品質マニュアル

文 書 番 号
HQM-0001
版
番
号
第 14 版
発
行
日
2014/6/1
品質マニュアル
承
株式会社花和産業
認
永井
品質マニュアル
《目次》
《目次》 .................................................................................2
《改訂歴》 ...............................................................................3
1.適用範囲 ..............................................................................5
〔1.1 一般〕.......................................................................................... 5
〔1.2 適用〕.......................................................................................... 5
2.引用 ..................................................................................7
3.用語および定義 ........................................................................7
4.品質マネジメントシステム .............................................................. 8
〔4.1 一般要求事項:その1〕 .......................................................................... 8
〔4.2.1 一般〕........................................................................................ 8
〔4.2.2 品質マニュアル〕 .............................................................................. 9
〔4.2.3 文書管理〕.................................................................................... 9
〔4.2.4 記録管理〕................................................................................... 11
5.経営者の責任 .........................................................................11
〔5.1 経営者のコミットメント〕 ....................................................................... 11
〔5.2 顧客重視〕 ................................................................................... 11
〔5.3 品質方針〕 ................................................................................... 11
〔5.4.1 品質目標〕 ................................................................................. 12
〔5.4.2 品質マネジメントシステムの計画〕 ........................................................... 12
〔5.5.1 責任及び権限〕 ............................................................................. 13
〔5.5.2 管理責任者〕 ............................................................................... 13
〔5.5.3 内部コミュニケーション〕 ................................................................... 13
〔5.6 マネジメントレビュー〕 ....................................................................... 13
〔5.6.1 一般〕 ..................................................................................... 13
〔5.6.2 マネジメントレビューへのインプット〕 ....................................................... 14
〔5.6.3 マネジメントレビューからのアウトプット〕.................................................... 14
6. 資源の運用管理 ......................................................................14
〔6.1 資源の提供〕 ................................................................................. 14
〔6.2.1 一般〕 ..................................................................................... 15
〔6.2.2 力量、教育・訓練及び認識〕 ................................................................. 15
〔6.3 インフラストラクチャー(モノの資源)
〕 ........................................................ 15
〔6.4 作業環境〕 .................................................................................... 15
7. 工事サービスの実現 ..................................................................16
〔7.1 工事サービス実現の計画〕 ..................................................................... 16
〔7.2 顧客関連(営業)のプロセス〕 ................................................................. 16
〔7.2.1 工事サービスに関連する要求事項の明確化〕.................................................... 16
〔7.2.2 サービスに関連する要求事項のレビュー〕...................................................... 16
〔7.2.3 顧客とのコミュニケーション〕 ............................................................... 17
〔7.3 設計プロセス〕 ............................................................................... 17
〔7.4.1 購買プロセス〕 ............................................................................. 17
〔7.4.2 購買情報〕 ................................................................................. 17
〔7.4.3 購買の検証〕 ............................................................................... 18
