日本ボーイスカウト北海道連盟

〔平成23年度北海道連盟プロジェクト研究資料〕
パトロール・システムとは・・・・
この絵を見てあなたは、何を感じますか?
平成23年7月
日本ボーイスカウト北海道連盟
パトロール・システム研究会
1
平成23年度、北海道のボーイスカウトは次の方針、目標のもと運動の推進を図ることを年次
総会において確認されました。
《北海道のボーイスカウト運動推進基本方針(テーマ)
》
=原点回帰=
北海道のボースカウト運動推進に携わる全ての指導者・団委員等運営者は、創始者B-Pの
提唱した「ボーイスカウトの青少年教育運動」
、下田豊松先達をはじめ北海道のボーイスカウト
運動の先輩諸氏の想い・足跡をふまえて、スカウティングの基本を見つめ直す原点回帰のもと、
北海道のスカウティング新世紀を開きます。
《北海道のボーイスカウト運動推進重点目標》
1
2
3
4
5
6
現代社会の状況に応じて、ボーイスカウトの教育運動の基本原則を確認して、
ボーイスカウトの教育運動推進の単位である「団・隊」の機能充実を図るため、
北海道連盟は、団(隊)
、地区が推進するボーイスカウトの教育運動を支援して、
社会から信頼される指導者として自身を磨き資質向上に努め
充実した青少年教育プログラムを展開することにより、
地域社会から必要とされる青少年教育・健全育成運動に発展するよう
地域社会と連動して、スカウティングの楽しさを一般の人々に広め、
加盟員の定着・拡大に努めます
北海道のボーイスカウト運動推進基本方針、重点目標に基づき14の「重点活動項目」を設定
しました。
3 パトロール・システムで原点回帰~スカウトにより充実したスカウティングを~
〔ねらい〕 スカウト・指導者のスキルアップ。
〔趣 意〕 スカウト運動での教育活動の基本である「パトロール・システム」をもう一度見直
してその充実を図り、よってボーイ部門の活性化と指導者のスキルアップを図ります
〔方 法〕
(1) 「パトロール・システム研究会」を構成して、
“パトロール・システム:ハンドブック”
の作成とレファレンスサービスを行います。
(2) 地区・団・隊は「パトロール・システム」を“強く意識した”活動を行い、地区RTや各
種研修会等でパトロール・システムを実践状況の交流、課題検討などを行います
(3) 地区や団からの要請により「パトロール・システム研究会」
(仮称)メンバーが、地区訪
問支援、アドバイスを行います。
この冊子は「パトロール・システム研究会」が作成したハンドブックの初版です。
この冊子をもとに、隊活動での実践を重ねハンドブックを補強していきます。
パトローリングについての実践事例、質問、意見、相談を北海道連盟事務局に
お寄せください。
2
べーデン・パウエルが提唱するパトローリング
パトロール・システムは、スカウト訓練が他のあらゆる組織の訓練とは異なる点で唯
一の、そして不可欠な特徴である。そしてこのシステムが適切に適用されるなら、間違
いなく成功をもたらす。
隊長にとって、パトロール・システムから得られる計り知れない価値を認識すること
は大切である。それは隊にとって永続的な活力と成功に対する最高の保障である。
パトロール・システムで、(略)何よりも大切なことは、班は個人にとって性格を養
成する学校であるということである。
班長にとって、パトロール・システムは責任と指導者としての資質を身につける実践
の場となる。スカウトにとっては、全体の利益のために自分自身を従わせるということ
や、協力とよき仲間意識というチーム精神に含まれる自制心や自己管理の基本的な要素
をもたらしてくれるものである。
このシステムから第一級の成果を得るためには、少年指導者に全面的な自由裁量を与
えなければならない。部分的な責任しか与えないなら、部分的な成果しか手にできない
だろう。
このシステムの主な目標は、少年たちに責任を負わせることで隊長の面倒を少なくし
ようということではなく、むしろこれが性格を伸ばすための手段としては最もよい手段
だからである。
成功を望む隊長はパトロール・システムとその方法について書かれたものを学ぶだけ
でなく、それらに示されたものを実践しなければならない。重要なことは物事を実行す
ることであり、絶えず試みることによってのみ、班長やスカウトたちは経験を積むこと
ができるのである。隊長が彼らにやらせればやらせるほど、彼らの反応は大きく、力強
さと性格を勝ち取るであろう。
3
『グループワーク』についての考察
〔グループワークの定義〕
グループワークとは個人がグループのプログラム活動に参加することで、メンバー間相互の
影響をうけ個人が変化(成長、発達)する援助の過程をいう。
〔グループワークの展開過程〕
1.準備期…個人の生活、感情、関心事、心配事を理解し援助の過程で起こりうることを予
測する。
2.開始期…個人を集団になじませる。提供する援助が個人の期待要求と一致するのかを確
認。
3.作業期…集団独特の行動、物の考え方が生れる。相互作用の様子を観察し具体的な目標
を明らかにする。
4.終結・移行期…集団活動を終わらせ評価する。グループワークの意義や学んだことを明
らかにして個人のアフターケアの援助をする。
〔スポーツ界の自主的なグループワークの実例からの考察〕
数ある集団スポーツの中より高校ラグビーと大学アメフトを取り上げよう。
☆ М高の校風は「自主自律」ラグビー部活も生徒がすべてを仕切るのが伝統的なカラーだ。
