種鶏&ブロイラー 飼料栄養ポイント 日本チャンキー協会技術ゼミナール Aviagen資料より抜粋 第90回京都 第94回東京 第96回仙台 Kim Huang博士 Kim Huang博士 Marcelo A. Silva博士 2014年1月 ㈱日本チャンキー 種鶏飼料について A)育成期飼料 B)プレブリーダー C)生産期♀飼料 D)♂専用飼料 比較 •2段階飼料 ‒ 全段階2800kcal ‒ スキップ給餌 ‒ 育成中、毎日給餌では 低エネルギーのグロワー 飼料を使うこともできる。 タンパク:エネルギー比 は比例するように調整 第94回東京JCA技術ゼミ キム氏 •4段階飼料 ‒ 2600kcalのグロワーを 除いて全飼料2800kcal ‒ 育成中、配餌と食下時間 によっては毎日給餌可能 ‒ 18週齢で目標体重に到 達できればプレブリー ダーは不要になるかも カルシウム 1.5/1.7→1.2% スターター飼料の給餌管理 •良い飼料 ‒ 配餌 ‒ 給餌量 •良好 ‒ 体重(目標) ‒ 斉一性 第94回東京JCA技術ゼミ キム氏 •最初の28日に高栄養の スターター飼料を給与すると、 増体が良くなりすぎる •非常に早くから制限給餌 •少ない給与量 •悪い斉一性 •今日では、ヒナにはタンパク質19-20%の 給与で十分 •メスは容易に目標体重達成可能 •オス:最初の2週間に目標体重達成が困難 であれば、スターターを長期間給与しても よい。しかし育雛管理、例えば温度、光線 管理などをチェック 第94回東京JCA技術ゼミ キム氏 低栄養育成用飼料 •主な目的は、エネルギーの低い、嵩の多い 飼料を給与してウェルフェアを高めること •主に育成期間中、すなわち21日齢以後 •原料の入手、飼料の品質−特にペレット、 そして給餌管理に問題が生じる •採用にあたって: ¾ 毎日給餌 ¾ スキップ給餌にはあまり価値なし ¾ 食下時間に注意 第94回東京JCA技術ゼミ キム氏 プレブリーダー飼料 •育成期低栄養飼料を給与していた時は有用 •高カルシウムは必要なし(最高1.5%) •スムーズなエネルギーの切換 •飼料量少ない •肉付状態の適切なコントロールと備蓄組成 (エネルギー多く、タンパク質少なく) 第96回仙台JCA技術ゼミ マルセロ氏 生産期 それぞれの時期の重要性を理解 生存率とヒナ質を最高に 100 90 卵質を最高に 80 Egg Production (%) 70 60 11% 17% 16% 50 15% 40 13% 11% 30 10% 20 7% 10 0 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 Age (weks) 第96回仙台JCA技術ゼミ マルセロ氏 週間斃死率0.1%>HHE0.2∼0.8% タンパク質とエネルギー給与量 産卵ピーク 体重コントロール 卵重 受精率 後期孵化率 第96回仙台JCA技術ゼミ マルセロ氏 飼料給与量と栄養給与量 • Energy ME (kcal/kg) 2700 2750 2800 2850 2900 159 429 437 445 453 461 160 432 440 448 456 464 161 435 443 451 459 467 162 437 446 454 462 470 163 440 448 456 465 473 164 443 451 459 467 476 165 446 454 462 470 479 • Crude Protein Crude Protein (%) 14 14.5 15 15.5 16 159 22.26 23.055 23.85 24.645 25.44 160 22.4 23.2 24 24.8 25.6 第96回仙台JCA技術ゼミ マルセロ氏 161 22.54 23.345 24.15 24.955 25.76 162 22.68 23.49 24.3 25.11 25.92 163 22.82 23.635 24.45 25.265 26.08 164 22.96 23.78 24.6 25.42 26.24 165 23.1 23.925 24.75 25.575 26.4 高緯度寒冷地域の種鶏 エネルギー給与量は? オペレーション温度21℃以下1℃下がる毎に+3kcal タンパク質は? タンパク必要量は変わらず 飼料給与量に応じてエネルギー:タンパク比を調整 第96回仙台JCA技術ゼミ マルセロ氏 高タンパク低エネルギーによる影響は? 