平成19年1月発行 第82号 (pdfファイル 3.15MB )

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ISSN l:344-5634
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機械工学科 5 年
物質工学科 5 年
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電気情報工学科 1 年
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建築学科 1 年
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建築学科 1 年
中
山本 麻実 「
雪とバ イナップル」から学んだ こと
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猫の事務所」を読んで
松原 ネ
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あめなる花をほしと云いこの世の星を花という1
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本 俊樹
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香川忠型I子
山本 lll璃
「
僕の生きる道」を読んで
「
ホスピス通りの四季1を読んで
「
ありがとうは祈りの言葉J
」
「
自殺 つて言えなかつた。
」
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イッモ。イツマデモ。
伊lll り搬
造HI 美咲
lAl本 美咲
l 真莱
11‖
住友 J_香
萩腸t 山也
私 と筆
その周りを
理想のレシビ∼勉強編 ∼
『「障害者」と街で出会 つたら』
」□』国図回回
「
雪 とパ イナップル」から
学んだこと
建築学T 4 3 年
山本
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建築学科 3 年
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だろう. 身 近な例を 卜げて 考えると 悲 しく寂 し
い気持ちになる。
しか し、私 自身 も他人の事 になると、そんなに
気 に掛けてはいない ものだ。例えば、今、 レバ ノ
ンでは戦争 によって、関係のない多 くの人 々が犠
牲 になっている と間 く。 これは、尊 い命が大量 に
失われているとい う重大な事であるのだが、遠い
世界で起 こっている ことで、 自分 には関係 のない
ことだ と思いがちである。私達若い世代が、 もっ
ともっと世界に 目を向け、戦争のない平和な世 の
中を築 きたいものだ。
そ して も う 一つ 、 この悲 しくて、切な くて、美
しい話か ら私が考 えた こと。それは、私達 が生き
てい く上で重要な、「
幸せ とは何か」 とい うことだ。
「
悲 しみや不安がな
幸せ」 とは、辞書 によれば、 「
く、精神的にも物質的にも、満ち足 りている状態」
の ことだそ うだ。そ う考える と、幸せを感 じるこ
とは何だか難 しそ うで、 自分 とは遠いもの といっ
た日1象を受 け る。 しか し、私 は この話 を通 して、
幸せ とは案外身近 なものであぅ とい うことに気づ
かされた。私達の毎 日には、細やかな幸せを感 じ
る瞬間がた くさんあるのである。例えば、人か ら
挨拶をされ ること、笑顔になれる瞬間がある こと、
自分を心配 して くれ る人がいること、そ して、そ
ういった人 と人 との繋が りが存在すること ・・・。
毎 日を生きてい く中で、そ うい った事が当た り前
にな り、その幸せの価値は忘れ られがちになって
しまっている。そんな小さな幸せの価値に気付 き、
感謝するよ うにな ることは、 とて も大切な ことだ
と思 う。
最近 の社会では、人間の温かい心が忘れ られて
いるのか、悲 しい話題をた くさん耳にする。学校
でのイジメは当た りltのよ うにな り、子供の誘拐
が増 え、殺人 事件 の話題 もよ く耳 にす るよ うに
なった。現代社会は、非常 に恐 ろ しい 世の 中だ と
思 う。人 々は、温かい心を一体 どこに忘れてきて
しまったのだろ うか。本来、人間は他人を幸せに
する ことの 出来 る 「
温かさJを 皆持 ってい ると私
は思 う。その ことを皆が思 い 出 して、温かい社会
になることを私は望んでいる。 この本 に教 え られ
た、 この温かい気持 ちを忘れずに、今後、人 々の
幸せ について、もっと考 えていければ良い と思 う。
「
猫の事務所J を 読んで
機械工学科5年
吉次
峻平
猫Jと いう作品があります。
宮沢賢治の短編に、「
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●
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・
・
・
・
・
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J「 ど
賢治 はそのなかで、 「
私 は猫 は大嫌 ひです。
う考 へ ても私は猫 は厭ですよ。
Jと 言 ってい ます。
そんな猫嫌いの賢治が、あえて猫を主役 に書いた
この作品 には強 い メッセー ジがあるよ うな気が し
て、 「
猫の事務所Jを 読みま した。
話 自体は、賢治の他の著名な作品に比べて短 く、
内容 もわか りやす く簡潔で した。
猫 の事務所 が解散を命 じられ るまでのいきさつ
を、細かいエ ピツー ドを添えて書いたもので、事
務長 の黒猫、一番書記の自ね こ、二番書記 の虎ね
こ、二番書記の三毛ね こ、四番書記 のか まね こ、
そ して日ぎくJが登場 します。かまね ことい うのは、
夏 に生 まれた夏猫で、生 まれつ き皮膚が薄いため
に、冷 え込む夜 はいつ もかま どの中にはいって寝
るので、いつでも体が墨で汚 く、他の猫か ら嫌わ
れている猫です。かまね こは、なにか悪 い ことを
したわけではないのに、みんなか らいつ もい じめ
られてい ます。 「
ぼ く」 は一生懸命みんなに好 か
れよ うとする善意 のかまね こに大変同情 していま
す。語 り部である日まく」とい うのは賢治の ことで、
かまね こは賢治の分身 ではないのか と、僕は思い
ます。
こんな箇所があ りま した。
Fぁる日かまね こは運悪 くかぜをひいて、足の付
け根を椀 のよ うには らし、 どうしても歩 けません
で したか ら、 とうとう一 日休 んで しまいま した。
』
F足の
この
付 け根 を椀 の よ うには らし、
』 とい う
のが とて もリアルに感 じ、 もしか して賢治が実際
に足 の付 け根をは らした ことがあるのでは、 と思
いま した。や は りか まね こは賢治の分身であるよ
うに思えてな りません。
また、読んでい くうちに、なぜ賢治が猫を用 い
て この作品を書 いたのか、だんだんわか ってきま
