2015年7月29日(水)∼ 8月2日(日)

新宿ゴールデン街は、
こんなとこ
2015年
芝居の舞台となった新宿ゴールデン街。靖国通りから
花園神社の左手筋を入ると、神社の裏手に交番の灯りが
見える。その向こう側が、もうゴールデン街。太平洋
Suzy-Q
7月29日(水)∼ 8 月2日(日)
企画・プロデュース / 寺脇研
脚本 / 高橋郁子 演出 / サカイハルト
戦争後に建てられた木造長屋建ての店が狭い路地を挟
んで、ぎっしりと並んでいる。知らないと、どこに入っ
ていいのか分からないし、不安でもある。ご安心あれ。
『ゴールデン街★青春 酔歌』のパンフレットを持参すれ
ば、★マークのお店では常連さん同様に、歓待してくれ
る(多分)。気さくなママ、素敵なマスター、変な常連
……ぜひ、この機会に大人のワンダーランド・新宿ゴー
ルデン街へ足を運んでみてはいかが。
http://goldengai.jp/_userdata/201505.PDF
ようこそ皆さん、バー「ヴォルテール」に。
ここは新宿ゴールデン街…じゃなくて三丁目の「SPACE 雑遊」
ですが、飲み屋街の雰囲気を味わってください。そうそう、もし
よかったら終演後本物のゴールデン街も覗いてみてもらってもいい。
さて、この芝居はわたしが構想し、わたしの同級生たちに助け
られて幕開きの日を迎えました。いつも生意気だった「上から目
線」男に力を貸してくれた同級生たちに感謝、です。
ただ、だからといってこの芝居は、わたしの自己満足のための
ゴールデン街(G1)
あかるい花園5番街
ゴールデン街(G2)
まねき通り
★夢二
★汀
★クラクラ
★ぱいんつりー
★鳥立ち
★銀河系
★suzy-Q
歌舞伎町 1-1-10
歌舞伎町 1-1-10
歌舞伎町 1-1-9
歌舞伎町 1-1-6
歌舞伎町 1-1-7
歌舞伎町 1-1-7
歌舞伎町 1-1-5
電話:03-3209-3471
電話:03-3202-4567
電話:03-3209-3660
電話:03-3200-5918
電話:03-3205-2317
電話:03-3209-1246
20:00 ∼ 2:00
20:00 ∼ 2:00
19:00 ∼ 2:00
20:00 ∼ 28:00
ものでも、ある高校の内輪の同窓会ばなしでもないつもりです。
1970 年のあの頃の時代に青春を送り、戦後 70 年の今還暦過ぎ
の飲んだくれオヤジになっている三人の男の姿から、われわれの
暮らすこの世の中の変化、来し方そして今後の行く末を考えても
らいたいと思うのです。もちろん、能天気なオヤジである彼らに
ラ・サール 20 期生、ぼくらの芝居応援団について
ぼくらが高校3年生だった 1970 年。ひたすら受験勉強に励む奴、パチンコや麻雀にいそしむ奴、映画館に逃げ場を求める奴、
ガールフレンドとよろしくやる奴、万博までヒッチハイクで行った奴……翌年には、それぞれの場所で違う道を歩むことだ
けが決まっていた。
今回、寺脇が芝居を企画・プロデュースするということで、同級生に協力を呼びかけた。実に多くの同級生から協力を得る
ことが出来た。とても、ありがたい。また、たくさんの同級生も公演に来てくれることだろう。普段、演劇などとは無関係
だろうに。これをきっかけに芝居のおもしろさ、魅力に触れてもらえると嬉しい。
舞台の上では、45 年前のぼくらが居る。そして、客席には 45 年後のぼくらが居る。
どうか、あの夏、未来だけを見ていたころの気分に戻って、これからを生きてほしい。
ご協力、ありがとうございました。 (文責・プロデューサー補 吉原秀則)
ラ・サール 20 期、協力者の方々 ( 五十音順、敬称略 )
対しては女性や若者からの辛辣な批判も飛び出します。それらの
視点をも含めての来し方行く末談義を提供したいのです。
なお、三人のオヤジを演じてくれるのは押しも押されぬ真打落
語家のお三方です。わたしとの長年の付き合いに免じて慣れない
舞台に挑戦してくれました。三十数年前の前座時代から落語家修
業を共に送ってきた彼ら同士も、ある意味同窓生のようなもので
す。酒場のカウンターで繰り広げられる「ミニ同窓会」の雰囲気
を醸し出してくれることでしょう。女優陣との丁々発止のやりと
りをお楽しみください。
「ヴォルテール」で繰り広げられる一夜の酒場談義に、どうか皆
さんも耳を傾けていただけると幸いです。
企画・プロデュース 寺脇 研
荒木慎一郎 ★ 井畔能文 ★ 伊地知隆彦 ★ 甲斐國夫 ★ 海江田博士 ★ 渋谷正徳 ★ 反橋宗八郎 ★ 田中義幸 ★ 新里秀哲 ★ 日高雄二
姫野信吉 ★ 福島洋 ★ 福田進太郎 ★ 松元昭憲 ★ 山口龍平
出演 / 桂扇生 立川談幸 初音家左橋
http://g-suika.jimdo.com
◆お問合せ先/制作事務局 B-PLANT 〒214-0036 神奈川県川崎市多摩区南生田 7-17-18
[Tel]080-6885-6445 [E-Mail][email protected]
難波真奈美 青木寿江 ぎぃ子
Side story
同級生。2週間後に東京で行われる 45 年目の同窓会のため、今はリタイアした園田は観光も兼ねての初上京。相手を
企画・プロデュース/寺脇 研
映画学校入学という平和を勝ちとったのが18歳
てらわきけん●1952 年、福岡市生まれ。元文部科学省官僚、現在は京都造形芸術大学教授、他様々な教育
機関で活動。在省時から、映画、落語、漫画など多様な分野の評論家としても活躍。近年はプロデューサー
として映画「戦争と一人の女」、舞台「グレイッシュとモモ∼京都公演」などの製作も行う。2作目の映
画「バット・オンリー・ラヴ」
(監督・脚本・主演、佐野和宏)が完成。著書は多数あり、最新刊は『大田
堯・寺脇研が戦後教育を語り合う』
(学事出版)。
くらいに、作品を欠かさず見てくれる応援者
するママ・緒方洋子(難波真奈美)も同郷で、同い年。彼女は女子校の生徒だった。3人は、やはり同級生の宮脇憲一
(初音家左橋)を待っていた。宮脇は、45 年前、洋子が部長をしていた女子校演劇部のために自分が書いた芝居を、
高校で落語研究会に入ると、たちまち落語の
虜になった。
落語落語に明け暮れる毎日だった。
今度の同窓会で上演しようという企画を練っている。やがて遅れてきた宮脇を含め、それぞれが 18 歳の夏に思いを
