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近畿大学医学部同窓会
同窓会会報
第5号
発 行 日 平成17年 8 月20日発行
発
行 近畿大学医学部同窓会
発行責任者 太田 善夫
編 集 者 2期、12期、22期、25期
学年幹事
(医学部同窓会事務局)
〒589- 8511
大阪狭山市大野東377- 2
近畿大学医学部学務課気付
TEL 072- 366- 0221
FAX 072- 366- 0206
http://kindai.net
CONTENTS
・同窓会会長挨拶………………………………
・医学部長 挨拶………………………………
・奈良病院 院長挨拶 井上 芳樹………
・新任教授の紹介
医学部 皮膚科学 川田 暁………
医学部 泌尿器科学 植村 天受………
・本校卒業生の新任教授の紹介
堺病院 整形外科 菊池 啓………
堺病院 循環器科 濱 純吉………
医学部附属病院教授 佐藤 隆夫………
農学部食品栄養学科 上嶋 繁………
・初期臨床研修の義務化とスーパーローテート
産科婦人科学 教授 星合 昊………
2
3
4
5
5
7
7
8
9
・スポーツ医学機能開発センター
整形外科 教授 福田 寛二………
・藤井良憲君を救う会 香山 仁志………
・近畿大学校友会 近況報告2
校友会副幹事長 丸山 次郎………
・校友会豊中支部総会報告 副会長 岡藤 龍正………
・同窓会会務・会計報告………………………
・科学助成金制度………………………………
・各期別助成金制度(速報)
…………………
・訃報……………………………………………
11
濱 純吉 先生、菊池 啓 先生、佐藤隆夫 先生、上嶋 繁 先生
教授就任記念祝賀会
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13
14
15
16
20
23
27
御 挨 拶
同窓会
会 長 太田 善夫
同窓の皆様にはますますご健勝の事とお慶
び申し上げます。医学部は平成17年3月に26
期生が卒業し同窓会会員数は2,572名になり
ました。医学部同窓会支部も増え支部総会も
活発に開催されてきております。今年度か
ら、支部総会の開催には、同窓会からお祝い
金をだすことが幹事会で決定しました。新た
な支部の設立と、既存支部の更なる活動の活
性化を期待しています。
さて、我が母校、近畿大学医学部も、着々
と発展し、平成15年には東田有智先生、福田
寛二先生、竹村司先生、平成16年は菊池啓先
生、濱純吉先生、佐藤隆夫先生、上嶋繁先生、
平成17年には山田秀和先生が教授に就任し、
現在までに同窓生から10名の教授(医学部以
外を含む)が誕生し活躍しています。平成17
年は医学部創立31周年、医学部附属病院開設
30周年の記念の年に当たり、東田有智教授
(同窓会副会長)が委員長となり、記念祝賀
会の開催や記念誌発行の準備が着々と進んで
います。同窓会も協力を惜しまず、支援して
いく所存です。現在の所、平成17年11月23日
にスイスホテルで記念式典が開催される予定
です。また、この日には、同窓会総会を合わ
せて開催する予定ですので、万障繰り合わせ
の上、御参加頂きますようにお願い申し上げ
ます。なお、詳細につきましては、後日、詳
しい日時や式典内容等が決まり次第、改めて
ご連絡を差し上げます。
今回の同窓会会報と同窓会会員名簿は、平
成17年春に発行するべく各学年幹事と会報発
行グループで準備を進めてまいりました。担
当幹事各位には日常の多忙な業務の中、わざ
――
わざ時間を割いて編集、発行にご尽力頂きま
しが、何分、時間もマンパワーも不足してお
り、発行が大変遅くなりました事をお詫び申
し上げます。現状の同窓会執行部・幹事・監
事の役員は、それぞれ多忙な日常業務の上に
同窓会の仕事をしているという状態で、十分
に機能できていないのが現状です。同窓会が
活発に活動するためには、会員の皆様の御支
援、御協力がなければ不可能です。今後とも
以前に増して御支援、御協力いただきますよ
うにお願い申し上げます。また、同窓会活動
の活性化に役立つ御意見や妙案等がございま
したなら事務局まで、 お気軽にお寄せ下さ
い。重ねて、宜しくお願い申し上げます。
会員の皆様の、益々のご活躍を祈念してい
ます。
近畿大学医学部
同窓会報に寄せて
医学部長 大柳 治正
大学評価、病院機能評価、授業評価から週
刊誌や新聞による病院ランク付け等、昨今は
評価ばやりである。数量的には不足している
ものがないか、むしろ余り気味の世情を背景
に、よい物だけを残そうとする時代の要請の
ように思われる。
近畿大学医学部同窓会員諸氏の評価が気に
なるところである。
同窓諸氏の自己評価を伺った。医学部創立
30周年を迎え、卒業生の中から数人の教授が
輩出し、地域社会でも多くの役職を持った医
師を出し、医学部や附属病院の質の向上につ
れて医学部受験の偏差値も急上昇している。
半数近くの同窓諸氏は意気軒昂で、自己評価
点も高く頼もしい限りである。しかし、一部
の同窓諸氏が未だに私立大学出身というのを
どこかに引摺り、自分の可能性を低く見積も
る傾向にあるのも事実である。自分の能力を
信じ、また医師は卒業後が勝負であるという
現実を見極め、まず空元気でもよいから自己
評価を高くつけ、それに見合うように努力し
てほしいと願っている。
同窓諸氏の同僚評価も個人により大きく分
かれていた。
第三者評価については、ほぼ一致した意見
が得られたと思う。
まず育ちの良さと大学の教育方針が相俟っ
て、人間性について高い評価がついている。
素直で、他人への思いやりも深く、他人との
協調性に富み、医師として最も重要な資質の
点で優れていることである。学会や医師会等
で会うほとんどの人が、同じ評価を伝えてく
れる。また小生着任依頼、医局員には他流試
――
合として、一定期間他大学の関連病院への出
張を義務づけてきたが、病院長や医長の評価
は非常に高いものであり誇りに思っている。
研究業績や診療実績に対する第三者評価は、
最高点からやっと及第点まで個人差が大き
く、これは大学全体で或いは同窓全体で高い
評価になる迄更なる努力がいるであろう。
近畿大学は教育に最大の重点を置き、その
評価の比率も最も高くしている。
学生も含め後輩の指導にもっと積極的に参加
してくれることをお願いしたい。
同窓諸氏の益々の御健勝と御多幸とそれに
同窓会の更なる御発展をお祈りして筆を置
く。
御 挨 拶
られます。同窓の諸先生方のお役に立ちなが
ら地域医療に尽くしていきたいと思っており
ますので今後とも宜しくご指導ご鞭撻お願い
致します。
近畿大学医学部奈良病院
病院長 井上 芳樹
奈良病院は奈良県生駒市の南部、西に生駒
山を望む緑豊かな丘陵地に開院してから、丸
5年経ちました。開院時からの増床に次ぐ増
床で、現在、病床は418床となっています。
最近では空床を見つけるのに苦労したり、外
来患者数も千人をこす日があるなど、入院や
外来での診療に多忙な日々を送っています。
当初からの心臓血管病センター、悪性新生物
センター、周産期センター、救命救急センター
のより一層の充実に力を注いできており、奈
