産業情報かわさき No.221 情報・技術・業務=その創造的出会いを求めて 3 2007年の年頭にあたって 財団法人 川崎市産業振興財団理事長 君嶋 武胤 新年おめでとうございます。 干支の亥(いのしし)にふさわしく、 元気に駆け抜ける年にしたいものです。 川崎市は、わが国の大きな産業構造 の変化を背景に、恵まれた立地条件や 誘致施策などにより、既存企業の研究 開発型への転換や、研究開発型企業の新規立地が増え、 研究開発機能が分厚く集積しつつあり、全国をリードす るイノベーション都市としての様相を強めてきており ます。川崎市産業振興財団は、このイノベーション都市 川崎を確固としたものとする力の一翼を担っていくつ もりです。 このため財団では、川崎市と連携を図りながら、経営 の革新や効率化を目指す中小企業経営者・管理者、創業 希望者、大学研究者などを対象に、シンポジウムやフォ ーラム、研究会、セミナー、交流会などを積極的に開催す るとともに、産業振興に関わるさまざまな学会、協議会、 研究会などが開催されやすい環境づくりに取り組んで まいります。また、会館に来ていただければ、面白い人に 出会え、興味深い情報に触れることができるよう、更に 工夫を重ねてまいります。 日本経済が不況にあえいでいた2001年秋に、財団主 催でスタートした「かわさき起業家オーディション・ビ ジネスアイディアシーズ市場」は、今年の秋第50回を迎 えます。今までに1,100件を超える応募者を得、390件を 上回る受賞者を輩出してきましたが、今年も多くのビジ ネスプランが発表されるよう起業家の発掘に努めると ともに、応募者、受賞者へのフォローアップも強化し、ベ ンチャー企業、新分野進出企業をさらに増やしてまいり ます。 新川崎のかわさき新産業創造センター(KBIC)や会館 12階のSOHOの入居企業に対しても、 さまざまな成長支 援事業を展開し、川崎発の優良企業の創出に力を入れて まいります。 産学連携事業につきましては、市内中堅・中小企業と 市内外に立地する大学、連携機関との交流を促進し、新 技術や新たなビジネスが生まれる地域を目指し、 「大学 研究シーズを活用した中小企業の新製品、新事業開発」 や、 「中堅・中小企業による大学研究シーズの具現化・事 業化」に向けた取り組みをよりいっそう強化してまいり ます。 また、サポートセンター事業につきましては、中小企 業の経営や技術相談に対応する会館での相談窓口と合 わせ、 「出張相談」、希望する企業にコンサルタントを一 定期間派遣する「専門家派遣事業」や、一日派遣する「ワ ンデイ・コンサルティング」を通じて、企業の課題解決の 支援に努めてまいります。 昨年11月に「かわさき・神奈川ロボットビジネス協議 会」が、産業振興会館を活動拠点としてスタートしまし た。川崎市をロボットビジネスのメッカにしていこうと いう取り組みです。財団が13年間積み重ねてきた「かわ さきロボット競技大会」で形成された全国的なネットワ ークや、産学連携のネットワークをこのロボットビジネ ス興しに生かしてまいります。 財団は来年20周年を迎えます。より一層元気な財団 を目指し、役職員一同がんばります。本年もどうぞよろ しくお願いいたします。 第3回 アメリカンフットボールワールドカップ2007川崎大会 2007.7.7−7.15 等々力陸上競技場、川崎球場 世界の予選を勝ち抜いた6カ国が 川崎で熱い闘いを繰り広げます! h t t p : / / w c 2 0 0 7 . i n f o / 【問い合わせ】 川崎市総合企画局都市経営部 電 話 044−200−2347
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