(愛称)プレミアム・ハイブリッド2007

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運用報告書(全体版)
作成対象期間
(第7期)
自平成26年1月1日
至平成26年12月31日
マネックス ファンド・オブ・ファンズシリーズⅠ
-Monex-HFR
プライベートエクイティファンド&ヘッジファンド・
インベストメンツ2007
愛称プレミアム・ハイブリッド2007
ケイマン籍契約型外国投資信託(円建て)
受益者のみなさまへ
毎々、格別のご愛顧にあずかり厚くお礼申し上げます。
さて、マネックス ファンド・オブ・ファンズ シリーズⅠ-Monex-HFR プライベートエクイティファンド&ヘッジフ
ァンド・インベストメンツ 2007(以下「ファンド」といいます。)は、このたび、第7期の決算を行いました。ここに、
運用状況をご報告申し上げます。
今後とも一層のお引立てを賜りますよう、お願い申し上げます。
ファンドの仕組みは次のとおりです。
ファンド形態
信託期間
運用方針
主要投資対象
ファンドの運用方法
主な投資制限
分配方針
円建て/オープンエンド型契約型外国投資信託(ケイマン籍)
平成35年1月18日
ファンドの投資目的は、マルチ・ファンド、マルチ・ストラテジー・アプローチに従って様々なヘッジ・ファンドおよびプライベー
ト・エクイティ・ファンド戦略に投資することにより、元本の値上がり益を獲得することです。
直接または中間ビークルを通じて間接的に、様々な「ヘッジ・ファンド」および「プライベート・エクイティ・ファンド」に投資します。
ファンドは、直接、または投資顧問会社が運用する、特定の投資戦略に基づき取引されている裏付けポートフォリオに連動する一連の
プール型投資ビークル(以下「シングル・マネージャー・トラスト」といいます。)への投資を通じて、ヘッジ・ファンドに対するエク
スポージャーを獲得します。投資顧問会社は、各シングル・マネージャー・トラストの運用会社ですが、シングル・マネージャー・ト
ラストの日常的な一任取引を履行する権限を第三者トレーディング・マネージャーに委託しています。投資顧問会社はシングル・マネー
ジャー・トラストに関するリサーチ結果を投資運用会社に提供します。
ファンドが投資する各ヘッジ・ファンド(以下「投資対象ヘッジ・ファンド」といいます。)は、株式のロング/ショート、イベント・
ドリブン、相対的価値アービトラージ、債券、転換社債アービトラージ、マルチストラテジー、マクロ、マネージド・フューチャーお
よびディストレスト・セキュリティーのいずれか、またはこれらの複数を組み合わせたものを投資戦略として追求します。ただし、投
資対象ヘッジ・ファンドは、他の戦略を追求することもできます。
ファンドは、プライベート・エクイティ(非上場株式)に主に投資する会社、リミテッド・パートナーシップもしくは関連する他の証券
またはその他の投資ビークルに対して、直接または中間ビークルを通じて間接的に投資することにより、プライベート・エクイティ・
ファンドに対するエクスポージャーを獲得します。ファンドが投資する各プライベート・エクイティ・ファンドは、多様な業種で事業
を営む多様な会社(上場株および未上場株を含みます。)に投資し、設立間もない企業に投資するベンチャー・キャピタル、バイアウト
等を含む多様な戦略を用います。
① ファンドが保有する一つの会社の株式数の合計が当該会社の発行済株式総数の50%を超過することとなる場合、かかる投資を行い
ません。
② ファンドの純資産総額の50%を超えて商品持分に投資してはなりません。
③ 管理会社は非上場またはキャッシュ化が容易でない資産の保有額がファンドの純資産総額の15%を超える場合には、価格の透明性
を確保する方法をとります。
受託会社は別段の決定をした場合を除き、ファンドの純利益および実現運用益を、受益者に対する分配ではなくむしろ再投資に回すこ
とにより純資産総額に反映することを予定しています。
管理会社
代行協会員
バターフィールド・バンク
(ケイマン)リミテッド
マネックス証券株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第165号
加入協会:日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、
一般社団法人 日本投資顧問業協会
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目
次
頁
1 当期の運用経過および今後の運用方針 ………………………………………………… 1
2 運用実績 …………………………………………………………………………………… 4
3 ファンドの経理状況 ……………………………………………………………………… 6
更新日時:2015/07/28 9:49:00 印刷日時:15/07/28 9:49
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1 当期の運用経過および今後の運用方針
■
純資産等の推移について
第6期末の1口当たり純資産価格
9,704円
第7期末の1口当たり純資産価格
11,027円
(分配金額:該当事項はありません。)
騰落率
13.63%
■1口当たり純資産価格の主な変動要因
当ファンドは、期首、1口当たり純資産価格9,704円で
運用を開始しました。当期は、米ドルが対円で上昇し
たことがパフォーマンスを牽引したほか、投資先プラ
イベート・エクイティ・ファンド(以下、投資先PEファ
ンド)での投資評価引上げや投資回収に伴う出資金の返
還も収益に寄与しました。一方、ヘッジ・ファンドへ
の投資はパフォーマンスに対しほぼ中立の要因となり
ました。結局、当ファンドの期末の1口当たりの純資
産価格は11,027円となりました。
(注1)騰落率は、税引前の分配金を分配時に再投資したものとみなして計算しています。以下同じです。
(注2)1口当たり分配金額は、税引前の分配金額を指します。以下同じです。
(注3)ファンドの購入価額により課税条件は異なりますので、お客様の損益の状況を示すものではありません。
(注4)ファンドにベンチマークは設定されていません。
■分配金について
該当事項はありません。
■投資環境について
当期の株式市場は、ウクライナを巡る地政学的リスクの高まりを嫌気して一時売られる場面もありま
したが、米国主導の緩やかな世界景気の回復を背景に年央までは堅調な推移となりました。その後は、
日欧主導の景気減速懸念や新興国経済に対する不透明感などを受けて上値の重い展開となったものの、
欧州中央銀行(ECB)の追加緩和金融観測や日銀によるサプライズ緩和などを好感して年末にかけて底堅
い動きとなりました。世界の代表的な株価指数であるMSCI World(米ドル建て)は、当期に+2.93%の
上昇となりました。
当期の外国為替市場は、ウクライナ情勢の緊迫化やアルゼンチンペソをはじめとする新興国通貨の下
落を背景に、米ドル/円レートは一時100円台を付けるなど年央までは円高基調で推移しました。その
後は、米連邦準備制度理事会(FRB)による量的緩和策の終了や日本の追加金融緩和策の発表などを受け
て米ドル/円レートは大きく上昇し、年末にかけて120円近辺での動きとなりました。
― 1 ―
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■ポートフォリオについて
当ファンドでは、マルチ・ファンド、マルチ・ストラテジー・アプローチに従って様々なヘッジ・フ
ァンド戦略およびプライベート・エクイティ・ファンド戦略に分散投資を行います。
ヘッジ・ファンド・ポートフォリオでは、新興国経済の先行き不透明感やウクライナを巡る地政学的
リスクの高まりなどを背景に、新興国や欧州を主な投資対象とするファンドを中心に株式ロング/シ
ョート戦略の割合を引き下げました。一方、ポートフォリオの株式ベータ(株式市場との感応度)を引
き下げる目的で、株式マーケットニュートラル戦略の割合を引き上げました。
投資先PEファンドのポートフォリオでは、当ファンドは、2014年12月末時点で合計4件のPEファンド