〔7.5.1 施工管理〕 ................................................................................. 18
〔7.5.2 施工プロセスの妥当性確認〕 ................................................................. 18
〔7.5.3 識別及びトレーサビリティ〕 ................................................................. 19
〔7.5.4 顧客の所有物〕 ............................................................................. 19
〔7.5.5 施工関連品の保存〕 ......................................................................... 19
〔7.6 監視機器及び測定機器の管理〕 ................................................................. 19
8. 測定、分析及び改善 ..................................................................19
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品質マニュアル
〔8.1 一般〕 ....................................................................................... 20
〔8.2.1 顧客満足〕 ................................................................................. 20
〔8.2.2 内部監査〕 ................................................................................. 20
〔8.2.3 プロセスの監視及び測定〕 ................................................................... 21
〔8.2.4 サービスの監視及び測定〕 ................................................................... 21
〔8.3 不適合の管理〕 ............................................................................... 21
〔8.4 データ分析〕 ................................................................................. 22
〔8.5.1 継続的改善〕 ............................................................................... 22
〔8.5.2 是正処置〕 ................................................................................. 22
〔8.5.3 予防処置〕 ................................................................................. 23
●品質マネジメントシステムにおける役割と責任権限一覧表 ............................................... 25
《改訂歴》
版番号
初版
第 2-0 版
第 3-0 版
改訂日
2000/7/25
2000/10/16
2000/12/15
改訂内容
第 3-1 版
2001/5/1
第 3-2 版
2002/6/13
第 4-0 版
2002/7/25
第 4-1版
2003/3/6
第 4-2 版
2003/5/27
第 4-3 版
2004/9/27
第 4-4 版
2005/4/12
第 4-5 版
第 5-0 版
2006/1/6
2006/4/18
第 5-1 版
2007/4/18
第 5-2 版
2009/6/1
第6版
2011/3/14
第7版
2011/6/14
初版制定
第 1 回内部品質監査の結果,品質システム見直しによる全面改訂
第 1 回外部品質監査の結果,品質システム見直しによる全面改訂
4・1・1(2) 1)年度品質目標を 2 月に定める、を 5 月に定めるに変更。
4・2 品質保証体系図の見積提出金額決定伺、工事指名通報の削除。
・4.10 検査・試験において、検査責任者が が重複したところがあったた
め、明確 に役割分担をした。
・顧客要求事項に対応するため 4.19 付帯 サービスの適用と追加
ISO9001:2000 年版へ移行のため
ISO9001:2000 年版へ移行による文書審査指摘事項の訂正
4.1 一般要求事項 5.5.1 責任及び権限
7.2.2 製品に関する要求事項のレビュー
7.4.2 購買情報
7.6 監視機器及び測定機器の管理
8.2.3 プロセスの監視及び測定
品質方針の変更
図表 4.1.1 プロセスの監視及び測定項目一覧表
付表 3 当社の組織図の変更
図表 4.1.1 プロセスの監視及び測定項目一覧表の施工プロセスの監視
項目に実施予算と工程管理を追加
図表 5.5.3 各種機能相互関係表を主担当のみに変更
P26-8.2.1 と P31 付表に顧客満足報告書追記。
代表取締役の変更と、マニュアルを4-5版から5-0版へ改訂。
図表 4.1.1 の改訂と 8.4 データの分析の補足によりマニュアルを 5-0
版から 5-1 版へ改訂
図表 4.1.1 の再改訂と品質管理室を廃止。マニュアルを 5-1 版から 5-2
版へ改訂。
マネジメントレビューのアウトプットで、購買先の見直し、文書管理
等を変更(赤文字)
内部監査を経て、マニュアル改訂
第8版
2011/8/31
内部監査を経て、マニュアル改訂
第9版
2012/10/31
労働安全衛生の要素を追加改訂
第 10 版
2013/2/8
7.4.1 購買評価方法を改訂
第 11 版
2013/5/1
第 12 版
2013/11/8
文書見直しにより労働安全衛生側面を分離
内部監査指摘により改訂
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品質マニュアル
第 13 版
2014/2/4
第 14 版
2014/6/1
7.4.1 購買プロセス
購買先の継続評価時期を、「マネジメントレビュー時に実施」から
「重大な不適合が出た場合は、その都度に見直しを行う。
定期的な見直しについては5年に1度「継続業者一覧表」の見直しを
行う。
」内容にルールに改訂。
6.2.2 力量、教育・訓練及び認識
「力量表」の記載があったが正しくは「ISO 資格者一覧表」のため改訂
を行った。
7.5.2 施工プロセスの妥当性確認
※急傾斜地工事等の溶接工程に関して妥当性確認を除外とする。旨を注意
書きとして記載。
5.5.1 責任及び権限
現場責任者、作業責任者、現場代理人等、役職が同じでも役職名が統一さ
れていなかったため、現場責任者へ統一を行った
5.1
目標管理表を目標達成度報告シートに名称を変更した。
7.2.1 入札書を削除。工事受注報告を工事受注報告・着工前検討会記
録に変更した。
7.2.3 工事受注報告書を工事受注(変更)報告・着工前検討会記録と
し、3帳票を統一し、適用プロセスも変更した。
8.3
不適合の管理のa)~e)を①~⑤に修正。
8.5.2 是正処置要求書を是正・予防報告書に変更。
8.5.3 予防処置要求書を是正・予防報告書に変更。
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品質マニュアル
1.適用範囲
〔1.1 一般〕
株式会社花和産業(以下当社)は、規格要求事項を基に次の2つを目的にして、品質マネジメント
システムを構築する。
①いつでも、顧客の要求、対象となる法令に応える工事を提供できる能力を証明できる体制作り
②品質マネジメントシステムでつくったプロセスや仕組みを継続的に改善していくことを含めて、
顧客や法令等の要求へ適合していく保証を通して、顧客満足の向上を目指す体制作り
〔1.2 適用〕
①当社の適用製品・サービス
土木・建築 工事における施工
②適用除外と理由
適用除外項目
7.3
設計・開発
理由
当社に於いての業務内容は、公共工事を主体としており、支給された設
