文部科学省「地(知)の拠点整備事業」平成25年度採択 イノベーション・ブリッジによるひろしま未来協創プロジェクト ひろみら プロジェクト 2014報告書 ー学生による地域活動ー もくじ ひろみらプロジェクト 2014報告書 ー学生による地域活動ー 01 挨拶 02 学生による地域活動 03 宮 島 だけじゃない 廿日市 ∼ 外 国 人と若 者 の 観 光 ∼ 05 Y O U は 何を 求 めて宮 島 へ!? 07 地 域 学び 舎 ― 廿日市 市 学 校 支 援 地 域 本 部 事 業を 通して― 09 h o m e ∼ みんなの 帰る場 所 は つ か いち∼ 11 若 者を 地 域 で 支えるために 13 うらぶくろ I C T 推 進 隊 15 西 広 島 にぎわい づくり委 員 会 17 子どもの自然 体 験 活 動 推 進プロジェクト 19 吉 和 雪 かきボランティアプロジェクト 21 よしわ自然 体 験 活 動2014 23 フォレストグリーン2014 25 湯 来 町 盛り上 げ 隊 ∼ チーム S AT O YA M A w i t h O K A M A R I ∼ 27 山 陰 ・ 山 陽スマート観 光 のためのコンテンツリッチ化 検 討プロジェクト 29 豊 平どんぐり村 活 動プロジェクト ―コミュニティーサークルの 提 案 ― 31 地 域 資 源 発 掘 ・ 磨き上 げプロジェクト 33 大朝地域活性化資源活用事業 35 ひろみら FE S ポスター/フォトギャラリー 47 地域にとびだせ!! 修大生!! ∼地域に出てしたいこと∼ 学び を媒介に、 学生が動く・地域が動く、学生が変わる・地域が変わる 本冊子では、 ひろみらプロジェクト(ひろしま未来協創プロジェクト) と 地域つながるプロジェクト に参画 する学生たちの活動を紹介します。 学 生 による 地域活動 2010 年度より始めた、 地域つながるプロジェクト 。本プロジェクトでは、学生が主体的に地域の課題解決 のために調査研究活動を行います。厳正なる審査を経て採択・実施されたプロジェクトは、1 年目22プロジェ クト、2 年目9プロジェクト、3 年目10プロジェクト、4 年目14プロジェクト、そして5 年目となる2014 年度が 14プロ ジェクトと、総数 69を数えます。プロジェクトにおいて、学生は、顧問の教職員や学外の協力者のアドバイスを 受けながらも、自分たちで 1 年間のゴールを決め、計画を立て、実行していきます。各プロジェクトリーダーのも と、学内外での交渉や、予算の執行と管理も学生自ら行います。 この間、2012 年度には、文部科学省との共催で「全国縦断熟議」に参画し、 「熟議」という手法を地域つ ながるプロジェクトに導入しました。これにより、学生がやりたいことをやるプロジェクトから、地域が必要とする 社会的課題に学生が本気で取り組むプロジェクトへと少しずつ様相が変わってきています。 2014 年度の学生による地域活動は、 「地域つながるプロジェ こうした地域志向の学びの蓄積をベースに、2013 年度からは、文部科学省「地(知)の拠点整備事業 (COC)」の採択も得て、より包括的な、 ひろみらプロジェクト を展開しています。ひろみらプロジェクトは、本 ひ ろ み ら プロ ジェク ト 2 0 1 4 報 告 書 01 クト」で採択されたプロジェクトと、ちぃスタ設置地域で活動して いるプロジェクト、合計 16のプロジェクトが活動しました。 学の教育・研究・社会貢献機能が好循環する螺旋的なサイクルの中で、持続的に、地域の様々な人たちと 「地域つながるプロジェクト」とは、地域とともに諸課題を調査・ 協働で、地域イノベーション人材の育成と地域課題の解決に取り組む事業です。とくに、本プロジェクトでは、 研究し解決する活動を通して、学生の主体性や豊かな人間性を 地域の活動拠点である ちぃスタ(地域協創スタジオ) で現地密着型の活動を地域と協働で行うことを推進 育成し、本学の教育目標である「地域社会の発展に貢献できる します。本冊子にある「 大朝地域活性化資源活用事業」の 人材の養成」を目指すものです。2014 年度は、4 月に募集を開 2つのプロジェクトは、地域課題解決支援事業として広島県からの助成を得て、ちぃスタを舞台に実施したも 始し、応募 16 件の中から14 件を採択しました。6 月には「ひろ 地域資源発掘・磨き上げプロジェクト」と「 のです。ひろみらプロジェクトの展開により、さらに多くの学生が、広島の街・山・島を巡り、現地で人や資源 に触れ、そこで感じたことを自らの専門性とつなげ、考え、議論をし、その成果をまた地域に持ち込み、試してく ることを期待しています。 さて、いずれのプロジェクトにおいても、学生と地域をつなぐのは、 学び合い であり、地域と広島を想う心 です。地域や広島の未来を想う学生と地域が互いに浸透し合う関係を創る過程で 学び合い の質は変わっ ていき、そのことが、学生にとって成長実感へ、地域にとって地域資源に対する新しい見方や価値の創出へと つながっていきます。 果たして、2014 年度の学生たちの活動に、このような成長実感の姿をみることができるでしょうか。地域に 新しい風を吹かせることができたのでしょうか。様々な試行錯誤を重ねながら、果敢に地域課題に取り組む学 生たちの様子を、本冊子を通して私たちとともに感じていただければ嬉しい限りです。 みらプロジェクトキックオフ・シンポジウム」において「熟議」 (多 くの当事者により「熟慮」や「議論」を重ねながら課題解決・政 策形成をすること)を行い、連携先の方々を交えて今後の活動 展開について話し合いました。また、1 年間の活動の成果を、2 月14日の「ひろみらFES 2014」で報告しました。 ちぃスタ設置地域は、広島市西区西広島、廿日市市佐伯、北 広島町大朝の3つです。廿日市市佐伯地区では小学校閉校が 予定されている地域に入り、地域資源の発掘・磨き上げを行う べく、地域の方と祭などの伝統文化の活性化に取り組みました。 北広島町大朝地区では農山村にある地域資源を活用する地域 経済の活性化につながる政策を立案・試行しています。広島市 西区西広島では、 「地域つながるプロジェクト」で採択されたプ 2015 年 3 月 ロジェクトが活動しました。 広島修道大学 副学長・ひろしま未来協創センター長 山川 肖美 01 地 域つながるプロジェクト 2 0 1 4 わかりやすく伝えよう! Ha t suk a i c hishi プロジェクト名 宮島だけじゃない廿日市 ∼外国人と若者の観光∼ プロジェク ト概 要 世界遺産である宮島は有名であり、 国内だけでな メンバー 顧問教職員: 富川 久美子(商学部 教授) ● 地域の方たちとの 意見交換 プロジェクトメンバー: ● 現地調査 川田 英範、佐藤 啓太、鈴鹿 美幸、秦 深、 方で、宮島以外の観光は注目されにくくなっており、廿日市市全 原 瞳美、細川 円、最上 光樹、若木 透真 体の観光客が宮島に偏っているのが問題点であると考えます。 2014 年 5 月 ● 廿日市市役所訪問 木村 太祐(本学職員) 池田 幸輝、石川 拓人、大下 航平、尾崎 優、 く海外からも、さまざまな世代の多くの観光客が訪れます。一 活動スケジュール (商学部 2 年) 廿日市市は豊かな自然に囲まれ、若者でも楽しむことができる 6月 ● マップ、コースの構想作り ● 熟議 7月∼ ● コースマップ作成 2015 年 2 月 ● 地域つながるプロジェクト 2014 成果報告会 観光施設や、温泉施設があり、観光資源に恵まれています。 私たちのプロジェクトでは、廿日市市には宮島以外にも魅力的 な観光があることを知ってもらうために、外国人向けと、若者向 けの観光コースやマップの作成を計画します。 実 際に行った活 動 内 容 ができ、その問題の解決のために、いろいろな情報をつ ない廿日市」というテーマ かみ、私たちの考えも合わせ、新たな情報を発信すること のもとに、コースマップ の ができました。その成果として、コースマップを完成させる 作 成 をしました。若 者 に ことができました。課題としては、この活動全体を通して 向 けたコースマップ 作 成 発言が少なかったことです。もっとアイデアを出し合うこと と、外国人に向けたコース によって、更にいい案ができたのではないかと思います。 04 マップ作成の2つのグルー 学 生 によ る 地 域 活 動 ひ ろ み ら プロ ジェク ト 2 0 1 4 報 告 書 03 私たちは「宮島だけじゃ プ に 分 か れ、それぞ れ 活 動 を 行 いました。まず 最 初に、廿日市 市 役 所を訪 問し、その地域の現状と問 学生の感想 題点を知りました。それを 学 生 によ る 地 域 活 動 ̶ もとに、より具体的なコースマップ構想を練り、実際に現 訪れた施設では、普段あまり触れることのない自然の中 地調査を行いました。2つのグループそれぞれが、観光 でアクティビティを楽しむことができ、新鮮さを感じました。 施設を訪れ、実際に体験したり、施設の方や地域の方か そして、どのような目的で来られるお客様が多いのかなど らお話を伺ったり、調査内容を文書にしてまとめたりしま 経営されている方からお話を伺い、それらをもとにコース した。そして、若者向けグループは、自然の中でのアクティ マップの構想を考えました。若者向けグループでは注目し ビティを楽しむことをテーマに、吉和・佐伯エリアの観光 てもらうことを第一に、デザインを重視したマップを作成し コースマップを作成していきました。外国人向けグループ ました。 ̶ でも、自然を楽しむことをテーマにした観光コースマップ の構想を考えていきました。 具 体 的な活 動 外国人向けグループでは、宮島を目的に訪れる多くの 外国人観光客をターゲットにしました。そして、外国人観 光客はどのような観光地に来るのか調査を行い、自然を キーワードに訪れる人が多くいることが分かったので、大 現地調査では、若者向けグループは、若者が楽しめる 野自然公園や、宮島を一望することができる高畑山など 観光地として「佐伯国際アーチェリーランド」、 「釣り堀亭 の現地調査を行い、自然をメインにしたコースマップの構 にしむら」、 「カントリーショップミントハウス」、 「もみの木 想を考えていきました。 森林公園」、 「女鹿平温泉」などを候補として挙げました。 吉和・佐伯エリアでは公共交通機関が少なく、ターゲット が若者であることを前提にし、移動手段は車としました。 活動を通しての成果と課題 この活動を通して、吉和・佐伯エリアの現状を知ること このプロジェクトを通して、発信すること、連携の重要さに 改めて気づきました。私たちのプロジェクトではコースマップ の作成を目的とし、廿日市市の観光地に実際に訪れ、感じ たことや思ったことを表現しようとしました。しかし、それだ けではダメで、その地域が抱える問題点とも向き合い、その 地域の人々と連携し、解決するためのアイデアを出さないと いけないと思いました。その為には、私たちの考えをしっか りと発信しようとする意思が必要であることを実感しました。 (商学部 2 年/鈴鹿 美幸) 学外協力者の感想 先ず、廿日市市の観光をテーマに選んでいただいたこと と、学生の皆さんの意見を聞く機会を与えていただいたこと に感謝したいと思います。 「熟議」当日は、学生の皆さんか ら、事前調査に基づく廿日市市の現状と問題点等について 説明を受けた後、意見交換を行いましたが、私も含めて、 あまり活発であったとは言えず、もっと色々な意見が聞けた ら良かったと思いました。また機会がありましたら、よろしく お願いします。 (廿日市市 環境産業部 観光課長/問可 正道 氏) 学生の感想 私達は、 「宮島への観光客の中で他の廿日市市内へ観光し に行く人が少ないのではないか」、 「もっと宮島以外の廿日市 を知ってもらいたい」と思い、宮島に多く来る外国人と大学生 などの若者をターゲットにし、2 つのグループに分かれ観光マッ プを作成することにしました。私は外国人向けのマップ作成の グループに入り、廿日市の豊かな自然を活かしたアウトドアを 楽しめるマップを作成しました。今回の報告会などで得ること ができた情報を取り入れて、更に楽しめるマップを作成してい きたいと思いました。 (商学部 2 年/原 瞳美) 顧問教職員の感想 廿日市市の観光地といえば、どうしても宮島など沿岸部 を想像してしまいます。だからこそ、富川ゼミ2 年生は「宮 島 以 外にも廿日市 市の魅 力があるはず!」と考えたようで す。しかし、調査を進めるにつれ、中山間地域の問題は一 筋 縄ではいかないことを実 感したのではないでしょうか。 学生たちが調査を進めるに際し、多くの地域の方々にお世 話になりました。本当にありがとうございました。 (本学職員/木村 太祐) 地域つながるプロジェクト 2014 02 地 域つながるプロジェクト 2 0 1 4 Ha t suk a i c hishi M iy a j i m a c ho YOUのオモイで宮島が変わる!? プロジェクト名 YOUは何を求めて宮島へ!? プロジェク ト概 要 宮島には、多くの外国人観光客が来ているのに 対し、消費額が少ない事や、宮島での滞在時間が短いという 課題があります。そのため、より多くの外国人に商品を買って メンバー 顧問教職員: 富川 久美子(商学部 教授) 2014 年 5 月 ● 宮島観光協会・市役所訪問 木村 太祐(本学職員) ● アンケート作成 プロジェクトメンバー: ● アンケート結果まとめ 畝 理紗子、大田 美姫、加納 かえで、 川村 拓未、四方 千里、篠田 悟、下宮 大亮、 菅田 祐己、秦 意、野田 直明、付 淑燕、 もらい、滞在時間を延長してもらうために、外国人を対象にア 活動スケジュール 山口 希実奈(商学部 3 年) 6 月 ● アンケート調査(各自 3 回) ● 熟議 7 月 ● 報告書作成 8 月 ● 発表準備(報告書など) 9 月 ● 練習 ンケートを実施します。そのアンケート調査をもとに、メンバー ● 結果をもとに対策をたてる で考えた意見を報告書にまとめ、宮島観光協会および市役 11 月 ● 準備 (PPT、ポスターなど ) 12 月 ● 最終発表修正・練習 所に提出することが目的です。 