監督は危険な時のみ声をあげる。指示系統は監督(教師)→主将(生徒)→部員達に伝達さ
れる。
監督はイギリスに留学し国体級の元ラグビー選手なのだが練習中も試合中も黙って様子を
伺い余計な口をださない。
(他校は選手とともにフィールドの脇を走り一人一人指導する監督
が多い。
)
細かい個人指導を受けず生徒達の自主性とラグビーの「one for all all for one」の精神で主
将を中心にのびのびと地道に練習をしているが如何せんちゃんとしたチームになるには時間
がかかる。が仲間とともに悩み苦しみ笑い励まし合いながら三年間の間に成長を遂げた生徒た
ちは卒業時に監督からの一人一人の成長を見守ってきたことを告げられる。
ここで育った OB は練習や試合に顔を出す。
「僕らには監督が見守ってくれていて、皆で考
え戦ったという自信がありステップアップができた。
」と嬉しそうに後輩がフィールドで頑張
る姿を応援している。
☆ 大学アメリカンフットボール(アメフト)部は「社会体育」であるといわれる。
60 名~100名ほどの部員のチームビルドは大学によって違うが現在は監督がすべてを仕
切るスパルタのトップダウン方式と新しい方式の学生が中心となり自主的な運営の2パターン
が見られる。
以前はトップダウン方式が主流で連覇していた S 大学は現在は 2 部落ち。学生が自主的に運
営している O 大学が連覇をとげ素晴らしい成績を残している。
「自分たちで考え行うことによって自己責任を持ち失敗を繰り返し成功につなげる」ことが
出来るのは人間として精神的に学生を成長させチームの力になる結果に繋がっている。
4
ロジャー・ハートの【子供の参画】に学ぶ子供達の群れ
〔子供のアイデンティティの発達〕
個人の内部にだけ何かしら有るものではなく、社会的なプロセスである。
社会への理解と自分への理解は相互に影響しあい、規制しあいながら出来て行く。
☆ 8才~11才(カブスカウト年代)
独立したアイデンティティを形成するにつれて、熱心で外交的で勤勉になる。
よってこの時期の群れ(組・隊)は自分の力や独立心の芽生えを表現する場所である。
☆ 青年期にすすむに連れ・・・
内省的、哲学的で自分で作ってきたアイデンティティを試すという特徴があり、この
時期の群れ(班・隊)とは、作りあげつつある自分のアイデンティティを試すための舞
台の役割を果たす。
《アイデンティティ》
自己同一性(じこどういつせい、セルフ・アイデンティティ(Self Identity))
とは、自分は何者であり、何をなすべきかという個人の心の中に保持される概
念。
〔社会性の発達〕
☆ 7才~12才
自分を外から見る事を覚え、他人との関わりを自省的に見ることができるようになり、
他の人も同じ事ができるということが解る。
他人の物の見方や行為の意図が解るようになり、うまく整理する能力がだんだん高ま
ってくる。
☆ 青年期
人は他人の考えに気づくだけでなく他人が自分の事を考えているかもしれないとい
う事を鋭く感じるようになる。
このような力ができてくると、他人と方略的な計画を持って関わるようになる。
※見方を調節する能力の発達段階と仲間集団の表参照
〔仲間と協力する能力の発達〕
☆ 子供は自分達に対して権力を振るう大人よりも、仲間同士の間での方がずっと平等な関
係を持っているといえる。
子供達の間でこのように地位がきわめて対等であることが、協調性の発達にとって特に
大事であると考えられている。
権力を使って強制するような団体よりも、仲間と一緒に仕事をする事が必要な団体の
方が協力する能力をよく発達させるであろう。
☆ 自由にコミュニケーショができる環境を用意することで、価値観を確立し他人と一緒に
活動することにつながり、正直な意見交換の仕方を身につけることも期待できる。
☆ 優劣関係は早くも学齢前から特に男の子達のグループで特徴的に見られるが青年期に
入ると腕力の強さよりもグループの規範に従った活動の役に立つような性格の方がグルー
プの構造により強い影響を与えるようになる。民主的に作られたプログラムを経験すれば、
腕力が支配する仲間関係から脱して行く事は間違いない。
☆ 仲間関係と友達作りには、共通の活動に参加する事が重要な基礎である。
5
〔群れ(班・隊・グループ)の重要性〕
☆ 子供の能力の発達における重要な論点の一つは、
能力が異なった子供同士が相互に学び
合う力量に関することである。
年齢や能力が多様な集団で一緒に活動する事によって、お互いからより良く学ぶと同時
に、子供同士のギブ・アンド・テイクの技術を身につけるからである。
子供同士の相互作用は発達をより大きく促す。
大人と子供の相互作用は一般に「大人が子供へ指示」という特徴があるのに対して、仲
間関係であれば双方の学び合いがよりいっそううまくいくからである。
☆ 異年齢の子供達、色々違った才能を持った子供達を一緒にすることの良さは、能力や年
齢の低い子供達はより洗練された課題への取り組み方を見ることによって恩恵を受ける。
いくつかの学校での研究からこのことは、グループの中で最も知的な子供達の足を引っ
張ることはないということが解った。それどころか彼らにとっては自分達の能力を表現す
るよい機会となるであろう。
☆ 年齢の高い子供は、年下の子供を手伝って教えるという独断的な役割をやってみようと
するかもしれないが、年下の子供はあまり怖い思いをせずに助けてもらえるこの機会を利