計図書に基づいて施工を行う。又、民間工事についても同様であり、基
本的に、設計開発は行わないため
③適用組織
住所
神奈川県横須賀市野比3丁目30番26号
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品質マニュアル
④適用プロセス
プロセス
責任
インプット
アウトプット
「品質方針」
「目標達成度報告シート」
プロセス
監視
経
営
者
の
責
任
方針・目標設定
社長
顧客要求等
マネジメント
レビュー
社長
管理責任者
前回のマネジメントレビュー
の結果、各種報告事項
資
源
管
理
力量評価・教育
社長
マネジメントレビューでのイ
ンプット、顧客要求等
設備導入
社長
マネジメントレビューでのイ
ンプット等
設備・機器類
/
顧客要求
「工事打合せ簿」
「工事受注報告書・着工前検
討会記録」
「施工計画書」
「仕様書」
「設計図書」
「施工図」等
/
業者からの見積書
納品書
/
工
事
サ
ー
ビ
ス
実
現
チ
ェ
ッ
ク
・
改
善
受注
社長
営業部長
購買
工事部門長
現場責任者
施工
工事部門長
現場責任者
検査
工事部門長
現場責任者
不適合・是正・
管理責任者
予防
「工事打ち合わせ簿」
「工事受注報告書・着工前検
討会記録」
「継続供給者評価一覧表」等
「工事打合せ簿」
「工事受注報告書・着工前検
討会記録」
「施工計画書」
「仕様書」
「設計図書」
「施工図」等
「マネジメントレビュー報告
書(議事録)」
(各プロセスへの変更指示
等)
「ISO 資格者一覧表」
「教育訓練計画・実績表」
「受講報告書」
工事完成物
「完成図書」
顧客指定様式の検査記録
「最終検査チェックシート」
工事完成物
不適合情報(発生しそうな不
適合)
「是正・予防報告書」
/
/
/
工事 の進
捗管理
/
/
内部監査
管理責任者
「内部監査計画・報告書」
「内部監査チェックリスト」
「内部監査計画・報告書」
「内部監査チェックリスト」
「是正・予防報告書」
/
顧客満足の監
視
管理責任者
仕事の結果
顧客が公表する評価点
/
6/25
品質マニュアル
⑤プロセス相互関係概略表
資源管理
力量評価・教育
リーダー責任
設備導入
方針・目標設定
工事サービス実現
チェック・改善
受注
内部監査
マネジメント
レビュー
購買
顧
客
施工
不適合・是正・
予防
検査
顧客満足の監
視
2.引用
当社の品質マネジメントシステムは、次の文書や規格を適用・引用するものとする。
・ISO9001:2008(JISQ9001:2008) 品質マネジメントシステム - 要求事項
・ISO9000:2005(JISQ9001:2006) 品質マネジメントシステム - 基本及び用語
3.用語および定義
定義事項
当社
顧客
説明
規格要求事項でいう、組織を指す。
直接的に仕事の発注をしてくれる発注者を指す。
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品質マニュアル
4.品質マネジメントシステム
〔4.1 一般要求事項:その1〕
当社は、規格要求事項に従って品質マネジメントシステムを作って運営していくに当り、求められ
ている目的の状況等を考慮し、次に挙げる事項に継続的に取り組む。
①顧客や法令等に必要な、要求事項等を満たすために必要なプロセスを設定する。
プロセスは、“1.2 適用 ④適用プロセス(P6)
”に規定する。
②これらのプロセスがどう繋がっているのか、またその関係性が分るように “1.2 適用
ロセス(P6)”で規定する。
④適用プ
③プロセスがルール通りに実行され、効果的であるように、各プロセスの責任者がその判断をする
ための基準や手段を品質マニュアルの各項で規定する。
④プロセスがルール通りに実行・監視等ができるようにする資源や情報を“6. 資源の運用管理
(P14)”で明確にする。
⑤プロセスが、顧客要求を始めとするような、求められている要求を結果的に満たせるように、
“1.2
適用 ④適用プロセス(P6)”で規定したようなプロセスの重点やポイントを監視・測定し、必要
であれば分析も含めて運営する。
⑥プロセスの運用のための規定事項は必ず文書に規定して展開し、顧客要求を始めとする、求めら
れている要求が満たしていけるように、継続的に改善を推進していく。
尚、プロセスの運営は、上記①~⑥の事項並びに規格要求事項を満たして運営することとする。当
社の責任範囲のプロセスをアウトソース(当社以外に外注して運営)する場合は、次の事項を考慮す
る。
プロセス
施工
責任者
工事部門長
現場責任者
管理状況(概要)
・購買のプロセスにて購買要求を「注文書」で明確にする。
・必要であれば「施工図」等も渡す。
・要求どおり工事の各段階を委託する。
・作業完了後、委託した工事の検査の記録を提出させる。
※又は当社による段階検査により問題を把握する。
〔4.2.1 一般〕
当社では、次に規定する文書をマネジメントシステムの運営のために必要な必須文書として位置づ
け、展開する。
①品質方針、品質目標
文書化すべき事項
品質方針
品質目標
品質方針
「目標管理表」
②品質マニュアル
文書化すべき事項
品質マニュアル
文書化した際の文書名称
「品質マニュアル」
文書化した際の文書名称
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品質マニュアル
③規格要求事項が要求する“文書化された手順”
文書化すべき事項
文書化した際の文書名称
文書管理、記録の管理、内部監査、
不適合品の管理、是正処置、予防処 「品質マニュアル」
置
④プロセス責任者の責任の下、各プロセスの運営上で必要だと判断された、計画や指示書等、また
各種結果記録類等
文書化すべき事項
文書化した際の文書名称
プロセス運営上必要な文書
「文書管理台帳」に登録した文書
また、当社の文書の階層構造は次に示す。
階層
名前
HQM
品質マニュアル
―
外部文書
HS
記録様式(活用結果が記録)
内容
品質マネジメントシステムに関わる決まりご
とやルール・手順をまとめた文書
外部で発行されていて当社のルールとして引用
している文書
ルール通りに活動をした結果を記録として残す
ための文書
〔4.2.2 品質マニュアル〕
当社の品質マニュアルでは、次の事項をその内容に含めておく。
含める事項
該当箇所
品質マネジメントシステムの適用範囲
1.2 適用の④適用プロセス
品質マネジメントシステム上の文書
〔4.2.1 一般〕の c)規格が要求する“文書
(参照できる文書)
化された手順”
品質マネジメントシステムのプロセス相
1.2 適用の⑤プロセス相互関係概略表
互関係
ページ
P6
P9
P7
〔4.2.3 文書管理〕
品質マネジメントシステムで活用する文書は、次の手順に従って管理する。ただし、記録は〔4.2.4
記録管理(P11)
〕に従って管理する。
①文書番号方法
HQM―●●●
↑
↑
マニュアル フリー・通し番号
HS-●●●
↑
↑
様式 フリー・通し番号
②文書の版番号と手順
文書は、初版を“01”版として識別する。文書の改訂に応じて、“02”
“03”という版番号を
つけ、最新版の文書(最新ルール)が識別できるようにしておく。この版番号は管理責任者が設定す
る。なお、最新版の文書の版番号は、「文書管理台帳」で最新版管理となる。
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品質マニュアル
③発行・承認・文書レビューの手順
担当
時期
手順
記録
作成担当
文書作
・自らが担当するプロセスや活動の運営で必要となる文
(管理責任
成・修正
書を作成する。既にある文書の修正時も同じ。
―
者)
時
・作成した文書は管理責任者に提出する。
・作成された文書に文書番号を割り当てて識別する。
・作成印を押印する欄がある文書の場合は、作成印の押
管理責任者
発行前
印を依頼し、押印してもらう。
「文書管理台帳」
・文書の修正の場合は、版番号を変更し、古い文書と最
新文書の識別をしておく。
・文書の内容を確認し、承認印を押印する。
※なお、HS様式文書は、パソコンの指定フォルダに文
管理責任者
承認
/
書を保管することで文書の発行前承認としてよい。
このフォルダは管理責任者の管理責任とする。
・文書名と番号を「文書管理台帳」に登録し、最新版の
識別管理ができるようにしておく。
発行
・文書データを管理責任者の責任の下、サーバーの指定
管理責任者
「文書管理台帳」
(閲覧)
フォルダに保管し、誰もが閲覧できる状態としておく。
・同時に、文書を1部、管理責任者の責任の下で保管し
て、誰もが閲覧できるような状態で維持する。
・サーバーの指定フォルダのデータを活用する。
全員
活用
・ファイルには、文書番号あるいは文書名等、検索し易
/
いような表示をしておくこと。
・例えば次のような内容で文書レビュ(評価)をする。
└内容が古いルールになっていないか?
管理責任者
毎年1回
└効率が悪いルールになっていないか?
/
└その他文書やルールの不整合はないか?