した。かまね この他のね こはほん とうに嫌 なやつ
ばか りで、頭 も悪 く、嫌 いなね こを採用 したの も
わか ります。 また、僕は、 この話は猫 の世界 の話
ではな く、僕 たちの世界で現実 にあ る人間の醜 さ
に対する賢治 の嘆きである、 と捉 えま した。そ う
だ とすれば、登場人物を人間ではな く猫 に して具
体的な人物説明を省 き、人物像を限定 しない こと
で、た くさんの人に、よ り身近な出来事 と重ね合
わせ考 えて もらうことを、賢治 は期待 していたの
ではないで しようか。
僕 は このね こたちの よ うな人間をよ く見 ます。
自分 よ りも弱い ものを虐げ、 「自分 は こいつ よ り
も優れ てい る。
Jと 思 うことで 自己を確立す る人
はた くさんいます。 自分 もそ うい うところが ある
ので、か まね こよ り他のね こたちのほ うへ強 く感
情移入 しま した。 この作品を読みなが ら、か まね
ψ
V
V
この ことを不憫に思 い、他 の猫たちに怒 りを覚 え
る と同時に、 自分に もあ る醜い部分に気づ き、僕
も三 毛ね こ と同 じ じやないか と思 い ま した。 そ
して最後 のlHT子
が現れ るシー ンでは、僕 も獅子 に
叱 られたような気分にな りま した。権力者である
獅子は窓 の外 か らか まね こがい じめ られているの
を見て、いきな り戸口をたたいて事 務所に入 って
きま した。ね こたちはlaT子
を前に して、おろおろ
うろたえるばか りで した。それはやは り、心 の 中
では、 自分 は とて も愚かな ことを しているとい う
のをわかっていたか らなので しょう。 しか し、 自
分 よ り権力のある者があ らわれ、 自分に多大な被
害が及ぶ ような状況にな らない とそれを悔い改め
られない とい うのが、卑怯 だ と思います。そのな
かでか まね こだけが、泣 くのをやめて、 まっす ぐ
に立ちま した。 うしろめたい ことが何ひ とつ無い
ことで、権力者 の前でも堂 々 としてい られるので
しょう。 この場面か ら、誠実 に生 きることの大切
さと、人を虐げ 自分だけの利益を求めるケチ くさ
い生 き方の愚かさを、読者 に訴 えたかったのでは
ないで しょうか。
のセ リフ、Fお まえたちは
そ して、最後 のlAl子
何を しているか。そんな ことで地理 も歴史 もいつ
た話ではない。やめて しまえ。えい。解散を命ず
る。
Jこ うして事務所 を解散 させ て しまった獅子
4分同感 しています。 この 「14分│
に、 「
ぼ く│は ヽ
とい うのが初めは ピンときませんで した。何 も解
散 まできせることは無かった、とい うことなのか、
怒 りに任せて強引な決断を して しまった獅子にも
う少 し冷静にことを解決 して欲 しか つた、 とい う
ことなのか、 とにか く、lll子
が完全な正義ではな
か った とい うことを表 しているのではないか と思
います。獅 子も含めて、現代 の人間の世界 におけ
る 自分中心で利己主義な生 き方へ の風刺だ と思い
ました。
この作品は、現代 の人 間社会で も十分 あ りうる
身近 で細 か いエ ピソー ドと、猫 とい う抽 象的 な
モデルを 中心 に書かれていることで、頭のなかで
いろいろな想像ができ、賢治 が この作品に託 した
メッセー ジについて、きまざまに膨 らませて空想
する ことがで きま した。賢治が この作品を発表 し
たのは、 1926年 ですが、その ころか ら人 間はあ
まり変わ つていないのだ と思いま した。要領 よ く
楽を して生 きる人間や、不器用 で要領が悪 く、苦
労 して生 きる人間 もい ますが、それぞれが謙虚 に
な り、 自分 の愚かな部分 にまず気づ くことが大切
だ と感 じま した。 この物語で賢治が風刺 した こと
は、人間の本質にあ るもので、そ う簡単に変 えら
80年 間変わっ
れるものではない と思います。事実、
ていません。 しか し、一人一 人がそ うい う部分に
気づ くことで、その人のまわ りだけで も少 しずつ
穏やか になってい くはずです。僕は自猫が 自分 に
一番近 い と思いま した。現実で弱い0と 一 人ば っ
ちでいた としても、 まわ りを気に して手を差 し仲
べ る ことはできない と思います し、 自分 よ り弱 い
ものがいる ことでプライ ドを保 とうとす るで しょ
う。僕は今 回 この 『
猫の事務所』を通 して、 自分
の愚かな部分に気づ くことができま した。今す ぐ
に何 かをす ることはできないけれ ど、 これ らの こ
とについて、 これか らも考えてい くことの きっか
け とな りま した。最後 に、 一番印象 に残 った文章
を紹介 して終わ ります。
『か まね こだけが泣 くのをやめて、 まっす ぐに
立ちました。
』
「
あめなる花をほしと云いこの世の里を
花というJ∼ ひのきとひなげし∼
物質工学科 5年
松原
祥子
「
い ち ど女■に して くれた ら、あた しは死んで
もいいんだけ ど。」
か省晃を省 :尻 」::舞
七慄じ逸:槽 橿嬌子 よ
た。他人に憧れる 。羨ま しい とい う思 いは誰 もが
1常的に感 じることだろ う。
人々は、
「こうな りたい。」
とい う理想の 自分を頭の中で思 い描 き、それに向
けての努力をす る。 それは勉強であ つた り、容姿
の ことや性格 であつた りと、人の数だけ違 う願い
があるが、 どれ も夢や 日標 である。ただ、それを
心の底か ら正直に他人 に伝えることには後 ろめた
さを感 じて しまう。夢や 目標 のその根底は欲望 の
日まった姿であ り、夢 とい うきれ いな花 の ドには
他人 には見せることのできない人間の卑 しい部分
が深 く根を張 つているか らである。 これ こそが人
間の本質なのではないだろうか。
ひなげ し達 は皆、 ここらいったいの誰 よ りも美
しくなることを望んだ。 しか し、悪魔 に編 されて、
危 うくけ しの頭をみんな食べ られて しまいそ うに
な り、すんでの ところでひのきに助け られ る。そ
それで もいいか ら美 し
れなのに、ひなげ し達は 「
くなれる方が良かった。
J
と口々に言 った。大 きな幸せを得て輝 く一瞬を選
びたがった。
欲望 は尽きることを知 らない。生 きている限 り
更なる欲望が生 まれて くるだろう。 も しもひなげ
ヨ
摯
し達が美 しき とひきかえに食べ られて しまってい
た ら望みは本当の意味の完成を迎 える。死んで し
まった ら、もう欲望が生 まれて くることはないの
だ。願 いを全て口 えて華 々 しく散 って逝 くことは
とて も魅力的な生 き方だ。 しか し、ひなげ し達 は
欲望 に正直であ りすぎるあま りに、 自分に とって
一番良い咲き方を忘れているのではないか。
「ちゃん と定 まった場所でめ いめいの決 まった
光 りよ うをなきるのがオールキ ャス トな、 ところ
があ りがたい もんでスターにな りたい と云 ってい
るおまえたちがそのままそ っ くリス ターでな、お
まけにオールス ターキ ャス トだ とい うことになっ
てある。
J
自分達が羨ま しい と思 っていたものは、は じめか
ら自分達 自身の姿であ ったのだ。特り1に美 しくな