良県の急性期医療の中核病院として地域医療
になくてはならない存在となっています。今
年からは腫瘍内科の開設、それにともなう通
院治療センターの設置により、安全で効果的
な、かつがん患者の QOL を考慮したがん化
学療法ができる体制を整えています。
近畿大学前総長故世耕正隆先生が医学部卒
業生の将来のためにもと熱望されていた奈良
病院が創生期から円熟期に向かっている現
在、近畿大学医学部卒業生は医師職員100人
のうちの約60%を占め、昨年から開始した新
初期臨床研修でも、2年目の研修医8名中7
名、1年目の研修医7名中6名が近畿大学医
学部卒業生であり、卒業生のための奈良病院
といっても過言ではありません。また、本年
度には奈良病院として2人目の近畿大学卒業
生の教授が誕生しました。2期生の皮膚科山
田秀和教授で、卒業後一貫してアトピー性皮
膚炎の成因の研究と治療に携わり、また、奈
良病院の開設準備のときから医学情報のシス
テム化に与るなど、奈良病院の今後になくて
はならない人材となっています。奈良県には
奈良病院以外にも大勢の同窓会の先生方がお
――
もまだまだ未熟者であります。同窓会の先生
方のご指導ご批判を仰ぎながら、良い教室を
作り上げたいと考えております。今後ともよ
ろしくお願い申し上げます。
新任教授の紹介
ご 挨 拶
近畿大学医学部皮膚科学
教 授 川田 暁
教授に就任して
本年4月1日に近畿大学医学部皮膚科教授
に就任いたしました。私の略歴をまず簡単に
紹介させていただきます。1979年に東京医科
歯科大学医学部を卒業し、同時に同皮膚科医
局に入局しました。1988年に防衛医大に転勤
いたしました。1997年に帝京大市原病院に転
勤しました。1999年から近畿大学医学部に転
勤し、手塚正前教授のご指導を賜りました。
近畿大学で働き始めてからまだ6年足らずし
かたっていないということになります。した
がって同窓会の先生方には、私はまだなじみ
のうすい人間であると思います。
私の皮膚科での専門分野は光生物学、特に
光老化皮膚の治療と予防、レーザーを含む光
治療、乾癬、皮膚癌、薬剤アレルギー、爪白
癬などの皮膚真菌症、にきびなどでありま
す。皮膚科においても、特に治療の進歩はめ
ざましく、新しい治療方法や治療器械が多数
開発されています。したがって、近畿大学医
学部皮膚科としては、これらの最新の技術を
絶えず導入しながら、大学病院としてふさわ
しい最高レベルの皮膚科診療を行いたいと考
えています。もちろん診療の根底として、患
者様の気持ちを感じとれる「あたたかい」医
療を基本においております。さらに、これら
の高い診療レベルを維持するために、エビデ
ンスに基づいた基礎及び臨床研究を続けたい
と考えています。
当教室は比較的若い医局員が多く、私自身
――
近畿大学医学部泌尿器科学
教 授 植村 天受
栗田 孝教授の後任として平成16年4月1
日付けで、近畿大学医学部泌尿器科学の教授
に就任いたしました。教授になって何とか無
事に初めての正月を迎えることができました
が、ここに自己紹介を兼ねてこれまでの経過
とこれからの抱負を申し上げたいと思いま
す。私は、昭和58年に奈良医大を卒業して直
ちに当時岡島英五郎教授が主催されていた泌
尿器科学教室に入局しました。奈良医大では
岡島教授に「自分の親、子だったらどうする」
と毎日のように診療に対する基本姿勢をたた
き込まれ、貴重な臨床経験を積ませていただ
きました。今ではいい思い出ですが当時は朝
から晩まで病院内をかけずり回って悲壮感
たっぷりの日々でした。また、私の基礎的研
究は、本格的には平成3年7月よりオランダ
ナイメヘン大学泌尿器科に文部省在外研究員
として留学してから始まりました。ここでの
研究テーマは癌免疫学、 特に腎癌における
CA 9抗原を分子標的とした特異的免疫療法
の開発が中心で、幸運にも2年半の留学期間
中に5編の論文を完成させ帰国後の平成6年
11月にオランダナイメヘン大学にて PhD を
取得することができました。その後多くの共
同研究者に恵まれ10年がかりで CA 9ペプチ
ドワクチンを開発し、平成14年7月から難治
性腎癌患者に対する第1相臨床試験を開始す
ることができました。現在この癌ワクチン療
法は第2相試験を奈良医大と近畿大学医学部
奈良病院において進行中で、近々ここ近畿大
学附属病院でも開始する予定です。
さて、ご推察の如く私の専門は泌尿器癌治
療であります。残念ながらこれまで近畿大学
では腫瘍学の卓越したグループはありません
でしたが、これからは長い道のりながら一歩
ずつ日本そして世界のトップレベルを目指し
て邁進していく所存であります。具体的には
泌尿器癌の新しい手術手技・機器の導入や高
度先進医療を導入し(前立腺癌に対する小線
源永久刺入法を今夏に導入)、地域住民に対
する啓発活動を積極的に行うことで患者数を
これまで以上に増やし、南大阪地域の最大中
核病院として確固たる地位を築くことであり
ます。また、これまで当教室で培われてきた
卓越した領域(腎移植・排尿障害・尿路結石)
に関してはまだまだビギナーの私ではありま
すが、早く近畿大学のレベルに到達できるよ
う真摯な気持ちで努力していこうと思いま
す。そして、今年の夏までには新しいホーム
ページを開設し、徐々にではありますが、皆
さんに治療方針、研究内容をはじめ教育カリ
キュラムなどいろいろな情報を提供できるよ
うに整備していきたいと思っています。最後
に、organizer としてはまだまだ修行の身で
あり、近畿大学の諸先生方におかれまして
は、いつ何時ご迷惑をおかけするかもしれま
せんが、ご指導、ご支援を賜りますよう何卒
よろしくお願い申し上げます。
――
サービス業ですので、第一印象(対応・コミュ
ニケーション)は非常に重要です。ボタンを
掛け違うとなかなか医療行為を理解してもら
うことは出来ません。医療事故を恐れて縮小
医療を行う気はありませんが、 自己満足や
EBM で は 患 者 や 世 間 が 納 得 し な い よ う に
なってきました。特に、大学病院では患者の
期待権が高めに設定されることを知らなけれ
ばなりません。 自信と根拠と選択性で、、、、
決して過誤を起こさないようなチームワーク
が求められています。相手の顔色で病態(心)
を知れるぐらいになれば、親爺を越えたこと
になるのでしょうか。
昭和46年に建てられた国立泉北病院が近畿
大学医学部堺病院に変身してから、早くも6
年が経過して、 整形外科もオリジナルメン
バーは私だけになり、初代大学院生もスタッ
フ(専門医)となり、請先生は近大関連病院
や開業医として活躍しています。今後も同じ
釜の飯を食ったスタッフ、同窓会、地域医療
などからの紹介を中心に、特色を持った整形
外科を目指します。
本校卒業の新任教授の紹介
整形外科を
追いかけて
近畿大学医学部堺病院整形外科
教 授 菊池 啓
まだまだ父を越えられていない私にとっ
て、草葉の陰で『教授と言う器でない』こと
は親爺が一番知っていることでしょう。しか
し、喜んでくれる家族や友人達、何よりも御
指導頂いた諸先生ならびに同窓会の皆様に深
謝します。
織田信長の時代なら残された時間はほとん
どない訳ですが、高齢化社会の甲斐あって?