・評価した結果、変更が必要であれば修正する。
⑤社外で作られた文書を引用する場合の手順
担当
時期
手順
記録
・顧客から頂いた図面や技術書等、社外発行の文書を当
全員
文書作成
社の文書として引用する場合、その該当する文書を管
/
理責任者に提出する。
・提出された文書に、可能であれば文書番号を割り当て
て識別する。割り当てられない場合は、文書名で識別
できればよい。
管理責任者
発行前
「文書管理台帳」
・その後、文書を返却し、
「文書管理台帳」に登録し、最
新版の識別管理ができるようにしておく。
・社内文書と同じようにデータで保持してもよい。
・原則現場等で活用する場合も、外部文書を活用したら
全員
活用時
/
元にあった指定保管場所に文書を返却すること。
⑥文書の廃棄の手順
担当
時期
部門
管理責任者
廃棄時
※旧文書
引用
手順
・必要ない旧文書等がある場合は管理責任者に確認し、
文書を返却する。
・返却文書が必要な場合は、シュレッダーを掛ける等、
漏洩がないように配慮して廃棄する。
・最新文書ではないが、顧客指示で維持する場合、文書
の表紙に『旧文書』と表示して保管してよい。
10/25
記録
/
/
品質マニュアル
〔4.2.4 記録管理〕
①保管・識別・検索の手順
担当
時期
手順
・作成した記録が電子データの場合、パソコンの指定
フォルダに文書を保管する。
管理責任者
保管時
・作成した記録が紙の場合、ファイリングしておく。
ファイルには、文書番号あるいは文書名等、検索・追
跡しやすいような表示をしておくこと。
②廃棄の手順
担当
時期
全員
保管時
記録
/
手順
記録
・記録の保管は「文書管理台帳」で規定した期間とする。
・文書のレビューのタイミングで把握・発見された文書 「文書管理台帳」
は廃棄する。何もなければ3年とする。
5.経営者の責任
〔5.1 経営者のコミットメント〕
社長は、品質マネジメントシステムを作り、運用し、継続的に改善していくことにコミットするこ
と。そのコミットした証拠は次で示すことができる。
① 法令や顧客が要求することを満たしていくことの大切さを「品質方針」等を通して伝える。
② 品質方針を作り、それを文書化して周知する。
③ 当社全体の品質目標を「目標達成度報告シート」に文書化させ、実践させる。
④原則年に1回マネジメントレビューを行う。ただし状況に合わせて臨時で開催することもある。
⑤必要な資源が使用できるように、マネジメントレビューの機会等を通して情報を収集し、把握し、
導入を指示する。
〔5.2
顧客重視〕
顧客満足の向上を目指して、社長は管理責任者に品質マネジメントシステムのプロセス作りを実施
させ、マネジメントレビューを通してその実績を収集、改善指示をアウトプットする。
〔5.3
品質方針〕
経営者は、次の事項を「品質方針」に含めて文書化し、展開する。
①当社の目的や目指す将来像に対して適切に作ること。
②要求事項への適合や品質マネジメントシステムが継続的に改善していけるような要素を含めて表
現をしていくこと。
11/25
品質マニュアル
③方針を基に品質目標を設定する。
④品質方針は掲示し、周知する。
⑤マネジメントレビューを通してその内容で適切かどうか評価する。
経 営 理 念
ダム経営(余裕を持った経営)を基本とし、会社の成長と
社員の福祉の増進を図り、地域の発展に貢献する。
【 品質方針 】
堅実な施工と管理に努め、継続的改善に努力することで顧客満足は勿
論、従業員の幸福、企業としての永続的な成長、及び地域社会の更なる
発展を目指す。
その為に、社長以下、
「緊急ではないが重要なこと」を日々実践し「緊急であり重要なこと(リ
スクの顕在化)」の予防を図る。
2013 年 6 月 1 日
〔5.4.1
代表取締役社長
永井福男
品質目標〕
社長は、各部門長全員と協議し、年度初めに品質目標を設定する。ただし、品質目標は達成したか
どうかがわかる状態とし、品質方針で示している方向性に整合していること。設定した目標は、
「目標
達成度報告シート」に明確にし、毎月社長が進捗状況を監視する。
目標の未達成が続く場合は、目標の変更や行動の変更等を指示し、
「目標達成度報告シート」を変更
する。
〔5.4.2
品質マネジメントシステムの計画〕
社長は、この品質マネジメントシステムの関連文書の作成を品質マネジメントシステムの計画とし
てルールで決めた通りに実行させる。ただしこれらのルールを変更することが決まった場合、新しい
ルールの導入までの間は、変更する前のルールを維持させる。
12/25
品質マニュアル
〔5.5.1
責任及び権限〕
社長は、自ら管理責任者として、品質マネジメントシステムの運営に関して、組織図や“●役割と
責任権限一覧表(P25)
”に明確にし、役割の認識や周知を行う。
〔5.5.2
管理責任者〕
社長は、自ら管理責任者として、次の事項を実施する。
①定めた品質マネジメントシステムのルールを実践させる。
②マネジメントレビュー等を通してこれらの活動結果等の情報を把握し、適切な改善を指示する。
③顧客のご要望を満たせるようなルールの運営体制が作られるようにシステム作りをする。
〔5.5.3
内部コミュニケーション〕
社長は、当社で必要な次のコミュニケーションが確実に行われるようにコミットする。
機会
内容(概略)
対象
責任者
品質マネジメントシステム有効性と改善
マネジメントレビ
品質方針や品質目標の見直しの必要性
ュー
資源の必要性指示 等
幹部
社長
品質保証会議
毎月開催 マネジメントレビューに関する情報
全員
管理責任
者
朝礼
現場の状況に合わせて打合せを行う。打合せの結果、
工事指示にあたるような内容があった場合は、顧客指
定の様式に合わせて記録を残す。
全員
各部門長
全員
各部門長
月間工程会議・安 品質方針の提示、品質目標の監視、工程の進捗の監視、
全協議会
安全に関する事項
〔5.6 マネジメントレビュー〕
〔5.6.1 一般〕
社長は、品質マネジメントシステムがルール通りに実施されるように、そして、本来の目的を果た
せるように継続的に改善されるようにする管理するため、原則年に1回5月にマネジメントレビュー
を実施する。ただし、臨時で開催することもある。
