ビオトープで学ぶもの 自然環境づくり、地域間交流

★シーボルトの目に NIPPON はどう映った?/西南学院大学
★和田秀樹氏など招きシンポジウム/国際医療福祉大学
スクールトピックス
School
Topics
、
元フジテレビキャ
福岡県大川市や福岡市中央区にキャ 田式 学問のすすめ」
★ラストスパート、
TOEIC集中講座/福岡女学院大学
西欧
西南学院大学
(福岡市早良区)
で、
ミ にわたる描写が盛り込まれており、
福岡女学院大学
(福岡市南区)
の生涯 テキストをもとに、
リスニングとリーデ
ンパスを持つ国際医療福祉大学
(栃木 スターで同大大学院教授の黒岩祐治氏
ニ企画展
「シーボルト著
『日本』
にみる での日本研究の基礎にもなったという。
学習センターは8月16
(月)
∼20日
(金)
の ィング両方の英語力の強化を図る。
詳し
「これからどうなる、
日本の医療と教
県大田原市)
は31日
(土)
午後 3時から、 が
その中の図録12点をパネル
近世NIPPON」
を開いている。
入館無料。 同展では、
5日間、
9 ∼ 11月に行われる英語能力試 い解説を加えながら行う授業は、
約100
、
大川市長の植木光治氏が
「地方か
医療・教育シンポジウム
「心を生かす 育」
簡単な説明文を付けて
幕末に長崎出島の商館付き医師とし で拡大作成し、
験
「TOEIC」
の集中対策講座を開く。
講 ページあるテキストをほぼすべて学習
と題し、
それぞれ
学び、
そして医療」
を大川市の福岡リハ ら教育改革への提言」
シーボルトの目を通して江戸
て来日したドイツ人・シーボルトは、
日本 展示紹介。
座は、
学生だけでなく主婦や会社員など できるほど濃密で、
リピーターも少なく
ビリテーション学部講堂で開く。
参加無 の立場から講演する。
人に医学や科学を教えるかたわら、
多 時代の日本をのぞくことができそうだ。
定員は20人で、
受講料は1
も対象。
試験本番を前に、
ラストスパー ないという。
(金)
まで
(日曜、
8月
くの資料を収集、
国に持ち帰って出版 展示は10 月29日
トをかけよう。
締め切り。
問い合わせ
シンポは3部構成。
精神科医で同大大 定員になり次第、
申し込みは電話、
メール、
ファクスで。
。
問い合わせは同博
物を刊行。
同著には日本の地理や歴史、 10 ∼ 16日は休館)
時間は午前10時∼午後1時10分で、
途 め切りは27日(火)まで。
問い合わせは同
(89)
2000。
学院の教授でもある和田秀樹氏が
「 和 は同大☎0944
(823)
4785へ。
風俗から、
人種、
言語、
動植物など多岐 物館☎092
中休憩は10分のみ。
過去問題を集めた センター☎092
(575)
2993へ。
料。
定員500 人。
万5,300円
(テキスト代別)
。
申し込み締
教育情報ステーションは、福岡の教
育機関で取り組まれている最新の研
究・教育と活発なキャンパスを紹介す
る月刊紙です。
企画・制作/西日本新聞社広告局
モノづくりの分野に数多くの人材を輩出している福岡工業大学(福岡市東区)に文系
学部があるのをご存じだろうか。環境問題の解決に役立つ人材を育てる「社会環境学
部」がそれだ。
「経済・経営」
「法・政策」
「人間生活」の三つのアプローチから環境に
ついて学んだ卒業生は、環境ビジネスや環境リスクマネジメント、学校教育関係、官公
庁など多彩な分野で活躍している。同学部社会環境学科の坂井宏光研究室では、里山
とビオトープ(人工的につくられた、生物の生育・生息空間)などを学習の場として環境
教育を実践している。同研究室の学びの様子をのぞいた。
学生デザインのシューズが商品化
九州産業大学デザイン学科
九 州 産 業 大 学
(福 岡 市
東 区)
の芸術学部デザイ
ン学科青木研究室の学生
が開発にかかわったチャ
ビオトープで学ぶもの──
自然環境づくり、地域間交流、
そして環境リーダーの育成!
