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NPO 法人・愛知働くも ののいのち と健康を守るセン ターニュー ス
通 巻 21 3号
20 1 6.11
いのち と 健 康
〒456-0006
名古屋市熱田区沢町9-3
労働会館 本館306号
TEL 052-883-6966 FAX 052-883-6983 mail [email protected]
URL http://inochikenkouaichi.blog.fc2.com/
若い世代も参加
「次世代を担う労働安全衛生」学校
1 日目古水先生の講座より
事務局次長
吉川
正春
目次
次代を担う労働安全 衛 生学校
1
なくせじん肺全国キャラバン
4
安
城
市
が
「
過
労
死
防
止
」
で
講
座
5
働安全週間「働く人の健康の確保・増進を図り、
デンソーの労働環境の変化
6
快適に働くことができる職場づくりにとりくむ週
「人間らしく働く 」の発刊にあたり7
間」の初日にあたる 10 月 1 日(34 人参加)と 10
メンタル疾患の知識
8
月 15 日(31 人参加)に、愛連と愛知健康センタ
高比良裁判当判決
10
アスベストの飛散防 止 対策を問う11
ーの共催で「次世代を担う働安全衛生」を開催し
一宮地方センター第 12 期総会
12
ました。
「シンポジウム」の取り組みを報告12
今回は建交、医連、愛教から「安活動
WHO報告「自殺予 防 」3
13
裁判日程
14
報告」を行いました。大変貴重な現場からの報告
エッセイ
15
は、大変好評で参加者を激しました。
当面の日程
16
1
1 日 目 の 第 一 講 座 : 「労 働 安 全 衛 生 法 の
歴 史 と 現 在 の 課 題 」は 全 国 セ ン タ ー 理 事
の佐々木昭三さん。労働基準法の中で
「 安全 と 衛 生 」の 1 つ の 章 か ら 、三池 炭
坑爆発事故など多数の死亡者やけが人
が、相 次 い でお こ る 重 大事 故 と 労 働 組
の た た か い の 中 で 、 1972 年 に 別 の 法 律
と し て 「 労 働 安 全 衛 生 法 」が 出 来 た 経 過
が 触れ ら れ ま し た。
第 二講 座 は 、組 合 か ら 労安 活 動 に か かわ
っ た報 告 を い た だき ま した 。
建 交労 「東 春 運 輸 支 部」( 名 古 屋 市
の ごみ 収 集・運 搬 の 受 託)か ら、毎 月の
安 全衛 生 活 動 の 実態 に ふれ 、作 業着 の 改
善や事故マニアルにあるなどいくつか
の 改善 を 実 現 し てい る。委 員 会 を通 し て
労 使の 顔 が 見 え るよ う にな っ た 。
医 労連 50 単組 ・ 支部 1 万 2 千 人。
さまざまな形態の病院や介護職場に働
く 労働 者 を 組 織 し、 2004 年 から 連 続 12
年にわたり毎年労安交流会を行ってい
る 。職 場 は 24 時 間 対 応、 夜 勤 や 人 員不
足 によ る 長 時 間 労働 が 横行 、感 情労 働 で
ス トレ ス が 多 い。女 性 が多 い 職 場 安 全対
策 が遅 れ て い る 。
医 労連 で は ① チ ーム で 患者 を 診 る。②
高 い専 門 性 。③人 権・尊 厳 を 守 る 職場 と
位 置付 け 研 さ ん を重 ね てい る 。
愛 教労 長 時 間 労働 が 当た り 前 で、教
員 は 45 年 前か ら ホ ワ イト カ ラ ー エ クゼ
ン プシ ョ ン( 残 業 代 ゼ ロ)の 職場 。情報
公開と交渉で教員の長時間労働問題を
取 り上 げ て い る。職 場 では 衛 生 推 進 委員
者 にな ろ う と 独 自の 講 習会 を ひ ろ げ、安
全 衛生 管 理 者 1 種  格者 ま で 出 て いる 。
「 労安 」を 武器 に 学 校 で声 を 出 し て いる 。
参 加 者 の 声 職  は人 手 不 足 。そのうちに
怖 しいこ とが 起 き るの ではない かと さ さや
かれている。労 安 法 や労 安 活 動 を基 本 から
学 び 直 し、 職  で 実 践 しなければなら ない
と思 った。
第 二 講 座 : 「メ ン タ ル ヘ ル ス と ス ト レ ス
チ ェ ッ ク 」は 、 精 神 科 医 師 の 古 水 克 明 さ
ん 。昨 年の 12 月 か ら 労働 者 が 50 人 以 上
の 事業 所 に お い て、年 1 回 、す べ ての 労
働者に対してストレスチェックを実施
することが法律で義務づけされたこと
にふれ、その内容と流れ、活用法など、
労働者にとって不利益扱いにならない
よ うに 、職 場分 析 と 職 場環 境 を 改 善 する
こ とに つ い て、解 説 と 質問 を 受 け る 形 で
す すみ 議 論 は 深 まり ま した 。
参 加 者 の 声 とても判 りやすく具 体 的 に判
った。ストレスチェック、いつやるのかな、うち
の職  は?と感 じながら、色 々難 しさも感 じ
ました。
福 保労 か ら た く さん 参 加。感 想 を寄 せ
て いた だ き ま し た。
2 日 目 の第 一 講 座 : 反 貧困 や 過 労 死 など
問 題 で 活 躍 す る 森 弘 典 弁 護 士 。「 ブ ラ ッ
ク 企業 な ど の 労 働現 場 と若 者 」をテ ー マ
に 話し て い た だ きま し た。非 正 規雇 用 の
増大が貧困や違法な労働実態などを生
み出している現実を具体的事例にふれ
て いた だ き ま し た。
岡 村 さ ん:医 労 連 の 告 を聞 いて・・・、私 の
職  は病 院 内 の保 育 所 であり、医 療 現  の
大 変 さはよくわかり、その影 響 を保 育 所 も
受 けていると思 う。“やりがい”だけでなく健
康 で 働 き 続 け るた めの 職  づく りをしてい
く事 や、そ の た めにも制 度 改 善 の た めに行
政 や国 に訴 えていく必 要 性 があることなど
福 保 労 と同 じだと感 じた。
参 加 者 の 声 次 代 を 担 う 若 者 を 育 て る親
の世 代 もしっかり学 ばないといけないと思 っ
た。当 たり前 のようにサービス残 業 をやって
清 水 さ ん : 今 回 労 安 学 校 に参 加 して、自 分
の職  での働 き方 だけに目 が向 いていたこ
とに気 付 かされました。働 き方 がおかしいこ
とにおかしいと声 をあげら れなかった り、お
かしいことに気 付 かず、精 神 的 にも身 体 的
いる状 況 ・・・すごく変 えていきたいと思 って
いますが、やっぱり労 働 者 が労 働 法 、ワーク
ルールを学 ぶことが大 切 だと感 じました。学
生 にも知 ってもらった方 がよいと思 う
にもしんどい状 況 に陥 ってないか…と改 め
2
て自 分 の 働 き 方 を 振 り 返 る、 良 い 機 会 でし
た。
学 の バイトです で にブ ラック だった 。今 なら
大 川 さ ん:ブラック企 業 対 策 で、就 職 してか
ら 労 働 法 を学 ぶの で は なく、学 生 の 頃 から
というのは本 当 にそう思 う。自 分 も高 校 ・大
