり規格寸法内で大きめのタイヤと、
小さめのリムの組み合わせの場合、装着のしかたによっては、チューブ噛みなどがなく正しく装着したにもかかわらずタイヤ内圧により、
タイヤビードがリムより少しずつせりあがり最終的には脱落してバーストに至る場合もあります。
逆の場合は、タイヤをリムに装着するのがひじょうに困難で、タイヤレバーを使用しないとはめることはとても出来ない状態になり、チューブを噛
ませたり、
タイヤレバーで傷つけたりすることがあります。
もし、タイヤ装着時に、簡単に楽に素手でリムに装着できる場合には、上記の組み合わせの可能性が高いため、装着には以下の注意を要しま
す。
バーストを防止するにはまず、チューブの噛みこみを防ぐために、タイヤにチューブをセットしてリムに装着する際は、
かならずチューブの噛み込みをタイヤ全周にわたりしっかりと確認することが大前提となります。
その次には、空気を充填する際に、一気に最大空気圧まで入れないで、ゆっくりと徐々にポンピングを行い、リムラインを正しく出しながら、
タイヤをリムになじませるように軽くもみながら、空気を入れてゆきます。
200~300kPaくらいまで入れた後、リムラインがしっかり出ていることを確認してからあとは推奨内圧までゆっくりと加圧してゆきます。
空気充填後、すぐに走行せずに、できれば一日おいてから様子を観て、走行時にはいきなり全開走行せずに、
ゆっくりとしたスピードで慣らし走行をしてから使用ください。
特に簡単にはまるタイヤ・リムでなくとも、この方法で装着されることをお奨めいたします。
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