企業による環境汚染罪の判断基準・罰則を強化

システム認証事業本部
中国、企業による環境汚染罪の判断基準・罰則を強化 ~ 最高罰は死刑も適用
2012年よりビューローベリタスとパートナーシップを結ぶEnhesa(エンヘサ)社より、海外における法規制を
テーマに記事を連載しております。
Enhesaでは、日本国内外の顧客向けに、世界190の国及び地域における環境・労働安全衛生(EHS)政策及び、
法規制動向に関する情報を配信しています。その中で特に着目すべき動きとして、企業による環境汚染に対す
る法の執行、罰則適用が年々厳格化していることが挙げられます。Enhesaの調べでは、昨年だけでもEHS法令
の執行、罰則を強化する法令が108件採択されています。また、それらを実際に企業や、さらには企業に属する
個人に適用する件数も増加傾向にあります。今号では、2013年6月に中国で公表された環境汚染罪の取締まり
強化を例に、企業が厳しさを増す法令執行、罰則適用にとう対処すべきかについて、解説します。
2013年6月、中国政府、環境汚染罪の取締まりを強化する方針を公表
2013年6月17日に「環境汚染による刑事案件の審理に適用する法律に関する問題の解釈」が公布され、6月19
日から施行されました。環境汚染罪の量定基準が改定され、環境汚染罪がより厳しい処罰の対象となりました。
企業が基準に該当するような重大な違法行為を行った場合、その違法行為は「重大環境汚染」、もしくは「特別
重大結果」とみなされ、大変に厳しい処罰が課されることになりました。
処罰の対象には、企業だけではなく、責任者や担当者も含まれます。汚染原因者には最高罰として、死刑が
宣告されることがあります。この発表は中国国内外の企業や経営者に大きな衝撃をもたらしました。
また、企業が有害廃棄物の収集、保管、使用、もしくは処分を無許可の業者に委託し、結果として重大環境汚染
が生じた場合、その委託元企業も環境汚染罪の共犯者とみなされます。
重大環境汚染の量定基準
改定された量定基準には、14の判断基準が定められています。14の基準のうちいずれかを満たす場合、その個
人もしくは企業は、重大環境汚染罪を犯していると判断されます。基準のいくつかの例を以下に挙げます:
・放射性廃棄物、感染性病原体や有害物質を含む廃棄物を第1級飲用水保護区域もしくは自然保護中心地域
へ排出、廃棄した場合
・放射性廃棄物、感染性病原体や有害物質を含む廃棄物を埋設導管、浸出井、浸出ピット、岩間、鍾乳洞への
排出、廃棄した場合
・放射性廃棄物、感染性病原体や有害物質を含む廃棄物の排出、廃棄を複数回行った場合(行政罰を過去に2
回以上受けてから2年以内の違反行為に適用)
・「有害廃棄物一覧」に記載の有害廃棄物や「有害廃棄物特定手法」に適合する有害廃棄物を不法排出、投棄
した場合(3トン以上に限定)
・重金属や残留性有機汚染物質を含有する汚染物質、その他重大な環境、健康被害を生じ得る汚染物質を
排出した場合(国、地域が定める排出濃度基準値の3倍を超える濃度で排出した場合)
このように、中国では、環境法令の執行規定を強化する取り組みが積極的に実施されており、違法行為に対す
る罰則が企業、そして企業内の個人に与える影響は甚大です。また中国の他にも、経営者や管理職スタッフな
ど個人の刑事責任を厳しく問う国は複数あり、コンプライアンスを徹底することは、もはや企業のリスク管理の
ためのみならず、経営者や管理職スタッフの個人としてのリスク回避のために、大変重要です。
世界各国の法の執行状況や罰則強化の動きを迅速に察知 --- ”Enforcement Tracker”
Enhesaでは、多くの国で進展する取締りや罰則強化の動きを包括的かつ効率的に把握するためのツールと し
て、”Enforcement Tracker(法令執行トラッキングサービス)” という情報配信サービスを立ち上げました。この
サービスでは、法の執行や罰則の適用、関連する法規制・政策の動向に関する情報が、毎月購読者の元に
配信されます。EHS部門の統括責任者や日常的にEHS業務に従事される方が、世界中で起こっているEHS
法令違反による執行や罰則適用に関する情報を効率的に取得し、先を見越した対応をとるためにお役立ていた
だけます。
“Enforcement Tracker” の情報は、各国のEHS法令を熟知するEnhesaの専門スタッフによって分析され、
レポート化されたものであり、専用ウェブサイトよりオンラインにて配信されます。ウェブサイト上では、キーワード
による過去レポートの検索閲覧も可能です。このサービスでは、現在、50の国及び地域を網羅しており、対象と
なるトピックには以下が含まれています:
・法の執行に関連する法令・法案
・政府の執行プログラムに関する資料や発表
・高額な罰金、操業停止、企業経営者・責任者の禁固刑など着目すべき重大罰則適用の事例
・当該国及び地域の今後の法令執行、罰則適用判断に影響しうる重要な判例や顕著な法令執行の事例
”Enforcement Tracker” をご契約いただくと、Enhesaがデータベース管理するEHS法令一覧へのアクセスも
併せて付与されます。EHS法令一覧には、対象国で適用されるEHS法令の英語名と現地語名が記されており、
法令原文が提供されています。”Enforcement Tracker” にはまた、その国の執行機関や執行体制などに関す
る情報も含まれます。
さらに、ご契約いただいた場合、四半期ごとに特定の法令執行・罰則適用や国や地域、業界における懸案事項
をクローズアップしたオンラインセミナーに、無料でご参加いただけます。
“Enforcement Tracker” その他EHS法令コンプライアンスに関するお問い合わせは、下記までお気軽にお問
い合わせ下さい。
【お問い合わせ先】
・ビューローベリタスジャパン㈱ システム認証事業本部 営業部 TEL:045-651-4785
ビューローベリタスのサービス: 遵法監査(Legal Compliance audit)
・Enhesa(日本語対応窓口)
E-mail:[email protected] TEL: 050-5534-9789
Enhesaは、ベルギーのブリュッセル及びアメリカのワシントンDCに本社を置いており、企業のEHS (環境、労働
安全衛生)法令遵守を支援するグローバルコンサルティング会社です。日本にもサテライトオフィスを開設してお
り、日本時間に日本語での対応が可能です。ビューローベリタスジャパン株式会社との緊密な連携により、法規
制動向のモニタリング、コンプライアンス監査ツールの提供、コンプライアンス監査代行、製品規制調査等、日本
企業の国内及びグローバル市場における事業展開・事業運営、輸出に関する法令遵守を支援しています。
Web Site: http://www.enhesa.com/ja/