過 酷 でも諦 めていた。早 い時 期 からの学 び
そんな働 き方 は違 法 だと思 えても、当 時 は
は絶 対 必 要 。
ブラックバイトのことなど
愛知学院大学3年
今回は、自分が高校のときの恩師であ
る高垣先生に誘われ参加した。自分は
SEALDs を や っ て い る 中 で そ れ な り に 労
働問題などについて知っているつもりだ
ったし、考えていたつもりだった。しか
しこの労安学校では自分が全く知らない
こ とを た く さ ん 知る こ とに な っ た 。
様々な講演のなかで特に印象に残った
ものの一つがアルバイトについてである。
それは今、自分が学生で実際にアルバイ
トをしているからだが、労基法などに照
らしわせると違法となるものを講師の
森先生が紹介していて自分が働いている
ところでも違反例に当たるものがたくさ
んあった。いつもはなにかおかしいなと
思 って い て も、
「 まあ こ んな も の だ ろ う」
と思って特に考えることもなかった。な
のでこの話を聞いて心底驚いた。さらに
こういったいわゆるブラックバイトとい
うものが、ブラック企業を生み、そこで
働く人たちを苦しめる温床となっている
と いう 指 摘 も あ った 。
使い捨て、派遣切りのようなことはよ
く行われるし、社内で様々なハラスメン
トが発生してもいる。それが苦となり自
殺にまで及ぶ人がたくさんいる。これは
株価がどうとか、収益がどうとか、そう
い った こ と よ り もは る
かに、重い。しかし、なんのためにお金
を儲けるのかと考えたときに第一に来な
け れば な ら な い のは 「 命」 の た め と いう
ことであろう。この事を無視しているの
は、本当に腹が立つしやりきれない思い
で いっ ぱ い に な る。
3
玉置
文弥
ま た、大 学 生が 就 活 を する と き に こ う
い った 講 話 や 授 業な ど はほ ぼ 無 い し、み
んなそれを分かっていながらも無理し
てブラック企業に就職する例が絶えな
い。し た が って こ の よ うな 会 を  大 学で
行うことは非常に重要だと再認識した。
そ して 、そ うい っ た 状 況に 追 い 込 ま れた
と き社 会 全 体 で、さ ら に言 え ば 行 政 など
が救おうとするかたちは全く整ってい
な い。そ う す ると 、森 先生 の よ う な 弁護
士 など が 必 要 に なる が、こ れ だ けた く さ
ん困っている人が多いなかで全てをカ
バ ーす る の は 不 可能 で ある 。
つ まり 、こ の問 題 に 対 応す る 方 法 を 増
や して い く こ と も重 要 だが 、根 本的 に 解
決するにはやはり労災を無くすことが
必 要な た め 、様 々 な 知 識を 持 ち 自 分 がも
しそういった状況に陥ったとしても声
をあげていけるように社会を変えてい
か なけ れ ば な ら ない 。ま た 、過 労死 で 夫
を 亡く し た り、子 供 を 亡く し た り し た方
にもいろんな話を聞いたが涙が出るほ
ど つら か っ た。も ち ろ んそ の 方 た ち の気
持ちは到底理解することができないが、
少なくとも理解しようと努力してどう
行動していけばいいのかをしっかり考
え よう と 思 っ た 。
建交労
なくせじん肺全国キャラバンは、『全国労
働衛生週間』にわせて 1990 年から毎年、全
国で治体や国の出先機関への要請、集会や
宣伝、学習会など行ってきました。今年もじ
ん肺とアスベスト被害、全ての労災職業病根
絶を掲げ
「第 27 回なくせじん肺全国キャラバ
ン」が、9 月 26 日から全国 47 都道府県すべ
てにおいて様々な行動を展開しました。
私たちは、全国キャラバンを軸とした運動
の積み重ねによって大きな前進を勝ち取って
きました。じん肺訴訟においては、これまで
94 件にのぼる勝利判決、158 件にもなる和解
解決を勝ち取ってきました。
しかし 42 件の判
決や最高裁決定によって責任が断罪され続け
ている日鉄鉱業は、だ解決に応じようとし
ません。住石マテリアルズや三井金属鉱業、
三菱重工業は、原告のじん肺罹患をも争うと
いう不当な対応を続け、ゼネコン社は『ト
ンネルじん肺救済法』の成立に反対し続けて
います。
また、国は大阪泉アスベスト国賠訴訟の
最高裁判決で加害責任が断罪されたことで、
アスベスト工場での就労経験被害者について
は和解解決を図るとしています。しかし建設
アスベスト訴訟では、東京地裁をはじめ連続
4 件の判決で加害責任が断罪されているにも
かかわらず、被害者の救済や根絶への抜本的
改革に応じようとしていません。
2004 年 4 月の筑豊じん肺訴訟最高裁判決は、
国のじん肺責任を明確に認め「行政は労働者
の生命・身体の危険を防止するために速やか
に、適時、適切に規制権限を行使しなければ
ならない」と指摘しています。また、トンネ
ルじん肺根絶訴訟でも 2006 年 7 月から翌年 3
月にかけて、
東京地裁をはじめ 5 件の判決で、
厚生労働省が国の責任を明確に認めています。
4
石村 ひろ江
労働組は、『賃上げ』『労働条件の改善』
などを事業主に要求しますが、労災職業病の
場は、
『きちんと療養させろ』という要求で
す。それは労働者が働くことによって身体が
冒された場、労働災害職業病として労災保
険で認定を受けられ、きちんと療養できると
いう制度があるのですが、このことを多くの
人が知らないのです。そういう人たちを政府
も業界も会社も放置しています。だから粉じ
ん暴露後、20~30 年もして発症する病気です
から、労働組が元労働者を救済する必要が
あると労災職業病部会がつくられました。現
役労働者を組織する労働組から「病人を組
織していては労働組でない」といわれたこ
とも。しかし、労働組とは労働者の健康や
命を守るのは原点ではないでしょうか。労働
組の中でじん肺・アスベスト被害の救済を、
専門的に取り組んでいるのは建交労だけだと
思っています。
アスベスト被害も、造船・建設現場等をは
じめ深刻な問題です。石綿関連疾患による労
災認定者数は増え続け、2025 年がピークとい
われています。現在、アスベストの使用は禁
止となっていますが、使用されている民間建
築物は全国で 280 万棟と推定され、封じ込め
られたアスベストがいつ飛散するかわかりま
せん。職業病だけでなく家族や付近住民など
く一般国民にも被害が及び、対策の徹底と
被害者の早期救済が極めて重要な課題です。
愛知県内でのキャラバン行動は、10 月 5 日
午前、国交省・中部地整備局の要請から始
まり、午後、愛知労働局・県への要請をし、
終了後、県前において「じん肺の根絶」を
訴えました。
なくせじん肺全国キャラバン実行委員会は、
建交労・東京地労働組・全日本民医連・
働くもののいのちと健康を守る全国センタ
で行動が終了した 17~18 日は、
東京国会内で
集結集会が行われました。300 名以上が参加
して地の行動が報告され、請願署名を国会
議員に提出して終了しました。
ー・全日本港湾労働組・全国じん肺弁護団
で構成されていますが、全国地でのキャラ
バン行動には、県労連や他団体も多数参加さ
れています。愛知県内でも来年は多くの参加
と力を呼びかけたいと思っています。地
安城市が「過労死防止」テーマで講座!!
