血液内科研修プログラム

血液内科研修プログラム
Ⅰ.概要
医師数
正職員 6 名、専攻医 4 名
病床数
64 床
無菌室
18 床
入院患者疾患別頻度
1)悪性リンパ腫、2)急性白血病、3)多発性骨髄腫、4)骨髄異形成症候群
同種造血幹細胞移植
年間 20~30 例、自己末梢血幹細胞移植 年間 10 数例
カンファレンス
毎週火・水曜日
Ⅱ.研修目的
血液疾患に対する基礎的な知識を得、頻度の高い疾患の診断・治療をするとともに、患者や
家族に対する接し方を学ぶ。
Ⅲ.指導体制と指導医リスト
<指導体制>
1.5 ヵ月間、指導医とともに 4~5 名の患者の診療に当たる。カンファレンスに参加する。
<指導医リスト>
今田
和典
(第一血液内科部長、輸血部長、日本内科学会認定医、総合内科専門医、
日本血液学会認定血液専門医・指導医、日本造血細胞移植学会認定医)
右京
直哉
(血液内科部副部長、日本内科学会認定医、日本血液学会認定血液専門医)
水谷
知里
(血液内科部副部長、日本内科学会認定医、総合内科専門医、
日本血液学会認定血液専門医)
畑中
一生
(血液内科部副部長、日本内科学会認定医、日本血液学会認定血液専門医、
日本造血細胞移植学会認定医)
金子
仁臣
(血液内科部副部長、日本内科学会認定医、日本血液学会認定血液専門医、
日本造血細胞移植学会認定医)
多田 浩平 (日本内科学会認定医、日本血液学会認定血液専門医)
大久保
友紀子(日本内科学会認定医)
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光吉
貴哉
野村
亮介
清水
拓也
Ⅳ.到達目標
(1)基本的研修項目
1.病歴、理学所見、訴え、検査所見より患者の問題点を把握することができる。
2.患者の問題点にあわせた鑑別診断ができる。
3.疾患の重症度を判定でき、専門医と連係して対処できる。
4.病状や治療計画を患者とその家族にわかりやすく説明できる。
5.輸血の適応と副作用を理解する。
(2)具体的項目
1.正常および異常血液細胞の形態および特殊染色(特にペルオキシダーゼ反応)の反応性
が理解できる。
2.末梢血検査データを判読できる。
3.骨髄穿刺ができる。
4.典型的な疾患の骨髄像が理解できる。
5.血液凝固検査の意義が理解でき、凝固異常(特に DIC)の診断ができる。
6.リンパ節生検の意義が理解でき、リンパ増殖性疾患の鑑別ができる。
7.血液疾患に関連した画像診断(CT、腹部エコー、Ga シンチグラフィー)が判読できる。
8.血系腫瘍細胞の表面マーカー検査の意義が理解できる。
9.血液疾患における染色体検査、遺伝子検査の意義が理解できる。
10.抗がん剤の効果と副作用を熟知し、とくに骨髄抑制時の対処法が理解できる。
11.コンプロマイズドホストにおける感染症の特徴を理解できる。
12.輸血に対する理解を深め、輸血を適切に施行できる。
13.貧血の鑑別診断ができる。
14.急性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫の治療戦略がわかる。
15.骨髄異形成症候群の病態が理解できる。
16.特発性血小板減少性紫斑病の診断と治療ができる。
17.同種造血幹細胞移植の適応が理解できる。
18.末期患者の緩和ケアを考慮できる。
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