DxOMarkが、レンズの認識できるシャープネスを測定する 新しい単位

プレスリリース
即時公開用
DxOMarkが、レンズの認識できるシャープネスを測定する
新しい単位として「知覚メガピクセル」を導入
カメラのセンサー解像度に影響を与える
レンズのシャープネスを数量化する簡単な方法
本日は、デジタルカメラとレンズの画質に関する測定データを提供するインターネットサイト
「DxOMark」が、新しいレンズのシャープネス測定方法「知覚メガピクセル」を導入しましたの
でご案内いたします。この用語は既に一般になじみのある単語を使っており、「知覚メガピクセ
ル」を使えば、フォトグラファーが、レンズのパフォーマンスがどのようにカメラのセンサーの
解像度に影響を与えるかを簡単に理解することができるようになります。
人間の視覚と関連した唯一の測定単位
DxOMark のエキスパートエンジニアによって開発された「知覚メガピクセル」は、レンズとカメ
ラの欠陥を交流した上でフォトグラファーによって知覚されるシャープネスを示します。
「この新しい測定方法は、現在まで使ってきた MTF 曲線の変わりになるものです。ある意味でこ
れは、MTF 曲線にディテールの感度と人間の視覚システムを足したようなものです。例えば、目
で見たシャープネスを図る項目もあります。このような理由から、この測定方法はサイトの読者
であるフォトグラファーの方々に、よりよい理解をしていただき、更に活用していただけると考
えております。」フレデリック・ギシャール DxO Labs チーフ技術部長談。
平均して45%のメガピクセルが損失
「知覚メガピクセル」の導入により、レンズのシャープネスのカメラのセンサーの解像度に与え
る影響をカメラ同士で初めて比較できるようになります。つまり、二つのレンズの解像度の違い
が、それを装着するカメラ本来の解像度と比較して影響するというわけです。
例えば、21. 1 メガピクセル(2110 万画素)のセンサーを持つ Canon EOS 5D Mark II に、
Sigma 35mm F1.4 DG HSM を装着すると知覚メガピクセルは 17,2 になります。これに対し、
Carl Zeiss Distagon T* 35mm f/1.4 ZE の場合は、15.2 となります。
25
20
21.1
15
17.2
15.2
10
5
0
Canon EOS 5D Mark II
Sigma 35mm F1.4 DG
Carl Zeiss Distagon T*
HSM
35mm f/1.4 ZE
Page 1of 3 この例は、DxOMark の実施した 2,700 以上のカメラとレンズの組み合わせの測定結果のデータベ
ースが基になっています。全ての測定結果から判断すると平均して 45%の解像度がレンズの性能
の低さで失われているのがわかります。
「知覚メガピクセルを使えば、フォトグラファー達にメーカー発表の解像度に対して客観的な目
を持つことができますし、カメラ機材の買い替え時の判断基準を提供します。例えば、新しいカ
メラを買った方がいいのか、新しいレンズを買った方がいいとかの選択です。」ニコラ・トゥシ
ャール、DxO Labs 画質評価部長談。
DxOMark によって導入されたこの新しい測定基準は、IEEE、International Imaging Industry
Association(I3A)、ISO で現在準備中の標準化と同じ流れに入るもので、DxO Labs も参加して
います。また、特に衛星から受信される映像のデジタル受信システムの最適化に関する CNES
(フランス国立宇宙センター)から得られた科学的データに基づいています。
2,700個のカメラとレンズの組み合わせを測定済み
DxOMark は要求度の高いフォトグラファーから専門ジャーナリストまで、フォトグラファーのコ
ミュニティー全体に貢献する目的で作られ無料で閲覧できるサイトです。デジタルカメラとレン
ズの画質の客観的測定テストを掲載し、カメラ機器の性能を解析し、機器同士の的確な比較を行
っています。
DxOMark には現在 2,700 を超すカメラとレンズの組み合わせの測定データが蓄積されています。
測定は DxO Labs の 6 つの専用ラボで約 20 名のエンジニアと技術者によって行われています。測
定の際、毎 10 秒に 1 枚の割合で写真が撮影されています。測定プロトコルは、Camera &
Imaging Products Association (CIPA) 、International Imaging Industry Association (I3A)、Camera
Phone Image Quality (CPIQ)で構築されている国際基準にのっとっており、完全に再現が可能です。
問い合わせ先
Nicolas Touchard
DxO Labs
+ 33 (0)1 55 20 55 99
[email protected]
DxOMark について
DxO Labs が主催する DxOMark (www.dxomark.com) は、メーカーから独立した客観性を持った最も信頼のおける、
デジタルカメラ/レンズと携帯電話の画質測定ウェブサイトで、写真コミュニティーやイメージングのプロ向けに無料
で公開されています。DxOMark は、主要なカメラとレンズの画質測定のデータベースとして機能だけでなく、様々なカ
メラやレンズの性能を比較できる得点表システムを持っています。
画質評価のためのソース情報として、DxOMark のみがカメラで撮影された RAW 画像の測定を採用しており、これによ
りフォトグラファーが、デジタルカメラとレンズの性能を、カメラ内蔵ソフトウェアの処理とは独立して比較すること
ができます。精度と信頼性を維持するため、全ての測定は標準化された計測学に基づく測定条件とプロトコルを備えた
DxO Labs 専用のテストラボで行われます。プロトコルは DxOMark のウェブサイト上で参照することができますので、
誰でも実践可能です。
DxOMark の測定には、ラボでそのまま使える最先端の画像評価ソリューションである DxO Analyzer を使っています。
DxO Analyzer の誇る、精度、完備性、信頼性により、多くの先端画像産業の担い手、写真専門雑誌やウェブサイトが測
定に利用しています。
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DxO Labs について
DxO Labs 社は、デジタルイメージングの分野において、高性能な製品と画質向上ソリューションを提供いたします。
・
デジタルカメラおよびスマートフォンメーカーに対するリアルタイムの画像処理用の内蔵型ソフトウェアの提供。
・
イメージング用コンポーネントのベンダー (カメラモジュールメーカー、画像処理センサー/プロセッサメーカ
ー)や写真ジャーナリスト、イメージング エキスパートに対する画質評価・管理用ツールの提供。
・
要求度の高いフォトグラファー向けの画像編集ソフトウェア(Mac と PC 両方)の開発。
詳細については http://www.dxo.comをご覧ください。 DxO は DxO Lab 社の登録商標です。その他記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。 DxO Labs 社は自社のものを除いて、
商標および登録商標の所有権を放棄します。
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