일본연구 제49호 2011년 9월 30일 231-257쪽 日本のことわざの対句表現に関する研究*1) 2)林 八 龍** < 目次> Ⅰ. はじめに Ⅱ. 文型分類 1. 名詞文 2. 動詞文 3. 形容詞文 Ⅲ. 対句表現の様相 1. 対句の様相 2. 対句の技法 3. 対句の重層性 Ⅳ. おわりに 参考文献 key words : ことわざ 対句表現 文型分類 対句の技法 対句の重層性 Ⅰ. はじめに それぞれの民族においてことわざが歴史や社会のなかで広く愛され代々に 受け継がれてくるのには、それを知恵の泉と呼ぶように、内容的には、暮ら しのなかの素朴な知恵から人生の哲学や教訓を内包しているからであり、ま た、形式上では、極めて含蓄的でかつ簡潔明瞭に表していることわざ特有の 表現の仕方のためである。 (2009)の調査によると、日本語のことわざの文の種類別性格および主 拙稿 な表現形式には、次のような特徴が見られる。1) 이 는 의 에의하여이루어진것임 * 硏究 2011學年度 韓國外國語大學校 校內 學術硏究費 支援 . ** 韓国外国語大学校 日本語大学 日本学部 教授 日本語学 1) 詳しくは、林八龍(2009)「日韓両語のことわざの対照考察 ー表現形式を中心としてー 」 『日本研究第42号 p.305、pp.309-316参照。 232 日本研究…第49號 (ことわざにおける文の種類別様相) 1. 名詞文:49.7%(総1,246例のうち619例、619/1246) 2. 動詞文:42.4%(528例、528/1246) 3. 形容詞文:7.9%(99例、99/1246) (ことわざにおける文の主な表現形式) 1. 否定表現 :13.6% (総1,246例のうち169例、169/1246) 2. 反問表現 : 0.2% (3例、3/1246) 3. 命令表現 : 5.9% (74例、74/1246) 4. 対句表現 : 24.2% (302例、302/1246) 上の指摘からも分かるように、先ず、日本語のことわざの文の種類別様相 は、名詞文と動詞文がことわざ全体のなんと九割以上を占め、なかでも名詞 文は全体の約半分で、極めて優勢である。また、文の表現形式の面では、意 味上、文表現のもっとも基本ベースである肯定の断定平叙文を別とすれば、 特に注目すべきものとして、これらの四つの表現形式を取り上げることがで き、占有率から見ると、対句表現>否定表現>命令表現>反問表現の順であ る。2) もっとも、日本語のことわざの約半分を占めている名詞文のことわざ というのは、形態上、基本的に名詞止めの場合であり、実際、日本語の名詞 文のことわざの場合、コピュラなしで成り立っているのが普通なので、3) 否 定表現や反問表現、命令表現は名詞文にはそもそも当てはまらないことはい うまでもない。この点を考慮に入れると、これらの四つの表現形式の占める 割合は決して疎かにできず、ましてや、なかでも対句表現の占める比重とい 2) この論文は、日韓両語のことわざの表現形式に関する全体的な様相を比較対照したもの で、韓国語の場合、先ず、文の種類別様相の面では、動詞文(63.9%)名詞文(23.4%)形容 詞文(12.8%)の順で多くの部分を占め、文の主な表現形式では、対句表現(26.8%)否定表 現(11.3%)反問表現(5.6%)引用表現(2.5%)命令表現(2.3%)の順である。日韓国語ともに、 動詞文と名詞文はことわざ全体の九割前後を占めており、また、文の主な表現形式の 面では、対句表現が他のどの形式よりも目立ち、まさに代表的な表現形式として位置 づけられる。pp. 309-316を参照されたい。 3) 日本語の名詞文のことわざの文末のコピュラ出現の様相に関しては、宮島の指摘もさる ことながら、文末に「だ」や「である」がついているのは用例から見る限り見当たら ず、ただ、「なり」がついているのはごく僅かながら見られる程度である。詳しくは、 林八龍(2009) pp. 307-308を参照されたい。
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