用することもできる。
異年齢の子供達を一緒のグループに入れることは、一般にそのグループに参加している
全員に有益なのだ。
☆ グループ独自のルールと独自の意思決定の仕組みを作るのが良い。
子供達一人ひとりの参画を大事にするグループではどこでも、ルール作りは必然的に常
に進行中ということになる。
こうしたグループでは、参画者の一人ひとりが問題を投げかけそれに対処するために新
しいルールを作ることで、どんな時にもみんなと一緒にグループを引っ張って行くことが
できると感じることがもっとも重要である。
6
〔群れと仲間づくりの発達段階〕
見方を調節する能力
の発達段階
親密な友達関係
レベル0
ステージ0
(おおよそ3~7才)
短時間、身体を通した関
自己中心的、あるいは未分 わりをもつ。
化な見方。
他者の視点が自分自身の
視点から分化していない。
レベル1
(おおよそ4~9才)
主観的な見方だが、分化し
た見方。ものの見方が人に
よって違う事がわかる。
ステージ1
一方的に助けてもらう。
例えば、一緒に好きなゲ
ームをしてくれる人を友
達と思う。
レベル2
(おおよそ6~12才)
自己内省的、あるいは相対
的な見方。自分の考えや感
情を他人がどう見ている
かに気づく。
ステージ2
気が向いた時や、何か事
件・問題が起こった時だ
け協力。
喧嘩で関係が壊れる傾向
がある。
レベル3
(おおよそ9~15才)
第三者的見方、あるいは相
互共通的見方。中立的見方
ができるようになる。
ステージ3
親密な関係が出来、共感
が出来る。孤独でない関
係。この段階では所有欲
と嫉妬が時折特徴的に見
られる。
レベル4
(おおよそ12~成人)
社会的・綿密な見方。
何が社会にとって良い事
なのか法律的、道徳的見方
ができる。
ステージ4
自律的であり、かつ相互
依存的でもある。すなわ
ち、この段階の関係性は
柔軟で状況に応じて変化
していく。
7
仲間集団
リーダーシップ
身体を使った関わりあ
いと分かりやすい行動
が重要である。
(例えば、ゲームをす
るときに「大きなチー
ムになって」と言う。)
なぜそのようなことを
するのか、といった原
理的なものではなく、
「これから何をするの
か」をリーダーの行動
から理解する。
この段階の仲間集団
は、一方的な関わりあ
いが集まっただけであ
る。グループ活動は自
分の為、もしくは他人
を喜ばせる成果として
捉える。相互的関係は
身体的な活動に限られ
る。
双方向の相互協力関係
ができる。一組の二者
関係から別の組へと二
者関係同士がつながっ
ていき、「友情の輪が
広がる」
権威に対しては従順な
ためリーダーが傷つい
て辞めてしまう事もあ
る。
特定の関係とは区別さ
れた仲間集団の概念が
出来てくる。グループ
は共通の関心と考えで
結ばれる。しかし、み
んなの意見が一致する
事を期待するあまり意
見の違いを抑える。
グループの作業プロセ
スと個人の能力の相違
は相互依存的関係にあ
ることが理解される。
共通の目的を持ちつつ
多様性を認める多元的
なコミュニティが一体
化する。
全員一致、チーム精神
が尊ばれる。リーダー
シップはパーソナリテ
ィの差として捉えられ
る。またリーダーの義
務はグループの中で共
有された信念に基づい
ている。
リーダーの役割につい
て抽象的な概念を持
つ。
明確な実利的な効果に
結び付いた意見や行動
が相互的依存性の基礎
となっている。
【参考】
◇ ロジャー・ハートの「参画のはしご」『子どもの参画』(萌文社)より
この「はしご」は大人と一緒に何らかのプロジェクトで活動をする子どもの自発性と協同性の
度合いを比喩的に表しています。はしごの上段にいくほどに子どもが主体的に関わる程度を示し
ています。ただし、いつも8段目がよいというものではなく、活動内容や子どもたちの能力、ヤ
ル気などによって度合いはかわり4段目以上であれば、「参画」しています。もっとも避けなけ
ればならないのは3段以下の段階であり、これは「参画」とはいえません。
1.操り参画・・・
「欺き参画」ともいう。取材などで画面に子どもの絵が欲しいために、子どもをお菓子
でつって画面に登場させ、視聴者には「子どもも参加していますよ」というメッセージを
送るような場合。
2.お飾り参画・・・
子どもをだましてはいないが、子ども自身は意味を分かっていない場合。デモ行進など
で子どもに「原発反対」と書いたTシャツを着せているような場合。
3.形式的参画・・・
「子ども議会」などでよくあるケース。子どもに市長に質問させる。しかし、質問項目
のシナリオが与えられていて、事後もそのことを取り上げないような場合。
以上、1~3は子どもが十分意味を分かって参画していないので、参画とはいえない。
8
4.与えられた役割の内容を認識した上での参画・・・
そのプログラムについて意見を言ったり決定に参加することはできないが、ともかく何
のためにやっているかは子どもは分かっている。学校が行う街頭募金活動などによく見ら
れる。また、子ども歌舞伎などの伝統行事にもよくあるケース。
5.大人主導で子どもの意見提供ある参画・・・
子どもは少なくとも意見をいうことはできる。決定権は大人が握っている場合。
6.大人主導で意思決定に子どもも参画・・・
子どもは意見を言い、最終的な決定を大人と子どもと共同で行うケース。
7.子ども主導の活動・・・