マネジメントレビューでは、品質マネジメントシステムの改善のタイミングの評価、品質方針の内
容の評価、品質目標の進捗や状況の評価等、状況に応じ、品質マネジメントシステムを変更すること
が必要かどうかを評価する。このマネジメントレビュー結果は、
「マネジメントレビュー報告書(議事
録)
」に記録し、活動に繋げていく。
13/25
品質マニュアル
〔5.6.2
マネジメントレビューへのインプット〕
マネジメントレビューを通して収集する情報は次の通りとし、結果を「マネジメントレビュー報告
書(議事録)」に記録する。
①内部監査の結果、或いは審査登録機関による審査結果
②顧客からの苦情も含めた顧客満足度の結果
③品質マネジメントシステムのプロセスの監視・測定結果や、製品検査の結果
④是正処置及び予防処置の結果。
⑤内外の情勢の変化に基づく、品質マネジメントシステムの変更に関わる事項
⑥改善に関する提案
⑦品質目標の見直し(現状把握と品質目標の達成状況)
⑧施工・資材の供給者評価
〔5.6.3
マネジメントレビューからのアウトプット〕
マネジメントレビューで決定すべき事項は次の通りとし、結果を「マネジメントレビュー報告書(議
事録)
」に記録する。
①システムやプロセスの改善
②工事や取り組み活動の改善
③資源の導入・手配・配備等
④方針・目的・目標の変更と改善
⑤その他:マネジメントシステムの改善機会と変更の必要性の評価
6. 資源の運用管理
〔6.1
資源の提供〕
当社では、次の事項に必要な資源を明確にし、提供していく。
①品質マネジメントシステムの運営や改善を推進するため
②顧客の要求を満たし、顧客満足を生み出すため
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品質マニュアル
〔6.2.1
一般〕
当社の各プロセスで、工事サービス提供に関係する仕事に携わる人員は、適切な教育、訓練、技能、
経験、知識等を判断の根拠として、その仕事の実施に必要となる力量が確保されていること。この手
続きは、次項の“6.2.2 力量、教育・訓練及び認識”で明確にする。
〔6.2.2
力量、教育・訓練及び認識〕
当社では次の事項をルールとし、実行する。
①工事サービス提供における要求事項の適合に必要な力量(資格を含む)とし「ISO 資格者一覧表」
に明確にする。
②毎年6月、社長は「ISO 資格者一覧表」を基に必要な力量(資格含む)を評価し、その結果人員
が力量を満たしていない場合、不足した力量を補充するため、
「教育訓練計画・実施表」を作成し、
教育・訓練を実施する。また、教育・訓練では満たせない場合、採用や派遣利用をすることもあ
る。
③教育・訓練(採用等も含む)を実施した結果、仕事を任せられる力量が身についているかどうか、
の有効性の評価をし「教育訓練計画・実施表」に結果を記録する。また、教育内容を確認する必
要がある場合は、「受講報告書」を作成させる。
④これらの「ISO 資格者一覧表」
「教育訓練計画・実施表」は、記録として維持管理する。
〔6.3
インフラストラクチャー(モノの資源)
〕
当社では、サービス提供に関係する上で必要とされる“モノの資源”を次に明確にする。
①建物:本社、工事部、作業場所での諸施設、設備。
②ハードウェア:工事部内ネットワーク等
③ソフトウェア:積算、技術ソフト等
④その他:輸送トラック、ダンプトラック、各種資器材、測定機器( 7.6 参照 )
なお、個別工事で要求がある場合は、施工計画書に必要な設備危機等の明確化とその調整、また維
持保全点検や補修関係を計画する。
〔6.4 作業環境〕
当社では、顧客要求事項に応えるサービスとして、必要な作業環境を次に定め、維持管理する。
なお、現場で個別に要求がある場合は、完成図書(施工計画書等)の要求に従うこと
項目
責任
維持管理方法・実施記録
対象
作業員は保護帽、安全帯、保護手袋、作業着安全
服装
現場責任者
靴等、安全を維持できるようなユニフォームで作
全員
業を行う。
全社員かならず法定健康診断を受診して作業を実
健康診断
各部門
全員
施している。
現場における従業員や作業員の安全を確保するた
作業現場
現場責任者
全員
めの、事故発生の予防の保護、養生等
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品質マニュアル
7. 工事サービスの実現
〔7.1
工事サービス実現の計画〕
当社では、次の各事項について考慮し、サービス実現のためのプロセスを“1.2 適用
セス(P6)
”で計画したとおりにサービスを実施する。
④適用プロ
また個別現場の工事サービス実現計画として、次の各事項について考慮した結果の「施工計画書」
を作成し、実施する。なお「施工計画書」は基本的には顧客指定の様式を引用する。
①品質目標の実現を考慮した計画であること。
②工事サービスに特有なプロセスや関連文書、資源等がわかること。
③検証や妥当性確認、監視等の要素があること。
④工事サービスが要求事項を満たしていることを実証するための活動記録が明確であること。
〔7.2 顧客関連(営業)のプロセス〕
〔7.2.1 工事サービスに関連する要求事項の明確化〕
当社では、受注プロセスにて次の事項を明確にする。
①顧客が直接要求する要求事項は、顧客からの文書(設計図書・仕様書等)、
「工事打合せ簿」
「工事
受注報告書・着工前検討会記録」等にて明確にする。なお、顧客要求には引渡しや引渡し後の活
動内容も含む。
②顧客が直接明示はしないが、使用用途や意図を当社が把握すべき情報や要求事項、たとえば社内
納期等は、
「工事打合せ簿」や「施工計画書」で明確にする。
③工事サービスに関連する法令等は、顧客からの文書(設計図書・仕様書等)等で明確にする。
④その他、当社追加要求事項等がある場合は、「施工計画書」
「工事打合せ簿」等に明確にする
〔7.2.2 工事サービスに関連する要求事項のレビュー〕
当社では、
「入札書」
「見積書」
「工事受注報告書」の承認を通して、顧客の要求事項をレビューする。
レビューでは以下の内容を考慮する。
①工事への要求事項が定められているか?
②発注内容が以前と異なる場合は、その内容が決定しているか?