事務局長
安城市議会で石川つばさ議員が昨年 12
月、過労死等防止対策推進法について市と
しての具体化・針を質問しました。その
結果3つの項目について実施することにな
りました。
1、
HPのウェブサイトで啓発を、必要
に応じ、適切な時期にトップページか
ら分かりやすく行う。
2、
学習指導要領にい、中学3年の公
民分野でワーク・ライフ・バランスや
労働条件の改善について指導する。
3、
民間団体が過労死防止のシンポジ
ウムを行う場、会場手配や近市へ
の情報提供などを行う。また人的支援
については要請の都度、内容を検討し
可能な限り力する。
鈴
明男
拶があった後。第一部は「過重労働による
健康障害防止のための労務管理」を刈谷労
働基準監督署の中西浩信氏が講演されまし
た。
中西氏は最新情報の電通の過労死事件
(この9月に労災認定され、10 月に「過重
労働撲滅特別対策班」が検に入った)や
「過労死等防止対策白書」が閣議決定され
公表された報告を織り交ぜながら、愛知県
に於ける監督指導の実施状について講演
されました。
その中で 2015 年の指導結果として 5,653
の事業場の内 4,170 の事業場(73.8%)で
何らかの違反があり、その主な法違反は労
働時間 1,655 事業場。健康診断 1,106 事業
場。割増賃金 800 事業場があったこと。ま
た、平成 27 年に検察省に送検した司法処理
の状など聞いた後、
「働かせすぎは犯罪で
す」
「労災しは犯罪です」が耳に残った講
義でした。
第二部は「働くとき、雇うとき、これだけ
は知っておきたい労働法」について特定社
会保険労務士の阿萬裕子氏が講演しました。
10 月 14 日、過労死防止のテーマで初の
労働講座が安城市文化センターの3階大会
議室で参加者 50 名を超える集会が行われ、
愛知健康センターからも5名が出席しまし
た。
講座は市の商工課長の永井教彦氏から挨
5
デンソーの労働環境の変化について
デンソー
K.H
と 世 間 から 非 難 さ れ る よ う にな り 、ト ヨ
タ・デ ン ソー も『 労 働 時 間 管理 の 適 正 化 』
や『 社員 の 働 か せ 方 』を 見直 す 必 要 性 に
迫 ら れ ま し た 。 2008 年 の リ ー マ ン シ ョ
ッ ク の 影響 も あ っ た と 思 い ます が 、以 前
と比べ随分と労働環境が変わってきま
した。
先 日、全 ト ヨ タ 労 働 組 合( A T U)が
結 成 10 周 年 を 迎 え ま し た 。こ れ も 、 愛
知 健 康 セン タ ー を は じ め、関 係 団 体 の 皆
様のサポートがあったからになりませ
ん 。あり が と う ご ざ い ま し た。改 め て お
礼 を 申 し上 げ ま す 。
今回は最近のデンソーの労働環境の
変化についてお知らせしたいと思いま
す。
私 が 過 労う つ 病 に 至 っ た 2000 年 頃 は、
ト ヨ タ 自動 車 の グ ロ ー バ ル 化・生 産 拡 大
の 波 に 乗り 、デ ン ソ ー も 人 が増 え て い な
い 中、仕 事 が 専 任 化 し 技 術 の高 度 化 で 一
人 当 た りの 業 務 が 拡 大 し、長 時 間 労 働 が
当たり前の職場風土でした。当時は夜
10 時 が 定 時 み た い な 雰 囲 気 が あ り ま し
た。
デンソーの刈谷本社は深夜までオフ
ィ ス の 明か り が 消 え る 事 が 無く 、巷 で は
『 不 夜 城』 と ま で 言 わ れ て いま し た 。
そ の 後 、 2007 年 に ト ヨ タ 自 動 車 の 内
野 さ ん の 過 労 死 裁 判 勝 訴 、 2008 年 に 私
の ト ヨ タ・デ ン ソ ー 過 労 う つ病 裁 判 勝 訴 、
また近年の長時間労働=ブラック企業
現在のデンソーの労働時間管理がど
う な っ てい る の か と 言 う と 、
① 残 業 時間 : 45H/月 ま で、 45 時 間 超 は
連 続 2 ケ月 ま で 、 原 則 夜 20 時 以 降 の 残
業 禁 止 、部 長 承 認 必 要
私 の 部 署 で は 、 残 業 規 制 が 厳 し く 10
H/月 程 度 し か あり ま せ ん。 多 い 人で 30
H/月 程 度 だ と 思い ま す 。
② ノ ー 残業 デ ー:毎 週 水 曜 日( 管 理 職 含
め)
③ サ ー ビス 残 業 禁 止・厳 格化:発 覚 し た
場 合 は 部下 も 上 司 も 懲 戒 処 分
こ の よ うに 、長 時 間 労 働 は 大幅 に 抑 制
さ れ る 環境 に な っ て い る と 思い ま す 。し
か し 、 良い 事 ば か り で は あ りま せ ん 。
一方で職場では皆が時間のゆとりが
無 く な り、雑 談 す ら 出 来 ず、人 間 関 係 が
ま す ま す希 薄 化 し 、限 ら れ た時 間 内 で 成
果を出す事や業務を完了しなければな
ら な い と言 う 事 を 強 い ら れ るの で 、過 密
労働となり精神疾患になる人も少なか
ら ず い ます 。
長 時 間 労働 が 無 く な り 、肉 体 的 な 疲 労
は 少 な くな り ま し た が 、今 後 は 過 密 労 働
による精神疲労による精神疾患の数が
増 え る 事が 懸 念 さ れ ま す 。
6
「人間らしく働く 愛知健康センターものがたり」の発刊にあたり
事務局員
11月は「過労死等防止啓発月間」です。
厚生労働省が「過労死等防止対策推進シンポ
ジウム」の広告を全国紙に掲載しました。
「電通社員の過労による自殺は労災」と認
定した最高裁の裁決から20年。
同じ電通で、
入社して一年の若い社員の過労死に労災が認
定というニュースに驚きました。こんどは、
パワハラもんでいるという。若い人を死に
追いやる働かせ方に憤りを感じます。こんな
不条理がどうして続くのか。
労働基準局の局長が行う
“適用除外“という局長の
決定で、残業時間の制限を
越えて労働時間の延長を認
めている実態が明らかにな
った。国会で日本共産党の
高橋千鶴子議員がその仕組
みを追究した。事業の“緊
急性”と“重要性”を認め
れば長時間の残業も認めら
れるという制度の抜け穴が、
過労死をつくっていること
