SPORTRAIT | スピーディでダイナミックなレース展開 時速30 を超える

コレだけは覚えておきたい!観戦ルールブック
1 . 陸上(車いすレース/トラック種目)とは
車いすレースとは、「レーサー」と呼ばれる3輪の競技用車いすを使って行うレース競技のこと。
短距離や中距離、長距離、リレーなどのトラック種目と、マラソンなどのロードレースとがある。
いずれも国内外で多くの競技大会が開催されており、原則、障がいの種類や程度によって種目ご
とにクラス分けがされ、そのクラスごとに競技を行い、最速タイムを競う。
トラック種目には、短距離(100m、200m、400m)・中距離(800m、1500m)・長距離
(5000m、10000m)・リレー(4×100mと4×400m)がある。
●レーサー
スピードを出すために開発されたレース専用の3輪構成の車いす。
全長約170~185cmが一般的で、軽量モデルだと片手で持ち上げられるほど軽い。
座る、もしくは正座をするような状態で乗り、前傾姿勢になって後輪を漕いで前進することが多
い。
2 . 陸上(車いすレース/トラック種目)のルール
レーサーを使用すること以外は、基本的に一般の陸上競技に準じて行われ、種目と障がいクラス
ごとに分かれて競技を行い、最速タイムを競う。
ちなみに一般の陸上競技と異なるのは、フィニッシュ判定がトルソー(胴体)ではなく車いす前
輪の車軸である点。
※一部、異なるクラスが混ざってレースを行う種目もある
●トラック種目
短距離:100m,200m,400m
中距離:800m,1500m
長距離:5000m,10000m
リレー:4×100m,4×400m
※クラスによっては、一部の種目がない場合もある
●スタート位置とフィニッシュライン
1周400mのトラックを使用。種目(距離)が変わっても
フィニッシュラインの位置は変わらず、代わりにスタート位置が種目ごとに異なる。
●オープンレーンとセパレートレーン
通常の陸上競技と同じく車いすレースの場合も、専用のレーンに分けられたコースを走るセパレー
トレーンの種目と、
スタートまたは途中からレーンが自由になるオープンレーンで走る種目とがある。
●リレー種目について
車いすレースのリレー種目には、一般の陸上競技のリレー種目と異なる点がいくつか存在する。
・車いすレースの場合は1チーム2レーンを使用して行われる
・次走者の身体かレーサーのいずれかにタッチすることがバトンの代わりとなる
・次走者にタッチできるテイクオーバーゾーンは、一般の陸上競技の10mの倍に当たる20m
3 . 陸上(車いすレース/トラック種目)のクラス分け
種目ごとに障がいの種類と程度でクラス分けがされ、そのクラスごとに競技を行い、順位を競う。
陸上競技のクラスは、競技カテゴリーを示すアルファベットと障がいの種類と程度を示す数字の
組み合わせによって表現される。
国際大会における車いすレースにはT31~34とT51~54のクラスが該当する。
●競技カテゴリー
T:トラック競技、跳躍
F:投てき
●障がいグループ(10の位)
1:視覚障がい
2:知的障がい
3:脳性麻痺
4:低身長症、四肢切断または機能障がい
5:車いす競技
●障がいの程度(1の位)
数字が大きいほど程度は軽い
監修
:
一般社団法人
日本パラ陸上競技連盟