生物由来物質カテゴリーB および土や水などのテストサンプル

発送の手引き:
(Clinical Samples)
医療用見本
、
生物由来物質カテゴリーB
(Biological Substance Category B)
および土や水などのテストサンプル
(Environmental Test Samples)
フェデックスでは、例えば排泄物、分泌物、血液(米国食品医薬品
1. 防漏型第1内装容器
局(FDA)承認の血液製剤を含む)
、細胞組織、および組織液、人間
第1容器はすべて、確実に封緘(ねじ留め式、スナップ式、あるいは
押し込み式ふた等)
され、かつ、テープで封印されていることが必要
です。
や動物に属する物質などの医療用見本(Clinical samples)
ならびに
土や水などのテストサンプル(Environmental test samples)
を安全
に輸送することが、いかに重要であるか理解しています。私たちの
目的は、
これらの特別な貨物をお客様からお預かりした状態のまま、
安全に目的地までお届けすることです。
このパンフレットには、それら特別な物質を、フェデックスで取扱
うにあたり、適切な梱包基準をご理解いただくのにお役立ていた
だけますよう、梱包の基本的な要点を記載しています。すべての
貨物は、梱包、マーキングおよびラベル貼付に関して適用される
地方、州および連邦または国の法律に準拠することが求められます。
病原菌を含むと知られているもの、または理論的に含むと考えら
れる血液、尿、体液、その他の標本は、適用される政府ならびに
国際航空運送協会(IATA)の規則に準拠して出荷することが求め
診断用標本の場合、第1容器は、ガラス、金属、またはプラスチック
製であってもかまいません。耐水シール、段付き止め具、または金
属製クリンプ・シールは、必ず補強して下さい。ネジぶたは、粘着
テープを貼り補強してください。
液体標本の場合、第1容器は、防水防漏性を有し、かつ含有する
液体は1リットル以内でなくてはなりません。
第1容器および第2容器はいずれも、マイナス40℃からプラス
55℃(マイナス40Fからプラス130F)の気温範囲で、95キロ
パ スカ ル 以 上 の 圧 力 差 が 生じる 内 部 圧 力 に 対 する 耐 圧 性 を
有し、かつ内容物が漏出しないことが求められます。
固体標本の場合、第1容器は、防漏性を有し、かつ、内容物が
500g以内でなくてはなりません。
られます。詳しい情報につきましては、カスタマーサービスの危険
品担当(70120ー003200)
までお問い合わせください。
このパンフレットに掲載されている図は、排泄物、分泌物、血液
(米国食品医薬品局(FDA)承認の血液製剤を含む)、細胞組織、
または組織液を含む人間や動物に属する物質などの医療用見本、
ならびに土や水などのテストサンプルを出荷されるにあたって、
受託可能な梱包の例を示すものです。以下に図示されている
梱包例はすべて受託可能であり、下記4つの基本的梱包要件が
満たされている限り、梱包の組み合わせに制限はありません。
注意:特に、診断用標本(Diagnostic Specimens)
に求められる
要件につきましては、以下の説明で黄色の背景色および下線で表示
しています*。
(
受託可能な梱包
医療用見本および土や水などのテストサンプルの適切な梱包には、
以下の4つの基本的要件が含まれていなければなりません。
1. 防漏型第1内装容器
2. 防漏型第2内装容器
3. 吸収剤
4. 頑丈な外装容器
Plastic Canister
Glass/Plastic Jar
Glass/Plastic Vial
プラスチック容器
ガラス/プラスチック製
広口びん
ガラス/プラスチック製
水薬びん
(
)
)
(
)
2. 防漏型第2内装容器
壊れやすい第1容器が複数ある場合、相互接触を防ぐため個別に
梱包するか、または、別々に防水防漏性を有する第2容器の中に
入れます。
診断用標本の場合、二次的梱包と外装の間に、内容物の一覧
表をお入れください。固体標本の場合、二次的梱包は防漏性を
有する必要があります。下図は、診断用標本の二次容器のご参
考例です。診断用標本の二次容器は、ご利用の前に、製造元の
保証を受ける必要があります。
注意:壊れやすい品物を保護し、かつ容器内での移動を抑える上で、
内部に詰め物または緩衝材をご利用になることを推奨します。
液体を含む診断用標本の場合、第1容器と第2容器の間に吸収剤
を必ず入れて下さい。また、液体と固体ともに緩衝材の使用が
必要です。
Sealed Styrofoam ® Container
(1-inch-thick minimum)
*危険貨物に関する規則につきましては、IATAの包装基準(IATA Packing
Instruction)650でご確認いただけます。
テープで封印された
スタイロフォーム®
(発泡スチロール)容器
(厚み2.5cm以上要)
Sealed
Plastic Bag
Plastic
Canister
Screw-Cap Can
ク
密封された
( プラスチッ
)プラスチッ
)ネジぶた式缶 )
容器 (
ク袋(
1
3. 吸収剤
第1容器と第2容器の間に吸収剤を必ず入れて下さい。また、複数
の第1容器を1つの第2容器に収納する場合は、接触防止のため、
