KSK NEWS6月号 - 株式会社ケー・エス・ケー夢テク研究所

競争力の格差は、「稼ぐ力」=人財の厚み
第252号
2016年6月10日発行
発行人:(株)ケー・エス・ケー 夢テク研究所
代表取締役 平岡 和矩
〒541-0051大阪市中央区備後町2-5-8綿業会館5F
TEL:06-6202-2425 FAX:06-6202-2420
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志魂商才
夢テク・コンサルタント
平岡
和矩
平成28年5月13日発行
株式会社三橋製作所
「
行動規範
社内報
春号(NO.73)より
その2“損か得か、正しいか正しくないか”
」
代表取締役 三橋 宏社長
私は時に、判断を下すのに迷う時があります。その時に判断するための拠り所としているのが、「どちらが得か損か」という
判断ではな<、「どちらが人として正しいか正しくないか」という判断です。これを基準にしていますと決して大きな間違い
にはつながらないと思っています。一時的な損につながることがあるかもしれませんが、長い目で見れば、決してマイナスに
はなりません。
人として正しいか正しくないかということは、私たちが小さいころに親や学校の先生から教わった「正直であること」「約束
を守ること」「相手の事を考えて行動すること」など人として守るべきごく当たり前の事柄のことです。
私たちは日々商いを行っています。基本的には私たちは商いをすることによって利益を得て生計を立てているので、たえ
ず利益を得るためにはどちらが得であるか損であるかを考えて判断を下しているはずです。
ここで考えなければならないのは、商いには売り手と買い手(お客様)が存在しているということです。売り手にとってお
客さまがいなくなれば商いが成立しなくなりますし、お客様には継続的に買い続けていただかなければ、これまた売り手は
成り立っていきません。お客様あっての商い。つまり、売り手とお客様は常に俗にいうWin-Winの関係でなければな
らないのです。お客様が納得して買おうとしていただいて初めて商いが成り立つからです。
ところで、「サービスが先、利益は後」という宅急便の創始者である小倉氏の言葉は、一見、そんなことで企業が成り立って
いくのかと疑いたくもなりますが、この言葉を実践しているヤマト運輸の今日の繁栄を見れば、誰しもが納得せざるを得ま
せん。売り手側だけが得になるという考え方は、決して良い結果を生みません。ある意味では、利害が相反する(?)相手同
士がお互いに得をするという構図は、なかなか描きにくいようですが、お客さまの為になるにはどうすれば良いのかを必死
で考え対応すれば、お客様に納得していただく方策は必ず見えてくるはずです。
その必死の想いを持っての活動が、やがてはお客さまの共感を得ることになり、私たちを永らえる企業へと成長させて行く
事になるのです。
目の前の損か得ではなく、私たちは、お客様にはこうしてあげた方が良いという道を選んで進んでいきたいものです。何事
も、常に、長期的、広域的、かつ俯瞰的に判断しないと駄目であると思っています。
話しは変わりますが、ちょうど、この原稿を書き始めていた頃に、熊本地震の第一報が飛び込んできました。本震と思われ
ていた地震が実は前触れの地震であったことは、後のより規模の大きい本震が発生したことで明らかになりました。数日
たった今もまだ終息の気配はありません。実に不安で、心配なことです。
実は、5年前に東日本大震災が発生した時に、私たちが会社として取った行動に、私は深い悔いを感じています。私たち
は、三橋製作所が行う支援は不特定多数向けではなく、被災された私たちの顧客様が、環境を整備され、生産を立ち上げられ
るときにご支援しようという方針を取りました。その時はそれが一番良かろうと思っての事でした。しかしながら、私たち
の想いとは裏腹に、あれだけの大惨事であったにも拘わらず、結果としては、実質的にこれといった支援を行えずにうやむや