くても良い。 自分に似 合ったちょうど良い光 り方
を しているほ うが とて も自然体で、何者にも侵 4i
され な い強 い光 を放 つ こ とが で きるので はない
か。私 自身 も理想を高 く積み l,デすぎて、 自分の
静を しめていたよ うに思 う。無理‖を して力量以 │:
の光を放つのは何よ り自分が一番苦 しいのだ。
「
あめなる花をほ しと云い
この ‖tの九
1をイ
ととい う。
J
到底 手が屈 かない ,い 高い ところにあるもの も、
地 llにはいつ くば って毎 日を懸命に生きているも
の も、 自分に しかできない輝 き方を していれば ど
んなに多 くの ■や花があろ うとも一番のスター に
なることができるだろう。
私 は これまで人に合わせる こと、協調性が一番
人 事である と思 つてきた。 そ してその結果、 「自
分 自身Jと い うものを見失 いかけていたのか もし
れな い。 この 『ひのき とひなげ し,を 読んで、星
と花の詩を聴いて、 また 自分の個性を探 してみよ
うと思 つた。今、思 い描 く未来の夢を全て叶えよ
うとは思わない。 自分 の手 に似合 った分 だけの小
さながんば りを集めていけば、いつか 日標に届き、
その上にもい くことができるだろう。
「この世 の星を花 とい う。
」
空にはた くさんの星がある。その中か ら名前 もつ
け られていない小 さな星を探す ことは、 とて も難
しい。同 じよ うにた くさんの人々の中か ら個人を
探 し出す ことは 困難 であ る。だか らこそ、 自分 だ
けの輝 きを放 ってい くことが大切だ。無理を して
はいけない。似合 う光で輝 いてい こうと思 う。花
であ り星である誇 りを持 って。
‐ヽ
‐ Ⅲ●‐'│●
●
ヽ
●
ヽ
│
■
′
・ ′ ・・'・‐‐・・●
…
『
僕の生きる道Jを 読んで
電気情報工学科 1年
岡本
俊樹
進学高校 の生物教師である中村秀雄 は、ある 日
医師か ら余 命一年 と宣 告され る。その一人の教師
の残 りの人生をつづ った作品、それが 「
僕の生 き
る道Jで ある。
「も し、 自分 が 同 じ状 況 におかれ てい た ら?J
と読んでふ と思った。正直あま リピンとこないが、
自分 の 命があ と少 ししかない と知れば、絶望感 に
おそわれ、何 もす る気がおきな くな って しま うと
思 う。最初の中村先生は僕の考 えと同 じだつた。
余命 一年 と知 り、何 もかもがばかばか しくな り、
学校 でも問題を起 こ し無断欠勤をするようになっ
た秀雄。ついには 自殺をはか ろうと、崖 か ら飛び
お りたが、奇跡的に助か つた。その晩、秀雄が母
霧1にかけた電話が、秀雄 の考えを、人生を大 き く
変えた。
「
僕が生 まれた│+、 どう思った ?J
Iう ん。 …や つと会えたね、 って。 それか ら… こ
の子のためな ら、自分の命は捨てられる。そ う思 つ
たかな。J
母親のその言葉で秀雄 は残 りの人生を有意義に
生きることを決めた。
ここはいろいろな事に 「
す ごい」 と思 い、印象
に残 った場面 だつた。 まず一つにその一言 で中村
先
人生をも変えて しまう母親の言葉。そ して、
の 一言で有意義に生きよ うと決意 した中村先生
そ`Lの
に 「
す ごいJと 思 つた。
作中に中村先生 のこんな言葉がある。
「あ りのままの気持 を伝 えよ う。それが僕 に とっ
て今を生きる とい うことだか ら」
あ りのままを伝える事は、とても大切な事だが、
なかなか難 しい。相手に嫌われた り、何か問題が
お こるのをおそれ、 自分 に嘘をついて しまう。今
の 自分 もそ うだ と思 う。 しか し中村先生は余命―
年 と言われふ っ切れ たのか、あ りのままの気持ち
を伝えようと決心 した。そのため、生徒の事で間
題を起 こして しま う事 もあったが、その強 い気持
ちに動か され、良い方 向へ と周 りの人達 も変わっ
てい く。難 しいが、 とても必要な事だ と思つた。
そ して もう一つ、 こんな言葉 もある。
「
将来 を考 えて生 きるこ とも大切ですけ ど、その
時その時 も、 しつか り生 きてほ しいんです。高校
生である君 たちが、今、歩いている道に、 しっか
ψ
ψ
V
りと足跡をつけてほ しいんです。J
この言葉 に僕は確かにそ うだ と思 った。将来を
考 え て生 活 す るの もいい事 だが、 「― 寸先 は間J
とい うよ うに、明 日にも何かが起 こる か も しれ
ない。それな ら将来の事で不安 になった り、今を
犠牲にするよ り、今を見つ めて、今や りたい こと
をや って過 ごす事 が大切 だ、 と中村先生は言 つて
い る。僕 も先の 事で悩む 事はあるが、そんな時に
こそ、 この 言葉を思い出す1事で少 しは気 が楽にな
るのかな と思 った。
憧れのみ どり先生 との結IFi、
秀雄が提案 したク
ラス全 員での合唱 コンクール出場、合IILと
受験勉
一
強の両立のために頑張 る生徒達。余命 年 と宣告
されてか らの秀雄はいい事ばか りではないが、幸
せな日々を過 ごした。
一度何かで 「
病気 になった事は不運だけ ど不幸
じゃないJと い う言葉 を 聞い た事 があ る。 中村
先生 もまさにそ うだ と思 った。余 命一年 と言われ
て、不幸だ と思 つて何 も しないでいた ら気持 ちま
で暗 くなって しまう。幸せになって明 るい気持 ち
で毎 11を過 ごした事で│1嗜
寸先生の運命は少 しだけ
変わ ったのか もしれない と思 った。余命一年 と宣
告 されてか ら、一年 と11ケ月。中村先生は生きた。
これ まで と変わ らず、自分に正直に。
この本を読み終えて、中村先生iから学んだ事が
た くさんあ った。 「「
1分のあ りの ままの気lfちを
伝 え る事J「将来ばか りを見ず、今を大切 に生 き
る事」。 この 二つ は特に僕の′
心に残 った。 中村先
生は余命一年 と宣 (,されたのがきっかけで、 こん
な考 え方や生き方ができたのだ と思 う。でも、 ま
だ残 りの人生が長い (と思 う)僕 にも、それを 見
習 って生活す る事 はできる と思 った。 「中村先生
の よ うな考え方、生 き方ができる人 にな りたい。
J
と思 った。
「
ホス ビス 通 りの四季J を 読んで
物質工学科 1年
上 小谷
瞳
「ホス ビス通 りの四季Jは 、鳥取赤 1字 病院 内
科に勤務 していた著者 の徳永進 さんが、 日々の臨
床の中での患者や家族 たち との交流を綴 ったエ ッ
セイである。作 中で、全五十五人 の患者それぞれ
の ことを、穏やかなまなざ しで綴 っている。患者
は、十三歳 の少女か ら八十九歳のおばあさん まで
様 々だ。物語の 中には、 い くつ も考えさせ られ る
内容 の ものがあ る。 例 えば、 「
キ クさん はタイム
トンネルを くぐって行 く」 とい う話 だ。八十九歳
の木谷キ クさんは、三年前 に胃癌 とわかったが手
術 をせず、抗癌剤 と対症療法 で様子 を見 ている。
キクさんは、徳永 さんに
「こ うしとって もえ らいです し、家の者 に も迷惑
です し、はよういかせてつかんせえ。
J
と言 う。キ クさんは舅さん と姑 さん、さらに夫 も