2015 年 2 月 ● 地域つながるプロジェクト2014 成果報告会 実 際に行った活 動 内 容 事 前 の 市 役 所 訪 問で 宮 島 の で、項目をもっと絞ったり、全 員で集 現在の情報を教えていただいた まり提案を考えたり、まとめたりする場 り、アンケート項目に対する要望 をもう少し多くとれば良かったと思い を話し合ったりしました。その話 ます。 し合いを参 考に、提 案しやすい ものや、気なっていること、私た 06 ちからみて改善するべきではない 学 生 によ る 地 域 活 動 ひ ろ み ら プロ ジェク ト 2 0 1 4 報 告 書 05 かと思われることなどについてア ンケート項目をメンバーで 考え、 まず日本 語で 作 成しました。項 目は 主 に 宮 島 に 来 た 回 数・目 学生の感想 的、何にお 金を使ったか、飲 食 店や土産物店の印象、宮島名物 のカキ、アナゴ飯、もみじ饅頭について、文化体験につい 学 生 によ る 地 域 活 動 ̶ て、出 身、性 別、年 齢、同 伴 者の関 係などです。それら を、周りの方の協力を得ながら、英語、フランス語、中国 語、韓国語の4か国語に翻訳しました。 具 体 的な活 動 報告書は市役所・観光協会に提出する予定です。 活動を通しての成果と課題 成果として、アンケートの集計結果により、今まで私たち が知ることの無かった部分(例えば、お店での英語の表 記がもっとほしいこと、もみじ饅頭の知名度が低いこと、 ̶ 2014 年 6 月9 日∼2014 年 6 月30 日の間で合計 12 日 お土産では絵葉書を多くの方が購入していたこと、外国 間、総勢 12 名で 10 時∼17 時まで宮島の桟橋前広場で 人は折り紙に興味を持っていることなど)を新たに発見で 宮島観光を終えた外国人を対象者としてアンケートを実 きました。また、日本人の私たちの目線から見えるものと、 施しました。その結果、451 名の方からアンケートを回収 外国人の目線から見えるものの違いを感じることができま することができました。個人でとってきたその結果を、各々 した。そこから1 人 1 人が宮島の観光についての提案を がエクセルのフォーマットに打ち込みました。それを 1 つ 真剣に考えたことも成果の 1 つです。その他に、このアン にまとめ、各々が気になっていることを 1 人 3 つ、グラフ・ ケートを通じて日本人以外の人たちと積極的に言葉や表 表・コメントをつけ分析しました。例えば、性別と文化体 情などでコミュニケーションをとれたことは、大きな経験に 験を組み合わせ、性別によりどのような差があったのかな なりました。課題は、聞きたいことの多さからアンケートの どです。それらを報告書としてまとめました。今後、その 項目が増えたために回答に時間がかかってしまったこと 今回、プロジェクトを進行するにあたって、見ず知らずの外 国人観光客の方にアンケートを取るということで、日本語を使 わずアプローチしていくことに苦労しました。しかし、自身の 拙い英語でも、ある程度アンケートの趣旨を伝えることができ ました。また、多くの方に協力していただくことができ、とても 良い経験になったと思います。また、実際に何度か宮島に足 を運ぶことで、今まで見えなかった良さを発見することができ たので良かったです。 (商学部 3 年/篠田 悟) 学外協力者の感想 学生の皆さんが自ら行った調査を基に意見交換を行うこの 取組みは、我々にとっても参考になり、すばらしいと感じまし た。ただ、一つ残念だったのは、 「熟議」の際に、与えられた 役割以外での積極的な発言が少なく、もっと色々な意見をお 聞きしたかったです。私自身がちょっと固い雰囲気で参加した ことも一因かなと反省しており、良い経験をさせていただきまし た。引き続き、様々な分野で連携できたらなと感じています。 (廿日市市 環境産業部 観光課 観光振興係長/ 矢野 修三 氏) 学生の感想 今回のプロジェクトを終えて、アンケート結果から宮島の名 産品であるもみじ饅頭を食べてない人の方が半数以上と多く、 外国人観光客にはそれほど知られてないことなど多くの発見が ありました。プロジェクトを通じて、日本人の目線では分からな い、外国人観光客の目線での宮島を知ることができ良い経験 になりました。このプロジェクトが宮島観光振興の課題解決に 向けて少しでも貢献できたらうれしく思います。 (商学部 3 年/野田 直明) 顧問教職員の感想 今年度、富川ゼミのプロジェクトにかかわりました。6 月の 「熟議」へ参加し、後期からは富川先生が在外研究ということ もあり、前期中に済ませていた調査をいかにわかりやすく報告 するかについて、定期的に打ち合わせを続けました。かかわっ たとは胸を張って言えない状況ではありましたが、微力ながら 学生たちの活動にかかわることができてとても光栄でした。こ れから学生が、一層成長できるよう期待しています。ありがとう ございました。 (本学職員/木村 太祐) 地域つながるプロジェクト 2014 03 地 域つながるプロジェクト 2 0 1 4 学校を支える地域ボランティア Ha t suk a i c hishi プロジェクト名 地域学び舎 ―廿日市市学校 支援地域本部事業を通して― プロジェク ト概 要 私たちは、 廿日市市教育委員会の学校支援地域 本部事業に参加させていただき、そこで、地域ボランティアと して活動をされている方々と共に、廿日市市内の小・中学校 の学 習 支 援 活 動に参 加しました。学 習 支 援 活 動を通して、 2013 年度に出た課題の解決と活動の質の向上、そして持続 可能なボランティアを行っていくために自分たちにはどのよう なことができるか考えました。 メンバー 顧問教職員:木村 惠子(人文学部 教授) プロジェクトメンバー: 石橋 佑太、大野 光毅、梶梅 瑠依、国広 優希、佐々木 雄輝、 竹田 海斗、玉川 祐子、土居 洸太、原 圭市、藤川 優貴、 宮本 大海、宮本 雄太(人文学部 3 年) 活動スケジュール 2014 年 6 月 ● 熟議話し合い ● 体育(3年生)平良小学校 ● 書写(4年生)阿品台東小学校 ● 体育(3年生)平良小学校 ● 学力補充・ステップアップタイム(3∼6年生) 大野西小学校 ● 熟議 7 月 ● 宿題やりきり(4∼6年生)阿品台東小学校 9 月 ● 家庭科(6年生)阿品台西小学校 10 月 ● 図工(4年生)大野西小学校 11 月 ● チラシづくり ● プロフィール配布 阿品台西小学校、阿品台東小学校、佐方小学校 大野西小学校、大野東小学校、 大野中学校、地御前小学校、宮園小学校、原小学校 ● 算数(4年生)阿品台東小学校 ● チラシづくり 12 月 ● 味噌作り支援(4年生)友和小学校 2015 年 1 月 ● 支援調整会議 友和小学校 ● 成果報告会リハーサル ● 報告書作成 2 月 ● 地域つながるプロジェクト2014 成果報告会 ● 宿題やりきり(4∼6年生)阿品台東小学校 実 際に行った活 動 内 容 た。また、ボランティアの方と交流し信頼関係を築くこと し、廿日市市の学校支援地域本部の方と今後の取り組み で、外部の人が活動に入っても大丈夫であると理解して について話し合いました。熟議で見つけた課題に取り組 いただけました。 むために、まず現状を知ろうと、6月から廿日市市の小・ 課題として、1 つ目は、プロフィールやチラシ作成にあた 中学校の学習支援に入りました。学習支援の具体的な り、廿日市市教育委員会とやりとりをする時間がかかるた 内容としては、授業で分からない児童への声掛けや授業 め、想定していたよりも困難で何度も修正が必要だったこ の準備・片づけの手伝い、本の読み聞かせなどをしまし と、2 つ目に、学校や自治体に私たちがどういった目的でこ た。更に学校支援ボランティアの方に私たちのことを知っ の活動をしているのかを明確に伝えることの難しさを感じ てもらうために、11 月にプロフィールを作成し、各学校へ たこと、3 つ目にチラシに関して、その地域に合ったチラシ 直接配布しに行きました。ボランティアの活動をその地域 づくりをすることを想定していなかったため、実際に形にす ることが難しく、配布まで至らなかったことが挙げられます。 08 学 生 によ る 地 域 活 動 ひ ろ み ら プロ ジェク ト 2 0 1 4 報 告 書 07 広島修道大学で行われた「熟議」プロジェクトに参加 に住むいろんな世代の方々に知ってもらうために、チラシ 学生の感想 を作成・提案しました。 学 生 によ る 地 域 活 動 ̶ ̶ 学校が地域の方や保護者の方と連携して子どもたちを育て ている様子を、実際に活動に参加させていただくことで知り、 そのありがたさ、必要性を感じました。地域の子どもを自分の 子どものように思って活動されている地域の方の姿には温かさ を感じました。どのようにして持続可能な活動にしていくのか、 世代と世代をつなげていくのかといったことを中心に、今回の 活動を通して出た課題に対して取り組んでいき、これから活動 がより良いものになればと思います。 (人文学部 3 年/玉川 祐子) 具 体 的な活 動 平 良 小 学 校 の 体 育では、幅 跳び の 距 離を測ったり、 ボールの投げ方を教えるなどの支援を行いました。阿品 台東小学校の夏休みの「宿題やりきり」では、廿日市市 の公民館に児童たちが来て、夏休みの宿題を地域の方 に教えてもらいながら進め、また、阿品台西小学校の家 庭科では、ミシンの糸の通し方や縫い方を児童に教えま した。友和小学校の味噌作りでは、地域の方が作り方の 活動を通しての成果と課題 指導をして、担任の先生と大学生が安全に気をつけなが 私たちは、手 分けして各 小・中 学 校へ 出 向いてプロ ら、児 童と一 緒に味 噌 作りをしていきました。そして、学 フィールを手渡しました。その結果、メンバーと活動内容 校や地域の人に安心して私たちを受け入れていただくた を知ってもらうことができ、プロフィール配布後に支援を要 めに、プロフィールを作成して各学校に直接お渡ししまし 請する学校が増えました。また、地域外の大学生が継続 た。また、廿日市市の小・中学校の建物の写真を撮りに 的にボランティアに参加できることを、地域の方に知らせ 行き、チラシを作成して地域コーディネーターの方々に提 ることができたと思います。そして活動に実際に参加する 案しました。 ことで、地域のボランティアの方々からの意見を聞き、実 現可能にするための新たな課題を見つけることができまし 学外協力者の感想 子どもたちは、お兄さん、お姉さんに勉強を教えてもらい、 読み聞かせをしてもらい、喜んでいます。年齢も近い分、親近 感もあり、また、いつきてくれるの、と心待ちし、期待していま す。授業などで忙しいとは思いますが、一回ぽっきりではなく、 継続してこれからも来ていただきたいと思います。お互い人間 関係ができるまで…。 (大野西小学校読み聞かせ代表 地域コーディネーター/ 佐々木 順子 氏) 学生の感想 私は地域の人たちが学校支援、ボランティアを通して、地域 の結びつきを強めていると感じました。私が本の読み聞かせ のため、小学校へお伺いしたとき、地域のボランティアの方に とても親切にしていただき、読み聞かせが終わった後も、各学 年ごとのテーブルで楽しそうに団らんされていました。忙しい 中で、時間を作ってボランティアをされているので、そのありが たさを感じ、これから、若い人たちにももっと積極的に参加して いただけるといいなと思います。 (人文学部 3 年/宮本 大海) 顧問教職員の感想 子どもは地域社会の宝と言われ、子どもを育成する学校は 地域の希望を具現化する場でした。廿日市市が取り組んでい る学校支援地域本部事業は、地域の子どもの未来を支える学 校を住民で支えるという、最も根源的な学校支援の姿を私達 に提案しています。今回の取り組みを通して学生自身が、学校 に対する地域住民の方々の思いを知る機会を得、その活動は 行政の方々の努力と熱意に支えられていると気づくことができ ました。関係した方々に対して深く感謝しております。 (人文学部 教授/木村 惠子) 地域つながるプロジェクト 2014 地 域つながるプロジェクト 2 0 1 4 04 Ha t suk a i c hishi K uj i m a 小学校の統廃合問題のモデルの1つとして home プロジェクト名 メンバー ∼みんなの帰る場所 はつかいち∼ 顧問教職員: 山川 肖美(人文学部 教授) プロジェクトメンバー: 後 茉里佳、大倉 隆弘、加藤 友輔、 山 皓右、 プロジェク ト概 要 教育学で培った知識を活かしながら、 地 塩尻 和慶、竹岡 賢人、筒井 沙季、中野 慎梧、 域の人たちと連携し、2015 年春で統廃合が決定し 中原 理沙、水川 優(人文学部 3 年) ている玖島小学校および玖島地域にアプローチを行 亀崎 綾花、朽綱 恵里奈、黒木 俊、佐藤 藍、 い、活 動しました。玖 島という地 域がいつまでも玖 重友 由貴、新田 春華、松村 彩未、山中 誠也、 吉田 衣里、渡利 百合子(人文学部 4 年) 島 地 域の方たちにとって「home」だと思えるような 場所となることを目的とした活動を行いました。少子 活動スケジュール 2014 年 5 月 ● 市民センター祭り 6 月 ● 熟議 7 月 ● 親交深めるために玖島地域の方が 開いてくださったバーベキュー 9 月 ● 玖島運動会 10 月 ● くじまに感謝祭 12 月 ● 玖島小学校訪問 2015 年 2 月 ● 地域つながるプロジェクト2014 成果報告会 高齢化・人口流出に伴い、今後も増えるであろう学 校の統廃合問題に対してのモデルの一つになれば幸 いです。 実 際に行った活 動 内 容 このプロジェクトでは、2015 年 春で 統 廃 合が 行われる玖 島 小 学 校に焦 点を当てながら、1 年 間を 通して玖島地域の中で活動を行い ました。そこでは、玖 島 小 学 校の 子どもたちが玖島のことをより好き 10 になり、玖 島 小 学 校の閉 校のとき 学 生 によ る 地 域 活 動 ひ ろ み ら プロ ジェク ト 2 0 1 4 報 告 書 09 を迎えることを目的としました。ま た、この 過 程を通じて、玖 島に住 む人や玖島を想う人も、玖島の良 さを再発見し、自立的かつ協働的 学生の感想 に玖島のまちづくりに参画したくな るように努めました。私たちは教育 学専攻で学んだ知識を活かし、最 学 生 によ る 地 域 活 動 ̶ 終 的 に は 活 動 する 玖 島 地 域 が 「home(帰りたくなる場所)」となることを目指しました。 