子どもが企画し、運営し、評価をする。学園祭などの出し物ではこのケースがよく見
られる。子どもの普段の遊びはほとんどがこれに相当する。
8.子ども主導の活動に大人も巻き込む・・・
学園祭で子どもたちが寸劇を作り、ある場面に先生にも出てもらうようなケース。ハ
ートの参画論は、子ども主導の活動よりも、大人を巻き込む活動を上位に置いているこ
とに特徴がある。
ハートは8段階目をめざして欲しいが、ケースによって4以上であればよい、とも言っている。
3以下の「非参加」は絶対に避ける必要がある。
《ロジャー・ハート》
ニューヨーク市立大学環境心理学及び発達心理学の教授で、子どもを取り巻く物理的環境と子
どもの発達との関連に焦点を当てた研究を行っている。
特に、子どもに関する発達理論の環境デザインへの適応と、子どもの環境教育を専門としてい
る。早くから「子どもの参画」の重要性に焦点を当て、現在ではこの分野における世界的な第
一人者で
あり、世界各地で様々な先進的プログラムのアドバイザーとして活躍している。
彼の示す「子どもの参画」の理論は、今後、子どもの参加・参画の議論や環境教育の分野など
において、幅広く参考にされるものと考えられる。
【著書】~子どもと大人の関係に静かな革命~子どもの参画
コミュニティづくりと環境ケアへの参画のための理論と実際 萌文社 刊
9
「青少年の心理」について考える
とりあえず「スカウティングフォアボーイズ」風にまとめてみた。
しかもなかなかの出来である。1~4は総論であり、5からは実例であるから軽い気持ちで読
んでみて欲しい。
君たちの隊のやり方とは少し違う部分があるかも知れないが、本質的にはズレていないはずだ。
〔パトロールシステムフォアボーイズ〕
世の中に役立つ青少年を育てたい。答えは簡単である、ボーイスカウトに入隊させれば良い
だけなのだから。
〔パトロールシステム物語1 隊を動かすもの〕
さて、そもそも少年のたちは自然にグループを作るものである。ボーイスカウトの隊にも6
人から8人ぐらいの少年でつくる班が2つ、それ以上あるのが望ましい。
最近では6人以下の隊もあるようだが、8人5班の40人が標準でありパトロールシステム
を考えるための基本になっていることを忘れてはいけない。その基本を踏まえた上でどのよう
にアレンジするかが君たち指導者の楽しみでもある。
班制度の中で少年たちは班のためにある責任を持っていることを学ぶことができる。そして
その班は隊に対して責任があることを理解することができるのである。
ここで重要なのは、少年の一人一人が隊で行う活動に対して少なからず発言権を持っている
ということである。
一人のスカウトの発言は班会議で取り上げられ、班長が班長会議で報告ををする。その
班長会議において隊のプログラムが決まっていく訳だから一人の発言が隊全体を動かすと
言っても過言ではない。例えばそれが「動物と話をする。
」という突拍子もないニーズでも
君たち指導者は笑って通りすぎてはいけない。
〔パトロールシステム物語2 班長〕
班には班長という少年の指導者がいる。
隊長は班長に大きな期待をかけて班の運営をさせる。班長がしっかりしていると隊長は外を
見ながらゆっくりコーヒーを飲むことができる。ただ、任せっきりにならないようにしなけれ
ばならない。
班長は少年の中より自分に次ぐ指導者を選ぶ。これが次長である。
班長は班員を訓練し、指導するうちに責任を持てる人間になるための練習と経験を積む。
班長は積極性や技能、身だしなみから食欲まで班員に負けてはいけない。班長は自分のした
くないことを班員に押しつけてはいけない。班長は班員の努力を朗らかに励まし、みんなが進
んで仕事をするようにしなければならない。
社会のいたるところで、責任感と指導力を持ち、安心して仕事を任せられる若者が求められ
ている。社会が求める理想の若者はボーイスカウトの班長のような若者である。よって班長と
して成功した者は、実社会にでてからも人生の成功者になることが多い。
私がスカウトだった頃の班長も今では県連盟のコミッショナーとして信頼される人物にな
っている。
〔パトロールシステム物語3 班長を指導する〕
班長は班員全員を掌握し立派な社会人にすることができるのである。班長は次長を育ててい
れば良いというものではない。どの少年も公平にりっぱな者になるように努力しなければなら
ない。
10
班長のすることはすべて班員がマネをするものだ。班長が手本を示すことが何より大切であ
る。班長が菊スカウトになったり、神道章を取得してみたまえ、その班の班員は必ず班長を目
指すに違いない。
〔パトロールシステム物語4 自分の班〕
私がボーイ隊の頃といったらもう35年も前のことだが、いまだにハヤブサ班と言ったら自
分の班のような気がする。また35年前のハヤブサ班の班員はいまだに自分の班員のような気
がするし、トナカイ班の班員だったスカウトは、やはり今でもトナカイ班だ。
愛国心のような愛班心がある。
自分の班に対する気持ちをたかめるための、いろいろなものがある。スカウトが制服に付け
ている班別章、班の中心にいつもある班旗、班呼などもそうだ。ちなみにハヤブサ班の班呼は
「ピーヒョロロ」だった。今考えると「ピーヒョロロ」はハヤブサじゃなくて、
トンビなのかも知れない。
私がボーイ隊の隊長になってから、班ごとの言葉を作らせたこともある。班の仲間だけの共
通のものを持つというのはパトロールシステム強化には最重要である。
では、ボンタンピ!?
