1.安全帯の規格改正について 2.平成14年度 全国安全週間について 2

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建災防酒田分会
1.安全帯の規格改正について (平成14年4月1日から適用)
安 全 帯 の 規 格 の 全 部 を 改 正 す る 告 示 ( 平 成 14年 厚 生 労 働 省 告 示 第 3 8号 ) に つ い て は 、 平 成 14年 2月 25日 に
公 示 さ れ 、 平 成 14年 4月 1日 か ら 適 用 さ れ る こ と と な り ま し た 。
今回の改正では、安全帯の種類、使用材料、強度、形状、接続方法及び衝撃試験の方法等にについて、
全面的な基準の改正が行われました。
尚、現在使用している安全帯については業者による耐用年数(廃棄基準)に沿ってそのま
ま使用し、新しく購入する場合は新基準に基づいた安全帯を購入してください。
−改正の概要−
(1)安 全 帯 の 種 類 に つ い て は 、 胴 ベ ル ト 型 と ハ − ネ ス 型 の 2 種 類 と し 、 そ れ ぞ れ に つ い て 、 具 備 す べ き
構造用件を規定したこと。
(2)安 全 帯 に 使 用 す る 材 料 に つ い て は 、 安 全 帯 の 部 品 が 通 常 の 使 用 状 態 に お い て 想 定 さ れ る 機 械 的 、 熱
的及び化学的作用を受けた場合において当該部品が必要とする強度を有する材料であれば、使用す
ることができることとしたこと。
(3)安 全 帯 の 強 度 、 形 状 、 接 続 方 法 及 び 衝 撃 試 験 の 方 法 等 に つ い て 、 改 め て 基 準 を 設 け た こ と 。
参考まで「別紙」(安全帯の規格新・旧比較主な相違点、安全帯に関する法律等)をご覧ください。
2.平成14年度 全国安全週間について
準備月間 平成14年6月1日∼30日
本 週 間 平成14年7月1日∼7日
スロ−ガン 「めざすゴールは危険ゼロ 進めよう職場の安全管理」
「別紙」
安全帯に関する法律等
「安全帯の規格」新・旧比較
主な相違点
安全帯の構造、性能等
新「安全帯の規格」が平成14年2月25日に告示され、同年4月1日から適用されます。この規格について旧規格
(昭和51年1月1日から実施)と比較して説明します。
・
危険な場所で使用するものの内、政令(施行令)で定めるものは厚生労働大臣が定める規格を具備しなければ譲渡し、貸与
してはならない(安衛法第42条)
・
法42条の政令で定める機械等は次の1∼40号とする(施行令第13条)
40号:安全帯(墜落による危険を防止するものに限る)
・
比較項目
一般高所作業用
安全帯(建設型)
新規格
一般高所作業用
胴ベルト型安全帯:1本つり専用
安全帯(建設型)
ストラップ巻取
胴ベルト型安全帯:1本つり専用
り式
旧規格
種類の規定はないが構造の規定あり
(表示は指針により「1種安全帯1本つり専
用」)
規定なし
(安全帯の構造、性能の規定)平成14年厚生労働省告示第38号:労働安全衛生法第42条に基づき、安全帯の規格(昭和50年
労働省告示第67号)の全文を改正する
安全帯の使用について
・
規格に適合した安全帯を使用すること
(安衛則第27条)
・
安全帯を使用させる等墜落防止の措置が必要
(安衛則第518条の2、第519条の2)
種
種類の規定はないが構造の規定あり
・ 安全帯の使用が命じられたときの使用義務
U字つり専用
胴ベルト型安全帯:U字つり専用
(表示は指針により「1種安全帯U字つり専
用」)
(安衛則第520条)
類 柱上安全帯
1本つり・U字つ
種類の規定はないが構造の規定あり
り兼用(補助
関 連 法 令
胴ベルト型安全帯:1本つり・U字つり兼用
(表示は指針により「1種安全帯1本つり・U字
フック付もあ
つり兼用」)
労働安全衛生法(安衛法)
り)
フルハーネス型安全帯
ハーネス型安全帯:1本つり専用
規定なし
第21条の2
事業者は労働者が墜落するおそれのある場所には危険を防止する措置の義務
窓拭き用安全帯
胴ベルト型安全帯 垂直面用
規定なし
法面用安全帯
胴ベルト型安全帯 傾斜面用
規定なし
第26条
労働者は事業者が講じる措置に関する遵守義務
特定の材料を定めない
ベルト・縫糸・環・バックル・フック・伸縮調
材料
第27条
事業者の講ずべき措置、労働者の遵守義務
使用条件に応じた材料を使用する
節器等について規定
名称
ランヤード
ロープ(フックを含んだ場合の名称はなかった)
第42条
厚生労働大臣が定める規格を具備しなければ譲渡・貸与し、または設置してはならない
ロー
フックを含んだ長さ
プ部 長さ
ロープのみの長さ
第119条
第42条に違反した者の罰則
(規定長さがフック分短くなった)
明記されていない
1本つり専用
U字つりできない構造であること
(但し、構造指針で同様の内容が定められてい
る)
労働安全衛生法施行令
伸縮調節器を有すること
伸縮調節器を有すること
構造 U字つり用
第13条40号
労働大臣が定める規格を具備すべき機械等、安全帯
特定の接続方法を定めないで確実な方法 ベルトは折り返して縫付け
ベルト・ロープの金具への取付け
ベルトは折り返して接続
ロープはさつま編み
強度 ストラップ及びロープ
落 方法
下
衝
撃 衝撃荷重
試 ショックアブソーバの伸び
験
ハーネス型の場合落下体の傾き
特殊な構造の安全帯
アイ加工での強度
ロープのみの強度
1本つり専用:15kN以上
U字つり用:19kN以上
1本つり専用:17.9kN以上
U字つり用:22.9kN以上
砂のう又はトルソー85kg
ランヤード長さ落下
砂のう75kg
ロープ長さ落下
8.0kN以下
650mm以下
30度以下
第9条で申請による認可制度あり
労働安全衛生規則(安衛則)
第27条
事業者は安衛法第42条に定める規格を具備したものでなければ、使用してはならない
第518条の2
事業者は作業床の無い場合は、ネット・安全帯を使用させるなど墜落による危険防止措置
第519条の2
事業者は作業床の開口部では、ネット・安全帯を使用させるなど墜落による危険防止措置
8.8kN以下
第520条
労働者は安全帯の使用義務
規定なし
規定なし
第12条で申請による認可制度あり
(当社製品では、リトラ・ロックリトラ・
ショックアブソーバ・ハーネス等がこの条文の
適用を受けていた)
第521条
事業者は高さ2m以上で安全帯を使用させる場合は、安全帯取付設備の設置義務
第521条の2
安全帯および取付設備の随時点検義務
第526条
高さ、深さが1.5m以上の場所には昇降設備の設置義務
第526条の2
労働者は昇降設備の使用義務