具 体 的な活 動 に訪れた方、玖島小学校の子どもたちに協力してもらい、 作成しました。メッセージカードでは、前述した 3 者に玖島 の良いところ、好きなところなどを書いてもらいました。手 ̶ 5 月には玖 島 市 民センター祭り、7 月には玖 島の方が 形アートでは、このときの気持ちを後世でも忘れないため 主 催したバーベキューに参 加させていただき、地 域 の に形に残そうという思いで手形を押してもらいました。この 方々と交流し、今後の活動について意見交換をすること 手形アートは玖島小学校の閉校式に飾られ、その後は玖 ができました。9 月には玖島小学校運動会で子どもたち 島市民センターで掲示されることが決まっています。 と地域の方々とのつながりを感じることができました。10 月には「くじまに感謝祭」に参加、12 月には玖島小学校 を訪問し、その中で手形アートとメッセージカードの作成 を行いました。 活 動を通しての成 果と課 題 メッセージカードと手形アートは、玖島地域の方やお祭り 玖島という地域に焦点をあてて、一年間活動させていただ きました。小学校・玖島市民センター・くじまの森など多くの 団体、方々にお世話になりました。一年間という期間は統廃 合などの地域の問題にとっては短い期間で、その中で温かく迎 え入れてくださり、とても嬉しかったです。普段生活している中 では関わることができなかったかもしれない玖島という地域に 関わることができ、とても良かったです。今後も何らかの形で 関わっていけたらと思います。 (人文学部 3 年/竹岡 賢人) 学外協力者の感想 「素晴らしい発想に関心!」 10月に開催された「くじまに感謝祭」で、山川ゼミに出店い ただきました。色とりどりの絵の具を使い、大きな布に地域住 民の手形をとり、くじまの木をつくる。そして各々の想いを描い た紙がテント中に張り出されました。住んでいると意外にわか らない皆の希望や願いが山川テントにはいっぱいありました。 関わった期間は短いけれど、残してくれたものは大きいです。 まだまだ玖島は頑張ります!山川ゼミの皆さんありがとう!! (くじまの森/山崎 麻里 氏) 学生の感想 今回のプロジェクトで玖島地域に入り、多くの貴重な経験を しました。統廃合される小学校を身近に感じつつ、地域がどう 変わっていくのか、地域の方とはまた違った視点で見ることが できました。距離もあり、なかなか頻繁に玖島を訪れることは できませんでしたが、お祭りやイベントに参加した際は、玖島 地域の方が温かく迎えてくださり、このプロジェクトをやって良 かったなと思います。 (人文学部 3 年/﨑山 皓右) 顧問教職員の感想 今後増えると予想される小学校の統廃合。当該地域にとっ て大きな転機となります。この転機となる1 年間に、教育学を 学びそれを近い将来職業に生かすことを希望する学生たちとと もに関わらせてもらえたのは貴重な経験でした。地域の方に は心から感謝しております。地域と子どもとの関係性の再構築 はこれからです。プロジェクトとしては 3 月をもって一区切りと なりますが、今後も関わっていければと思います。 (人文学部 教授/山川 肖美) 地域つながるプロジェクト 2014 05 地 域つながるプロジェクト 2 0 1 4 Hir oshi m a shi A sa k i t a k u& A sa m ina m ik u ∼若者が輝ける未来へ∼ プロジェクト名 若者を地域で支えるために メンバー 顧問教職員: 広本 政幸(法学部 教授) プロジェクトメンバー: 網屋 晃汰、石井 達也、市橋 未来、後藤 将文、 プロジェク ト概 要 今回、私たちは働く ことが難しくなった若者を支 志々田 好祐、新宅 裕人、舛本 美保、室下 優、 援する団体の活動を知り、実際に現場へ行ってみました。い ろんな団 体がある中で、広 島 市 安 佐 北 区にある「Buen! カ ミーノ」と広島市安佐北区にある「ひろしま北部若者サポート 山田 優希(法学部 3 年) 岩澤 まりか、大須 僚太、烏谷 優太、佐古 大征、 太尾田 眞澄、竹下 友真、城楽 こよみ(法学部 4 年) 活動スケジュール 2014 年 5 月 ● Buen!カミーノの吉川さんから熱い話をして頂く 6 月 ● 熟議 9 月 ● Buen!カミーノでボランティア体験「農作業」 ● ひろしま北部若者サポートステーションを訪問 11 月 ● 中間報告(吉川さんへ報告) 12 月 ● 再び、Buen!カミーノでボランティア体験「農作業」 2015 年 2 月 ● 地域つながるプロジェクト2014 成果報告会 ステーション」に協力してもらいました。そして、今私たち学 生にできることは、自立を目指している人たちのことを理解し、 多くの人に伝えていくことだと感じ、活動を進めていきました。 実 際に行った活 動 内 容 ことで、これから社会人になる私たちにとっても、決して他 若者を支援するにあたって、今、大学生の私たちにで 人事ではないと思うようになりました。 きることには何があるのかということを考えていきました。 これからの課題として、私たちは仕事のできなくなった 最初に私たちが考えたのは、働くことのできない若者と一 若者について学ぶことができたので、そのことを多くの人 に伝えていかなければならないと考えました。そして次は、 一緒に大学に招いて交流をすることは難しいとわかりまし 私たち学生にできる支援に何があるのかを話し合い、活 た。そこで、私たちは、仕事をすることができなくなった若 動を行っていきたいと考えました。 12 学 生 によ る 地 域 活 動 ひ ろ み ら プロ ジェク ト 2 0 1 4 報 告 書 11 緒に大学でスポーツをすることや、大学祭に招くことを考 えました。しかし、実際に若者の話を聞いていくうちに、 者を支援する活動には、どのようなものがあるのか調べま した。その上で、実際に、Buen!カミーノのボランティアに 参加して、若者と一緒に農作業をしました。 ボランティアに参加して、気づいたことと学んだことにつ 学生の感想 いて、皆で話し合いました。 具 体 的な活 動 学 生 によ る 地 域 活 動 ̶ Buen! カミーノでの作 業に、ボランティアとして2回 参 加しました。1回目に参加したときは、畑の草取りと大根 の 種まきをしました。昼 休 憩 の 際には 若 者と一 緒にカ レーを食べました。1回目の活動の際には、私たちは若 者に話しかけることができず、交流をすることができませ ̶ んでした。 2回目に参加した際には、若者に話しかけて交流をす 活動を通しての成果と課題 活動を通して、働くことができなくなった若者はどのよう ることを目的としました。2回目は、マルチシートをはぎ、 なことがあって働くことができなくなったのかを教えていた ブロッコリーと大根を収穫しました。2回目の活動ではマ だくことで、自立を目指している人たちのことを理解できる ルチシートをはぐ作業の際に若者と協力し、作業を行うこ ようになりました。また、若者の支援が行われている団体 とができました。活動を終えた後に、2人ペアで話し合う を訪問し交流することで、農作業による自立支援や、就職 ことができ、若 者と一 緒に会 話をすることができました。 サポートについて知ることができました。そして、ボラン いろいろなことがあって、今の状況に至っているという話 ティアに参加することで、行われている支援を学ぶ以外に を聞かせていただきました。 も、みんなで協力して作業を行う大切さを学ぶことができ ました。仕事をすることができなくなった若者の話を聞く 私たちは、ボランティアとして農業体験をしました。ブロッコ リーや大根の収穫を手伝わせていただいたり、土の上に被せ てあるマルチシートはぎを体験させていただきました。最後に は、焚き火を囲んで、ミーティングも行いました。今回のボラン ティアで、今までしたことのない作業をたくさん経験させていた だきました。また、社会に復帰しようとする人達の本音と頑張 ろうと努力している姿を見ることができ、イメージが大きく変 わったので、本当に良い体験でした。 (法学部 3 年/網屋 晃汰) 顧問教職員の感想 重要な役割を自分が引き受けると申し出た人がいたり、他 の人に作業が集中しそうだと思って、自分で作業を引き受けた 人がいたり、徐々にできることを増やしていった人がいたり、グ ループのことを気遣う人がいたりと、いろいろな貢献がありまし た。 ボランティアに行ったときに、自立を目指している人と交流し ている様子を見ることができて、良かったです。 演習の最後の授業で、皆が集まって作業をしていた様子も、 印象に残りました。 (法学部 教授/広本 政幸) 学外協力者の感想 大学生が若者自立支援の活動に参加する前に、何をし ているかを見てほしかったので同じ活 動をしてもらいまし た。 大学生と社会参加が困難な若者も、お互い同じ若者で す。大きな違いは、行くところがあってやることがあるという ことです。当たり前ですが、社会参加に困難を抱える若者 たちには、人生の目的は全く見えていないかもしれません が、みなさんと同じ不安を抱えながらも幸せになりたいと思 い、自分の苦しみは報われてもいいはずだと思っている若 者ばかりです。私がみなさんに1番見てほしいのは、社会 参加に困難を抱える若者達ではなく、そのなかに入って同 じことをしてみること、私自身がそのような体験からこの活動 を始めるきっかけになりました。残念ながら今、私の所にい る若者は元気な若者達が苦手です。本当は彼らと話してみ るとかそのような流れもとりたかったのですが、難しい状況 でした。また、年もみなさんよりも10歳以上年上ということ もあり、なかなか心を開かないのが現状です。また Buen! カミーノに若いメンバーが集まったときにでもそのような交流 をしてみたいと思っています。 (特定非営利活動法人 Buen!カミーノ/吉川 望 氏) 地域つながるプロジェクト 2014 06 SNS 地 域つながるプロジェクト 2 0 1 4 ICTを活かして、商店街の活性化策を考える。 Hir oshi m a shi Na k a k u プロジェクト名 うらぶくろI C T 推進隊 プロジェク ト概 要 私たちのプロジェク トは情報通信技術(ICT)を利用 した、うらぶくろ商店街活性化案を考えていくものです。まず最 初に商店街の活性化とは何かを考え、様々な考えの中から私た メンバー 顧問教職員: 脇谷 直子(経済科学部 教授) 活動スケジュール 2014 年 5月 ● フィールドワーク、うらぶくろの現状と 課題に関する聞き取り プロジェクトメンバー: 6月 ● 熟議 金子 風人、冨吉 美穂、中組 龍生、長山 慧、 7月 ● 提案の方向性を検討(各メンバーからの提案) 古本 莉奈、宮野 知樹、安葉 翔多朗、山内 龍、 和田 明恵(経済科学部 3 年) 7∼9月 ● HiBiS への投稿 11月 ● 提案の見直し 12月 ● SNS 講習会の開催 ちはお店同士のつながりの強化と、商店街の知名度を上昇させ 12月 ● うらぶくろにて現地報告会 る事を重要視しました。その結果、私たちは、アプリケーションを 2015 年 作成しうらぶくろ商店街を盛り上げる提案と、SNSを活用した商 2 月 ● 地域つながるプロジェクト2014 成果報告会 店街活性化を提案しました。そして、今の私たちに出来ることと して、実際にSNSに関連した講習会を2014 年の 12 月に商店 街の方々を対象に行いました。 実 際に行った活 動 内 容 12 月の SNS 講習会を開く大きなきっかけとなったもの とができ、反省し、次に向けて活かすべき課題も見つける が、HiBiS に投稿する前に行ったうらぶくろ商店街の方々 ことができたと思います。そして、その一週間後に行われ へのアンケートです。内容は、SNS に関するものでした。 た現地報告会では SNS 講習会で使用したゆるきゃらの ※ Twitter アカウントをゼミ内で最低半年ほど運営し、うら できる端末を半数以上の方がお持ちである。」、 「LINE のグ ぶくろ商店街で効果がでれば、その運営を商店街の皆様 ループ機能を商店街のコミュニケーションツールとして使用 に行っていただきたいという最終提案をしました。今後に した場合、半数以上の方に参加していただける。」、 「店舗 ついては、うらぶくろの方と話し合い、前向きに検討して ごとの Twitterアカウントは現在は 3/4 以上の方がお持ち いくという方向です。 14 学 生 によ る 地 域 活 動 ひ ろ み ら プロ ジェク ト 2 0 1 4 報 告 書 13 アンケート調査の結果、現状として、 「LINEをダウンロード でない。」、 「学生によるSNS の講習会を開いた場合、内容 にもよるという方もいるが、半数以上の方に参加していた だける。」、 「商店街のゆるキャラを作成し、Twitter でその 学生の感想 ゆるキャラのアカウントを作成する案には半数以上の方が 賛成である。」ということがわかりました。HiBiS に投稿し 私はプロジェクトというものをするのが初めてでした。進め ていくうえで、携わっていただいた商店街の方や企業の方、 お店の方の自分たち若者では思いつくことができないような 高いレベルでの考え方を肌で感じることができました。何よ りもプロジェクトをやりきったという達成感が大きかったです。 これはすべての学生が経験できるものではないので、人生に おいてひとつの大きな経験になりました。 (経済科学部 3 年/安葉 翔多朗) た提案のうち1 つは、この結果に基づいたものです。 学 生 によ る 地 域 活 動 ̶ の基本的な使用方法、注意点、メリット、デメリット、学生 ̶ ※HiBiS…広島インターネットビジネスソサエティ。 広島のインターネットを活用したビジネスを考える会。 の実体験を私たちなりに考えて説明を行いました。講習 具 体 的な活 動 12 月に開催した SNS 講習会では、FacebookとTwitter 会では実演の時間もあり、あらかじめ作成していた、うら 心に飲食関係の仕事が最も多く、その次にサービス、小 ぶくろ商店街のゆるきゃら「うらぶくろう」の Twitter の仮 売りといった順でした。アンケートには「実演コーナーが アカウントを使用し、来てくださった方々に実際にツイート あってわかりやすくてよかった。」