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ウェブコンテンツ管理システム Drupal のご紹介
Author:
Version:
Date:
Satoshi Miyabe <[email protected]>
1.0
2011年 7月 2日
Drupal とは
Dries Buytaert 1 さんが作成したウェブコンテンツ管理システムです。GPL 2 以上で配布されており、インターネット
上のサイト drupal.org から誰でもダウンロードして利用する事が可能です。 日本国内では、 Ubuntu Japanese
Team 2, Web 担当者フォーラム 3 や、 滋賀 SOHO ビジネスオフィス 4 をはじめ、最近では大学の研究室等で使わ
れ始めています。海外では、 ホワイトハウス 5, エリッククラプトン 6 の サイト等、多くのサイトに採用されています 7
。
Drupal の一番の特徴として、シンプルな基本パッケージにさまざまなモジュールをインストールして構築していく
事 があげられます。 モジュールは、非常に多く存在し、「何かやりたい」と思ったときにはほとんどのケースで「同じ
機能を持つモジュー ルが存在」しています。 希望する機能のモジュールが存在し無い場合でも、プログラミング知
識があれば簡単に作成することが可能になります。
例えば、私の事務所のサイトでは、57のモジュールと 5つの自作モジュールが動作しています。自作モジュールは
必ず しも必要ではありません。 既存の機能では物足りない場合等に、機能を拡張する為に作成しています。
Twitter との連携をするモジュールがありますが、このモジュールは、コンテンツの種類毎に投稿フォーマットを変更
してくれませんので、種類毎にフォーマットを変えるため だけの モジュールを追加しています。
また、管理画面を拡張して使いやすくするためのモジュール Admin と、管理画面用にデザインされたテーマ Rubi
k を インストールしています。
Drupal のおもな機能
Drupal の機能について簡単にご紹介します。
1. モジュールの有効化、無効化を設定できます。
2. テーマを切り替えることが出来ます。
3. 入手可能なアップデートを知らせてくれます。
基本システムや、モジュール等にセキュリティの問題が発見されたときや、バグ修正版が作成されたときに
電子メールが送られてきます。そのため、迅速にアップデート作業が可能になります。
4. ロール毎に役割を設定し、各ユーザにロールを設定出来ます。
例えば、FAQ の登録は Aさんと B さんしか出来ない。FAQ の管理は A さんにしか出来ない。という設定
が可能です。 管理画面の機能を制限し、一部の管理機能だけを使わせる事が出来るようになります。
5. コンテンツ種別毎に、投稿の設定や、コメント、添付ファイル(画像等)の有無が設定出来ます。
• ブログエントリ、フォーラム記事は投稿後直ちに公開、その他は、確認後の公開設定が必要
• ブログエントリ、ニュース記事、フォーラム記事はコメント可能。その他は不可。
• ブログエントリは添付ファイル可能
Drupal 7 の特徴
今年の 1月 5日にリリースされた Drupal 7 は、順調にセキュリティフィックスやバグフィックスを重ね、6月30日に
7.4 がリリースされています。 Drupal 7 になって新しくなった機能を一部ご紹介します。
1. 管理画面が見やすくなり、使いやすくなりました。
Drupal が敬遠されていた理由のひとつに管理画面のわかりにくさがあったと思います。これは、バージョ
ン 7 の開発時に UI の見直 しが行われ非常に使いやすくなりました。ダッシュボード機能、ショートカット
機能、オーバーレイ表示等。
2. コンテンツ種別にフィールドが追加出来るようになりました
これまでは、標準機能として存在しておらずサードパーティモジュールの CCK をインストールする必要が
ありましたが、CCK と同機能の モジュールが標準でインストールされます。
3. 画像のスタイル設定が出来るようになりました。
コンテンツ種別に画像フィールドを追加したときに、その画像をどれぐらいのサイズで表示するかを 設定
出来ます。
4. テーマ管理画面がわかりやすくなり、デフォルトのテーマがあたらしくかっこ良いものに変わりました。
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Dries Buytaert さん本人は、自分の名前を、「ドリース・バーターシュツ」と発音しているよう
です。
http://www.ubuntulinux.jp/
http://web-tan.forum.impressrd.jp/
http://soho-shiga.jp/
http://www.whitehouse.gov/
http://www.ericclapton.com/
日本国内のサイトであれば、Drupalスレまとめ Wiki (http://www10.atwiki.jp/drupal/pa
ges/33.html) に、 海外サイトであれば、Dries Buytaert の個人サイト (http://buytaert.n
et/) に Drupal を使用しているサイ トを紹介しています。