平成27年5月上旬発行

57
Vol
2015
天神山だより
May
Index
■ リレーエッセイ
2
■ お知らせ・ピックアップレビュー
6
■ これからの催し物(展示室)
3
■ 催し物案内 2015年5月19日−7月19日
7
■ 利用者の声
8
■ これからの催し物(ホールほか)
4∼5
リレーエッセイ 「天神山とわたし」
第42回
私が表現するということ
私は特にアーティストを職
業としている訳でもない、ごく
普通の市民です。ですがここ
10数年、天神山文化プラザに
は頻繁にお世話になることが
あり、今回こうしたエッセイを
書かせていただくことをとて
も嬉しく思っています。
リレーエッセイの執筆にあ
高等学校教師
たり、自分の肩書きを表記して
松永 亜紀子 くださいとご依頼がありまし
た。
正直なんでも構わないのですが、自分を一般市民と
して考え、公的文書に記入する肩書きの「高等学校教
師」を記入することにしました。学校でデザインを教
えています。
そんな一般的な私が、どんな風に天プラと関わって
きたかを辿ってみたいと思います。
最初の大きな関わりは、
大学の卒業制作展です。大学
でデザインを学んだ私は写真集を制作し、大きな写真
パネル6枚と冊子を展示するつもりでした。
しかし、制
作意図や作品の在り方について見直し、搬入直前にパ
ネルの展示をとりやめました。スペースが大幅に縮小
し、
展示レイアウト係の同級生に大顰蹙を買いました。
次の大きな出来事は、天プラ開館50周年記念特別企
画 ダンス公演『あいまに』への出演です。
コンテンポラリーダンスに関わっていた私は、振付
家・舞踏家の三浦宏之さん手掛ける作品に、12名のダ
ンサーの一人として参加する機会を得ました。前川國
男氏が建築した空間を舞台に、現場でのクリエーショ
ンは約2ヵ月間に及びました。
演出家は新しい表現を求め、実験を繰り返します。
私はその度に自分のできることを模索しました。とい
うより自分の表現力や瞬発力のなさを痛感する日々で
したが、その反動で自分らしさが後々にじみ出てくる
ような気もしました。創造する過程と発表する瞬間の
記憶が身体に刻まれる体験でした。
2010年からは、犬島を舞台にしたアートイベント
「犬島時間」にダンスパフォーマンスで参加していま
す。そのクリエーションで、会期の3ヵ月くらい前か
ら天プラの練習室をお借りします。どんなテーマで、
どんなキーワードで、どんな風に創っていくのかを話
し合いながら、時にはメンバーと、時にはミュージシ
ャンと、時には一人だけで創作をしています。天プラ
の練習室は人気で、予約を取るのが大変なのですが、
直前にキャンセルが出ることもあって、週2∼3回の
ペースで利用させていただいています。私としては第
3練習室がお気に入りです。
最近の天プラでは、第一線で活躍するアーティスト
を招いたワークショップがよく企画されます。数日間
のワークを経て、舞台で発表することもありました。
こうした経験を通じ、アーティストに出会い、彼らの
思想や創作概念に触れることは、日常に多面的な視点
を与えてくれます。
天プラに出入りするうちに、職員の方と色々な話を
するようになりました。「今度こんな公演があります
よ」「いつかこんな企画が実現できるといいね」
「岡山
にこんなアーティストが来たらおもしろいのにね」な
どなど、よく廊下で立ち話をします。「こうなったらい
いのにね」と話したことが、実現することもあります。
だから私も「こんな意見を言ってみようかな」と気軽
に思うことができます。これは、社会が成熟している
からできるのではないでしょうか。
ごく普通に働く私にも、表現を通じて伝えたい思い
や動機があります。創作を通じ、伝えるということ、
創る勇気、喜び、苦悩、発見、出会い、衝動に遭遇し、
新しい表現を探求していけるのは、本当に幸せなこと
だと感じています。これは生きることのベースであり、
源ではないでしょうか。
こうした意識を、一般の市民が持続しながらどのく
らい高めていけるかは、周囲の環境と、感受性、表現
意欲に大きく委ねられていると考えています。
ごく普通の私が、他者との違いを知り、生みの苦し
みを味わい、伝わる幸せをかみしめ、人生を楽しむこ
とは何も特別なことではないはずです。人々の感じる
心を通じ、伝搬するものは何か。そこにはどんな表現
が広がっているのか。行き交うエネルギーの中で、自