と総額約13.67億円の出資契約を締結しております。当ファンドは、投資候補のPEファンドの選定及び
出資契約締結を終え、現在は出資金の払込要請に応じながら、各投資先PEファンドの運用状況のモニ
タリングに注力しています。
■投資の対象とする有価証券の主な銘柄
当期末現在における有価証券等の主な銘柄については、後記「3 ファンドの経理状況」の「投資有価
証券明細表」をご参照ください。
■今後の運用方針
当ファンドは、組み入れ予定であった全てのPEファンドとの出資契約を終了しており、今後は各PEフ
ァンドからの資金要請に応じながら、投資の状況をモニタリングして参ります。ヘッジ・ファンドの
ポートフォリオについては、市場環境と個別ファンドの分析及び評価を継続し、適宜ポートフォリオ
の見直しを行って参ります。
― 2 ―
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■費用の明細
項目
管理報酬
受託会社報酬
投資運用報酬
項目の概要
純資産総額の年率0.03%(ただ
し、年額12,000米ドルを最低
額とします。)
純資産総額の年率0.02%
代行協会員報酬
純資産総額の年率1.3%
・実績報酬
受益証券1口当たりについ
て毎年1月1日から12月31
日までの期間の最後におけ
る受益証券1口当たり純資
産価格と受益証券1口当た
りのハイウォーターマーク
の差の10%に相当する額
純資産総額の年率0.25%
・実績報酬
(ファンドの投資に帰属する
シングル・マネージャー・
トラストの新規純増額に対
する一定比率に相当する金
額を、投資先のシングル・
マネージャー・トラストか
ら受領します。各シング
ル・マネージャー・トラス
トが投資顧問会社に支払う
実績報酬の比率は原則とし
て20%の予定です。)
純資産総額の年率0.10%(ただ
し、年額30,000米ドルを最低
額とします。)
純資産総額の年率0.02%(ただ
し、年額7,500米ドルを最低額
とします。)
純資産総額の年率0.05%
販売会社報酬
純資産総額の年率0.45%
その他の費用
(当期)
1.04%
投資顧問報酬
事務管理報酬
保管報酬
ファンドの資産の運用・管理、受益証券の発行、買戻し業務の
対価として支払われます。
受託業務および受益証券の登録・名義書換代理人としてのファ
ンド証券の管理業務の対価として支払われます。
投資運用業務の対価として支払われます。
投資顧問業務の対価として支払われます。
ファンド証券の管理業務の代行業務の対価として支払われま
す。
ファンドの資産の保管業務の対価として支払われます。
ファンド証券に関する目論見書の日本証券業協会に対する提
出、ファンド証券1口当たり純資産価格の公表ならびに決算報
告書その他の書類の日本証券業協会に対する提出等代行協会業
務の対価として支払われます。
日本における受益証券の販売および買戻しにかかる業務の対価
として支払われます。
弁護士報酬、監査報酬および会計費用等。
(注1)各報酬については、目論見書に定められている料率および金額を記しています。「その他の費用(当期)」には運用状況等に
より変動するものや実費となる費用が含まれます。便宜上、当期のその他の費用の金額をファンドの当期末の純資産総額で
除して100を乗じた比率を表示していますが、実際の比率とは異なります。
(注2)各項目の費用は、ファンドが組み入れている投資先ファンドの費用を含みません。
― 3 ―
更新日時:2015/07/16 16:28:00
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2 運用実績
①
純資産の推移
純資産総額(円)
第1会計年度末
(2008年12月末日)(注)
第2会計年度末
(2009年12月末日)(注)
第3会計年度末
(2010年12月末日)(注)
第4会計年度末
(2011年12月末日)(注)
第5会計年度末
(2012年12月末日)(注)
第6会計年度末
(2013年12月末日)(注)
第7会計年度末
(2014年12月末日)(注)
(注)
1口当たり純資産価格(円)
1,832,822,768
7,780
2,035,719,514
8,641
1,853,187,319
7,866
1,631,468,133
6,925
1,802,651,451
7,652
2,128,791,191
9,704
2,319,488,817
11,027
2014年1月末日
2,073,195,151
9,451
2月末日
2,133,937,660
9,727
3月末日
2,155,035,506
9,824
4月末日
2,126,569,751
9,694
5月末日
2,071,345,381
9,640
6月末日
2,069,166,493
9,630
7月末日
2,085,507,573
9,706
8月末日
2,127,341,122
9,901
9月末日
2,223,408,449
10,348
10月末日
2,252,418,337
10,483
11月末日
2,316,663,387
11,014
12月末日(注)
2,319,488,817
11,027
純資産総額および1口当たり純資産価格は、各評価時点において入手した直近の価格等の情報に基づき算
定された、各月末時点の数値です。
そのため、毎年会計年度末時点および中間期末時点で、管理報酬、受託報酬およびその他の運営費用がそ
の発生時に費やされるものとして計算され作成される財務書類記載の数値とは異なることがあります。
なお、各評価日に算定された純資産総額および受益証券の1口当たり純資産価格は、財務書類記載の純資
産総額により(上方または下方)修正されることはありません。また、受益証券に係る(購入または買戻
しなどの)取引も、目論見書および付属書類に準拠して算定された純資産総額が適用され、財務書類記載
の純資産総額により当該取引が修正されることはありません。
― 4 ―
更新日時:2015/07/16 16:28:00
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②
分配の推移
会計年度
③
印刷日時:15/07/16 16:28
分配金(円)
第1会計年度
0
第2会計年度
0
第3会計年度
0
第4会計年度
0
第5会計年度
0
第6会計年度
0
第7会計年度
0
販売及び買戻しの実績
下記会計年度における販売および買戻しの実績ならびに下記会計年度末日現在の発行済口数は以
下のとおりです。
会計年度
販売口数
買戻口数
235,580
0
(235,580)
(0)
0
0
第2会計年度
(0)
(0)
0
0
第3会計年度
(0)
(0)
0
0
第4会計年度
(0)
(0)
0
0
第5会計年度
(0)
(0)
0
16,206
第6会計年度
(0)
(16,206)
0
9,037
第7会計年度
(0)
(9,037)
(注1) (
)内の数は本邦内における販売・買戻しおよび発行済口数です。
(注2) 第1会計年度の販売口数は、当初申込期間中の販売口数を含みます。
第1会計年度
― 5 ―
発行済口数
235,580
(235,580)
235,580
(235,580)
235,580
(235,580)
235,580
(235,580)
235,580
(235,580)
219,374
(219,374)
210,337
(210,337)
3
ファンドの経理状況
財務諸表
a.
ファンドの直近会計年度の日本文の財務書類は、米国において一般に認められた会計原則に準拠
して作成された原文の財務書類を翻訳したものです。これは「特定有価証券の内容等の開示に関
する内閣府令」に基づき、「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」第131条第5項
ただし書の規定の適用によるものです。
b.
ファンドの原文の財務書類は、外国監査法人等(公認会計士法(昭和23年法律第103号)第1条の
3第7項に規定する外国監査法人等をいう。)であるデロイト・アンド・トゥシュから監査証明
に相当すると認められる証明を受けており、当該監査証明に相当すると認められる証明に係る監
査報告書に相当するもの(訳文を含む。)が当該財務書類に添付されています。
c.
