RPM872 : IrDA赤外線通信モジュール

RPM872
フォトリンクモジュール
IrDA 赤外線通信モジュール
RPM872
RPM872 は、IrDA ver. 1.2 (Low Power) 対応の赤外線通信モジュールです。
赤外発光 LED、PIN フォトダイオード、波形整形 LSI を 1 パッケージ化しました。モバイルセットに最適な超小型
パッケージ、低消費電力設計を実現しています。
z特長
1) IrDA ver. 1.2 (Low Power) 対応
2) 低消費電流、受信待機時 75µA
3) 低電圧動作対応
VCC=2.0V∼3.6V
VIO=1.5V∼3.6V
VLED=2.6V∼5.5V
4) 超小型パッケージ使用
5) パワーダウン機能
z用途
携帯電話、PDA、デジタルスチルカメラ、ハンディターミナル等
z絶対最大定格 (Ta=25°C)
Parameter
Symbol
Unit
Limits
電源電圧
VCC
7.0
V
許容損失
Pd
100
mW
動作温度範囲
Topr
−20∼+85
˚C
保存温度範囲
Tstg
−30∼+100
˚C
z推奨動作条件 (Ta=25°C)
Parameter
電源電圧
Symbol
Min.
Typ.
Max.
Unit
VCC
2.0
3.0
3.6
V
VLEDA
2.6
3.0
5.5
V
VIO
1.5
3.0
VCC
V
Rev.A
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RPM872
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zブロック図及び応用回路例
AMP
2
1
AMP
GND
VIO
VIO
VCC
AMP
3
VCC
GND
4
GND
C1
PWDOWN
7
6
5
PWDOWN
RXD
RXD
TXD
TXD
LEDA
(LEDVCC)
8
POWER
DOWN
VCC(3pin)とVLEDA(8pin)は
同一電源でも別電源でも使用可能
Rev.A
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z端子説明及び入出力回路図
Pin No
端子名称
1, 4
GND
2
VIO
3
等価回路
機能
GND端子
インタフェース用電源端子
PWDOWN, RXD, TXD用端子のH電圧は
この電源に依存します。
VCC端子
送受信回路系電源端子
VCC
GND(4pin)間に、電源リップル除去用に
コンデンサを入れてください。
パワーダウン制御端子
H : パワーダウン
L : 通常動作
CMOS論理レベル入力
入力がHの時、受信回路、PIN_PD電流
VIO
5
PWDOWN
及び送信LED動作を停止します。
VIO
VIO
PWDOWN
6
300k
RXD
受信データ出力端子
CMOS論理レベル出力
PWDOWN (5pin) = 'H' 時RXD出力は
約300 [kΩ]でVIOにプルアップ状態
になります。
VIO
7
送信データ入力端子
H : LED放射 (ただし、PWDOWN = 'L' 時)
CMOS論理レベル入力
TXD
600k
TXD = 'H' 状態が続いた場合、約48µs
でLEDはOFFします。
LEDアノード端子
LED駆動用電源です。
8
LEDA
LED
VCCと別電源でも使用可能。定電流
ドライブによりバッテリ等の可変電
圧源に接続可能。
Rev.A
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z電気的特性 (特に指定のない限り VCC=3V, VLEDA=3V, VIO=3V, Ta=25°C)
Parameter
消費電流1
消費電流2
Symbol
Min.
ICC1
−
75
99
µA
VPWDOWN = 0V, 無入力光時
ICC2
−
0.01
0.2
µA
VPWDOWN = VIO, 無入力光時
2.4
−
115.2
kbps
−
VIO
V
通信rate
PWDOWN入力High電圧
VPDH
2/3∗VIO
1.2
Typ.
Max.