馳せる。店に顔を出した洋子の娘・茜(ぎぃ子)は、母親が部長だった演劇部のために書かれたという台本に興味を示す。
ところが、台本には抜けている頁があった。一体、ここにはどんなセリフが書かれていたのか。途中、フラリと店に
落語に関する本を読みあさり、テレビ、ラジ
現れた酩酊女(青木寿江)が入れる茶々を無視しつつ、みんなで抜け落ちた
オでやる落語番組をカセットテープに録音し
台本を話題にする。しかし、この台本は上演されることはなかった。主役
まくった。落語に夢中の日々も高校三年生に
なると、周囲の受験モードの空気に押され、落
語家になりたいという気持ちがゆらゆらと揺
だった洋子の後輩が、突然、姿をくらまし、幻の舞台となったのだ。彼女は、
なぜ失踪したのか。そして、失われていた頁には何が書かれていたのか。思
れ動いてきた。
い出話は、あの夏、1970 年8月 15 日へとたどり着く。戦後 25 年目の夏、
中途半端な気持ちで受験勉強、南沙織の甘い
彼らは夢を語り、泣き、笑い、悩み、怒り、恋に落ち、大人へのとば口に立
歌声に癒やされながらの十八歳でした。
初音家左橋 のあの頃…
つ少年少女だった。敗戦から 70 年が経とうとしている今、45 年前の謎は解
けるのか。真実を知るキャストは揃うのか。
18 の夏、よみうりランドでプールの監視員の
バイトをした。陽に焼けた体、ビキニの水着、
いかにもスポーツマンだ。「モテた」めちゃん
こ
「モテた」。遊びに来る女の子にもモテたが、
元地元企業の副社長、高校時代は応援団長だった 園田修 役
アルバイトの女の子が選ぶ好きなアルバイト
当時こういっちゃなんだが硬派というか、奥
手というか…もったいないことをした。
それから硬派はどんどん柔らかくなり、今で
はぐにゃぐにゃだが、それに伴い、あの日の
栄光はカケラもない。
桂 扇生
高校を卒業して 18 歳になった私は、三笑亭
でした。ところが、夢楽師匠は噺家の中でも修
落語は一人で責任を背負い、一人で手柄も挫折も味わう。芝居は責任も手柄も分かち合う。分かち合
える歓びを迎えるために燃えながら日々時間を費やす。生きて、生かして、生かせてもらう。苦手な
ことに取り組んだ一ヶ月でありました。
行の厳しい方で二つ目に昇進するまでの 6 年
間、1 日も休みなどなく、精神的にも非情に
厳しい毎日でした。
それでも、前座になって寄席に通ってれば、
その時間は師匠宅を離れるので、いくらか気
楽なのですが、18 歳の 1 年間は前座見習いと
用事をやってるのです。不純な動機で噺家に
立川 談幸
なった私には、ただつらいだけの日々でした。
私が、このお芝居の稽古と同じくらい、毎日落語を稽古したのなら、名人になってしまうか、
カムチャッカでシャケを捕っていることでしょう。舞台の役者さんは、大変だとつくづく
思いました。私は、落語家でよかった、よかった。
い思い出は一つも無いですねぇ。毎日、師匠
のおかみさんから小言を言われるだけでした
から。まぁ、小言を言われるようなしくじり
を毎日やってた私がいけないんですがね。
難波真奈美 のあの頃…
キーのツアーに参加しました。その子はとて
たてかわだんこう●1954 年、新宿区生まれ。78 年、明治大学卒業後、七代目立川談志に入門。
「立川談吉」を
名乗り唯一の内弟子となる。82 年、二つ目に昇進、
「立川談幸」に改名。83 年、談志一門が落語協会を脱退し、
落語立川流の所属となる。87 年5月に家元・立川談志の認証により真打に昇進。2014 年 12 月、落語立川流を
脱退し、15 年1月から落語芸術協会に所属。古典落語の持ちネタは 200 以上。著書は『談志の忘れもの』(う
なぎ書房刊)など多数。
初音家 左橋
はつねやさきょう●1956 年、川崎市生まれ。79 年、十代目金原亭馬生に入門。前座名「金原亭小駒」
。82 年、
馬生没後、伯楽門下へ。83 年、二つ目昇進。95 年3月に真打に昇進し、「初音家左橋」と改名。お寺や町内会
館で行う「左橋落語会」は現在、全国7ヶ所に広がっている。NHK 朝の連続テレビ小説「チョッちゃん」や
NHK 金曜時代劇「御宿かわせみ」など、多数のドラマにも出演。芸術祭優秀賞を始め数々の賞を受賞するなど
高い評価を受けている実力派真打の一人。
寺脇 研(左)とサカイハルト
でした。今や敵だったことが不思議に思える
の一人となりました。
あの時、大きく立ちふさがった壁があったか
らこそ、今のわたしがあるのかもしれません。
演出
二十歳前。六本木のパブで生演奏をバックに『同期の桜』を力一杯、歌った。当時は
カラオケなどない。生なモンだから音程テンポが狂おうがちゃんと合わせてくれた。
ご満悦で席に着いたら、隣の 60 過ぎ位のオッちゃんに怒鳴られた。
「戦争も知らないクセに知った気で歌うなッ!」
…ムカつくより恥ずかしかった。それから今日まで一回もソノ歌は歌っていない。
今回の登場人物は還暦過ぎの同窓生たち。手前が驚いたのは、皆、戦争を知らない子供たちなのである。
ひ と
なんか不思議だ。だって戦争を体験してきたような面構えだからさぁ。…って手前も他人の事は言えんが。
戦争を実体験した人間がどんどんいなくなってゆく。いいじゃないか。いづれ戦争はおとぎ話になればイイ。
昔話のように戦争を語れる時代がきたらステキな世の中だ。「…むかしむかし、あるところでせんそうがおきました。
ほんのささいないさかいから…」どうやらまだ先の話、夢物語のようです。
では、今まさに満を持して、手前は封印してた『同期の桜』を歌うかな。安っぽいカラオケで。
…それはそれでなんかシャクだけど…。
サカイハルト のあの頃…
18 歳の頃…。手前はゴールデン街の入り口に
ある弁当屋で仕事をしていた。
店長のオッちゃ
んと手前の二人きり。オッちゃんは夕方呑み
にゆく。「呑みながらヤッてろ」。ダルマを置
いて。で、忠告。
「客と政治の話はするな。ス
ケベな話だけしてろ」と。諍いはソッから始
まるンだと。政治は下品。スケベは上品てな
モンだ。
で、今回。戦後 70 年の芝居だ。政治の話もデ
るだろう。どこまで上品に仕上げられるか。
あ。そういやぁオレはオッちゃんにすっげー
信用されてたっけ。理由はコウだ。
「お前はレジの金を盗まないから」