ファンドの原文の財務書類は、日本円で表示されています。
― 6 ―
独立監査人報告書
Monex-HFR プライベートエクイティファンド&ヘッジファンド・インベストメンツ2007の受託
会社御中
我々は、2014年12月31日現在の連結資産・負債計算書(連結投資明細表を含む。)、ならびに同日終了
年度に関する連結運用計算書、純資産変動計算書およびキャッシュ・フロー計算書、ならびに関連連結財
務書類に対する注記(すべて日本円で表示)から構成される、ケイマン諸島のシリーズ・トラストである
Monex-HFR プライベートエクイティファンド&ヘッジファンド・インベストメンツ2007およびその出資ビ
ークルであるMonex PHトラスト(以下総称して「サブ・ファンド」という。)の添付の連結財務書類につ
いて監査を行った。
連結財務書類に関する経営陣の責任
経営陣は、米国で一般に認められた会計原則に従ったこれらの連結財務書類の作成および公正な表示に
責任を負う。かかる責任には、詐欺によるものであれ、過誤によるものであれ、重大な虚偽記載がない連
結財務書類の作成および公正な表示に係わる内部統制の設計、実施、ならびに維持が含まれる。
監査人の責任
我々の責任は、我々の監査に基づいて、これらの連結財務書類に関する意見を表明することである。
我々は、米国で一般に認められた監査基準に従って監査を実施した。これらの基準は、連結財務書類に重
要な虚偽記載がないことの合理的確信を得られるような監査を計画し実施することを要求している。
監査には、連結財務書類における金額および開示内容に関する監査証拠を獲得する手順の実施が必要と
なる。選択された手順は、詐欺によるものであれ、過誤によるものであれ、連結財務書類の重大な虚偽記
載のリスクの査定を含め、監査人たちの判断にかかっている。かかるリスク査定を行う際、監査人は当該
状況において適切な監査手順を設計するため、サブ・ファンドによる連結財務書類の作成および公正な表
示に係わる内部統制を考慮するが、サブ・ファンドの内部統制の効果についての見解を表明する目的のた
めに考慮する訳ではない。従って、我々は内部統制については何ら意見表明を行わない。監査にはまた、
連結財務書類の全般的表示に対する評価と同様、採用される会計方針の妥当性、ならびに会社経営陣が行
った重要な会計上の見積もりの合理性に対する評価が含まれる。
我々は、我々が獲得した監査証拠は我々の監査意見についての根拠を与えるのに十分かつ適切なもので
あると考える。
― 7 ―
意見
我々の意見では、当連結財務書類は、米国において一般に認められた会計原則に従って、2014年12月
31日現在のMonex-HFR プライベートエクイティファンド&ヘッジファンド・インベストメンツ2007および
Monex PHトラストの連結財政状態ならびに同日終了年度における運用実績、純資産の変動およびキャッシ
ュ・フローについて、すべての重要な点において適正に表示している。
強調事項
連結財務書類に対する注記2に記載されている通り、2014年12月31日現在、サブ・ファンドはプライ
ベート・エクイティ・ファンドに対して公正価値872,953,559円(純資産の37.64%)の投資を保有してい
た。かかる公正価値は、対象ファンドのマネージャーが提供する情報に基づき受託会社によって見積られ
たものである。我々の意見は、本事項に関して修正されるものではない。
デロイト・アンド・トゥシュ
2015年6月26日
― 8 ―
― 9 ―
― 10 ―
①
貸借対照表
Monex-HFR プライベートエクイティファンド&ヘッジファンド・インベストメンツ2007
連結資産・負債計算書
2014年12月31日現在
(日本円で表示)
(日本円)
資産
投資有価証券、公正価値(取得原価:1,512,904,189円)
現金および現金同等物
1,992,810,352
60,314,839
ヘッジ・ファンド未収金
294,762,747
その他の資産
583,805
資産合計
2,348,471,743
負債
未払事務管理報酬
897,600
未払投資顧問報酬
1,441,752
未払投資運用報酬
6,055,358
未払実績報酬
12,327,813
未払管理報酬
359,040
未払受託会社報酬
119,399
未払保管報酬
224,400
未払販売会社報酬
2,547,184
未払代行協会員報酬
283,020
未払費用
4,727,360
負債合計
28,982,926
純資産
2,319,488,817
1口当たり純資産価格(発行済受益証券210,337口)
11,027
連結財務書類に対する注記を参照のこと。
― 11 ―
②
損益計算書
Monex-HFR プライベートエクイティファンド&ヘッジファンド・インベストメンツ2007
連結運用計算書
2014年12月31日終了年度
(日本円で表示)
(日本円)
投資収益
預金収益
12,753
投資収益合計
12,753
費用
事務管理報酬
3,254,213
投資顧問報酬
5,418,040
代行協会員報酬
1,071,656
実績報酬
12,327,813
保管報酬
813,553
販売会社報酬
9,644,902
投資運用報酬
22,755,769
管理報酬
1,301,685
受託会社報酬
440,976
その他の費用
11,766,834
費用合計
68,795,441
投資純損失
(68,782,688)
投資および外国通貨取引に係る実現純利益および未実現利益の純変動
投資および外国通貨取引に係る実現純利益
251,975,727
投資に係る未実現利益の純変動
33,236,563
投資および外国通貨取引に係る実現純利益および未実現利益の純変動合計
運用による純資産の純増加額
285,212,290
216,429,602
連結財務書類に対する注記を参照のこと。
― 12 ―
Monex-HFR プライベートエクイティファンド&ヘッジファンド・インベストメンツ2007
連結純資産変動計算書
2014年12月31日終了年度
(日本円で表示)
(日本円)
運用による純資産の純増加
投資純損失
(68,782,688)
投資および外国通貨取引に係る実現純利益
251,975,727
投資に係る未実現利益の純変動
33,236,563
216,429,602
運用による純資産の純増加額
資本取引による純資産の純減少
受益証券の買戻し(9,037口)
(88,905,139)
資本取引による純資産の純減少
(88,905,139)
純資産の純増加額
127,524,463
期首現在純資産(受益証券219,374口)
2,191,964,354
期末現在純資産(受益証券210,337口)
2,319,488,817
連結財務書類に対する注記を参照のこと。
― 13 ―
Monex-HFR プライベートエクイティファンド&ヘッジファンド・インベストメンツ2007
連結キャッシュ・フロー計算書
2014年12月31日終了年度
(日本円で表示)
(日本円)
運用活動によるキャッシュ・フロー
運用による純資産の純増加額
216,429,602
運用による純資産の純増加と運用活動で生じた純現金の調整:
投資に係る実現純利益
(221,093,947)
投資に係る未実現利益の純変動
(33,236,563)
投資有価証券購入額
(1,359,925,970)
投資有価証券の処分による手取額
1,393,326,992
その他の資産の増加額
(70,098)
未払事務管理報酬の増加額
107,775
未払投資顧問報酬の増加額
140,769
未払投資運用報酬の増加額
591,230
未払実績報酬の増加額
12,327,813
未払管理報酬の増加額
43,110
未払受託会社報酬の増加額
12,776
未払保管報酬の増加額
26,944
未払代行協会員報酬の増加額
30,800
未払販売会社報酬の増加額
277,203
未払費用の増加額
1,515,405
運用活動で生じた純現金
10,503,841
財務活動によるキャッシュ・フロー
受益証券の買戻し
(88,905,139)
財務活動で使用された純現金
(88,905,139)
現金および現金同等物の純減少額
(78,401,298)
期首現在現金および現金同等物
138,716,137
期末現在現金および現金同等物
60,314,839
連結財務書類に対する注記を参照のこと。
― 14 ―
Monex-HFR プライベートエクイティファンド&ヘッジファンド・インベストメンツ2007
連結財務書類に対する注記
2014年12月31日終了年度
1. 組織
マネックス
ファンド・オブ・ファンズ
シリーズⅠ(以下「ファンド」という。)は、バター
フィールド・バンク(ケイマン)リミテッド(以下「当初の受託会社」という。)およびバターフィー
ルド・ファルクラム・グループ(ケイマン)リミテッド(以下「当初の管理会社」という。)との間の
2006年7月21日付の基本信託証書によりケイマン諸島の法律の下で設定されるオープンエンド型の