〔パトロールシステム物語5 プログラムの策定〕
私の隊では8人3ヶ班で活動している。プログラムの策定に関しては班ごとに年間プログラ
ムを決めて、隊集会に持ち寄り明らかにダメなものを削り、残ったプログラムを各月にバラン
ス良く振り分けている。ダメなものとは「ハワイに行く」
「お金をばらまく」など
他にも「わかめを縦に切る」というのもあった。出来る範囲で班集会で取り入れるよう班長
に助言した。
「棺桶を作る」
「レールガンを作る」
、
、スカウトの発想は無限である。
5月の隊集会プログラム「キャンプ~火起こし・野外料理」であった。この夏のキャンプに
向けての第1歩となる。
〔パトロールシステム物語6 班長会議・班長訓練〕
5月の隊集会に向けて班長会議が行われた。隊長、副長も出席する。私はスカウトに対し「火
起こし、野外料理って何のことよ。自分たちで決めたプログラムなんだから内容も自分たちで
考えなさい。
」といって班長に投げる。班長会議は「火起こしって何するのよ。
」
から始まる。
話が詰まってきたあたりで、班長訓練を兼ねて口出しをする。神社の火の起こし方や小野田
さんの火の起こし方など、ヒントを出しつつも現物も出す。
伊勢神宮のような火きり機、銭形平次にでてくるような火打ち石での火起こしを練習させる。
なかなか火は起きないが、それでいい。そんな簡単に火が手に入ったら、火のありがたさがわ
かるまい。そういうものだ。
班集会で班員に「班長はすごい。
」と思わせるのが班長訓練の一つの目的でもあるので、
指導者は班長が班員に指導できるように教える必要がある。
班長会議、班長訓練は別のものではあるが、便宜上一度で済ませる場合もある。また、班集
会の前に班長訓練を行う場合もある。繰り返しにはなるが、隊長は班長を育てることに時間を
使うべきである。
〔パトロールシステム物語7 班集会・班キャンプ〕
キャンプはスカウトにとって活動の中で一番楽しいものだ。特にリーダーのいない班キャン
プは楽しい上に、班長が大きく育つ大きなチャンスである。
また、私のスカウトの頃の話になるが、うちの班は出来る限り毎週班キャンプをしていた。
キャンプを楽しむには、その正しいやり方を知っていなければならない。正しいかどうかは微
11
妙なところがあるが、私はキャンプの数をこなすことによってテントの立て方や
火のおこし方、料理の仕方を覚えた気がするが。班キャンプで一生懸命やっていたのは基本
的には野球でしたから。残念。今でも長期キャンプに行くとき、荷物にグローブを入れるか入
れないかで悩むことがある。冬には家からスカウトハウスにテレビを持ち込んで夜中にプロレ
スを見て、朝までピンポン玉と手旗で野球をした。その頃の仲間は思い出深い。
指導者諸君、班活動は班長に任せてみてはいかがか。きっと何かが残ると思う。それが
スカウト活動と関係のないものであっても、それが逆にパトロールシステム強化にはつながっ
ているのだ。
うちの隊の先ほど「火起こし」だが、
「みんな騒いでいて、手伝わないんでキレちゃいまし
たよ。
」と一番おとなしい班長が言っていたので、うまくはいかなかったようだ。キレる経験
を班長にさせた部分だけがプラスかも知れない。
〔パトロールシステム物語8 隊集会・隊キャンプ〕
隊集会、ここは他の班には負けられない。班長としても気合いが入る集会になる。
班集会で行った訓練成果の見せ時である。他の班より早くテントを立て、早く食事を終える。
他の班が食事のかたづけをしている時には、丸めた軍手と腕にはめたロールマットで野球を
するのである。これが班長の至福の時であり、班員全員の達成感でもある。
「早く終わったんだったら、そこらへんのゴミでも拾ってろ。
」と君たち指導者は言いたい
だろうが。
また、すべてにおいて遅かった班は「次はがんばろう、早く終わってやろう。
」と思うに違
いない。
〔パトロールシステム物語9 評価をする〕
キャンプでもハイクでもいろいろな場面で優秀班を表彰してほしい。
優秀な班を優秀と認めるのは簡単だが、優秀とは思われない班にも優秀な部分があるはずだ。
そこを見つけ出して表彰して欲しい。
「食事は遅かったけど、味は一番だった。
」とか「テント
の立て方が何か変な感じだが、寝やすそうだね。
」とか。ほめられて、うれしくない班はない
はずだ。まあ、あまりやり過ぎると本当に優秀な班がやる気をなくすので注意は必要だ。
〔指導者諸君〕
「犬神家の一族」の映画を見たことのある人なら、野々村珠世が連行される犬神佐清に「私、
待っています。
」というシーンを覚えているだろう。