サカイハルト●激弾 BKYU 主宰、脚本家・演出家・役者。生の舞台ならではの、観客との一体感をはかる舞台作り、人間の奥深い感情にスポッ
トを当てたドラマ性に定評がある。劇団の多数のオリジナル作品のほか、大胆な脚色で高い評価を得た「地雷を踏んだらサヨウナラ」
「グレイッ
シュとモモ」
「カラフル」など、独自の世界観に多くのファンを持つ。役者としては、山田太一作品他、ドラマ・映画での出演も多数。主宰劇団は、
2015 年に 30 周年を迎えた。
ステキな街です。
脚本/高橋 郁子
ら逃げまくっていた。
プロデューサーから与えられたお題は多々あれど、伝えたいことはある一語に尽きました。
幕がおりた後、皆さんの胸に届いていることを願っています。
戦後 70 年の夏。小さな劇場で、同じ時間を共有してくださる、すべてのご縁に感謝します。
たかはしいくこ●脚本家。人間の内面を繊細に見つめる描写に定評があり、その対象は人間のみならず、妖怪・魍魎鬼神にまで及ぶ。アニメー
ション、朗読劇、能舞台など活躍の場も幅広く、映画「アシュラ」
(12、監督・さとうけいいち)、TV「墓場鬼太郎」
「図書館戦争」「青の祓魔師」、
舞台「朗読能葵上」ほか話題作多数。2014 年に自身の朗読劇ユニット idenshi195( いでんしイチキュウゴ ) を旗揚げ。独自の表現舞台を追求し
ている。
■舞台美術:桑原誠司 ■舞台監督:矢島健・江連亜花里 ■音響:井出比呂之 ■音響操作:坂本柚季 ■照明:関嘉明
■舞台装置制作:C−COM・拓人 ■美術ポスター提供:シネマヴェーラ渋谷・ラピュタ阿佐ヶ谷・飯島洋一・高橋郁子
■チラシデザイン:峰岸九時 ■写真:タカオカ邦彦 ■制作:酒井麻実/制作補:なかにし鈴子・鳥居功太郎
■プロデューサー補:吉原秀則・堤真理子 協力/ラ・サール 20 期生、ぼくらの芝居応援団 立川談幸幸縁会 激弾 BKYU 日高舞台照明 池林房・太田篤哉 鈴木かなえ
BMC エンタープライズ株式会社 猫の寄り道スタジオ 港ニーハオ会 かもめ座
プロデューサー補
吉原秀則 のあの頃…
1970 年、高校3年生。受験勉強からはひたす
一体、あの頃、何をおもしろがり、何を求め、
何に入れ込み、どんな話で盛り上がっていた
のだろう。ちっとも思い出さない。狭い下宿
の部屋で、ポツネンと日々を過ごしていたの
だろう。翻って、45 年後の今を考える。
寺脇に巻き込まれるように、この芝居に参加
した。とにかく、今は、この芝居をおもしろ
がり、入れ込み、成功を期しながら、日々を
過ごしている。昔、
『不良番長』の梅宮辰夫は
「40 になっても番長だ」と叫んでいた。その
伝でいくと「60 越しても、バカだ」と叫んで
みよう。
最後に、この芝居は飽くまでもフィクション
ですとお伝えしておこう。複数の人間が宮脇・
吉元・園田に投影されている。無論、エピソー
ドも虚実ないまぜである。
今後の予定
◆立川談幸
9月 17 日(木)『立川談幸の愛づらか百撰』
開演/ 19:00 場所/日暮里サニーホールコンサートサロン
料金/ 1500 円 お問合せ/ 03-3802-7111(町屋文化センター)
9月 23 日(水)『国立名人会』
開演/ 13:00 場所/国立演芸場
料金/ 3100 円 お問合せ/ 0570-07-9900
9 月 26 日(土)
『立川談幸落語会』
もかわいく一緒に歩いていると男の子が振り
忘れ得ぬ戦争の日々。
高校卒業後の進路について、父を相手に戦い、
演出/サカイハルト
元文部官僚、高校時代は映画少年だった 宮脇憲一 役
18 歳の時は?と聞かれても、いい思い出楽し
18 歳、高校を卒業するとき、友達と二人でス
かつらせんしょう●1956 年、福岡県生まれ。東京都立大泉高等学校卒業後、74 年、三笑亭夢楽に入門。前座名
「三笑亭小夢」。80 年に二つ目昇進。84 年、桂文生門下に移籍し「桂きん治」と改名。95 年3月に真打に昇進
し、「桂扇生」と改名。多数の独演会をこなすかたわら、小中学校や図書館での公演も数多く行う。2005 年の
アンデルセン生誕 200 年記念事業で童話を落語に改作し、デンマークでも演じたのが始まりで「アンデルセン
落語」というジャンルを確立。ミュージカルやオペラにも挑戦。
元編集者、高校時代は文学少年だった 吉元実 役
夢楽師匠に入門。気楽な毎日が待ってるはず
言って、朝から夜遅くまでずっと師匠の家で
CAST
落語をやる時は、近頃江戸っ子風にはなってきたものの、元は九州男児のこの私。
そんな私には楽しめる役。「こんな扇生、見た事ない」ってな姿を、どうぞご覧下さい。
男子(40 人位)NO.1 に輝いた。ただ、私は
桂扇生 のあの頃…
高橋郁子 のあの頃…
STAFF
が並んで座っていた。吉元実(立川談幸)と園田修(桂扇生)。彼らは、鹿児島の名門私立男子校の
立川談幸 のあの頃…
脚本
STORY
小さい店が軒を並べる新宿ゴールデン街。6席ほどで満員になる「ヴォルテール」には、2人の男
◆初音家左橋
寺脇研 のあの頃…
8 月 18 日(火)
『川崎ラゾーナ寄席』
企画・プロデュース
開演/ 18:30 場所/川崎ラゾーナ(5F)プラザソル
映画ばかり見ていた。高校 3 年の 1 年間で150
料金/ 2000 円 お問合せ/ 044-874-8501(プラザソル)
本は見たと思う。朝学校に行って朝礼で出席
9月 26 日(土)
『第 34 回 川崎市アートセンター しんゆり寄席』
を取るとすぐさま抜け出し鹿児島の繁華街天
開演/ 14:00 場所/川崎市アートセンターアルテリオ小劇場
お問合せ/ 044-955-0107(川崎市アートセンター)
10 月 30 日(金)『第 61 回 左橋の初音を聴く会』
開演/ 18:15 場所/池袋演芸場
料金/前売 2000 円 当日 2500 円 お問合せ/ 03-3971-4545
文館通の映画館へ。また 授業が全部終わる頃
に学校に戻り各授業の出欠を取った出席簿を
改竄して出席していたことに。模試を受ける
と嘘ついて親からもらった受験料などが映画
代に化 けた。とんでもない奴だね。で、映画評
を書いてはキネマ旬報にせっせと投稿。5 月
向きました。そしてその子はスキー場で彼氏
開演/ 14:00 場所/清瀬けやきホール