分はどんな風に身を委ねていたいのか。
天神山と私を題材にして考えたとき、行き着いた思
考はそういった感じのことです。自由に夢を語れる一
般市民でいられるうちは、ここに足を運んでいたいな
と思っています。
■ 練習室・会議室の抽選会のお知らせ
下記のとおり抽選会を行いますので、施設利用を希望される団体の代表者はご出席ください。
【日時】平成27年6月2日㈫ 午前9時(開場は8時45分。9時20分までに使用申込書を提出ください)
【会場】天神山文化プラザ 第2会議室(3階)
【抽選対象日】平成27年12月1日∼平成28年2月28日(12月28日∼1月4日は除く)
【注意事項】 営利目的や政治・宗教活動にはご使用いただけません。
抽選後、会場でご提出いただく「施設等使用許可申請書」の内容(団体名、催物名、使用目的、使用
日時等)の変更、およびキャンセルはできません。
月曜日は抽選の対象に含みません。
また、
メンテナンス等のため、
抽選対象外の日時・施設がございます。
2 TENJINYAMA NEWS
これからの催し物(展示室)
岡山県文化連盟設立10周年×天神山文化プラザ開館10周年
「まちなかアート発見・再生プログラム」
屋外彫刻や壁画などの「パブリックアート」は、私たちに潤いを与えてくれる一方で、雨風にさらされ、設置当時の
魅力が損なわれているものも見られます。このため岡山県文化連盟は、設立10周年を記念する事業として、年間を通じ
て「まちなかアート発見・再生プログラム」を開催しています。本プログラムでは、
生活空間における様々なアートに注目し、その魅力を見直すための取り組みを実施
することで、街や生活を豊かにすることを目指しています。
平成26年11月の
「まちなかアート発見・再生プログラム」スタート展を皮切りに、
平成27年5月6日㈬∼17日㈰には「まちなかアート再生チャリティ展 10×10」
を開催し、プロ作家から趣味として作品制作を楽しむ人まで約300点の小作品を一
堂に展示。展示作品を対象としたオークションを行います。同時に、パブリックア
ートの美化や修復、まちなかアートの魅力を発見するワークショップなどの楽しい
取り組みも行います。
これからの取り組みとして、下記のプログラムを予定しております。地域におけ
るアートの役割をみんなで考える場としたいと思います。
■ まちなかアート再生実行 平成27年6月∼
「まちなかアート再生チャリティ展 10×10」でいただいた寄付金を基に、公園
や施設に設置された野外彫刻を中心に、施設の管理者との合意が得られたものから
清掃・修復を始めます(協力:岡山県美術家協会、岡山彫刻会)
。当面は、石山公
園、西川緑道公園、岡山県総合グラウンド、桃太郎大通り、岡山県天神山文化プラ
ザ、旭川緑地、浦安体育館前、岡山城堀周辺等を検討しておりますが、さらに、県
内各地の皆様方からの情報をお待ちしております。
■ まちなかアート発見・再生 ワークショップ 平成27年8月
「見るアート・つくるアート ∼まちなかアート探検とアルミホイルで動物づくり∼」
西川緑道公園を彫刻家と共に歩き、「彫刻ってどうやって作るの?」「どういう風
に鑑賞したらいい?」
「西川緑道公園に並ぶ作品の見どころは?」といったお話を聞
きます。あわせて、野外彫刻の清掃のデモンストレーションを見学。簡単な体験も
してもらいます。その後、岡山県天神山文化プラザに移動し、アルミホイルを粘土
のように丸めてくっつけて動物を作ります。
【日 時】8月7日㈮・8日㈯ 10:00∼16:30 ※両日とも内容は同じ
【会 場】西川緑道公園、岡山県天神山文化プラザ
【講 師】金盛秀禎(彫刻家)
、平田敦司(彫刻家)
【参加費】1人500円(材料費、保険料など)
【定 員】各回25人程度 ※小学生以上(低学年は保護者同伴のこと)
■ プログラムの取り組み展
(報告展) 平成27年春予定
平成27年度の「まちなかアート発見・再生プログラム」取り組みについての報告
展を予定しております。
平成28年度「天プラ・セレクション」参加作家公募のお知らせ
「天プラ・セレクション」シリーズは、岡山県ゆかりの作家を選抜し個展形式で紹介する、平成18年度から始まった
企画展シリーズです。
平成28年度の公募枠(若干名)の作家を募集します。通常はグループのみとさせていただいている天神山文化プラザ
で、あなたも個展開催を目指してみませんか?