戦前、戦中の時代から、今新しい戦後が始まっていく、暗い時代から新しく明るい時代へ変
わっていくことを予感させるシーンだ。
何が言いたいかというと、今は君たちの時代じゃないということ。今のボーイスカウトは今
活動しているスカウトの時代なのだ。君たち指導者は主役ではないということを時々意識して
欲しいと思う。
ただ、私のスカウティングは私の中で続いていく訳だし、君たち指導者のスカウティングも
また君たちの中で続いていくのも確かである。
光の道を行けば、どうなるものか。行けばわかるさ。
*これは最後のメッセージではありません。
今回は隊キャンプ編、パトロールシステ物語10からはハイキング編が始まる予定です。
未定ですが。
12
事例研究
〔スカウト一人〕
「一人でも何とかなる!するしかない!!」
何といっても一人なので、
「班長会議」や「訓練」を行っても、伝える相手が居ないのが寂し
い。本人もやる気を無くしてしまいがちなので、指導者が「今は班長会議の時」などとけじめを
つけるようにした。
また、たとえ一人であってもセレモニーは必ず活用することを徹底した。
集会にて一人だけでは出来ない内容の物は、隊長、副長が時には班員になることもあり、スカ
ウトが指示を待つ形にならないように注意し活動を手伝った。
同じ年代のスカウトとファイアーを囲んで語らうようなことは出来ないが、指導者とは色々な
場面でじっくり話し合う機会が持てたのはスカウト数が多いとできないことであると思う。
リーダーシップを発揮する場がないので、DCとしてカブ隊にてまとめ役になったり、技能を
教える役になったりさせてもらった。
カブ隊でもスカウトの性格やボーイ隊での班長の役割をしっかり把握して、それと同じよ
うにDCの任務を任せるといように協力していただけたので有りがたかった。
〔三人単独班〕
「三人居ればパトローリングは成立する」
【構成】 中学2年生 一人。中学1年生一人。小学6年生一人。
中学生が班長、次長として責任を果たすために、一人の班長でも「班長訓練」
「班長会議」は
指導者の下で行っている。
班長会議の班員の進級に関する内容によっては次長も同席の場合もある。
指導者はスカウトが少人数だからと全員を一度に集め訓練をしたり、計画書の作成等へのアド
バイスもその場に立ち入って班長的な役にならないよう十分配慮した。
また、少人数の上スカウトが集まらない集会を改善するため、班長には自主的なスケジュール
の管理と三人の都合のよい集会日、時間を決めるように指導。
スカウト一人一人の担当を明確にし、細かい役割分担をするようアドバイスした。
そうすることによって、班長は次第に責任感を持ちリーダーシップを発揮するようになり、次
長もそれに準じて班長が部活でどうしても休みの時には、同じように責任感を持ち始め、仲間を
思いやる気持ちが増し、集会を休むことも少なくなり、たとえ学校や別の用事があったとしても
時間のやりくりを自分で考え、遅れてでも集会には参加する態勢ができた。
技能面で個々に張り合うことは少ないが、キャンプ生活では人手が足りないので、時間配分や
役割分担が徐々に上手くなり、自主的に動く傾向になった。
班対抗が出来ないのだが、年に何度かの他団との交流ではチームワークの良さを発揮できるよ
うになってきた。
13
〔六人2コ班〕
「もう一つの班には負けない!班長のリーダーシップ」
【構成】 [A班] 班長:中学3年生。次長:中学3年生。
班員:中学2年生/1名。中学1年生/1名。小学6年生/2名。
[B班] 班長:中学3年生。次長:中学2年生。
班員:中学1年生/2名。小学6年生/2名。
僕はA班の班長。班長になって2年目の自称ベテラン班長だ。
今日は班集会の日。来週の隊集会に向けて準備する日だ。
班集会は2班合同で地域の会館を借りて行うことが多い。この隊では、班集会の時は制服ではなく
私服にチーフ着用と隊独自のルールを決めている。
先月の隊集会の後の班長会議で今度の隊集会は「オリエンテーリング」と聞いているので、今日の
班集会は「地図とコンパス」について班のみんなに覚えてもらおう。
昨年のオリエンテーリングではB班にボロ負けしたので、今年は何とかリベンジしてやりたい。当
のB班といえばアコーデオンカーテンで仕切られた反対側で何やらアイドルの話に夢中だ。
今日は○○君の2級章課目「10Kmハイク」チャレンジも兼ねている。隊長に承認してもらった
○○君の計画書によると出発までに約1時間あるのでコンパスの使い方を復習してから出発にしよう。