◆高橋郁子
ができ、私を置いて彼氏と遊んでました。
料金/ 2000 円 お問合せ/ 042-493-4011(清瀬けやきホール)
11 月 14 日(土)idenshi195 第2回公演 朗読劇『やわらかな鎖』
ピーターをモデルにした主人 公の芝居を書き、
18 歳、女の友情はもろいものだと知りました。
◆桂 扇生
場所/新宿 経王寺 お問合せ/ http://idenshi195.com
演出、出演も。10 月の体育祭では名物出し物
ぎぃ子 のあの頃…
私が高校生時代、地元のバンドにはまってラ
イブハウスに通っていました。しかし、どん
どん好きなバンドが解散していく……夢と現
実の間で揺れる彼らの唄を聞きながら、夢を
ヴォルテールのママ 元女子校演劇部部長 緒方洋子 役
9月 12 日(土)『桂扇生の「三軒長屋」を聞く会』
「恐るべき師匠たち……」
なんばまなみ●東京都生まれ。ニナガワ・スタジオ出身。
「にごり江」
(84、日生劇場)、
「血の婚礼」
(99、ベニ
サン・ピット)、
「グリークス」
(00、シアターコクーン)、
「身毒丸」
(02、さいたま芸術劇場他)、
「エレンディラ」
(07、さいたま芸術劇場他)、「ガラスの仮面」(08、さいたま芸術劇場他)、「雨の夏、三十人のジュリエットが
還ってきた」(09、シアターコクーン)などの蜷川幸雄演出作品を中心に数多くの舞台に出演。
難波 真奈美
叶えるべく映画の学校への入学に意気揚々と
している 18 歳でした。
青木寿江 のあの頃…
18 歳といえば、私は 8 月生まれなので、高校
3 年生の夏から冬にかけては大学受験でバタ
バタと落ち着かず、
翌年の春大学一年生となっ
て、栃木の親元を離れ寮生活が始まるという、
生活環境が激変した年でした。寮は二人部屋
でしたが、同室の彼女とはそりが合わず、3 か
ヴォルテールの常連、謎の酩酊女 役
月後彼女は退寮して行きました。
そしてまた夏、千葉の田舎の大学にも遅れば
せながら学生運動の気運が次第に高まり、寮
内でも度々集会が開かれ「総括」などという
言葉が声高に叫ばれるようになりました。
でもなんだかどこかで他人事のような夢見心
地の 18 歳でした。
開演/ 17:00 場所/上野東金屋ホテル「串金」
◆サカイハルト
料金/ 6000 円(料理・飲み放題付き)
9 月 24 日 ( 木 )∼27 日 ( 日 )
お問合せ/ 090-1882-8623(森谷)arison@ff.em-net.ne.jp
水島裕プロデュース公演「笑う朗読」
10 月 18 日(日)
『第 39 回 野毛不動寄席』
場所/サンモールスタジオ
開演/ 12:50 場所/横浜にぎわい座 のげシャーレ
5 人の作家による、日本初!(かと思われる)笑える朗読劇です。
「笑う朗読 HP」または「水島裕 Ameba ブログ」まで。
料金/2500円(弁当・お茶付き)
お問合せ/045-241-8034(太田) 詳しくは、
11 月 19 日 ( 木 )∼23 日 ( 月・祝 )
11 月 30 日(月)
『第 53 回 桂 扇生の会』
開演/ 18:30 場所/池袋演芸場
今回の、出演にあたっては、夫・栄祥の全面的な協力がありました。「ダ∼リン!特に病気
の愛犬のケアをアリガトオー、アイシテマァース。」
あおきひさえ●淑徳大学在学中、当時西荻窪にあった俳優養成所に入所の折、演出のサカイハルトと出会う。
芸能事務所や小劇団での活動後、結婚を機に一時引退。18 年前、在住地港区の助成金を受け活動している『麻
布演劇市』加盟劇団へ入団し5年の活動後、自ら劇団 麻布温泉劇場 を旗揚げし公演。また千代田区平和使節
団が長崎を訪問した際の語り部の話を舞台化した「試される夏」に出演。他に狂言を学び、鎌倉の銭洗弁天の
奉納狂言などを行う。
TV アニメ『スタミュ』今秋放送決定!
料金/前売 2000 円 当日 2500 円
お問合せ/ 03-3971-4545(池袋演芸場)
場所/阿佐ヶ谷アルシェ
◆ぎぃ子
知る人ぞ知る絶滅危惧種劇団『激弾 BKYU(ゲキダンビーキュウ)
』
映画『カミハテ商店』
青木 寿江
サカイハルト主宰劇団 30 周年プレミアム公演
『「おひらく行進曲」
∼フライング・ハイ・トリップ・ジジイの巻!』
(監督/山本起也 主演/高橋惠子)DVD で販売&レンタル中!
映画『ピンクとグレー』
観なきゃソンソン!笑って泣いて大忙し!
劇場まるごとの喜怒哀楽をお届けします !
お問合せ/ [email protected] http://www.bkyu.com
(監督/行定勲 主演/中島裕翔)2016 年公開予定!
洋子の娘、劇団女優 緒方茜 役
戦後 70 周年記念!ビフォアトークについて プロデューサー 寺脇研
本日はご来場誠にありがとうございます。今回の座組では見事なまでの最年少!この物語
と同じように、先輩方の話に頷き、驚き、生意気を言い……( 笑 ) 温かく見守って頂いて茜
ちゃんが生まれました。それでは、どうぞごゆっくり私達の物語を覗いていってください。
ぎぃこ●1991 年、兵庫県尼崎市生まれ。京都造形芸術大学映画学科卒業。その後、フリーの俳優として幅広く
活躍。主な映像作品は映画『カミハテ商店』(監督・山本起也、主演・高橋惠子)短編映画「世田谷ラブストー
リー」
(15、監督・行定勲。YouTube にて公開中)などに出演。舞台は「海の夫人」
(演出・広田淳一)など多数
経験。来春公開予定の映画「ピンクとグレー」
(監督・行定勲)にも出演。
ぎぃ子
芝居の後のアフタートークは、今観た作品についてさらに深く考えさせてくれるし、ゲストのある場合はその人の感想を聞
いて自分とは違う視点を知ることもできる。でも唯一の問題は、芝居を見終えてすぐに酒が飲めない点 ( 笑 )。
そこで今回、始まる前のトークを企画してみた。もちろん、お客さんが観る前だから内容に関する話はできない。だが、芝
居のバックグラウンドについての話題なら大丈夫。観る際の予備知識にもなるだろうし。
連日いろんなゲストをお呼びした。戦後 25 年の 1970 年、戦後 70 年の現在、ゲストの皆さんとわたしとで両方を語り合っ
てみたい。なにしろ、ちょうど舞台上に飲み屋のカウンターがあるわけだから。
の文化祭では同級生から生まれた人気スター、