見送 り、次は 自分が死ぬ とい うことを覚悟 してい
る。死を覚悟 した人特有の無表情がキ クさんの顔
にある。徳永 さんが楽 しい思い出はないか と問 う
と、キ クさんは、舅 と姑が亡 くな り、二人 の子 も
巣立ち、人は底引き漁に出かけ、 自分が何 の気兼
ね もな く一 人で暮 らした時代だ と言 う。その ころ
の話を している とキ クさんの無表情はだんだん と
融けてゆ く。話 しおわ ると、キ クさんは 自分があ
とどの ぐらいかたずね、桜の ころだ と聞 くと、
「
そ うですが、そんなに持ちますか。J
と言 って無表情に戻 ってゆ く。はや く迎えが来 る
ように頼む、待 っていると。
この話を読む と、や りばのない悲 しみが こみ上
げて くる。無表情なキ クさんに も、無表情 が融け
たキ クさんにも。無表情なのは、生 きることに も
う何 も執着が無 いか らだ。家の者の迷惑 になるだ
けだ と言 うキ クさんは、何の感情 も持 たず、ただ
死だけを望んでいたのだろ う。無表情が融けた と
き、キ クさんが思 い出 した楽 しかったことは、
人でいた ときだった。あの ころの生 活が、何 の気
兼ね もな くて一番 だ った と。 別 の 話 で、 著者 は
「
l・
「1人は一人。それが人のほん とうの姿だろう。」
と書いている。多くの死に nlかいあ う医師たちは、
嫌でもそれを実感 して しまうのか も しれない。 し
か し、徳永 さんは、作 中で 「
人は一人、ではない
のか も しれない と思 つたJと も書いている。 「
死」
とい う絶対的な力を前に、人は無力である。最近
は医療技術が進み、長生 きすることがで きるよ う
にな ったが、やは りそれにも限界があ る。徳永 さ
んの言 うよ うに、人はほん とうは一人なのか も し
れない。で もそれを認めて しまうと、人生は暗 く
悲 しいだけだろう。だか ら人は寄 りそ つて生 きて
い くのではないだろ うか。本来一人であ るはずの
誰 かJ
人 間が、誰か と生 きるのは大変 だ。その 「
が どんなに大切でも、やは り他人である し、 ―人
のほうが気楽だ と考 えるか もしれない。で も人は、
誰 か と生 きてい く。 それが人 間なのではないか、
と私 は思 う。 自分の こ とが分かるのは 自分 しかい
ないけれ ど、誰か と生 きてい きた くて、誰かを分
か ろ うとす る。誰 かを想 い、想 われ るか ら、 「
人
は一人、ではないのか もしれないJと 言 えるので
はないだろ うか。 「
一人ではな いJそ う感 じられ
ることが、本当の幸せ なのだ。
` ,.
「
ありがとうは祈りの言葉」
物質工学科 1年
間瀬
―馬
あ りが とうは祈 りの言
僕は、柴田久美子さんの 「
葉Jと い う本を読みました。
この本は、
J
僕の祖母から 「この本は良い本だから。
と渡され、読みはじめました。初めは、生 と死につ
いての本 ということで、話が重たそう、読むのが大
変そう、 という思いが強 く、しば らく読まずにいま
した。長期の体みにな り、時間もあるのでなん とな
く軽い気持ちで この本を読みは じめました。読み始
めると、気付かされ ることや考えさせ られること、
僕はあまり感動することが多 くないのですが、ふと
涙が出るところもありました。
この本は、本を くれた祖母の故郷でもある隠岐の
なごみの早Jで の
島の知夫里島にある看取 りの家 「
「
の
り
なごみの里Jは
、作 者
記録です。看取
家
`1活
の柴田久美子さんが、
本来病気を治すための病院で、
もう治 る見込みのない患者へ の延命治療 に疑間を
感 じ、延 命よりも家族や親 しい人に看取 られ、人間
らしい最後で逝 くほうが人間の尊厳が保たれ、美 し
い最後なのではという作者の思いから作 られた小さ
な施設です。知人IF島は人口の数より牛が多く、コ
ンビニ もなければスーパー も無いという、本当に自
然 しかない というところです。作着が何故 この場所
を「
なごみの里」を建てる場所に選んだかというと、
この島の在宅死 亡率でした。知人里島では、
九 1パ ー
セント以上の人が病院ではな く家でしくなっていま
す。作者は 「この島には人間らしい生き方がある。
」
なごみのJ」 を建てたそうで
との思いで この島に 「
す。
僕はこの本を読んで特に印象に残 った話が二つあ
ります。 つは 「
あ りが とうJと いう言葉 について
の話です。 この本 の中に 「
あ りがとうという言葉に
はそれまで心の中に抱いていた憎 しみや悲 しみを消
し去 り、すべてを許すような力がある」 と書いてあ
ります。 これを 見たとき、そういえば面倒な仕事を
押 しつけられて、腹が立 っていても、その仕事が終っ
た時 「
あ りがとう」の一言で、今まで怒 っていたの
が嘘のように気分がすっとして相手を許 してしまう
こともあるなと思い、「
すべ てを許すJな んておお
げきなと少 し思いなが らも納得 して しまいました。
そして、こんなにも身近に、たった一言なのにこん
なに素晴 しい言葉があるんだなと思いました。
もう一つ は、痴呆 についてです。僕は痴果は辛い
もの、苦 しいものだと思 つていました。 しか しこの
痴果は神さまがくれた贈 り物J、「
痴呆万歳」
本では、「
なごみの里」で痴呆
と書いてあ りました。作者は 「
しながらそう感
じたそうです。痴呆患者の
患者 と接
・6
介護は辛 いとテレビなどでは言われているのにどう
してそんな風に考えられるのか、と疑間に思 った時、
ふ と僕の曾祖母のことを思い出しました。 この本を
くれた祖母の母、僕の曾祖母は知夫里島に住んでい
ました。僕も何度か祖母に連れ られ、曾祖母の家へ
遊びに行きました。曾祖母は痴果でした。僕はいつ
も曾祖母に叔父の名前で呼ばれていました。僕は初
めそれが不満でした。そして、痴呆 という病気にま
だ小 さかった僕はどこか怖い と思 っていました。 し
かし、時間のFtれがゆるやかに感 じる知夫里島の空
気、そして何より曾祖母の笑顔で不満や怖いという
思 いはいつの間にか無 くなっていました。 この本に
│ま「
lk‐
果で色いろな事を忘れる代わりにすてきな笑
顔を手 にする」 と書いてあります。曾祖母 と、曾祖
母の手伝いを していた祖母、そして僕 と笑い合って
いると、祖母 は介護が辛いという風 には見 えなかっ
た し、む しろ楽 しく時間を過 ごしていました。そ う
痴果は神きまの贈 り物」 というのが妙に
考えると 「
うなずけました。
最後に僕 はこの本を読んで、痴果のように見方を
変えれば、不幸な ことにも実は幸せな ことがあるよ
うに、自分は不幸だと言 う前に他の方向を見て幸せ
を見つけられる、というような生き方ができればと
思いました。
J
「
自殺 つて言えなかつた。
建築学科 1年
香川
恵理子
この本は、自殺 によって父や母を亡 くした人 「自
死遺児Jの 方々が、今苦 しんでいる人や自死遺児の
人、社会のみなさんに向けて、「自殺Jに ついての
自分の思いを綴 った作文や、自殺防上活動について
記されています。
なぜ、私がこの本を選んだかというと、自殺 につ
いてあまり知 らなかつたか らです。今 まで、自殺 に
ついて関わ りを持たなかったので、「自分には関係
ない。
」その一 言 で この問題 を片付 けてきました。
