案 - 塩尻市

別
土 地 賃 貸 借 契 約 書
賃貸人
塩尻市長
という。)と賃借人
(案)
小口利幸(以下「甲」という。)及び朝日村長
○○○○○○○○
紙
中村武雄(以下「乙」
○○○○(以下「丙」という。)とは、次の
とおり土地賃貸借契約を締結する。
(当事者の義務)
第1条
甲乙及び丙は、募集要項及び基本協定に基づき、この契約に定められた事項に
つき、信義に従い、誠実にこれを履行しなければならない。
(貸付物件)
第2条
甲乙は、その所有する次の土地(以下「事業用地」という。)を、丙に賃貸する。
土
土
地
地
の
表
示
地
目
面
積
朝日村大字小野沢723番1
雑種地
652㎡
朝日村大字小野沢723番3
雑種地
1,040㎡
朝日村大字小野沢723番4
雑種地
30㎡
朝日村大字小野沢729番1
雑種地
355㎡
朝日村大字小野沢729番3
雑種地
229㎡
朝日村大字小野沢729番4
雑種地
1,042㎡
朝日村大字小野沢729番5
雑種地
73㎡
朝日村大字小野沢729番6
雑種地
242㎡
朝日村大字小野沢730番1
雑種地
1,508㎡
朝日村大字小野沢730番3
雑種地
497㎡
合
計
5,668㎡
(賃貸の目的)
第3条
丙は、事業用地に、募集要項に基づき太陽光発電設備(以下「本設備」という。)
を設置し、発電事業(以下「本事業」という。)を営むことを目的とし、この目的以外
に使用してはならない。
2
丙は、事業用地に建造物(建築物や塔など)の築造をしてはならない。
(賃貸借契約の期間と更新)
第4条
土地賃貸借契約の期間は、本契約を締結した日から平成○○年3月31日まで
とし、基本協定に基づく事業期間まで、特段の事由がない限り、同一条件にて更新す
る。
- 1 -
2
2
丙は、基本協定で定めた事業期間の間においても、中途解約することができるもの
とし、この場合、解約しようとする前年度の4月1日までに書面によりその旨を申し
出ることとする。
(貸付料及び支払い方法)
第5条
事業用地の貸付料は、年額○○○○○○円とする。(以下、「年額貸付料」とい
う。)ただし、1年未満の期間については、年額貸付料を日割り計算により算出した額
(千円未満切捨て)とする。
2
丙は、甲乙に対し、年額貸付料を毎年10月末日までに、甲が発行する納入通知書
により年額貸付料の94/100を、乙が発行する納入通知書により年額貸付料の
6/100を、それぞれ甲乙が指定する口座へ振り込まなければならない。
ただし、契約初年度は、契約締結日から起算して30日以内に支払わなければなら
ない。なお、振込手数料は丙の負担とする。
(貸付料の改定)
第6条
事業期間において、法制度及びその他各種制度の変更並びに経済事情の急変な
変動等により、貸付料が不相当となっても貸付料は改定しない。
(遅延損害金)
第7条
丙は、前条の貸付料の全部又は一部について未払いがある場合、支払うべき期
日の翌日から完済の日まで、遅延した金額に対し、年利○%の割合による遅延損害金
を、甲乙に支払うものとする。
(契約保証金)
第8条
丙は、契約保証金として○○○○○円を本契約の締結と同時に、甲乙が発行す
る納入通知書により支払わなければならない。
2
丙は、甲乙に対し、甲が発行する納入通知書により契約保証金の94/100を、
乙が発行する納入通知書により契約保証金の6/100を支払わなければならない。
なお、振込手数料は丙の負担とする。
また、契約保証金は、土地賃貸借契約を更新する場合は、そのまま継続するものと
する。
3
甲乙は、契約保証金をもって貸付料の外、丙の本契約不履行から生じる損害に充当
することができる。この場合において、契約保証金に不足が生じたときは、丙は、そ
の不足額を甲乙に支払わなければならない。
4
丙は、本契約の終了まで、契約保証金をもって貸付料その他の債務と相殺をするこ
とができない。
5
丙は、契約保証金返還請求権を第三者に譲渡し、又は担保に供してはならない。
6
甲乙は、丙が本設備を撤去し原状回復を行い、甲乙に事業用地を返還した場合は、
契約の不履行から生じる一切の損害がないことを確認した後に、契約保証金の全額を
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丙に返還する。ただし、甲乙は、年間貸付料の滞納等未払債務が存在する場合には、
これを相殺し残額を返還する。
7
契約保証金に、利息を付さない。
(瑕疵担保)
第9条
丙は、この契約締結後、事業用地に数量の不足その他隠れた瑕疵を発見しても、
事業の継続に支障がない限り、第5条に規定する貸付料の減免又は損害賠償の請求、
もしくはこの契約書を解除することができない。
(管理責任)
第10条
丙は、善良な管理者の注意をもって、事業用地を適性に維持管理しなければ
ならない。なお、万一、土地賃貸借契約の期間中の事業用地の使用において、事故も
しくは第三者との紛争その他の諸問題等が発生した場合は、原則として、丙の責任と
負担において処理しなければならない。
2
前項の規定による維持管理等に要する費用は、すべて丙の負担とする。
(有益費等の請求権の放棄)
第11条
丙は、事業用地に投じた有益費、必要経費その他の費用があっても、これを
甲乙に請求しない。
(賃借権譲渡等の禁止)
第12条
丙は、次の各号に挙げる行為をしてはならない。
(1) 事業用地の賃借権を譲渡し、又は事業用地を転貸しすること。
(2) 事業用地に存する丙の本設備等について、これを譲渡し、又は貸付もしくはこれ
に抵当権を設定すること。ただし、丙が書面により、甲乙に申し出を行ない、承認
した場合を除く。
(事業の承継)
第13条
前条に係わらず、丙が事業を継続できなくなったときは、丙はあらかじめ、
その旨を甲乙に書面で通知し、甲乙が適切と認めた者に対し事業の承継を認めるもの
とする。