の大仮装行列の構成、演出。物作り得意の同
級生たちに張りぼての巨大「よど号」をはじ
めさま ざまな趣向の物を作ってもらって盛大
にやった。その上、同じ 10 月には麻雀を覚え
てしまってのめり込む。三島由紀夫割腹自殺
のニュースも、授業抜け出して 麻雀中に聞い
た。いやー、忙しい毎日でした。
Side story
Side story
同級生。2週間後に東京で行われる 45 年目の同窓会のため、今はリタイアした園田は観光も兼ねての初上京。相手を
企画・プロデュース/寺脇 研
映画学校入学という平和を勝ちとったのが18歳
てらわきけん●1952 年、福岡市生まれ。元文部科学省官僚、現在は京都造形芸術大学教授、他様々な教育
機関で活動。在省時から、映画、落語、漫画など多様な分野の評論家としても活躍。近年はプロデューサー
として映画「戦争と一人の女」、舞台「グレイッシュとモモ∼京都公演」などの製作も行う。2作目の映
画「バット・オンリー・ラヴ」
(監督・脚本・主演、佐野和宏)が完成。著書は多数あり、最新刊は『大田
堯・寺脇研が戦後教育を語り合う』
(学事出版)。
くらいに、作品を欠かさず見てくれる応援者
するママ・緒方洋子(難波真奈美)も同郷で、同い年。彼女は女子校の生徒だった。3人は、やはり同級生の宮脇憲一
(初音家左橋)を待っていた。宮脇は、45 年前、洋子が部長をしていた女子校演劇部のために自分が書いた芝居を、
高校で落語研究会に入ると、たちまち落語の
虜になった。
落語落語に明け暮れる毎日だった。
今度の同窓会で上演しようという企画を練っている。やがて遅れてきた宮脇を含め、それぞれが 18 歳の夏に思いを
馳せる。店に顔を出した洋子の娘・茜(ぎぃ子)は、母親が部長だった演劇部のために書かれたという台本に興味を示す。
ところが、台本には抜けている頁があった。一体、ここにはどんなセリフが書かれていたのか。途中、フラリと店に
落語に関する本を読みあさり、テレビ、ラジ
現れた酩酊女(青木寿江)が入れる茶々を無視しつつ、みんなで抜け落ちた
オでやる落語番組をカセットテープに録音し
台本を話題にする。しかし、この台本は上演されることはなかった。主役
まくった。落語に夢中の日々も高校三年生に
なると、周囲の受験モードの空気に押され、落
語家になりたいという気持ちがゆらゆらと揺
だった洋子の後輩が、突然、姿をくらまし、幻の舞台となったのだ。彼女は、
なぜ失踪したのか。そして、失われていた頁には何が書かれていたのか。思
れ動いてきた。
い出話は、あの夏、1970 年8月 15 日へとたどり着く。戦後 25 年目の夏、
中途半端な気持ちで受験勉強、南沙織の甘い
彼らは夢を語り、泣き、笑い、悩み、怒り、恋に落ち、大人へのとば口に立
歌声に癒やされながらの十八歳でした。
初音家左橋 のあの頃…
つ少年少女だった。敗戦から 70 年が経とうとしている今、45 年前の謎は解
けるのか。真実を知るキャストは揃うのか。
18 の夏、よみうりランドでプールの監視員の
バイトをした。陽に焼けた体、ビキニの水着、
いかにもスポーツマンだ。「モテた」めちゃん
こ
「モテた」。遊びに来る女の子にもモテたが、
元地元企業の副社長、高校時代は応援団長だった 園田修 役
アルバイトの女の子が選ぶ好きなアルバイト
当時こういっちゃなんだが硬派というか、奥
手というか…もったいないことをした。
それから硬派はどんどん柔らかくなり、今で
はぐにゃぐにゃだが、それに伴い、あの日の
栄光はカケラもない。
桂 扇生
高校を卒業して 18 歳になった私は、三笑亭
でした。ところが、夢楽師匠は噺家の中でも修
落語は一人で責任を背負い、一人で手柄も挫折も味わう。芝居は責任も手柄も分かち合う。分かち合
える歓びを迎えるために燃えながら日々時間を費やす。生きて、生かして、生かせてもらう。苦手な
ことに取り組んだ一ヶ月でありました。
行の厳しい方で二つ目に昇進するまでの 6 年
間、1 日も休みなどなく、精神的にも非情に
厳しい毎日でした。
それでも、前座になって寄席に通ってれば、
その時間は師匠宅を離れるので、いくらか気
楽なのですが、18 歳の 1 年間は前座見習いと
用事をやってるのです。不純な動機で噺家に
立川 談幸
なった私には、ただつらいだけの日々でした。
私が、このお芝居の稽古と同じくらい、毎日落語を稽古したのなら、名人になってしまうか、
カムチャッカでシャケを捕っていることでしょう。舞台の役者さんは、大変だとつくづく
思いました。私は、落語家でよかった、よかった。
い思い出は一つも無いですねぇ。毎日、師匠
のおかみさんから小言を言われるだけでした
から。まぁ、小言を言われるようなしくじり
を毎日やってた私がいけないんですがね。
難波真奈美 のあの頃…
キーのツアーに参加しました。その子はとて
たてかわだんこう●1954 年、新宿区生まれ。78 年、明治大学卒業後、七代目立川談志に入門。
「立川談吉」を
名乗り唯一の内弟子となる。82 年、二つ目に昇進、
「立川談幸」に改名。83 年、談志一門が落語協会を脱退し、
落語立川流の所属となる。87 年5月に家元・立川談志の認証により真打に昇進。2014 年 12 月、落語立川流を
脱退し、15 年1月から落語芸術協会に所属。古典落語の持ちネタは 200 以上。著書は『談志の忘れもの』(う
なぎ書房刊)など多数。
初音家 左橋
はつねやさきょう●1956 年、川崎市生まれ。79 年、十代目金原亭馬生に入門。前座名「金原亭小駒」
。82 年、
馬生没後、伯楽門下へ。83 年、二つ目昇進。95 年3月に真打に昇進し、「初音家左橋」と改名。お寺や町内会
館で行う「左橋落語会」は現在、全国7ヶ所に広がっている。NHK 朝の連続テレビ小説「チョッちゃん」や
NHK 金曜時代劇「御宿かわせみ」など、多数のドラマにも出演。芸術祭優秀賞を始め数々の賞を受賞するなど
高い評価を受けている実力派真打の一人。
寺脇 研(左)とサカイハルト
でした。今や敵だったことが不思議に思える
の一人となりました。
あの時、大きく立ちふさがった壁があったか
らこそ、今のわたしがあるのかもしれません。
演出
二十歳前。六本木のパブで生演奏をバックに『同期の桜』を力一杯、歌った。当時は