【応募資格】岡山県内または在勤・在学の若手・中堅(おおむね50歳くらいま
で)の美術作家で、個展経験があるなど作品発表で活動実績を持ち、
制作活動を続けている方。
【公募期間】平成27年5月1日㈮∼6月10日㈬
※1次審査(書類)の後、通過者による作家選考展(公開プレゼン
テーション展 6月30日㈫∼7月5日㈰)を開催し、天神山文化
プラザの企画委員による選考で参加作家を決定します。
【申込・問い合わせ先】
〒700-0814 岡山市北区天神町8-54
昨年度の公開プレゼンテーション展
岡山県天神山文化プラザ内「天プラ・セレクション」事務局(担当:福田)
TEL 086-226-5005 FAX 086-226-5008 メール:[email protected]
詳しくは公募チラシをご覧ください。HP よりダウンロードもできます。
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これからの催し物(ホールほか)
■ 第38回「クラシックへのお誘い」∼SP レコードコンサート∼
SP レコードで聴く J.S. バッハの名曲
ブランデンブルグ協奏曲第3番、チェロ組曲のほか、小品の名曲をお届けします。
【日時】平成27年6月6日㈯ 14:00∼16:00
【場所】天神山文化プラザ 第1会議室(3階)
【料金】無料 【装置協力/SP 盤】富松重勝 【ナビゲーター】行正健志
■「DULL-COLORED POP
俳優たちのワークショップ」参加者募集!
今年9月の DULL-COLORED POP 岡山公演のプレ企画として、DULL-COLORED
POP 所属の俳優によるワークショップを開催します。トップバッターは、前回の公演
『アクアリウム』で時代錯誤な刑事を演じた大原研二さん。今回は「相手役からたく
さん感情をもらう」をテーマに、相手役からの影響をエクササイズを通して実感して
いただきます。演劇経験は問いませんので、どなたでも気軽にご参加ください。
※8月には DULL-COLORED POPの 俳優(東谷英人、中村梨那、塚越健一)によるワ
ークショップと、演出家・谷賢一のワークショップも開催予定です。詳細は次号の
天神山だよりおよびチラシ、HP 等でお知らせします。
【日時】平成27年6月21日㈰ 9:30∼16:30 ※休憩あり
【場所】天神山文化プラザ 第2会議室(3階)
【講師】大原研二(DULL-COLORED POP)
【参加費】一般3,000円、学生・中高生1,000円 【対象】中学生以上 【定員】20名
【応募・問い合わせ先】
氏名、住所、年齢、性別、電話番号、舞台経験の有無を明記の上、平成27年6月
14日㈰までにメール、郵送、FAX もしくは天神山文化プラザ2階文化情報センター
にてお申し込みください。
(担当:菅田 メール:[email protected] TEL
086-226-5005 FAX 086-226-5008)
■
平成27年度天プラ・ホールセレクション
横浜ボートシアター『恋に狂ひて』岡山公演
平安時代。二条蔵人清平の息子「愛護の若」は、観音から母の命と引き換えに授かっ
た子であった。しかし継母に懸想せられ、霧降の滝に入水自殺してしまう。継母も愛
護の若の父親に簀巻きにされ滝に入水。のちに大蛇となり「愛護の若」の死骸を頭上
に載せ現れる。そして、愛護の若に関わった108人すべてが霧降の滝に身を投げる ―。
ダイナミックな語りと身体表現、哀調をおびた調べに、動かない人形たちと俳優が
感応しながらかつてない劇を織りなす。昨年初演の好評にこたえ、待望の岡山公演!