がわかった。
過労死ラインをこえる三六
協定が認められてしまうの
も、この“適用除外”の口実が巧妙に使われ
ていることがわかった。
“過労死等防止対策白書”が発行され注目さ
れています。一向になくならない過労死の実
態の一部が明らかにされました。過労死防止
法の大きな功績です。こんなとき、発刊され
た「人間らしく働く 愛知健康センターもの
がたり」です。
宮崎 脩一
れる 2 件にって書きおこしました。
加えて、
昨年 11 月に行われた過労死シンポで発表さ
れ、参加者に感銘を与えた家族の会の発言を
この本に転載させてもらうことにしました。
家族の会のご協力に感謝しています。
書き始めると資料は見直さねばなりません。
記述は正確さが求められます。校正も何度も
やりましたが、間違いや表現のまずいところ
もありますが、若者の中に過労死や過労自殺
が広がっている現状を見る
につけ、私達の本が少しは
役立つかもしれないと思い、
出版に踏み切りました。ど
こまでも「愛知健康センタ
ーものがたり」です。多少
の物足りなさはご容赦くだ
さい。
若者に読んでもらいたい
わたしは、大学 4 年と高
校 2 年、中学 2 年の孫にこ
の本を贈りました。彼等も
もうすぐ社会に出て、労働
者として生活していくこと
になります。大学を卒業し
ても一年で過労死させられてはたまりません。
親たちの努力も水の泡です。自分の身に過労
死する危険性がちらっと思い浮かんだとき、
手に取ってもらいたい。普段から、労働の現
場で何が求められているか理解し、どう仲間
と連帯して困難を乗りこえていくか考えて欲
しいものです。
家族の方には、子弟が健全な人生を全うさ
れますように、困難に対処するときどんな援
助ができるか考える資料にもなると思います。
この本の事例を参考に家族で話し合うきっ
かけになれば、うれしいなと思います。
著者二人、
これまでの活動のまとめを終え、
引退を考えていました。およそ 26 年、さまざ
まの感動的なドラマに出会いました。ひとつ
ひとつに感動を呼ぶドラマがありますが、今
回は健康センターがあって勝利できたと思わ
7
働くもののためのメンタル疾患の知識 第16回
パニック障害
精神科医
「パニック」は、皆さんにもなじみのある言
葉ではないでしょうか?
「車を運転してたら、前の車が急ブレーキ、
ダメだ!ぶつかるって思ってパニックになっ
ちゃったよ」「上司から急に仕事が三つも降
ってきて、もうパニックだよ~」
一般的には、突然の事態に動揺して、頭が
回らず、どうして良いか分からくなってしま
った、そんな状態を表す言葉であると思いま
す。
メンタル疾患に、「パニック障害」という
ものがあります。
パニック障害では、「パニック発作」とい
う発作が起きるわけですが、ここでいう「パ
ニック」とは、一般に使われる「パニック」
とは実は少しちがうものです。
例えば…いつものように車を運転して買い
物に行ったら、
信号待ちをしているあいだに、
急に動悸がしてきて、冷や汗も出て、なにか
息苦しい。慌てて息を深く吸い込んで見たけ
れど、思うように吸えない感じがしていくら
呼吸を繰り返しても苦しくなるばかり。その
うちに指もしびれてきて、このまま死んでし
まうのかと思う。信号がかわったのに気づい
て、なんとか車を動かし路肩にとめたけど、
そのまま動けない…。
古水 克明
こんなふうに、
たいていは突然、
体に大きな反応
がおこります。動
機や息苦しさ、喉
に詰まったよう
な感じ、発汗、腹
痛、身体のふるえ、
目まいやふらつき、
唇や手指のしびれ、
硬直、
そうした身体の異常です。不安が急速に高ま
り、自分はおかしくなってしまうんではない
か、このまま死んでしまうんではないかとい
う強い恐怖に襲われます。
実際には、パニック発作自体は長い時間続
くものではなく、たいていは10分以内にはお
さまってしまうもので、またパニック発作に
よって生命の危険が生じることは決してい
のですが、発作の最中の人にとってはその恐
怖感は大きなものです。
パニック発作はある意味、生理的な現象な
ので、人生のどこかで一度はパニック発作か
それに近いものを経験する人の方が実は多い
かも知れません。
いちどパニック発作を経験しても、ああ、
怖かった、なんだったんだろうで終われば良
いのですが、発作が連続して起きた場合、そ
こから、発作が起きることに対する恐怖感、
不安感が生まれてしまいます。これを「予期
不安」というのですが、「また車を運転して
いて発作がおきたらどうしよう」「もし電車
の中で、発作になったら」そんな予期不安の
ために、怖くて運転ができなくなってしまっ
たり、電車に乗れなくなってしまいます。発
作が起きた場所にも行くことができなくなり
ます。
発作も苦痛ですが、発作が起きることに対
する不安感・恐怖感がパニック障害の大きな
8
要素です。発作自体よりも、こちらの方が影
響が大きいかも知れません。パニック障害が
ある人は、例えば息苦しさにたいする恐怖感
から、
ネックレスができない場合があります。
タートルネックのセーターも着られません。
美容院にも行けません。床屋さんとはちがっ
て、美容院では髪を洗うときに、仰向けにな
って頭を反らせますが、あの姿勢が息苦しさ
を誘発するようです。もちろん歯医者もむず
かしいです。
困ったことには、パニック発作の症状とい
うのは、生理的な反応なので、別に発作でな
くても、普通の生活のなかで、いくらでも感
じるものです。たとえば、動悸ですが、階段
をのぼったり、
ちょっと速く歩いたりすれば、
だれでも動悸を感じますし、汗をかきます。
エレベーターが動けば、体が浮き上がるよう
なふわっとする感覚はどうしたって起きてし
まいます。それはただの体の反応にすぎない
のですが、パニック障害の状態では、それら
の感覚をすべて、パニック発作が始まる予兆
と考えてしまいますので、患者さんとしては
極力、そういった状況を避けることになりま
す。避けないまでも、発作が始まるのではな
いか、という恐怖感によって、動悸や発汗、
腹痛などの交感神経の反応がおき、それがさ
らに不安をかき立てるという悪循環が起きて
しまいます。
発作では死ぬことはない、そして発作自体は
10分以内には治まっていく、このことは頭に
入れておいて下さい。
次に、お薬について。パニック発作は、う
つ病ではありませんが、SSRIというタイプの
