平成24年度 総合テーマ: 国際理解特別講座 講義概要 「21世紀の国際理解」 ☆ 5/12(土) 9:20∼10:50 「国際社会に生きる」 下田 健人〔経〕 国際社会に生きるとは何だろうか。あなたの将来の友人が、現在生きている環境は、 あなたが生きている環境と大きく異なります。はてさて、どうすれば、あなたは、将来 の友人と出会い、友情を暖めることができるのでしょう。驚く気持ちを持つ。謙虚に学 ぶ気持ちを持つ。互敬の気持ちを持つ。そして・・・。 麗澤の国際理解講座が、あなたの将来の友情を後押しします。私は「働く」を通して、 あなたの将来の友情について話をしたいと思います。 A.欧米の社会と文化 5/19(土) 9:20∼10:35 5月19日(土),5月26日(土) 9:20∼12:00 2コマ 「失われる日本-Lost decades and losing Japan」 清水 千弘〔経〕 日本経済は,バブル崩壊後, 「失われた10年」と揶揄されたように,長い景気後退に 苦しめられてきました。最近ではlosing Japan(失われていく日本)ということがしばし ば指摘されるようになりました。これからどんな社会を迎えていくのでしょうか。世界 で働くためには,何を身に着けておかなければならないのでしょうか。国内外での民間 企業での勤務経験と,最近では国連,IMF(国際通貨基金),OECDなどの国際共同プロジ ェクトのために,一年うち数か月を海外で仕事をしている経験を踏まえて,今後の日本 の未来像と海外で働くための具備すべき条件をお話しします。 5/19(土) 10:45∼12:00 「英語・文化・コミュニケーション」 佐藤 繭香〔外〕 英語は、世界中で使用されている言語であるのはみなさんもご承知の通りです。しか し、英語を母語としている人たちよりも、第二言語として英語を使用している人たちの 方が多いのは知っていますか?英語は、多様な文化をもつ人々をつなげるコミュニケー ションの手段となっています。この講義では、映画を使い、非白人が人口の約8%をし めるイギリスの状況に触れながら、英語、文化、コミュニケーションについて一緒に考 えたいと思います。 5/26(土) 9:20∼10:35 「EU・ドイツの言語と文化」 竹内 拓史〔外〕 私たちが普段触れている「外国語」はその多くが英語であるため、外国語≒英語≒ス タンダードと私たちは考えがちです。この講座では、政治的、経済的そして文化的にア メリカに対抗する一つの軸であるEUの中心国ドイツの言葉と文化に触れることで、英 語の特殊性を明らかにするとともに、英語圏以外の文化を学ぶ意義を考えてみます。 5/26(土) 10:45∼12:00 「An Introduction to British Culture」Merwyn Torikian〔外〕 The lecture will be an introduction to modern British society and culture, covering a brief geography and history of Britain; British identity (the English, Scottish, Irish, Welsh, and non-native British); the Royal family; British food, class, music, festivals, and other popular topics. The lecture will be in the form of a powerpoint presentation, with notes, pictures, music, and video clips displayed to help students understand the content. 1/4 B.国際関係と国際社会 6/16(土) 9:20∼10:35 6月16日(土),6月23日(土) 9:20∼12:00 2コマ 「国際人って、どんな人間?」 大場裕之〔経〕 将来、国際関係の仕事をしたいと思っている人は、大学で何を学べばよいのでし ょうか?英語などの語学だけでよいのでしょうか?