アンブレラ型投資信託であり、様々なサブ・ファンドの設定が認められている。
当初の受託会社および当初の管理会社との間の基本信託証書および2007年9月27日付の補遺信託
証書に従い、Monex-HFR プライベートエクイティファンド&ヘッジファンド・インベストメンツ2007
(以下「サブ・ファンド」という。)は、ファンドのサブ・ファンドとして設定され、2008年1月18
日に運用を開始した。サブ・ファンドは、2008年1月2日に、ケイマン諸島のミューチュアルファ
ンド法の下、登録された。サブ・ファンドの期間は15年に限定されている。サブ・ファンドの資産
および負債は分離され、受益者の所有権は、受益者が保有する受益証券のクラス単位に限定される。
サブ・ファンドは、ファンドの他のサブ・ファンドとは独立して運用を行い、個別に投資先を設定
し、ファンドの他のいかなるサブ・ファンドに対しても受益権または債務を有しない。
2013年7月12日付の補遺信託証書によりバターフィールド・トラスト(ケイマン)リミテッド
(以下「受託会社」という。)が任命され、当初の受託会社の責任を引き継いだ。当初の受託会社
は、2013年7月12日付で退任した。2013年8月6日付の補遺信託証書によりバターフィールド・バ
ンク(ケイマン)リミテッド(以下「管理会社」という。)が任命され、当初の管理会社の責任を引
き継いだ。当初の管理会社は、2013年8月6日付で退任した。
サブ・ファンドの投資運用会社には、アストマックス投信投資顧問株式会社(以下「投資運用会
社」という。)が任命されている。投資顧問会社には、HFRアセット・マネジメントLLC(以下「投
資顧問会社」という。)が任命されている。管理会社の代行協会員および販売会社としては、マネ
ックス証券株式会社(以下「代行協会員」および「販売会社」という。)が任命されている。
Monex PHトラスト(以下「PHトラスト」という。)は、2007年12月20日付け信託証書によって設
立されたバミューダ籍のユニット・トラストである。当該信託証書は、バターフィールド・トラス
ト(バミューダ)リミテッド(以下「PHトラストの受託会社」という。)と投資運用会社の間で締
結された。PHトラストはサブ・ファンドによって100パーセント所有され、サブ・ファンドがプライ
ベート・エクイティ・ファンドを購入する際の投資ビークルである。
MUFGファンド・サービス(バミューダ)リミテッド(以下「管理事務代行会社」という。)は、
サブ・ファンドの管理事務代行会社として業務を提供する。バターフィールド・トラスト(バミュ
ーダ)リミテッド(以下「保管会社」という。)は、サブ・ファンドの保管会社として業務を提供
する。
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サブ・ファンドは、選任されたトレーディング・マネージャーのグループ(以下「トレーディン
グ・マネージャー」という。)、プライベート・エクイティ・ファンド(以下「プライベート・エ
クイティ・ファンド」という。)およびヘッジ・ファンド(以下「ヘッジ・ファンド」という。)
に資本を配分する、マルチ・マネージャー投資ビークルである。資本は、投資顧問会社が設立した
バミューダ籍のユニット・トラスト(以下「HFRマスター・トラスト」という。)への様々な投資を
通じ、トレーディング・マネージャーへ配分される。トレーディング・マネージャーは、様々な投
資戦略を使用し、デリバティブ商品に投資することもできる。バターフィールド・トラスト(バミ
ューダ)リミテッド(HFRマスター・トラストの受託会社)およびMUFGファンド・サービス(バミュ
ーダ)リミテッド(HFRマスター・トラストの管理事務代行会社)は、サブ・ファンドの受託会社と
管理事務代行会社の関連会社である。HFRマスター・トラストの財務書類は、サブ・ファンドの受益
者も請求により入手することができる。資本はまた、プライベート・エクイティ・ファンドおよび
ヘッジ・ファンドにも投資される。プライベート・エクイティ・ファンドは、日本、米国および/
またはその他の市場の上場企業または非上場企業を含む、様々な企業に投資する。ヘッジ・ファン
ドは、様々な商品および市場に投資し、原則としてディストレスト戦略あるいはクレジット戦略を
とる。
サブ・ファンドの投資目的は、様々なHFRマスター・トラストおよび様々な投資戦略を使用するプ
ライベート・エクイティ・ファンドおよびヘッジ・ファンドへ投資することにより、元本の値上が
り益を獲得することである。投資運用会社は、サブ・ファンドの資産を様々なHFRマスター・トラス
ト、プライベート・エクイティ・ファンドおよびヘッジ・ファンドの間で積極的に配分し、かつ随
時、配分し直す。サブ・ファンドの資産運用において、投資運用会社は、配分先のHFRマスター・ト
ラスト、プライベート・エクイティ・ファンドおよびヘッジ・ファンドの数を増減させる、または、
既存のHFRマスター・トラスト、プライベート・エクイティ・ファンドおよびヘッジ・ファンド間の
資産の配分比率を変更することがある。投資顧問会社は、投資運用会社に対して投資に関するアド
バイスを提供し、投資決定を補佐する。
当注記で使用される特定の用語は、別段の記載がない限り、サブ・ファンドまたはHFRマスター・
トラストのそれぞれの英文目論見書における定義に準拠する。
サブ・ファンドは、会計基準アップデート(以下「ASU」という。)第2013-08号「投資会社
(Topic946):適用範囲、測定および開示規定の改訂」において定義されている投資会社に分類さ
れる。サブ・ファンドは、本財務書類および関連する注記において会計基準編纂書(以下「ASC」と
いう。)Topic946「金融サービス-投資会社(以下「ASC 946」という。)に規定されているガイド
ラインを適用する。
2. 重要な会計方針の概要
添付の財務書類は、アメリカ合衆国において一般に認められた会計原則(以下「GAAP」とい
う。)に準拠して作成されている。当該財務書類は、日本円で表示されている。以下は、サブ・フ
ァンドに適用される重要な会計方針である。
(a) 連結
当連結財務書類は、Monex-HFR プライベートエクイティファンド&ヘッジファンド・インベスト
メンツ2007とその完全所有投資ビークルであるMonex PHトラストの勘定を含んでいる。連結に際し、
重要な内部残高および取引はすべて、消去されている。
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(b) 投資取引および評価
HFRマスター・トラストへの投資額1,108,690,351 円は、対象ファンドの投資マネージャーが決定
したHFRマスター・トラストの純資産価額(公正価値評価)に対するサブ・ファンドの持分比率に基
づく公正価値で記録される。HFRマスター・トラストは、証券取引ならびに先物、先渡し、オプショ
ンおよびその他の商品を含むデリバティブ商品に投資することができる。当該HFRマスター・トラス
トのリスクは、それらの受益権の公正価値が悪化する可能性および取引相手方が契約条項を履行で
きない可能性から生じる。しかしサブ・ファンドのリスクは、サブ・ファンドからの各HFRマスタ
ー・トラストへの投資額に限定される。連結運用計算書に計上されたHFRマスター・トラストへの投
資に係る純損益は、手数料および実績報酬を差し引いた額である。
プライベート・エクイティ・ファンドおよびヘッジ・ファンドへの投資額は、それぞれ
872,953,559円および11,166,442円であり、該当ファンドの純資産価額(原資産となるファンドの投
資マネージャーまたは同等の人物、ファンドの他の評価担当者、または独立した第三者によって決
定された公正価値で評価される。)に対する、サブ・ファンドの持分比率に基づく公正価値で記録
される。市場性のある有価証券の評価手続は、取引の終値または最近の執行取引を含む観察可能な
市場インプットに依拠する。市場性のない投資対象の評価手続きには、ディスカウント・キャッシ
ュ・フロー分析、類似する公設市場の評価、類似する取得価値の評価が含まれる。この他、原資産
となる投資証券の原価、投資証券の取得後の実績、一般に取引される類似投資証券との比較、他の
投資家による同じ投資証券の購入、発行体の財務ポジションおよび営業実績等の要素も考慮される。
プライベート・エクイテイ・ファンドおよびヘッジ・ファンドの投資証券に関する見積り公正価値
は、当該証券の取引が即座に成立する市場が存在した場合に付けられる価値と大きく異なることが
ある。さらに清算する際、プライベート・エクイティ・ファンドまたはヘッジ・ファンドが、評価
レポートに記載した価値で現金化できる保証はない。
投資取引は、取引日ベースで会計処理される。投資に係る実現損益は、個別法を用いて計算され
る。実現および未実現損益は、連結運用計算書に計上される。
HFRマスター・トラスト(米ドル建)の受益証券を買戻すためには、取引日の5営業日から45営業