これからしばらくは『整形外科=運動器の10
年(WHO)』を追いかけて行けそうです。さ
らに、スタッフに恵まれたこともあり、リウ
マ チ の 臨 床 試 験、SAMURAI Meeting( 全
国規模人工膝関節試験)、悪性腫瘍摘出患者
に自己末梢血幹細胞移植、急性期脊椎圧迫骨
折に対し局所麻酔下経皮的椎体形成、Micro
Endoscopic Discectomy など新たな手技・試
験などを行え、学会活動も可能となりまし
た。臨床機関で、ローテーションの間に整形
外科一般を研鑽し、専門医になる資質・資格
は完成されます。研究講座費で種々の保険外
マーカー(抗 CCP 抗体、CTX −2、各種サ
イトカインなど)を測定できることは、臨床
(患者説明)と研究に役立っています。
さて、高齢者には時間がある方が多いの
に、対処する医師に時間がないことを解消す
るには、何度も会って『なじみ』になること
を心がけています。知識や経験も大切です
が、『なじみ』になることが堺病院(オレ流)
での治療や患者教育には欠かせません。知的
近畿大学医学部
同窓会の皆様へ
――
近近畿大学医学部堺病院循環器科
教 授 濱 純吉
同窓会の皆様におかれましては益々ご清栄
のこととお喜び申し上げます。さて私は平成
16年2月に堺病院循環器科教授を拝命いた
しました。10月には太田善夫同窓会会長のご
尽力で同窓会による心温まるパーティーまで
開催して頂き厚く御礼申し上げます。さて私
のことは若い先生ではご存じ無い方も多いと
思われますので少し自己紹介をさせていただ
きます。私は近畿大学医学部が開設された昭
和49年に入学いたしました1期生です。昭和
55年6月に香取瞭教授が主宰されていた旧
第1内科に入局させていただきました。香取
教授は非常に厳しい先生であり、週1回の総
回診では毎回大汗をかかされたことをつい最
近のように思い出されます。一方昨年から厚
生労働省の指導の下に行われている研修医
マッチング制度において2〜3ヶ月の短期間
で各科をローテイトするシステムでは大切な
若い時期の2年間がお客様扱いで過ぎ去って
しまうのではないかと少なからず不安を感じ
ております。さて、近畿大学医学部も開設さ
れ約30年になりますが、私が入学した当時は
新設医科大学に対する世間の風当たりは今で
は考えられない程過酷なものがありました。
その頃の某新聞紙に新設医科大学の学生は新
聞も満足に読むことが出来ない等と書かれて
いるのは読んでいる私が思わず苦笑してし
まった程でした。また今でも思い出す度に悔
しくなる事があります。それは研修医のある
日の出来事です。私を含めて3人が指導医の
お宅に招かれた時のことです。食事を出して
下さった奥さんが何気なく、「近所の人達が
今の近大病院は優秀な先生達が有名大学から
たくさん来られているから安心して受診出来
るけど10年後は怖い、それは近大卒業生がた
くさん就職するからと言っていますよ。」と
言う言葉でした。その当時24歳の新米研修医
であった私は傷つくと同時に自分は研究者と
しては有名大学出身者より劣るかもしれない
が臨床医として病める人の側にいて少しでも
お役に立てるような人間になるぞと誓ったの
でした。それから25年、果たしてどれだけ貢
献できているかと問われますとお恥ずかしい
限りなのですが、少なくとも若い学生や卒業
生達の指導を通して世間に貢献できる医師を
育てる事に情熱を注ぐと共に、常に指揮官先
頭の心意気で臨床の場に立つことで母校の発
展に尽くす気持ちを新たにしています。同窓
生の皆様も各々置かれている立場に違いはあ
りますが母校の名誉を高めるのは皆様の日頃
の誠実な仕事の積み重ねであると言う事を是
非自覚していただきたいものだと願っていま
す。
――
ご 挨 拶
近畿大学医学部附属病院
教 授 佐藤 隆夫
平成16(2004)年10月31日、日曜日、堺リー
ガロイヤルホテルにて濱純吉先生、菊池啓先
生、上嶋繁先生、私佐藤隆夫の教授就任祝賀
会を近畿大学医学部同窓会の皆様方が催して
くださいました。多くの先輩、同級、後輩に
集まって頂き楽しいひとときを過ごすことが
できました。本当に感謝しております。
私は、昭和56(1981)年卒業の本医学部2
期の卒業で、卒後直ぐに本学第2病理橋本重
夫教授の門をたたきました。学生時代は勉学
にそれほど熱心な方ではなく兎に角、なんと
か進級すればの付け焼き刃の学習がしばしば
で、6年の卒業間近になっても解剖学、生化
学の知識などあやふやでした。卒後このまま
臨床医になるのが少し恐ろしい気がしてお
り、少し基礎的な勉強をやり直したいとも考
えておりました。一応は近畿大学医学部のあ
る医局の研修希望は出しておりましたが、入
局する医局もあまり明快には決めていません
でした。その様なときに、もともと2病理に
入る予定であった同級の市川君がどうしても
そういうわけにいかなくなり、それで市川君
が急遽代わりに私を橋本先生に紹介したとい
う経緯で、橋本教授から熱心なお話を頂き近
畿大学助手、第2病理学教室勤務の辞令を頂
いたのがこの道に入ったきっかけでした。そ
れから23年があっという間にたってしまい気
がつくと大学にまだいるという次第です。ま
して、教授という大役を仰せつかるなど夢に
も思っておらず、その重責に耐えれるよう一
層の努力をしなければと気持ちも引き締めな
おしているところです。学生時代には病理は
病理解剖をやっているところぐらいの認識し
かなく、人体病理、実験病理の区別もよく知
らないままに入局しました。入局後、probe
と称する診断病理の業務があることを知りま
したが、その標本の山を前にして何度も途方
にくれたことが昨日のことのように思い出さ
れます。先輩の諸先生方のように所見を読
み、診断ができるようになりたいと強く思い
ましたしその様な時は永遠にこないのではな
いかとも不安でもありました。橋本先生の熱
心な人柄や人体病理、診断病理に取り組む真
摯な姿勢を間近にみているうちに病理という
ものが徐々に理解でき自分のものになってき
たように感じております。橋本教授との出会
いが今の私の原点であると強く感じておりま
すしその点で市川君にも感謝している次第で
す。(ちなみに市川君は現在地元で開業医と
して盛業中で、私の伯父のホームドクターで
す。)大学に残っている身として、本学医学
部の一層の発展を心から願っておりますし、
本学のため、同窓生のために私のできること
を精一杯やっていきたいと考えております。
今後は学生諸君との出会いを本当に大切に
し、その中から一人でも二人でも病理医を目
指す人材を育成しなければと考えておりま
す。全国的にみて病理医の人数が足らない(ポ
ストがある)と新聞などでも多いに報道され
ておりますし臨床としての病理の側面は私学
出身の卒業生にとっても多いに魅力があるこ
とをここに強調しておきたいと思います。診
断業務に関しては女性の先生方にとっても家
庭との両立などを考えても魅力ある仕事場を
提供できるものと確信しております。これを
読まれた卒業生で病理に多少でも興味のある
方は是非連絡して頂きたいと思います。
最後に、私の近畿大学附属病院教授就任に
際しまして、現病理学教室伊藤浩行教授はじ