【日時】平成27年6月24日㈬ 19:00開演
25日㈭ 14:00、19:00開演(開場は30分前)
【場所】天神山文化プラザ ホール(1階)
【脚本・演出・人形・仮面】遠藤啄郎 【節付け・弾き語り】説経節政大夫
【料金】前売:一般3,500円、学生2,000円(当日:一般4,000円、学生2,500円)
【チケット取扱】天神山文化プラザ 文化情報センター(2階)
横浜ボートシアター TEL 080-6737-5208 メール:[email protected]
マルメロ TEL 03-5627-7583 メール:[email protected]
<関連企画>仮面ワークショップ
ルコック国際演劇学校やアジアの仮面劇の影響を受けて、遠藤啄郎と劇団が独自に
発展させてきたワークショップ。近代化で失われたものを発見し、 仮面を使うこと
によって自分の課題を発見する ための試みです。演劇経験のない方も歓迎します。
【日時】平成27年6月23日㈫ 18:30∼
【場所】天神山文化プラザ ホール(1階) 【講師】遠藤琢郎
【料金】一般2,000円、学生1,000円 【定員】20名
【応募・問い合わせ先】
氏名、住所、年齢、性別、電話番号、舞台経験の有無を明記の上、平成27年6月
21日㈰までにメール、郵送、FAX もしくは天神山文化プラザ2階文化情報センター
にてお申し込みください。
(担当:菅田 メール:[email protected] TEL
086-226-5005 FAX 086-226-5008)
4 TENJINYAMA NEWS
撮影:古屋均
横浜ボートシアター
’
81年、横浜 JR 石川町駅前の運河に浮かぶ
木造はしけを劇場として活動を開始。’
82年
に「小栗判官・照手姫」を初演し、各国の
演劇祭で大きな評価を得る。’
96年にインド
ネシア国立芸術大学と共同で「耳の王子」
を創作・上演するなど国際的な活動にも力
を注いでいる。’
01年、横浜トリエンナーレ
2001に参加。現在は、船劇場第七金星丸を
拠点として創作活動を行っている。11年上
演した「賢治讃の仮面劇」は、シアターΧ
国際舞台芸術祭2012に参加。主宰の遠藤啄
郎は、「小栗判官・照手姫」脚本・演出に対
し、1984年、第18回紀伊國屋演劇賞。2001
年、横浜文化賞を受賞。劇団は、日本文化
デザイン賞他。
これからの催し物(ホールほか)
■ 天プラ・ワークショップシリーズ① 玉井翔4コマダンスワークショップ
たとえば、
「ダンス×あいさつ」では、おじぎするという常識をいったん忘れて、
違うアプローチでの動作を見つけてみたり、「ダンス×物」では、炊飯ジャーのイメ
ージを払拭して、新たなモノに変換してみたり…。「コラボレーション」をキーワー
ドに4日間のワークショップを経て、最終日には発表会も行います。ダンス経験は問
いませんので、どなたでも気軽にご参加ください。
【日時】平成27年7月2日㈭ 18:30∼21:30/3日㈮ 18:30∼21:30
4日㈯ 13:00∼21:30/5日㈰ 10:00∼15:00
※5日は18:00よりショーイングのため、15:00以降リハーサルの可能性あり。
【場所】天神山文化プラザ ホール(1階)ほか
【講師】玉井 翔
【定員】20名(定員になり次第、締め切ります) 【締切】6月29日㈪
【料金】4日間通し8,000円、
2・3日各2,000円、
4日4,000円 学生はいずれも半額
(5日のみの参加はできません) ショーイングの鑑賞料500円
【申込先】氏名、住所、電話番号、年齢、舞台経験の有無を明記の上、メール、郵送、
FAX もしくは天神山文化プラザ2階文化情報センターにてお申し込みく
ださい。メールの場合は、件名に「4コマダンス 申込」としてください。
(担当:菅田 メール:[email protected] TEL 086-226-5005 FAX 086-226-5008)
玉井翔(たまい しょう)
’
82年生まれ。
’
01∼’
04年松山大学ダンス部に
所属。’
03年 JCDN「踊りに行くぜア vol.4」
出演。’
07年に拠点を岡山に移し、’
08年より
岡山大学外部コーチ、’
11年より学芸館高等
学校ダンス部外部コーチに着任する。代表
作に’
09年たまいたち「propose」
、’
14年たま
いくこ「dummy-chan」など。また、’
08年よ
り男性ダンスグループ bitter quartet に所
属し、’
13年単独公演「男の本気百選」に総
合演出として参加。
■ 平成27年度天プラ講座シリーズ①「曽和敏明の語り講座」
参加者募集!