日前までに買戻通知が届かなくてはならない。取引日は、それぞれのファンドの英文目論見書の条
項に従い、週1回から月1回までの範囲で定められている。毎週の買戻し上限は、10パーセントか
ら25パーセントとする。サブ・ファンドが保有する、HFRマスター・トラストの受益証券残高の価値
が1,000,000米ドル未満の場合、部分的な買戻しは認められない。投資顧問会社はその裁量により、
撤廃、短縮・引き下げまたはその他の方法で、買戻しの通知期間または最低残高を修正することが
できる。
ヘッジ・ファンドへの投資は、90日前までに通知を出すことにより四半期毎に買戻しを行うこと
ができる。買戻しには、ロックアップ期間または買戻制限が適用されることがある。ヘッジ・ファ
ンドへの投資は、「サイドポケット」(即ち、投資先ファンドの一部が損益を計上する目的上、他
の投資先ファンドから分離されている。)を含む場合がある。サイドポケット投資は、通常は、買
戻し権(もしあれば)が限定されており、活発な市場がないため流動性がない。2014年12月31日現
在のサイドポケット投資の公正価値は、11,166,442円である。
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プライベート・エクイティ・ファンドへの投資は非流動的とみなされる。かかる受益権の譲渡は、
プライベート・エクイティ・ファンド設立の契約条項に基づき、制限されている。サブ・ファンド
およびPHトラストが直接または間接的に所有する特定のプライベート・エクイティ・ファンドの受
益権は、契約相手方の書面による事前同意なしには、譲渡できないことがある。かかる契約相手方
は、理由の如何にかかわらず当該同意を保留することができる。サブ・ファンドは、かかるプライ
ベート・エクイティ・ファンドからの資金の引き上げができない可能性がある。
サブ・ファンドの5年間のロックアップ期間(注記4参照。)が終了した後、サブ・ファンドの
ポートフォリオの大部分は、一般的にプライベート・エクイティ・ファンドより流動性が高いHFRマ
スター・トラストに配分される予定である。
評価日において使用された純資産価額は、投資先であるプライベート・エクイティ・ファンドか
らの情報を受領する時期によって、米国で一般に認められた会計原則(以下「GAAP」という。)に
従って算出され、当財務書類に計上されている純資産価額と異なることがある。
(c)
現金および現金同等物
現金および現金同等物は、銀行預金を含む。サブ・ファンドは、連結資産・負債計算書における
現金および現金同等物を、当初の満期が90日以内の流動投資有価証券で保有される資金と規定して
いる。
(d) 投資収益および費用
利息収益および費用は、発生主義で認識される。
(e)
外貨換算
外貨建て投資有価証券、ならびにその他の資産および負債は、報告日の為替レートで日本円に換
算される。投資有価証券の売買、外貨、および外貨建て収益および費用は、それぞれの取引日にお
ける為替レートで日本円に換算される。
サブ・ファンドは、為替レートの変動による投資有価証券にかかる運用損益を、投資有価証券の
公正価値変動による増減額から独立させていない。当該増減額は、連結運用計算書における投資お
よび外国通貨取引に係る実現および未実現純損益に含まれる。
投資および外国通貨取引に係る実現純利益(損失)に含まれるのは、外国通貨の売却および投資
取引に係る取引日と決済日の間に認識される通貨損益に起因する為替差損益である。
(f) 受益証券に対する損益の配分
各会計期間に関するサブ・ファンドの損益は、受益証券の各シリーズに対し、会計期間の期首現
在のそれぞれの残高に比例して配分される。
(g) 見積りの使用
GAAPに準拠した連結財務書類の作成においては、経営陣が、連結財務書類の日付現在の資産およ
び負債の報告額、偶発資産および負債の開示、ならびに報告期間における収益および費用の報告額
に影響を与える見積りおよび前提を立てなければならない。実際の数値は、かかる見積りと異なる
可能性がある。
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3. 費用
(a)
投資運用報酬、投資顧問報酬および実績報酬
投資運用会社は、毎月発生し、四半期毎に支払われる、純資産価額の年率1.30パーセントの割合
の投資運用報酬を受け取る。投資運用会社は、かかる投資運用報酬より、投資顧問会社に対して投
資顧問会社報酬を支払う。投資顧問会社は、投資運用報酬の中から支払われる、純資産総額に対し
て年率0.25パーセントの割合の投資顧問報酬を受け取る。当該報酬は、投資顧問契約に基づき計算
され支払われる。
サブ・ファンドは投資運用会社に対し、計算期間終了時点の受益証券1口当たりの純資産価格と
受益証券1口当たりのハイウォーターマークとの差の年率10パーセントに、かかる計算期間終了時
点の発行済受益証券口数を乗じた額に相当する実績報酬を支払う。1口当たりの純資産価格は、受
益証券1口当たりのハイウォーターマークおよび支払われるものと見なされる実績報酬に対するハ
ードル額の両方を超えていなければならない。2014年12月31日現在の未払実績報酬は、12,327,813
円であった。
(b) 販売会社報酬および代行協会員報酬
販売会社および代行協会員は、サブ・ファンドの資産から毎月計上され、四半期毎に支払われる、
純資産価額に対してそれぞれ年率0.45パーセントおよび年率0.05パーセントの割合の報酬を受領す
る。販売会社および代行協会員はさらに、立替費用の払い戻しを受ける権利を有する。
(c)
管理報酬
サブ・ファンドは、純資産価額に対する年率0.03パーセントの割合(ただし、年額12,000米ドル
を最低額とする。)の管理報酬を毎月計上し、四半期毎に管理会社に支払う。
(d)
HFRマスター・トラスト、プライベート・エクイティ・ファンドおよびヘッジ・ファンドに対す
る管理報酬、実績報酬およびその他報酬
投資顧問会社は、サブ・ファンドの投資先であるHFRマスター・トラストの各サブ・シリーズの純
資産価額に対する年率1.70パーセントから2.35パーセントの割合の運用報酬と、パフォーマンス期
間中に各サブ・シリーズに配分される、新規純増額の年率20パーセントの実績報酬を、各HFRマスタ
ー・トラストから受領する。当該報酬は、HFRマスター・トラストの純資産価額に反映される。
サブ・ファンドは、ヘッジ・ファンドおよびプライベート・エクイティ・ファンドのレベルで支
払われる資産ベースの報酬および実績報酬を、間接的に負担する。管理報酬は、各プライベート・
エクイティ投資の純資産価額または受託資本残高の年率1.25パーセントから2.00パーセント、およ
び各ヘッジ・ファンドの純資産価額の年率1.50パーセントから2.00パーセントである。プライベー
ト・エクイティ・ファンドのジェネラル・パートナー(または同等の立場の者)に対し、一定のパ
フォーマンス条件に基づき、5パーセントから20パーセントの間で利益が配分されることがあり、
各ヘッジ・ファンドの収益については、20パーセントの実績報酬または成功報酬が課せられること
がある。
(e) 事務管理報酬
管理事務代行会社は、毎月計上され、四半期毎に支払われる、純資産価額に対して年率0.10パーセ
ントの割合(ただし年額30,000米ドルを最低額とする)の事務管理報酬を受け取る。管理事務代行会
社はまた、立替費用の払い戻しを受ける権利を有する。
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(f)
受託会社報酬
受託会社は、毎月計上され、四半期毎に支払われる、純資産価額に対して年率0.02パーセントの
割合の報酬を受け取る。受託会社はまた、立替費用の払い戻しを受ける権利を有する。
(g) 保管報酬
保管会社は、毎月計上され、四半期毎に支払われる、純資産価額に対して年率0.02パーセントの
割合(ただし年額7,500米ドルを最低額とする)の報酬を受け取る。保管会社はまた、立替費用の
払い戻しを受ける権利を有する。
(h) その他の費用
サブ・ファンドは、弁護士報酬、監査報酬および会計費用を含む、自身の運営費用を負担する。
4. 受益証券
当初募集期間中、受益証券は、1口当たり10,000円に申込金額の2.50パーセントを上限とする申
込手数料を加えた金額で募集された。申込手数料は、販売会社に支払われた。当初募集期間終了後、
受益証券は販売されていない。
受益証券には、当初募集期間終了後5年4か月間の保有期間、すなわち「ロックアップ」期間が適
用される。約5年間の「ロックアップ」期間が経過した後、各受益者は管理会社に対して買戻し日に
受益証券の買戻しを請求することができる。最初の買戻日は、2013年5月27日であった。受益証券
は買戻日の直前の評価日に計算した受益証券1口当たりの純資産価額で買い戻される。
