小林先生の法律相談 P09

小林先生の法律相談
本国籍の母親とが離婚し、日本
国籍の母親が親権者に指定され、
子供は日本で居住していたとこ
ろ、 父 親 が 自 国 に 帰 る に あ た
り、母親に無断で子供を自国に
連れ去った事件が発生しました。
ハーグ条約によれば、このよう
な場合、国際的な共助により父
親は、連れ去った子供を日本に
とりあえず帰国させなければな
らなくなります。すなわち、親
権者の了解や裁判所の許可なく、
一方の親が、一六歳未満の子供
を国外に連れ去った場合に、元
の居住国の一定の機関に救済を
申立てれば、国際的な共助によ
り、子供を連れ去った親は、そ
の子供を元いた国に返さなくて
はならなくなるのです。子供を
元いた国に戻し、そこで改めて、
子供の養育監護についての、協
議や裁判手続きが行われること
になります。日本では、まだこ
の 条 約 を 批 准 し て お り ま せ ん。
したがって、前記事例では、国
際的な共助により連れ去られた
子供を日本に戻してもらうこと
が出来ません。
日本の民法では、夫婦が離婚
したとき、いずれか一方の親が
親権者に指定されます。特に幼
利率、その他詳しくは
本支店窓口にお問い合わせ下さい。
分
分
分
分
親に引き渡さざるを得なくなり
ます。この親権制度をめぐる国
際的な相違が、日本のハーグ条
約の批准をためらわせていると
も言えます。アメリカ、フラン
スなどの諸外国では、父親の子
に対する権利を尊重するよう求
め、子供を実力によって奪取す
ることを防止するため、日本も
早 く こ の ハ ー グ 条 約 を 批 准 し、
日本にも然るべき救済機関を設
置するよう強く求めております。
無料法律相談日
《日 時》
●4月2日㈮ 午後1時
●4月 日㈮ 午後1時
●5月7日㈮ 午後1時
●5月 日㈮ 午後1時
《場 所》
本店相談室
《弁護士》
●たかさき法律事務所
・弁護士 栗 原 秀 和
無料税務相談日
《日 時》
●4月9日㈮ 午後1時
《場 所》
本店第1会議室
《税理士》
●税理士 塚 越 義 和
《予約・問合せ》
本店金融共済部
分
TEL 352 5288
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※どちらのご相談に関しても予め
電話予約をお願いいたします。
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児等では、母親が親権者に指定
される例が殆どです。これに反
して、外国では、離婚しても双
方が親権を有する制度であった
り、親の経済的安定性が重視さ
れ、父親が親権者に指定される
ことも多いと聞きます。夫婦や
親権に関する法的制度が日本と
異なっているのです。このこと
から逆に親権を否定された母親
が思いあまって子供を連れて日
本に帰国してしまう事例も多く
出てきます。日本がハーグ条約
を批准しておれば、母親は、子
供を元いた国にとりあえず戻さ
な け れ ば な り ま せ ん。 し か し、
元いた国に戻せば、親権は否定
されておりますので、子供は父
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今話題のハーグ条
約とはどんなこと
が問題となってい
るのですか?
国際結婚が増える一方で、離
婚も増加しています。離婚に際
し て、 子 供 の 養 育 を め ぐ る 争
いが生じることも多くありま
す。そこで、国際的な子供の引
渡しをめぐる紛争について、迅
速、適切に子供を元居住してい
た国に戻す制度を確立し、子供
を実力によって奪取することを
防止しようとする国際的な取り
決めが、一九八〇年オランダの
ハーグで締結されました。これ
が、子供の奪取に関するハーグ
条約と言われるものです。
日本でも、外国籍の父親と日
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Question
QA