夏目漱石の小説「夢十夜」をもとに、
声の出し方、
作品の読み解き方、「語り」と「朗
読」の違いなど、
語るという表現方法について楽しく学んでいきます。朗読をさらに深
める「語り」の世界を一緒に体験してみませんか? どなたでもご参加いただけます。
講座終了後には、希望者による発表会を開催します。夏の夜にふさわしい怪談語り
を受講された方と一緒に創っていきます。ふるってご参加ください。
【日時】7月16日㈭ 18:30∼21:00/17日㈮ 18:30∼21:00
18日㈯ 13:30∼17:00/発表会 19:30∼
【場所】天神山文化プラザ 第2会議室(3階)
※発表会は18日㈯第3展示室前のロビー(2階)にて行います。
【講師】曽和敏明 【料金】3,000円(3日間、テキスト代込み)
【定員】15名(3日間通しで参加される方を優先)
【締切】7月7日㈫必着(定員になり次第、締め切ります)
【申込先】住所、氏名、電話番号、朗読・演劇経験の有無を明記の上、メール、郵送、
FAX もしくは天神山文化プラザ2階文化情報センターにてお申し込みく
ださい。
(担当:菅田 メール:[email protected] TEL 086-226-5005 FAX 086-226-5008)
昨年夏の「古市福子の語り講座」発表会の様子
曽和敏明(そわ としあき)
岡山市在住。劇団あかしあの会、劇団ひび
き等に所属して、長年、演劇活動を続け、
その後、ミュージカルの演出等を手掛ける。
’
95年に「朗読塾」、朗読グループ「木の実」
を設立。代表者として、小説や民話、詩を
もとに、舞台での新しい朗読の世界を創作、
毎年精力的に公演活動を続けている。
平成27年度 天神山文化プラザ土曜劇場一覧
土曜劇場は、公募によって選ばれた県内の団体の発表の場として当館のホール
を提供する、昭和37年から続く試みです。
平成27年度の天神山文化プラザ土曜劇場の劇団および公演作品は、次のとお
り決定しました。公演の詳細については、天神山だよりもしくは HP にてお知ら
せします。
6 月 6 日∼ 7 日
岡山県高等学校演劇協議会岡山A地区 実験劇場
8 月 8 日∼ 9 日
劇団破魔矢座『今度は愛妻家』
9 月26日∼27日
岡山県高等学校演劇協議会岡山B地区 地区大会
10月10日∼11日
岡山ろう者劇団夢二『花の如く 鳥の如く』
平成26年度土曜劇場
12月19日∼20日
白萩の会 永瀬清子『永遠の半球 ∼しぶきがあがるとこ
みゅーじかる劇団きんちゃい座・劇団ひびき
ろに∼』
合同公演『赤ずきんちゃんの森の狼たちのク
リスマス』より(撮影:ゆきを)
1 月23日∼24日
劇的集団転機与砲『FLAME ∼魂の炎∼』
2 月20日∼21日
劇団こすもす『真砂女』
※公演内容は変更する場合があります。ご了承ください。
TENJINYAMA NEWS
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お知らせ・ピックアップレビュー
■ 平成27年度の発行物
下記のとおり、自主企画展の図録・記録集を発行します。冊子をお求めの方は、天
神山文化プラザ2階文化情報センターまでお願いいたします。
「アートの今・岡山2014 ― 時のカタチ ―」展覧会図録 500円
収載作家:井手豊、北川太郎、黒田武志、佐藤有紀、柴川敏之、高本敦基、
堀口華江、眞嶋青、山口聡一郎、和田文都
「サラリーマン・コレクター展」記録集 500円
平成27年1月6日∼18日に開催した天神山文化プラザ企画展「サラリーマン・コ
レクター展」の記録集。会期中の対談(藤原義人×山本冬彦×森山知己×立島惠)
を中心に、コレクターの寄稿や出品作品の一部を掲載。
天プラ・セレクションの個別冊子
(左2冊)
と
「アートの今・岡山2014」の図録(右)
「平成26年度 天プラ・セレクション」記録集 1,000円
(各作家の個別冊子1冊200円)
平成26年度より、作家毎の冊子も発行します。記録集はそれらをすべて合本した仕
様となります。平成27年5∼6月発行予定。
収載作家:藤原裕策、加藤晋平、胡桃澤千晶、真部剛一、宮崎政史、片山康之、
三宅良史
「サラリーマン・コレクター展」記録集
■ あなたも天神山文化プラザのサポーターに!!
天神山文化プラザの主催事業は、各財団の助成のほかに「天神山文化プラザ文化振
興会」
の助成によって成り立っています。
「天神山文化プラザを支援して県内の文化・
芸術活動に寄与したい」という方(個人・団体)は、「天神山文化プラザ文化振興会」
にご加入ください。
なお、会員様には当館の主催事業(ホール・セレクション、日本のうた講座、土曜
劇場等)に無料でご招待するほか、院展・県展・伝統工芸展等の入場券の進呈、天神
山だよりの送付など、さまざまなご優待がございます。
【加入の方法】
所定の申込用紙をご提出のうえ、
年会費
(1口1万円)を添えてお申し込みください。
<お申込・お問い合せ先>
〒700-0814 岡山市北区天神町8-54(天神山文化プラザ内)
天神山文化プラザ文化振興会事務局(担当:花田、藤原) TEL 086-226-5005
ピックアップ・レビュー
Pick Up
■ 天プラ・セレクション vol.65
REVIEW
三宅良史展 日本画×インスタレーション 会期:平成27年3月24日㈫∼29日㈰
三宅にとって「日本画」とは、どのような存在なのか?
