新世代自動気象観測用データロガー − その概要と主な特長 − 堅牢、高信頼、高精度で容易な取り扱いを実現 簡易な設置と調整、容易な保守作業の実現 確実で高精度なデータ収録と自由度の高いデータ処理の実現 強靭な雷サージ対策 障害発生時の迅速かつ容易な原因究明と対処の実現 多種多様なセンサーをサポートする13ビットADC内蔵の アナログ・フロントエンドユニット(FEU) 汎用UTPケーブル1本によるFEUとロガー本体との接続 大容量コンパクトフラッシュメモリへのデータ収録 ランドライン、携帯網のIPネットワークによるデータ収集 業界標準のデータ形式と通信プロトコルの採用 DC12V低消費電力電源による幅広い設置条件への対応 GPS受信機(オプション)により正確な時刻と場所を捕捉 1 気象観測ステーション露場の接続要領 屋外収納ボックスにFEUを、データロガーを室内に設置する 場合は、相互間をUTPケーブルで接続。 AC電源はシェルターのファンなどに使用。 DC12V100mAまでのセンサー電源はFEUから供給できます。 ● 図中の測器はイメージです ● AC100V電源はシェルターの通風ファン用で、FEU およびセンサーの電源はUTPケーブルで供給されます 2 AWS気象観測システムの接続概念 ランドライン接続の例 3 AWS気象観測システムの接続概念 モバイル網接続の例 4 気象観測用ロガーの機能概要 FEU-2250 フロントエンド・ユニット(FEU) 各種の気象センサをFEUに直接接続することができます。 FEUではセンサ信号を10Hzでサンプリングして一時バッファし、その10個 のデータセットを1秒毎にデータロガーへ送信します。 FEUの電源はロガーからUTPケーブルを通して供給されます。 風向風速計、湿度計などのセンサ電源はFEUから供給されます。 その電源はロガーとは絶縁されており、安定化しています。 FEUの入力側と出力側とは電気的に絶縁されています。 WL-2250 AWSデータロガー データロガーではFEUから10Hzサンプルのデータを1秒毎に受信し、ノイ ズ除去やリニアライズ処理、統計処理の結果を収録します。 ファイルとして収録するデータは1分毎に更新し、約3ヶ月分の最新データ をフラッシュメモリに保存します。(期限を超えたデータは自動削除) 収録データは設定時間毎に指定されたIPアドレスに対してFTP転送される ほか、データロガーをFTPサーバとしてアクセスし、取得できます。 監視用のデータは、1秒毎に指定アドレスにUDP送信します。 5 AWSデータロガー の内部構成 1台のデータロガーに対 し、FEUは5台までチェー ンして接続できます。 その接続は共通バスラ イン方式になっていま すので途中の障害が他 のFEUへ波及しません。 6 FEU-2250の主な入力信号 アナログ電圧、電流入力(各種アナログセンサ) 0-10mV, 0-1V, ±1V, 0-5V, ±5V (プログラマブル設定) 4-20mA (出荷時オプション) 白金測温抵抗体入力(4線式Pt100Ω) JIS 標準 Pt100Ω RTD センサー ×2ch JIS C 1604-1997(IEC Pub.751-1995)A級センサに対応 ロータリーエンコーダ入力(風向) 8bit (または 9bit) グレイ符号信号 パルス周波数入力(風速) フォトインターラプタ風速パルス信号 イベントパルス入力 雨量計積算パルスカウント入力 ×2ch ON/OFF信号接点入力 日照時間、センサー状態、ドアスイッチ、メンテナンス信号など 7 FEU-2250からの出力 データ通信ポート (RJ45ジャック×2個) 電源供給を兼ねた通信用UTPケーブルを接続 芋づる式の並列マルチドロップ接続(最大5台まで) RS485ターミネータを内蔵 センサー用DC電源出力 センサー用電源をFEUから供給(DC12V 100mA) 3個のLEDインジケータ Power : 電源供給が正常な範囲にあることを表示 Data : ロガーとのデータ通信状態を表示 Error : FEUサイドのエラー発生状態を表示 8 FEU-2250 フロントエンドユニット外観 ◎ Power (緑色) 点灯: 電源供給がなされている 消灯: 電源が来ていない ◎ Data(橙色) ◎ Error(赤色) 点滅: 信号伝送OK 点灯: 