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Imprinting through Hunt Drive in the SAR K9
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SAR 犬におけるハンティングドライブを介したすり込み
ジェフ・フィンリー
SAR 犬におけるハンティングドライブを介した捜索技術のすり込みというコン
セプトは、目新しい考えではありません。これは他のあらゆる臭いの探知訓練
で利用されてきました。しかし、生存者発見を目的とする SAR 犬の訓練プロセ
スでは、他のドライブ、多くは獲物ドライブ(Prey Drive)を通してなされる
すり込みプロセスを見ることは一般的ではなく、また単にハンティングドライ
ブのすり込みというコンセプトを言うだけで、伝統的に受け入れられてきた手
法と、他の臭い探知訓練に関連し臭い探知訓練のバックグラウンドがある人た
ちによって利用されてきたハンティングドライブのアプローチに賛成する人た
ちとの間で、論争を引き起こします。ハンティングドライブのすり込みプロセ
スは、最良の結果を達成するために要求される追加のステップのため、はるか
に時間を食います。
子犬や若犬から走って逃げる遭難者に、言葉や誘惑を使って追跡するように向
かわせることは、簡単とはほど遠いものです。視覚的なものと聴覚的な刺激の
両方があります。そしてそのどちらも、犬のハンティングドライブの構成物で
はありません。ハンティングドライブは嗅覚ドライブで、混じりけがなくシン
プルです。
野生の犬は、生き抜くために獲物 Prey(視覚)とハンティング Hunting(嗅覚)の
両方を使用します。普通、ハンティングドライブは獲物を追跡するために利用
されます。距離が狭まると、これは獲物 Prey ドライブに切り替わり、視覚的捕
捉が追いかける行為と同様に開始されます。しかし、捜索作業では、捜索の開
始時点では、追いかけることも、目標者の視覚的な捕捉もなく、犬を刺激する
ための遭難者側のハイピッチの声かけもありません。犬を刺激するものは唯一
遭難者の臭いであって、犬はそれをとらえるために鼻を使う必要がある、とい
うことを私たちは望んでいます。
ですから、犬がこの刺激全てに、特に訓練プロセスのすり込み段階で依存する
ように訓練し、そしてその後、犬を犬が処理する唯一の刺激が遭難者の臭いで
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あるという、全く異なるシナリオの条件下においたら、これは不調和を作り出
します。獲物でモチベートして始め、ある時点でハンティングドライブに切り
替えるよりはむしろ、犬は最初のステップをとばし、ハンティングで始めなく
てはなりません。
強いストレスのかかる状況におかれたとき、人間と犬の両方が訓練の基礎段階
へ戻り、訓練されていた方法に従って反応するということが、人間と犬の両方
の研究で証明されている事実です。この場合、もし犬が捜索ミッションの混沌
とした環境で発生することが予測されるような、ストレスの強い状況下におか
れた場合、基礎訓練段階へ戻ることが予測されます。
獲物 Prey ドライブを基礎に持つ犬の場合、効率的に作業を行うために遭難者を
目で捜し、他の獲物 Prey 由来の刺激という存在に頼り始めるでしょう。そのど
れも存在しないとき、結果は能率の悪い作業、あるいは完全なシャットダウン
となるでしょう。犬がストレスと折り合いを付けようとする時、すり替え行動
も同様に見られる可能性があります。
ハンティングドライブを基礎に持つ犬の場合、行動はまったく異なります。訓
練プロセス全体を通して、犬は報酬を得るための唯一の手段は、鼻を使うこと
と学んでいます。臭いの欠如が、すり替え行動をしたり、他のストレスから来
る行動をとらせるよりはむしろ、実際により集中して臭いの存在をハンティン
グするようにさせます。
では、これはどのようにして行うのでしょうか?