め多くの先生方のご推薦、ご指導を頂きまし
た。あらためてこの場をおかりして御礼申し
上げます。
――
ご 挨 拶
近畿大学農学部食品栄養学科
教 授 上嶋 繁
私は、平成16年4月1日に近畿大学農学部
食品栄養学科に教授として赴任いたしまし
た。管理栄養士の養成課程には医師の免許を
有する専任教員が必要とのことで、このたび
農学部に転籍いたしました。非常に責任のあ
る役職であることを肝に銘じて教育・研究に
最善を尽くす所存でおります。
昭和56年に近畿大学医学部を卒業後、第二
内科学教室に入局いたしました。臨床研修の
期間中、山本俊夫教授をはじめとする第二内
科学教室の諸先輩から医師としての基本的、
倫理的な教えを頂きました。その後大学院に
進学しましたが、大学院では山本教授ととも
に第二生理学教室の松尾理教授の御指導のも
とに血液凝固・線溶系に関する研究を行ない
ました。そのご縁や、私が基礎研究にも興味
を持ったことがきっかけで、大学院卒業後は
医学部の第二生理学教室に所属しておりまし
た。第二生理学教室に在職中には医学部学生
の教育に携わるとともに血栓形成にかかわる
生理活性因子の機能解析や血管内皮細胞をは
じめとする血管の病態生理学的機能の解析を
行なってきました。
心筋梗塞や脳梗塞をはじめとする血栓性疾
患は食生活の欧米化とともに増加し血栓性疾
患による死亡数も増加傾向にあります。特に
血栓性疾患は生活習慣病の代表的な疾患であ
ることは知られており、このような疾患の原
因となる血液成分の変化や血管内皮細胞の生
理的機能は毎日の食習慣によっても変化しま
す。これらの疾患を治療、予防することは日
本国民の健康を維持するうえでも非常に重要
な課題であると考えられます。今後は、基礎
医学的研究と食品栄養学的研究の融合を目指
し、可能な限り医学部との連携を保って研究
を推し進めていきたいと思っております。ま
た、健康維持や疾病予防に有望な食品があれ
ば、その中から有効成分を同定、抽出してそ
の効能を評価するとともに、その効果発現機
序を科学的に明らかにして、国民の健康維持
や疾病予防に役立てたいと考えております。
近畿大学農学部には COE に採択された水
産学科をはじめとして、Nature 誌への論文
発表などの輝かしい業績を挙げている学科、
教室があります。そのような中で、研究室の
構築や運営などは全くのゼロからの出発とな
ります。恥ずかしくない研究室を立ち上げる
ことが当面の目標であります。また、私は管
理栄養士養成課程に属しておりますが、管理
栄養士は医師と同様、国家試験に合格しては
じめてその免許を取得することができます。
国家試験合格のための教育と前述しました研
究を並行して進めていかねばなりません。そ
のためには医学部同窓会の先生方にはお力添
えをいただくことが多々あろうかと存じま
す。どうぞよろしくご支援、ご指導、ご鞭撻
のほどお願い申し上げます。
― 10 ―
初期臨床研修の義務化と
スーパーローテート
初代臨床研修センター長
産科婦人科学 教授 星合 昊
平成16年度の卒業生から初期臨床研修が義
務化されかつプライマリーケアの修得を目的
としたスーパーローテート方式となったこと
はご承知のことと思います。今回は同窓会誌
に執筆の機会を頂きましたので、本制度の解
説と母校の現状についてお知らせします。
1.新臨床研修制度
1) 研修医の募集と選考(マッチングシス
テム)
来年度の卒業予定者(6年生)は5月
から公表される各研修病院のプログラ
ムを参照し、主として夏休みに実施さ
れる選抜試験を受験する。研修病院・
研修希望者はともに、臨床研修推進財
団が企画するマッチングシステムに登
録する。研修病院は採用予定の研修医
名を、研修希望者は研修希望病院を、
各々順位をつけて登録し、両者の希望
がマッチしたところで決定する。マッ
チングが成立した場合に変更は許され
ない。
2)研修の到達目標
具体的に、経験すること、見学するこ
と、レポートを提出すること、などが
記 載 さ れ て い る。(http://www.med.
kindai.ac.jp/kensyu/ 参照)
3)研修プログラム
1年次には、内科6ヶ月、外科3ヶ月、
救命科または麻酔科3ヶ月を研修す
る。本学では、8内科に2附属病院の
10科の中から3ヶ月づつ2科選択する
こととした。2年次には、小児科、精
神科、産婦人科、地域医療を各1〜3ヶ
月研修する。本学では、小児科のみ2ヶ
月で、他は各1ヶ月とし、残りの6ヶ
月を2ヶ月づつ3科の希望選択制とし
た。
4)評価
E P O C ( E v a l u a t i o n s y s t e m o f
Postgraduate Clinical training) と い
う、オンライン臨床研修評価システム
で評価し、2年間の研修終了後に最終
評価により研修終了証を発行する。研
修修了者はその旨を厚生労働省に届け
出、医籍に登録する。これの無いもの
は診療施設の責任者に成れない。
2.母校の現状
私が研修医委員長を担当した平成7年度
から、研修医数/本学国家試験合格者数
は50〜63%であった。研修義務化初年度
の平成16年度は3病院あわせて49名
(56.3%)であった。本年度もマッチ成
立 医 師 数 / 卒 業 者 数 は、 6 5 / 1 0 5( 約
62%)であるが、この中から卒業延期者、
国家試験不合格者が減少するので最終的
には不明である。
おわりに
研修希望者の大学病院離れが進んでおり、
本年の全国平均では大学病院は50%を下回り
そうである。本学では全国平均よりは多くの
研修医が選択してくれているが、来年以降は
予測がつかない。一方では、初期2年間を他
病院で研修している本学卒業生を、3年目に
戻すプログラムも考慮されている。臨床研修
センター長の職は平成17年度から竹村司教授
(小児科学)に交代する。本学出身の教授が
本学の卒業生を指導するという理想的な形で
再出発する。同窓会諸氏のご協力を期待する
ものである
― 11 ―
スポ−ツ医学機能開発
センター
スポ−ツ医学機能開発センター
整形外科 教授 福田 寛二
近畿大学本部キャンパスでは以前よりス
ポーツ活動が活発に行われ、学生スポーツと
しては西日本の雄として君臨している。アテ
ネオリンピックの水泳選手の活躍は記憶に新
しく、いくつかの競技や種目は世界のレベル
にある。医学部として、このようなスポーツ
活動の発展に寄与することを目的に、「スポ
−ツ医学機能開発センター」が平成14年4月
1日に設立された。これまでに近畿大学で培
われたスポーツ活動の経験に、医学的なサイ
エンスを導入することにより、 さらなるス
ポーツにおけるパフォーマンス向上を目指す
こととなった。組織は鈴木有朋教授をセン
ター長として、ライフサイエンスのなかに位
置している。設立の目的上構成員は多岐にわ
たり、大学本部からは健康スポーツ教育セン
ターの中本助教授、入川助教授、禿助教授、
堺病院から辻本助教授(リハビリテーション
科)、奈良病院から山田教授(皮膚科)、三島
助教授(眼科)、附属病院からは東田教授(呼
吸器・アレルギー内科)、佐藤教授(病理)、
上嶋教授(農学部)、上硲助教授(衛生学)、
福田が参加している。