会場で三宅自身によって制作・配布されていた「MIYAKE YOSHIFUMI artworks guide」という小冊子をあえて手にと
り、さらにことさら小さな文字で詰め込まれたあの文章を読み、向き合った方なら、いくらかでもその手がかりを得ら
れたのかもわからない。また、世に溢れる「日本画」をイメージする時、半ばミスマッチと思われる言葉の組み合わ
せ、「日本画×インスタレーション」という今回のタイトルからなんらかのヒントを受け取ることは可能だろう。三宅
の制作において「言葉」の果たす役割は大きい。
問題意識を持ち、制作・発表を通して社会、もしくは他者に何かを問う姿勢は、今を生きる創作者として当然の姿に
違いない。また作品を通して何が問われているのか、作者が何を発しているのかを見て取ろう、感じようと試みるの
は、今度は観者の姿となる。ただしこの観者の姿は、あくまで一つのそれであっ
て全てではない。難しいことを言わず、考えず、ただ見るだけ、そして会場に足
を運ぶだけというかかわり方もあるのだ。あえて言うならその関わり方は、その
場で生まれ作られる。
三宅自身が描くこと、そして空間、場を創り出し、こうして他者と関わる行為
によって何を見出すのか? また今回、見出したのか? 答えは、必要ないのかも
わからない…が、まだ見ぬ誰かの灯りにはなったのではないか。「日本画」は、
一つではない。
(天プラ・セレクション推薦委員/美術家 森山知己)
6 TENJINYAMA NEWS
岡山県天神山文化プラザ 催し物案内 2015年5月19日−7月19日
※掲載内容は、
4月30日現在のものです。主催者の都合による変更がある場合もありますので、
ご了承ください。 は主催もしくは共催事業です。★印は未定の展示室です。
展示室
開催期間
ART SCHEDULE
第1展示室
大 室
第2展示室
小 室
大 室
岡山商科大学創立50周年記念展示会
5/19㈫∼ 岡山平和美術展
5/24㈰ 油絵70点、水彩30点、詩15点、立体10点、 「大学」って何? 何するところア
書5点<岡山平和美術会>
5/26㈫∼ 中・四国行動美術展
5/31㈰ 油絵40点
<行動美術協会 中・四国事務所>
第3展示室
小 室
約50点<岡山商科大学同窓会>
第15回坤の会
日本画作品展
日本画50点
<坤
(つち)の会>
第4展示室
陽のあたる岡 第5回記念展
油絵・アクリル画50点、彫刻10点
<一陽会岡山グループ>
第5展示室
グループいろの旅
人 クレパス展
クレパス画40点
<クレパス画>
マスカットの詩
グループ絵画展 エムズ EXPO 特別展
油絵・水彩画等40∼50点 絵画・書等約100点<エムズ EXPO>
<マスカットの詩グループ絵画展>
岡山聖句書道展
【開会5月29日】
書60点
<聖句書道会>
6/2㈫∼ 第81回東光展岡山会場
6/7㈰ 油絵135点、水彩3点、版画2点/大人600円、その他の方は無料<㈳東光会岡山支部>
6/9㈫∼ 第46回道文展
6/14㈰ 書120∼200点<道文書道会>
メタルワークス2015
6/16㈫∼ 金属素材による造形・工芸・
6/21㈰ アクセサリー等
アイの会展
第13回渓雲書道会展
書300点<渓雲書道会>
デッサン・水彩等
約50点
<アイの会>
第34回岡山県郷土文 第8回
岡山写真同好
化財団会員作品展
絵画約100点、写真等約40点 会作品展
第17回
龍翔会展
<メタルワークス
(金属展)>
<(公財)
岡山県郷
土文化財団>
写真約50点
<岡山写真同好会>
第67回朝陽書道会展
第2回岡山県能面
協会新作能面展
★
書250点<朝陽書道会>
能面・狂言面70点
<岡山県能面協会>
6/23㈫∼
6/28㈰ 【開会6月26日㈮】
6/30㈫∼ 岡山県独立書展
7/5㈰ 書84点<岡山県独立書人団>
7/7㈫∼ 第14回翆陽展
7/12㈰ 油絵80点、墨絵40点、水彩30点
<翆陽会>
岡山写真家集
7/14㈫∼ 団展
7/19㈰ 写真60点
<岡山写真家集団>
写真約40点
<ジャンプ>
水彩画約45点
<青の会>
第47回
筍影会写真展
日本大学芸術学部
岡山江古田会展
写真65点
写真60点等
<筍影会(岡山市医 <日本大学芸術学
師会写真同好会)> 部岡山江古田会>
書約50点
<龍翔会>
※第1展示室同様
合同展(木彫・書道)
木彫50点、書50点
<木彫 望月笙子・書道 遠藤稔>
AJAC 2015
岡山展
第28回
岡山きりえ展