うつ病の薬が、効果があることがわかってい
ます。このタイプのお薬は、発作が起きるこ
と自体を減らすとともに、予期不安も減らし
てくれます。ただ、効果が出てくるまでにす
こし時間がかかりますので、飲み続けていた
だくことが必要です。
効果が出るまでの間を、
抗不安薬でしのぐこともあります。抗不安薬
は、効くのははやいですが、発作自体を減ら
すわけではなく、あくまで対症療法です。
薬ではない治療法では、以前、うつ病のと
ころでもお話しした、認知行動療法がありま
す。認知行動療法では、特に予期不安に点
を当て、発作が起きることを恐れて避けてい
る場所や場面に、段階的に挑戦することで、
せばめられてしまった行動範囲を広げていき
ます。この認知行動療法も、お薬による治療
と同等の効果があることがわかっています。
では、パニック障害にはどんな治療がある
のでしょうか。
まず、パニック発作、パニック障害という
ものについての正確な知識を持つことが必要
です。知識によって症状が完全に消えるわけ
ではないですが、不安は軽減されます。いち
ばん知っておくべき事は、パニック発作自体
ではけっして死ぬことはない、ということで
す。生理的な反応ですので、生命維持のため
に、発作にはかならずブレーキが掛かる仕組
みになっています。過呼吸がつづいて、気を
失ったらそのまま死んでしまうのではない
の? そういった恐怖にとらわれてしまうの
はもっともですが、実際には、もし気を失っ
た場合、発作は逆に治まります。パニックの
労安学校で話題になった医労連のポスター
9
デンソー期間工高比良裁判不当判決
労災認定を真っ向から否定する会社を裁判所が追認
支援する会事務局長
高比良さんはデンソー西尾工場のカ
ーエアコン製造ラインでプレス部品の
検査業務に従事していた3年契約の期
間 工 で す。ラ イ ン 端 末 で 塗 装 の 良 し 悪 し 、
変 形 、打 痕 、バ リ な ど を 瞬 時に 目 視 検 査
で 見 分 け 、合 格 品 を 製 品 運 搬箱 に 移 し 一
杯になると背部の所定場所に積み上げ
るという単純ではあるが熟練を要する
連 続 作 業で す 。
2009 年 5 月 28 日 、 こ の 日 は 不 良 品 が
多 く 検 査に 手 間 取 っ て い る 時、運 搬 箱 が
急 に 2 倍の 容 量( デ ン ソ ー の連 続 作 業 規
定 で 禁 止し て い る 10k g を 超 え る 14k
g )に 変 えら れ 負 担 が 増 し まし た 。突 然 、
右 肩 に 激痛 が 走 り 、耐 え ら れず 同 僚 の 社
員 に 助 けを 求 め ま し た 。普 段 か ら 期 間 工
を低く見ている彼はこれを無視しまし
た 。社 内 診 療 所 で 筋 肉 痛 と され ま し た が
痛 み が 続く の で 、会 社 の 担 当者 と 市 内 の
病 院 に 行 っ た と こ ろ「 右 肩 腱 板 損 傷 」と
診 断 さ れま し た 。
2009 年 7 月 、 課 長 ら と 面 談し て 「 労
災 」申 請を 行 う と 伝 え ま し た。2010 年 、
西尾労働基準監督署の不認定を覆し愛
知労働局で労災認定を勝ち取りました。
そ の 後、A T U( 全 ト ヨ タ 労働 組 合 )に
加 入 し て団 体 交 渉 ( 2011 年 10 月) に 
み会社の安全配慮責任を追及しました。
人 事 担 当者 は「 い ろ い ろ 意 見は 伺 い ま し
た け れ ど、会 社 に 責 任 は な い」と 突 っ ぱ
ねるだけでした。
2012 年 10 月
3日、損害賠償
を求め名古屋地
裁に提訴。裁判
長はデンソーの
主張に沿った判
決を下し、名古
10
近森
泰彦
屋 高 裁も 2016 年 9 月 29 日 、控 訴 棄 却 と
し 会 社 の安 全 配 慮 義 務 違 反 を 免 責 、裁 判
は 終 わ りま し た 。こ の 間 、高 比 良 さ ん は
休日を裁判のスケジュールに合わせら
れる仕事を探すなど苦労が続きました。
支 援 す る会 は「 た か ひ ら 通 信」を 発 行
し 裁 判 傍聴 呼 び か け 、ユニ オ ン 共 同 行 動
で 街 頭 宣伝 を 行 い 、ま た 短 期間 で 300 筆
を超える団体署名を地裁裁判長に提出
し ま し た。
地裁法廷では三重大学医学部の毛利
先生と鈴鹿医療科学大学の酒井先生に、
高裁では中京大学の中川武夫先生に意
見書を出してもらい因果関係の立証に
つ と め まし た 。支 援 す る 会 は、会 社 の 作
業日報から作業時間を細かく割り出し、
高比良さん本人が模擬ラインで行う作
業をビデオに収め裁判長に提出しまし
た。
高比良さんが非正規労働者であるこ
とから地域ユニオンにもオルグを重ね
支 援 す る会 に 加 わ っ て も ら いま し た 。
近年は裁判で勝つことが難しくなっ
て き て いま す 。そ の 原 因 は 司法 の 反 動 だ
け に 求 める こ と は 正 し く あ りま せ ん 。大
企業の労働組合が「組合員個人の問題」
は 扱 わ ず、他 方 で は 企 業 内 部 の  覚 的 な
労 働 運 動が 衰 退 し 、闘 い の 場が 現 場 か ら
「 裁 判 所」に ず れ 込 ん で い る現 実 が あ り
ま す。司 法 反 動 の 中 で ど の よう に 運 動 を
つ く っ てい く か 、こ の こ と が 問 わ れ た 闘
い で あ った と 思 っ て い ま す。こ の 際 、労
働組合運動は争議を闘って強くなると
い う 戦 後の 伝 統 か ら 学 び、高 比 良 裁 判 が
地域で新しい共同と連帯をつくる契機
に な れ ばと 思 っ て い ま す。ご 支 援 あ り が
と う ご ざい ま し た 。
愛知県と名古屋市に対して
アスベストの飛散防止対策
について問う
事務局長
鈴木
明男
愛 知 働 くもののいのちと健康を守るセンタ ーとアスベスト対策愛知連絡会 は
愛 知 県 の 環境部と名古屋市環境局宛に国土交通省が平成2 9 年度を目標 に建築
物 の ア ス ベスト使用の実態調査及びアスベスト台帳の整備を自治体に 呼びか け
て い る こ とから、私たちもこうしたアスベスト台帳の整備状や 整備のメド に