近畿大学の運動部の強化のための方略を第
一義の目的とした。すなわち、パフォーマン
ス向上における最大の支障となる 「 怪我 」 の
実態について運動現場で調査するとともに、
その治療やリハビリテーションを医学部附属
病院あげてバックアップする体制を確立し
た。このために、辻本および福田がアメリカ
ンフットボール部「デビルス」のチームドク
ターとして健康管理に参加している。近畿大
学「デビルス」の所属する関西一部リーグは
全国的にも最もレベルが高く、関西学院大学
を筆頭に京都大学、立命館大学といった伝統
校がひしめいている。スポ−ツ医学機能開発
センターは毎春の日本橋診療所を利用した全
― 1 ―
選手のメディカルチェック、上嶋教授のおこ
なう栄養指導、試合に帯同しての怪我の応急
処置などでチームのサポートを行っている。
平成17年には待望の人工芝スタジアムが近畿
大学 E キャンパス内に完成した。今後の部
員の大きな励みとなることは確実である。
近畿大学にはスポーツ推薦で入学した多く
の学生がおり、現在も活躍中である。これら
の学生に正しい医学的知識を得てもらうこと
もスポーツ医学機能開発センターの責務と考
え、講演会も催している。平成15年には、辻
本、上硲、藤本美香(近畿大学堺病院内科)、
福田がスポーツと医学に関する講演を行っ
た。これらの学生対象の講演活動の中でも、
平成16年8月21日に近畿大学11月ホールにて
主催した「第4回大学生・高校生のスポーツ
医学セミナー」は最大の行事であった。これ
は文部科学省、読売新聞大阪本社などの後援
を得て、「運動器の10年」日本委員会の協力
により毎年夏に行われる大学生と高校生を対
象としたセミナーである。関西では初の開催
となったが、北は北海道より南は九州まで、
文字通り全国より300名の参加者を得た。ア
テネオリンピックの最中であり、その夜に近
畿大学水泳陣のメダル獲得もあり、キャンパ
ス内は大きな盛り上がりをみせた。
スポーツ医学機能開発センターの活動を行
ううえで、 社会的貢献も重要であると考え
る。このために、平成14年より奈良病院「洗
心庵」にて一般市民を対象とした医学講演会
を行ってきた。現在特に力を入れているのは
高齢者における転倒予防である。高齢社会を
むかえ、その健康面での支援を行うことは大
学における社会的使命であり、その一環とし
て、高齢者の立位におけるバランス機能の評
価や歩行指導を行っている。
このように、 スポーツ医学機能開発セン
ターの活動は多岐に渡っている。今後ともス
ポーツ医学の活動を通じて、近畿大学のさら
なる発展のみならず、国民の健康向上など、
多くの社会的貢献を行ってゆきたい。
心臓移植を待つ藤井良憲君
についての近況報告
藤井良憲君を救う会 会長 香山 仁志
心臓移植を受けることになりました7期生
藤井良憲君のために、平成16年11月に医学部
同窓会を通じて会員の諸先生方に募金を募ら
せていただきましたところ、多数の先生から
御好意をいただき誠にありがとうございまし
た。
つきましては、これまでの経過と近況を報
告させていただきます。
藤井良憲君は平成12年より拡張型心筋症に
より入退院を繰り返しておりましたが、平成
16年9月心不全のために補助人工心臓埋め
込み術を受けました。日本での臓器移植を推
進している医学会ですが、まだ日本では諸問
題により臓器提供を受けることは困難である
ことから、医師としての立場もあるのです
が、長期生存するための唯一の方法である心
臓移植を海外で受けることを決意いたしまし
た。御周知のように海外での心臓移植には多
額の費用が必要であることから、同期生が中
心となって、「藤井良憲君を救う会」を発足
し、募金を募らせていただきました。
平成17年2月14日にアメリカのコロンビア
大学から移植受け入れ可能の連絡がありまし
た。連絡の内容は、初期費用として$535000
(約5600万円)が必要とのことでした。アメ
リカでの補助心臓のメンテナンス契約などの
問題がありましたが、3月22日に無事コロン
ビア大学に初期費用を振り込む事ができまし
た。
皆 様 か ら 頂 き ま し た 募 金 は 総 額 4 5,
851,119円(972件)にもなり、同日、経費を
差し引きました45,565,005円を藤井君に寄贈
し、全額を初期費用の一部にあてさせていた
だきました。
現在、藤井君の状態は良好で、自宅でリハ
ビリをしながら渡米の準備に奔走しておりま
す。ビザの取得などの準備にもう少し日程を
要し、渡米は4月中旬頃になる予定です。
募金活動は一旦休止させて頂きますが、同
窓会諸先生方から頂きました御尽力と善意に
本当に感謝申し上げます。ここまで漕ぎ付く
までにも、色々と問題が生じては皆様のおか
げで乗り越えさせて頂くことができました
が、 やっと移植の切符を手にしたばかりで
す。藤井君の心臓移植成功に向けて、引き続
き御理解御支援賜りますようお願い申し上げ
ます。
会計報告
収入の部
郵便局
りそな銀行
りそな銀行利息
収入総額
支出の部
19
45,851,119
68,214
切手代
212,400
印刷代
4,600
支出総額
― 1 ―
9,302,000
封筒代
振込手数料
最終収支額
36,549,100
収入総額−支出額
900
286,114
45,565,005
平成16年は、校友会役員の改選年に当たり
ますので、新役員を含めた校友会役員紹介を
以下に載せます。また、校友会の最新情報は
ホームページ
http://www 1.odn.ne.jp/~kindaikk/ でご覧に
なれます。
近畿大学校友会の
近況報告−2
近畿大学医学部同窓会 副会長
近畿大学校友会 副幹事長 丸山 次郎
近畿大学校友会 歴代会長・現役員紹介
親愛なる近畿大学医学部同窓会会員諸君、
前回に続き近畿大学と近畿大学校友会の近況
を報告し、引き続きその活動に対する御理解
と御支援をお願いします。
近畿大学の近況ですが、平成16年4月1日
付で、新学長に畑博行理事・元法学部長が就
任され、前学長の野田起一郎先生は名誉学長
に就任されました。平成16年4月法科大学院
(ロースクール)が創設され、今後、優秀な
近畿大学法科大学院修了者が法曹界に輩出さ
れるものと期待されます。
近畿大学の社会に対する貢献は、文部科学
省「二十一世紀 COE プログラム」に二年連
続選定されたことのみならず、クローン牛の
誕生、超高速カメラの開発、量子計算機の開
発などなど、優れた研究が続々となされてき
ています。スポーツの分野でも、昨年のアテ
ネオリンピックでは在学生を含めて、 アー
チェリー5人、水泳4人、野球で台湾代表の
1人、計10人が出場し、大活躍しました。近
畿大学は色々な方面で活躍し、注目される存
在になってきています。
近畿大学校友会は、『会員相互の親睦を図
り、母校の発展に寄与する』を目的に活動し
ています。校友総数は平成16年春の卒業生を
含めると38万人を越え、学校・学部の18同窓
会と107地域支部・85職域支部の計192支部を
擁する大きな組織となりました。また、平成
16年の校友会総会は10月24日に11月ホール
で執り行われ、約1500名の参加者でたいへん
賑わいました。