油絵約60点
<AJAC 岡山>
きりえ約35点
(公開プレゼンテー
(詳細未定)
<岡山きりえの会> ション)
手作りアートの世界 クラフトフェスタ
人ひと会展
2015 せとうち花倶楽部【開会7月8日㈬】 油彩・水彩・
ポーセラーツ&白磁ペイント約400点、 アクリル等150点
押し花約100点、グラスアート等約270点 <人ひと会>
<せとうち花倶楽部>
<環展>
第19回青の会
水彩画展
第67回朝陽書道会展【開会6月26日㈮】
津嶋久仁香写真教室
第26回環展
邦香会第13回写真展 絵画・彫刻・書・写真・革・漆芸約40点
写真40点
<邦香会>
ジャンプ
写真展
平成28年度天プラ・セ
レクション作家選考展
第13回
Jupiter の会展 山里会習作展
<ジュピター>
油絵・水彩等35点
<山里会>
山陽新聞カルチャー 第11回四季彩
吉田写真教室写真展 写心写真展
中島フォトクラブ
岡山教室写真展
写真80点
写真48点
<山陽カルチャー写真クラブ> <四季彩写心>
写真42点
<中島写真教室岡山>
ホール HALL SCHEDULE
開催日
催 し 物 名
6/6㈯ <平成27年度天神山文化プラザ土曜劇場>
6/7㈰ 高校演劇 A地区発表会
6/13㈯
高校演劇 B地区発表会
6/14㈰
開 催 時 間
料 金
未 定
無 料
未 定
無 料
18:30∼
一般 2,000円 学生 1,000円
横浜ボートシアター公演関連企画
6/23㈫
仮面ワークショップ 講師:遠藤琢郎
主催者等
天神山文化プラザ
086-226-5005
天神山文化プラザ
086-226-5005
天神山文化プラザ
086-226-5005
24日㈬ 19:00開演 6/24㈬
一般 前売 3,500円/当日 4,000円
天神山文化プラザ
横浜ボートシアター『恋に狂ひて』岡
25日㈭ 14:00、19:00開演
6/25㈭
学生 前売 2,000円/当日 2,500円
086-226-5005
山公演
(開場は30分前)
2日㈭・3日㈮ 18:30∼21:30 4日間通し8,000円、2・3日各2,000円、
7/2㈭
4日㈯ 13:00∼21:30
7/3㈮ <天プラ・ワークショップシリーズ①>
4日4,000円 学生はいずれも半額 天神山文化プラザ
(5日のみの参加はできません)
086-226-5005
5日㈰ 10:00∼15:00
7/4㈯ 玉井翔4コマダンスワークショップ
ショーイングの鑑賞料500円
ショーイング 5日㈰18:00∼
7/5㈰
<平成27年度天プラ・ホールセレクション>
● その他の施設を使った企画
開催日
催 し 物 名
開 催 時 間・場 所
料 金
小学5年生
以上・一般
1,000円
主催者等
5/30㈯ 『オリジナル額を作ってみよう!』
13:30(3時間程度)
地階 第1練習室
5/31㈰ 『額えらびワークショップ』
10:30(1時間程度)
3階 第2会議室
無 料
天神山文化プラザ
086-226-5005
14:00∼16:00
3階 第1会議室
無 料
天神山文化プラザ
086-226-5005
講師:上田久利(彫刻家) ※要事前申込 定員20名
協力:株式会社アムス ※事前申込不要 随時参加可
第38回
「クラシックへのお誘い」∼SP レコードコンサート∼
6/6㈯ SP レコードで聴く J.S. バッハの名曲
ブランデンブルグ協奏曲第3番、チェロ組曲のほか、小品の名曲をお届け
ナビゲーター:行正健志 装置(SP盤協力):富松重勝
6/21㈰
DULL-COLORED POP 俳優たちのワークショップ
講師:大原研二
7/16㈭ <平成27年度天プラ講座シリーズ①>
7/17㈮ 曽和敏明の語り講座
7/18㈯ 講師:曽和敏明
天神山文化プラザ
086-226-5005
9:30∼16:30 ※休憩あり
一般 3,000円 天神山文化プラザ
3階 第2会議室
学生 1,000円
086-226-5005
16日㈭・17日㈮ 18:30∼21:00
3,000円
天神山文化プラザ
18㈯ 13:30∼17:00/発表会 19:30∼ (3日間、テキ
086-226-5005
スト代込み)
3階 第2会議室
TENJINYAMA NEWS
7
利用者の声
二宮令児さん(サックス演奏)
今回は、土曜日の午後にお一人でサックスの練習をされ
ている二宮さんにお話しを伺いました。
― 天神山文化プラザの練習室を利用するようになったきっ
かけは何ですか?