つ い て 愛 知県と名古屋市の状をお聞きしたいと思いアンケ ートをお願いし ま
(回答については次号)
し た 。 そ の要請文を紹介いたします。
貴職の日頃の環境・建築行政へのご尽力
に敬意を表します。
想されます。
また、中川運河いに立ち並ぶアスベス
ト入りの波板スレートを張り巡らした工場
や倉庫などは万一大きな津波の襲来が来れ
ば、大量のアスベストが飛散するでしょう。
解体現場は勿論、通行人や住民が被害を
受けないように災害時に於けるアスベスト
飛散防止対策を講じることが重要です。
私たちアスベスト対策愛知連絡会(以下
連絡会)は愛知働くもののいのちと健康を
守るセンターや愛知県保険医会など7団
体の呼びかけによって 2008 年 2 月に結成し
ました。
連絡会はその後、名古屋労災職業病研究
会を迎え、アスベスト被害救済東海弁護団
と連携を得るなど取り組みの幅を大きく広
げてまいりました。
国土交通省は平成 29 年度を目標に建築物
のアスベスト使用の実態調査及びアスベス
ト台帳の整備を自治体に呼びかけていま
す。
連絡会の取り組みとしては、この間、ア
スベストによる健康被害の掘り起こしと救
済支援をはじめ、大名古屋ビルヂング解体
前の飛散防止対策を申し入れ、説明会(清水
建設)を受けました。
最近では地下鉄六番町駅のアスベスト飛
散にかかる健康対策検討会の立ち上げ要請
などしてきました。
併せてトンネルじん肺の根絶を求め、岡
崎~額田間の本宿トンネル建設現場の見学
など進めてまいりました。
また、平成 25 年 6 月に大気汚染防止法が
改正され、特定工事の届け出者が施工者か
ら発注者に変更されて事前に都道府県知事
に届け出ることになりました。
法律の改正に伴っての自治体の条例の改
正状や、大気汚染防止法では届け出対象
となっていませんが、実際の解体の場では
アスベストの飛散が問題となります。
レベル3の建築材料に対する自治体の取
り組み状や、今回の大気汚染防止法の改
正では検討課題とされた、敷地境界での大
気中アスベスト濃度の測定の実施状など
明らかにできればと考えています。
ところでアスベストの飛散防止について
ですが、建築物に使用されているアスベス
トは経年劣化や損傷などにより飛散しま
す。
今後、名駅の再開発における現存ビル
の解体などで大量のアスベストの飛散が予
貴職の取り組み状を別紙要項にて本年
12 月末までに、ご回答頂きますようにお願
い致します。
11
あらたな課題も議論
小中校の産業医問題
清掃作業中の転落事故
働くもののいのちと健康を守る一宮地方センター第 12 期総会開く
事務局次長
10 月 28 日午後 7 時から一宮地方センター
の総会が開かれ、愛知健康センターから連帯
あいさつとミニ講演「ストレスチェック問題」
が行われました。
三栄事務局長から、新事務所が建て替えら
れ真新しい事務所で総会が開かれたこと。昨
年から継続している「よしずや」、JR、ア
スベスト問題に引き続いて取り組んでいる
こと。新たに公立中学校の窓ふき作業中に転
落し、障害3級の認定を受けた労働者が労災
認定もされず会社の賠償を求めている。こと
などが報告されました。
愛教労(個人名)が行った「小・中学校の産
業医の業務が行われていないのに報酬が出
されているのは違法な支出であり、返還など
吉川
正春
の措置を」という職員措置要求に対し、監査
委員は産業医に対する謝礼は不当な支出に
当たらず請求は棄却するとしながらも、校医
と産業医の業務が混在しており、産業医とし
ての業務状況、活動記録、報酬を明記するよ
う改め、労働安全衛生法の順守に努めること
を「意見」として述べました。今後、学校職
場の労安活動に道を開きました。
報告は拍手で確認、役員体制は全員留任し、
新たに事務局のお手伝いをいただける女性
の方がくわわったことが報告されました。
朝井理事長からは、「11年を経た健康セ
ンター、継続こそは力」とのあいさつを受け、
締めくくりました。
過労死等防止対策推進シンポジウムの取り組み
愛労連幹事会で報告
事務局次長
10 月 26 日に開かれた愛労連幹事会で、愛
知健康センターから鈴木事務局長が報告を
行いました。
健康センターの副理事長でもある愛労連
知崎事務局長と意見交換、「労安活動」の取
り組みを3か月に 1 度くらい報告してもら
おうということから始まりました。
11 月 23 日勤労感謝の日に予定される「過
労死等防止対策推進シンポジウム」の開催に
至る経過について報告しました。
厚生労働省が「過労死」という言葉を認め、
「過労死」をなくす運動として毎年 11 月を
「啓発月間」としました。「過労死等防止対
策推進法」が議員提案で全会の一致で成立し
たことによるものです。全国に先駆けて結成
した「名古屋過労死を考える家族の会」は全
12
吉川
正春
国の仲間や過労死弁護団と一緒に法律の制
定に向けての運動をすすめ大きな力になり
ました。いま、安陪首相がめざす「世界一企
業が活動しやすい国」にする労働法制改悪は
過労死の防止と全く逆の動きになっていま
す。私たちは過労死のない運動を大きく前進
させたいと報告しました。
また、アスベストの問題では二年前に地下
鉄六番町駅でおきた飛散事故で健康対策の
取り組みや「駅のホームに可動柵を!」運動
を愛視協のみなさんと毎月、金山駅前宣伝を
行っていることなど報告しました。
直近に行われた愛労連との共催で行った
「労働安全衛生学校」は若い人の参加もあり
前進があったことなどお礼と報告を行いま
した。
「WHO報告書 『自殺を予防する』 ~世界の優先課題~」
第3章 自殺予防の現状(要約)
事務局員
鈴木 利往
この章では、国際予防学会(IASP)と WHO 精神保健・物質乱用部が実施した、殺予防に関
する各国の戦略や活動についての実態調査の結果が掲載されている。
俗説
殺の危機にある人はいつ
までも危機であり続ける。
事実
殺の危険の高まりはしばしば短期的である。殺
念 慮 を 再び 抱 く こ とは あ る か も し れ な いが 永 遠 で
はなく、以前殺念慮があった人や殺企図をした
人でも長生きすることができる。
 殺は 、世 界的 な 主 要 な公 衆 衛 生 の 問
題 であ る が 、予防 可 能 であ る 。さ らに 多
く の政 府 が 、保 健 医 療 部門 や 社 会 的 部門