さて、ハンティングドライブで人間の臭いを刷り込むプロセスは、他のタイプ
の臭い探知訓練のすり込みと、まったく違いはありません。重要なパートは最
初のステップで、臭いを意識する段階です。たとえば、遺体臭を刷り込む時、
臭いのソースを適当な距離で、それぞれを離して並べたブロックの間にあるブ
ロックに隠します。犬がいかなる行動の変化によっても、臭いの存在に気づい
たというインディケーションを示したら、犬は臭いのソースのところで即座に
報酬が与えられます。臭いのソースは生きていませんから、これにはハンドラ
ー/トレーナーが申し分のないタイミングで、正しい行動に確実に臭いのソース
のところで、正しいタイミングで、報酬が与えられるよう上手にねらわなくて
はなりません。
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このプロセスを念頭に、1 つのステップを掴んでください。生存者発見/人間の
臭いのすり込みプロセスでは、確立された報酬システムを持つ必要をなくする
か、単にこの報酬に二次的報酬を使うようにし、そして臭いのソースが一次的
報酬にするまでにしましょう。この人を発見することが、最大の報酬であるべ
きです。犬が発見した人が犬に与えるための価値のあるどんなものを持ってい
ようとも、その人が報酬です。彼らが価値の高い報酬です。これと同等なもの
は、人間の臭いのソースが最高なので、人間の臭いを追跡するようモチベート
された犬です。
これは本質的報酬のコンセプトにさかのぼります。つまり、重要性をもつため
の訓練を要求しないものです。これは自然と犬に報酬を与えています。犬が私
たち人間相手に行っていることです。単純で明快で、人間との高い社交能力で
行動を選び、その上に築かれます。人間とのあらゆる接触が、肯定的であるべ
きです。犬の視点でおもしろいと思えるよう、遊び行動を引き出し、密接な接
触を強め、トリーツで励まします。犬は人間との接触ができるとき、価値の高
いおもちゃの報酬を与えられたかのように、狂わんばかりになるべきです。
二次的報酬システムは、この点もよく築くことができます。報酬の重要さのす
り込みはハンドラーで始めますが、即座に他の人に移行されます。臭いのすり
込み訓練プロセスが始まるまでに、犬は 2 つのことを学んでいます。つまり、
1) 人間はやりとりするのが本当におもしろいということ、2) 高い価値で始め
ている「人間」は、2 番目に価値のある報酬(たとえばコング、バイトロール、
トリーツ)の素なのです。
プロセスのこの部分がしっかりと確立されたら、それから犬が臭いを意識した
ことに対する報酬への実際のプロセスを始めることができます。これは重要な
要素です。「視覚的」刺激を排除するため、人間は隠されていなくてはなりま
せん。これは他の臭いが隠されていることと何ら違いはありません。
このエクササイズのために人間を隠す方法はたくさんありますが、私は内側に
人間を隠すためのドアがついた、大きな箱(約 4 フィートの W x L x H)へのアク
セスを使用することの利点を利用します。私は基本的には定期的に地元 LE と訓
練をし、パトロール犬の捜索作業を確立するため、ハンティングドライブを構
築するために、このような箱を利用しています。サッカー場のサイズのエリア
に 6 つの箱が配置されています。この課題は、箱が 3 つあれば行うことができ
ますが、あなたが USPCA 規則訓練フィールドを使用できるなら、6 つを使用する
ことができます。
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二次的報酬を持たせた人を、箱の中に隠すことで開始します。箱の下側に切っ
た通気口があり、低い位置の臭いのソースになります。特にこのプロセスの初
期段階では、遭難者が箱にある程度の時間留まって、臭いが箱の中にこもるよ
うにすることが重要です。この人が中に留まる時間が長くなれば長くなるほど、
臭いは強まります。犬はオンリードでそれぞれの箱のところを歩きます。犬が
臭いに気づいたときの犬のかすかな態度の違いに気づけるよう、どの箱に遭難
者が入っているのかを知っていることが重要です。
行動の変化が観察された瞬間、遭難者はドアをあけて飛び出し(ハンドラーがド
アが確実に開くようにヒンジの反対側からドアがある箱の正面に近づいて、犬
が遭難者と臭いのソースを関連づけるようにすることが重要です)、そしてすぐ
に犬に二次的報酬とたくさんの遊びという報酬を与えます。ハンドラーは遭難
者にリードをもたせて、犬がハンドラーではなくて、遭難者に集中するように
すこしの距離を走らせます。これによって、遭難者への忠誠を築きます。言葉
を換えると、臭いに対しての約束です。
訓練プロセスにより、犬が最初に気づいてから、ソースのところへ行って実際
に報酬を得るまでの時間の長さは延長されます。この遭難者への忠誠エクササ
イズで、犬はその行動が強化されるまで、ソース(遭難者)のところに留まるよ
うになります。災害犬の場合、たくさんの遭難者は瓦礫の下に隠れているので、
これが重要になり、ハンドラーが安全に瓦礫の危険性をうまく乗り越えていき、