カラオケなどない。生なモンだから音程テンポが狂おうがちゃんと合わせてくれた。
ご満悦で席に着いたら、隣の 60 過ぎ位のオッちゃんに怒鳴られた。
「戦争も知らないクセに知った気で歌うなッ!」
…ムカつくより恥ずかしかった。それから今日まで一回もソノ歌は歌っていない。
今回の登場人物は還暦過ぎの同窓生たち。手前が驚いたのは、皆、戦争を知らない子供たちなのである。
ひ と
なんか不思議だ。だって戦争を体験してきたような面構えだからさぁ。…って手前も他人の事は言えんが。
戦争を実体験した人間がどんどんいなくなってゆく。いいじゃないか。いづれ戦争はおとぎ話になればイイ。
昔話のように戦争を語れる時代がきたらステキな世の中だ。「…むかしむかし、あるところでせんそうがおきました。
ほんのささいないさかいから…」どうやらまだ先の話、夢物語のようです。
では、今まさに満を持して、手前は封印してた『同期の桜』を歌うかな。安っぽいカラオケで。
…それはそれでなんかシャクだけど…。
サカイハルト のあの頃…
18 歳の頃…。手前はゴールデン街の入り口に
ある弁当屋で仕事をしていた。
店長のオッちゃ
んと手前の二人きり。オッちゃんは夕方呑み
にゆく。「呑みながらヤッてろ」。ダルマを置
いて。で、忠告。
「客と政治の話はするな。ス
ケベな話だけしてろ」と。諍いはソッから始
まるンだと。政治は下品。スケベは上品てな
モンだ。
で、今回。戦後 70 年の芝居だ。政治の話もデ
るだろう。どこまで上品に仕上げられるか。
あ。そういやぁオレはオッちゃんにすっげー
信用されてたっけ。理由はコウだ。
「お前はレジの金を盗まないから」
サカイハルト●激弾 BKYU 主宰、脚本家・演出家・役者。生の舞台ならではの、観客との一体感をはかる舞台作り、人間の奥深い感情にスポッ
トを当てたドラマ性に定評がある。劇団の多数のオリジナル作品のほか、大胆な脚色で高い評価を得た「地雷を踏んだらサヨウナラ」
「グレイッ
シュとモモ」
「カラフル」など、独自の世界観に多くのファンを持つ。役者としては、山田太一作品他、ドラマ・映画での出演も多数。主宰劇団は、
2015 年に 30 周年を迎えた。
ステキな街です。
脚本/高橋 郁子
ら逃げまくっていた。
プロデューサーから与えられたお題は多々あれど、伝えたいことはある一語に尽きました。
幕がおりた後、皆さんの胸に届いていることを願っています。
戦後 70 年の夏。小さな劇場で、同じ時間を共有してくださる、すべてのご縁に感謝します。
たかはしいくこ●脚本家。人間の内面を繊細に見つめる描写に定評があり、その対象は人間のみならず、妖怪・魍魎鬼神にまで及ぶ。アニメー
ション、朗読劇、能舞台など活躍の場も幅広く、映画「アシュラ」
(12、監督・さとうけいいち)、TV「墓場鬼太郎」
「図書館戦争」「青の祓魔師」、
舞台「朗読能葵上」ほか話題作多数。2014 年に自身の朗読劇ユニット idenshi195( いでんしイチキュウゴ ) を旗揚げ。独自の表現舞台を追求し
ている。
■舞台美術:桑原誠司 ■舞台監督:矢島健・江連亜花里 ■音響:井出比呂之 ■音響操作:坂本柚季 ■照明:関嘉明
■舞台装置制作:C−COM・拓人 ■美術ポスター提供:シネマヴェーラ渋谷・ラピュタ阿佐ヶ谷・飯島洋一・高橋郁子
■チラシデザイン:峰岸九時 ■写真:タカオカ邦彦 ■制作:酒井麻実/制作補:なかにし鈴子・鳥居功太郎
■プロデューサー補:吉原秀則・堤真理子 協力/ラ・サール 20 期生、ぼくらの芝居応援団 立川談幸幸縁会 激弾 BKYU 日高舞台照明 池林房・太田篤哉 鈴木かなえ
BMC エンタープライズ株式会社 猫の寄り道スタジオ 港ニーハオ会 かもめ座
プロデューサー補
吉原秀則 のあの頃…
1970 年、高校3年生。受験勉強からはひたす
一体、あの頃、何をおもしろがり、何を求め、
何に入れ込み、どんな話で盛り上がっていた
のだろう。ちっとも思い出さない。狭い下宿
の部屋で、ポツネンと日々を過ごしていたの
だろう。翻って、45 年後の今を考える。
寺脇に巻き込まれるように、この芝居に参加
した。とにかく、今は、この芝居をおもしろ
がり、入れ込み、成功を期しながら、日々を
過ごしている。昔、
『不良番長』の梅宮辰夫は
「40 になっても番長だ」と叫んでいた。その
伝でいくと「60 越しても、バカだ」と叫んで
みよう。
最後に、この芝居は飽くまでもフィクション
ですとお伝えしておこう。複数の人間が宮脇・
吉元・園田に投影されている。無論、エピソー
ドも虚実ないまぜである。
今後の予定
◆立川談幸
9月 17 日(木)『立川談幸の愛づらか百撰』
開演/ 19:00 場所/日暮里サニーホールコンサートサロン
料金/ 1500 円 お問合せ/ 03-3802-7111(町屋文化センター)
9月 23 日(水)『国立名人会』
開演/ 13:00 場所/国立演芸場
料金/ 3100 円 お問合せ/ 0570-07-9900
9 月 26 日(土)
『立川談幸落語会』
もかわいく一緒に歩いていると男の子が振り
忘れ得ぬ戦争の日々。
高校卒業後の進路について、父を相手に戦い、
演出/サカイハルト
元文部官僚、高校時代は映画少年だった 宮脇憲一 役
18 歳の時は?と聞かれても、いい思い出楽し
18 歳、高校を卒業するとき、友達と二人でス
かつらせんしょう●1956 年、福岡県生まれ。東京都立大泉高等学校卒業後、74 年、三笑亭夢楽に入門。前座名
「三笑亭小夢」。80 年に二つ目昇進。84 年、桂文生門下に移籍し「桂きん治」と改名。95 年3月に真打に昇進
し、「桂扇生」と改名。多数の独演会をこなすかたわら、小中学校や図書館での公演も数多く行う。2005 年の
アンデルセン生誕 200 年記念事業で童話を落語に改作し、デンマークでも演じたのが始まりで「アンデルセン
落語」というジャンルを確立。ミュージカルやオペラにも挑戦。
元編集者、高校時代は文学少年だった 吉元実 役
夢楽師匠に入門。気楽な毎日が待ってるはず
言って、朝から夜遅くまでずっと師匠の家で
CAST
落語をやる時は、近頃江戸っ子風にはなってきたものの、元は九州男児のこの私。
そんな私には楽しめる役。「こんな扇生、見た事ない」ってな姿を、どうぞご覧下さい。
