ヨセミテ国立公園(アメリカ合衆国・表紙の写真) ヨセミテ国立公園は

場 所:アメリカ合衆国カリフォルニア州
分 類:自然遺産
遺産名:Yosemite National Park
世界遺産登録年:1984年
ヨセミテ国立公園 (アメリカ合衆国・表紙の写真)
ヨセミテ国立公園は、カリフォルニア州シエラネバダ山脈の西山麓に広がる、自然保護を目的と
した国立公園です。面積は、3,081平方キロメートルと東京都の約1.5倍。深さ1,000m、幅1,600m、長
さ11㎞のヨセミテ・バレーを中心に、花崗岩として世界最大の一枚岩エルキャピタンや、落差739m
を誇るヨセミテ滝など、ダイナミックな自然景観に溢れた国立公園です。標高600∼4,000mと高低
差があることから、カリフォルニア州に生息する植物約7,000種類の20パーセント以上に加え、約
100種類の哺乳類、200種類以上の鳥類が豊かな生態系を形成しています。
ヨセミテの観光は、1855年に起業家のジェームズ・メイソン・ハッチングズ、画家のトマス・エアー
ズほか2人がこの地を訪れたことをきっかけとしています。その後発見された、ジャイアントセコ
イアの森「マリポサ・グローブ」が人気を呼び、旅行者が増えるに従って、トレイルやホテルの数も
増えていきました。
やがて、乱開発を懸念する議員らがこの地域の保護に動き出しました。ヨセミテの所有権を連邦政府
からカリフォル二ア州政府に譲与することを盛りこんだ法案が1864年に議会を通過しリンカーン大統
領が署名したことで、
「ヨセミテ・グラント
(Yosemite Grant)
」
が定められました。そこには、
「マリポサ・
グローブ」
が公共の使用を目的とし、その譲与はできないという重要な条件が付いていました。
法案に基づき、ヨセミテは州の管理下に置かれます。しかし、先住者らとの土地所有権に関しての
争いや、観光に重点をおいた管理による植生の変化など、運営にはさまざまな問題がありました。
こうした中、アメリカの自然保護運動の父、ジョン・ミューアが中心となり、乱開発から自然を守
ろうと立ち上がりました。この運動により、1890年には国立公園に指定されます。そしてついに、
1984年、ユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録されました。
「ヨセミテ・グラント」から、実に120年
の歳月が流れていたのです。