なので、あえてこの問題に触れる事で、現実を知 り、
自分 自身が変われたらいいなと思います。
この本 に書かれている作 文は、真実 がその まま
記 してあ り、事件 当時の情景が生 々しく伝わつてき
ました。「
お父さんは自分で首 に掃除機の コー ドを
グルグル巻き、そのコー ドを ドアのノプに引っかけ
て首を吊つて亡 くなったらしい。最初 に見つけたの
は学校から帰ってきたJヽ
六の妹 と中二の弟で、見つ
けた時はもう手遅れだった。お父さんの足は紫色に
紫
なってしまっていて、
それを見た妹はお母さんに 「
Jこ れ
色の変な人がいるJっ て言 つていたそ うだ。
ヽ
‐=ヽ綺
ヽ
●●1層 ′
‐●
■
Ⅲ ●● ‐姜 ‐摯
●
●
│●●
│●
ヽ
■
●
│● ● ●
ヽ
ヽ●│"│ ●│●∼‐パ'`,'"●
,‐′
,,・
,'●'●
● ●
●
●
●
・
・・
・
'ヽ^●ⅢⅢⅢⅢ''●●
'
…`い
…
… `,‐ `● '■
`Ⅲ
―
―
‐
‐
は作文の一部をぬき出 したものです。私は この作文
を読んだ時、恐怖 と悲 しみに涙が出てきました。今
日は、冗談を言って笑 っていても、明日は ロープで
首を吊って死んでいるかもしれない。人の心は時間
を刻むごとに変わ ってしまうのだと、改めて思い知
らされた気が しました。
「
誰かに見つ けてはしくて、誰かに気づいてι
まし
くて、誰かに助けてほ しかったのだと思 う。そのた
めに父はいろいろな ところでサインを送 っていた。
J
この人の父のサインは、死ぬ一 ヵ月11の電話だった
そうです。電話の声は弱々しく口にした言葉は 「
お
父さん、もう自殺 しなきゃならんのかなぁ¨・
。
」だつ
たそ うです。 しか し、その言葉を冗談で返 し、まと
もに受けとめなかったことを今でも後悔 していると
書いてあ りました。私も中学生の時、同 じ様な体験
を していたことを思い出しました。女の子の友連で
した。その子はいつも明 るくて、元気な子で した。
夏休み前のある日に、一緒に帰っていると彼女力ヽま
そっと、
「もう、死にたい。私は、何のために生 まれてきた
の? 」
と、言 つてきました。まさか、「
死にたい。
」 と言わ
れるとは思わなかったし、本人に言われるまで気づ
かなかった 自分に腹が立 ったのを今でもはっきり覚
えています。その時、私はやっと彼女の出 したサイ
ンに気づき、相談に乗ってあげました。原因は、勉
強の事 と交友関係の事でした。い じめにあっていた
そうです。彼女がこんなに苦 しむ前に助けてあげ ら
れな くて、とでも申し訳ない気持ちでした。
「
大丈夫。私がいるから、いつでもおいで。
J
と、その時私にできる事をしたつもりです。彼女は、
「
ありがとう。
」
と言 って、ず っと泣いていました。今思えば自殺を
した人はいないけど、自殺を しようと苦 しんでいる
人は、私 のまわ りにいるんだなぁと思 つた。 自分が
思 つているより、自殺は身近な問題だとつ くづ く実
感 しました。
私は、 この本を読んで自殺についての考え方が少
し変わ つた気が します。初めは、考 えるの も怖 く、
あまり関心がありませんでしたが、この本を読み終
わった今、自殺について理解 したい と思 うようにな
りました。今 日、年間の自殺者は三万人以上にもな
るといわれます。その一人一人が、どんな思いで自
殺 とい う道を選んだのか、何が自殺まで追いこんだ
のか、そうい う事を考えられる様になっただけでも
す ごいと思 うし、 この本を読んでよかったと思いま
した。「
ずっと生きてほ しかった。また、お父さん、
お母 さん と呼びたい。
」 とぃ う自死遺児のみなさん
の気持 ちも痛 いほ ど感 じることができた と思 いま
す。
最後に私が思 うことは 「
死Jほ どつ らい選択はな
いということです。もし、今私の周 りに 「
死Jに つ
いて苦 しんでいる人がいるとしたら、手をさしのベ
たいと思います。
「
イツモ。イツマデモ。
」
建築学科 1年
山本
桃璃
「
大切な人の存在が人生 という名の旅をもっと自
由にする」
結婚 したり、子供ができると自分の時間がな くなる
とか縛 られるという人ばか りだと思 っていた。でも、
この本を書いた高橋歩 という人は違った。妻である
さやかが隣で笑ってくれれば自分は幸せだと党々と
書いているし、結婚 して、子供が出来て、大人 にな
るにつれて楽 しく自由になったと書いている。大切
な人を大切だと言 うのは勇気がいるし、照れもある
と思 う。だけど、高橋歩はそれを当た り前のよ うに
言っている。使われている言葉は難 しいものではな
くて、単純でス トレー トなものばか り。でも、その
飾らない 言葉たちが高橋歩の意志を濃 く表現 してい
ると思 つた。まっす ぐに分か りやす く伝わるのは、
高橋歩 という人物の人柄や性格のお陰だと思 う。 こ
の人は、沢山の夢を持っていて、それを一つずつ実
現させてきた。 二十歳のとき、自分の店を持ちたい、
という夢を見つけた著者は、仲間を集めて借金を し
てアメリカンバーを始める。夢を見つければす ぐ、
大学を辞めて実現するために努ノ
」
する。 この行動力
│は
本当に凄 い と思 う。結局、二年後店はブレイクし
班貢ξl,「番李ξ;I魔 ぞ}叢 もl程 権L意 「軟薯
とかないのかなと私なら思 うけど、彼にとって大切
なのはお金や名声ではない。それが分か りやす く表
れていると思 う。彼にとって大切なのは、夢であ り
後の妻である恋人であり新 しい仲間なのだ。この後
も、彼は夢を見つけてはそれの実現のために全力を
尽 くし、そうして夢を叶えていくのだ。シンプルで、
分か りやすい人生。でも、こんな風 に生 きられる人
はそうはいない。夢 のために生きられるって凄いと
思 うし、とでも素敵だと思 う。大抵の人は、一度手
に入れた成功を手放すのは嫌だと思 う。それが悪 い
とは思わない。だけど、そうじゃないのは格好良い。
自分はそう生きられないだろうから、彼の言葉は私
に響いた。
彼が こんなに自信を持った人生を送れるのは、妻
であるきやかさんの存在が大きい。常に支えてくれ
て、信頼 してくれる人がいるのは、大きな心の支 え
7
=
・
になるだろう。この本の中で、彼は何度もさやかさ
んに対する尊敬を書いているし、自分にとって彼女
が どれはど大切かを書いている。自分の弱い ところ
を見せ るのも、苛ついてl■
不尽な 言葉を 言うのもす
べてさやか さんに対 してだけ。そう言えるのは本当
に信頼 している乱F拠たと思 う。
「
互 いに,ビ
ん じまう まで 思 いき り依存 しあお
うぜJ
はすごく,こ
│こ,支った。
という 文があ り、その 「
i tF・
“
依
という「
;葉には あまり良いイメージがなかっ
Ⅲ
`だ
たから余IIにインパ クトが強かった。・
依存 の意味
アする (生 きる)こ と。何
は、他のものにllって成 、
かに頼 らなければ成 │しない Jiき らオlないという
のはどちらか と,1えばllいことではない し、ほめる
ことでもない。だけど どららかがいなければ■ さ
ていられないはど必 要として くれる人と出会えたの
`
は本 1に議いことだと思 う。そオ●まど大切な人がい
なに 胸張 った 人′iを送 ること
るから、lilr・
歩はこ/し
力ЧI米ている。「分の決めたことに誇 りを持ってい
る.