になってしまいました。私たちは、行政機関への義援金は、対象者が不特定多数になるからだなどと、いらぬことを考えずに、
会社からのものと、皆さんからのお気持ちを集めたものを、義援金として贈る処置を取るべきだったのです。
天災に被災するということは、筆舌に尽くせぬ苦労を伴う大変な出来事であろうと推測されます。それ故、今回は、心に悔
いを残さぬためにも、会社としての心からの義援金支援を行いたいと思っています。もちろんそのほかにも、被災された顧
客様に対しても、生産の立ち上げの際に心よりの全面的な支援を行うつもりです。皆さんも、今後の会社からの呼びかけに
ご理解いただき、ぜひともご協力いただきたい思いです。
人財力こそ企業力の核心
社員一人ひとりが会社の空気づくりの担い手
年会員 御入会随時受付中
《法人: KSK年会員》
入会金 30, 000円 年会費 120,000円
《個人: 夢テク年会員》
入会金
5,000円 年会費 50 ,000円
※税別・入会金はいずれも初年度のみ
【平成28年5月度 <個人>KSK年会員更新 】
大阪パナユーズ株式会社
中山
孝志様
【平成28年6月度 <法人>KSK会員更新 】
株式会社建築士事務所民家
北山 康子様
豊国工業株式会社
井上 敏之様
※更新・新規入会情報は、発行日前日締めで掲載させて頂いています。
1、水無月の辞
6月になり、半年を過ぎようとしています。新年のビジョンの実現可能性は、どれくらい
進捗していますか。皆様の経営が、最高かつ最幸の状態で、さらに発展されますことを、今
月も心より祈念いたします。
6月は、水無月(みなづき)と呼び、「梅雨で天の水がなくなる月」という解釈がありま
す。また田に水を張るということから水張月(みずはりつき)という説もあります。日本の
美しい田園風景が見られる季節となりました。
24節季では、6月6日頃は、芒種(ぼうしゅ)と呼ばれ、語源は、種まきを意味しま
す。新たな事業や新製品、ネットワークづくりの種まきをする季節かもしれません。
2、宮崎県庁のリーダーシップ研修
一般社団法人日本能率協会
シニアエキスパート/
元 立命館大学大学院
経営管理研究科 客員教授
今回は、11年目になります宮崎県庁の課長補佐を対象にしたリーダーシップ研修の体験記
中島 克紀
を書きます。11年になりますと知事も3人目となりました。2人目の知事は、東国原知事で
した。「超多忙な政務をこなしながら、数多くのメディアへのインタビューに答える前の知事のモチベーショ
ンの上げ方が見事であった」と当時の秘書課長がおっしゃっていました。「どのように見事なのでしょうか」
と伺いますと、「簡単ではない案件を思案中の難しい顔つきから一転、さわやかな笑顔をつくり、テンション
を一瞬で上げて、インタビュー会場に向かった」とのことです。
これは、実践心理学で活用されるアンカリングと言われるものです。外面を整えてから、内面を整えるやり方
です。「悲しいから泣くのではない。泣くので悲しいのだ。楽しいから笑うのではない。笑うから楽しいの
だ」という演劇メソッドにも通じます。
明るいさわやかにインタビューをこなしたことで、県庁に隣接する県物産館の売上がなんと前年の2倍(約4
億円)になったのです。多くの観光客が押し掛け、観光バスが2台止まっていたのを思い出します。
その結果、お客様が県庁内を散策されますので、県の職員の皆様の挨拶やマナー、仕事ぶりが磨かれたようで
す。これは、ホーソン工場の実験と通じるものです。ハーバード大学のメイヨーは、物理的な作業条件と作業
能率の関係を分析する実験をしました。照明や空調などの外的要因よりも、チームの人間関係や他者に見られ
ている状況が作業能率をあげることが判明した実験でした。
人間は人間によって影響を受け、共進化します。リーダーシップ研修に参加した課長補佐の皆さんは、プレゼ
ンテーションの重要性に気づき、リーダーとしての立ち居振る舞いを練磨し、ビジョンの表現力を磨くことに