ここ2年ほど岡山に単身赴任中なのですが、前任地の新
潟で、手頃な料金で練習室を貸す公共の文化施設でサック
スの練習をしていました。岡山にも似たような施設がない
かと思い、ネットで「防音」
「練習室」で検索してヒットし
たのが天神山文化プラザでした。
アルトサックスを吹く二宮さん。手前の機械が30㎏もあるというスピーカーシ
ステムです。(天神山文化プラザにもあるのですが、使用料節約のため持ち込
まれているとか)
― いつも荷物が多い印象ですが…。
スピーカーシステムが一番大きいですね。練習は、楽器演
奏はもちろん、ウィンドシンセサイザー(電子管楽器)です
ることもあります。多種の音色を提供する「サンプルタン
ク」とスピーカーシステムをつなげば、いろんなパターンの
表紙の写真
5月6日の「忍者 街をあそぶ七」のイベントで、同日が初日
の「まちなかアート再生チャリティ展 10×10」にちびっこ忍者
が忍び込み、展示作品を見ながら謎解きに挑戦しました。
撮影:ゆきを
演奏を楽しめます(
「サンプルタンク」とはスマートフォン
編集後記
からでもダウンロードできるアプリだそう)
。それから、萩
桜が散ったかと思うと、一気に初夏の陽気です。そうこうする
うちに梅雨が始まって、あっという間に真夏に突入するでしょう
か…。今年は天神山文化プラザの開館と岡山県文化連盟の設立10
周年です。記念事業に追われ、気がつけば1年が終わっていたと
いうことのないよう 今 を楽しまなくてはと思うこの頃です。
広報担当:藤原
4月から天神山文化プラザ所長に就任した花田修一です。天プ
ラ10周年の記念すべき年に大役を担い、責任の重さを感じていま
す。岡山の芸術文化活動の拠点として愛されてきたプラザ。ここ
に来ると、日常とは違う感動や喜び、刺激、人との出会い、そう
したものが一層実感できる場になれば、と思っています。プラザ
を愛する関係者みんなの力で。
所長:花田
原隆の「めちゃモテアルトサックス」という楽譜と演奏、ピ
アノ伴奏つきのカラオケ CD がセットになったものもあっ
て、これさえあれば独学が可能です。ある程度演奏できるよ
うになったら、遠方に住む家族に聴いてもらえるようにス
マートフォンで動画を撮って YouTube にアップしていま
す。
― そこまでデジタル機器を使いこなしているとは知りませ
んでした。すごいですね。
あ、でも、本物の楽器には叶いませんよ。シンセサイザー
は、曲調や指の運び方をつかむにはいいのですが、そればか
― 編集・発行 ―
2015年5月発行
りやっていると、本物の楽器を吹きたいフラストレーショ
ンが溜まってきます。そこで、思い切り大きな音が出せる天
神山文化プラザの練習室が必要なんです。サックスの体中
に音が響く感じは、ウィンドシンセサイザーでは得られま
せん。
指定管理者 公益社団法人岡山県文化連盟
〒700-0814 岡山市北区天神町8-54
Tel:086-226-5005 Fax:086-226-5008
http : //www.tenplaza.info/
休館日/月曜日・年末年始(12月28日∼1月4日)
― お一人での演奏を満喫されていますが、誰かとコラボ演
奏したいと思うことはないですか?
最近、知人に紹介されて、ピアノ講師の方とコラボ演奏し
ました。初めての経験でしたが、とても楽しかったですね。
ピアノ発表会にも出演しないかと誘われて、どうしようか
検討中です。
― それなら、9月の天プラ文化祭に出てください。ジャズ
ヴォーカルのグループとコラボしたら面白そうです。
あぁ、ジャズヴォーカルは面白いかもしれません。練習時
間があえば、ぜひご一緒したいですね(笑)
。
8 TENJINYAMA NEWS
JR 岡山駅から市内電車/東山行「城下」下車 徒歩5分
JR 岡山駅からバス/藤原団地行「天神町」下車