僕自身少しあやしかったけど、今日は早めに会館に来てベンチャー隊の△△さんに教えてもらった
からバッチリOK。ちょっとした優越感に浸りながらみんなに教えてあげよう。
・・・・・
無事、○○君の10Kmハイキングも終わってホット一息。ちょうど隊長が様子を見に来たので、
急いで○○君にハイキング報告書を書かせて、隊長に見てもらおう。
それにしても最近の若いもんは文章が書けなくて困るが、彼もすぐに2級スカウトだ。次の次長を
目指して頑張ってほしい。B班の方は今度はゲームの話で盛り上がっている。来週のオリエンテーリ
ングの優秀班は貰ったのも同然だ。
・・・・・
いよいよ隊集会オリエンテーリングの日。ベンチャー隊が予め設定したコントロールポストを回っ
ていくタイムトライアルだ。ベンチャー隊の△△さんにどんなコースかこっそり聞いてみたが、教え
てくれない。なかなか口が堅いではないか。
・・・・・
やった!今回は見事優秀班ゲット。思ったより苦戦したけど、やはり先週の特訓が効いたかな。素
直にうれしい。
隊集会の後は班長会議を開いて○○君を2級スカウトとして隊に認めてもらおう。これで彼もよう
やく夏のジャンボリーに参加できる。隊長と副長にすぐ帰らないよう話しておかないといけないな。
おっと今月は当番班なので、隊旗を片づけるのを忘れちゃいけない。そういえば□□君が無断で集
会を休んだのが心配だ。電話しておかなくちゃ。
14
〔三人隊〕
「他団と合同でプログラム展開」
あるひと月のプログラムに向けてパトローリングシステムを導入した事例。
□ 基本的に隊の3人を一つの班として展開していくこととした。
□ 8月の長期キャンププログラムに向けて6月に班集会を行いスカウトのニーズを確認した
うえで同月他団の班長と我隊班長にて班長会議を行い、長期キャンプの内容について調整をし
た。
□ キャンプは、4泊5日の期間にて行うこととなっており内容についてはスカウトのニーズを
殺すことなく自主運営を強調した。
内容については、ハイキング、キャンプファイア、登山、社会見学、もちろんこの内容につ
いてもスカウトが班集会にて準備を行った。
□ 生活面についても指導者のアドバイスのもと、献立、買出し、入浴、参加費の決定・管理も
スカウト自身で行うよう班長に指導した。
□ 一日の日課は、起床・朝礼・買出し・プログラム・入浴・焚き火(一日の反省会)と生活面、
プログラム面でもスカウト自身で運営するのに無理のない日課となるようアドバイスをした。
□ 全ての事柄をスカウト自身で企画・計画をすることを目的として行った長期キャンプである
が、生活面・プログラム面においてもちろん完璧な運営は、出来るわけはなく、忘れ物が多か
ったり、
「だから言ったべや」と愚痴がスカウト間で頻繫に飛んでいたが、毎日の反省会にお
いては、普段このスカウトたちから聞けないような内容の反省や前向きな意見が出ていた。
《所 感》
□ スカウト自身で運営するには、班長が班員から信頼されるか、されないかに成功のカギがあ
ると感じる。
よって班長会議、班長訓練での指導者の的確なアドバイスが大変重要なことであることを実
感した。
□ スカウトたちに全てを任せることは、大変重要なことであるのはスカウト教育法の上で十分
理解しているが、スカウトたちの準備段階や毎日の行動を観察していると、つい余計な口を挟
んでしまいがちです。
実際行ってわかったことは、準備の悪さ、行動の遅さは目につきますが、スカウト自身で企
画から展開する作業を経験させることが、スカウトたちから生の意見や反省が生まれてくるこ
と、それが次に結びつくかどうかは、わかりませんが、この繰り返しと、自主運営のきっかけ
の場の提供を心掛けていかなくてはいけないことが大事であることを痛感いたしました。
□ 自主運営に強調したが指導者として事前に安全確認、視察が必要である。
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〔地区行事〕
「札幌地区ボーイ部門冬季地区行事」
~地区のスカウトのチームワークを高めパトローリングの遂行~
「折角、地区のスカウトが集まるのだから班編成をして友好を深めてもらいたいねえ~」札幌地
区BS部門指導者の願いは同じ。
冬季地区行事の目標は 「地区のスカウトのチームワークを高めパトローリングの遂行」であ
る。
テーマは{天下統一冬の陣取り合戦!砦をせめろ!}テーマはかっこいい。
が、何のことはない。地区の混合各班で陣地を作り 時間になったら攻め入るのだ。
至極シンプルな内容である。
一班8~9人、五コ班が出来た。