伝送エラーが発生 消灯: 伝送異常 点灯: 異常発生 点滅: 電圧が規定のレベル以下 消灯: 異常なし LED表示 屋外UTP ケーブル フラットケーブル ロガーへ センサ端子台へ 大きさ: 150W x 110D x 30H 9 WR-2250データロガーのI/Oポート RS-485非同期シリアル通信ポート×1ch FEUとの接続用(RJ-45コネクタ) 10/100base-TX LANポート×1ch WANネットワーク接続、またはPC直結用ポート RS-232C非同期シリアルポート×1ch シリアル信号出力測器の接続用ポート(Dサブ9ピン) USB 2.0ポート×2ch(外部)、2ch(内部) USBメモリ、携帯通信アダプタ等の接続用 LCD表示器+押ボタンスイッチ 16桁×2段の英数字表示と4個の操作用押ボタンスイッチ VGA信号出力ポート 指示計としてのLCDディスプレイの接続用ポート GPS受信機(オプション) 自動時刻補正、観測場所の緯度・経度情報の取得用 10 WL-2250 AWSデータロガー外観 AC100V 電源 アダプタ RS232C VGA FEUより 屋外UTP ケーブル 電源スイッチ LANケーブル LED表示 ◎ DC ON (緑色) LCD表示 ◎ HOST/FEU(橙色) 点灯: 電源供給がなされている 消灯: 電源が来ていない 点滅: 信号伝送OK 消灯: 伝送異常 データ 回収 操作ボタン ◎ Error(赤色) 点灯: 異常発生 消灯: 異常なし 大きさ: 220W x 150D x 60H 11 AWSデータロガーの処理フロー 12 AWSデータロガー内部の統計処理 風向・風速データ 瞬間風速、最大瞬間風速、最大風速、起時、スカラー、ベクトル平均 気温データ 瞬時気温、平均気温、最高気温、最低気温、起時 湿度データ 瞬間および平均湿度、最大相対湿度、最低相対湿度、起時 降水量データ パルス発生時刻(秒単位)、前10分間、1分間の積算降水量(パルス数) 日射、放射収支 日射・放射強度、積算日射量、積算放射収支量 日照時間 積算日照時間 積雪深データ 現在積雪高(0∼5m/0∼1V) 13 AWSデータロガー LCDの表示例 観測値(瞬間値)の表示例 ● 風向: 真北を0度とした右回りの角度 → 1−CH01:Wind/D□□□ □□□□135□deg□□□□□ ● 風速: 単位= m/s 1−CH02:Wind/S□□□ □□10.00□m/s□□□□□ → ● 雨量(積算パルス): 単位=mm → (3000.5mmに達すると0.5mmに復帰) 1−CH03:Rainfall□ □□100.0□mm□□□□□□ ● 気温: 単位=℃(摂氏) → 1−CH04:Air□Temp□ □□20.35□deg□C□□□ ● 相対湿度: 単位=%RH → 1−CH05:Humidity□ □□62.21□%RH□□□□□ ● 気圧: 単位=hPa → 1−CH06:Pressure□ □□800.0□hPa□□□□□ エラー表示(エラーのとき表示) ● FEUからのデータ受信異常 → 00:Err−Code□0001 □Rcv□Error(FEU)□ 14 AWSデータロガーの一般諸元 電源入力 DC12V入力、約6Wの低消費電力設計 バッテリを直接接続可能な広い入力電圧に対応(DC10V∼36V) ACアダプタによってAC商用電源に対応 停電補償 停電検知後、内部電源バックアップで収録データの書き込みを保証 インジケータ 16桁×2段の英数字表示による各種モニタ表示 LEDインジケータによる基本動作状態の表示 ネットワーク接続性 IPネットワークによるデータ収集ホストシステムとの接続 MSS技術を利用可能な通信方式およびデータ形式 寸法・重量 小型金属製ケースに収納 15 外部電源ユニット 100/120V系電源の場合、降圧用 トランスは装着されません。 16 オプション機能(GPS/携帯通信アダプタ) 12V系または24V系 のDC電源に対し、 切り替えることな く使用できます。 センサ用12V電源 17 太陽電池式 簡易型AWSデータロガー 商用電源のない観測 地点でも利用可能な 超低消費電力タイプ のデータロガーです 18
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