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第2学年では読書を推進します。
山口先生
一休さんの寺子屋数学「身のまわりの数学」(足立久美子)
数学ワンダーランドシリーズを知っていますか? 自分の家の家紋から普段目にす
るバーコード・電気料金・水道料金など身近な数学をわかりやすく紹介しています。
教科書だけの数式だけではなく 身近な数の仕組みをもう一度考えてみません
か?
守屋先生
屍鬼(小野不由美)
ホラーの巨匠スティーブンキングの SALEM’S LOT へのオマージュと言われてい
る本作。ある田舎町が、目に見えないがじわじわと「ある恐怖」に支配されていく。
怖い。読むときは長い本なので夜更かしに注意してください。私は自制が利きませ
んでした…。
齋藤先生
民王 (池井戸 潤)
ドラマ「半沢直樹」の原作者の小説です。この作者の多くの小説は銀行を中心とし
た経済系のリアルな小説が多いのですが、この小説は政治に注目した小説です。
総理大臣とそのドラ息子の中身が入れ替わってしまい、それによって起きるドタバタ
劇のファンタジーとコメディー小説です。ふざけた小説のようですが、今の政治やマ
スコミに対しての批判も含まれていておもしろい小説です。
大部先生
受験生が絶対使ってはいけない100の言葉(南極流宗家)
これから受験生になるみなさんに。こんな言い訳していませんか?思い当たるふし
のある言葉と、それに対する厳しいアドバイスのある本です。読むことによって少し
はやる気になる…かも?
高木先生
かぎりなくやさしい花々(星野 富弘)
手足の自由を失った体育教師が絶望を味わいながらも前向きに口に筆をくわえ
て,詩画に挑む実話である。現在では美術館を開くまでになった体験談を是非とも
読んで欲しい。
細野先生
置かれた場所で咲きなさい(渡辺和子)
「境遇を選ぶことはできないが、生き方を選ぶことはできる」と語る著者。一度きりの
人生をどう生きるべきか・・・心の持ちようが伝授されます!波立つ心をそっと鎮め、
読者の心に和らぎをもたらすメッセージが沢山あります!
有坂先生
1421~中国が新大陸を発見した年(メンジーズ=著、松本剛史=訳)
マゼラン一行より1世紀ほど前に、明王朝の大艦隊が初の世界周航を果たしてい
た可能性を、世界各地に残る中国文明の痕跡と南極大陸が記載されている古地
図から解明しようとする好著。
吉澤先生
木内流子どもの力の引き出し方(常陽新聞新社)
元常総学院硬式野球部監督が語る木内マジックの正体が書かれている。様々な
名言、勝つ集団作りのためのノウハウ…
男のバイブル、野球のみならず運動部必見!
金澤先生
原発ホワイトアウト(若杉冽)
東日本大震災、原子力発電所の再稼働、総括原価方式に基づく電気料金、特定
秘密保護法、原子力ムラ、官僚、政治家、マスコミなど、興味をもちながら読めると
いいでしょう。
生徒の皆さん!眺めるモノを携帯・スマホから本に変える時がきました。
今回は、先生方にお薦め書籍をコメント付きで紹介して頂きました。
読めば読むほど味わい深くなる本ばかりです。なかなか読みたい本が
見つからない・何を読もうか迷っている人は是非参考にして下さい。
“今
今から20
から20年後
20年後、
年後、あなたはやったことよりも、
あなたはやったことよりも、やらなかったことに失望
やらなかったことに失望する
失望する。
する。”
- マーク・トウェイン
2学年「読書キャンペーン」に寄せて・・・私が推薦する1冊
2学年主任 生田目 智文
「フランクリン自伝」
「座右の書」という言葉がある。これは、人生のなかで常に自分の傍らに置いて、何度も読み
返して生き方の指針とする書物をいう。皆さんにはそんな1冊がもう見つかっただろうか。私にとっての座右の書
は、表題にも挙げた「フランクリン自伝」である。今から30年以上前の高校時代に、政治経済を教えてくれた先
生が、ことあるたびに薦めていた本である。私と同じクラスにいた者は、ほとんど買って読んだ。フランクリンと
は、アメリカ合衆国の建国の父と呼ばれる草創期の一人で、後に大統領にもなっている。日本人にとっては、
雷の時に凧を上げて、雷が電気であることを実証した人物としてよく知られている。フランクリンは、努力によっ
て身を立てた人物の代表格である。アメリカがまだイギリスの植民地であった時代にフランクリンは生まれた。
家が貧しく、10歳までしか学校に通うことが出来なかった。そのあとは、兄の働く印刷工場に雇われ、朝から晩
まで働くことになる。この印刷工場に就職したことが、彼の人生を変えた。印刷をするには文字が読めなければ
ならない。強制的に勉強させられる。文字が読めるようになると、印刷される本の内容が理解できるようになる。
その内容を深く知るために、難しい本まで読むようになる。給料が安かったために本を思うように買えない。昼
食代で本を買う。フランクリンは自伝に中で、「人間は腹が空いている方が仕事に集中できて良い。」と強がり
にも似たことを語っている。このようにして勉強を続けたフランクリンは、後にアメリカ合衆国の大統領にまで上り
つめた。というサクセス・ストーリーである。昼食代も本題に当てたフランクリンに感動して、クラスみんなで昼食
を抜いたこともあった。しかし、空腹で5時限目以降授業を受ける気にならなかったことを思い出す。このように
本に書いてあることを自分でやってみて、主人公や著者になりきることも一つの読書の楽しみかも知れない。皆
さんは、昼食代を本に回さなくても良いはずだ。1冊、人生の友人になれる本を持ってはどうだろうか。