必ず第1容器を個別に梱包してください。吸収剤は、すべての第1容器
の内容物を吸収するに足る充分な量をお使いください。
Rigid Plastic Container
Rigid Cooler
(硬質のクーラーボックス)
(プラスチック製容器)
Cellulose Wadding
マーキング:病原体が存在している可能性が極めて少ない被
(セルロース製の詰め物)
Cotton Balls
Super-Absorbent Packet
Paper Towels
(コットン・ボール)
(高吸収性パック)
(ペーパータオル)
験者の検体標本(patient specimens)
は、IATA規則書に準拠し、
荷送人により適宜
「Exempt human specimens」
(適用外人体標本)
または「Exempt animal specimens」
(適用外動物標本)
と表示され
なければなりません。UN3373に該当する貨物は、各々、外装上に、
少なくとも6mmの高さの文字で、
「BIOLOGICAL SUBSTANCE
CATEGORY B」
(生物由来物質カテゴリーB)
、または「DIAGNOSTIC
SPECIMENS」
(診断用標本)
あるいは「CLINICAL SPECIMENS」
(医療用標本)
と、次のダイヤ型マークと並べて、表示しなくてはなりません。
4. 頑丈な外装容器
UN3373
頑丈な外装容器とは、段ボール、木材、金属、または硬質プラスチック
製のもので、硬さがあり、かつ、内容物に合った適当な大きさのもの
であることが必要です。
液体の場合は、外装容器の内容物が4L以下であること。
固体の場合は、外装容器の内容物が4kg以下であること。
航空貨物運送状用パウチをお使いになる場合は、外装をする際、
このUN記号は、一辺が50mm(2インチ)以上、かつ45度の角度
に回転させた正方形の中に記載されていなくてはなりません。線
幅は2mm以上で、文字および数字は6mm以上の高さが必要です。
フェデックスで受託可能な最小サイズ(18×10×5cm〈7×4×
2インチ〉)にご注意ください。外装がこの最小サイズに満たない
貨物の場合は、プラスチック製のフェデックス・クリニカル・パック
をオーバーラップとしてご利用ください。梱包済みの貨物が4つ
の基本的梱包要件に合致している限り、この最小サイズを満たす
ためフェデックス・クリニカル・パックをご利用いただき、受託可能
な最小サイズにすることが可能です。
(次頁の「フェデックス・クリ
ニカル・パック」の欄をご参照ください。)
診断用標本の場合、外装容器の最小サイズは、外法寸法10×
10×10 cm(4×4×4インチ)です。
パッケージはそれぞれ、IATA「6.6.1.The outer package must
be rigid(外装は頑丈であること)」に概説されている、1.2m
(4フィート)からの落下試験での衝撃に耐えられなくてはなり
ません。外装容器は頑丈である必要があります。
荷送人の住所、氏名、電話番号が、パッケージの外側面にハッキリ
と記載されているか、そうでない場合は、航空貨物運送状に記載
されていることが求められます。
適切に梱包された診断用標本貨物であっても、それが別の外装容
器に2個以上まとめて詰められている場合には、二重梱包になり
ます。その場合は、外装容器に、
「OVERPACK」
(二重梱包)
とハッ
キリ記載した上、他に必要とされる梱包用のマーキング、ラベル
類を、二重梱包貨物の外側面に、再度、付す必要があります。
特殊要件:
出荷される貨物が次に該当する場合、特殊要件の適用を受けます。
詳細につきましては、最新のICAO/IATA規則書をご参照ください。
a. 冷蔵または冷凍保存された診断用標本
b. 液体窒素に保存された診断用標本
航空貨物運送状の記入について
Corrugated Fiberboard
(段ボール箱)
Wood
(木箱)
紙製の航空貨物運送状をご使用になる場合、必ず、
「Biological
S u b s t a n c e C a t e g o r y B」
(生物由来物質カテゴリー B )、
「Diagnostic Specimens」
( 診 断 用 標 本 )または「 C l i n i c a l
specimens」
(医療用標本)のいずれかと、さらに「UN3373」と
ご記入ください。また、荷送人の住所、氏名、電話番号が、外装
容器上に明記されていない場合は、航空貨物運送状への記入が
必須となります。
2
乾燥し、病毒をうつす心配のない医療用見本の場合:
受託できない外装容器
乾燥見本の例:乾燥血液、細胞組織、唾液、毛髪
®
スタイロフォーム (発泡スチロール)
の箱、ビニール袋、紙封筒が
外装容器として使用されている場合には、お引き受けできません。
しかしながら、乾燥血液は、非感染性であり危険貨物ではないため、
危険貨物用の規則を満たす必要はありません。フェデックスの梱包
基準に合致した指定の梱包をしていただければ発送できます。乾燥
血液で吸水パッドを同封したものや、診断検査用のカード式のもの
を発送される場合は、防漏性のビニール袋に入れた上、頑丈な外装
容器または商用封筒に入れる必要があります。ガラス製またはプラ
スチック製スライドを伴う見本は、緩衝材を用いて適切に保護して