当初募集期間終了から7年目までは、受益証券の買戻しには、適用ある1口当たりの純資産価格
の2.5パーセントの買戻手数料がサブ・ファンドにより課せられ、留保される。
管理会社は、ある買戻日において買戻す受益証券の数を、当該日現在のサブ・ファンドの発行済
み受益証券の10パーセントに限定することができる。この制限は、当該買戻日において受益証券を
提出して買戻しを求めるすべての受益者に等しい割合(整数値に切り捨て)で買戻しがなされるよ
う、比例的に適用される。当該買戻日において買戻されなかった買戻請求は、取消される。信託証
書に従ってこれ以前に解散されない限り、サブ・ファンドは2023年1月18日に解散される。当期中に
買戻し手数料2,277,654 円が課され、連結純資産変動計算書の受益証券の買戻しに計上されている。
― 20 ―
5. 投資有価証券
(a)
公正価値測定
会計基準編纂書(以下「ASC」という。) Topic 820 (以下「Topic 820」という。)、「公正価
値測定」に従い、サブ・ファンドは公正価値を、報告日現在、市場参加者間の秩序ある取引におい
て資産売却により受領され得る、または負債の移転により支払われ得る金額と定義している。また
Topic 820は、公正価値測定に使用される相場価格の観察可能性に基づいた公正価値の階層(ヒエラ
ルキー)を設定している。活発な市場の相場価格が容易に入手可能な投資対象、または活発に値付
けされる価格で公正価値が測定される投資対象は、通常、相場価格の観察可能性が高く、公正価値
測定における判断の割合が低い。受託会社は、サブ・ファンドが保有するすべての有価証券の評価
について、最終的な責任を負う。Topic 820は、便宜的手法として、サブ・ファンドに対し、投資対
象の純資産価額がASC 946「金融サービス-投資会社」の測定指針に合致する方法で計算された場合
には、サブ・ファンドの投資対象の公正価値を1口当たり純資産価格またはその相当額に基づいて
見積ることを認めている。サブ・ファンドは、全ての投資対象の公正価格を見積もるために便宜的
手法を用いる。
公正価値で報告される投資資産および負債は、以下のカテゴリーのいずれかに分類される。
レベル1
レベル1に分類される有価証券の評価額は、活発な市場における同一証券の未調整の相
場価格に基づく。測定日における容易に入手可能な相場価格に基づく評価であるため、
かかる証券の評価では重要な判断を必要としない。
レベル2
レベル2に分類される有価証券の評価額は、すべての重要なインプットが直接または間
接的に観察可能ではあるが、活発ではない市場における相場価格に基づく。またレベル
2のインプットには、観察可能なインプットあるいは、観察可能な市場データから導き
出されるまたは裏付けられたインプットを使用する価格形成モデルも含まれる。
レベル3
レベル3に分類される評価額は、公正価値にとって重要ではあるが観察不可能なインプ
ットを必要とする価格または評価技法に基づく。かかるインプットは、有価証券の価格
形成に際し市場参加者が使用すると考えられる前提条件についてサブ・ファンド自身が
予想する仮定を反映する。レベル3の証券に関する市場取引は、あったとしても僅少で
ある。
公正価値測定に使用された複数のインプットがヒエラルキーの異なるレベルに存在している場合、
公正価値測定のレベルは、公正価値にとって重要なインプットの最低レベルに基づいて分類される。
以下の表は、サブ・ファンドの投資資産を、タイプ別に、2014年12月31日における上述のヒエラ
ルキーのレベルで分類したものである。
投資資産:
レベル1
レベル2
レベル3
合計
日本円
日本円
日本円
日本円
HFRマスター・トラストへの投資
-
1,108,690,351
-
ヘッジ・ファンドへの投資
プライベート・エクイティ・ファンド
への投資
投資資産合計:
-
-
11,166,442
11,166,442
-
-
872,953,559
872,953,559
-
1,108,690,351
884,120,001
1,992,810,352
― 21 ―
1,108,690,351
上述のヒエラルキーに基づき、サブ・ファンドはHFRマスター・トラストおよびヘッジ・ファンド
への投資を一般的にレベル2に分類しているのは、サブ・ファンドは、近いうちに測定日において最
終純資産価額で取引することができるからである。サブ・ファンドはプライベート・エクイティ・
ファンドへの投資を、当該ファンドが本質的に非流動的であるため、レベル3に分類している。サ
ブ・ファンドは、ヘッジファンド(Fortelus Special Situations Fund Ltd)への投資を、サブ・
ファンドが買戻しを行うことができないサイドポケット投資を有していることから、レベル3に分
類している。
以下の表は、サブ・ファンドがレベル3の投資に分類した、公正価値で測定される投資資産の変
動の概要である。
プライベート・エクイティ・ファンド
ファンド・オ
ディスト
流通市場
ブ・ベンチャ
レスト戦略
での投資
ー・キャピタ
ル
日本円
日本円
日本円
グロース
キャピタル
戦略
日本円
2013年12月31日現在残高
合計
日本円
229,546,208
257,206,722
239,472,469
181,855,697
908,081,096
レベル3への変更
-
-
-
-
-
レベル3からの変更
-
-
-
-
-
購入
15,347,210
-
-
-
15,347,210
売却
実現利益および未実現利益の変
動純額
2014年12月31日現在残高
(7,663,835)
(79,859,435)
(55,851,160)
42,227,049
22,567,624
25,614,729
2,490,281
92,899,683
279,456,632
199,914,911
209,236,038
184,345,978
872,953,559
41,859,632
9,957,378
14,880,593
2,490,281
69,187,884
報告日現在保有される投資有価
証券に関する収益に含まれる未
実現利益/(損失)の変動
ヘッジ・ファンド
ディストレスト・
セキュリティー
/クレジット戦略
日本円
2013年12月31日現在残高
14,453,797
レベル3への変更
-
レベル3からの変更
-
購入
売却
実現(損)益および未実現
(損)益の変動純額
2014年12月31日現在残高
報告日現在保有される投資有価
証券に関する収益に含まれる未
実現利益/(損失)の変動
-
(7,649,931)
4,362,576
11,166,442
2,213,389
― 22 ―
- (143,374,430)
プライベート・エクイティ・ファンドへの各投資は、今後3年から5年以内に清算/現金化され
ると見込まれる。サブ・ファンドは、ヘッジ・ファンドの流動性の制限が解除された場合について
見積もることはできない。
当期中のレベル間の移動はなかった。サブ・ファンドの方針により、レベル間の重要な移動につ
いては、報告期間の期首に認識される。
サブ・ファンドが、HFRマスター・トラストおよびヘッジ・ファンドへの投資を通じて投資する投
資戦略は、以下の通りである。
転換社債アービトラージ戦略
転換社債アービトラージ戦略には、関連する証券間の価格差から収益を得ることをテーマとする
戦略が含まれる。かかる価格差を生じさせる構成要素については、一つもしくは複数が転換社債と
される。当該戦略では、転換社債と非転換社債(通常、同一発行体の証券)の価格間に生じた有利
な投資機会を発見するよう設計された投資プロセスを用いる。
ディストレスト・セキュリティー戦略/クレジット戦略
ディストレスト・セキュリティー戦略/クレジット戦略においては、経営の悪化が証券価格に影
響を与えている、または与えると予想される企業の証券に対して、投資および空売りを行う。経営
悪化には、組織再編、破産、困窮下での売却およびその他の企業再編が含まれることがある。マネ
ージャーのスタイルに従い、銀行融資、企業債務、貿易債権、普通株式、優先株式およびワラント
へ投資され、マネージャーは、これらの証券およびその他の債務の市場が非効率であることから生
じる収益機会を追求する。ネガティブ・イベントの発生および、その後の問題解決のための組織再
編および企業再編案発表により、市場の均衡が大きく崩れることがある。これは、経営悪化企業の
証券およびその他の債務を進んで購入しようとする投資家が少ない時に、債権保有者が自己のポジ
ションを売却しようとするためである。マネージャーが、市場に不均衡が存在し、経営悪化企業の
証券またはその他の債務が再編または解散に関する分析に基づく価値に満たない価格で購入可能と
考えた場合、マネージャーは、かかる企業の証券またはその他の債務を購入する。当該戦略におけ
る利益は、大幅にディスカウントされた証券の真の価値が、市場で認識されていないことから生じ
る。ディストレスト投資は、長期にわたるものであり、価値が大きく変動する可能性がある。補完