、 「他の SNS についても、 をしていただきました。それにより、商店街の皆様からの もっと実践もしてみたい。」、 「商店街の活性化に活用でき 興味関心を得ることができたと思います。 ると思えた。」などといった良い意見をいただくことができ 活 動を通しての成 果と課 題 ました。しかし、その一方で「さらに上級者向けの内容が 必 要だと思う。」、 「原 稿を読んでいて棒 読 みになってい 講習会の後にはアンケートも実施しました。アンケート た。」などの、発表や講習会自体についてのご意見もいた に回答していただいた方の年齢・職業は 30 代の方を中 だきました。この講習会では、ゼミの活動の成果を得るこ 学外協力者の感想 皆さま、ご苦労さまでした。 「活性化とは何か」という基本を しっかり掘り下げていくことで、 ICTを絡めた洗練されたプロ ジェクトを提案していただきました。何度も現地に足を運び、 皆さまが肌で感じた商店街が抱える課題解消を考えていただ いたと思います。SNS 講習会、Twitter 活用、ゆるきゃらなど、 学生ならではの視点できらりと光る提案は私たちにとっても刺 激的でした。楽しかったですね。皆さまの頑張りに感謝を。 (うらぶくろ商店街振興組合 理事/村井 由香 氏) 学生の感想 今回のゼミのプロジェクトを進めるにあたって、社会人の 方々と話をしている際に、自分たちのプロジェクトに対して意見 をいただきました。商店街でお店を経営している、関わったこ とのない人々の前で講習会を開いた際、質問をしてくださった り、もっと内容の濃いものがいいとか、学生ならではの体験が あって良かったなどの感想をいただきました。普段は決して経 験することができないことばかりを経験することができたので、 とても勉強になりました。 (経済科学部 3 年/宮野 知樹) 学外協力者の感想 「ICTを利活用して商店街活性化する」という大変難易度 の高いテーマに取り組み、苦労されたことでしょう。しかし、実 際にまちなかへおもむき、フィールドワークやアンケート調査を 実施したり、SNS 講習会を開いた行動力は素晴らしかったで す。プロジェクトは一旦区切りとなりますが、脇谷ゼミが世に出 したゆるキャラや Twitterでの情報発信は継続させてください。 (富士通株式会社/丸山 馨子 氏) 地域つながるプロジェクト 2014 07 地 域つながるプロジェクト 2 0 1 4 Hi r oshim a shiNi shi k u-K oi 「こいけん」 からはじまるイノベーション プロジェクト名 西広島にぎわいづくり委員会 メンバー 顧問教職員: 三浦 浩之(人間環境学部 教授) プロジェクトメンバー: 栗田 陵、中村 結花、中内 勇太(人間環境学部 4 年) プロジェク ト概 要 西広島駅周辺は、JR 西広島駅南北自由通 牛尾 太郎、田邉 友樹、菅 拓哉(人間環境学部 3 年) 路の整備や駅舎のバリアフリー化、駅前広場、アクセス 活動スケジュール 2014 年 4 月 ● 現地調査・事例紹介 6月 ● 具体的な活性化案提案 ● 熟議 7 月 ● 「こいけん」設置決定 8 月 ● 「こいけん」活用方法の検討 9 月 ● 「こいけん」設置 道路の整備、アストラムラインの延伸などのハード整備 11 月 ● ワールドカフェ「こいを語る会」・北九州まなびと ESDステーション訪問・アンケート調査票作成 によって大きく街が変わろうとしています。これらを単な るハード整備で終わらせるのではなく、まちづくりの絶好 12 月 ● アンケート調査・「こいけん」 セルフリノベーション提案 のチャンスとして捉え、住民が主体となって活性化とに ぎわいづくりを進めます。そこに学生が積極的に参入し、 2015 年 1 月 ● アンケート調査集計・セルフリノベーション実施 これを進めていきます。 2 月 ● セルフリノベーション実施・最終報告会 ● 地域つながるプロジェクト2014 成果報告会 実 際に行った活 動 内 容 ど開放感を感じさせられる空間の提供、これを自慢できる 地域おこし推進課の方々と己斐公民館にて会議を行って といった街の象徴をさらに高めていく必要があるというこ きました。9 月には、シャッター商店街の一角にまちかど とが明らかになりました。これらの課題も視野に入れて活 研究室「こいけん」を設置し、以後「こいけん」で会議を 動を展開していくことが重要です。 行っています。ワールドカフェ「こいを語る会」では、多く このように、今年度 の方に参加していただき、地域の方からたくさんの貴重な は、まちかど研究室の お話を聞くことができました。11 月には実際にまちかど研 設置や地域調査を行 究 室として様々な活 動を展 開している「北 九 州まなびと い、地 域 活 動 の 基 盤 ESD ステーション」を訪問し、施設見学や現地の学生と を固めることができま の意見交換を行いました。これらを踏まえて、 「こいけん」 した。 16 学 生 によ る 地 域 活 動 ひ ろ み ら プロ ジェク ト 2 0 1 4 報 告 書 15 2014 年の 4 月から月に 1 度、地 域 住 民、西 区 役 所の のセルフリノベーションすることを決めました。また、己斐 学生の感想 中通商店街の消費者実態を把握するために、西広島の地 域住民の方と郊外型大型店舗アルパークの利用者を対象 としたアンケート調査を行い、郊外型店舗との差別化を検 学 生 によ る 地 域 活 動 ̶ 討しました。 具 体 的な活 動 『アンケート調査』 己斐中通商店街では来店頻度が高く、親しみや和みを 活動を通しての成果と課題 ̶ 感じる、人の対応が親切であるといった項目がアルパーク 「こいけん」の設置と、そこに集い語ることで、参加者の を上回っていることがわかりました。また、年齢別にみる まちづくりに対する意識向上や、今までにぎわいづくり委 とアルパークに比べて商店街は来店者の年齢層がかなり 員会を知らなかった地域の人々に知ってもらうことに繋が 高いことがわかりました。来店頻度や年齢層に着目をし りました。今年度は、主に「こいけん」の活用方法やセル て商店街の活性化イノベーションを考えることができそう フリノベーションについて話し合いを進めてきましたが、今 です。 後、会議への参加者を増やし、 「こいけん」を拠点にどの 『「こいけん」セルフリノベーション』 ような活動を展開していくかが課題となっています。また、 「こいけん」はとても狭いので、限られたスペースを上手く アンケート調査結果から、己斐中通商店街の課題は、家 活かせるように、地域の方と協力して壁をホワイトボード塗 族や友人と楽しめる環境を提供すること、商店街の歩行 料で塗装し、蛍光灯をライティングダクトに変更しました。 空間の連続性の改良、休憩のできる場所の提供、自然な 1 年間、西区役所の方々や実行部会の方々と地域課題の 解決に向けて、地域活性化のための活動、地域の拠点となる 場所の設置や地域の調査・分析を行い、様々な貴重な体験 をさせて頂きました。また、活動をおこなっていく中でお叱りを 受けることもあり、沢山の社会勉強もさせて頂きました。地域 の方々は活動への意識も高く、楽しくまちづくりに関わらせてい ただくことが出来ました。この取組を1 年で終わらせるのでは なく、今後も西広島の活性化を後輩にも続けてもらいたいと思 います。 (人間環境学部 4 年/栗田 陵) 学生の感想 西広島で、実際にまちづくりに参加したことで自分自身の成 長に繋がったと感じました。月一回の部会でまちづくりの提案 をすることにより、自分のプレゼンテーション能力や社会人とし ての人との接し方を学びました。実際に、プレゼンテーション の能力の向上を、成果報告会で最優秀賞として評価されたこ とや、様々な経験をしたことで就職活動にも生かせるキャリア アップに繋がったと感じました。 (人間環境学部 3 年/田邉 友樹) 学生の感想 この活動を通して、西広島の住民の方たちの地域に対する 熱い思いを感じました。特に、 「こいけん」で開催した、ワール ドカフェ「こいを語る会」で様々な意見やお話が聞けたことが 印象に残っています。西広島には、地域の方しか知らない魅 力がたくさんあると感じました。この魅力を上手く外部に発信 することができればと思います。私は今年度で卒業ですが、活 動はまだ始まったばかりなので今後の活動に期待しています。 (人間環境学部 4 年/中村 結花) 学外協力者の感想 2013 年9月に委員会を立ち上げ、地域の方々とにぎわいの 創出について協議を重ねていましたが、半年が経過して議論 が行き詰まりはじめていた中、2014 年4月から広島修道大学 が連携して頂いたことにより、地域の方々のまちづくりの機運が 再び上昇するとともに、大学の先生方や専門家の方のまちの 魅力を発掘するための手法等を身近で見ることができて、大 変勉強になりました。 引き続き大学と連携して事業を進めることができれば、必ず 西広島にイノベーションを起こせると信じています。 (広島市 西区役所 地域おこし推進課/中村 正弘 氏) 地域つながるプロジェクト 2014 08 地 域つながるプロジェクト 2 0 1 4 子どもたち向け!大学生と自然体験活動! プロジェクト名 子どもの自然体験活動推進 プロジェクト メンバー Hi ro s h i m a s h i 顧問教職員: 西村 仁志(人間環境学部 准教授) プロジェクトメンバー: 石田 耕基、河村 裕也、小林 秀、郷良 楓、垰野 綾香、 プロジェク ト概 要 このプロジェク トでは、広島における子ども 中山 和弥、橋口 美緒、平塚 美咲、細川 仁美、 の自然体験活動の機会充実のため、学生が主体的に 前角 夢稀、宮田 直人、村本 義季、元矢 健太 その企画運営の役割を担っていくことを目指しています。 盛岡 勇介、吉川 聖人(人間環境学部 2 年) そのため、 「特定非営利活動法人これからの学びネット ワーク(広島市中区)」と連携し、学生たちによる現場 の指導、行事の企画運営のノウハウを学ぶと共に、学 活動スケジュール 2014年 6 月 ● 熟議 10 月 ● 第1回自然体験活動の実施 1回目は先生方が見本として企画を行いました。実践は 学生も行い、学生と子どもたちが打ち解けるための遊びを 行いました。そして自然遊びも満喫してもらいました。 12 月 ● 第2回自然体験活動の実施 2回目は一から学生が企画・実践を行いました。1回目 の反省を踏まえて、この回も修道大学の自然を満喫でき る遊びを考え、実践し ました。 2015 年 2 月 ● 地域つながる プロジェクト2014 成果報告会 生自らが企画者・実践者として、広島修道大学キャン パスの自然を体験フィールドとした、子どもの自然体験 活動の運営を行います。 実 際に行った活 動 内 容 ウォークラリーを通して、子どもたちと同じ目線で周りの 「子どもたちに対して環境教育をどのように展開していく 環境を見ることができ、私たちもより深く自然と触れ合うこ まず私たちは、先 生がこれまで子どもたち(主に小 学 とができました。その上で子どもたちは、私たちが気づか 生)に行ってきた自然 体 験 活 動を実 際に体 験しました。 ないようなことにも気づいていたので、それに私たちが気 これを行うことにより、私たちがどのようにこのプロジェクト づき、提供する必要があることが課題として浮き出てきま を進めていくのかについての大まかな道筋を理解すること した。 18 ができました。 次に私たちで担当グループを作り、そこから子どもたち 学生の感想 への自然体験活動プロジェクトの案について話し合いが 行われました。 具 体 的な活 動 具 体 的にはテンタッチ、葉っぱじゃんけん、ウォークラ リーなどを行いました。 葉っぱじゃんけんとは、葉っぱをあらかじめ採集し、そ 学 生 によ る 地 域 活 動 ̶ テンタッチとは、容器の裏に書かれている触感のオノマ れを持ちコマとし、のちに出されるテーマに一番沿ったも トペと同じもの(例えば「石」なら「すべすべ」や「ゴツゴ のを出すというゲームです。これにより、子どもたちは、ど ツ」)を子どもたちに探してきてもらい、後でそれを当てあ のような植物があるのか、また、危険な植物はどのような いっこするゲームです。この活動を通して、子どもたちは、 ものか、季節に咲く植物への関心を持ちました。 自然と言葉の関係性を学びました。 ウォークラリーでは、学生が撮影した写真をもとに、そ ̶ の写 真と同じ場 所へ 向かい、問 題を解くというゲームで す。子どもたちに、学生と話す時間や、いろいろな場所へ 行く楽しみを知ってもらうことができました。 活動を通しての成果と課題 子どもたちはしばしば私たちが予想をしていない行動を する場面がありました。それに臨機応変に対応できない 場 面も生まれてしまいました。しかし、第 1 回、第2回と 実施を重ねるごとに、子どもへの対応や事前準備をする ことで、スムーズに進行することができました。 現代の子どもたちは、自然の中で遊ぶことが減少している と言われている中で、どのようにしたら自然の中での遊びを 楽しんでもらえるかを、子どもの目線になりプログラムを作成 しました。子どもたちの笑顔をたくさん 見ることができたので、とても良かった です。私たちにとっても、自然 体 験 活 動を企画したことは、とても良い経験と なりました。 (人間環境学部 2 年/中山 和弥) 学外協力者の感想 本プロジェクト演習では、一般的な授業と異なり、教室の中 だけで完結しません。キャンパスの中の自然資源をきちんと把 握して、子ども達が楽しむことができる自然体験プログラムを時 間をかけて作る必要があります。さらに、安全対策も同時に考 えなくてはいけません。このような条件の中で、今回参加した 学生のみなさんが、2回の自然体験プ ログラムをきちんと遂行できたことは評 価に値することです。 (特定非営利活動法人これからの 学びネットワーク/河野 宏樹 氏) 学 生 によ る 地 域 活 動 ひ ろ み ら プロ ジェク ト 2 0 1 4 報 告 書 17 のか」について話し合いを重ね、実践を行ってきました。 学外協力者の感想 現代の子どもたちは自然に触れ、楽しみ、遊ぶことが少なく なってきていますが、今回のこの活動は自然を肌で感じ、実際 に自分たちの五感をフルに使って自然に触れ、楽しむことがで きる、とても良い活動だと思いました。 