4-2 住宅金融公庫法 独立行政法人住宅金融支援機構法 平成 19 年

4-2 住宅金融公庫法 独立行政法人住宅金融支援機構法(★★★★☆)
平成 19 年より住宅金融公庫法が廃止され、4 月 1 日から独立行政法人住宅金融支援機構法が施
行されました。住宅金融公庫法のように5点免除対象科目となるかどうかは未定(4月現在)
ですので、7月以降にインプリご購入者様専用ページにてご確認いただければと思います。
なお、インプリCDには住宅金融公庫法が収録されていますので、全て飛ばしてしまって構い
ません。今年度法改正の目玉ですので、出題可能性は高いです。
独立行政法人住宅金融支援機構とは、従前の住宅金融公庫が担ってきた役割を見直し、その権
利・義務を引き継ぐべく平成 19 年 4 月 1 日より発足した、証券化支援を主たる業務とする政
府全額出資の組織をいいます。
新たに発足した機構は、原則として個人向け住宅への直接融資を廃止し、代わりに銀行などが
貸し付けた住宅ローンの債権を買い取って証券化し、市場で販売(投資家に転売)する支援業
務を中心としています。
機構の主な目的
1.一般の金融機関による資金の融通の支援
2.一般の金融機関による資金の融通の補完
3.良質な住宅の建設等を促進するための情報提供
これらにより、住宅の建設等に必要な資金の円滑かつ効率的な融通を図り、そして国民生活の
安全と社会福祉の増進に寄与することを目的としています。
機構の主な業務
1.証券化支援業務:住宅ローン債権の譲受けと債務保証
2.融資保険業務:民間住宅ローンの保険
3.住情報の提供業務:住宅ローンや住宅関連情報の提供
4.直接融資業務:災害等で一般金融機関の融通が困難な分野で行う
5.既往債権の管理・回収業務:住宅金融公庫の権利・義務を承継
証券化支援業務は「フラット 35」と呼ばれています。フラット 35 を取り扱っている民間金融
機関からフラット 35(住宅ローン)を買い取り、それを担保とする債券を投資家等に発行する
ことで資金調達を行い、そして更に民間金融機関が長期固定金利の住宅ローンを提供します。
かなり分かりにくいですが、簡単に言えば、一般の金融機関が行う住宅の建設や購入に必要な
資金の貸付債権(住宅ローン)の譲受けと、この債権を担保とする債券などに係る債務の保証
を行うというわけです。
以下、本試験に出そうなフラット 35 のポイントです。
・ フラット 35 は、最長 35 年の全期間固定金利である!
(返済期間が 10 年を経過した時点で金利が変更されるものもある)
・ 融資額は 100 万円から 8,000 万円で、建設費や購入価額(消費税含む)の 90%までである!
・ 住宅ローンにおける保証料、繰上返済手数料はない!
では最後に、独立行政法人住宅金融支援機構のポイントをまとめておきます。
・ 独立行政法人住宅金融支援機構は、証券化支援を主な業務とする政府全額出資の独立行政
法人である!
・ 証券化支援業務とは、一般金融機関の住宅ローンの譲受けおよび当該債権を担保とする債券等
に係る債務保証をいう!
・ 独立行政法人住宅金融支援機構は、災害関連などの一般金融機関では対応困難なものに限
り直接融資を行う!
・ 独立行政法人住宅金融支援機構は、業務の実施にあたり、国や地方公共団体が行う施策に
協力しなければならない!
・ 独立行政法人住宅金融支援機構は、一定の業務(情報提供等以外)を一般の金融機関、債
権回収会社、地方公共団体等に委託することができる!
・ 独立行政法人住宅金融支援機構は、業務に必要な費用に充てるため、主務大臣の認可を受
け、長期借入または住宅金融支援機構債券を発行することができる!
・ 独立行政法人住宅金融支援機構の役員および職員は、刑法その他の罰則の適用につき、公
務に従事する職員とみなされる!
・ 独立行政法人住宅金融支援機構が一般の金融機関から債権を譲り受ける場合、貸金業法の
適用は受けない!