どのような能力なりスキルを身に つけるべきか、 「共創空間(通称マトリックス) 」という空間を旅しながら、ご一緒に 考えてみませんか? 6/16(土) 10:45∼12:00 「インド・アメリカ・国際社会」 竹内啓二〔経〕 私はインドに1981年から3年間留学し、その後、何度か旅行し、アメリカには2002年 から1年間、研究留学した。この経験に基づいて、二つの国の社会・文化を比較して紹 介する。近年、急速に経済発展するインドは、世界から注目されている。異なる言語、 異なる宗教が共存するインド、そして、世界に大きな影響を及ぼしている超大国アメリ カはどのような国なのかを身近な生活の面から見ていく。 6/23(土) 9:20∼10:35 「グローバルビジネスと企業の行動」 花枝 美惠子〔経〕 日本企業も含め世界の企業は、国境を越えて世界市場で活動しています。海外の工場 でモノを作ったり、海外で現地企業と提携して研究開発を行ったりと、企業が行う経営 努力はさまざまです。企業がグローバルビジネスを展開するとどのような現象が起き、 どのような経営課題が生じ、どのような解決策が模索されるのでしょうか。皆さんと一 緒に考えてみたいと思います。 6/23(土) 10:45∼12:00 「争いか、共存か(中東紛争の事例)」 成瀬 猛〔外〕 2011年に世界人口は70億人を突破し、2050年には93億人に膨れ上がると言われていま す。狭いところに人が増えれば諍いや問題が起きるものですが、その予兆のように、2010 年中には世界中で色々な事件がおきました。中東で起こった「アラブの春」は政治問題 というよりも、生活に密着した経済的な困窮が引き金だったと言えます。 また、金融不況で苦しむ欧米を尻目に、自国権益を拡大しつつある新興国の動きも目 立ってきました。そんな唯でさえも緊張が高まる中で、核開発や軍備の強化を国家の最 優先課題にしている隣国もあります。果たして、我々の日本はこの激動の世界をどの様 に捉え、その上で、如何にして国際貢献を果たし、結果として、日本そのものの繁栄を 維持して行かなければなりません。 ☆ 6/30(土) 9:20∼10:50 「異文化コミュニケーション-こんなに違う考え方-」 三潴正道〔外〕 異質と異文化の違いを探り、異文化に触れる喜びを知ろう。異文化にどうやって気付 き、異文化をどう理解するか、豊富な事例をまじえて考察し、共生の道を探ろう。 C.いま、アジアを知る 7月14日(土),7月21日(土) 7/14(土) 9:20∼10:35 「韓国の言語と文化」 9:20∼12:00 2コマ 森 勇俊〔外〕 韓国は日本に最も近い隣国である。日韓両国は文化的にも言語的にも非常に多くの類 似点をもっている。本講座においては韓国語を日本語と比較しながら解説し、日本人に とって韓国語は最も学びやすい言語であるということを実感してもらう。また、言語の 2/4 背景にある韓国の文化にも触れ、隣国への理解をより深めてもらいたい。 7/14(土) 10:45∼12:00「中国の言語と文化」 温 琳〔外〕 近年、何かと話題に上ることの多い中国… 果たしてみなさんはどれだけ中国のことを知っているでしょうか。中国とは一体どの ような国で、そこで話されている中国語は一体どのような言語なのでしょうか。日本人 には喧嘩しているように聞こえると言われますが、みなさんはどう思われますか。 また、みなさんは日本の中華料理屋でラーメン・チャーハンセットを食べたことがあ りますか。この組合せは中国人の目にはどのように映っているのでしょうか。 この講座では中国語をはじめ、中国の文化や習慣について様々なエピソードを交えな がら紹介します。受講したみなさんが中国という国を少しでも客観的に捉えられるよう、 そして中日間に存在する文化の違いを少しでも理解できるよう願っています。 7/21(土) 9:20∼10:35 「気づかない日本語」 大関 浩美〔外〕 私たちが普段何気なく使っている日本語でも、日本語が母語でない人が勉強するのは 大変です。 「英語のHappy new year!は日本語で『あけましておめでとう』だよ」とだけ 教えると、日本語学習者は年の暮れに「あけましておめでとう」を使ってしまったり、 バレンタインデーに「バレンタインおめでとう」と言ってしまったりします。