初めは学生たちと距離があった子どもたちも、学生たちの優 しい笑顔と声掛けですぐに打ち解け、時 間を忘れるほど楽しんでいるのが私にも 伝わるほどでした。また、このような機 会を設けていただけるなら、是非参加し たいですね。 (特定非営利活動法人キッズNPO/ 真田 春奈 氏) 顧問教職員の感想 学生たちが企画し、運営した12月の自然体験プログラム は、子どもたちが楽しんで参加でき、また不安や懸念を持つこ となく安心できるものでした。また秋からすっかり冬へと季節が かわった広島修道大学のキャンパスの 自然の姿を楽しめるように工夫されてい たと思います。 (人間環境学部 准教授/ 西村 仁志) 地域つながるプロジェクト 2014 地 域つながるプロジェクト 2 0 1 4 09 Ha t suk a i c hishi Yoshiw a 吉和で雪かきボランティア プロジェクト名 吉和雪かきボランティアプロジェクト メンバー 顧問教職員: 豊澄 智己(人間環境学部 教授) 活動スケジュール 2014 年 5 月 ● 自然体験活動センターとスケジュールの話し合い 6 月 ● 自然体験活動センターとスケジュールの話し合い プロジェクトメンバー: プロジェク ト概 要 近 年、地 方での高 齢 化や過 疎 化が 進んでおり、 冬季の除雪作業をする人がおらず、困っている方がたくさん います。これは広島県でも改善しなければならない課題です。 廿日市市吉和は豪雪地帯に指定されており、高齢者も多く、 ● 熟議 石光 沙紀、恵良 成美、大畑 寛和、 7 月 ● 拠点についての話し合い 小笠原 誠、金子 勝政、金光 裕美、 8 月 ● 雪かきする家についての話し合い 川空 結依、清水 雅俊、高橋 星乃、 10 月 ● 雪がない時の現場下見 竹井 健人、田中 遥、濱岡 真理、 12 月 ● 雪がある時の現場下見 松若 織也、村田 直哉(人間環境学部 4 年) 地域のみで解決するには限界がある状況になっています。現 2015 年 2 月 ● 雪かき実施 ● 在吉和市民センターでは、地域で活動するNPO 法人などと 地域つながるプロジェクト2014 成果報告会 協力しながら学生を呼べないか協議されています。そこで私 たちは吉和市民センターなどと連携して課題解決に取り組み ます。 実 際に行った活 動 内 容 2/9 ∼ 2/13 の間で 17 軒ほどの民 家の います。しかし、このプロジェクトをどのように継続させて 雪かきをお手 伝いさせてもらいました。雪 いくのかという課題があります。その課題を踏まえて今後 かきをするグループを 2 つに分けて午 前の さらに話し合いを深めていかなければならないと考えてい 部、午後の部で行いました。訪問先の民家 ます。 では、まず自己紹介を済ませ、どこの雪かき をお手 伝いしたら良いか、また、除 雪した 20 雪をどこに捨てれば良いか聞き、雪かきを 学 生 によ る 地 域 活 動 ひ ろ み ら プロ ジェク ト 2 0 1 4 報 告 書 19 行いました。一 軒 当たり約 40 分ほどで 雪 かきを終わらせることができましたが、訪問 する民家によっては山の影になって雪がたく さん積もっているところもあり、1 時 間 以 上 学生の感想 行わないと除雪できない民家もありました。 学 生 によ る 地 域 活 動 ̶ 具 体 的な活 動 和小学校に訪問してみると、駐車場の片隅に屋根から落 この活動中に 17 軒ほどの雪かきを行いましたが、新た ちた、たくさんの雪が積もっており、そこに車を停められな に「うちも雪かきを手伝って欲しい」と言われ、吉和小学 い状況にありました。そこで私たちは、この積もった雪を 校の雪かきもお手伝いすることになりました。2/12 に吉 ほかの場所へ 1 時間ほどかけて移動させました。雪かき が終わったあとは急遽、吉和小学校の児童と意見交流の 場を設けていただき、吉和地域に住んでいて思う大変な 私は、生まれも育ちも雪とは無縁のところでした。そんな中 でこのプロジェクトに参加し、実際に雪かきをお手伝いさせて もらいました。私たちのグループが伺った訪問先の方々は、本 当に温かい方ばかりで、こちらが申し訳 ないほど感謝していただけました。吉和 の方々は本当に雪に苦労されていること を知り、この雪かきのプロジェクトは継続 させなければならないと痛感しました。 (人間環境学部 4 年/竹井 健人) ̶ ことや、楽しいこと、雪かきについてどのように思うかなど を聞きました。 活動を通しての成果と課題 私たちはこの 1 年間を通して何回も吉和に足を運んだ り、話し合いを行い、このプロジェクトが成功するよう活動 してきました。実際に雪かきをしたのは現地の人に比べる と少ないのですが、訪問先の方々はとても温かく私たちを 迎えてくださり、私たちの雪かきをとても喜んでくれまし た。そういった意味では、雪かき自体は成功だったと思 学外協力者の感想 初めての取り組みだったので、こちらとしても準備不足な 点があり申し訳ないなと思っています。雪かき自体の作業に ついては、言ったことはきちんとやってくれたのでそこは本当 に助かったと思いますし、素晴らしいなと思います。ただ、 私たちは普段の日常で雪かきをしていて慣れていますが、学 生さんは慣れていないのでそこはもっと事前の話し合いで説 明してあげれば良かったなと思います。 (廿日市市 市議会議員/栗栖 俊泰 氏) 学生の感想 私は、雪かきプロジェクトのうち全ての日程に参加させてい ただきました。そもそも私自身に雪かきの経験がなく、地域の 方の手助けになるのかという不安は少しありましたが、訪問先 の方々はみんな私たちを快く迎えてくれ ました。これもこのプロジェクトに協力し てくださった、栗栖さんたちのおかげだ と思います。微力ながら地域の方々の お手伝いができ、また、自分にとっても 貴重な経験ができたと思っています。 (人間環境学部 4 年/大畑 寛和) 学外協力者の感想 作業については皆とてもよくやったと思います。私が後日、 民家を訪問した際も様々な方からお礼のお言葉をいただきま した。皆が一生懸命、取り組んでくれたから地域の方を交え た懇親会にもたくさんの方が参加してくれたのだと思います。 このプロジェクトを通して本当にお世話になりました。来年も 是非、よろしくお願いしたいと考えております。 (廿日市市 吉和支所 地域づくりグループ 兼 吉和市民センター/先矢 和重 氏) 地域つながるプロジェクト 2014 10 地 域つながるプロジェクト 2 0 1 4 自然体験活動で吉和地域の過疎化解決を目指す Ha t suk a i c hishi Yoshiw a プロジェクト名 よしわ自然体験活動2014 メンバー 顧問教職員: 豊澄 智己(人間環境学部 教授) プロジェクトメンバー: プロジェク ト概 要 現 在 吉 和 地 域は過 疎 化が 進んでおり、過 疎 化 を解 消する方 法の一つとして吉 和の豊かな自然を活かした 子どもたちへの自然体験活動を行っています。またこのよう 有田 雄稀、上田 孝洋、久城 悠希、 竹本 優里、谷 亮弥、中村 舞美、 藤田 将吾(人間環境学部 3 年) な活動をする指導者が少ないことも課題です。吉和には珍 活動スケジュール 2014 年 5 月 ● もみの木森林公園にて下見 6 月 ● 熟議 7 月 ● 地御前にて清掃ボランティア ● もみの木森林公園にて川遊びの練習 10 月 ● 雪遊びの下見 12 月 ● 雪遊び本番 2015 年 2 月 ● 地域つながるプロジェクト2014 成果報告会 しい生物や植物が生息しており、これらを紹介し興味を持っ てもらうとともに自然を活かした楽しい時 間を提 供すること で、将 来 大 人になった時に吉 和の自然を残したい、あるい は、このような活動がしたいと考え戻って来てくれることを目 標とし活動します。 実 際に行った活 動 内 容 めるようなクイズにできなかったのか、 「吉和だからこそで ました。川遊びは、下準備として現地の川の地形や危な きること」をもっと考えて実施できたのではないか、と反省 い場所の確認を行いました。また、自分たちが活動する しています。さらに参加してくれる子どもたちの大半は、既 日とは別の日の川遊びイベントに体験として参加すること にこのような活動に参加したことがある子や興味を持って で、どこに着眼点をおいて活動するかを確かめました。さ いる子でした。私たちが今回そこまで頭を回すことができ らに事前に、自然体験活動で注意するべきことを座学とし なかったことも課題です。活動を通して興味を持ってもら て学びました。ですが、本番は大雨による増水のため実 う前に、まず、どのようにして新規の参加者を募るようなイ 施することができませんでした。雪遊びも場所の確認から ベントもしくは広告を作れば良いかなどを考えなければい 始まり、危険な場所が何処に潜んでいるのかなどを確認 けないと感じました。 22 学 生 によ る 地 域 活 動 ひ ろ み ら プロ ジェク ト 2 0 1 4 報 告 書 21 川遊びと雪遊びを本番とし、それを目指して活動してき しました。川遊びの時に学んだ指導者が注意すべき点を 活かし、雪遊びの本番を実施できました。 学生の感想 具 体 的な活 動 学 生 によ る 地 域 活 動 ̶ 私は雪遊びボランティアを通して、ボランティアスタッフの大 変さを身を持って体験することができました。子どもたちをた だ楽しませるだけではなく、ケガをしないようにどのようなことを すべきか、体調を崩していないか、1人になっている子はいな いかなど、常に気を配ることが一番大切であり大変だと思いま した。また機会があれば、今回の活動を活かすことができるよ う頑張りたいです。 (人間環境学部 3 年/藤田 将 吾) 雪遊びボランティアは、吉和地域について興味を持っ てもらうためにバスでクイズを実施し、現地に着いてから は雪合戦やそりすべり、かまくらづくりなどを行いました。 自然を使った活動は、気を抜くと危ないので、事前に教 わったリスクとハザードに注意して目を離すことなく子ども たちを見守り、一緒に活動をしました。昼ご飯の時間は 学生の感想 冬の子どもたちとの雪遊び体験は、参加してくれた子どもた ちの人数が少なかったのですが、雪合戦やソリ、かまくら作り を行うことにより楽しんでもらえて嬉しかったです。同時に、子 どもたちの周りの危険に気を配って、安全に雪遊びを行うこと ができたという達成感もありました。何より、子どもたちに吉和 の自然を知ってもらえて良かったです。 (人間環境学部 3 年/久城 悠希) ̶ 子どもたちが上手く馴染めているか、疲れている子はいな いかなどを常に観察し、そのような子がいれば積極的に 学生の感想 話しかけたりして、全ての子どもたちが楽しい時間を過ご せるようにしました。市街地で暮らしている子どもたちは ここまで多く雪が積もっているのを見たことないので、とて も楽しそうでした。 活 動を通しての成 果と課 題 だけ達成できたと思います。雪遊びを実施した時に参加 してくれた子どもたちは、クイズにより吉和について知るこ とができたと言ってくれ、活動も楽しんでもらえて、また参 一年間の活動を通して、最終目標としていた吉和地域 加したいと言ってもらえたので、その点は目標を達成でき に戻ってくる、指導者になりたい人材を育てることを少し たのではないかと思います。しかし、子どもがもっと楽し 今回、子どもたちを対象に吉和地域で活動をさせていただ きました。実際にボランティアを運営する側に立ち、イベント内 容や準備等から関わることで、今まで知ることのなかった指導 者、運営者の苦労や考えを知ることができました。この中で特 に私が感じたことは、ボランティア活動をしてない人のボラン ティアに対する考えや認識の違いが援助を少なくし、活動をし にくい環境、指導者が増えない要因の一つとなっていると感じ たので、そのことを伝えていければと思います。 (人間環境学部 3 年/谷 亮弥) 学外協力者の感想 本州最南端の豪雪地帯である吉和地域。雪は自然の大き な魅力であり資源です。これらを活用した子ども雪遊びは、子 どもの感性を育み、また地域を活性化させる手段として注目さ れています。一方で、こうした活動の担い手不足が地域の課 題です。今回の学生たちの取り組みが、課題解消に向けた一 石となると期待しています。 (NPO 法人自然体験活動推進センター 広島修道大学 非常勤講師/林 健児郎 氏) 地域つながるプロジェクト 2014 11 地 域つながるプロジェクト 2 0 1 4 Ha t suk a i c hishi 山・川・海のつながりを楽しく学ぼう! フォレストグリーン2014 プロジェクト名 メンバー 顧問教職員: 豊澄 智己(人間環境学部 教授) プロジェクトメンバー: プロジェク ト概 要 広島西 部ロハスの会さんが 毎 年行っている「廿 日市漁民の森づくり」という植林イベントがあります。植林と 斎藤 健太、武枝 祥平、谷口 慶典、 信藤 駿介、端場 秀明(人間環境学部 3 年) 活動スケジュール 2014 年 5 月 ● 「廿日市漁民の森づくり」に向けてのミーティング 近くの森林公園を下見 企画考案 6 月 ● 熟議 7 月・8 月 ● 第 2 回のミーティングを開催 現地視察 9 月 ● 第 3 回のミーティング開催 廿日市の海岸のごみ清掃ボランティア いう活動を通して、失われた森を取り戻すことできれいな海 を取り戻し、山と川と海は深く結びついているということを学 10 月 ● 現地整備 んでもらうことが目的です。私たちは、子どもたちに「山と川 ● 「廿日市漁民の森づくり」実施 と海のつながり」を知ってもらうための企画を担当しました。 2015 年 2 月 ● 地域つながるプロジェクト2014 成果報告会 実 際に行った活 動 内 容 私たちは、まず、企 画の内 容を理 解するために、広 島 ます。来 年は、 「廿日市 漁 民の森づくり」が 10 周 年なの 西部ロハスの会さんのお話を聞き、私たち学生に何がで で、多くの方々に、参加してもらいたいと思っています。そ きるのかをグループ内で話し合いました。企画の計画を して、 「山と川と海のつながり」を1人でも多くの人たちに、 立てるために植林イベントのある会場へ何度も視察に行 学んでほしいと思います。 きました。