的戦略では、地域、ポジション数、証券の種類、空売りの有無、レバレッジの有無、正味エクスポ
ージャーの合計および総ヘッジ比率によって差異をつけることができる。
株式ヘッジ戦略
別称「株式ロング/ショート」として知られる株式ヘッジ戦略では、中核となる株式のロングポ
ジションと空売りに加え、オプションおよび米商品先物取引委員会の認可を受けた先物契約を、主
にヘッジ目的として限定的に使用する。株式ヘッジポートフォリオは、市況に応じて正味のロン
グ・ポジションから正味のショート・ポジションの間で推移する。ロング・ポジションの株価が上
昇し、また空売り株の株価が下がれば利益が生じる。逆に、ロング・ポジションの株価が下落し、
また/あるいは空売り株の株価が上昇すれば損失が生じる。
― 23 ―
イベント・ドリブン戦略
別称「企業ライフ・サイクル投資」としても知られる。イベント・ドリブン戦略は、スピンオフ、
買収および合併、倒産、会社整理、資本構成の再編、株式買戻など重大な取引によって生じる投資
機会への投資を含む。当該事象の結果が不確定であるため、結果を正確に予測できるトレーディン
グ・マネージャーにとっては投資機会となる。一般に、企業のこれら特殊な事象による投資機会は、
合併アービトラージ、ディストレスト・セキュリティーおよび特殊状況投資の3種に分類される。
投資対象には、普通株式および優先株式のロング/ショート、債券ならびにオプションが含まれる。
マクロ戦略
マクロ戦略マネージャーは、基礎的経済変数の変動、およびその変動が株式、債券、通貨および
商品市場に与える影響に基づいた、幅広い投資戦略により取引を行う。マネージャーは、多彩なテ
クニック、裁量による判断とシステマティック分析、トップダウン理論とボトムアップ理論、定量
的アプローチとファンダメンタルアプローチ、および長期保有と短期保有の双方を組み合わせて採
用する。マクロ戦略は、投資対象証券の変動の予測値または将来値に基づいている。
合併アービトラージ戦略
合併アービトラージ戦略は、合併、買収または類似の企業取引に現在関与している企業の株式ま
たは株式に関連する商品の投資機会に焦点を合わせている。合併アービトラージは、おもに公表済
みの取引に関わり、一般的に取引に先行する、または取引より後に起こる状況に対してエクスポー
ジャーを限定的に有するか、あるいは有さない。高い頻度で、国境を挟む取引、カラー取引および
国際的な取引に投資機会があり、通常、企業の信用に対して最小のエクスポージャーである。
マーケット・ニュートラル戦略
マーケット・ニュートラルは、ロングとショートの米ドル建保有高をおおよそ同額とする株式ロ
ング/ショート戦略である。場合によっては、市場全体としてある産業の企業すべてに影響を与え
る市場イベントによる損失を防ぐため、かかる産業の一企業または複数企業を買い建てると同時に、
同じ産業の一企業または複数企業を売り建てて、セクターまたは産業に対する正味のエクスポージ
ャーを排除するようロングとショートのポートフォリオが組まれることがある。利益が生じるのは、
ロング・ポジションが上昇し、空売りした銘柄が下落した場合である。反対に損失が生じるのは、
ロング・ポジションが下落するおよび/または空売りした銘柄が上昇した場合である。
相対的価値アービトラージ戦略
相対的価値アービトラージ戦略のマネージャーは、複数のアービトラージ投資戦略を用いる。こ
の戦略の重点は、市場の方向性ではなく、関連性のある2つの証券の関係から収益を得るスプレッ
ド取引にある。一般的に、トレーディング・マネージャーは、類似証券または関連する証券で、価
額の間に数学的または歴史的に相関関係があるものについて、かかる価額に一時的に歪みが生じた
場合、ロングとショートの相殺ポジョンを取る。2つの銘柄における相対的評価額が変化する場合
に収益(または損失)が発生する。
― 24 ―
サブ・ファンドは、単一の商品にのみ集中的に投資する伝統的なプライベート・エクイティ・フ
ァンドではなく、サブ・ファンドのリスク分散を大きく強化するために、異なる投資スタイル、産
業の集中、取引の種類および地理的集中を有する様々な独立のプライベート・エクイティ・マネー
ジャーに資金を配分する。これは、個別の産業セクター、取り引きの種類および投資の段階は、経
済および市場の状態および投資家の投資意欲が時間の経過とともに変化するのに伴い、非常に優れ
た運用成績の期間と伸び悩みの期間を循環するためである。サブ・ファンドの戦略は、投資家にこ
の魅力的な資産クラスへの幅広いエクスポージャーを提供することにより、この循環的変動を最小
限に抑え、かつ、プライベート・エクイティ投資のリスク/リターン特性を強化するために、異なる
戦略および異なる産業を中心とする複数の優秀な独立マネージャーの間に分散することである。
サブ・ファンドが投資するプライベート・エクイティ・ファンドは、以下の投資戦略を有する。
グロースキャピタル投資
グロースキャピタル投資は、設備資金や運転資金等のクレジットラインを含むより柔軟なファイ
ナンス手法の一種である。グロースキャピタル投資による信用供与枠に基づき借入れられた金銭は、
あらゆる企業目的のために利用することができる。グロースキャピタル投資は、様々な事業成長段
階にある会社に対し、広範な資金調達ソリューションを提供する。
ディストレスト戦略
これらのファンドは、ディストレスト証券への投資を追求し、経営の悪化が証券価格に影響を与
えている、または与えると予想される企業の証券を空売りすることがある。経営悪化には、組織再
編、破産、困窮下での売却およびその他の企業再編が含まれることがある。マネージャーのスタイ
ルに従い、銀行融資、企業債務、貿易債権、普通株式、優先株式およびワラントへ投資され、マネ
ージャーは、これらの証券およびその他の債務の市場が非効率であることから生じる収益機会を追
求する。
流通市場での投資
この戦略には、会社から直接株式を取得するのではなく、流通市場で株主から株式を取得するこ
とが含まれる。これにはまた、他の投資家からのリミテッド・パートナーシップ持分または他のオ
ーナーシップ持分の取得も含まれる。
ファンド・オブ・ベンチャー・キャピタル・ファンド
この戦略は、他のベンチャー・キャピタル・ファンドを保有する投資ファンドの購入に焦点を当
てている。
― 25 ―
(b)
デリバティブ商品およびリスク管理
サブ・ファンドは為替予約契約を売買することができる。為替予約契約は、特定の額の外貨を、
店頭において、将来の合意された日に事前に決められた価格で購入または売却する旨を約定するこ
とである。為替予約契約により、サブ・ファンドは信用リスクおよび市場リスクに晒される。信用
リスクは、取引相手方による契約条項の履行が不可能になる可能性から生じる。2014年12月31日現
在、予想される信用リスクのエクスポージャーはなかった。サブ・ファンドは、原資産である外貨
の為替レート変動が悪化した範囲内で、市場リスクに晒される。この市場リスクは、連結資産・負
債計算書で認識されている金額を上回る。サブ・ファンドは、2014年12月31日に終了した年度中、
未決済の為替予約契約を有していなかった。
また、投資は、各HFRマスター・トラストおよびオフ・バランスシート・リスクのあるデリバティ
ブ商品へ投資するヘッジ・ファンドを通じて行われ、かかるファンドのマネージャーはレバレッジ
を使用することもある。しかし、当該リスクに対するサブ・ファンドのエクスポージャーは、投資
額に限定される。
6. 税金
現在のケイマン諸島の法律に基づき、各投資家に比例按分される実現収益、利益、損失、控除、
または税控除に係る税金(もしあれば)は、投資家それぞれが負担するため、サブ・ファンドはケ
イマン諸島において、収益またはキャピタル・ゲインにかかるいかなる税金も支払う必要がない。
経営陣の考えでは、サブ・ファンドは米国において取引または事業を行っておらず、サブ・ファ
ンドの損益に対する米国の所得税または源泉徴収税は課税されない。
2014年12月31日現在、サブ・ファンドは、不確実な法人税ポジションに関する負債を認識してい
ない。一般に、サブ・ファンドは2011年以前の年度に関し、税当局による米国連邦税、州税、地方
税、または米国以外の所得税審査の対象となっていない。
7. リボルビング信用枠
2014年7月1日付で受託会社は、バンク・オブ・エヌ・ティー・バターフィールド・アンド・サ
ン・リミテッド(以下「当銀行」という。)との間でリボルビング・クレジット・ファシリティ契
約(以下「当契約」という。)を締結した。当契約は2015年6月30日に失効する。
当契約により、受託会社は当銀行から、受託会社と当銀行との間で締結された外貨取引ならびに
費用および買戻金の支払いを含む資金需要の調達のため、1,000,000米ドルを上限として(一定の制
限あり)借入を行うことができる。サブ・ファンドによる借入れ額は、サブ・ファンドの資産によ