lとして生 きた0、 1し い、
「
なにかを潔 く選び ・
1しくない じゃな く 「分で決めた ことか答えだ。
心が決まり、迷いはポえてい
決めることで 分の し
く,,J
は、あまり決 ll力が良い方 じゃな くて、なんで
ll、
に決めてもらいが ちなところがある.だ から、
も111か
する し、
せを しつか り│ │ っている人は
「分の意 サ
`
'
,
敬
′
彼のようにr l 分の決断にr イ( I を
│ │ つ人は本
ない
と t う。 「分で決めたことこそ答 えだ、と│`:に
えるよ
'こ
うになりた0ヽ
とす
よう.
こんなllに、l17の
想いはヽ1にまっす ぐだ.
「 t,神 の人の役に
ことを したい │
'`つ
いている。だけど、そう出来なくても
彼はそう│い
らしている
1分がいる、とも計,いてある。
平気で ネ
「
ど様々
私 もそうだ、と思 った。 戦7iやnl餓、災11:な
な理 で 苦 しんでいる人は 多くいて、私はそれを
知 っている。だけど、何もせず 十せに‖らせている。
世界のために 自分に何力詢‖米るのかなんで分からな
い。でも、大切な人達を自分な りに精一杯 人り]にす
る。それが、世界平和への近道だ、と彼は 言っている.
そこから始めたい、と。■、
もそ こから始めようと思 う。
1愛 も平和 も 大声で叫ぶ ようなもの じゃない。
J
静かに淡々と広がり、つながってい くもの。
ても、静かに広がる愛や平
きなことは出来な
く
大
和を感 じて生 きたい。 高橋歩 とい う人間のように、
qゎって
たいと思
小細工ぬきでまっす ぐに人とF―
`[き
えた。
ざ
□回□日回回
私 と筆
電子制御工学科 1年
伊藤
夏織
私 は、口:道を している。
1 の│イをから習字の先■の家に行つて “長
週 J曜
`″
いている。
lll"というll誌に日│す作品を,ヽ
4校
11ツiυ .当 日
めたのは小ヽ
寺私
私が習字を始
"叶
と‖の■か った友辻がヤ
イイをや っていたか ら と
」
つた
いうlL分11純な ‖ │だ
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Ⅲ
11初の 文 「は r'だ った。■1れない・ ら ムi
の 朱色で先生の 1い
いたお 「本を なが ら'I寺
色々な
'こ llに
ヽ
想いの 人り交 じつた ドキ ドキ感をl
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だか らm llだと思 つていたけ ど、太さとか角度 と
か、始め と終わ りが 日 rに な っ ちゃいけない とか
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案外州1しか った。
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何枚もなつたころようや
ともいえない充実感 とlL成感が広がった。米riに
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楽 しい │もつとや りたい │と 思 つた。 これが″、
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Ⅲ
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Ⅲ
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学校 1年 11の‖
+、fl、
`の
た.こ の し段 の 「の優 秀生 になるには.I験の よう
なものを受けな くてはいけなか ったので私 は九月
にその試験 を受 けた。課題 は行 吉で “r川 郷 合掌
ての六 文字で書けるのか本 当に 不安だつ
造.‐lllめ
Ⅲ
た。“
郷 の字で格好が とりにくくかな り苦労 した.
何度 も何 回も嫌 にな った しやめた くな った.書 け
な くて憂鬱に もな った。そんな私を支えて くれ た
のは先生だった。私をずっとlu lま
して くれて、「こ
バ
こをもう少 しこうしたら。
Jと ア ド イスを くれて、
習字 の時間が終わ つても嫌な顔せず 緒 にや って
‐
くれて、
先生がいたからこそ、この 白川郷合掌造."
を書 くことが 出来たのだ と思 う。 名││の一本 一 本
まで 1寧 に集中 して書いた。例 え受 か らな くて も
悔いの残 らない私にとって最高の作品が書けた。
│一月、私がいつものように習宇 に行 くと私の机
の上に私の書いた “
自川郷合掌造"白 い細長い封筒
が置いてあった。封筒には 「
優秀生推挙記念」 と書
かれていた。すごく嬉 しかった。「
やったあ 」 と言
おめでとう。
うと先生も 「
Jと 言い一緒に喜んでくれ
た。嬉 し涙が出そうだった。封筒を開けると中にま
たしても細長いきれいな濃青の箱が入っていて筆が
入っていた。その日からその筆は私の宝物になった。
今、私 は高校生 にな り先生のお手本な しで字を
書 いている。手本がないのは、はっきり言 って難
しい。でも自分 で考 え工夫 して書 き、先生の真似
ではな く “自分 の字"を 作ってい くことが大切なん
だ と気付いた。 これか ら私は習字 (習 う字)で は
な く書道 (自分の字)を 極めていきたいと思 う。
V
その日 りを
電気嘲 工学科 1年
V
造田
美咲
私 には最近、 とでも気 になっていることがある。
その気になっていることとは、私 と同 じくらいの年
齢の人が殺人を犯す という事件が えてきている、
'情
とい うことだ。昔は こんな事件、め
ったに耳 にしな
かった。 しか し最近は、「またか」と思 うほどよく耳
にするようになった。 一体、なぜ こんなにもこんな
事件が起 こるようになったのだろうか。 由なんか、
考えればきりがないほどでて くると思 '嘔
う。今回は、
私が考えた二つについて書きたいと思 う。
まず一つ 目は、彼 らが人殺 しをゲーム感覚でやっ
て しまっているということ。ゲームの世界 と現実の
世界の区月Jがついていないのだろう。最近は本当に
いろんなゲームがある。 RPCや 格闘ゲーム、様々
な敵をたお してい くゲー ムなど種類は本当にたくさ
んある。私はべつにゲームが悪いと言つているわけ
ではない。ただ、ゲームの世界 と現実の世界がわか
らな くなって しまうのは問題だと思 う。例えば、 R
PCの 勇者 になったつもりで、格闘ゲームのつ もり
で、敵をどん どんたお していくつ もりで…。そんな
『
つ もり』で人が殺されては、本当に話にならない。
今後、私たちはゲームとの関わ りについても、考え
ていかなければならないと思 う。
次に、二つ 日に私が考えたのは、彼 らは人を殺す
ことが大罪だとい うことがわかっていない というこ