1/3∗VIO
Unit
Conditions
VIO = 1.8 ∼ 3.6 [V]
VIO = 1.5 ∼ 1.8 [V]
VIO = 1.8 ∼ 3.6 [V]
PWDOWN入力Low電圧
VPDL
0
−
PWDOWN入力High電流
IPDH
−1.0
0
1.0
µA
PWDOWN = VIO [V] 時
PWDOWN入力Low電流
IPDL
−1.0
0
1.0
µA
PWDOWN = 0 [V] 時
−
VIO
V
VIO−1.2
V
VIO = 1.5 ∼ 1.8 [V]
<Transmitter>
TXD入力High電圧
VTXH
TXD入力Low電圧
VTXL
TXD入力High電流
TXD入力Low電流
LED ANODE電流
2/3∗VIO
1.2
1/3∗VIO
VIO = 1.8 ∼ 3.6 [V]
VIO = 1.5 ∼ 1.8 [V]
VIO = 1.8 ∼ 3.6 [V]
0
−
ITXH
2.5
5
10
µA
TXD = VIO [V] 時
ITXL
−1.0
0
1.0
µA
TXD = 0 [V] 時
ILEDA
−
30.5
−
mA
RXD出力High電圧
VRXH
VIO−0.4
−
VIO
V
IRXH = −200µA
RXD出力Low電圧
VRXL
0
−
0.4
V
IRXL = 200µA
tRR
−
35
−
ns
CL = 15pF
VIO−1.2
V
VIO = 1.5 ∼ 1.8 [V]
<Receiver>
RXD出力Rise Time
RXD出力Fall Time
tFR
−
35
−
ns
CL = 15pF
RXD出力パルス幅
twRXD
1.5
2.3
4.2
µs
CL = 15pF, 2.4∼115.2kbps
送受信レイテンシ
tRT
−
100
200
µs
z光学的特性 (特に指定のない限り VCC=3V, VLEDA=3V, VIO=3V, Ta=25°C)
Parameter
Symbol
Min.
Typ.
Max.
ピーク波長
λP
850
870
900
nm
放射強度1
IE1
4.0
10
26
mW / Sr
放射半値角
放射パルス幅
立上がり / 立下がり時間
Conditions
Unit
−15˚ ≤ θL ≤ 15˚
θL / 2
−
±18
±30
deg
TWLED
1.42
1.63
2.02
µs
TXD=1.63µsパルス入力
10%∼90%
Tr / Tf
放射オーバーシュート
−
−
100
ns
−
−
25
%
ns
Tj
−40
−
40
最小受光入射照度
Eemin
−
−
6.8
µW / cm2 −15deg ≤ θL ≤ +15deg
最大受光入射照度
Eemax
500
−
−
mW / cm2 −15deg ≤ θL ≤ +15deg
受光半値角
θD / 2
±15
−
−
deg
TLEDmax
16
48
120
µs
放射ジッター
最大放射パルス幅
TXD=VIO時
1. 放射線設計はしておりません。
2. 内部にレーザ発振器は有しません。
3. 内部に1つの受光素子を有します。
4. 光導波路は有しません。
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z動作タイミングチャート
(放射側)
TXD
(7pin)
約48 [µs] 以下時
約48 [µs] 以上時
(放射)
(放射)
(放射)
内部LED
(光出力)
約48 [µs]
(受光側)
光入力
約2.3 [µs] 以下時
約2.3 [µs] 以上時
RXD
(6pin)
約300 [kΩ] pull up
約2.3 [µs]
約2.3 [µs]
PWDOWN
(5pin)
z外付け部品の説明
推奨回路定数
部品番号
C1
推奨値
1µF, タンタル or セラミック
例) TCFGA1A105M8R (ローム製)
注意点
電源供給側のノイズレベルが大きい場合は容量を大きくしてください。
Rev.A
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z使用上の注意
1) VLEDA (8pin : LED ドライブ用電源)と VCC (3pin)、VIO (2pin)について
y VLEDA と VCC と VIO について、別電源から供給しても問題ありません。
ただし、VIO < VCC+0.3V としてください。
2) 基板パターン設計時の注意点
RPM872 の性能を最大限に引き出すために以下の点について注意して基板設計を行ってください。
y RXD (6pin) のラインは RPM872 の pin 出力からなるべく近い位置でスルーホールにより裏面側に出し配
線してください。また、なるべく Photo ダイオード側 (1pin 側) には近づけないでください。
⇒RXD 出力から Photo ダイオードへのパルスの回り込みを最小とするため。
y DC / DC コンバータ等ノイズを発生する部品は、Photo ダイオード (1pin 側) 部から半径 1.0cm 以上離して
ください。
y 応用回路例での C1 は 3-4pin 間で RPM872 になるべく近い位置に付けてください。
3) その他
y TXD (7pin) 入力はデータ送出時 (ただし、< 90µs, ON デューティ< 20%) 以外は、必ず "L" (0.3 [V] 以下) とな
るようにしてください。
y パワーダウン時に強い光 (直射日光等) にさらされた場合、パワーダウン電流が増加する場合があります。
y IrDA ver1.2 (Low Power) で定められている信号方式でご使用ください。
なお、異なる信号方式で使用した場合、誤動作することがあります。
y レンズ部がゴミ、ほこりで汚れたりキズがついた場合、特性に影響を与えますので、取り扱いに十分注意して
ください。
4) アイ・セーフティ
y IEC825-1 (EN60825-1) Class 1 Eye Safe.
