腎疾患科を受診される方へ 腎疾患科 郭 義胤

腎疾患科を受診される方へ 腎疾患科 郭
義胤
「腎疾患科」へは、腎臓や膀胱などの病気を疑われている方々が受診されます。ことに学校検尿の後には多くの方
が受診されますので、どうしても待ち時間が長くなってしまいます。できるだけ円滑な診療を心がけておりますの
で、ご理解とご協力をお願いいたします。紹介状をお持ちの方は、まず、紹介状を内科窓口へお出しください。
体の具合の特に悪い方はどうぞご遠慮なく窓口へお申し出ください。
腎臓のしくみと働き、病気について簡単に説明します。
初めて受診される方はこれをお読みになって、腎疾患科の問診
票にお答えください。
腎臓 は体の中の不要なものを体の外に出す・あるいは調節す
る器官として大変重要な働きをしています。この中には水、電
解質(ナトリウム、カリウムなど)、酸、老廃物などがありま
す。このために、充分なゆとりをもって作られています。逆に、
なかなか症状があらわれにくいといった点があり、ゆっくりと
悪化した場合には一般の健康人の1/3程度の腎機能になって初
めて、疲れやすいなどの自覚症状が出てきます。こうなってか
らではなかなか回復は難しいので、もっと早く対応をすること
が必要です。このために、毎年、学校で尿検査が行われていま
す。
腎臓の機能
腎臓の中には「糸球体」という血管の小さなかたまりが一つの腎臓におよそ100万個以上もあり、そこで血液の中
から尿の元になる「原尿」が濾過されて作られます。大人では一日100リットルもの原尿ができるといわれていま
す。これを糸球体からつながった「尿細管」で必要なものを再吸収して調節し、毎日およそ1?の「尿」とします。
この「糸球体」や「尿細管」が炎症を起こすことを「腎炎」といいます。
尿は腎臓を出ると尿管、膀胱、尿道を通って出てきます。「血尿」や「白血球尿」はこの通り道のどこかに病気が
起こっているときに見られます。
尿の所見について説明します。
血尿:尿に血液が混ざる状態で、「急性腎炎」「慢性腎炎」「結石」「膀胱炎」や「血管の障害」などが考え
られます。多くの場合は目で見ても血尿があるかどうかはわかりません。
蛋白尿:尿に蛋白がもれる状態で、「腎炎」が考えられ、将来透析などの必要がある可能性もありますが、問
題のない蛋白尿として「体位性蛋白尿」も学童期には多く見られます。
円柱尿:「円柱」とは、「糸球体」からもれた蛋白などが「尿細管」につまり、またそれが尿に流れ出てきた
もので、顕微鏡で見ると柱状に見えるためこう呼ばれます。これがみつかると「腎炎」があるという証
拠になります。
白血球尿(膿尿):尿に白血球が混じった状態です。膀胱炎や腎盂腎炎など尿路の感染症が考えられます。
手術を必要とするような病気がもとにあることもあります。
※ 次回、再来のある方は早朝尿をご持参ください。尿の容器は内科窓口に準備
しております。早朝尿は、来院前日就寝直前に排尿し、朝起きてすぐに、中間尿
をとってください。また、予約日に生理になった場合(なりそうな場合)には、
お薬が足りなくならない範囲で電話で予約変更をしてください。(092-713-3130)
腎疾患科問診票
平成 年 月 日 こども病院腎疾患科
お名前 年齢 歳 月(記入者 )
お子さんの病気を、正しく診断・治療するためにはご家族(保護者)のかたからの情報が大変重要です。つきまし
ては、診察に先立ち、次の質問にお答えください。わかられる範囲で結構です。
(1)今日はどのようなことがご心配で受診されましたか。いつ頃からどのような症状があるのかお書きください。
(2)今回の病気で他の医療機関を受診されましたか?(いいえ・はいー医療機関名: )
「はい」のかたへ − どのような説明と治療を受けられましたか?
