ーネットの インタ 今月の 回答者 ? 砂原秀樹+編集部 【アドバイザー】砂原秀樹 奈良先端科学技術大学院大学 情報科学センター助教授 WIDEプロジェクト・ボードメンバー に答える y l t n e u q e r このコーナーでは、皆さん から寄せられたインターネットに関する質問や 疑問にお答えします。分からないことや疑問はどんなこと でもけっこうですので、編集部までお寄せください。 メールアドレスは [email protected] です。 なお、質問へのメールでの回答はできませんので ご了承ください。 のヘッドライ 1 2 3 Q sked ン 今月 uestion 電子メールのファイル添付 インターネットFAXの仕組み 海外でのインターネット接続 電子メールに画像やワープロな どのファイルを添付して送る機会 が 増えてきました。しかし、 ファイルをや 64)が標準になっているので、この形式を 主要 なメールソフトのエンコード/デコード形式一覧 ウィンドウズ 使うことをおすすめします。 ソフト名 アウトルック98 り取りする相手によって、うまくいか しかしマッキントッシュ用のメールソフト ないこともあります。どんなことに注意 では、 「BinHex」という形式しかサポートし すればよいのでしょうか。 ていないものもあります。できれば、あらか (片桐 桃子さん) A じめ相手がどのメールソフトを使っている マッキントッシュ かを確認しておくとよいでしょう。 ソフト名 Eudora- J クラリスメール 右の表は、主要なメールソフトのエンコ 電子メールでファイル添付を行う には、インターネットで送信できるよ エンコード 形式 MIME、uuencode アウトルックエクスプレス MIME、uuencode AL-Mail MIME、uuencode、BinHex Becky! MIME、uuencode、BinHex WinBiff MIME、uuencode、BinHex ード/デコード形式をまとめたものですの で、参考にしてみてください。 (編集部) エンコード形式 デコード形式 BinHex BinHex MIME、uuencode、BinHex MIME、uuencode、BinHex ウィンドウズ&マッキントッシュ ソフト名 ネットスケープメッセンジャー Eudora -Pro うに符号化する 「エンコード」 と、符号化さ エンコード 形式 デコード形式 MIME、uuencode MIME、uuencode、BinHex MIME、uuencode、BinHex MIME、uuencode、BinHex れたデータを元のファイルに変換する「デ コード」という作業が必要です。しかし、実 際にはメールソフトが自動的にやってくれ るので、ユーザーはあまり意識することはな いかもしれません。 電子メールのファイル添付 エンコード/デコードにはいくつかの方 式 がありますが、最近は「MIME」 (base 318 INTERNET magazine 1998/10 インターネットマガジン/株式会社インプレスR&D ©1994-2007 Impress R&D デコード 形式 MIME、uuencode、BinHex MIME、uuencode、BinHex MIME、uuencode、BinHex MIME、uuencode、BinHex MIME、uuencode、BinHex ーネットの インタ に答える Q requently uestion sked 「インターネットFAX」というも のがあるそうですが、どんな仕組み なのでしょうか。特別な機器やソフト が必要なのですか。 A (山中さん) インターネットFAXの仕組み しょう。また、 エー・アイ・ソフト社の「Easy さて、利用に必要なものですが、FAXの 昨年の中頃にインターネット電話 受信は非常に簡単にできます。インターネ FAX Pro32」というFAXソフトの 最 新版 が話題になりましたが、電話とくると ットFAXでは、イメージ情報を 「TIFF-F」と (Ver.4)は、インターネットFAXに対応し すぐ連想するのがFAXです。 「電話ができ 呼ばれる形式に変換し、電子メールに た機能を持っていますから、こういったソフ るんだから、そこに普通のFAX装置を接続 MIMEという形式で添付データとして送り トを利用してみるのもよいかもしれません。 すれば、インターネットFAXなんて簡単じ ます。つまり、TIFF-F形式を表示するソフ ゃないの?」と思われる方もいらっしゃる トウェアがあれば、送られてきたFAXを簡 FAXの必要最小限の機能 の提供を目標に でしょう。しかし、 電話とインターネットFAX 単に表示することができるのです。ただし、 作られたプロトコルで、インターネットFAX が持 つべき役割は異なります。FAXは、紙 画像として情報が 送られてくるので、テキ としてはさらなる検討が必要です。そして現 などに書かれたイメージを画像情報として ストよりもかなりデータ量が多くなります。 