及 び他 の 関 連 部 門を 通 して 、 殺予 防 に
人的および財政的な資源を投資するこ
と は責 務 で あ る 。
<研 究 成 果 >
1.多 重 的 因 果関 係 の 認識: 殺 の危 険
の 増加 に 寄 与 す るも の とし て 、存 疾 患
があることは研究者にも床家にも明
ら かに な っ て き た。
2.危 険 因 子 と保 護 因 子の 同 定:研究 を
通して、絶望感、認知の硬直、閉塞感、
意 思決 定 の 障 害、衝 動 性、そ し て 社会 的
支援や優れた対処スキル等の保護的役
割 とい っ た 、 殺 関 連 行動 に 関 す る 心理
的因子や認知メカニズムに関する知識
が 蓄積 さ れ て き た。
3.文 化 的 違 いの 認 識: 殺 の 危 険因 子
に おけ る 文 化 的 多様 性 は明 白 。とり わ け
中国やインドといった国々においては、
精神障害の関連性が低いということか
ら も明 ら か で あ る。 殺に お い て 心 理社
会 的 因 子 、 文 化 的 /伝 統 的 因 子 が 非 常 に
重要な役割を持つことが次第に認識さ
れ てき た 。
<政 策 の 成 果 >
1.国 の 自殺 予 防 戦 略:こ の 数十 年 、特
に 2000 年 以降 は 、 い くつ も の 国 の 殺
予 防 戦 略 が 開 発 さ れ 、 28 ヶ 国 が 国 の 戦
13
略 をも ち 、殺 予 防 に コミ ッ ト し て きた 。
2.世 界 自 殺 予防 デ ー: 殺 は 主 要な 公
衆衛生問題として世界的に認識され、
2003 年 9 月 10 日 に 世 界自 殺 予 防 デ ー が
制 定さ れ た 。毎 年 同 じ 日に 行 わ れ る この
行 事は 、国 際 殺 予 防 学会 に よ っ て 組織
さ れ、 WHO に よ っ て 共 催さ れ て い る 。
3.自 殺 と そ の予 防 に 関す る 教 育:学 術
レ ベル で は 、多 く の  殺研 究 ユ ニ ッ トと
同時に大学院や大学卒業後のコースが
創 設さ れ て き た 。
<実 践 の 成 果 >
1.メ ン タ ルヘ ル ス を 専門 と し な い 保健
医 療従 事 者 の 活 用:メ ンタ ル ヘ ル ス を専
門としないヘルスワーカーが関与する
こ とで 、プ ライ マ リ ー ヘル ス ケ ア 部 門の
能力を高めるべくガイドラインが作ら
れ た。こ れ は、低 中 所 得国 に お い て は重
要 な要 素 。
2.自 助 グ ル ープ: 殺企 図 の サ バ イバ
ーと殺で遺された人のための助グ
ル ープ は 2000 年 以 降 著し く 増 え た 。
3.トレーニングを受けたボランティ
ア:オ ン ラ イン や 電 話 カウ ン セ リ ン グを
提するためのトレーニングを受けた
ボ ラン テ ィ ア は、危 機 にあ る 人 に と って
情 緒的 援 助 と な る貴 重 な資 源 で あ る。危
機ヘルプラインは、殺の危機にある
人 々を 支 え 、そ の 重 要 な貢 献 は 国 際 的に
認 識さ れ て き た 。
裁 判 の 進 行 状 況 と 、 支 援 す る 会 の 活 動 を お知 ら せ し ま す 。
公正で道理ある判決を求めます。多くの市民が注目しています。
あなたも署名にご協力ください。また傍聴に参加してください。
十六銀行
過労死事件
岡崎商業高
風岡裁判
入社した年の12月に、人員削減による業務多忙と上司のパワハ
ラにより自死
長時間労働により過労死
11月16日(火) 10時00分
11月16日(水) 11時00分
弁論
名古屋地裁 1102号法廷
名古屋地裁 11階
宇田川労災認定請求裁判
寺井土木
関岡裁判
淑徳学園校舎改造工事で青石綿が飛散。 中皮腫で死亡。
工務部長、受注工事の施工を統括管理、自らも「砂川」の工事担当、再三
の契約変更で困難な業務に。資材置き場で自死
11月16日(水) 13時10分
11月22日(火) 11時00分
判決
弁論準備
名古屋地裁 1103号法廷
名古屋地裁 2階201号法廷
豊通労災認定請求裁判
豊通損害賠償請求裁判
トヨタ
過労によりうつが悪化、無理な転勤命令により自死
11月25日(金) 13時30分
大阪地裁-岩井弁護士事務所(TV電話)
過労自死労災認定請求裁判
設計技師がパワハラ・過密労働で死亡
12月21日(月) 15時30分
11月30日(水) 11時00分
弁論準備
弁論準備
名古屋地裁 2階201号法廷
名古屋地裁 1103号法廷
T ・S・C三輪労災認定裁判
過労による虚血性心疾患の労災認定請求訴訟
加 野 青 果 社 員 パ ワハ ラ自 死 損 害 賠 償 請 求 裁 判
労災は認定。上司、先輩女性からパワハラ、いじめを受け自死。
謝罪を求め提訴。
12月9日(金) 10時30分
12月9日(金) 13時15分
判決
名古屋高裁
や ま ぜ んホ ー ム ズ
名古屋地裁 1102号法廷
大迫裁判
岐阜市
伊藤裁判
過労とパワハラで自死。労災認定を求めて提訴
公園整備室長、業務をめぐって上司のパワハラによる自死
12月12日(月) 13時45分
12月22日(木) 13時15分
口頭弁論
判決
名古屋地裁 1103号法廷
岐阜地裁 3階
関岡裁判支援する会が総会を開く
関岡恵美子さんが総会に参加
10月29日、寺井土木関岡裁判支援する会総会が岡崎の弁護士会館で開
かれ、恵美子さんが元気な姿を見せ、参加者の大きな激励を受けました。
4月に病に倒れて以来、恵美子さんは適正な治療と懸命なリハビリを
続けていました。この日お兄さんに付き添われ一人で杖をついて参加し
ました。森弁護士が裁判の現状について報告した後、今後の裁判活動に
ついて森弁護士と相談されていました。
総会は報告と方針案、会計報告を確認し、5年目の支援活動の取り組
み事が確認されました。支援する会会長の荒川弁護士が弁護団に加わっ
て勝利のために頑張ると決意表明されました。
14
総会にかけつけた三輪さん(左)、内野さん(右)と一緒に
エッセイ
正々堂々・・・栗木英章さん
劇団名芸
武藤
陽子
栗木英章さんが逝って1年余。栗木さんは、演劇以外でも様々な活動
に惜しみなく力を注ぎました。健康センターさんとの縁も深く、三十