日本語と 英語の新年の挨拶は実はずいぶん違う挨拶なのです。そもそも、 「おめでとう」とはど んな意味なのでしょう?外国の人に聞かれたら、どう説明したらいいのでしょうか?普 段私たちが気がついていない日本語の不思議さ難しさについて考えます。 7/21(土)10:45∼12:00「家族に見る日本人」 黒須 里美〔外〕 国際理解の第一歩は家族から。私たちがいつも一緒に暮らしている家族、あまりにも 身近にあって普段は意識していない「家族」を他社会と比較することから、日本人のそ して日本社会の特徴を探ります。たとえば、今、日本で社会問題となっている未婚化・ 少子化は、アジアの国々でも超スピードで進んでいます。いったい家族に何が起こって いるのか、そして今後の家族のゆくえはどうなるのか考えてみましょう。 D.世界の経済とグローバルビジネス 8月3日(金), 8月6日(月) 9:20∼12:00 2コマ 8/3(金) 9:20∼10:35 「多様な人材のマネジメント」 木谷 宏〔経〕 会社ではどのような人々が働いているでしょうか。男性・女性といった区分だけでは なく、若年者・高齢者、日本人・外国人、独身者・既婚者、正社員・非正規社員、さら には障がいのある人など、働く人々は実は多様です。そして様々な従業員が一人ひとり の個性を活かして能力を発揮できる組織を作ることは、個人のみならず、企業や社会に とっても大きなメリットがあります。国際社会における新たなキーワードである 多様 な人材のマネジメント について、皆さんと一緒に考えていきましょう。 3/4 8/3(金) 10:45∼12:00「時代の転機として現在を考える」 大野正英〔経〕 現在の日本は、グローバル化、地球環境問題の深刻化、エネルギー問題、情報化、少 子高齢化、などさまざまな問題と直面しています。こうした諸問題が、経済問題とどの ように関わっているのか、そして私たちの生活にどう影響してくるかという点について 考えていきます。国の内外で現在起きている新しい動きを取り上げながら、時代の大き な転換点として今を見ていきましょう。 8/6(月) 9:20∼10:35「IBMを国際企業にした三人のワトソン」 佐藤 政則〔経〕 国際企業IBMも、その創業までさかのぼれば、いつ倒産してもおかしくない「オンボ ロ会社」だった。これを見事に生き返らせたのが、マネージャーとして入社したトーマ ス・ジョン・ワトソンであった。そして事務機器メーカーにすぎなかったIBMを巨大な コンピュータ・メーカーに変身させたのが、その息子、トーマス・ジョン・ワトソン・ ジュニアである。さらにヨーロッパの販売網を作り上げ、名実ともに国際企業に高めた のがジュニアの弟、ディックだった。IBMにとって三人のワトソンの貢献は大きい。し かし三人の親子・兄弟関係は、ボロボロに壊れた。IBMのHistory をこの三人のワトソ ンに絞って語ってみよう。Success 裏側にある、哀しい話を知るだろう。 8/6(月) 10:45∼12:00 「企業の国際展開 ―何が国境を越えるのか−」 首藤聡一朗〔経〕 企業はますます国境を越えて活動するようになっています。その際、もともとの国で 行っていたことをそのまま移転してもなかなか成功はしません。制度や文化が国ごとに 違うからです。しかし、もともとの国での活動と全く関連づけられない場合も、成功は 難しくなります。その企業の強みが活かせないからです。では、もともとの国の活動と 新しい国での活動との関係をどのように考えれば良いのでしょうか。この点について 「何が国境を越えるのか」という観点から考えていきましょう。 ☆ 8/7(火) 9:20∼10:50 「グローバル化時代を生きぬく力」 中山 理 グローバル化が叫ばれるようになって日本が元気がなくなってきたのはなぜでしょ う?日本を再び元気にするには、どうしたらよいのでしょうか?21世紀の知の再構築を 目指す上で必要な人間力とは何か、皆さんと一緒に考えましょう。 ☆印の講座は、1コマ90分の授業を開講。9:20∼10:50 A∼Dブロックの講座は、各回とも1コマ75分の授業を1日に2コマ開講。9:20∼12:00 4/4
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