と。だから簡単に人を殺 してしまうのだ。 しか しこ
の場合、悪いのは彼 らだけではないと私は思 う。な
ぜな ら、こういうことを教える責任は 『
大人』にあ
ると思 うか らだ。F大人』 と言っても、こういうこと
を教えて くれるのは、きっと親だろう。誰にとって
も親 とい う存在は、 とでも身近 なものなのだか ら。
その親にもい くつか種類があって、子 どもに対 しき
ちん としか り、ほどよく甘やか して くれる親 もいれ
ば、バ カみたいにしか りつける親や、バカみたいに
らな親 もいる
甘やかす親、それに子 どもに対 し無関′
だろう。ニュースなど見ていると、犯罪を犯 してい
る人の親は、後者三つのような親が多いと思 う。 こ
のような親 に育てられた子 どもは、愛情を受けずに
育つ。愛情を受ければ受けるだけ、命の大切さを知
ることができると私は思っている。だか ら、愛情を
受けずに育 った子 どもは、命の大切さを知ることな
く育 ってしまうことになるのだ。そうなると 『
大人J
の役 目がいかに重大なものかとい うのがわかる。人
人が子 どもに対 し、た くさん愛情をそそいで くれれ
ば、子 どもは 「
生』を感 じ、命の1人
切さを知ること
ができる。だか ら 1人人Jは 、子 どもにもっと愛情
をそそぐべ きだと、私は思 う。
増加 し続ける少年犯罪。 しか し悪いのは、犯罪を
犯 している彼 らだけではないのだ。 もっと、彼 らの
周 りの環境 に目を山1けてはしい。そうすれば、彼 ら
がなぜそんなことを したかす ぐにわかると思 う。そ
して、そうすることは、増 え続ける少年犯罪 に歯11
めをかけることにつながると思 う。
理想の レシピ∼勉強編 ∼
電子制御工学科 1年
間本
美咲
今年、高専に入学 して、今までの五倍はあるだろ
うと思われるイ1題や予習 ・復習の数々。今 まで、テ
ス トー週間前からしか勉強 していなかった私は、高
専に入つた途端その生活をやめ、なるべ く予習 ・復
習をするよう努力 している。 しか し、勉強 とい うも
のは、周 りの環境によって左右されるものだと思 う。
そこで、私にとっての理想的な勉学環境を考えてみ
た。百ほどあるものから二つ だけに絞 り込んだ。つ
まりこうだ。
まず、晴れた日には近 くの河川敷、もしくは広 い
芝生で、 とでも静かな雰囲気の中、ゆっくりと勉強
してみたい。疲れたら、その場で昼寝ができるので、
便利である。時間帯は、二時頃な どは暑 くて千から
びてしまうので、四時半∼五時頃に出かけ、新聞な
どで調べ た日の入 り時刻二十分前 に帰宅す るのが
効果的 (季節によって異なる)。ただ し、虫よけと、
日焼け対策は万全にするべ きである。私 の近所には
多分河川敷などはないが、今年の夏休みに、一人で
水鳥公園へ行って、河川敷風な所の石段に腰をかけ
て二時間ほど勉強 した。確かに集中はできたが、石
段が硬 くて座 り心地があまりよろしくなかった。だ
,
・
`
から、いつか河川敷か芝生に行 って勉強 したい。
次に、部屋の中。自分の机の真正面に適度な大き
さの窓があること。例 えば冬 の夜、しん しん と積 も
る雪を時々眺めなが ら、また夏の夜、カエルの合唱
を鑑賞 しながら勉強できたら最高だ。もっと贅沢を
言えば、窓の外に映る景色は、山やチ│があ り、私の
好きな向日葵が咲いていればあ りがたい。もしそ う
であれば、机に向かうのが楽 しみになり、絶 えず部
屋を綺麗にしていたい と思 うようになるかもしれな
い。そうなれば勉強するのが好きになることは間違
いないと思 う。
そ して最後に欠かせない条件は、飲食物である。
それは、やる気を起 こさせるために必要な ことの一
つだか らだ。夏は氷が入って、カランカランという
音がする冷たいお茶。もちろん机 卜が濡れるのを防
ぐためにコースターは不可欠。そ して冬にはあたた
かいお茶。食べ物は、ご飯が食べ られなくなるクッ
キーの ようなものはなるべ く避ける。そ して何 より
も両手がふさがって勉強がス トップ して しまうアイ
スクリームのよ うなものではな く、なめるだけで、
勉学に何の妨げのないキャンデ ィーが望ましいと思
う。ただ し、虫歯や糖尿病の危険性もあるため、食
べすぎにはご用心。これで勉強ははかどり、一層楽
しみが すことだろう。
'曽
以 上で私の理想的な勉学IFl境
を挙げるのを終わ り
に してお く。多分、というより必ず、私の心理状況
は変化 し、これか ら様々な理想が更新されてい くか
らである。更新された時にはまたこのように文章に
してみようと思 う。
人―人の大切さ
建築学科 1年
住友
美香
朝、朝食を食べ ようとリビングヘ行 き、いつ もの
よう│こ『
めざましテ レビ』を見ていると、その痛 ま
しいニュースは流れた一。
「
その痛ましいニュー スJと は、毎 日必ず ニ ュー
スで流れると言 つていしヽまど全国各地で起 こってい
る殺害事件のことである。
最近 の事件で最 も印象的だったのが、秋 田県の
小学生、米 山豪憲君 と畠山彩香 さんを殺害 した畠
山鈴香容疑者 の事件である。結局、今は逮捕され
ているが、私がこの事件で最 も信 じられないと思っ
たことは、事件が起きた最初 のころは、畠山鈴香容
疑者 自らが被害者を装 っていたことだ。 しかも、今
は自ら自供 しておきながらまた容疑を否認 している
.ヽ ′0
というので、ニュースを見ていて本当にびっくりし
た、とい うよりは唖然 とした。今回は、すごく身近
にいた顔 見知 りによる犯行 だったので、今 まで近
所付 き合いを していた米山豪憲君の家族の方々も、
言葉では言い表せないほどの悔 しさでいっぱいだっ
たと思 う。最近、
毎 日恒例 というほどこの事件は色々
な番組で取 り上げられている。私は毎 日のよ うにこ
の事件が報道 されている番組をチェックしていた。
そしたら、色々と不可解な点がこの事件にはた くさ
んあることが分かった。それは、島山鈴香容疑者は、
娘の畠山彩香さんを自ら殺害 しているのにもかかわ
らず、自ら彩香さんの捜索願いのポスターを作った
り、取 り調べの時も、実際起 こっていることと違 う、
矛盾 した発 言などを していたことだ。なぜ、このよ
うな行動を平気でとれるのか、また、自ら起 こして
いる事件 にもかかわ らず、平然 としている様子は、
視聴者 としてテ レビを見ていた側の私 もすごいこわ
かった。娘を殺害するということは絶対あってはな
らないということはもちろんのこと、なぜ近所の子
どもの命までもを奪う必要があったのか、 この事件
のニ ュースを見るたびに疑間に思 う。 このような事
件は三度 と起きてはしくない し、私 もこの事件 のこ
とは、これから先も忘れることはない と思 う。
本 当に近年、 このよ うな殺害事件 が IJ本では増
えつつあるというのが現実である。今まで私 はそ う
いったことについて深 く考えた ことはなかったが、