レスキューのためにその位置に目印をつけるまで、犬が臭いのソースに留まっ
ていることが必要です。犬が障害物に対する欲求不満を表して、遭難者の間の
障害物を乗り越えようとするのが見られるのは、一般的ではありません。諦め
て歩き去るというところまで、犬を完全に欲求不満にしないように、注意しま
す。やんわりとした欲求不満は、臭いのソースへ接触したいという欲求を強め
ます。
訓練が発展したら、インディケーションが続くよう、言葉による合図または捜
索コマンドの導入を開始します。私は捜索行動とは別にインディケーションを
訓練します。これは訓練されたインディケーションであり、遭難者発見との関
連づけを行う前に、しっかりとしたものにしておく必要があります。インディ
ケーションは信頼性のあるもので、合図で出るものになる必要があります。
遭難者と報酬とインディケーションの関連性が作られたら、徐々に口頭の合図
が排除されます。
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犬が捜索コマンドを与えられ、臭いのハンティングが始まり、臭いのソースを
発見し、それを示してインディケーションを行うところまで訓練が上達したら、
それからこのエクササイズをオフリードで行うことができます。
犬を訓練するために、これらの箱をこのような状態に配列することは必須では
ありません。遭難者を森林エリアの設定において、木の陰やブッシュの中に隠
すことも、同じ結果を出すことができます。適用方法は同じです。さりげなく
一般エリアで風の中をオンリードで犬を歩かせ、臭いのソースに気づいたら犬
に報酬を与えます。私は犬が臭いに気づいて行動に変化が見られた瞬間を強化
できるよう、風を使って犬を作業させます。その後も、風に向かって作業する
ことが大切です。
ハンティングドライブのすり込みプロセスの初期段階が完了したら、犬は他の
エクササイズに挑戦することができます。犬は残留臭ではなく、臭いのソース
を見つける必要があります。しばらくのあいだ遭難者を箱の 1 つに留まらせま
す。それから、箱から出てもらって、ドアを閉め、他の箱へ移動してもらいま
す。少し時間をおいて、犬を連れてきて、箱で作業をさせます。的確に作業を
行った場合、最初に遭難者が入っていて、あとで出ていった箱(LE はこの箱をホ
ットボックスと呼びます)は、犬の関心を一瞬引きつけますが、インディケーシ
ョンも留まりもしません。犬は遭難者を隠した箱へ移動し、留まってインディ
ーションを行います。
他のエクササイズは、多角的な遭難者の発見です。数人の遭難者が箱に入る設
定を作ります。犬に捜索コマンドを与えます。最初の遭難者を発見し、留まっ
てインディケーションを行ったら、犬に報酬を与え、そして再び捜索するよう
にコマンドをまた与えます。犬は再び捜索行動に入るべきです。
このエクササイズは、オフリードで臭いのソースのところに犬が留まって、し
っかりとしたインディケーションを行うようになるまで、行うべきではありま
せん。
私はモチベーションのエクササイズとして、ハンティングドライブのすり込み
プロセスが完了した後に、ランアウェイ・エクササイズを利用することに賛成
で、これは同様に箱を使用して行うことができます。実際、これは多くの LE の
犬で最初に行われるプロセスとして、私が見てきた方法です。遭難者が犬を誘
惑し、二次的報酬を提示して、箱の 1 つに隠れるために走っていきます。通常、
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犬はちらっとだけ遭難者が逃げていくのを見ることが許されており、それから
視覚的刺激を最小限にするために、顔を箱とは反対側に向けさせられます。
さまざまな目標を念頭に利用できることが可能なエクササイズは、本当に少し
しかありません。覚えていてください。どの訓練セッションも、特定の目的を
達成するために調整されます。エクササイズは数回繰り返され、犬は常に最後
は成功します。犬にとって難しい時には、前の段階に戻ってエクササイズをよ
り単純にすることを恐れてはいけません。
この手段は私には作用してきています。このフィールドには、同じ原理に賛成
していても、他の方法を使って同じ結果を達成する人もいます。最終的な産物
として同じ目的が達成される限り、あなたができる手段には関係なく、それは
完全に訓練を行う人の個人的な好みによるものです。
私は誰の現在の訓練方法を変更させようともしているつもりはありませんが、
私は特定の訓練目的を達成するために、2 つ以上の方法があるということに気づ
くよう、考える課程を刺激しようとしています。単に方法が伝統的に受け入れ
られ、使用されてきているというだけの理由では、それがもっとも信頼性のあ
るという意味にはなりません。より有利な結果のために、多くの強制訓練士が
ひらめきを得て、現在は陽性強化法を犬の訓練に使用しています。訓練プログ
ラムで、犬は捜索ミッションでもっとも良いものを使用することが要求される
ということを意識して確固たる基礎を確立することで、私たちはもっとも強く、
もっとも洗練され、もっとも正確に犬の感覚を向上させています。