在「フルモード」と呼ばれるプロトコルの策 デジタル化し、それを相手に届けるという 表示にはイメージビューアーを使うことも 定が進められています。日本では、インタ サービスを提供しています。ただ、これまで できますが、TIFF-F形式に対応したソフト ーネットFAX研究会というものがあり、そ はアナログの電話回線しか利用できる通信 がない場合には、ウェブサイトから入手で こでさまざまな議論を行っています。 路がなかったため、デジタル化された画像 きるので、それを使えばよいでしょう。 情報をいったんアナログ情報(音声)に変 換して相手に届けていたわけです。 現在決められているシンプルモードは、 (砂原秀樹) 問題は、FAX 装置からFAX 装置にイン ターネット経由で送信したり、あるいは電子 「FAXで重要なことはイメージ情報(メッ メールをFAXに変換して普通のFAXに送 セージ) を相手に届けること」だと考えると、 り届けたりする場合です。この場合 は、公 インターネットにはそれに非常に似たサー 衆電話網とインターネットを結ぶいわゆる ビスがあることに気付くでしょう。インター 「ゲートウェイ」が必要になってきます。す ネットにおけるメッセージ交換のサービスと でに、松下電送やリコーといったメーカー いえば電子メールです。つまり、電子メー からインターネットFAXに対応した装置が ルとFAXをうまく統合することができれば 発売されていますが、少々高価なので誰も よいということになるわけです。 が簡単に使えるというわけにはいかないよ こうして、インターネットFAXは電子メー うです。ただ、 オフィスのFAXを買い換える ルサービスを組み込むことを前提にして、 時には、1つの候補としてみる価値 はあるで ■TIFF - Fイメージビューアーの入手先 http://www.panafax.co.jp/download/ ■松下電送システム FreePort i SP-100 http://www.panafax.co.jp/products/sp-100/ ■リコー IC FAX 3200 http://www.ricoh.co.jp/fax/icfax/ ■エー・アイ・ソフト Easy Fax PRO32 Ver.4.0 http://www.aisoft.co.jp/aisoft/japanese/products/ ezfaxpro4/ezfaxpro4.htm ■インターネット FAX研究会 http://www.ifax.or.jp/ IETFにおいて96年から仕様についての検 討が進められてきました。そして、今年の3 月にRFC2305を中心とした標準が決めら れたのです。これは「シンプルモード」と呼 ばれ、インターネットに接続されたFAX装 置からメールアドレスを指定して相手に情 報を届けたり、逆に電子メールをFAXに届 けたりするサービスが定義されています。し たがって、インターネットFAXを利用すると、 緊急の用事をFAXを使って電子メールとし て送ったりできます。また、モバイルユーザ ーは自分宛のFAXをすべて電子メールとし て受け取るれるので、どこにいてもFAXの 送受信ができるようになります。 FAXの情報が添付されている電子メール インターネットマガジン/株式会社インプレスR&D ©1994-2007 Impress R&D 受信したTIFF-Fをイメージビューアーで表示 INTERNET magazine 1998/10 319 ーネットの インタ に答える Q requently sked uestion 海外からでもインターネットに 接続できるプロバイダーを探してい ますが、効率のいい探し方がわからず 海外でのインターネット接続 困っています。どうしたらよいでしょう か。 A (富永さん) できるサービスを実施しているプロバイダ 掲載しています。ここで、自分の目的地に ーを選ぶことです。このサービスを「ローミ 提携プロバイダーがあることを確認したら、 本誌98年5月号 の特集「戦乱! ング」といいます。利用するときは現地プ 日本の項目を見てみましょう。各プロバイ 800社時代の後悔しないプロバイダ ロバイダーにダイアルアップ接続して、普 ダーのホームページにリンクも張られてい ー選び '98」でも、海外でインターネットを 段使っているIDとパスワード(に特定の文 ますので、そこでほかのサービスの内容も 利用する人のためのプロバイダーの選び方 字列を組み合わせて)でログインします。 確認 できます。 を紹介しています。 ただし、こちらは1分あたり数十円の手 GRICでは、国や地域の名前から該当す 数料が必要なことが多いので、日本でダイ るアクセスポイントを探 してDNSやWINS いくつかの方法があります。まず、世界中 アルアップするよりも接続料金が割高にな などの設定も自動的にやってくれるダイア でプロバイダー事業を行っているAOLや るかもしれません。