り担保される。サブ・ファンドは、銀行の当座貸し越しによる借入額に対し、米国ドルのプライ
ム・レートの金利を支払う。当契約に基づき与信額に対し0.40パーセントの年次手数料が課され、
四半期毎に後払いで支払われる。
2014年12月31日現在および同日終了年度、当契約または類似契約のもとで未払いとなっている金
額はない。
― 26 ―
8. 契約未払金
2014年12月31日現在、サブ・ファンドのユーロ建ておよび米ドル建てのプライベート・エクイテ
ィ・ファンドへの投資に関する契約未払金は、それぞれ合計約37,860,341円(261,286ユーロ)およ
び114,416,115円(956,017米ドル)であった。契約は、関連するプライベート・エクイティ・ファ
ンドそれぞれの存続期間を通じて拘束力を有する。
9. 財務ハイライト
2014年12月31日終了年度に関する、サブ・ファンドの1口当たりの運用実績、トータル・リター
ンおよび平均純資産価額比率は以下のとおりである。トータル・リターンは、当期中の純資産価額
の変動に基づいて計算されている。平均純資産価額比率は、サブ・ファンド全体に対して計算され
ている。
個々の投資者のリターンおよび平均純資産額比率は、申込みおよび買戻しの時期、新規発行に対
する参加適格性、ならびに繰越損失の存在により、以下の表示額と異なる場合がある。
日本円
2014年1月1日現在純資産価格
9,992
投資運用による収益:
投資純損失
投資および外国通貨取引に係る実現および未実現
純利益
投資運用収益合計
2014年12月31日現在純資産価格
(321)
1,356
1,035
11,027
トータル・リターン
実績報酬控除前トータル・リターン
10.95%
実績報酬
(0.59)
実績報酬控除後トータル・リターン
10.36%
平均純資産価額に対する投資純損失の比率
3.07%
平均純資産価額に対する費用比率
実績報酬控除前費用
2.61%
実績報酬
0.57
費用および実績報酬合計
3.18%
10. 後発事象
後発事象は、当連結財務書類が発行可能になった2015年6月26日までの期間について評価され、
連結財務書類で開示または認識が必要な後発事象はないと判断された。
― 27 ―
③
投資有価証券明細表等
Monex-HFR プライベートエクイティファンド&ヘッジファンド・インベストメンツ 2007
連結投資有価証券明細表
2014年12月31日現在
(日本円で表示)
口数
公正価値
日本円
HFRマスター・トラストへの投資(47.80%):
バミューダ・ユニット・トラスト(47.80%):
転換社債アービトラージ(5.56%):
HFR CA Lazard Rathmore Master Trust (取得原価:110,279,762円)*
転換社債アービトラージ合計(取得原価:110,279,762円)
798.015
129,008,474
129,008,474
イベント・ドリブン(10.38%) :
HFR ED FrontFour Master Trust (取得原価:57,747,500円)
HFR ED Global Master Trust (取得原価:90,253,251円)*
HFR ED Twin Securities Master Trust (取得原価:57,747,500円)
イベント・ドリブン合計(取得原価:205,748,251円)
500.000
771.220
500.000
59,623,908
120,361,961
60,787,795
240,773,664
株式ヘッジ(11.01%):
HFR HE GAM Talentum Master Trust (取得原価:90,137,857円)
HFR HE Lazard Global Hexagon Master Trust (取得原価:41,546,222円)
HFR HE Martin Currie Performance Master Trust (取得原価:35,389,500円)
HFR HE Tiger Nezu Master Trust (取得原価:62,536,973円)
株式ヘッジ合計(取得原価:229,610,552円)
750.691
368.045
300.000
531.824
97,932,811
43,317,116
36,921,747
77,090,593
255,262,267
合併アービトラージ(2.14%):
HFR MA Chicago Capital Master Trust (取得原価:42,100,000円)
合併アービトラージ合計 (取得原価:42,100,000円)
383.426
49,701,902
49,701,902
マクロ(8.44%):
HFR Macro GAM Global Rates Master Trust (取得原価:97,245,488円)*
HFR Macro Pi Emerging Master Trust (取得原価:64,147,000円)
マクロ合計(取得原価:161,392,488円)
1,024.517
600.000
124,084,795
71,583,205
195,668,000
マーケット・ニュートラル戦略 (4.79%):
HFR MN Acadian Global Master Trust (取得原価:93,898,000円)
マーケット・ニュートラル戦略合計 (取得原価:93,898,000円)
900.000
111,077,844
111,077,844
相対的価値アービトラージ(5.48%):
HFR RVA KKR Credit Alpha Master Trust (取得原価:106,817,612円)*
相対的価値アービトラージ合計(取得原価:106,817,612円)
962.318
127,198,200
127,198,200
HFRマスター・トラストへの投資合計(取得原価:949,846,665円)
連結財務書類に対する注記を参照のこと。
― 28 ―
1,108,690,351
公正価値
日本円
地域
**
プライベート・エクイティ・ファンド(37.64%) :
Carlyle Asia Growth Partners IV, L.P.
(取得原価:156,069,919円)*
OCM European Principal Opportunities
Fund II (U.S.), L.P.(取得原価:58,491,367円)*
Partners Group Secondary 2008, L.P.
(取得原価:58,504,379円)*
Robeco Feeder Clean Tech Private Equity II (USD)
(取得原価:283,281,722円)*
ケイマン諸島
279,456,632
ケイマン諸島
199,914,911
スコットランド
209,236,038
オランダ
184,345,978
プライベート・エクイティ・ファンドへの投資合計
(取得原価:556,347,387円)
872,953,559
地域
口数
ケイマン諸島
76.717
公正価値
日本円
ヘッジ・ファンド(0.48%):
ディストレスト・セキュリティ/クレジット戦略(0.48%)
Fortelus Special Situations Fund Ltd.
(取得原価:6,710,137円)
ヘッジ・ファンドへの投資合計
(取得原価:6,710,137円)
11,166,442
11,166,442
投資合計(取得原価:1,512,904,189円)
1,992,810,352
百分率は純資産価額を基に計算されている。
*
サブ・ファンドの純資産価額の5パーセント超を示す。ルック・スルー比例配分ベースでは、HFRマスター・トラス
トへの投資ポジションで、サブ・ファンドの2014年12月31日における純資産の5パーセントを超えるものはなかっ
た。サブ・ファンドは、プライベート・エクイティ・ファンドまたはヘッジ・ファンドが保有する投資に対するサ
ブ・ファンドの比例持分が、2014年12月31日現在のサブ・ファンドの純資産の5パーセントを超えているかどうか
を判断するために必要な、各プライベート・エクイティ・ファンドおよびヘッジファンドの保有投資対象に関する
すべての詳細情報を入手することはできない。
**
当該プライベート・エクイティ・ファンドは、様々な地域においてマルチ・ストラテジー投資アプローチを採用し
ている。
連結財務書類に対する注記を参照のこと。
― 29 ―
<<お知らせ>>
■
ファンド営業日が2015年5月29日より以下のとおり変更されました。
※下線は変更箇所を示します。
<変更前>
土曜日または日曜日以外の日で、バミューダおよびニューヨークにおける銀行営業日、または受託会社
がサブ・ファンドに関して随時決定することがあるその他の日
<変更後>
土曜日または日曜日以外の日で、バミューダ、ニューヨークおよび日本における銀行営業日、または受
託会社がサブ・ファンドに関して随時決定することがあるその他の日
― 30 ―