Koyo Romania SA 工場見学記

Koyo Romania SA 工場見学記
春の天気の良い日のアレクサンドリアの Koyo Romania
SA 様工場を見学させて頂きまし
た。沢山のお客様が工場へいらっしゃるご多忙中におじゃま致しました。ブカレストから
車で2時間弱西南の方向へ行ったブルガリアに近い所にあります。ブカレストの渋滞を抜
けると気持ち良くドライブできます。道路沿いには雄大な田園風景が広がります。
工場は町の中心から2キロ程度の所に位置しています。敷地は34 万平方メートルとのこと。
後楽園のグランドの約30倍の広さです。公園の中に工場があるという雰囲気です。社員
数1400名です。アレクサンドリアの人口約58000人ですので、同工場の市への貢
献は大きい筈です。
遠藤社長と工場の中の道路。
両脇には緑の木々が沢山植えられています。
冬場は除雪が必要とのことですが、春、夏は気持ち良
く歩けます。冬場は広いだけに移動が大変なため除雪
が必要との事。
Nastse 様がプレゼンテーションをして下さり、遠藤社長、高橋取締役、Nastse 執行役員の
3方で工場内を案内して下さいました。遠藤社長からベアリングの製造は、刀の作り方と
同じと伺いました。工場内を見学するとベアリングの「焼き入れ」の大きな炉が沢山あり、
その高温の炉からの熱を感じて迫力もあります。成程「刀鍛冶」と納得しました。ベアリ
ングは動く物には必ず使われていて、万が一不具合が起きると重大事故にもつながるので
鋼の材質、製造、検査に高度な技術が使われているということが良く分かりました。グル
ープ工場は全世界で50ほどあり、この工場ではグループ生産量の全体の2%を出荷して
いるそうです。出荷先はヨーロッパ、米国、アジアと全世界に及びます。
この工場での自動車用の製品サンプルと GM よりの高品質賞の表彰の額
普通は汚れが付着するので絶対に素手では触ってはいけないとのことですが、これはサン
プルなので素手で触っています。自動車にはおおよそ200の軸受けが使用されているそ
うです。
小生は40年以上前、学生の頃ベアリング工場でアルバイトをしていた時を思いだし、そ
の時は確か素手だったなと思ったりしました。
Koyo Romania
SA 様は、日本とルーマニアの技術提携より40年の歴史があります。そ
れだけに沢山の記念品があります。
中村前社長に市への功績を讃えられ贈呈されたアレクサンドリア名誉市民賞(左)と日本
とルーマニアの交流に尽くされた坪井名誉領事を讃える植樹とプレート(右)
カフェテリアは、大きい工場なので移動を考えてルーマニア社員用のカフェテリアが2か
所あります。
ルーマニア社員用カフェテリアと愛想
駐在員の方々との昼食(右の写真)
のいい給仕の女性(左の写真)
。
お米は日本産でやはり美味しい。
昼食代約300円で150円は会社補
日本人同士だとやはり食べ物が話題
助とのこと。
になる。小生もご馳走になりました。
美味しいでした。ご馳走様!
工場を見学してわかったことは、ベアリング製造というのは高品質な素材、高い技術、し
っかりした品質管理が必要で日本の強みが発揮されているということでした。それが Koyo
SA 様が世界的な自動車メーカーをお客様にもっていらっしゃる理由と思いました。工場を
案内して下さった遠藤社長、高橋取締役、Nastse 執行役員の皆様、本当にありがとうござ
いました。
野間 福彦 ブカレストにて