本島中図書館だより 2014年10月 丸亀市立本島中学校 さわやかな秋晴れの日が続いています。今月は、本島中学校図書室の本棚から「音楽」を テーマにした本をいくつか紹介いたします。 『ピアノはともだち~奇跡のピアニスト辻井伸行の秘密』 こうやま のりお/作 辻井伸行さんは、生まれつき「小眼球」という目の障害をもち、まったく目が見えません。し かし、2009年6月7日、アメリカ合衆国テキサス州フォートワースで行われた世界的なピアノ コンクール「ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール」で優勝することができました。 辻井さんの音は「美しく澄んでい」て「聴衆とつながることができ」、「生きる希望を感じさせ る」という評価を得ています。実話です。ぜひ読んでみてください。 『アヴェ・マリアのヴァイオリオン』 香川宣子/作 主人公は徳島県に住む中2のあすかです。あすかはそろそろ進路を決めなければいけな い時期ですが、父と同じ医者になるか、ヴァイオリンを弾く仕事に就くか選ぶことができず悩 んでいます。 本書では、一つのヴァイオリンを通して「アウシュビッツ収容所の囚人音楽隊」と徳島県の 「坂東収容所音楽隊」の実話、そして主人公のあすかの進路が見事に結びつきます。ラスト はとても感動的です。 『思いが届くあの人のことば 1』 押谷由夫/監修 「くちびるに歌を、心に感動的なことばを」というテーマで心の支えとなる歌や手紙などを集 めた5巻セットの本です。第1巻「生きる力をあたえる歌」では、「ゆず」の「栄光の架け橋」か ら「アンパンマンのマーチ」まで、その曲ができたきっかけや言葉にこめた想いを知ることがで きます。好きな曲を探してみましょう。 『伝記 ビバルディ』 パム・ブラウン/著 『伝記 バッハ』 シャーロット・グレイ/著 『伝記 ベートーベン』 パム・ブラウン/著 音楽の歴史に偉大な功績をのこした作曲家の、波乱に満ちた生涯をリアルに描いた伝記 シリーズです。カラー写真も豊富で、脚注といわれる解説もわかりやすく、ていねいです。本 島中学校に届いたばかりの3冊、ぜひ手に取ってみてください。 「音楽」とともに読書の秋を楽しんでください。
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