(3)小さいとき(妊娠中から乳幼児期)のことをお教えください。
・妊娠中の異常 なし・あり( )・お産( 週 日 g)普通分娩・帝王切開・( )
・生まれたとき 元気だった・泣かなかった ・黄疸 普通・重かった ・新生児期・乳児期に何か問題がありましたか?(体重や発達なども) なし・あり( )
(4)これまでに次にあげる病気にかかったり、症状が出たことがありますか。あるときには○をないときには×
をそれぞれにつけてください。わからないときは「?」をつけてください。かかったときの年齢を教えてください。
・血尿
・肉眼的血尿
・蛋白尿
・浮腫
・出血斑
・血便
・急性腎炎
・ネフローゼ
・慢性腎炎
・腎不全
・透析
・アレルギー性紫斑病
・膠原病
・肝臓病
・糖尿病
・関節炎
・溶連菌感染症 ・結核
・難聴
・結石
・尿路感染症 ・腎盂腎炎
・膀胱炎
(5)これまでにかかった病気を○で囲んでください。かかったとき(始まったとき)の年齢を教えてください。
予防接種を受けているものは(予)を○で囲んでください。わからないときは「?」をつけてください。
・突発性発疹
( 歳) ・おたふくかぜ(予)( 歳)
・けいれん ( 歳)
・風疹
(予)( 歳) ・りんご病 ( 歳)
・ぜんそく ( 歳)
・はしか
(予)( 歳) ・百日咳 (予)( 歳)
・アトピー性皮膚炎 ( 歳)
・みずぼうそう (予)( 歳) ・手足口病 ( 歳)
・周期性嘔吐症(自家中毒)( 歳)
・そのほかに大きな病気をされましたか?(入院・手術など)
年 月( 歳)
(6)これまでに、くすりや食べ物でじんましんなどのアレルギー症状が出たことがありますか?
なし・あり( )
(7)ご両親・ご家族についてお教えください。
健康でない方は病名もお教えください。 兄弟姉妹 上から順に記入し、本人を○でかこんでください。
・父方 祖父 ( )歳 健康・いいえ
・(男・女)( )歳 健康・いいえ
・ 祖母 ( )歳 健康・いいえ
・(男・女)( )歳 健康・いいえ
・母方 祖父 ( )歳 健康・いいえ
・(男・女)( )歳 健康・いいえ
・ 祖母 ( )歳 健康・いいえ
・(男・女)( )歳 健康・いいえ
・父 ( )歳 健康・いいえ
・(男・女)( )歳 健康・いいえ
・母 ( )歳 健康・いいえ
・(男・女)( )歳 健康・いいえ
(8)ご家族ご親戚に次にあげる病気の方がおられますか?おられる ときには○をないときには×をそれぞれにつ
けてください。わからないときは「?」をつけてください。
・血尿
・蛋白尿
膠原病 ・肝臓病
・腎炎
・糖尿病
・ネフローゼ
・腎尿路結石
・結核
(9)その他にお尋ねになりたいことをお書きください。
・難聴
・腎不全
・透析
・
初めて腎疾患科を受診されるかたへ
本日の検査についてのおしらせ こども病院腎疾患科
「血尿」を指摘された方は、
「検尿」「血液検査」「超音波検査」と
「腹部レントゲン検査※」があります。
「蛋白尿」を指摘された方は、
「検尿」「血液検査」「超音波検査」があります。
「白血球尿(膿尿)」を指摘された方は、
「検尿」「血液検査」「超音波検査」と
「腹部レントゲン検査※」があります。
また、尿の「細菌検査」をしますのでおしっこをされる前にナースから尿の
取り方をならって、尿の出口を消毒してから尿をとってください。
待ち時間を短くするために、診察の前に検査に行ってもらうこともありますの
でご了承ください。
食事をされていない方は食事をしていただいてかまいません。
「超音波検査」について
超音波検査では、なるべく膀胱におしっこをためた状態で検査をします。
おしっこをがまんしてお待ちください。
待てないときにはナースに知らせてください。
レントゲン室では、「腹部レントゲン検査」と「超音波検査」の呼び出しがべつべつにあ
りますので、お気をつけください。2つ検査のある方は2回呼ばれます。
おしっこ(中間尿)の取り方:おしっこはできるだけ中間尿で検査することが大切です。
おしっこをとるときには、出始めのおしっこはとらずに、途中からコップへおしっこをと
ります。「細菌検査」の場合には、消毒綿をお渡ししますので、先におしっこの出口をふ
いてきれいにしてからおしっこをとってください。
※妊娠の可能性のある方はレントゲンの前に内科窓口か腎疾患科医師にお申し出ください。
これらの検査は、患者さんの状態によって追加したり、削ったりすることがあります。