年前、事務局長の鈴木明男さんの労働争議に係わって栗木さんが台本を書いたのがきっか
けと聞いています。その縁を鈴木さんが大事にしてくださり、昨年、健康センター25 周
年記念総会に向けての朗読劇台本を栗木さんに依頼してくれたのです。亡くなる 10 日前
の健康センターでの稽古の様子は、先号で吉川さんがお書きになったとおりです。「台詞
はこういうふうに言うんだ!」と言って、突然立ち上がり大声でやってみせたそうです。
歩くのもおぼつかない弱った体のどこからそんな大声が出るのか、驚くほどの大声だった
そうです。劇団で回演出をやったことはありますが、自分でやって見せるような人では
ありませんでしたので意外でした。病に倒れてから「書くことならベッドの上でもできる」
と言っていましたが、考えてみれば、書くことはできても演じることは叶わない。演じた
い!稽古したい!そういう気持ちのほとばしりが、あの稽古で栗木さんをそうさせたのだ
と思います。栗木さん生涯最後の稽古、このような機会を作ってくださった健康センター
のみなさんに、感謝しています。
今夏「反核舞台人のつどい」公演で、健康センターのみなさんと共演しました。『秘密
保護法 201X』。昨年健康センターさんの稽古と並行して栗木さんが病床で書きあげた作品
です。台本の表紙に「かつて東芝労働者として十分な活動をしなかった贖罪の記」と書き
添えていました。原発企業に変貌した大手家電メーカー、その過程で袂を分かった二人の
労働者を対峙させ、「人間らしく働くとは?」を問いかけた作品です。栗木さんは健康セ
ンターの人々が登場する場面を台本に書きこんでいました。その思いはなんだったのでし
ょうか。今となっては想像することしかできません。東芝の技術労働者だった栗木さんは
会社が間違ったことをすれば匿名を使わず正々堂々と物を言いました。栗木さん作詞の
『息子よ』という歌に「40 年働いて平社員のあいつ、まっとうなこと、みんなに話をし
てたあいつ、あいつの人生に重いふたかぶせ、生き抜く力をもぎ取られても耐え抜いた仲
間がひとり」とあります。耐えきれず力尽きた仲間もいたそうです。その仲間のことも『黒
いスタンプ』という歌に描き、その人のことを生涯忘れないと誓った栗木さん。救えなか
った痛恨を抱えて生きました。そういう栗木さんでしたから、健康センターの方々が、
「重
いふたをかぶせ」られた労働者とその家族に心を寄せ長く苦しい闘いを地道に続けている
ことに、意を抱いていたと思います。健康センターのような組織が存在し粘り強く活動
していること、人間らしさや命まで奪うような働かせ方を強いるものに抵抗し続けている
こと、そして少しづつでも世の中を前進させていることを、示したかったのだと思います。
ほんのワンシーンでしたが、労働者の側に立つ「あなどれない」存在、権力と対置させた
象徴的な場面になっていました。健康センターの方々との共演は、団員にとっても社会に
目が開かれる経験となりました。この繋がりを大事にして、また何かの折に力を合わせる
ことができればと思います。ありがとうございました。
15
11月・12月の日程
月 日
11月01日 (火)
11月02日 (水)
11月03日 (祝)
11月04日 (金)
11月07日 (月)
11月10日 (木)
11月11日 (金)
11月12日 (土)
11月12~13日
11月13日 (日)
11月16日 (水)
11月17日 (木)
11月21日 (月)
11月22日 (火)
11月23日 (祝)
11月25日 (金)
11月30日 (水)
12月05日 (月)
12月09日 (金)
12月12日
12月15日
12月19日
12月20日
12月21日
12月22日
12月23日
12月26日
12月29日
12月30日
時刻
14:00
15:00
11:00
10:00
11:00
13:15
13:00
10:00
18:30
10:00
7:30
13:30
19:00
13:00
13:00
13:30
10:00
14:00
8:00
10:00
11:00
13:10
18:00
10:00
17:00
18:00
11:00
10:00
13:00
13:30
11:00
10:00
11:00
10:30
13:10
13:45
18:00
10:00
(月)
(木)
(月)
13:00~
(火) 15:00
(水) 15:30
(木) 13:15
(金)
(月) 10:00
(木) 10:00
(金) 10:00
事 項
関岡裁判弁護団会議
労安学校打合せ
全国センター理事会
全港湾・吉田不当解雇裁判
岩永裁判
悪徳社労士木全裁判
憲法九条を守ろう2016愛知県民のつどい
機関紙印刷・発送
労安学校実行委員会(反省会)
愛知健康センター事務局会議
愛知過労死防止対策推進シンポジウム街頭宣伝
労働講座(愛知県主催)
大迫裁判支援する会事務局会議
岐阜過労死等防止対策推進シンポジウム
愛知争議団総会
九州セミナー
ホームに可動柵を!街頭宣伝
大迫裁判支援する会総会
栄総行動
十六銀行銀行員過労自死労災認定裁判
岡崎商業高校風岡先生公務災害認定裁判
宇田川アスベスト裁判判決
三重過労死防止対策推進シンポジウム
愛知健康センター事務局会議
新日鉄人権裁判を支援する会役員会
過労死判例研究会
寺井土木・労災認定関岡裁判
いのちと健康・過労死電話相談110番 愛知過労死防止対策推進シンポジウム
豊通労災認定高橋裁判(電話法廷)
トヨタ社員過労自死労災認定裁判
愛知健康センター事務局会議
全国センター総会
テー・エス・シー三輪労災認定裁判(控訴審)
加野青果社員パワハラ自死損害賠償請求裁判判決
やまぜんホームズ大迫労災認定裁判
労働会館入居者望年会
愛知健康センター事務局会議
新日鐵見学会
豊通損害賠償請求高橋裁判
岐阜市役所・伊藤裁判判決
愛知健康センター機関誌原稿締め切り
機関誌校正
機関誌印刷・大掃除
機関誌発送
16
場 所
名古屋共同法律事務所
愛知センター事務所
東京
名古屋地裁
名古屋地裁
名古屋市公会堂
愛知センター事務所
愛知センター事務所
愛知センター事務所
JR刈谷駅前
愛知県自治センター12階E会議室
津島民商会館
ハートフルスクエアG大研修室
労働会館東館2Fホール
沖縄大学他
金山総合駅
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