貪欲になりました。トップがモデルを示すことで、こんなにも影響するものかを感じた期間でした。
口蹄疫や鳥インフルエンザで困難な状況もありました。研修は中止かと思いきや、「やります」とのことで、
伺いますと、参加者の皆様は徹夜の連続でふらふらの状態でした。そこで、「宮崎、最高!宮崎、頑張れ」と
いう合言葉で、10回以上合唱し、ハイタッチを繰り返すことも取り入れ、元気になっていただきました。脳内
のオキシトシンを出すことをいち早く実践していたことに感慨ひとしおです。現在では、宮崎県のオリジナル
な研修コンテンツとなり、継続されています。
11年前の事務局の方が、宮崎県の自治学院院長として赴任されました。「中島先生のリーダーシップ研修を
受けないと課長補佐にはなれませんね」というお言葉をいただき、とても嬉しくなりました。
皆様の素晴らしく輝く経営発展の日々を祈念します。
チームの一員として誇れる仲間たち
身近・手近、足元・手元に答えはある
セミナー・イベント名
テーマ
場所
6 15日(水)
18:30
月
第343回
夢テク研究会
マーケティングの核心は「売れる仕組み」をつくること
ホテル日航大阪
31階カトレアの間
7 20日(水)
18:30
月
第344回
夢テク研究会
月
8
日
20.21日
(土・日)
月
【中島先生とのコラボ企画】
第345回
夢テク研究会
<事例研究>
繁盛する飲食店(6次産業ビジョンの
追及モデル)づくりに学ぶ
★ 夏合宿セミナー ★1日目だけの参加も可能です!
共進化経営の探求セミナー第1弾(講師:中島克紀先生)
詳細は、同封のご案内をご参照ください。
ホテル日航大阪
31階カトレアの間
京都府
石清水八幡宮研修
センター清峯殿
気づきコラム
―
心の時代 ―
「幸せだなあ」の口癖を未来の軸に
今、人々は、一人ひとり「心が欲しい」と叫んでいます。それぞれ満たされない心を抱えて生きています。
求めている幸せは、一人ひとり顔が違うように中身が違います。
しかし、「何のためにこの世に生を授かったか」と問えば、「幸せになるため」という声に総括できるのでは
ないでしょうか。
そこで、幸せなるシンプル・ウェイとしてご紹介したいのは、斉藤一人著「絶対成功する千回の法則」という
本からピックアップした文章です。面白おかしい会話ネタになると見込んでご案内する所存です。
この本の中で、はじめに勧められていることは「『口グセは口グセ通りの実体験を引き寄せる』という法則を
実地検証してみること」です。
後輩の別荘の前庭に
話の結論として、「『幸せだなあ』という独り言を口癖にしていると、本当に『幸せだなあ、ありがたいな
バナナの木
あ』という、内から湧いてくるハッピー・フィーリングに浸れる実体験に遭遇できる」と書かれています。
なぜそんなことになるかというと、その秘密は人間の脳に隠されていると、著者・斉藤一人さんは語っておら
れます。人間の脳は、脈絡のないことを話していると思考回路が錯乱してしまい、この錯乱(※)を止めるため
に、その原因(理由)を探し始めるのだそうです。(※)錯乱…志向・感情が入り混じって頭が混乱すること。
つまり、「幸せだなあ」といえば、脳が「自分は、一体なぜ幸せなのか」という原因(理由)を探し始めると
いうわけです。人間の脳は、カラ回りを一番嫌いますから、とにかく、つじつまを合わせようとするのだそうで
す。すると、「だって、今日は朝から天気がとてもいいからだよ」と、脳は幸せである理由が勝手に口から出て
くる思考回路になってきます。この時、周りの人間からは極楽トンボといわれるかもしれませんが、そんな声に
は耳を貸さずにドンドン続けることです。「変な奴」だと言われても、それでやめてはいけないのだそうです。
そして、「幸せだなあ」という言葉の対極にあるのが「ため息」という行為で、「ため息」をつくというの
は、世の中で一番悪いことだそうです。
「ため息」の中には夢がありません。そればかりか、夢を消し去り、諦めや絶望を生み出します。つまり、