④ 当社が対応できる範囲か?(納期やコストも含めて)
この活動の結果の「工事打ち合わせ簿」
「工事受注報告書・着工前検討会記録」は記録として保管す
る。
顧客から口頭で受けたような依頼は、必ず「工事打合せ簿」等で内容を明確にして作業を行うこと。
また顧客要求の変更があった場合は、原則「工事打ち合わせ簿」等で契約内容の変更を反映させる。
なお、受注後に変更する場合は、「工事受注報告書・着工前検討会記録」の変更欄に記入する。
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品質マニュアル
〔7.2.3
顧客とのコミュニケーション〕
当社では、顧客とのコミュニケーションを確実に行うため、次の事項を行う。
①工事サービス情報等の問い合わせに関しては、営業部門又は工事各部門が対応する。
②顧客との窓口は、営業部門または工事各部門(現場責任者)が対応する。
③苦情や要望に関しては現場責任者が窓口となり対応する。
〔7.3
設計プロセス〕
適用除外
〔7.4.1
購買プロセス〕
当社では、購買要求事項に購入資材や供給者が適合するように以下のことを行う。
①その管理方法や管理の程度は購入する資材や委託する工事内容にあわせて決定する。
②当社が要求する通りの力量があるかどうか、以下の購買評価基準・手順で評価し、評価された業
者に発注する。
■新規評価
・当社の購買要求に適合している内容かどうかを「協力会社調査表(新規用)
」評価する。
・評価結果、活用する協力業者は、マネジメントレビューのタイミングで、
「継続供給者評価
一覧表」へ追加し、継続評価へつなげる。
■継続評価
・年間を通して、「是正処置要求書」で報告された協力業者の重大な不適合内容をもとに、委
託時に重大な不適合を発生させていないか? ・発注に値する能力かどうか?を「是正処置
要求書」が発行された時点で都度見直しを行う。
・評価の結果問題がなければそのまま継続する。問題がある場合は、
「継続供給者評価一覧表」
から削除し、活用できないようにする。
定期評価については、5年に1回以上見直しを行うこととする
〔7.4.2
購買情報〕
当社では購買する要求事項を「注文書」、または「業者からの見積書」でその内容を明確にし、業務
を依頼する。なお、購入情報には以下の内容を含む。また、購入や発注の前に、その情報が妥当であ
るかどうかを確認するため、発注前にその内容を承認する。
①承認された工事サービスや手順、設備等で実施することを求める場合
②購買時に許認可や資格等の要望が必要な場合
③その他、納期や品質等に関する要求事項
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品質マニュアル
〔7.4.3
購買の検証〕
当社では、依頼した資材等が購買要求を満たしているかどうかの確認として、
「注文書」又は「業者
からの見積書」と納品書を照らし合わせて確認する。その結果問題がなければ納品書を受け取り保管
する。なお、問題がある場合はその場で返却する。また個別工事ごとに、外観や強度等の受入時の検
査を要求されている場合は、個別工事の要求に従うこと。
〔7.5.1
施工管理〕
当社では、工事サービスが管理された状態で行われるように、
“1.2 適用 ④適用プロセス(P6)で
規定した、施工プロセスが次の事項を考慮した管理状態で作業を行えるようにする。
①「施工計画書」等で、特性情報が利用できる状態の下。
②必要な場合、手順が利用できること。
③適切な機器や機材を使用すること。
④監視や測定が実施されていること。
〔7.5.2
施工プロセスの妥当性確認〕
当社では、施工プロセスにおいて、リリース後の監視や測定では検証することが困難な事項として、
圧接・溶接がある。これに関しては該当する次の内容を行う。
①プロセスのレビュー及び承認の為の明確な基準
監視又は測定で検証することが不可能なプロセスの妥当性を保障する方法として、規定した設備
の使用、管理項目の設定、その工程にかかわる従業員に必要な要件などの諸条件をあらかじめ施
工計画の段階で決めておくこと。
②設備の承認及び要員の適格性確認
プロセスの妥当性の確認方法として、特定の設備を承認し、特定の従業員に資格を与え、特定の
設備を資格をもった従業員が使用する。
③所定の方法及び手順を適用
①②で検討した内容をルール通りに確実に実施する。このプロセスでは、事後の検査において妥
当性が確認できないので、品質を保証するには、決められたルールを必ず守ることが絶対条件で
ある。
④記録に関する要求事項
①と②で特定した設備と要員の用件が③で確実に実施された証拠となる記録を確実に維持する。
したがって、設備を承認した記録、要員の適格性記録を残し管理する。
※急傾斜地工事等の溶接工程に関して妥当性確認を除外とする。
⑤妥当性の再確認
製品の内容によっては、上記により定めた施工が妥当であるかどうかを、抜き取り検査などの方
法で再確認することが必要となる場合、現場責任者は、作業結果に妥当性がないと判断した場合
は、
「是正処置要求書」を発行する。
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品質マニュアル
〔7.5.3
識別及びトレーサビリティ〕
当社では、工事サービス実現の全過程で、
『工事名』で識別する。なお、不適合の識別に関しては、
8.3 を参照する。また、トレーサビリティの要求がある場合は、個別現場の「施工計画書」等で計画
し、実施する。
〔7.5.4
顧客の所有物〕
当社では、顧客支給品がある場合、これが当社にて管理している間に問題がおきないように、識別
や検証、保護、防護を行うこと。支給品も通常品と同じように取り扱う。ただし、保管や施工時に問
題が発生したような場合、ただちに顧客に連絡すると同時に、不適合として取り扱い、
「是正処置要求
書」等の作成等を行う。
〔7.5.5
施工関連品の保存〕
当社では、工事サービス実現の全過程で、サービス提供に必要な、以下に規定した関連品等が損傷
劣化しないように、識別、取り扱い、包装、保護を含めて、次の通りに実施する。
なお、現場で個別に要求がある場合は、個別現場の要求に従うこと
対象
管理方法
各部位の破損、劣化を防ぐ為に必要な保護を確実にする。
(斜面の崩壊防止対策や第三
製品及び材料
者侵入の防止、また完成してからの引渡しをするまでの間等の保護)
〔7.6
監視機器及び測定機器の管理〕
定められた要求事項に対する工事の適合性を実証するため、検査のタイミングで測定機器を活用し
て行う。そのための測定機器は「測定機器管理台帳」で明確にする。また、監視及び測定の要求事項
との整合性を確保できる方法で監視及び測定が実施できることを確実にするため、次の通り行う。
①2年に1回、校正か検証のどちらかを行う。
②機器が使用出来るように調整・必要に応じて再調整する。
③校正や検証の状態が分かる識別を行う。
④測定結果が無効になるような操作ができないようにする。
⑤損傷や劣化がないように保護する。
また、測定機器が要求事項に適合していないことが判明した場合は、その測定機器で測定した工事
の結果の妥当性を評価し、記録を残す。これらに関わる記録は残すこと。
8. 測定、分析及び改善
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品質マニュアル
〔8.1
一般〕
当社では、次の事項のために必要となる監視、測定、分析及び改善のプロセスを実施する。
①工事サービス要求事項に適合していること
②品質マネジメントシステムが規定された通りに実施されていること
③品質マネジメントシステムが本来の目的を果たせるように継続的に改善されていること
この実現に向けて、可能な限り、統計的手法やデータ分析等を用いていく。
〔8.2.1
顧客満足〕
当社は、行ってきた仕事が顧客要求事項を満たしているかどうかを監視するため、顧客が公表する
竣工検査評定表等の評価点の情報を監視し、収集する。
〔8.2.2
内部監査〕
当社は、品質マネジメントシステムの次の事項が満たされているかどうかを確認するため、年1回
内部監査を実施する。
①品質マネジメントシステムが、規格要求事項に適合しているか?また、当社のルールに適合して
いるか?
