【各資料の概要】 各資料の概要】 ■Adam Matth Matthew Digital イギリス戦後世論調査資料 【電子資料】 1937 年から英国で開始された世論調査に関連する膨大な資料のデジタルアーカイブ。本データベースの本体が国 内で導入されているのは本学のみであり、歴史学、人類学、社会学、教育学、芸術学といった多様な領域で利用可 能。 ■アドルフ・ケトレー統計学コレクション 【図書】 主著の初版本をはじめとする世界的にも稀少なアドルフ・ケトレー(Adolphe Quetelet 1796-1874)の著作 6 点から なる。本資料は 19 世紀初頭の経済学や統計学の発展を画する貴重な史料であると同時に、今日まで計量経済史研 究の世界的中心であるベルギーの思想的淵源を示すものでもある。 ■オンライン版「企業史料統合データベース」 Business Archives Online 【電子資料】 (収録内容:営業報告書+目論見書+有価証券報告書) 我が国における金融史・経営史研究に欠かすことのできない「営業報告書」「目論見書」「有価証券報告書」を明治 期以降の 100 年近い年月にわたり時系列的に収録したデータベース。このデータベースを通じて、ひとつの企業の 「営業報告書」「目論見書」「有価証券報告書」を通史的に一覧することが可能になり、資料収集作業の大幅な短縮が 実現する。また、資料間の比較、考証作業が容易となり、これまでに見いだせなかった新たな知見を得ることができる。 本資料を導入することで商社の歴史を知ることが出来るが、海外での日本企業の活動を知ることは日本のグローバ ル化の始まりを知ることでもあり、日本におけるグローバル化がどのように進展してきたのかを知る資料としてとても 有用である。 ■ミル父子原典コレクション 【図書】 19 世紀イギリスを代表する思想家、ジェイムズ・ミル(1773–1836)およびジョン・ステュアート・ミル(1806–1873)の 未公刊自筆書簡および著作のドイツ語訳などからなるコレクション。 「ミル父子」と呼ばれる両者は、経済学のみならず、政治学、歴史学、哲学といった人文社会諸科学の同時代の展 開に貢献し、さらには時論的諸問題への関与を通じて、イギリスのみならずヨーロッパにおける思潮への影響におい ても大なるものがあったため、今日でもさまざまな分野の歴史家が研究対象としている。当コレクションに含まれる史 料を解析することによって、両者の貢献に関する理解をさらに一歩前に進めることが出来る。 ■『東京商工会議所(経済資料センター)所蔵 DVD 版 全国商工会議所関係資料 第二期 東アジア日本人商工会議所関係資料 【電子資料】 東京商工会議所が所蔵している戦前の東アジア地域(台湾、朝鮮、満州、その他東アジア地域)における計 59 都市 におよぶ商工会議所の関係資料、約 6600 点をDVDに収録したもの。主な収録資料としては、各地商工会議所の業 務関係資料、政府機関に対する建議書および請願書、また、各々の地域ごとの調査書、要覧、統計書、そして、会員 名簿、会社年鑑を収録しており、戦前の海外商工会議所の活動を研究する上で、これ程の分量を揃えた資料は他に 類がなく、欠くことのできない網羅的かつ基本的な資料となっている。 ■The Japan Times Archives 第 4 巻 【電子資料】 明治 30 年(1897 年)に創刊され、日本の英字新聞の代表となった The Japan Times をデータベース化したもので ある。ザ・ジャパンタイムズは対外宣伝のメディアとして外務省に保護された時期もあるが、「敵性語」である英語によ るこの新聞が、終戦時にも8千部台の発行部数を維持していたことには注目すべきである。戦時中も国内から英語に よる情報を発信し続けた、という意味で、きわめてユニークな媒体と言える。 この新聞は日本居留の外国人と海外情報を求める日本人のためのメディアであっただけでなく、外務省と密接な関 係をもち、海外へ向けての広報外交においても重要な手段となった。近代日本の歴史と共に歩んできたこの新聞の電 子化は、メディア研究をはじめ、歴史、政治・経済史、文化史など幅広い分野において、豊富な情報を提供する材料で ある。
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