視 察に行き、何ができるのかを考えた 結 果、 「紙 芝 居」と「キーワード探し」をすることになりました。 24 紙芝居では、目的でもある「山と川と海のつながり」がわ 学 生 によ る 地 域 活 動 ひ ろ み ら プロ ジェク ト 2 0 1 4 報 告 書 23 かるような内容を選び、キーワード探しでは、森・植林に 興味を持ってもらえるような言葉を選んで探してもらうよう にしました。このような内容で、1 年を通じて企画を考え、 実行しました。 学生の感想 具 体 的な活 動 学 生 によ る 地 域 活 動 ̶ 今回の活動を通して、1 つのイベントを成功させるには、多く の時間、労力が必要で難しいことだと実感しました。今回は 多くの方々に「山と川と海のつながり」をわかりやすく伝えると いう事が目的でした。どういうものであれば伝わるのかについ て時間をかけて考えました。人に伝え、学んでもらい、そして 楽しんでもらうことは難しいことであると改めて実感しました。 この経験を、これからの学生生活で活かしていきたいです。 (人間環境学部 3 年/斎藤 健太) 広島西部ロハスの会さんが開く会議に参加し、たくさん の話を聞きました。イベントの企画をする中で、 「このよう にしたら、うまくいくのではないか」などのアドバイスを貰 いながら、たくさんの方々のお話を聞くことができました。 さらに、現地へと足を運び、どこが危ない場所なのかを確 認し、安全に「キーワード探し」をしてもらえるようにその ̶ 場所を整備しました。当日のイベントでは、紙芝居を1枚 学生の感想 読むごとに、広島の現状を拡大した写真で見せたり、わ かりやすく解説したりと、子どもたちにもわかるように努力 しました。キーワード探しでは、大人向けと子ども向けに それぞれ違ったキーワードを選ぶ際、少し難しい環境の んの方々に伝えることができたと思います。廿日市市には 言葉を選ぶなど工夫しました。 新鮮な牡蠣がありますが、この新鮮な牡蠣ができるため 活 動を通しての成 果と課 題 今回のプロジェクトを通して、 「山と川と海のつながり」 の大切さを私たち自身も知ることができ、そのことをたくさ には、海が綺麗でなければいけません。さらに、海を綺 麗にするには、山・川が 綺 麗でなくてはいけません。そ のつながりを多くの人々・未来を担う子どもたちに伝える ことは、これからも続けていかなくてはならないと考えてい 今回、イベントを企画するというのは初めてで、うまくいくの か不安でした。もちろん大変だったという思いはありますが、 それよりやって良かったという思いが非常に強いです。 「山と川 と海のつながり」もうまく伝えられたと思いますし、多くの方々に 楽しんで帰ってもらえたので非常にやりがいを感じることがで きました。 (人間環境学部 3 年/端場 秀明) 学生の感想 今回このような活動の企画に携わることができ、非常にいい 経験ができました。失敗することも多々ありましたが、多くの 方々の笑顔を見ることができたので、とても嬉しかったです。 私たちの目的も無事に伝えることができたので、後輩に受け継 いでほしいと思います。 (人間環境学部 3 年/信藤 駿介) 学外協力者の感想 「廿日市漁民の森づくり」は今年で 10 年を迎えます。その 漁民の森の活動に毎年参加をしてくださっている、広島修道 大学の豊澄ゼミで環境を学ぶ学生さん達。ミーティングには 数多くの学生さんが参加してくださいました。当初は他企業の ボランティアの方々に圧倒され、自分達が何を伝えていきたい か模索していたようですが、現地の下刈りに参加し、実際に山 の現状を目の当たりにして、皆さんに何か変化があったように 感じました。山と海との繋がりの紙芝居や山のキーワード探し など会場を盛り上げてくださったと思います。これから環境意 識をもって社会にでられることは素晴らしいことだと思います。 この活動がきっとこれからの人生の中で役立つ機会があること と思います。 (広島西部ロハスの会 事務局/永本 克美 氏) 地域つながるプロジェクト 2014 12 地 域つながるプロジェクト 2 0 1 4 学生の若さとアイデアで湯来温泉街を美しく プロジェクト名 メンバー 湯来町盛り上げ隊 ∼チームSATOYAMA with OKAMARI∼ Hir os h i m a s h i S a ek i k u -Y u k i 顧問教職員: 松川 太一(人間環境学部 准教授) プロジェクトメンバー: 浅井 陵、上鍛冶 修、 上田 真大、久保 明彦、小谷 貫志、 プロジェク ト概 要 中山間地域である広島市佐伯区湯来町にかつての 佐々木 茜、高田 祐一郎、谷川 賢人、 にぎわいを取り戻すため、若者独自のアイデアで町おこしへの貢 献を果たし、湯来町の魅力を発信することを目的としています。 橋本 強、原 慶裕、藤井 暁大、 槙野 あゆむ、三上 泰志、森野 真優、 私達は湯来町の中でも湯来温泉街に活動場所を限定すること 勇木 賢志(人間環境学部 3 年) で、より活動内容を深くすることに成功しました。活動は、まず湯 赤井 唯将、阿久根 政延、 来町を知ることから始めて、そこで見つけた課題である湯来温泉 飯田 元矩、池田 竜吾、 街の灯籠修繕に取り組みました。 曽根 奈津、田中 佑磨 川上 悠太郎、末岡 大幸、 早川 真由、三口 博樹、 元村 圭太(人間環境学部 2 年) 活動スケジュール 2014 年 4 月 学外協力者の岡さんと顔合わせ 5 月 田植えの準備 耕作放棄地となっている棚田の再生を目指 す湯来里山会の方々と顔合わせ、6 月1日 の田植えのための草刈りなどの準備を行い ました。 9 月 湯来温泉街の清掃活動 (神社、足湯) 湯来温泉街にある神社と足湯を清掃し ました。 9月∼1月 灯籠の修繕 この期間中に何度も温泉街に通い、計 28 基の灯籠の修繕を行いました。 6 月 田植え 5 月18日にならした棚田で田植えを行いま した。地域の方や子どもたち、TV 局の方々 と一緒に和気あいあいとした雰囲気で活動 することができました。 熟議 夏のキャンドルナイト 12 月 広島テレビ、中国新聞による 灯籠修繕活動の取材 冬のキャンドルナイト 2015 年 1 月 点灯式 古民家 SATOYAMAで夏至の日に電気を 使わずにろうそくの光だけで過ごそう!という テーマでキャンドルナイトを行いました。 学外協力者との熟議で湯来 温泉街の美化活動を決定 ホタル祭り 湯来町で行われたホタル祭りに参加しました。 私達は子どもたちのサポートや舞台設置など のお手伝いをさせていただきました。 町内外から集まった多くの方々とカウン トダウンを行い綺麗になった灯籠に光を 灯しました。 2 月 現地での活動報告会 地域つながるプロジェクト2014 成果報告会 実 際に行った活 動 内 容 を終えることができました。活動当初のイベントのお手伝 た。まずは、湯来を知るために 5 月から6 月にかけて田植 いで は 温 泉 街 のことを 知ることが でき、また 温 泉 街 の え、キャンドルナイト、ホタル祭りの三つのイベントに参加さ 方々にも私たちのことを知ってもらうことができました。そ せていただきました。また、9 月から1 月にかけて、清掃活 のため灯籠の修繕に取り掛かってからも、様々な面で私 動や灯籠の修繕を行いました。 達の活動をフォローしていただくことができました。私達 の活動によって、少しでも湯来温泉街の活性化の役に立 具 体 的な活 動 26 てたのではないかと思います。しかし、惜しむらくは灯籠 6 月の熟議で湯来町の活性化のために私達にできること の修繕だけではなく、もっと踏み込んだ長く継続できる活 を考えた結果、湯来温泉街の灯籠修繕などの美化活動を 動ができれば湯来町にとって、さらに貢献できたのでは することにしました。その理由は、朽ちた灯籠が温泉街の景 ないかと思います。 学 生 によ る 地 域 活 動 ひ ろ み ら プロ ジェク ト 2 0 1 4 報 告 書 25 私達は湯来町の湯来温泉街で様々な活動を行いまし 観を損ねており、良い景観になることで持続的な集客効果 学生の感想 があると考えたからです。夏休みの期間中に湯来町の方々 に協力してもらいながら準備を進め、9 月から灯籠修繕に乗 学 生 によ る 地 域 活 動 ̶ 私は最初、この湯来町活性化の活動をゼミの活動の一環と いう感覚でしか感じていませんでした。なぜなら、私達のちっ ぽけな活動でどうにかなる問題ではないと、心の何処かで思っ ていたからです。しかし、活動を行う中で「学生たちの活動で 地域の方々に変化があった」と聞き、私達でも何か変えられる のだと感動しました。まだまだ活性化には程遠いですが、地域 の方とのふれあいや企画を実行する難しさを学び、とてもいい 経験になりました。 (人間環境学部 3 年/森野 真優) り出すことにしました。灯籠修繕の前段階として湯の神神社 の清掃を行い活動の成功を祈りました。湯の神神社の他に も使われなくなった足湯も復活を目指して清掃しました。 すべての準備が整い、いよいよ灯籠の修繕に取り掛かり ました。そこで私達は灯籠の外観を見栄え良くするために、 灯籠 28 基のペンキ塗りを決行しました。私達は皆、ペン ̶ キを塗るのが初めてで不安もありました。しかし活動して いると地元の方がお昼ごはんをご馳走してくれたり、作業 そして集大成として温泉街の方々から点灯式を行おうと言 を手伝ってくれたりと私達をフォローしてくださいました。さ われ、1 月12日に点灯式を行いました。当日は温泉街の らに私達の修繕活動に合わせて湯来温泉街の方々も灯籠 方々が点灯以外にもイベントを用意して下さいました。点灯 の LED 化を申し出てくださいました。この申し出によって、 式では町内外の方々とカウントダウンを行いました。灯籠が 必ず灯籠修繕をやりきり、温泉街の方々の期待に応えたい 点灯した時の拍手と歓声を聞いた時、私達の活動が地域 という気持ちが生まれました。また湯来温泉街や私たちの 活性化に繋がる第一歩だと感じることができました。 活動を広く知ってもらうため、報道機関向けにプレスリリー スを行ったところ、12 月に広島テレビと中国新聞が取材に 来てくださいました。 活動を通しての成果と課題 私 達は 5 月から活 動を開 始し、1 月 12 日に無 事 活 動 学外協力者の感想 学生たちが灯籠掃除をすると決意してから、湯来温泉街は とってもにぎやかになりました。 「若いのが大きな声でにぎやかに していたよ」との報告を地元から受けることがしばしば。その言 い方は、彼らのことを孫のように思っているかのようでした。温 泉街が「学生のがんばり」をキーワードに地元内で会話が生ま れ、自分たちも何かしなければという気風になっていくのがとても 嬉しかったです。彼らのおかげで、また何かが流れ始めたといっ ても過言ではありません。とても感謝しています。ありがとう。 (特定非営利活動法人ひろしまNPOセンター/岡 真里 氏) 学生の感想 今回の湯来町での活動を通して、私達にも地域のために行 動することができるのだと感じました。私達の行ったことは、決 して今すぐに成果の出るようなことではないと思います。しかし 活動していく中で、地域の方たちも今までは放置していた灯籠 に対して意識を向けるなど、少しでも影響を与えることができた のではないかと思います。実際に地域に行き活動することで、 活動することの大変さ、苦労を感じ、同時に地域の方たちの変 化を見ることができ、やりがいや達成感を得ました。 (人間環境学部 3 年/浅井 陵) 顧問教職員の感想 修繕によって美しくなった灯籠、あるいは学生の修繕活動が テレビ・新聞に取り上げられたことなど、目に見えるわかりやす い成果が注目されがちです。しかし湯来町の未来にとっては、 学生の灯籠修繕をきっかけに地域の方たちも自分たちに何が できるかを考えてくださったことのほうが大きな成果ではないで しょうか。大学が地域に関わるようになっても、地域の未来を つくる主役は地域の方たち自身なのですから。 (人間環境学部 准教授/松川 太一) 地域つながるプロジェクト 2014 13 地 域つながるプロジェクト 2 0 1 4 外国人にもわかりやすく、観光地の魅力を伝えたい! プロジェクト名 山陰・山陽スマート観光のための コンテンツリッチ化検討プロジェクト O hda shi Ha t suk a i c hishi メンバー 顧問教職員: Iwakunishi プロジェク ト概 要 このプロジェク トは、グローバルコースの日本人学生 と留学生が協力して、外国人の方にも観光地の魅力が伝わるよ うな、スマートフォン(スマホ)アプリのコンテンツを考えるもので す。対象とした地域は、山陰の石見銀山(島根県大田市)、山 陽の広島市、錦帯橋周辺(山口県岩国市)、宮島(広島県廿日 市市)です。石見銀山は、キャッチコピーを考えたり、観光資源 の説明文を中国語と韓国語に翻訳したりしました。山陽地域で は、フィールドワークを行った後、チームに分かれてオリジナルの 竹井 光子(法学部 教授) 脇谷 直子(経済科学部 教授) 吉川 明美(本学職員) プロジェクトメンバー: 王 萌宇、池田 健太郎(商学部 1 年) 王 静、楊 悦、李 珊珊(商学部 3 年) 姫 艳彦(商学部 4 年) 高石 翔太、村上 愛未、渡部 凪人、 山根 未希(人文学部 1 年) 石井 ひかり、林 大輝(法学部 1 年) 趙 春宝(経済科学部 1 年) 活動スケジュール 2014 年 5月 ● 石見銀山フィールドワーク 6月 ● 山陰・山陽スマート観光プロジェクト体験 バスツアーに参加 ● 熟議 7月 ● 石見銀山のコンテンツの多言語化 7∼9 月 ● 岩国・広島・宮島でのフィールドワーク 10 月 ● 広島市・岩国市・廿日市市に オリジナルコースの提案 11∼1 月 ● 提案したコースに対する自治体からの コメントへの対応 2015 年 1月 ● 地域つながるプロジェクト2014 成果報告会に 向けて活動のまとめ 2月 ● 地域つながるプロジェクト2014 成果報告会 観光コースを考えました。 実 際に行った活 動 内 容 だく予定です。廿日市市も、将来的に掲載していただく予 動を行いました。 「石見銀山遺跡とその文 定となっています。課題は、メンバーが全員集まることが 化的景観」は世界遺産に登録されていま 難しかったので、計画通りに進められなかったことです。 す。