No14 この取締役会はクラス会です

No14
この取締役会はクラス会です!
平成27年10月22日
とある日の取締役会議。山本社外取締役が出
席してくださるなか、役員5名が今後の活動方
針について協議し始めた。中垣社長が会議の主
導権を握りながら、次回の販売や出資依頼の話
題、中間決算報告会に向けて「どうしようか。こ
うしようか。
」と5人で相談をし始めた。ある話
題を協議し始めたか思うと、突然違う話題に飛
ぶ始末。結論が出たと思ったら、逆戻りして「や
っぱりこうしよう。」と会議の進行が右往左往。
クラス会でバザーの相談をしているような状況
をじっと見守っていた山本社外取締役がとうと
う一言。
「今、何の話をしているのか、社外取締役として
全く分からないです。取締役会議として議題の
方向性をきちんと定めてください。クラス会の
ようなノリでは中間決算報告会で株主に理解し
てもらえません。
」厳しい忠告に、中垣社長は「当
日はきちんとやります。
」と返答。山本社外取締
役はさらに「普段からやっていないと、当日はで
きないです。普段からきちんとやってくださ
い!」と厳しい一撃。
依然クラス会から脱し切れていない
(株)LAUREL の状況に危機感を感じ取られた山本
社外取締役はたしなめるように説明をし始めた。
「このSCPの活動を通じて、会社経営の仕組
みや運営を学んでいくのが本来の大切な趣旨の
一つです。会社内のルールというものがどの会
社にも必ずあります。取締役会議というものは
会社の重要な意思決定機関です。その意識をし
っかりと持ってください。
」山本社外取締役は黒
板に板書しながら丁寧に説明をしてくださった。
「取締役会議の進行は、議題が決まってあり、
一つ目は営業について、二つ目は生産について、
三つ目は…という風に各部署からの提案がなさ
れて最終的にこの会議で決定します。中間決算
株式会社 LAUREL の今後の予定
報告会は株主に今の会社の状況を説明する機会
でもあり、会社としてその責任があります。クラ
10月31日(土)兵庫県立大学姫路工学キャンパス
ス会のノリで行くと大変まずいことになります。
で
1日限定の出張販売。
説明する言葉や態度で株主の印象が全く違いま
11月 9日(月)給料日
す。取締役会は社長がなにもかも話題を出すも
11月12日(木)中間決算リハーサル
のではありません。各部長に権限を渡して責任
11月16日(月)中間決算リハーサル
をもたせ、細かい話を部長から出させてくださ
11月19日(木)中間決算報告会
い。社長は聞く側に回って最終的に結論を出す
ようにしましょう。社長が一人で抱え込まない
こと。売り上げ目標にしてもまだ決まっていま
せんね。いつまでに、誰が、何を、どうする。と
いうことを明確に決めてください。
」
あらゆる事に中垣社長が抱え込んでしまって
いる状況に警鐘を鳴らしてくださった。中垣社
長は「各部長に任せます。中間決算の原案を各部
長は○日までに提案してください。
」と指示した。
株式会社 LAUREL は会社組織として機能し始
めるだろうか…
(文責
坂本 好明)