私たち医学部同窓会は、校友会ならびに校
友会執行部の一翼を担ってまいりました。校
友会は医学部同窓会会員の皆様に、必ずや多
方面でお役立ちできるものと考えています。
近畿大学校友会や地域支部、職域支部の情報
等、御入用でしたらお問い合わせください。
― 1 ―
歴代役員
初代会長 世耕 弘一
(近畿大学創設者 近畿大学初代総長)
前 会 長 世耕 政隆(近畿大学 2 代総長)
現執行部役員 (平成16年4月1日現在)
名誉会長 世耕 弘昭(近畿大学理事長)
会 長 亀岡 弘
昭和27年(大阪理工科大学 応用化学科卒業)
副 会 長 近藤 勲
昭和35年(近畿大学 法学部卒業)
森本 佳明
昭和37年(近畿大学 薬学部卒業)
枩田 裕顯
昭和42年(近畿大学 商経学部卒業)
昭和44年(近畿大学大学院 商学研究科修士課程修了)
昭和46年(近畿大学大学院 商学研究科修士課程修了)
南野 隆雄
昭和42年(近畿大学 商経学部卒業)
本長 得平
昭和53年(近畿大学 通信教育短期大学部卒業)
幹 事 長 山口 英治
昭和47年(近畿大学 法学部卒業)
副幹事長 佐々木敏文
昭和45年(近畿大学 農学部卒業)
丸山 次郎
昭和55年(近畿大学 医学部卒業)
昭和61年(近畿大学 医学研究科博士課程修了)
会 計 三宅 義雅
昭和40年(近畿大学 農学部卒業)
山本 正彦
昭和43年(近畿大学 商経学部卒業)
嶋西 洋治
昭和45年(近畿大学 商経学部卒業)
校友会豊中支部総会報告
近畿大学医学部同窓会 副会長 岡藤 龍正
平成16年10月16日、阪急豊中駅前の「ホテ
ル・アイボリー」で、平成16年度近畿大学校
友会豊中支部総会が行われました。今回の豊
中支部総会の目玉は、近畿大学医学部第一生
化学教室講師の栗原敏修先生(5期生)によ
る記念講演「心臓と仲良く暮らすには?」で、
三大生活習慣病や、心筋梗塞、脳卒中等私達
に身近な疾病と心臓との関りや、正しい生活
習慣の身につけ方等についてのわかりやすい
ご講演に、豊中支部の先輩方も大きくうなず
いたり、苦笑したりとたいへん有意義な総会
となりました。
そして会場を移して立食パーティー形式の
懇親会が始まりました。校友会豊中支部長の
森崎正幸先輩は、近畿大学応援団OB会会長
も務めておられるため、校友会豊中支部総会
では、毎回応援団やチアリーダーの皆さんの
演舞が披露され、他の支部会とは一味違った
賑やかで華麗な懇親会が行われますが、ここ
でも栗原先生は周りを多くの先輩方に取り囲
まれ、さながら健康相談コーナーといった様
子でした。
― 1 ―
同窓会会務・会計報告
平成15年度事業報告
(平成15年4月1日〜平成16年4月7日)
1.平成15年度近畿大学医学部同窓会総会開催
11月8日(土)総会: 近畿大学医学部 大講堂
懇親会:外来食堂
2.会費徴収制度改正
終身会費から年会費(1万円/毎年)へ
の変更が承認された。
本年度から、年会費に移行した。なお、
暫定処置として、今年卒業し、終身会費
5万円を納入した会員は平成19年まで会
費を免除する。新卒でも会費未納入会員
には、会費を請求する。同様に、平成14
年に卒業し、終身会費を納入した会員は
平成18年までの会費を免除する。同様に
平成13年卒業者は平成17年まで免除、平
成12年度卒業者は平成16年まで免除す
る。
3.会則改定
7)会費規定(第3章第7条細則)
1.終身会費は卒業時に納入する。
→ 会費は年会費とし、毎年請
求時に納入する。
2.当分の間会費は次のとおりとする。
終 身 会 費50,000円 → 正 会 員 年 間
10,000円
8) この細則は、平成11年12月4日から
施行する。
→ この細則は、平成15年11月8日か
ら施行する。
4.第4号会報発行
毎年、発行出来る体制をつくる。当面、
以下のグループで会報作成にあたる。
平成15年度
1期、11期、21期、24期の各学年幹事
平成16年度
2期、12期、22期、25期の各学年幹事
― 1 ―
平成17年度
3期、13期、23期、26期の各学年幹事
平成18年度
4期、14期、24期、27期の各学年幹事
平成19年度
5期、15期、25期、28期の各学年幹事
平成20年度
6期、16期、26期、29期の各学年幹事
以下同様にグループを作り、会報を作成
する。
5.名簿発行準備
平成16年度に名簿を発行する。 これま
で、宛名不明で返送されてきた同窓生の
リストを作成し、学年幹事を中心として
名簿を修正する。
6.科学助成金制度発足準備
学術幹事を中心として,科学助成金制度
を開始する。
7.支部会の充実
既存の集会にはたらきかけ、支部会を活
性化する。
8.ホームページの充実
9.第14回全国私立医科大学同窓会連絡会参加
主幹: 福岡・久留米大学医学部同窓会
(合同)
日時:平成15年11月22日(土)
場所:ホテル日航福岡
10. 第13回全国私立医科大学同窓会連絡会西
部会参加
主幹:愛知医科大学
日時:平成15年9月27日(土)
会場: ホテルマリオネットアソシア (名古屋)
11.近畿大学校友会
定期総会
10月19日(日)近畿大学本部記念会館
平成16年度事業計画
(平成16年4月8日〜平成17年3月31日)
7.支部会の充実
1.平成16年度近畿大学医学部同窓会総会開催
平成16年10月31日(日)
リーガロイヤルホテル堺
4階ロイヤルホール1午後5時より
8.ホームページの充実
2. 濱純吉先生、菊池啓先生、佐藤隆夫先生、
上嶋繁先生教授就任記念祝賀会開催
平成16年10月31日(日)
リーガロイヤルホテル堺
4階ロイヤルホールl午後6時より
3.塩㟢均先生顧問就任
4.第5号会報発行
5.名簿発行
6.科学助成金制度施行
9. 第14回全国私立医科大学同窓会連絡会
西部会参加
平成16年9月11日(土)
場所:ゆわく温泉「かなや」
主幹:北辰同窓会
10. 第15回全国私立医科大学同窓会連絡会参加
平成16年11月20日(土)
場所:ホテルセンチュリーハイアット
主幹:東京医科大学同窓会
11.近畿大学校友会定期総会
平成16年10月24日(日)
場所:近畿大学11月ホール
教授就任記念祝賀会
濱 純吉 先生、菊池 啓 先生、佐藤隆夫 先生、上嶋 繁 先生
― 1 ―
決算の部
一般会計
平成15年度(自平成15年4月1日 至平成16年4月7日)歳入歳出決算書
歳入の部
6,334,940
歳出の部
1,754,924
次年度繰越金 4,580,016
歳入の部
(単位 円)
科 目
予 算 額
決 算 額
前年度繰越金
4,766,872
4,766,872
0
終身会費
1,000,000
960,000
40,000
600,000
604,000
△4,000
5,000
4,068
932
6,371,872
6,334,940
36,932
予 算 額
決 算 額
校友会の援助金
雑収入
合計
増 減
摘 要
50,000円×19名、16年度年会費1名
歳出の部
(単位 円)
科 目
増 減
摘 要
会議費
600,000
67,377
532,623
通信費
400,000
70,004
329,996
名簿費
50,000
5,000
45,000
第4号会報費
500,000
747,660