大田市では、AR(拡張現実)技術を また、自治体の方からいただいたコメントに対して、コー 活用したスマホアプリの導入が予定されて スの見直しが必要になることです。しかし個人の努力と、 おり、掲載する説明文を多言語化して、外 メンバーの協力によっ 国人観光客にも伝わるコンテンツに「リッ て、プロジェクトの目 チ化」したいというニーズがありました。 標を達成することがで そこで、日本 人 学 生と中 国・韓 国からの きました。 28 学 生 によ る 地 域 活 動 ひ ろ み ら プロ ジェク ト 2 0 1 4 報 告 書 27 プロジェクトではまず、石見銀山での活 留 学 生 が 協 力して、多 言 語 化 に 取り組 み、さらに新たなキャッチコピーを日中韓 学生の感想 の3カ国 語で 考えました。次に、山 陽 地 域で活動を行いました。広島市、岩国市、 廿日市市から、スマホアプリに掲載するお 学 生 によ る 地 域 活 動 ̶ 勧めコースを考えるという課題をいただき ました。それぞれの自治体の担当者の方 から、情報やアドバイスをいただきながら、日本人と留学 広島市、岩国市、廿日市市からは、担当者の方に大学に 生が協力して、それぞれオリジナルの観光コースを考えて 来ていただき、コース提案に対するコメントをいただきま 提案しました。 した。学生ならではの提案、留学生も一緒に活動したプ ̶ 具 体 的な活 動 楽しんでフィールドワークを行い、魅力を見つけること、 日本人学生と留学生が意見を出し合い、協力して進める 留学生とともに活動することにより、 自分と全く違う視点を知り、また、視点 の違う人と楽しみやうれしさを共有でき ることはとても素晴らしいことだと思いま した。 (人文学部 1 年/渡部 凪人) 学生の感想 広島に何年も住んでいるのに、石見 銀山や宮島にはこれまで知らなかった 美しい所がいっぱいありました。これか らもいろいろな観光地の美しさを発見・ 発信しながら、充実した留学生活を送 りたいと思います。 (商学部 4 年/姫 艳彦) ロジェクトだからこそ考えられるコースを組み立てる難しさ も感じました。 活動を通しての成果と課題 ことを大事にし、大きく分けて 2 つの活動に取り組んでき このプロジェクトで考えたコンテンツは、スマホアプリに ました。石見銀山では、フィールドワーク、日本語から中 採用されることが前提です。大田市ではアプリがすでに 国語、韓国語への翻訳(説明文など)、熟議をふまえて観 公開されており、プロジェクトを通じて考えたコンテンツの 光資源に関する多言語でのキャッチコピーの提案を行い 一部が掲載されています。残りについても、順次採用して ました。山陽地域では、チームに分かれてフィールドワー いただく予定です。広島市と岩国市のアプリについても、 ク、コース提 案、コースの 見 直しを行い、提 出しました。 最後までコースの見直しを行って質を高め、掲載していた 協力学生の感想 自分が訪ねた観光地の説明だから か、観光案内の翻訳にも力が入りまし た。今回の全ての活動がとても楽しく、 ふだんの留学生活では経験できないも のでした。 (韓国 淑明女子大学校からの交換 留学生/金 智賢) 学外協力者の感想 石見銀山来訪者への正確な案内、わかりやすい情報提供、 外国人観光客への対応という課題に、若者らしいコンテンツ の提供と多言語化で応えていただきました。早速活用しており ます。 (大田市 参与/福田 卓夫 氏) 活発なフィールドワークと意見交換の成果に留学生の視点も 加わった面白いコースです。このコースを載せたアプリの利用 者拡大のために私も頑張ります。 (広島市 企画総務局 情報政策部 情報政策課/ 平野 彰 氏) 地域つながるプロジェクト 2014 14 地 域つながるプロジェクト 2 0 1 4 修大生が提案する子どもたちの大舞台と北広島の新たなシンボル K it a hi r oshim a ch o プロジェクト名 豊平どんぐり村活動プロジェクト ―コミュニティーサークルの提案― メンバー 顧問教職員: 菅尾 尚代(人文学部 教授) プロジェクトメンバー: 砂田 弘晃、森 尚樹、吉村 逸可(商学部 4 年) プロジェク ト概 要 広 島 県 北 広 島 町 の 豊 平どんぐり村 にて「健 井上 愛貴(人文学部 1 年)、小林 奎太(人文学部 3 年) 康をテーマに人と人とを繋ぎ、北 広 島 町を もっと 好き 森藤 絢香(法学部 3 年)、浜岡 京平(経済科学部 3 年) 有村 茜音(人間環境学部 1 年) になってもらうような 活 動を提 案 すること」と「 絆 づくり」 というコンセプトのもと、7人で 活 動しました。 主な活 動 内容として、北広島 町 民で作る「どんぐりタワー」の制 作 、 活動スケジュール 2014年 5月 ● プロジェクトチーム結成 6月 ● 豊平どんぐり村訪問 ● 熟議 8月 ● 回転卵教室 9月 ● 元祖親子体操教室 10月 ● 北広島町長訪問、CM 作成・放映、 豊平小学校訪問、チラシ配布、 わくわくちびっこファッションショー、 どんぐりタワー着工開始セレモニー 11月 ● 豊平そばまつり 子どもを対 象とした「わくわくちびっこファッションショー」 12月 ● どんぐりタワー完成 の企画立案を行い、実 施 運 営しました。 2015 年 2月 ● 地域つながるプロジェクト2014 成果報告会 3 月 ● 豊平どんぐり村での活動報告 実 際に行った活 動 内 容 今回、私たちは、かたち、持続性、繋がりに沿って実践 多く集まり、更なる効果が得られたと思います。また地域 なってもらうために将来の北広 しました。その成 果は、かたちとして「どんぐりタワー」と 型通貨「エット」をどう活かすかも挙げられます。配布し 島を担う子どもに着目し、子ど 地域型通貨「エット」、持続性として「地域の資源、文化 た「エット」をお 祭りで 完 全 に 回 収 できていない ので、 もが 楽しむイベント「わくわくち を活かしたイベント事業」、繋がりとして「地域の方々との 「エット」が 使えるイ びっこファッションショー」を考 連 携」の 4 点がプロジェクトで達 成したものです。また、 ベントを今後増やす 案しました。広 告 宣 伝のため、 参加者から「このようなイベントをまたしてほしい」という ことで、どんぐり村の どんぐり村 のイベント「元 祖 親 声をいただき、斬新なイベントをしていく持続性の第一歩 集客率を上げること 子 体 操 教 室」で 約 300 人の 参 を踏むことができたと思います。 に繋げることができ 加者へ私たちのイベントを告知 課 題はいろいろありますが、特に、広告 宣伝の取りか したり、北 広 島 町 長のもとを訪 かりが挙げられます。広告宣伝を早く行うことで参加者が 問しプロジェクトや企画の内容を知っていただいたり、地 学 生 によ る 地 域 活 動 ̶ 元放送局のきたひろネットで CM に出演したり、小学校を 具体的な活動 訪問してチラシ配布のご協力をいただくなどの活動をしま 10月19日に行われた「ファッションショー」は、地元の した。また、北広島町にシンボルを作るためにどんぐり村 お祭り「秋の陣」と同時に行われ、24 組の親子が参加し の名 称に関 連させて「どんぐりタワー」も考 案しました。 ました。ペーパードレスの作成、美しい姿勢や歩き方の指 北 広 島 町の方々にチラシを配 布し、呼びかけ、 「毎 週 金 導、ステージ発表などを行い、親子、観客、スタッフ、きた 曜日はどんぐりの日」と設定して、拾っていただいたどんぐ ひろネットイメージキャラクターのキタゾーも来て、楽しい 1 りを回収しました。そして、回収したどんぐりと引き換えに 日になりました。また、同日には「どんぐりタワー着工開始 どんぐり村で定期的に行われるお祭りで使える地域型通 セレモニー」も行われ、北広島町長のご祝辞をいただき、 ̶ 貨「エット」を配りました。さらに、 「そばまつり」で 来 場 記念すべき一つ目のどんぐりが貼り付けられました。地元 者に集まったどんぐりをタワーに貼っていただく企画運営 の方々の協力で約 4 万個のどんぐりが集まり、12 月に高 もしました。 さ3 メートルのタワーが完成しました。 活動を通しての成果と課題 プロジェクトの成功要因として主に連携、結合、思考錯 誤、協力、チームワーク、アイデア提供の 6 つが挙げられ ます。特に、地 域 活 性で重 要な、人と人との繋がりを大 切にし、私たちが主体ではなく、地域の方々が中心となる 企画を提供できたことが今回の成功点だと考えます。 学生の感想 この活動を通して、私たちは地域に密着した学びとして、社 会の動向にアンテナを張って、今の自分たちに何が求められて いるのかということを探していきました。その結果、豊平の地 域のニーズに合った企画を、地域の方々の生活スタイルをよく 知っていくことにより提供でき、私たちの提供できる力を強化し ながら、さらに新しい可能性を広げていくのだということを実際 に経験することができました。 (人間環境学部 1 年/有村 茜音) 学外協力者の感想 「どんぐりタワー」プロジェクト。どんぐり4 万個が必要と聞い た時に、集めることが町民の負担になっては楽しめない企画だ と思いました。そこで独自の通貨を作り、どんぐりで換金できる 仕組みにしました。すると子どもからお年寄りまでこの企画に 快く参加し、短期間で 4 万個を集めることができ、タワーも無 事に完成しました。 『楽しい』と思えることが町民を動かし、町 おこしに繋がることを改めて実感できたプロジェクトでした。 (総合型地域スポーツクラブ どんぐりクラブ屋台村/ 池田 志織 氏) 30 学 生 によ る 地 域 活 動 ひ ろ み ら プロ ジェク ト 2 0 1 4 報 告 書 29 北 広 島 町を もっと 好きに ると思います。 連携先の方の感想 プロジェクトを通じて、広島修道大学、地域、学校の絆が 深まったように感じます。我々が想像もしなかった、ちびっこ ファッションショーや、どんぐりタワーの制作は地域全体を同 じベクトルに乗せるには最高の企画であったと感じています。 ファッションショーは交流人口を増やし、タワーは地元住民 で作り上げられた芸術作品となり、どんぐり村のシンボルとし て飾られています。今後も関係者が同じ方向に向ける企画 をできたらと思います。 (一般財団法人どんぐり財団/関口 昌和 氏) 顧問教職員の感想 地域とつながり実践する新たなフィールドで、集まった学生 7 名が様々なことに挑戦し、個々人のもつ力を随所で発揮し、責 任をもって最後までやりきる姿に感動しました。そして学外協 力者の方々に、地域で活動することについて実地で温かく確 実にご指導とご協力を頂けたことに、心から感謝いたしました。 今後も学生の若いエネルギーが北広島を盛り上げる原動力と なり、北広島町での学びが学生の豊かな成長につながるプロ ジェクトを継続できたらと思います。 (人文学部 教授/菅尾 尚代) 地域つながるプロジェクト 2014 地域課題解決支援事業 15 このプロジェクトは、廿日市市の浅原地区と玖島 地区で活動を行っています。玖島地区での活動 は地域つながるプロジェクト2014 に採択されたた め、ここでは浅原地区のみの内容となっています。 玖島地区での活動はP9∼10をご覧下さい。 素敵な浅原へ ∼魅力と伝統のまち∼ プロジェクト名 Ha t suk a i c hishi A sa ha r a 地域資源 発掘・磨き上げプロジェクト メンバー 顧問教職員: 松川 太一(人間環境学部 准教授) 山川 肖美(人文学部 教授) プロジェクトメンバー: プロジェク ト概 要 高齢化、少子化の進む浅原地区の活性化を目指 赤井 唯将、阿久根 政延、飯田 元矩、 したプロジェクトです。大学生と地域の方が連携して行うプ ロジェクトで、大学生のアイデアを地域の活性化に活かすこ とがプロジェクトの目的です。大学生は地域に出向き、地域 池田 竜吾、川上 悠太郎、末岡 大幸、 活動スケジュール 2014 年 9 月 ● 地域の方と意見交換、浅原小学校運動会 10 月 ● 亀山神社秋季例大祭、上田宗箇追慕祭 11 月 ● 地域の方と意見交換 2015 年 2 月 ● ひろみらプロジェクト2014 成果報告会 曽根 奈津、田中 佑磨、早川 真由、 三口 博樹、元村 圭太(人間環境学部 2 年) が抱える課題と魅力を大学生の視点で考えます。話し合い 後 茉里佳、大倉 隆弘、加藤 友輔、 や行事への参加を通じて私たちが地域の力になるアイデアを 山 皓右、塩尻 和慶、竹岡 賢人、 筒井 沙季、中野 慎梧、中原 理沙、 見つけ出します。 水川 優(人文学部 3 年) 実 際に行った活 動 内 容 の方と意見交換し、お互いの考えを話し合いました。ま などの地域課題の解決について、浅原小学校の最後の た、今回の活動に参加した学生の多くが、今後も継続し 運 動 会、亀 山 神 社 秋 季 例 大 祭、宗 箇まつり(上 田 宗 箇 て活動に参加することで、継続的な連携に向けた取り組 追 慕 祭)への参 加などでわかった地 域の魅 力を活かす みが可能になりました。 形で 考えました。解 決 策について地 域の 方たちと話し 課 題:プロジェクトの中で、イベントの企 画や 実 行な 合った結 果、2015 年 度は今 回のプロジェクトを継 続す ど具体的な成果を残すことができなかったことが課題で る形で、農 業と地 域イベントをセットで体 験してもらうプ す。他にも、意 見 交 流の 回 数 や 具 体 的なイベントの 提 ログラムを考えることになりました。 示、実 施を踏まえた計 画を作ることなどいくつかの課 題 32 学 生 によ る 地 域 活 動 ひ ろ み ら プロ ジェク ト 2 0 1 4 報 告 書 31 廿日市市浅原地区が直面している高齢化・人口減少 が見つかりました。 具 体 的な活 動 浅 原 小 学 校 運 動 会では、2015 年 3 月で 閉 校する浅 学生の感想 原 小 学 校の最 後の運 動 会に、地 域の方とともに参 加し ました。運 動 会では運 営の手 伝いや 種目に参 加し、地 学 生 によ る 地 域 活 動 ̶ 初めて地域と連携して活動するということで、わからないこと もたくさんありました。周囲の協力や地域の方の心遣いもあり、 プロジェクトを進めていくことができました。結果として一つの 意見を出せたことには、大きな意義があったと思います。