ニュースレター用の記事作成 - 植物工場・農業ビジネスオンライン

ニュースレター用の記事作成
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ニュースレターにて企業の事例紹介を行う場合、新しい取り組み(プレス・他メデ
ィア記事)を中心にして、以下のような方法にて情報を追加する
1. 企業の WEB サイト、過去~現在までのプレス記事
2. 複数の他メディアでの紹介記事
3. その他、WEB 上で収集可能な情報など
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時間がある場合、以下の方法にて、さらに文章を追加することも可能です
4. 関連書籍、他社の調査レポートの閲覧
関連するイベント・セミナー、展示会への参加
5. 対象企業への簡単な質問(メールにて数点を確認する程度)
対象企業に関連する専門家や企業への質問(メールにて数点を確認する程度)
6. 個別取材(対象企業や関連する専門家・企業)
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4.のイベント・セミナー、展示会への参加報告書、6.の個別取材のみを記事にする
場合もある
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文字数は1500~2000文字以上で作成してください(上限なし)
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ビジネスニュースを取り扱っていることから、数字的なもの(例えば、面積や生産
量、投資額/開発された新技術では xx%のコスト削減を実現など)は優先的に記
載してください
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植物工場とは?水耕栽培とは?といった一般的な内容は省略しても構いません
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WEB 記事を閲覧している読者は予備知識を持っている場合が多いので
日本人にとって馴染みのない用語などは、修正・補足説明を行ってください

例えば square feet (inch) を㎡に直して表現する

固有名詞(人名・地名など)は「英語のまま」
「カタカナ表記」のどちらでも
構いません
 リンクを入れる場合は分かる形で表記しておいてください
 xxx(http://www.・・・・・) or
脚注に入れる など
 数値データなどの引用元がわかる場合は積極的に記載してください(文中、または脚
注として挿入してもらっても構いません。特に形式は問いません)
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できる限り画像を入れてください。画像形式は自由、ある程度の大きさ・サイズの画
像をお願いします。プレスの場合はそのまま画像を利用し、それ以外の場合は引用元
を記載してください。画像は Word 内に貼り付け or メール添付にてお願いします

画像タイトル+説明文を記載(文字数の指定はありません)
(タイトル)同社のサービス画面
(説明文)リアルタイムにて細かいエリア別の気象データの取得と、過去のデー
タを基にした予測シミュレーションが可能である。同社の WEB サイトより引用
<ニュースレター用の記事作成例>
企業の事例紹介として「Gotham Greens 社」を対象企業として、新たなプレス(Whole Foods
店舗併設型の屋上ファームが 2013 年秋ごろにオープン)を中心に、同社の WEB サイトや複
数の他メディア企業による取材記事などの情報をまとめたもの。
以下、記載内容例を示す(必須項目ではないので参考までに)

会社概要(設立経緯、設立者の経歴、今までの実績など)

事業モデル(どういった事業を展開しているのか?取り扱っている商品・サービス、
保有技術など)

最新の近況・新しくスタートさせたこと

その他、WEB 上で取得可能な情報(ここでは、NY の屋上菜園について、他にも事例が
ないのか、現在の課題や今後のビジネスチャンスについて、他メディア記事などを参
考に情報を追加した)
※ WEB 用の記事と異なり、自由に文章を作成してください。写真・画像の配置やレイアウ
トなどは、編集部にて行います。
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タイトル(文字数に指定なし)
ニューヨークを中心に建設が進む屋上ハイテクファーム/オランダ式の太陽光利用型植物
工場にて地産地消モデルを実践
記事内容(1,500~2000 文字以上にて上限なし)
Gotham Greens 社による建設計画について
ニューヨーク(NY)のブルックリン地区グリーンポイントにてハイテク屋上ファームを運
営する Gotham Greens 社は、NY 市のクイーンズ区・ジャマイカ地区にある工場にて、ハイ
テク屋上ファーム建設に関する計画を発表した。
同社では 2012 年末にニューヨークの Regional Economic Development Council1から 90 万
ドルの補助を受けた。本資金を活用して同社では約 5600 平方メートルのハイテク温室の建
設を開始し、2014 年の春頃の施設稼働を目指す、という。
品目はリーフレタス、ハーブ野菜を中心に、一部ではトマトも生産しながら年間で 500 ト
ンの収量、30 名の雇用創出を計画している。
Gotham Greens 社について
同社は 2008 年に設立したベンチャー企業であり、現在の拠点はニューヨーク(NY)のブル
ックリン地区グリーンポイントとなっている。
同エリアにある工場建物の屋上にてハイテク温室を稼働させ、バターヘッドレタス、バ
ジル、グリーンリーフレタスなどレタス類の生産・販売を行っている。現在の屋上ハウス
が稼働するまでには、自治体への建設許可交渉や資金調達のため、約 3 年間の調整・交渉
期間を要しており、2011 年の 5 月に初出荷を実現している。
グリーンポイントの屋上ハウスの面積は約 1400 平方メートル、本施設では約 20 名の作業
1
http://regionalcouncils.ny.gov/
員を雇用している。施設はオランダ製の複合環境制御型であり、光量・温度/湿度・CO2 な
どのモニタリング、室内の温度や空調、養液の給液等も自動管理されている。
また日照量が足りない場合には補光設備(高圧ナトリウムランプ)も稼働させている。
2011 年 5 月の初収穫以降、ニューヨークにある Whole Foods の各店舗にて販売が開始され、
2013 年 3 月末現在、Whole Foods7 店舗(NY にある全店舗)も含め、小売企業 9 社との取引、
さらには地元レストランや個人へのネット販売なども行っている。
以下では同社の取り組みについて、簡単に整理した。
Gotham Greens 社の取り組み