△247,660
研究助成金
700,000
100,000
600,000
出張費
400,000
202,360
197,640
事務費
100,000
123,855
△23,855
人件費
600,000
0
600,000
支部援助費
300,000
1,194
298,806
慶弔費
100,000
27,496
72,504
雑費
200,000
50,525
149,475
小計
3,950,000
1,395,471
2,554,529
総会懇親会
500,000
359,453
140,547
次年度繰越金
1,921,872
4,580,016
△2,658,144
合計
6,371,872
6,334,940
36,932
幹事会、金剛会、全国会、西部会、貴船会、
執行部会
25期生分
140円×3,000部、郵送料
特別会計
総会
歳入の部
科 目
会費
決 算 額
摘 要
33,000
校友会から援助金
50,000
準備金
359,453
合計
442,453
同窓会一般会計より
歳出の部
科 目
決 算 額
懇親会
171,455
案内葉書印刷(葉書代含)
268,320
領収証
うち合わせ
写真代
合計
588
摘 要
2冊
1,200
890
442,453
― 1 ―
財産目録
科 目
現金
金 額
摘 要
192,098
銀行預金
2,384,784
三井住友銀行金剛支店
定期預金
4,685,827
三井住友銀行金剛支店
定期預金
3,100,101
りそな銀行河内千代田支店
郵便貯金※
2,003,134
定額郵便貯金
5,000,000
ワリノー
5,000,000
農林中央金庫大阪支店
5,500
農林中央金庫大阪支店
別段預金
合計
22,371,444
* 平成16年3月31日付
上記のとおり報告します。
平成16年4月7日
近畿大学医学部同窓会
会 長 太田善夫
副会長 丸山次郎・岡藤龍正
会 計 東 英子・湯上春樹
上記監査の結果適正であることを認めます。
平成16年5月25日
監 事 北本克則・安井聖秀
予算の部
一般会計
平成16年度(自平成16年4月8日 至平成17年3月31日)歳入歳出予算書
歳入の部
(単位 円)
科 目
予 算 額
前年度繰越金
4,580,016
会費収入
5,000,000
校友会の援助金
雑収入
600,000
5,000
合計
摘 要
10,000円×2,500人×20%
平成15年度準会員会費
銀行預金利息等
10,185,016
歳出の部
(単位 円)
科 目
予 算 額
会議費
600,000
通信費
400,000
名簿費
50,000
第5号会報費
750,000
研究助成金
700,000
出張費
400,000
事務費
100,000
人件費
600,000
支部援助費
300,000
慶弔費
100,000
雑費
200,000
小計
4,200,000
総会懇親会
2,000,000
教授就任祝賀会
1,000,000
合計
26期生分
300,000円×2名、学生100,000円
500,000
平成16年第13号名簿費
次年度繰越金
摘 要
2,485,016
10,185,016
― 1 ―
各期別助成金制度(速報)
各期別同窓会援助金制度のお知らせ
平成17年度第一回幹事会(平成17年5月14
日)で、「各期別同窓会援助金制度」が承認
されました。本来ならば、平成17年度同窓会
総会にて決議の後に執行すべき事柄ではあり
ますが、各期別同窓会の活性化を図るため、
各学年幹事二名の了承があれば本年度から拠
出します。
【使用目的】
同窓会活性化のための使用に限ります。
各期同窓会員の連絡用郵送料、慶弔費、印
刷代、打ち合わせ会などの軽食代などとし
ます(華美な飲食代は避けてください)。
【申請の方法】
1. 同窓会会長宛、様式1の「各期別同窓会
援助金」を郵送にて申請してください(申
請の期日は平成17年のみ12月1日まで受
け付けることとします)
【会計報告】
1. 各期別同窓会は、2月末までに会計報告
を提出してください。会計報告のため、
各期別同窓会の会計年は12月31日までと
してください。
2. 会計報告は様式2の用紙を使用し、領収
書のコピー等を添付してください。
会計報告がない場合や不備な場合は、次年度
の援助金の拠出を中止または減額することと
します。
提出先は
〒589- 8511
大阪狭山市大野東377− 2
近畿大学医学部 学務課気付 近畿大学医学部同窓会
会長 太田善夫宛
― 0 ―
(様式1)
近畿大学医学部同窓会
会 長 太 田 善 夫 殿
各期別同窓会援助金を申請します
期学年幹事 ㊞
期学年幹事 ㊞
振込先 口座名義 銀行
預金 口座番号 ― 1 ―
(様式2)
近畿大学医学部同窓会 期同窓会 平成17年度会計報告
報告日 平成 年 月 日
報告者氏名 内 容
援
助
金
支
出
項
収
入
支 出
備 考
目
平成17年度
合 計
期同窓会 平成17年度支出合計 残金合計 この会計報告の締め切りは平成18年2月28日です。
会計年度は平成17年12月31日までとします。
領収書のコピー等を添付のこと
は必ず記入ください
― ―
科学助成金制度
近畿大学医学部同窓会研究奨励賞規程
(目的)
第1条 近畿大学医学部同窓会(以下本会と
いう)は会則第2条及び第5条に基
づき、本会会員の行う優秀かつ重要
な研究計画並びに研究成果に対し、
近畿大学医学部同窓会奨励賞(以下
奨励賞という)を授与し、その研究
の推進と発展を助成し併せてその成
果を表彰する。
(対象者)
第2条 前条の奨励賞の授与を受けることが
出来るものは、次の各号のうち本会
の選考委員会において選考されたも
のとする。
1.本会会員であること
2.本会会費を完納している者
3. 40歳未満の者または学部卒業後10年
未満の者
(募集)
第3条 本会は、年1回本会会報において奨
励賞授与申請の募集を行う。
(授与申請)
第4条 奨 励 賞 の 授 与 を 受 け よ う と す る 者
は、研究計画の概要または研究論文
と共に所定の申請書を本会あて提出
するものとする。
(選考)
第5条 本会に提出された申請内容を審議選
考するため選考委員会を設ける。
2.選考委員会については別に定める。
(授与件数と金額)
第6条 奨励賞の授与件数は毎年2件以内と
し、1件の授与金額は30万円を限度
とする。研究計画に対する授与対象
期間は(以下助成期間という)は1
年とする。
(発表と授与)
第7条 奨励賞の授与はその氏名の発表と共
に本会総会において行う。
(研究発表)
第8条 奨励賞の授与を受けた者は研究成果
について本会総会において発表しな
ければならない。
(報告)
第9条 研究計画に対し授与を受けた者は助
成期間終了後、会長あて研究報告書
を提出しなければならない。
2. 研究が1年で終了しない場合は1年
毎に中間報告(収支報告を含む)を
提出し、研究終了後改めた研究報告
書を提出するものとする。
(外部への発表)
第10条 この研究成果を外部誌上に発表する
場合は、本会奨励賞の授与を受けた
旨を明らかにしなければならない。
付則
1. この規程は平成15年11月11日から施行
する.