体重増加 巨大卵重 後期受精率低下 後期孵化率低下 羽毛発育に問題 55 週齢 第96回仙台JCA技術ゼミ マルセロ氏 エネルギーとタンパク質摂取×生体重 第96回仙台JCA技術ゼミ マルセロ氏 種鶏の給餌戦略(2,850kcal 21℃時) 9 ピーク給与量=70%産卵時164g (二黄卵2-2.5%) 9 ピーク給与量を33週齢まで維持 9 35週齢で飼料を切換(B1からB2) −34∼35週齢から減量開始 55週齢までに5%徐々に減量 −卵重が重要!!!! 9 50週齢飼料切換(B2からB3) 9 56週齢まで2−3週毎に更に5%(148-149gまで)減量 9 減量総量=10-10.5% 第96回仙台JCA技術ゼミ マルセロ氏 卵重コントロール ・産卵開始時の鶏群の斉一性 • 飼料食下時間 ‒ 飼料形状(マッシュ>クランブル>ペレット) ‒ 1時間以内 • 配餌時間 • タンパク質摂取と体重 ‒ 少なくとも2段階飼料 ‒ 第1段階−25-35週齢、第2段階36週齢以後 ‒ 実際の配合vs飼料成分 第96回仙台JCA技術ゼミ マルセロ氏 卵重と孵化率(46週齢) 100 97.2a 10 98.2a 9 8.6 95 6 5 85 4 80 3 76.1 b 2 75 1.6 1.2 1 70 0 Small [55-59g] 第96回仙台JCA技術ゼミ マルセロ氏 Medium [60-65 g] Egg Size Large [66-70 g] Source: Shafey (2002) Late Mortality (% of Fertile) 7 90 対受精 後期死亡% 対受精孵化率% Hatchability (% of Fertile) 8 種鶏用飼料のビタミン追加の 斃死率(無鑑)への影響 7 7 母鶏31週齢 6.2 6 5 4.1 4 % 3 2.1 2 1 2.92.7 2.4 3.9 4.5 3.1 Control Booster 1.4 0.8 0 11 22 29 35 Days 第94回東京JCA技術ゼミ キム氏 43 49 飼料から卵へ移行ビタミン •飼料要因:飼料中濃度によって卵中のビタミン 濃度パターンは変わる。また個々のビタミンの 特性によっても変わる。B2はすぐ移行、 Aは8-12週 •日齢要因:B2,B6とB12は週令とともに低下、 ビオチンとD3は週令とともに増加 •産卵率:高産卵だと、飼料から摂取したビタミ ンによって完全には補えないから、卵中移行 ビタミン含量が減少する 第94回東京JCA技術ゼミ キム氏 オスの栄養 生体重とエネルギー摂取量 5500 28日齢体重 4500 Live Body Weight and Energy Intake 以前の標準より+35g Males 目標体重を達成するために飼料を 4250 増やす必要 5250 5000 4750 4000 3750 3500 3250 3000 2750 オス 良好な斉一性を得る絶好の機会 Body weight at 28 days >>+ 35g than previews STD >>Needed to push up the males with higher volume of feed in order to achieve target weight >>Best chance to get better Uniformity BWat 25 weeks : + 206g BWat 64 weeks : + 327g 2500 2250 2000 1750 栄養給与量: ピーク時380kcal/羽/日 タンパク15-16g アウト時420kcal/羽/日 タンパク18-20g 1500 1250 1000 2007 750 500 2011 250 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 第96回仙台JCA技術ゼミ マルセロ氏 1000 975 950 925 900 875 850 825 800 775 750 725 700 675 650 625 600 575 550 525 500 475 450 425 400 375 350 325 300 275 250 225 200 175 