男子(40 人位)NO.1 に輝いた。ただ、私は
桂扇生 のあの頃…
高橋郁子 のあの頃…
STAFF
が並んで座っていた。吉元実(立川談幸)と園田修(桂扇生)。彼らは、鹿児島の名門私立男子校の
立川談幸 のあの頃…
脚本
STORY
小さい店が軒を並べる新宿ゴールデン街。6席ほどで満員になる「ヴォルテール」には、2人の男
◆初音家左橋
寺脇研 のあの頃…
8 月 18 日(火)
『川崎ラゾーナ寄席』
企画・プロデュース
開演/ 18:30 場所/川崎ラゾーナ(5F)プラザソル
映画ばかり見ていた。高校 3 年の 1 年間で150
料金/ 2000 円 お問合せ/ 044-874-8501(プラザソル)
本は見たと思う。朝学校に行って朝礼で出席
9月 26 日(土)
『第 34 回 川崎市アートセンター しんゆり寄席』
を取るとすぐさま抜け出し鹿児島の繁華街天
開演/ 14:00 場所/川崎市アートセンターアルテリオ小劇場
お問合せ/ 044-955-0107(川崎市アートセンター)
10 月 30 日(金)『第 61 回 左橋の初音を聴く会』
開演/ 18:15 場所/池袋演芸場
料金/前売 2000 円 当日 2500 円 お問合せ/ 03-3971-4545
文館通の映画館へ。また 授業が全部終わる頃
に学校に戻り各授業の出欠を取った出席簿を
改竄して出席していたことに。模試を受ける
と嘘ついて親からもらった受験料などが映画
代に化 けた。とんでもない奴だね。で、映画評
を書いてはキネマ旬報にせっせと投稿。5 月
向きました。そしてその子はスキー場で彼氏
開演/ 14:00 場所/清瀬けやきホール
◆高橋郁子
ができ、私を置いて彼氏と遊んでました。
料金/ 2000 円 お問合せ/ 042-493-4011(清瀬けやきホール)
11 月 14 日(土)idenshi195 第2回公演 朗読劇『やわらかな鎖』
ピーターをモデルにした主人 公の芝居を書き、
18 歳、女の友情はもろいものだと知りました。
◆桂 扇生
場所/新宿 経王寺 お問合せ/ http://idenshi195.com
演出、出演も。10 月の体育祭では名物出し物
ぎぃ子 のあの頃…
私が高校生時代、地元のバンドにはまってラ
イブハウスに通っていました。しかし、どん
どん好きなバンドが解散していく……夢と現
実の間で揺れる彼らの唄を聞きながら、夢を
ヴォルテールのママ 元女子校演劇部部長 緒方洋子 役
9月 12 日(土)『桂扇生の「三軒長屋」を聞く会』
「恐るべき師匠たち……」
なんばまなみ●東京都生まれ。ニナガワ・スタジオ出身。
「にごり江」
(84、日生劇場)、
「血の婚礼」
(99、ベニ
サン・ピット)、
「グリークス」
(00、シアターコクーン)、
「身毒丸」
(02、さいたま芸術劇場他)、
「エレンディラ」
(07、さいたま芸術劇場他)、「ガラスの仮面」(08、さいたま芸術劇場他)、「雨の夏、三十人のジュリエットが
還ってきた」(09、シアターコクーン)などの蜷川幸雄演出作品を中心に数多くの舞台に出演。
難波 真奈美
叶えるべく映画の学校への入学に意気揚々と
している 18 歳でした。
青木寿江 のあの頃…
18 歳といえば、私は 8 月生まれなので、高校
3 年生の夏から冬にかけては大学受験でバタ
バタと落ち着かず、
翌年の春大学一年生となっ
て、栃木の親元を離れ寮生活が始まるという、
生活環境が激変した年でした。寮は二人部屋
でしたが、同室の彼女とはそりが合わず、3 か
ヴォルテールの常連、謎の酩酊女 役
月後彼女は退寮して行きました。
そしてまた夏、千葉の田舎の大学にも遅れば
せながら学生運動の気運が次第に高まり、寮
内でも度々集会が開かれ「総括」などという
言葉が声高に叫ばれるようになりました。
でもなんだかどこかで他人事のような夢見心
地の 18 歳でした。
開演/ 17:00 場所/上野東金屋ホテル「串金」
◆サカイハルト
料金/ 6000 円(料理・飲み放題付き)
9 月 24 日 ( 木 )∼27 日 ( 日 )
お問合せ/ 090-1882-8623(森谷)arison@ff.em-net.ne.jp
水島裕プロデュース公演「笑う朗読」
10 月 18 日(日)
『第 39 回 野毛不動寄席』
場所/サンモールスタジオ
開演/ 12:50 場所/横浜にぎわい座 のげシャーレ
5 人の作家による、日本初!(かと思われる)笑える朗読劇です。
「笑う朗読 HP」または「水島裕 Ameba ブログ」まで。
料金/2500円(弁当・お茶付き)
お問合せ/045-241-8034(太田) 詳しくは、
11 月 19 日 ( 木 )∼23 日 ( 月・祝 )
11 月 30 日(月)
『第 53 回 桂 扇生の会』
開演/ 18:30 場所/池袋演芸場
今回の、出演にあたっては、夫・栄祥の全面的な協力がありました。「ダ∼リン!特に病気
の愛犬のケアをアリガトオー、アイシテマァース。」
あおきひさえ●淑徳大学在学中、当時西荻窪にあった俳優養成所に入所の折、演出のサカイハルトと出会う。
芸能事務所や小劇団での活動後、結婚を機に一時引退。18 年前、在住地港区の助成金を受け活動している『麻
布演劇市』加盟劇団へ入団し5年の活動後、自ら劇団 麻布温泉劇場 を旗揚げし公演。また千代田区平和使節
団が長崎を訪問した際の語り部の話を舞台化した「試される夏」に出演。他に狂言を学び、鎌倉の銭洗弁天の
奉納狂言などを行う。
TV アニメ『スタミュ』今秋放送決定!
料金/前売 2000 円 当日 2500 円
お問合せ/ 03-3971-4545(池袋演芸場)
場所/阿佐ヶ谷アルシェ
◆ぎぃ子
知る人ぞ知る絶滅危惧種劇団『激弾 BKYU(ゲキダンビーキュウ)
』
映画『カミハテ商店』
青木 寿江
サカイハルト主宰劇団 30 周年プレミアム公演
『「おひらく行進曲」
∼フライング・ハイ・トリップ・ジジイの巻!』
(監督/山本起也 主演/高橋惠子)DVD で販売&レンタル中!
映画『ピンクとグレー』
観なきゃソンソン!笑って泣いて大忙し!
劇場まるごとの喜怒哀楽をお届けします !
お問合せ/ [email protected] http://www.bkyu.com
(監督/行定勲 主演/中島裕翔)2016 年公開予定!