イルドシューズが 8 月21
日
(土)
、福 岡 県 久 留 米 市
ン ス ター」
から 発 売 さ れ
る。
男児 用 = 写 真① =と
女 児 用 シューズ=写 真②
=の1種類ずつで、学生が
半年かけて商品化にこぎ
着けた労作。
学生は
「発売
が 待 ち 遠しい」
と首 を 長
男児用シューズ(写真①) 女児用シューズ(写真②)
くしている。
同研究室では 2006 年度
から毎 年、
同 社と産 学 連
たって検査した。
水の酸性度が分かるpH
(ペー
携商品の開発に取り組ん
ハー、水素イオン濃度指数)
も、有機物の量か
「あ、赤トンボ」
「ダンゴムシなんて久しぶり
Clipping
Board
の 大 手 靴 メー カー
「ムー
福岡工業大学社会環境学部 坂井宏光研究室
1年から環境学習への意識付け
キャンパスこぼれ話
ビオトープで水質調査・自然観察をする学生と坂井教授(右から4番目)=福岡市東区の福岡工業大学構内
ら水の汚れ具合を探る COD(化学的酸素要求
に見た」―坂井研究室に所属する 1 年生が同大
量)
も、電気の通り具合で汚濁の状況が分かる
本には地域特性に合った持続可能な社会環境
構内にあるビオトープで水質調査に挑戦する
電気伝導度も、結果はすべて「標準」
。5 年前は
を創生することが求められているんです」
と話
求められる工夫や知恵
でおり、
09 年度は 3 ∼ 4 年
の 23 人が参画。
ムーンス
ターでの
「人間の足や靴」
制作風景
に関する講習会に始まり、販売店での購買行動調査、
コンセプ
傍ら、生物観察をしている。授業は、大学での
ただの水たまりだった人工のビオトープが、
す。
学校ビオトープは一時的ブームによってあ
勉強方法や課題の作成方法、討論の仕方など
多様な生き物が住み着きやすい自然を取り戻
地域環境を引っ張っていく人材を育てるの
ちこちにつくられたが、その後あまり活用さ
トづくり、デザイン制作までを手掛けた。
すべての過程で同社ス
を少人数で学ぶ「教養ゼミナール」だが、坂井
していることが分かった。
は大学の役割だ。ビオトープを環境モデルに、
研究室では生活環境科学への意識を高めるた
め、積極的に体験授業を取り入れている。
この日はビオトープ内の水質を 7 項目にわ
学生に指導する坂井教授(右)
School Topics
れていないところもあるようだ。坂井教授は
タッフからのきめ細かい指導や助言があり、研究室を率いる青
持続可能な地域環境の把握や管理・運用、情
「本学では時流に流されない、ブレない考え方
木幹太教授は
「企業現場との密接なかかわりが学生に良い緊張
報発信を教え、自然環境の再生と復興を担え
をはぐくみたい」と話す。このため研究室で
感を与えてくれた。
チームワークの重要性を理解し、組織的な活
小学校などに比べてまだ設置が珍しい大学
る指導者を育成する。ビオトープで完結する
は講義後に必ず、自分なりの考えや意見、課
動に慣れたのではないか」
と目を細める。
構内のビオトープに関心を寄せているのは、
のでなく、自然の連続性も踏まえれば、地域と
題に対する解決の方法論などをリポートにま
発売される 2 種類のうち、
「恐竜シューズ
(仮称)
」
は子どもの
ほかならぬ坂井教授だ。北海道釧路市出身の
の交流も大切だ。坂井教授が指導するサーク
とめ、提出する。
「教養ゼミナール」の水質調
好む恐竜をモチーフに、
「次男」
向けに開発された商品。
「かっこ
坂井教授は「温暖な九州地方は昆虫も植物も
ル「ビオトープ研究会」は年 4 回の自然観察会
査後に、学生の一人は「ビオトープの水は決し
いい靴をはくお兄ちゃん」
にあこがれる子どものためにつくっ
大学におけるビオトープの存在価値
多様で、生態系も複雑」
と目を輝かせる。さら
や勉強会を開いて地域の人々と対話し、活発
てきれいではなかった。少しにごっていたし、
たという。
女児向けは
「レインボーシューズ
(同)
」
。
雨の日も楽し
に「ビオトープに足を運べば運ぶほど、生き物
に意見を交換している。坂井教授は「環境問題
朽ちた植物もあった。でも生き物は多様で、あ