150 125 100 75 50 25 0 オス専用飼料種鶏鶏舎 EU圏(2009-2010) •生産後期に最大の効果 •農場2における直近の試験では ‒ 28 ‒ 35 weeks ‒ 35 ‒ 52 weeks ‒ 53 ‒ 60 weeks →全体では : 第94回東京JCA技術ゼミ キム氏 : : : 差なし + 0.6% + 5.1% + 1.1% 過剰タンパクの受精率への影響 飼料中タンパク% 64週齢までの受精率 16 91.6 14 93.3 12 95.1 10 95.4 Lopez and Leeson, 1995 Diets contained the same min. level of essential amino acids and energy 第94回東京JCA技術ゼミ キム氏 オス専用飼料要約 •産卵開始時から給与することが重要 (後からではなく!!) •効果は40週齢以降から ‒ 受精率改善 ‒ 孵化率改善 •次によって確認 ‒ 体組成(胸肉少なく、精巣重い) ‒ 卵胞精子通過穴数 第94回東京JCA技術ゼミ キム氏 オス種鶏に対する栄養及び給餌戦略 •良好な精液品質と交尾活動を維持するために オスに十分なエネルギーを供給する •タンパク質の過給をしない •良質の油脂は精液の品質を改善する 酸化脂肪油脂は避ける •有機セレン、ビタミンEを用いること等によって、 抗酸化剤レベルを上げると、精子生存率、精液量、 濃度、活動性、奇形率などの精液特性を改善する 第94回東京JCA技術ゼミ キム氏 キーポイント •オス/メス両方のボディコンディションと 体重をコントロールすることは、産卵、受精 および孵化率持続のために重要。 →特に45週齢以後の成績に •十分なタンパク質とリジンを供給するが、 それらの過給はしない。メチオニン、シスチン の供給に注意する 第94回東京JCA技術ゼミ キム氏 種鶏栄養まとめ •スタータークランブルの給与期間は7日齢体重に よって異なる •低栄養飼料により、斉一性を良く •プレブリーダーの使用により、生産期の準備を •生産期、高タンパク低カロリーによる弊害を考慮 (後期飼料の採用) •オス専用飼料により生涯を通じた受精率の安定へ ブロイラー飼料について A)MEとBPレベル B)餌付けスターター C)粒子サイズと選り食い D)その他(重要な栄養素) 栄養反応に関する情報 直近の情報 •ブロイラーは、バランスタンパク(BP) とエネルギーに反応する 第94回東京JCA技術ゼミ キム氏 試験設計 •試験区: 4タンパク区×2ME区×8反復 •バンコクアニマルリサーチセンター − •8反復 •ペン当たり16羽オスブロイラー •クランブル/ペレットで最終49日齢まで 第94回東京JCA技術ゼミ キム氏 タイ国 0-49日齢生体重に及ぼす BPとエネルギーの影響 3900 3800 Live Weight (g) 3700 3600 3500 3400 92.5ME 3300 3200 3100 100ME 3000 2900 80 90 100 BP Levels as % of Recommendation 第94回東京JCA技術ゼミ キム氏 120 3.0kgまでのFCRに及ぼすBPと エネルギーの影響 1.85 92.5ME 1.8 100ME FCR (g/g) 1.75 1.7 1.65 1.6 1.55 1.5 80 90 100 BP Levels as % of Recommendation 第94回東京JCA技術ゼミ キム氏 120 総モモ肉重量に及ぼすBPと エネルギーの影響 Total Dark Meat Yield (kg/bird) 1 0.98 0.96 0.94 0.92 0.9 0.88 92.5ME 0.86 0.84 100ME 0.82 0.8 80 90 100 BP Levels as % of Recommendation 第94回東京JCA技術ゼミ キム氏 120 栄養反応に関するキーポイント •栄養密度が高ければ高いほど、 生体重とFCRが良くなり、処理場収益も多くなる •しかし、成績は120%タンパクレベルで低下が 見られたそれは過剰栄養供給を意味していた 第94回東京JCA技術ゼミ キム氏 日本で何ができるか? •スターター飼料と、その給与量に重点をおく •飼料の分離を最小限に抑える •ある種の栄養強化剤に焦点を当てる 第94回東京JCA技術ゼミ キム氏 篩にかけたスタータークランブル ヒナが良いスタートを切り、斉一性を良くするには、 形状の良い篩にかけたクランブルが重要 第94回東京JCA技術ゼミ キム氏 7日齢での10gの改善 =2.45kg到達を0.86日短縮 この結果は、初期のブロイラー成績が改善されるほど、鶏群終了時にそれに 応じた利益が得られることを示唆している。