洋子の娘、劇団女優 緒方茜 役
戦後 70 周年記念!ビフォアトークについて プロデューサー 寺脇研
本日はご来場誠にありがとうございます。今回の座組では見事なまでの最年少!この物語
と同じように、先輩方の話に頷き、驚き、生意気を言い……( 笑 ) 温かく見守って頂いて茜
ちゃんが生まれました。それでは、どうぞごゆっくり私達の物語を覗いていってください。
ぎぃこ●1991 年、兵庫県尼崎市生まれ。京都造形芸術大学映画学科卒業。その後、フリーの俳優として幅広く
活躍。主な映像作品は映画『カミハテ商店』(監督・山本起也、主演・高橋惠子)短編映画「世田谷ラブストー
リー」
(15、監督・行定勲。YouTube にて公開中)などに出演。舞台は「海の夫人」
(演出・広田淳一)など多数
経験。来春公開予定の映画「ピンクとグレー」
(監督・行定勲)にも出演。
ぎぃ子
芝居の後のアフタートークは、今観た作品についてさらに深く考えさせてくれるし、ゲストのある場合はその人の感想を聞
いて自分とは違う視点を知ることもできる。でも唯一の問題は、芝居を見終えてすぐに酒が飲めない点 ( 笑 )。
そこで今回、始まる前のトークを企画してみた。もちろん、お客さんが観る前だから内容に関する話はできない。だが、芝
居のバックグラウンドについての話題なら大丈夫。観る際の予備知識にもなるだろうし。
連日いろんなゲストをお呼びした。戦後 25 年の 1970 年、戦後 70 年の現在、ゲストの皆さんとわたしとで両方を語り合っ
てみたい。なにしろ、ちょうど舞台上に飲み屋のカウンターがあるわけだから。
の文化祭では同級生から生まれた人気スター、
の大仮装行列の構成、演出。物作り得意の同
級生たちに張りぼての巨大「よど号」をはじ
めさま ざまな趣向の物を作ってもらって盛大
にやった。その上、同じ 10 月には麻雀を覚え
てしまってのめり込む。三島由紀夫割腹自殺
のニュースも、授業抜け出して 麻雀中に聞い
た。いやー、忙しい毎日でした。
Side story
新宿ゴールデン街は、
こんなとこ
2015年
芝居の舞台となった新宿ゴールデン街。靖国通りから
花園神社の左手筋を入ると、神社の裏手に交番の灯りが
見える。その向こう側が、もうゴールデン街。太平洋
Suzy-Q
7月29日(水)∼ 8 月2日(日)
企画・プロデュース / 寺脇研
脚本 / 高橋郁子 演出 / サカイハルト
戦争後に建てられた木造長屋建ての店が狭い路地を挟
んで、ぎっしりと並んでいる。知らないと、どこに入っ
ていいのか分からないし、不安でもある。ご安心あれ。
『ゴールデン街★青春 酔歌』のパンフレットを持参すれ
ば、★マークのお店では常連さん同様に、歓待してくれ
る(多分)。気さくなママ、素敵なマスター、変な常連
……ぜひ、この機会に大人のワンダーランド・新宿ゴー
ルデン街へ足を運んでみてはいかが。
http://goldengai.jp/_userdata/201505.PDF
ようこそ皆さん、バー「ヴォルテール」に。
ここは新宿ゴールデン街…じゃなくて三丁目の「SPACE 雑遊」
ですが、飲み屋街の雰囲気を味わってください。そうそう、もし
よかったら終演後本物のゴールデン街も覗いてみてもらってもいい。
さて、この芝居はわたしが構想し、わたしの同級生たちに助け
られて幕開きの日を迎えました。いつも生意気だった「上から目
線」男に力を貸してくれた同級生たちに感謝、です。
ただ、だからといってこの芝居は、わたしの自己満足のための
ゴールデン街(G1)
あかるい花園5番街
ゴールデン街(G2)
まねき通り
★夢二
★汀
★クラクラ
★ぱいんつりー
★鳥立ち
★銀河系
★suzy-Q
歌舞伎町 1-1-10
歌舞伎町 1-1-10
歌舞伎町 1-1-9
歌舞伎町 1-1-6
歌舞伎町 1-1-7
歌舞伎町 1-1-7
歌舞伎町 1-1-5
電話:03-3209-3471
電話:03-3202-4567
電話:03-3209-3660
電話:03-3200-5918
電話:03-3205-2317
電話:03-3209-1246
20:00 ∼ 2:00
20:00 ∼ 2:00
19:00 ∼ 2:00
20:00 ∼ 28:00
ものでも、ある高校の内輪の同窓会ばなしでもないつもりです。
1970 年のあの頃の時代に青春を送り、戦後 70 年の今還暦過ぎ
の飲んだくれオヤジになっている三人の男の姿から、われわれの
暮らすこの世の中の変化、来し方そして今後の行く末を考えても
らいたいと思うのです。もちろん、能天気なオヤジである彼らに
ラ・サール 20 期生、ぼくらの芝居応援団について
ぼくらが高校3年生だった 1970 年。ひたすら受験勉強に励む奴、パチンコや麻雀にいそしむ奴、映画館に逃げ場を求める奴、
ガールフレンドとよろしくやる奴、万博までヒッチハイクで行った奴……翌年には、それぞれの場所で違う道を歩むことだ
けが決まっていた。
今回、寺脇が芝居を企画・プロデュースするということで、同級生に協力を呼びかけた。実に多くの同級生から協力を得る
ことが出来た。とても、ありがたい。また、たくさんの同級生も公演に来てくれることだろう。普段、演劇などとは無関係
だろうに。これをきっかけに芝居のおもしろさ、魅力に触れてもらえると嬉しい。
舞台の上では、45 年前のぼくらが居る。そして、客席には 45 年後のぼくらが居る。
どうか、あの夏、未来だけを見ていたころの気分に戻って、これからを生きてほしい。
ご協力、ありがとうございました。 (文責・プロデューサー補 吉原秀則)
ラ・サール 20 期、協力者の方々 ( 五十音順、敬称略 )
対しては女性や若者からの辛辣な批判も飛び出します。それらの
視点をも含めての来し方行く末談義を提供したいのです。
なお、三人のオヤジを演じてくれるのは押しも押されぬ真打落
語家のお三方です。わたしとの長年の付き合いに免じて慣れない
舞台に挑戦してくれました。三十数年前の前座時代から落語家修
業を共に送ってきた彼ら同士も、ある意味同窓生のようなもので
す。酒場のカウンターで繰り広げられる「ミニ同窓会」の雰囲気
を醸し出してくれることでしょう。女優陣との丁々発止のやりと
りをお楽しみください。
「ヴォルテール」で繰り広げられる一夜の酒場談義に、どうか皆
さんも耳を傾けていただけると幸いです。
企画・プロデュース 寺脇 研
荒木慎一郎 ★ 井畔能文 ★ 伊地知隆彦 ★ 甲斐國夫 ★ 海江田博士 ★ 渋谷正徳 ★ 反橋宗八郎 ★ 田中義幸 ★ 新里秀哲 ★ 日高雄二
姫野信吉 ★ 福島洋 ★ 福田進太郎 ★ 松元昭憲 ★ 山口龍平
出演 / 桂扇生 立川談幸 初音家左橋
http://g-suika.jimdo.com
◆お問合せ先/制作事務局 B-PLANT 〒214-0036 神奈川県川崎市多摩区南生田 7-17-18
[Tel]080-6885-6445 [E-Mail][email protected]
難波真奈美 青木寿江 ぎぃ子