②品質マネジメントシステムが効果的に実施され、維持されているか。
監査対象となる部門の状況や重要性等を考慮し、
「内部監査計画・報告書」を作成する。
担当
管理責任者
時期
毎年9月
頃
監査リーダー
管理責任者
監査1ヶ
月前
監査チーム
監査リーダー
監査1週
間前
監査チーム
監査中
監査チーム
監査終了
後
監査チーム
監査リーダー
監査終了
後1週間
以内
手順
・内部監査の詳細実施時期を決定し、監査リーダーに指
示する。
・
「内部監査計画・報告書」を作成し、管理責任者に提出
する。
・
「内部監査計画・報告書」の内容を確認して承認する。
記録
/
「内部監査計
画・報告書」
「内部監査計
画・報告書」
・目的に合わせて「内部監査チェックリスト」を作成す
る。
/
・監査の時期を再確認も含めて、各部門に連絡する。
/
・監査を実施し、監査のメモを「内部監査チェックリス 「内部監査チェ
ト」に記録する。
ックリスト」
・
「内部監査チェックリスト」を基に、不適合を決定する。
不適合は「是正・予防報告書」に別途明確にする。
「是正・予防報
・
「是正・予防報告書」を各部門に提示し、不適合の内容
告書」
について同意が得られれば、被監査部署に「是正・予
防報告書」を引き渡す。
・被監査部門から、不適合の原因追及、是正処置の計画
「是正・予防報
を「是正・予防報告書」に文書化させ提示させる。
告書」
・
「是正・予防報告書」を監査リーダーに提出する。
・
「是正・予防報告書」を回収した後、
「内部監査計画・
「内部監査計
報告書」を作成する。
画・報告書」
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品質マニュアル
担当
時期
管理責任者
報告時
監査リーダー
次回の監
査
管理責任者
マネジメ
ントレビ
ュー
手順
記録
・その後、
「内部監査計画・報告書」と「是正・予防報告
書」を品質管理責任者に報告する。
・内容を確認し、問題がなければ承認する。
・その後、近々のマネジメントレビューで共有できるよ
/
うに保管する。
・原則、次回の監査で、是正処置を計画した内容が実施
「是正処置要求
され、且つ、効果がでているかどうか、有効性を評価
書」
する。評価の結果は、
「是正・予防報告書」に記録する。
・内部監査の記録関係を報告し、全員で共有する。
/
当社の内部監査では、
・基準 ・・・ 「内部監査チェックリスト」に規定。
・範囲 ・・・ 当マニュアルにある組織図の部門に適用。
・頻度 ・・・ 原則、年1回実施。
・方法 ・・・ 文書監査、現場訪問監査の2つの方法を活用。
〔8.2.3
プロセスの監視及び測定〕
当社では、プロセスが計画通りの能力を発揮できるか、その監視としてプロセスの監視を行う。プ
ロセスの監視方法は、“1.2 適用 ④適用プロセス(P6)”に規定した方法で実施する。この取り組み
が実施できなかった場合は修正し、重大な問題である場合は各部門の責任者の判断で、不適合として
取り扱う。
〔8.2.4
サービスの監視及び測定〕
当社では、サービス要求事項が満たされていることを検証するため、
“1.2 適用 ④適用プロセス
(P6)
で規定した、“検査プロセス”を通して検査を行う。検査は、
「施工計画書」で計画した通りに、工程
内の検査、また最終引渡し時の検査を実施する。工程内の検査は顧客の指定様式を活用し、最終検査
は、
「最終検査チェックシート」に検査結果の記録を残す。原則、検査引渡しは現場責任者の責任で行
うこととする。なお、検査にて不合格の場合は、不適合として取り扱うこと。
〔8.3
不適合の管理〕
当社では、不適合に関しては次の通り誤用混用がないような状態を整え、その手続きをすすめる。
なお、不適合品が発生した場合の手順は、次の①~⑤を含んで、以下の通りとする。
・購入の検証で不適合と判断された資材等は、適合品と間違わないように、すぐに業者に返品をさ
せるか、不適合をひと目でわかるような識別表示をして保管すること。
・検査で不適合が判断された場合、置き場にて識別するか、不適合箇所が分かるようにしておく。
①不適合への処置方法
②顧客との交渉等で該当不適合を特別に許可する場合の方法
③不適合サービスが誤用されない、また適合品と混用しないようにするための明確な識別方法
④引渡し後や顧客にて使用開始した後に不適合サービスが発覚した場合、その不適合の影響又は起
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品質マニュアル
こりえる影響に対しての適切な処置方法
⑤不適合サービスに修正をした場合の、要求事項への適合を実証するための再検証に関する方法
担当
時期
確認者
発生時
各部門長
担当
各部門
〔8.4
手順
・検査結果や苦情等から不適合を確認した場合、
└応急処置が必要な場合は応急処置を行う
└可能であれば誤用混用が内容に識別をしておく
・その後、発生を現場責任者又は工場長等の責任者に
報告する。
・報告した後、
「ミス・クレーム一覧表」にその内容を
記録する。
記録
「ミス・クレー
ム一覧表」
・不適合の内容を確認し、対応する処置を指示する。
/
・責任者の指示に従い不適合に対する処置を実施する。 「ミス・クレー
・処置の結果は「ミス・クレーム一覧表」に記録する。
ム一覧表」
・不適合の状態のまま引渡しをする等をせざるをえな
顧客に交
「ミス・クレー
い場合の交渉を行う。
渉する際
ム一覧表」
この結果は「ミス・クレーム一覧表」に記録する。
処置
データ分析〕
当社では、品質マネジメントシステムの適切性・有効性を実証するため、またその継続的な改善の
必要性の評価をするために、次に関係するデータを収集し、分析する。
①顧客満足…顧客が公表する評価点を、8.2.1 を通して収集し、それを集計・分析する。
②サービス要求事項への適合性…不適合のデータを、8.3 を通して収集し、それを集計・分析する。
③予防処置の検討のための各プロセス及びサービスの特性や傾向
…顧客からの苦情内容やその他の仕事の特性情報等を収集し、集計・分析する。