z外形寸法図 (Unit : mm)
1
7.6
5.6
R1.1
R1.0
1
2
3.8
Pin PD
LED
1
0.37±0.10
0.95
P0.95 × 7=6.65
0.76
2.49
0.8
2.72
0.78
8
RSLP8
Rev.A
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Appendix
ご 注 意
● 本資料の一部または全部を弊社の許可なく、転載・複写することを堅くお断りします。
● 本資料の記載内容は改良などのため予告なく変更することがあります。
本資料に記載されている内容は製品のご紹介資料です。ご使用にあたりましては、別途仕様書
を必ずご請求の上、ご確認下さい。仕様書をご確認されることがなかった場合、万一ご使用機
器に瑕疵が生じましても、弊社はその責を負いかねますのでご了承下さい。
● 記載されております応用回路例やその定数などの情報につきましては、本製品の標準的な動
作や使い方を説明するものです。従いまして、量産設計をされる場合には、外部諸条件を考
慮していただきますようお願いいたします。
● ここに記載されております製品に関する応用回路例、情報、諸データは、あくまで一例を示
すものであり、これらに関します第三者の工業所有権等の知的財産権、及びその他の権利に
対して、権利侵害がないことの保証を示すものではございません。従いまして(1)上記第三
者の知的財産権の侵害の責任、又は、(2)これらの製品の使用により発生する責任につきまし
ては弊社は、その責を負いかねますのでご了承ください。
● 本資料に記載されている製品の販売に関し、その製品自体の使用、販売、その他の処分以外には
弊社の所有または管理している工業所有権など知的財産権またはその他のあらゆる権利
について明示的にも黙視的にも、その実施または利用を買主に許諾するものではありません。
● 本品は、特定の機器・装置用として特別に設計された専用品とみなされるため、その機器・
装置が外為法に定める規制貨物に該当するか否かを判断していただく必要があります。
● 本製品は「シリコン」を主材料として製造されております。
● 本製品は「耐放射線設計」はなされておりません。
本資料に掲載されている製品は、一般的な電子機器(AV機器、OA機器、通信機器、家電
製品、アミューズメント機器など)への使用を意図しています。極めて高度な信頼性が要求
され、その製品の故障や誤動作が直接人命に関わるような機器・装置(医療機器、輸送機器、
航空宇宙機、原子力制御、燃料制御、各種安全装置など)へのご使用を検討される際は、事前
に弊社営業窓口までご相談願います。
●日本における輸出貿易管理令について
本資料に掲載した製品は、輸出貿易管理令別表1の16項に定める関税定率法別表第85類の貨物の対象とな
りますので、輸出する場合には、大量破壊兵器などの不拡散のためのキャッチオール規制に基づく客観要
件又はインフォーム要件に該当するか否かを判定願います。
Appendix1-Rev1.0