班会議で決まった班長と班長会議で会場に使用した北海道神宮敷地内の説明をする。その後は
開会式から閉会式までスカウト主導。
午前中から午後の陣取り合戦スタートまでの時間は各班ごとで計画し動く。陣取り合戦の間に
合うように砦を完成させておくのが条件だが、もちろん「お昼だからご飯だよ」など指導者は決
して言ってはいけない。班に与えられた時間内にいつ食べようとどこで食べようと彼らの自由な
のだ。
注目すべきは班の特性である。あらかじめ事故防止や陣取りルール等の決まりだけは班長会議
で伝えてあったがそれ以外は自由である。
五コ班がそれぞれ自分たちで場所決めを砦を作り始めたが一つも同じところはない。もちろん
砦だって「こんなところにこんな砦をつくりなさい」など指導者は決して言ってはいけない。
城マニアの班長のところは雪のブロックを積み上げた本格砦である。
見晴らしがいいところに作れば攻め入られるのがわかると高く積み上げた雪山を選ぶ班、他か
ら死角になっている場所にこっそり作る班。
林の中で自然物を利用する班、なにやら怪しい一見何もしていないように見える班。ここは結
構深めの「落とし穴」を作り雪でフラットにしてあるため一見砦などなくサボっているかのよう
に見えるのだか班員全員で懸命に穴掘りをしていた。
普段の班ではない即席の班と班長。作業をして友好を深めているうちに班長連中にリーダーシ
ップが見え不思議と顔の表情がどんどん班長らしくなってくるのは成長のあらわれである。
午後からの「陣取り合戦」では彼らは又それぞれの作戦を練ってくる。しのびより作戦、挟み
うち作戦、集中攻撃などなど「僕たち私たちの班が優勝するぞ!」と思いながら仲間と頭を寄せ
合い相談し走り回る班員たち、指揮をとる班長たちの表情は生き生きと明るく楽しそうに過ごし
ていた。
さて、沢山の指導者は何をしていたか?!スカウト陣取り合戦を盛り上げるため意味あるもの
とするために…武将や腰元、忍者や戦場カメラマンに扮装しストーリー性を持たせ展開に一役い
や二役かった。
楽しい演出をすることでスカウトたちにやる気と興味を持たせ威圧的ではない明るい地区行
事になった。
16
パトローリングシステムにおける YES,NO チャート
あなたは「巨人の星」登場人物でのどのタイプの隊長?
※お遊びです。熱くならないで下さい。
YES
NO
大勢の子供達と遊ぶ
ことは好きだ。
自分に逆らう者には
怒りを露わにして怒鳴
る。物に当たる。目的
の為ならギブスで固
定する。
自分の夢をスカウトに強要、
言葉ではなく体当たりで模範と
なり、厳しく頑固、根性という言
葉を常に頭におき、自分の思い通
理想主義者★星一徹タイプ
りに行動させる
。
理想主義者★星一徹タイプ
高い理想を持ち、
厳しい状況から這い
あがってこそ真のスカ
ウトである。
家族思いで、「ちか
い」と「おきて」を破っ
たことはない。
仲間意識とチーム
精神を育てるため
に、スカウトに全面
的な自由裁量を与
えられる。
設営や撤営に手間取
っているスカウトを見
ると、スカウトそっちの
けで自分がやってし
まう。
体力と英会話には自
信がある。
派手さよりも、質素
誠実、勇敢、感謝を
心掛けスカウトが気
づくまで、じっくり
待つ事が出来る。
苦労を重ねているので、質素で基
本に忠実であり、礼儀正しく感情
は表に出さずに寡黙に指導する。
ユニークさも持ち合わせ、会話に
は方言が出る。
冷静沈着★佐門豊作タイプ
天才肌で努力もするがムラッ気
が強い。責任を十分に発揮し、着
実にキャリアを積み重ねるが必
要とあらば鉄拳も辞さない。派手
なスポーツカー等を好む。
常に高嶺を目指し
見た目重視、スマート
さのためには、毎度
手を出し、口を出す。
プライドが高い★花形満タイプ
何事にも謙虚で控えめ、一人で
黙々と仕事をこなす。頼まれると
断れず、余計な苦労を背負ってし
まいがち。木陰からそっとスカウ
トを見つめている。
はにかみ屋★星明子タイプ
頼まれると、たとえ「嫌
だ」と思っていても、ど
うしても断れない。
既成概念にとらわれない自由で
自然体な活動が出来る。素直に周
囲の意見を取り入れ溶け込める。
自然体気質が悪く出ると気まぐ
れロボットと言われる恐れあり。
素直で純真★オズマタイ
17
吹き出しの中に、あなたなりの言葉をいれてみましょう。
18
北海道連盟パトロール・システム研究会
チーフ 扇間 康弘
コミッショナー
今井 建
札幌第 1団
澤口 恵
札幌第27団
池田 佳津枝
札幌第10団
飯田 康弘
恵庭第 1団
19
20