④発注先…購入先に関連する不適合のデータを収集し、集計・分析する。
〔8.5.1
継続的改善〕
当社は、品質方針、品質目標、監査結果、データの分析、是正処置、予防処置及びマネジメントレ
ビューを通じて、品質マネジメントシステムの有効性を継続的に改善する。
〔8.5.2
是正処置〕
当社は、発生した不適合の再発を防ぐため、その原因を特定し、対策を打つ是正処置を行う。ただ
し、是正処置は実際に起こっている不適合の問題の大きさにより、管理責任者が優先度を決め、その
指示に従って行う。是正処置の取組には次の内容を含めた、下記に規定した手順に従って実施する。
①収集した不適合の状況確認のタイミングと機会
②不適合の原因特定
③取り組む是正処置の優先度
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品質マニュアル
④対策案の決定方法、実施方法
⑤是正処置の結果の記録
⑥是正処置の有効性の評価
担当
管理責任者
部門長
管理責任者
部門長
各担当
各担当
管理責任者
〔8.5.3
時期
手順
・報告された「是正・予防報告書」の内容を
判断し、再発防止となる是正処置が必要な
ものを選定する。
不 適 合処 置 ・是正処置が必要であれば、各部門の責任者
後
に指示をする。
・不適合の内容を集計・分析する。
・是正処置の指示をした結果を「是正・予防
報告書」に記録する。
・指示のあった内容の不適合に対して、不適
合の原因を特定し、原因除去のための是正
処置を決定する。
是正活動
・是正の結果は「是正・予防報告書」に記録
し、管理責任者に「是正・予防報告書」を
報告する。
・
「是正・予防報告書」の内容を承認し、是
書類報告後
正処置を実施させる。
・実施が確定した「是正・予防報告書」は記
承認後
録として保管させる
是 正 実施 決 ・
「是正・予防報告書」で決定された内容を
定後
実施する。
・
「是正・予防報告書」で決定した是正処置
の有効性のレビューを行い、その結果を
「是正・予防報告書」に記録する。
・レビューは計画した日に担当が行う。ただ
計画日
し漏れがないように、可能な限り、内部監
※内部監査
査では全ての内容に関してフォローとし
てのレビューをする。
・レビューの後、「是正・予防報告書」を管
理責任者に報告する。
・報告された是正処置のレビューの結果が問
題であった場合、再度是正処置を実施する
レ ビ ュー 後
かどうかを検討する。再度是正処置を行う
の報告
場合は、この手順の最初の流れを再度実施
させる。
記録
「是正・予防報告書」
「是正・予防報告書」
「是正・予防報告書」
「是正・予防報告書」
「是正・予防報告書」
「是正・予防報告書」
「是正・予防報告書」
予防処置〕
当社は、今後発生しうる不適合の再発を防ぐため、未然にその原因を特定し、対策を打つ予防処置
を行う。予防処置はその起こりうる不適合の問題の大きさにより優先度を決めて行う。予防処置の取
組には次の内容を含めた、下記に規定した手順に従って実施すること。
①起こりそうな不適合・その原因
②不適合の発生を防ぐための予防処置の必要性評価
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品質マニュアル
③取り組む予防処置・その優先度
④予防処置の結果の記録
⑤予防処置の有効性の評価
担当
時期
管理責任者
各部門長
管理責任者
各部門長
各担当
各担当
管理責任者
手順
・他社の状況の各種情報を元に、発生しうる
不適合の原因を特定し、予防処置が必要な
不 適 合処 置
ものを選定する。
後
・予防処置が必要であれば各部門長に指示を
する。
・指示のあった内容の潜在的な不適合に対し
て、その原因を特定し、原因除去のための
予防処置を決定する。
予防活動
・予防の結果は「是正・予防報告書」に記録
し、管理責任者に「是正・予防報告書」を
報告する。
・
「是正・予防報告書」の内容を承認し、予
書類報告後
防処置を実施させる。
・実施が確定した「是正・予防報告書」は記
承認後
録として保管させる
予 防 実施 決 ・
「是正・予防報告書」で決定された内容を
定後
実施する。
・
「是正・予防報告書」で決定した予防処置
の有効性のレビューを行い、を行い、その
結果を「是正・予防報告書」に記録する。
・レビューは計画した日に担当が行う。ただ
計画日
し漏れがないように、可能な限り、内部監
※内部監査
査では全ての内容に関してフォローとし
てのレビューをする。
・レビューの後、「予防処置要求書」を管理
責任者に報告する。
・報告された予防処置のレビューの結果が問
題であった場合、再度予防処置を実施する
レ ビ ュー 後
かどうかを検討する。予防是正処置を行う
の報告
場合は、この手順の最初の流れを再度実施
させる。
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記録
「是正・予防報告書」
「是正・予防報告書」
「是正・予防報告書」
「是正・予防報告書」
「是正・予防報告書」
「是正・予防報告書」
「是正・予防報告書」
品質マニュアル
●品質マネジメントシステムにおける役割と責任権限一覧表
機能
役割
社長
品質方針、目標の設定、顧客重視、マネジメントレビュー、責任権限、内部コミ
ュニケーション、力量の評価・教育
管理責任者
プロセスのコントロール、品質マニュアル確定、データ分析、是正処置、予防処
置、内部監査、顧客満足の監視、文書管理
工事部(土木・建築)
目標実現の活動、力量の評価・教育、インフラの管理、作業環境の維持、施工プ
ロセスの管理、検査プロセスの管理、プロセスの監視、不適合管理、是正・予防
活動
営業部
目標実現の活動、力量の評価・教育、インフラの管理、作業環境の維持
営業プロセスの管理、購買プロセスの管理、プロセスの監視、不適合管理、是正・
予防活動
現場責任者
施工プロセスの管理、検査プロセスの管理
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