このデータでは、7日齢での10gの 改善が2.45kg到達を0.86日短縮できることを示している 第94回東京JCA技術ゼミ キム氏 Hargreave 2011 Arkansas Nutrition Conference 6 flocks Per Year = $72,000 7日齢体重 Vs 38日齢体重 7日齢体重と良好なクランブル飼料の重要性 第94回東京JCA技術ゼミ キム氏 •クランブルからマッシュへの 早期切り換えはブロイラー成績に影響する •初期の発育低下は、 マッシュ飼料では取り戻すことはできない 第94回東京JCA技術ゼミ キム氏 生体重に及ぼすクランブルスターターの影響 10日齢(オス)−95%エネルギー Crumble Coarse Mash Fine Mash 360 350 340 330 320 327.6 a 310 300 290 289 290 b b 280 270 Crumble Coarse Mash 第94回東京JCA技術ゼミ キム氏 粗めマッシュ Fine Mash 粉マッシュ P- value 0.001 SEM 2.98 重要ポイント • 185-200gの7日齢体重を達成するためには、 良いクランブル飼料を用意し、出来るだけ早く トリに給与すべきである • 日本の現状では幼雛に最低300gのクランブルを 与えているが、良好な発育を達成するためには マッシュに切り換える前に、800g以上を与える べきである •マッシュ飼料は分離し(原料の偏り)、栄養摂取 上、バランスの悪い飼料になる傾向がある。 •しかしこの時期に、急速な骨の形成(4-18日齢時 )と骨の鉱化(4-11日齢)が起こる。 同時に急速な臓器の発育と増体が起こる 第94回東京JCA技術ゼミ キム氏 日本におけるホッパーと給餌器内の ブロイラー飼料粒子サイズの比較 文献によると、明らかに…… 第94回東京JCA技術ゼミ キム氏 飼料粒子サイズ分布と分離 •日本では、マッシュ飼料が製造され、ブロイラーに 種々の日令で 広く給与されている •しかし、マッシュ飼料は、粒子サイズが3㎜以上 (粉砕コーン)から0.86mm以下(ビタミン、微量 ミネラル)まで大きな幅がある •異なる原料に由来するこれらの粒子サイズの違いに よって、飼料取扱中に鶏が食べるまでに飼料原料の 分離が起こり、結果として摂取栄養も違ってくる •マッシュ飼料の粒子サイズと栄養は、鶏舎の前後で 大きく異なる。 第94回東京JCA技術ゼミ キム氏 トリの選り食い •日々の栄養摂取は、トリの選り好み(大粒か 小粒)によって異なってくる •研究や 野外の経験によると、トリは大きな粒を 食べ、給餌器の底に粉を残す傾向がある。 それらの粉(<1.00mm)は、主にミネラル、 ビタミン、アミノ酸やその他の飼料添加物を 含んでいる •トリが選り食いをすると… 第94回東京JCA技術ゼミ キム氏 キーポイント •高増体モダンブロイラーは、 成長と発育を支えるために、常に変わらぬ栄養 供給を必要としている 高増体モダンブロイラーにマッシュを使うことに よる 問題点は、不均衡な栄養摂取になること 第94回東京JCA技術ゼミ キム氏 飼料中のCa、PとD3の見直し Ross 308 2007 recommendations 1. 日本では、体重と収容密度 のため、骨質が重要 Nutrient 0 to 10 11 to 24 25 days days slaughter 2. Caと有効リン:量と比率は 同等に重要 Ca (%) 1.05 0.90 0.85-0.80 Av P (%) 0.50 0.45 0.42-0.40 5000 5000 4000 3. フィターゼは飼料添加と して非常に有効。しかし、 トリの反応を見ながら注意 して使用のこと Total P D3 (IU) 個々の条件と市場に応じて考慮する! 