今 よくよく考えてみると、このままこのような事件
が年々増えつづけて しまったらどうなって しまうの
だろう、とか考えるだけでも恐ろしい。
今 とな っては、大 人による犯行 だけでな く、子
どもによる犯行 も増 えている。私 と同い年の人 と
かそれに近い年齢の人 とかが殺害事件 を起 こして
ニュース とかで出ているのを見ると思わずゾッとす
る。中学生、高校生 とかだけでな く、今では小学
生まで もが こうい った殺害事件を起 こしているの
をニュースで見たことがある。なぜ、子 どもまでが
このようなすきまじい事件を起 こすようになったの
か、なぜ、絶対身につ けてはならない知識を身につ
けてしまったのか、どこでそんな知識を身につけて
しまったのか、本当に不思議でたまらない。
「
前から恨みがあったJ、「
気に入 らなかった」
、「
腹
が立った」な ど、そんな小さな理由で簡単に人の命
は奪われてもいいのだろうか。人の命を奪わないと
解決できない ことだったのか。後 で、「
そんな こと
をするつ もりはなかったJみ たいなことを言 つても、
取 りかえしのつかないことになって しまってか らで
は遅すぎるだろう。後で後悔するのならなぜ こんな
事件を起 こしてしまうのか。やつてはいけないこと
だって分かっているのになぜ犯行に及んで しまうの
ν
ψ
‐
か。私には理由が全 く分か らない し、む しろ分か り
たくないと思 う。
最近の人々は、命を軽 く見過ぎているのではない
か。 人一人いな くなるとい うことは、大げさに言 う
と、 日本の人口が一人減るということである。そう
考えると、 このような事件によって、 一日に何人の
ペースで日本の人口は減少 しているのだろう。年間
にすると莫大な数になってしまうのだろう。人一人
とい うのは一見少ないもののように見 えがちだが、
その人一人の命が奪われたことにより、残された遺
族、友達など多 くの人々に悲 しみを 与えることにな
る。でも一番悲 しいのは、命を奪われた本人だと思
う。その人はもしか したら、や りたい事 もた くさん
あったかもしれない し、夢に向かって一生懸命何か
に取 り組んでいる最中だったのかもしれない。それ
なのにある日突然身勝手な人の犯行 により、その人
の夢や希望 までも失われることになる。
今の 日本は、いつ どこで何が起きてもおか しくな
いぐらい多 くの事件が出回つている。まるで、敵を
倒 してクリアしてい くゲームのような状況に日本は
近づ きつつあると思 う。なので、いつ どこで危険な
目にあってもおか しくはないとい うことである。今
まで、何 一つ危険な目にあわず生きてきた私は幸せ
だと思って、一 日一日を大切に生きたいと思 う。
尊
敬
建築学科 1年
‐
萩原
歯也
私が尊敬する人はた くさん いる。 いや、正確に
言えば、尊敬する瞬間はた くさんあると言 つた方
が上 しいのかもしれない。
とは言いつつ、よ くよ く考 えてみる と尊敬す る
とは どんな事を指すのかハ ッキ リとは分か らない。
だか ら私のそれが、果 た して本 当に尊敬 している
ことを 言うのか は正直分か らない。でも他 に言葉
が 見つか らないので、取 りあえず ここでは尊敬 し
ていると言 うことにしておこう。
私 が最 も尊敬 している人、それは両親だ。何か
困 つて相談す ると、必ず 力 になって くれる。何か
を壊 して相談す ると直 して くれ る。 当た り前の事
か も しれない。常識的な事 だか ら誰で も知 つてい
る事なのか も しれない。で も、何が起 きて もどん
な難関で も両親 は必ず解決 して くれる。それ って
凄 い事 だ。小 さい頃か らそ う思 っていた。何故だ
か分か らないけ ど両親は誰の 日にも大 き く見える
と思 う。私 は両親 に感謝 してい るし、両親 のよ う
な大人にな りたいと思 う。尊敬 している。
私が尊敬 している人、友達。親へ の尊敬 とはま
た違って、友達 には尊敬する部分がた くさんある。
学校でできる友達 って本 当に特別 だ と思 う。た
くさん話を し、た くさん 一緒 に居 ると、互いの事
が分かって くる。そ して「こんな風に考 えてるんだJ
「こんな風にな りたい」 とい う驚き 。発見の瞬間が
来 る。それが私の尊敬する時 の合図 だ。友達 と居
る と、本当に色々な事が学べ る。友達 は皆先生 で
あ り尊敬する部分を持っている。
私の尊敬す る人、プロ。何 のプロだろうとスペ
シャリス トって凄い、 と思 う。例 えば、プロの建
築家。私 は建築 関係の仕事が した くて高専 に入 り
学んでいる。 だか らその夢にコl連している人 って
特 に凄いな ぁって気持 ちになる。尊敬す るな ぁと
思 う。 しか し、その表現は、間違 っているのか も
しれない。何かを成 し得た人 って凄 い。 で も、私
が本 当に尊敬す るのは、結果が どうであれ、 自分
の夢に向かって、苦労 して、努力 している人なのだ。
強 い意志を持 ち生 きてい く人 って凄い。 当た り前
の事 の様で、でもそれができてい る人は実際少 な
くて。で も当た り前 に誰 もができない といけない
事。言葉 では説明 しづ らい 「自分の意志 ・夢を持
ち生きることJが できる人を私は心から尊敬する。
こうして 考えてみ ると、私 が尊敬す る人 とは、
私が持 っていない ものを持 っている人を指 してい
る。私が欲 しい と思 うものを持 っている人を指 し
ている。 だか ら限 りな く尊敬す る人が出て くるの
だ。ただ知 らないだけで、「
尊敬するJと 言う部分
つ
を 見 けれてないだけで、本 当は全ての人が私 の
尊敬に値する人なのだ。
私の この考えを知 って、「じゃあ犯罪者 も尊敬す
るのか ?幼 児虐待する様な人を尊敬するのかJ「自
分が持 ってない もの 欲 しいものを持つ 人を尊敬
す ると言 っているが聞 こえはいいだけで、ただ欲
深 いだけだ」 「
きれい言を言 つてるだけだ」な どと
思 う人がいるか もしれない。む しろそんな声の方
が多いかもしれない。
私 自身、 自分の考 えを、そんな風 に思 う。矛盾
しているが、尊敬す る人達 について述べ た事は真
実 で、それについて この様 に思 ってい ることも事
実なのだ。
皆それぞれ考 え方は違 う。私に とって尊敬する
とい うのは どういった事 なのか、最初に述 べ た様
にハ ッキ リ分か らない。だからこんな矛盾 した答え
が出たのかもしれない。今の私にとっては、「
凄 い。
自分もこんな風にJと 思わせる人が尊敬する人だ。
だか ら、私の尊敬する人は、両親であ り友達で
あ り、全ての人 々であ るのだ。 も しもこの先、考
え方 が変わ っても、今 の私 の考 えはこうなのだか
ら、こうなのだ。
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