地域 の方の求めるものを踏まえてアイデアを考えるのは、活性化を 目指すうえで大切だと感じました。今後もメンバーとともに、浅 原の活性化に向けて全力で取り組んでいきたいと思います。 (人間環境学部 2 年/川上 悠太郎) 域の方や小 学 生とふれあいました。地 域の雰 囲 気はと ても温かく、絆を重んじる姿勢には学生みんなが感動し ました。学 生の中には、また行きたいと考える人も生ま れ始め、活動のスタートとしても大きなイベントとなりまし た。 亀山神社秋季例大祭では、2 日間にわたり行事に参加 学生の感想 浅原の方たちに大変好意的に受け入れていただけるなど、 初めてでも活動しやすく温かい雰囲気でした。 (人間環境学部 2 年/飯田 元矩) 地域の方たちは学生が来るとすごく喜ばれていたので、もっ と足を運んで現状を知るのがいいと思いました。 (人間環境学部 2 年/池田 竜吾) ̶ しました。亀山神社は浅原地区にある神社です。日程は 2 日間あり、初日は前夜祭として、神楽の奉納が行われま らお神酒を持って地域をまわり、終えたら神事が始まりま す。神 楽 は 浅 原 す。今回は、学生も白装束に着替え、神輿を運びました。 神楽団によって夜 その後、神社の境内でくじ引きが開催され、景品を求め 通し行 わ れます。 た多くの人で賑わいました。 神 社 の 境 内で 舞 う神 楽 は、とても 活動を通しての成果と課題 迫力があり、立派 成 果:地 域の行 事に参 加し、地 域の方と交 流するこ な地 域の魅 力で とで、絆、伝統、豊かな自然といった地域の魅力を発見 す。翌日は、朝か できました。そこから学生としてのアイデアを考え、地域 学外協力者の感想 地域に住む私たちは、見慣れた景色、当たり前の行事な ど、ややもすると実際の地域が見えていないのかもしれません。 外部、それも若い目で見る修大生の目に、浅原がどのように 見えているか知りたいです。何か新しいものが発見できるので はないか、期待しています。 (活気ある浅原を創る会/酒井 豊裕 氏) 学外協力者の感想 時代の変化と共に何か一つでも新しいことを取り入れる、そ れが今回の学生であったのではないでしょうか。伝統を受け 継ぎ次世代に残していくにも、何かを求め、魅力を追及するこ とが必要とされます。それには新しい風が必要ですが、今回は 微々風だったかも? 今後、より大きな風になることが期待され ます。そのためには協力協同が必要です。 (廿日市市浅原市民センター長/安井 一壯 氏) 地域課題解決支援事業 16 地域課題解決支援事業 K it a hi r oshim a ch o O a sa 北広島町×修大生による活性化活動 プロジェクト名 大朝地域活性化資源活用事業 メンバー 顧問教職員: 三浦 浩之(人間環境学部 教授) プロジェクトメンバー: プロジェクト概 要 北広島町での人口減少・超高齢化傾向を緩和する には、若者が移住し、そこで生業を得ることが必要です。この目的 石崎 貴士、下江 悠依、瀬尾 理紗、鳥谷 明日香 (人間環境学部 3 年) を達成する手段を探るため、2つのプロジェクトに取り組みました。 活動スケジュール 2014 年 6 月 ● 大朝商店街を視察 7 月 ● 新庄夜市でトマトカレーの販売手伝い 9 月 ● 第一回ヒアリング調査(9社) 10 月 ● 第二回ヒアリング調査(4社) 11 月 ● 野草茶カフェの準備 ● 1 つ目は、メガソーラー事業を契機に推進しようとしている地域 還元型再生可能エネルギー導入事業を中心として、北広島町で 大朝のメガソーラー完成シンポジウムと同時に、 「モニターツアー」と「わさまち通り商店街 プロジェクト」開催 2015 年 2 月 ● ひろみらプロジェクト2014 成果報告会 の新たなビジネスとしての「エコツアー」を構想することです。 2 つ目は、街道宿として形成された「わさまち通り商店街」 を地域のコミュニティを生み出す場として再興することです。 実 際に行った活 動 内 容 並びにメガソーラーお披 露目と兼ねたエコツアーのプロ 活 動 は NPO 法 人「INE OASA」と連 携して、2 つ の グラムに組 み込まれていたことから、野 草 茶カフェは利 活動を実施しました。 益を出すことができました。また、 「わさまち通り商店街 ①北広島町でのエコツアー実施の可能性を探るべく、 プロジェクト」そのものも、多くの 来 訪 者があり、1 日で 面での CSR、エコツアーへの協力意欲についてヒアリン はありますが 商 店 街に賑わいを取り戻すことができまし グを実施しました。 た。2015 年 度にも、このプロジェクトは 実 施する計 画 34 ですが、定期的な実施に発展できるよう、他の出店者と ②「INE OASA」代 表の堀 田 氏が 核となって取り組ま れた「わさまち通り商 店 街プロジェクト」に参 画し、その 同様に、野草茶カフェの継続性確保(材料調達、準備、 一 環として空き家 屋で 野 草 茶カフェを出 店しました。ま 運 営、資 金 調 達、人 材 確 保、商 材 開 発 等)を進める必 た、今 後 の 商 店 街 再 興 の 可 能 性、必 要 事 項、事 業ス 要があります。 学 生 によ る 地 域 活 動 ひ ろ み ら プロ ジェク ト 2 0 1 4 報 告 書 33 町 内の企 業 13 社に事 業 実 施における環 境 配 慮、環 境 キームなどを検討しました。 学生の感想 具 体 的な活 動 学 生 によ る 地 域 活 動 ̶ はじめは、地域のことを何も知らない状態からのスタートで したが、町の方と話し合い、目標を設定し、試行錯誤を繰り返 しながら1年間活動してきました。北広島町は、人口減少が問 題視されていますが、地域内のコミュニケーションはしっかり取 れていると思います。私たちの提案を真剣に聞いて下さり、仲 間としていつも温かく迎えてくれました。課題はまだ多くありま すが、今後も関わっていきたいです。 (人間環境学部 3 年/鳥谷 明日香) それぞれの具体的な活動は以下の通りです。 ①北 広 島 町に事 業 所を置き、町の特 性を活かしてい る、もしくは、地 域 資 源を活 用していると思われる企 業 13 社をピックアップし、事業内容、事業における環境配 慮、環 境 面での CSR、エコツアー事 業への参 加 意 欲・ 可 能 性をヒアリング 調 査しました。調 査 結 果をもとに、 学生の感想 この一年間、北広島町で地域活性について学ばせていただ きました。北広島町の NPO 法人の方と共に活動し、地域活 性化の取り組みを間近で体感できました。自然資源に恵まれ た北広島町ですが、今回の活動ではそれ以外の魅力、直面す る問題について思考する機会が多く、新たな考えや、目線を持 つことができました。北広島町の皆さんや、様々な機会に関 わって下さった皆さんに、大変感謝しています。 (人間環境学部 3 年/下江 悠依) ̶ 北 広 島 町で 実 施 可 能と考えられるエコツアーの提 案を 作成しました。 ②宿 場 町として栄えた大 朝の商 店 街を復 活させる企 画「わさまち通り商 店 街プロジェクト」では、歴史ある3 な経済活動を念頭に置いたものです。 活動を通しての成果と課題 つの街道沿いの建物(木造二階建ての香川旅館、元医 ①ヒアリング 調 査に基 づくエコツアーの 提 案をしまし 院だった保 生 堂、これを開いた進 藤 氏の邸 宅)を活 用 たが、実現には様々な懸案事項があることも判明しまし して、工房、アート作品展示会、カフェ、和菓子販売、ス た。今 後、提 案をベ ースに、営 利 事 業としての エコツ イーツ販売、郷土色のある食事の提供を行いました。そ アーの企画化を検討していく必要があります。 の一 角で、地 元で採れる野 草を使った「野 草 茶カフェ」 を開きました。これは、地元の資源を活用しての持続的 ②初めて実施したプロジェクトで目新しかったこと、メ ガソーラー完 成シンポジウム「北 広 島の未 来を考える」 学生の感想 私は、ひろみらFES 2014に参加し、中山間地域の活性化 活動が様々な方法で行われていることを学びました。ここで得 た知識を、今後の活動に少しずつ取り入れていきたいです。 (人間環境学部 3 年/石崎 貴士) 私は、わさまち通り商店街プロジェクトに参加しました。多く の方が足を運んでくださり、商店街は大盛況でした。とても貴 重な経験ができ、この経験を次につなげていきたいと思います。 (人間環境学部 3 年/瀬尾 理紗) 学外協力者の感想 ①北広島町内企業の意識調査 ②商店街再生プロジェクト 出店商品の開発 この 2 つは、コミュニティービジネスとして展 開を描いている事業であり、事前調査や模擬販売は課題でし た。参加した 4 名は、期間内に2 つのテーマをやり遂げ、そこ から得たデーターは、来年度事業を行う上で、非常に貴重な ものとなるでしょう。 (NPO 法人「INE OASA」理事長/堀田 高広 氏) 地域課題解決支援事業 ①宮島だけじゃない廿日市 ∼外国人と若者の観光∼ ひ ろ みらFES 2 0 1 4 ポスター / フォトギャラリー 学生たちは、プロジェクトがスタートしてから、話合いや調査を れぞれの一歩を踏み出し、前に進んできました。何より、地域の 方々と関わる中で、学生自身も大きく成長してきました。 2015 年 2 月14日、ひろみらFES 2014を開催し、ひろみらプロ ジェクトの活動を報告するとともに、学生のプロジェクトについての 成果報告も行いました。 第 1 部ポスターセッションでは、地域つながるプロジェクトの学 生が自作のポスターを作成・掲示し、来場者へ活動の成果を 報告しました。また、ひろみらプロジェクト連携自治体による情報 提供コーナーも開設し、西広島・廿日市市・北広島町で活動 する学生の写真などを掲示するコーナーも併設され、自治体の 方と共に活動の様子を報告しました。また、第 2 部地域つなが るプロジェクト成果報告では、地域つながるプロジェクト2014とし て活動した 14プロジェクトによる成果報告が行われました。第 3 部ひろみらプロジェクト成果報告では、ちぃスタで活動する3プロ ジェクトによる成果報告が行われました。 ここでは、ひろみらFES 2014 ポスターセッションで掲示したポ スターや写真、成果報告の様子などを掲載しています。 36 ②YOUは何を求めて宮島へ!? ひ ろ み ら F E S 2 0 1 4 ポ ス タ ー / フ ォト ギ ャラ リ ー 重ね、課題解決の方法を探りました。紆余曲折ありながらも、そ 38 37 ひ ろ み ら プロ ジェク ト 2 0 1 4 報 告 書 学 生 によ る 地 域 活 動 ̶ ひ ろ み ら F E S 2 0 1 4 ポ ス タ ー / フ ォト ギ ャラ リ ー ⑥うらぶくろICT推進隊 ④home ∼みんなの帰る場所 はつかいち∼ ⑤若者を地域で支えるために ③地域学び舎 ―廿日市市学校支援地域本部事業を通して― ̶ 40 39 ひ ろ み ら プロ ジェク ト 2 0 1 4 報 告 書 学 生 によ る 地 域 活 動 ̶ ひ ろ み ら F E S 2 0 1 4 ポ ス タ ー / フ ォト ギ ャラ リ ー ⑩よしわ自然体験活動2014 ⑧子どもの自然体験活動推進プロジェクト ⑨吉和雪かきボランティアプロジェクト ⑦西広島にぎわいづくり委員会 ̶ ⑪フォレストグリーン2014 ⑬山陰・山陽スマート観光のためのコンテンツリッチ化検討プロジェクト 42 ⑫湯来町盛り上げ隊 ∼チームSATOYAMA with OKAMARI∼ ⑭豊平どんぐり村活動プロジェクト ―コミュニティーサークルの提案― 学 生 によ る 地 域 活 動 ̶ ひ ろ み ら F E S 2 0 1 4 ポ ス タ ー / フ ォト ギ ャラ リ ー ひ ろ み ら プロ ジェク ト 2 0 1 4 報 告 書 41 ̶ ⑮地域資源発掘・磨き上げプロジェクト ⑯大朝地域活性化資源活用事業 北広島町の新庄夜市。市内では見られない地域の恵みを活かした出店がいっ ぱい! 北広島町の企業にヒアリング調査を実施! 様々な視点から北広島町の魅力 に迫ります。水がおいしく、土地も広い北広島町には様々な企業があります。 北広島の企業の方たちと、北広島町についてお話ししてきました。 4人で野草茶カフェの準備中…茶葉を炒って、 クッキー作って、大忙しです。 北広島町の山で採れた野草を使った野草茶カフェ i n わさまち通り商店街 地 域の方も出店して年に一度の商店街の復活です。 野草茶カフェはおいしいという声をいただけました! 北広島の真っ白な雪景色のなかでお餅つき。つきたてのお餅は最高です。 もは や飲み物です。 学 生 によ る 地 域 活 動 ̶ 浅原小学校最後の運動会。垂れ幕は、最高の浅原にしようというスローガンの もと掲げられました。 浅原にある梨園では梨狩りを行っており、毎年体験者が梨を収穫するそうで す。頂いた梨はとても美味しかったです。 ̶ 亀山神社では毎年秋祭りが開催されています。本祭で浅原の神事のお手伝 いをさせて頂きました。白装束を身にまとい7人で神輿を運びました。浅原の伝 統を肌で感じ、地域の魅力を再確認することができました。 ひ ろ み ら F E S 2 0 1 4 ポ ス タ ー / フ ォト ギ ャラ リ ー 44 ひ ろ み ら プロ ジェク ト 2 0 1 4 報 告 書 43 春は田植えに参加! 豊かな自然、ひんやりとした田んぼの泥、まぶしい太陽の 日差し、みんなで楽しく手植えしました。 フォトギャラリー 学 生 によ る 地 域 活 動 ̶ ひ ろ み ら F E S 2 0 1 4 ポ ス タ ー / フ ォト ギ ャラ リ ー ひ ろ み ら プロ ジェク ト 2 0 1 4 報 告 書 46 45 ̶ 2014 年度よりスタートした地 域イノベーションコース。 コース 2年目 からは、実際に地域に出て活動し、学んでいきます。 そこで、2015 年度より地 域に出ていく学生の 「地 域に出てしたいこ と」 はどんなことなのか…学生の気持ちや目標を聞いてみました! 48 地 域 に と び だせ !! 修大生 !! 学 生 によ る 地 域 活 動 ̶ ∼ 地 域 に 出 て し たい こ と ∼ ひ ろ み ら プロ ジェク ト 2 0 1 4 報 告 書 47 ̶
© Copyright 2024 Paperzz