第94回東京JCA技術ゼミ キム氏 14日令の脛骨灰分(%) 45 Ca0.8-P0.35 Ca0.8-P0.5 Ca1.3-P0.35 Ca1.3-P0.5 Tibial Ash (%) 40 35 32 38 36 35 25 34 32 31 30 30 39 38 38 29 28 27 24 24 20 15 200 800 5000 Vitamin D3 Levels (IU/kg) Whitehead et al., 2004 第90回京都JCA技術ゼミ キム氏 10000 14日令の破骨強度 105 Breaking Strength (N) 95 85 75 65 35 89 89 83 76 65 61 60 54 55 45 95 Ca0.8-P0.35 Ca0.8-P0.5 Ca1.3-P0.35 Ca1.3-P0.5 48 45 45 43 36 30 27 25 15 200 800 5000 Vitamin D3 Levels (IU/kg) Whitehead et al., 2004 第90回京都JCA技術ゼミ キム氏 10000 ブロイラーの羽毛発育に影響する栄養 •一般的に、羽毛発育はチロキシン、エストロジェン 及び間接的にテストステロン等のホルモンに支配さ れる。それらのホルモンの産生に影響する環境及び 栄養状態は間接的に羽性に影響する。 •健康状態:ウイルス、バクテリア、マイコプラズマ は毛包に感染し羽毛発育に影響する。 •栄養状態: ‒ アミノ酸特に含硫アミノ酸と分岐鎖アミノ酸 (ロイシン、イソロイシン、バリン)の供給とバランス ‒ ビタミンとミネラル ‒ マイコトキシン 第90回京都JCA技術ゼミ キム氏 総タンパク •タンパク質:羽毛発育の主成分 •若齢雛: ‒ CP < 16%:羽毛発育の低下 ‒ CP from 17% to 25%:換羽促進 第90回京都JCA技術ゼミ キム氏 アミノ酸 • メチオニンとシスチンは羽毛ケラチンの組成に重要。 分岐鎖アミノ酸も羽毛発育に大きな影響を及ぼす • 不足: ‒ 飼料中の過不足 ‒ アンバランス • 羽毛急速発育時の総含有アミノ酸中の シスチン含有量が重要。 • 症状: ‒ 羽毛発育遅延 ‒ 粗野羽毛 ‒ 体毛の逆毛 ‒ スプーン状の翼羽 ‒ 巻き毛 ‒ 脱色 第90回京都JCA技術ゼミ キム氏 羽毛発育に影響するビタミン Vitamin 影響 ビタミンB6 発育遅延、粗野、ほつれ、羽毛欠損 ビタミンB2 発育遅延、粗野、ほつれ、屈折指 ビタミンB12 粗野、ほつれ、屈折指、脚麻痺 ニコチン酸 翼羽萎縮、羽毛発育不良 葉酸 主翼羽不揃い&破損 ビタミンE 蝋状のコーティング(過剰);粗野、ほつれ 第90回京都JCA技術ゼミ キム氏 葉酸不足: 発育遅延と羽毛発育不良 第90回京都JCA技術ゼミ キム氏 羽毛の成長発育に影響する 微量ミネラル Mineral 影響 Zn:亜鉛 羽毛発育不良&遅延、主翼羽の薄くなる Se:セレニウム 有機: 羽毛とケラチン発育を改善 セレナイト: 主翼羽の萎縮の改善 Mo:モリブデン 羽毛発育の改善 Mn:マンガン 綿毛と体毛、色素沈着と羽毛強度を改善 CU:銅 羽毛発育と色素沈着の改善 Fe:鉄 羽毛発育と色素沈着の改善 第90回京都JCA技術ゼミ キム氏 要約−羽性 •羽毛発育には良質タンパクと バランスの良いアミノ酸が必要 •水溶性ビタミンは羽毛発育に重要な役割 ‒ 飼料中の含有アミノ酸過剰は葉酸とB6、及びVAの 代謝を阻害し結果として羽毛と骨の発育に影響 ‒ タンパクと高脂肪は、葉酸代謝を阻害し葉酸レベルに よっては、羽と脚の異常が増加 •微量ミネラルは羽毛発育に重要な役割。 時として、理由は不明だが、通常レベルでも 例えば亜鉛などは不足する事がある。 吸収、利用率あるいは他のミネラルの干渉あるいはその他の 影響か? 第90回京都JCA技術ゼミ キム氏 ブロイラー飼料まとめ •BPとエネルギーが高いと体重とFCRは良好に (過給与には注意が必要) •良好なスタートを切る為、餌付けからの クランブル飼料は800g以上に(10日間以上) •選り食いにより栄養摂取が不均一になる事を常に 考慮(マッシュでは起こりやすい) •Ca、P、D3の見直しにより骨強度を増す •羽性に関する栄養素はタンパク、ビタミン、 ミネラルなど多岐にわたる
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