PDF)早稲田・カリフォルニア大学バークレー校共同セミナー

早稲田・カリフォルニア大学バークレー校共同セミナーアジア太平洋の政治経済
文部科学省 研究大学強化促進事業
2015 年 12 月 10 日(木)
中国の目覚ましい成長を主な理由に、アジア太平洋地域は近年、政治、安全保障、経
済面で急激な変化を迎えつつある。中国は南シナ海、東シナ海における活動を地理的に
拡大することで、日本やフィリピン、その他の民主主義国が参加する米国主導の同盟体
制に対し、これまでの政治、安全保障の均衡を自らに有利なように変えようとしている
かのように見える。経済面では、域内での交流や協力関係が深化しているにもかかわら
ず、一方は米国、もう一方は中国が主導する 2 つのグループが国際貿易と金融の両分野
において形成されつつあるようだ。
国際貿易においては 10 月 5 日、5 年半の交渉を経て、中国を除く 12 か国が参加する
日米主導の環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉が大筋合意に達した。その一方で、米
国を除く、中国や日本など東アジア 16 か国による東アジア地域包括的経済連携(RCEP)
交渉が 2013 年から続けられている。国際金融においては、今年 6 月に、中国が主導し
57 か国が参加するアジアインフラ投資銀行(AIIB)が創設されたが、これには米国や
日本をはじめとしたアジア太平洋地域の数か国が参加していない。こうした動きは中国
が日米主導のアジア開発銀行(ADB)や、さらには国際通貨基金(IMF)、世界銀行に
まで対抗しようとしているものだとの見方が多い。
本セミナーでは、米国、中国、日本を中心にアジア太平洋における政治経済の現状に
ついての理解を深め、同地域における平和、安定、経済的繁栄の実現に向けた方途につ
いて議論する。
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早稲田・カリフォルニア大学バークレー校共同セミナーアジア太平洋の政治経済
文部科学省 研究大学強化促進事業
日程: 2015 年 12 月 10 日(木)13:00~16:15
会場: 早稲田大学 19 号館 711 号室
共催: 早稲田大学研究力強化本部
カリフォルニア大学バークレー校日本研究センター
協力: 早稲田大学アジア太平洋研究科(GSAPS)
早稲田大学政治経済学術院
早稲田大学研究院
日米研究インスティテュート(USJI)
早稲田大学高等研究所(WIAS)
言語: 英語のみ(同時通訳無し)
参加費:無料
※本セミナーへの参加をご希望の方は、2015 年 12 月 4 日までに以下のホームページ
より事前登録をお願いします。
(http://www.waseda.jp/rps/kenkyu/jpn/events/sym_1501210.html)
プログラム(予定):
13:00~13:10 開会のご挨拶
浦田秀次郎(早稲田大学)
13:10~14:30 <セッション1>政治・安全保障問題
モデレーター 植木千可子(早稲田大学)
パネリスト
T.J.ペンペル(カリフォルニア大学バークレー校)
ジェイムス・ボイド(早稲田大学)
14:30~14:45 休憩
14:45~16:05 <セッション2> 経済問題
モデレーター
浦田秀次郎(早稲田大学)
パネリスト
ヴィノッド・アガーワル
(カリフォルニア大学バークレー校)
深川由起子(早稲田大学)
16:05~16:15 閉会の辞
T.J.ペンペル(カリフォルニア大学バークレー校)
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