くなる虹の模様入りの長靴で、履き口を折り返すとさらに虹模
の気配を感じる五感が鋭くなる。自然の豊か
には知識や技術以外にも、政策を立てたり、自
れが本当の自然の姿なのかもと思った」
と書
様が出てくる。
さを学生に気付いてもらう絶好の場だ」
とい
治体や住民間を調整したりするリーダーシッ
いた。坂井教授は「こうやって少しずつ“気付
販売は 2 種類計 100 足。
価格は 4,095 円
(税込み)
。
イオンモー
う。
「日本がたどった 1960 年代の悲惨な公害問
プやコミュニケーション力が大事」
と強調す
き”を得て、
日本が本来持つ自然の力の再生に
ル筑紫野
(福岡県筑紫野市)
内の
「ゲンキ・キッズプラス筑紫野
題や 80 年代からのごみ環境問題、90 年代から
る。
「地域との協力体制を築き、大学を地域の
向けて行動してくれたら」
と、学生たちへの期
店」
(ムーンスター直営店)
で店頭販売される。
問い合わせは同店
の地球環境問題などを振り返り、これからの日
環境教育の拠点にしていきたい」
と意気込む。
待を込めて語った。
☎092
(929)
6258 へ。
スクール・トピックス
(木)
の2日程ある。
漁師や農家の民家にホー
ムステイでは、
家の下の浜で魚や貝を取った
自立心はぐく む自然学校
り、
畑の野菜を自分で採って食べたり、
まき
Event Information イベントインフォメーション
忠敬は 56 歳から17 年間にわたって日
伊能忠敬の原寸地図展
本全国を初めて実測した測量家。
会場に
展示されるのは幕府に上程したという
で風呂を沸かす田舎暮らし生活を体験。
また
中村学園大学
九州一円で学習塾を展開する英進館
(本
チャーター船で無人島の野崎島を訪れ、
岸壁
伊 能 忠 敬の日本 測 量開 始 210 年を記 念
分の大きさの分割地図214 枚で構成され
部・福岡市)
は 8月下旬に開く
「ながさき島
からの飛び込みやカヌー体験、
自然ガイドツ
し、
今年 4 月から全国各地で開かれている
る。
その同地図が原寸で体育館フロア一
の自然学校」
の参加者を募集している。
参加
アーへの参加もでき、
都会育ちの子どもたち
「完全復元伊能図全国巡回フロア展」
が 30
者は 2泊3日の期間中、
九州本土から西へ約
にとって非日常体験が盛りだくさんな自然
日
(金)
から8月1日
(日)
、
中 村 学園 大 学
(福
50㌔離れた五島列島の北部にある長崎県・
学校となっている。
岡市城南区)
の体育館で開催される。
伊能地図を通して、
約
万歩を踏破したといわれる伊能忠敬の不撓
(ふとう)
不屈
小値賀島を舞台に、
民家での民泊や近郊の
参加料は 5 万 9 千円。
同塾担当者は「3日間
200 年前の江戸時代へのタイムトリップが楽しめそうだ。
の努力とその業績を肌で感じ取って、
その偉大なエネル
ギーを体感してください」
と参加を呼び掛けている。
英進館
「大日本沿海輿地
(よち)
全図」
で、
畳1枚
面に展開され、
来場者は伊能図上を歩き
▲伊能図展の様子
ながら閲覧できる。
同大担当者は
「4000
▲3月に小値賀島で開かれた自然学校の様子
とはいえ、
子どもはたくましく成長する。1人
福岡県土地家屋調査士会が主催する
「土地家屋調査士制
業、
漁業などの
「島らいふ」
を体験できる。
自立心をはぐくむことを目的とした
「ヒトづ
でも多くの子どもたちに参加してほしい」と
度制定 60 周年・表示登記制度制定 50 周年記念事業」
の一
入場は無料。
資料展示会やウォーキング大会なども同時
英進館と大手旅行会社のJTB九州
(福岡
くりプロジェクト」
の一環として開催。
参加
話 し て い る。問 い 合 わ せ は 0120
(509)
環として開く
「完全復元伊能図全国巡回フロア展」
に同大
開催される。
問い合わせは主催の福岡県土地家屋調査士会
市)
が、
大自然や人々との触れ合いを通じて
対象は小学生で、
出発日が 8月23
(月)
、
26日
044 へ。
が共催して実現した。
☎092
(741)
5780 へ
無人島での自然体験プログラム、
地元の農