「ため息」は最悪の行為というわけですが、うっかりため息をついてしまった時は心配は無用だそうです。
そんな時はあまり気にせず、続けて「幸せだなあ」の口癖を声を出してやり続ければ、幸せ実感一体の渦中の
人になれるのだそうです。
「根拠のない自信」の話 = 「根拠のない幸せ」の話
笑顔と感謝が会社の空気をつくる
問題の本質は、ニッチトップ志向の粘り強さ
中国南京の企業『阿弥陀道』 旧知の倪国棟社長に表敬訪問(5/24~27)
10年前、知人からの依頼により、大学の後輩で、デザイン・作成・指導ができる
ジュエリーデザイナー・北川愛子さんを倪国棟社長に紹介するため、南京に同行した
ことがご縁となりました。それ以来の訪問です。今回はご招待で、同窓4名で伺いま
した。
■会社名:阿弥陀道
■社長名:倪国棟(Ni Guodong) 社長
■本社住所:中国南京石象路5-6
■新店舗(茶室):南京市玄武区中山路18号德基广场1期
10年前に訪れた時と様代わりしています。
こちらの会社では、台湾や中国の超高級茶を扱っており、ヨーロッ
パの有名ブランドが出店している商業ビル3ケ所に茶室を出店してい
ます。どちらも独特の雰囲気を漂わせる素敵なお店です。
社長の倪国棟(Ni Guodong) 氏は、創業者で年齢は40代後半で
す。以前は、不動産で成功し、古代ヒスイ、ホータン玉を大量に収集
し、その商品は、一部、ホータンヒスイ原石ジュエリーとして北川愛
子さんが逸品クラスのオリジナルジュエリーを作成、一部、ホータン
玉彫刻品などの民芸作品を販売しするようになりました。そして今
は、これらの経験をもとに、中国の文化を広めることに主眼を置いた
事業を展開されるようになりました。
会社の所在は、2003年、世界遺産
に登録された明孝陵のある紫金山麓に位
置します。その周辺には、ホテルや梅花
山や孫文の陵墓、中山陵もあり、安全で、豊かな自然環境の中に設立された唯一の
個人企業の会社です。(その他のホテルなどは政府が管理)今回は季節的に、黄砂
はまるで感じられませんでした。京都のような山に囲まれた盆地で、緑豊かな街で
す。 そして、Ni社長個人収蔵コレクションは、古代の石器から中国古代玉
(ぎょくと呼ばれるホータンヒスイ)、宋の時代の仏像、古書永楽辞典まで、何千
という点数で迎賓館に満載です。会社の資産は、想像できません。北川ジュエリー
コレクション(原本)は、現在、北京にて展示会中で拝見できませんでした。
また、社員教育は、独特で、その一環として、安全・美味をモットーに社員(デ
ザイナーに限る)が料理を調理し、こだわりの素材を生か
したおもてなしのご馳走になりました。その味は、お世辞
でなく、立派にレストランが成り立つような、味と盛り付
け、器、雰囲気が良く、是非、日本で開業されてはと思い
ました。
また、社長の趣味は、日本の京都が好きで、静を好み、
盆栽は、自然から学び、瞑想を常に心がけ実行しておられ
ます。来年は、京都に中国茶のお店をオープンする予定
で、着々と進行形です。
スイカの皮のアート
南京市街は、以下の様な雰囲気でした。
1.ヨーロッパの有名ブランドが全て揃っていました。
2.スターバックスも多数。
3.繁華街の建物はかなり違い新旧混在の感だが、古い建物も大事に保存。
4.高級クラスのレストランでは非常に清潔。
(今回は、一般庶民の屋台やお店には入りませんでした)
5.高級店舗は、以前と違い、店員さんが大変愛想が良くなっていました。
6.一部地下鉄もありますが、車の量が多く、町の中心は大渋滞となっていて、しかも欧州車が多数走っていま
した。
観光をご案内頂いたところは、南京大報恩遺跡博物館、紫金山天文台、蒋介石の奥様・宋美玲が住んでいた
総統府など、語ればきりがございません。現在、中日政治は、いろいろな誤解や誤報により、ギクシャクして
おりますが、一般市民は、全くその様な嫌な感情を持っていないことを実感いたしました。(平岡 外喜子)
ブランディングとは、自事業と向き合う真摯な態度と、将来へのロマンをいう