また、それぞれのプロバ ルアップソフト「GRICdial」を、ホームペー IBMインターネット、AT&Tワールドネット イダーによって料金も異なりますので、事 ジで無償配布しています。ウィンドウズ版 などを利用する場合です。そして、海外に 前にいくらかかるのかを確認したほうがよ (日本語版もあり)とマッキントッシュ版が 自 前 の アクセ ス ポイントを 持 ってい る いでしょう。 海外でインターネットに接続するには、 あるので、これを利用すれば手軽 に接続で きます。 BIGLOBEやInfoSphere、So-net、IIJ4U 世界中でローミングサービスを仲介して などの日本のプロバイダーを選ぶことが考 いる業者としては、iPass(http://www. また、インターネットマガジンのホームペ えられます。 iPass.com/) と、GRICコミュニケーション ージにある「プロバイダーサーチ」 (http:// 自前のアクセスポイントを利用するケー ズ (http://www.gric.com/) という会社が有 internet.impress.co.jp/provider/) や、付 スでは別料金がかからないことが多く、ほ 名です。iPass は151か国の約400のプロ 録 CD-ROMに収録されている「プロバイ とんどの場合通常の接続料金のみで利用 バイダーと、GRICは74か国の約340のプ ダーショックドサーチ」を使えば、希望する できます。しかし、アクセスポイントが必ず ロバイダーと契約を結んでいます。ですか 地域 や回線速度の条件に該当するプロバ しも目的の国に設置されているとは限りま ら、特定の国ではなく世界各国でインター イダーを検索できます。こうして検索した中 せんので、ホームページなどで確認してお ネットを利用する場合は、ローミングサービ にローミングサービスを行っているプロバ く必要があります。 スのほうが得策かもしれません。 イダーがあれば、日本国内でも海外でも使 もう1つの方法は、海外の提携プロバイ iPassもGRICも、ホームページで提携し ダーのアクセスポイントを借りてアクセス ているプロバイダーの 一覧表を地域別に iPass ローミングサービスのページ GRIC 日本語版ページ j http://www.ipass.com/roaming_providers.html j http://www.gric.com/frames/interntl/ japan_index.htm 320 INTERNET magazine 1998/10 いやすいプロバイダーといえるでしょう。 (編集部) GRICdialの操作画面 インターネットマガジン/株式会社インプレスR&D ©1994-2007 Impress R&D [インターネットマガジン バックナンバーアーカイブ] ご利用上の注意 この PDF ファイルは、株式会社インプレス R&D(株式会社インプレスから分割)が 1994 年~2006 年まで 発行した月刊誌『インターネットマガジン』の誌面を PDF 化し、「インターネットマガジン バックナンバー アーカイブ」として以下のウェブサイト「All-in-One INTERNET magazine 2.0」で公開しているものです。 http://i.impressRD.jp/bn このファイルをご利用いただくにあたり、下記の注意事項を必ずお読みください。 z 記載されている内容(技術解説、URL、団体・企業名、商品名、価格、プレゼント募集、アンケートなど)は発行当 時のものです。 z 収録されている内容は著作権法上の保護を受けています。著作権はそれぞれの記事の著作者(執筆者、写真 の撮影者、イラストの作成者、編集部など)が保持しています。 z 著作者から許諾が得られなかった著作物は収録されていない場合があります。 z このファイルやその内容を改変したり、商用を目的として再利用することはできません。あくまで個人や企業の 非商用利用での閲覧、複製、送信に限られます。 z 収録されている内容を何らかの媒体に引用としてご利用する際は、出典として媒体名および月号、該当ページ 番号、発行元(株式会社インプレス R&D)、コピーライトなどの情報をご明記ください。 z オリジナルの雑誌の発行時点では、株式会社インプレス R&D(当時は株式会社インプレス)と著作権者は内容 が正確なものであるように最大限に努めましたが、すべての情報が完全に正確であることは保証できません。こ のファイルの内容に起因する直接的および間接的な損害に対して、一切の責任を負いません。お客様個人の 責任においてご利用ください。 このファイルに関するお問い合わせ先 All-in-One INTERNET magazine 編集部 [email protected] Copyright © 1994-2007 Impress R&D, an Impress Group company. 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