いただいた上、頑丈な外装容器に入れる必要があります。外装容器
に軟性の封筒類を使用したものはお引き受けできません。
Styrofoam Boxes
Plastic Bags
Paper Envelopes
(スタイロフォーム箱)
(ビニール袋)
(紙封筒)
また、土、水などのテストサンプル
土や水などのテストサンプル
(Environmental Test Samples)
を輸送する場合には、フェデックス・
土や水などのテストサンプルの梱包は、血液、尿、その他の医療用
エンベロープ、
フェデックス・チューブ、
見本の4つの基本的梱包要件を満たしていただく必要があります。
フェデックス・パックなどの、いかなる
内容物を保護するために、必ず、内部に、適切な詰め物または
フェデックスの梱包材もご利用に
緩衝材をご使用ください。土や水などのテストサンプルに必要と
なれません。
なる温度管理は、荷送人の責任となります。
FedEx Packaging
(フェデックスの梱包材)
フェデックスのクリニカル・パック
(CLINICAL PAK、医療用梱包材)
フェデックスでは、医療用見本、診断用標本、および土や水などの
テストサンプルの梱包用に、プラスチック製のフェデックス・クリニ
カル・パック
(外法サイズ18×10×5cm〈7×4×2インチ〉
)
をご用意
しております。単品や少量の標本を出荷される場合は、小型の
クリニカル・パック(#150948 外法サイズ35×23cm〈14×9
インチ〉)が適しています。また、複数や大量の標本の場合には、
大型のクリニカル・パック(#135629 外法サイズ48×35cm
〈19×14インチ〉)が適しています。
フェデックス・クリニカル・パックに
封入する個々の梱包標本は、いずれ
も4つの基本的梱包要件(防漏型第
1内装容器、防漏型第2内装容器、
吸収剤、頑丈な外装容器)
を満たし
ている必要があります。
但し、危 険 品 ラ ベ ル 6 . 2( 病 毒を
うつしやすい物質)
の貼られた貨物、
Large Clinical Pak
(Front View)
(クリニカル・パック〈大〉
〈正面〉
)
そして/またはドライアイスを含む
貨 物 を 発 送 する 場 合 には 、この
フェデックス・クリニカル・パックは
ご利用になれません。病毒をうつし
やすい物質の出荷に関する詳しい
情 報 に つきましては、カスタマー
サービスの危険品担当(7 0120ー
003200)
までお問い合わせください。
Small Clinical Pak
(Back View)
(クリニカル・パック〈小〉
〈裏面〉
)
3
必ずご確認ください
• 病毒をうつしやすい物質、または病毒をうつす可能性のある
物 質 の 場 合 は、追 加として、内 容 明 細 が 必 要となります。
また、適用される政府およびIATA規則に従って発送して
いただかなくてはなりません。
• 危険品ラベル6.2(病毒をうつしやすい物質)の貼られた貨
物、そして/またはドライアイスを含む貨物を発送する場合、
フェデックス・クリニカル・パックはご利用になれません。
• 出荷される貨物が、バイオハザードラベルの貼り付けが必要
かどうかについては、米国労働安全衛生局(OSHA)の規則
をご参照ください。
• また、医療用見本、診断用標本
(UN3373)、あるいは土や水
などのテストサンプルは、決して、
フェデックスのドロップボックス
に投函しないでください。お電話
にて集荷をご依頼いただくか、
スタッフの常駐するフェデックス
営業所、もしくはフェデックス・
ワールド サ ービ ス・センター
まで お 持 ちください 。カスタマーサービスの 危 険 品 担 当
( 70120ー003200)でもサポートいたします。
• 出荷される貨物の表示・重量は正確に。
• 医療用見本、診断用見本、または土や水などのテストサン
プ ル を 発 送 され る 場 合 、フェデックス・エン ベ ロ ープ、
フェデックス・チューブ、フェデックス・パックなどの、いか
なるフェデックスの梱包材もご利用になれません。
• 梱包を完了されてから、集荷をご依頼ください。
ご注意
フェデックスでは、フェデックス、政府、またはIATAの規則に準拠していない貨物は、お引き受けできません。
この小冊子は、決して49CFR(米国連邦規則集)
およびIATAの要件に取って代わることを意図するものでなく、その主旨は、情報の提供
のみにあります。
この梱包に関する小冊子は、輸送中の貨物の紛失や損害の可能性を減らすため、お客様に無料で提供するもので、当社において受託可能な梱包に関する総合
ガイドを意図するものではありません。当社では本情報に関し明示的か黙示的かに関わらずいかなる保証もいたしません。適切に梱包することは、荷送人の
責任です。詳細情報および総合ガイドラインにつきましては、カスタマーサービスの危険品担当(7 0120ー003200)
までお問い合わせください。また、フェデックス
運送サービスに適用される条件と制限につきましては、最新のフェデックス国際サービス規約をご参照ください。
スタイロフォーム®はダウケミカル・カンパニーの登録商標です。
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30356FE 5/2006