地産地消と環境負荷を削減するサステナブルな生産方式を採用
Ex. 生物農薬、自然エネルギーの活用、雨水タンクの設置

ハウスのエネルギーの一部を太陽光パネル(56kW、年間 7 万 kWh)にて発電

HACCP や GAP のガイドラインに沿って、自社独自の安全管理基準を策定

施設はオランダのシステムを採用。冬場は補光(高圧ナトリウムランプ)を行い、夏場
は遮光シートを利用しながら栽培。温室内のファンや灌漑資材などは米国の
DRAMM(ドラム社)より調達している。
URL: http://www.dramm.com/html/main.isx
<Gotham Greens 社の屋上ファーム:ニューヨーク(NY)のブルックリン地区グリーンポイン
トにて稼働している同社の施設内部の様子>
Whole Foods 店舗併設型の屋上ファームが 2013 年秋ごろにオープン
同社が現在、稼働させているブルックリン地区グリーンポイントの屋上ファームは、空
き工場施設の屋上スペースを活用して建設・稼働させたものだが、2013 年の秋頃には、同
じニューヨーク・ブルックリン地区の Gowanus にてオープンする Whole Foods スーパーの
新店舗屋上に約 1860 平方メートルのオランダ式の温室ハウスが稼働する(現在、建設中)。
本施設のデザイン設計、運営等は全て Gotham Greens 社が担当している。Whole Foods では
店産店消・ローカルフーズを推進する最先端モデルとして、地元経済・雇用への貢献、本
施設を周辺住民の教育・情報交換の場として活用しながら、Whole Foods の顧客ロイヤリテ
ィの強化と維持に努めていく目的があるようだ。
ニューヨークにおける屋上ファームビジネス
コロンビア大学の都市デザインラボ2における直近のレポートによると、ニューヨーク市
には、約 12,000 ヘクタールの土地が屋上ファームとして利用可能である、と推計している。
また同報告書によると、ニューヨーク市のクイーンズ地区は、公的・商業施設を含めて約
445 ヘクタール、ブルックリン地区で約 380 ヘクタール、マンハッタン地区で約 161 ヘクタ
ールの土地が、屋上ファームとして利用可能性がある、という。
近年では、未活用の屋上活用プランとして、緑化だけでなく農作物の生産を行う農業が
注目されており、自治体からの支援をうけながら、多くの民間企業による参入事例がある。
例えば、Brooklyn Grange 社では、ニューヨーク・クイーンズ地区のロングアイランドシテ
ィにある旧 Standard Motor Products のビルディング屋上にて、約 4047 平方メートルの屋
上ファーム(露地栽培)、さらにブルックリン地区のブルックリン海軍工廠(Brooklyn Navy
Yard)にて、約 6040 平方メートルの屋上ファーム(露地栽培)を運営している。
ニューヨークにおける都市型農業ブームを支えているのは、ローカルフーズの価値を認め
ている住民・一般消費者の存在も大きいだろう。
ニューヨークに関わらず、米国におけるローカルフーズ全体の市場規模3は、48 億ドル(2008
年)から 70 億ドル(2011 年)にまで拡大しており、特にニューヨークやシカゴなど、冬の時
期にカリフォルニアやフロリダ方面から農作物を調達・輸送している地域において、ロー
2
http://www.urbandesignlab.columbia.edu/
小売スーパー、レストラン、ファーマーズマーケットなど、全ての流通経路を含む。統計デー
タは USDA から引用。ローカルフーズとは生産場所から 400 マイル以内で販売された商品、もし
くは各州内で生産・販売・消費されたものを local foods と USDA では定義している。ただし、
各社によってローカルフーズの定義は異なるので注意が必要である
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カルフーズを支持する消費者が多いようだ。(2223文字)