― ―
近畿大学医学部同窓会
研究奨励賞選考委員会規則
(委員会)
第1条 この委員会は近畿大学医学部同窓会
研究奨励賞規程(以下規程という)
第5条により設置される。
(委員)
第2条 本会の委員は3人以上10人以内とす
る。
2. 委員は近畿大学医学部同窓会幹事会
の議を経て会長が選任する。
3.委員は本会会員とする。
2. 研究成果(論文)については医学の
進歩に大きく寄与する内容であるこ
と。
(委員の任期)
第7条 委員の任期は2年とする。ただし再
任を妨げない。
2. 補欠による委員の任期は、前任者の
残任期間とする。
(委員の職務)
第3条 委員は会長の諮問を受け、規程によ
る奨励賞授与申請の審査選考を行
う。
(委員会の構成)
第4条 本委員会は第2条の委員をもって構
成する。
2. 委 員 は 互 選 に よ っ て 委 員 長 を 定 め
る。
3.委員長は委員会を総括し代表する。
(委員会の運営)
第5条 委員会は委員長が召集する。
2. 委員会は委員の1/ 3の出席によっ
て成立する。
3. 委員会の議事は出席した委員の過半
数の賛成により決し、可否同数の時
は委員長の決するところによる。
(選考の基準)
第6条 選考の基準は規程第1条に定めるも
ののほか次の各号による。
1. 研究計画については、
本賞授与によっ
て研究の成果が相当確実性をもって
予見され、且つすでにある程度業績
を有するもの、あるいは新たな着想
をもって開始されるものであるこ
と。
― ―
付則
1. この規則は平成15年11月11日から施行
する。
近畿大学医学部同窓会 研究奨励賞申請書 (様式1)
平成 年 月 日
近畿大学医学部同窓会
会 長 太 田 善 夫 殿
主研究者 ㊞
所 属 住 所 電 話 推 薦 者 ㊞
右の項目で審査を希望します。 1.研究論文 2.研究計画
研究論文で審査を希望する場合は、論文別冊(コピー可)を10部添付して
ください。
研究課題:
経歴
生年月日
最終学歴
学 位
現 職
主要業績(原著、学会発表に分けて記入のこと.別紙に記載しても可)
― ―
近畿大学医学部同窓会 研究奨励賞申請書 (様式2)
1. 研究課題
2. 目的(具体的に、かつ特色を記入)
3. 方法及び実施計画(具体的に、かつ特色を記入)
4. 期待される成果(論文審査の場合は得られた結果を書くこと)
5. 過去3年間の国または他団体よりの交付金
― ―
執 行 部 紹 介
訃 報
平成17年度 近畿大学医学部同窓会役員名簿
名誉会長 野田起一郎(近畿大学名誉学長)
顧 問 安富正幸(腫瘍免疫等研究所所長)
石川欽司(ライフサイエンス研究所所長)
大柳治正(医学部長)
塩㟢 均(附属病院長)
会 長 太田善夫(1期)
副 会 長 丸山次郎(1期)東田有智(1期)
岡藤龍正(6期)
庶務幹事 中井章至(8期)
会計幹事 東 英子(14期)湯上春樹(16期)
書記幹事 上硲俊法(6期)
学術幹事 福田寛二(2期)竹村 司(3期)
学年幹事 江龍直明 板垣信生(1期)
植田香子 三島 弘(2期)
泉 貴文 大槻登志子(3期)
久保裕一 伊東良江(4期)
鎌田典彦 竹中俊彦(5期)
尾鼻康朗 船井貞往(6期)
楠 威志 重岡宏典(7期)
高井博之 岸谷 譲(8期)
梅川 徹 保田知生(9期)
平井紀彦 湯浅晴之(10期)
唐㟢専也 岩永賢司(11期)
岩垣厚志 上野貢生(12期)
杉原功一 宮㟢 浩(13期)
黒岡京浩 金井 透(14期)
西坂文章 朝田滋貴(15期)
原 文彦 兪 炳碩(16期)
林 義之 原田恵美子(17期)
増本佳子 南 康範(18期)
落合 健 阪本 光(19期)
小川 力 松尾晃樹(20期)
白 亮 池田昌人(21期)
原 秀憲 里井俊平(22期)
杉本公一 土手江美(23期)
頭司敏史 三木良久(24期)
佐藤 崇 田村 純(25期)
加藤寛章 湯上晋太郎(26期)
監 事 北本克則(7期) 安井聖秀(16期)
以下の会員が逝去されました。謹んで哀悼
の意を表し、ご冥福をお祈り申し上げます。
長坂 壽訓 先生(2期生)
平成17年2月9日
池内慶三郎 先生(4期生)
平成17年1月11日
村山 仁美 さん(医学部3年生)
平成17年6月2日
石田 修 先生(名誉教授) 平成17年6月23日
編 集 後 記
この度、第5回同窓会会報を発行する事が
出来ました。ご多忙中、寄稿して下さいまし
た諸先生方に心より御礼申し上げます。尚、
諸般の事情の為、 会報の発行が遅れました
事、お詫び致します。一方では遅れたのが幸
いし、30周年記念行事のお知らせや期別同窓
会援助金制度(速報)を掲載出来ました。
同窓会は、皆様の御支援の元に成り立って
います。振るって、同窓会行事への御参加を
重ねてお願い申し上げます。
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発行日 平成17年8月20日
近畿大学医学部同窓会会報 第5号
発 行 近畿大学医学部同窓会
発行責任者 会長 太田 善夫
近畿大学医学部奈良病院 臨床検査部
T e l: 0743-77-0880
Fax: 0743-76-2004 e-mail: [email protected]
編 集 近畿大学医学部同窓会会報編集委員会
2期、12期、22期、25期の各学年幹事
事務局 近畿大学医学部学務課
〒589- 8511
大阪狭山市大野東377- 2
近畿大学医学部学務課気付
TEL 072- 366- 0221
FAX 072- 366- 0206
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