(実地調査等協力義務)
第14条
甲乙は、丙の本事業に対して、必要に応じ、その状況を実地に調査し、丙に
対し必要な報告又は資料の提供を求めることができる。この場合、丙はその調査を拒
み、妨げ又は報告もしくは資料の提出を怠ってはならない。
(損害賠償)
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第15条
丙は、その責めに帰すべき事由により、本契約に定める義務を履行しないた
めに、甲乙に損害を与えたときは、その損害に相当する金額を損害賠償として、甲乙
に支払わなければならない。
(甲乙による契約の解除)
第16条
甲乙は、丙が次の各号に掲げる事由に該当した場合、直ちに本契約を解除す
ることができる。
(1) 本契約の締結にあたり、虚偽の事実を募集提案もしくは申請していたとき、又は
不正の手段を用いて本契約を締結していたとき
(2) 破産手続若しくは特別清算、民事再生手続、会社更生手続もしくはその他の倒産
関連法規に基づく手続開始の申立て、又は解散決議を行ったとき
(3) 暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律(平成3年法律
第77号)の
条項に該当する事由が生じたとき
(4) その他重大な背信行為又は法令違反、募集要項に反する事実もしくは公序良俗違
反があり、甲乙及び丙間の信頼関係が破綻したと認められるとき
(5) 貸付料の納付を、2年間滞ったとき
2
甲乙が、前項の規定に基づき本契約を解除した場合、当該解除により丙に損害が生
じても、甲乙はその賠償の責めを負わない。
(契約解除時の貸付料)
第17条
丙は、賃貸借期間の中途において、丙の責に帰すべき事由により、この契約
が解除されたときは、解除の日の属する年度分の年額貸付料の全額を、甲乙に支払わ
なければならない。
2
丙の責によらない事由により契約を解除した場合で、既納貸付料に過納分があると
きは、甲乙の日割り計算により算定した額(千円未満切捨て)を丙に還付する。
ただし、還付金に利子は付さない。
(契約保証金の帰属)
第18条
第8条第1項に定める契約保証金は、甲乙が第16条第1項により、この契
約を解除したときは、甲乙に帰属する。
(施設設置の条件)
第19条
丙は、本設備を施工及び管理運営するにあたり、電気事業法、廃棄物の処理
及び清掃に関する法律、建築基準法等の関係法令等を順守するとともに、関係機関及
び近隣等関係者との協議・調整等を行わなければならない。
2
丙は、本事業の設備施工及び管理にあたって、別紙の内容を了承しなければならな
い。
(事業用地の土地利用による変更)
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第20条
甲乙による土地利用等、甲乙側の事情により発電設備を継続設置することが
できなくなった場合は、甲乙は丙に対し、施設の移設及び撤去を求めることができる
ものとする。この場合の撤去費等の費用負担は、協議の上、市村が負担するものとす
る。ただし、丙が本来得られるはずであった収益については、補償しないものとする。
(非常用電源としての活用)
第21条
【公募参加者提案により可能な場合】
甲乙は、災害時等の停電時において、発電される電気を非常用電源として使
用することができる。
2
丙は、前項の規定に基づき甲乙の求めがあった場合は、本設備から発電される電気
を使用することを了承し、甲乙に対し、その対価を請求することなく協力するものと
する。
(本設備への付保)
第22条
丙は、本設備の設置及び運用・保守管理にあたり、事業期間中、丙の負担に
おいて、本設備に損害保険を付さなければならない。
2
丙は、前項に定める付保を行ったのち、速やかに当該保険証券等の写しを、甲乙に
提出するものとする。
(土地の返還と原状回復義務)
第23条
丙は、甲乙に対し、本契約期間満了により終了したときは、事業用地を、そ
の満了日までに、本契約開始前の状態に原状回復して返還しなくてはならない。
2
丙は、甲乙に対し、第16条の規定に基づく解除により、あるいは、第4条第2項
の中途解約により本契約が終了したときは、その日から甲乙の指定する期日までに、
本契約開始前の状態に原状回復して、事業用地を返還しなければならない。
なお、原状回復に要した費用は丙の負担とする。
(代行措置)
第24条
甲乙は、丙が前条の義務を怠り、相当期間経過したにも係わらず、原状回復
義務を履行しない場合、丙は事業用地に存在する本設備の所有権を放棄したものとし
て、丙に代わり、本設備を撤去し原状回復できるものとし、丙はこれに意義ない もの
とする。この場合、丙は、その費用を甲乙に弁償しなければならない。
(契約の費用等)
第25条
この契約の締結及び履行に関して必要な一切の費用は、すべて丙の負担とす
る。
(疑義等の決定)
第26条
この契約について疑義のあるとき、又はこの契約に定めのない事項について
は、甲、乙及び丙が協議のうえ定めるものとする。
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この契約の成立を証するため、本書3通を作成し、甲乙丙記名押印のうえ、各自その1
通を保有する。
平成○○年○○月○○日
賃貸人(甲)
塩尻市大門七番町3番3号
塩尻市長
賃貸人(乙)
口
利
幸
朝日村大字小野沢296番5
朝日村長
賃借人(丙)
小
中
村
武
雄
○
○
○
○○○○○○○○
○○○○
○
別
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紙
第19条第2項で規定する、丙が了承しなければならない内容は次のとおりとする。
(1) 事業用地は、廃棄物の処理及び清掃に関する法律等に基づいて廃止となった最終
処分場であった土地で、地盤沈下の恐れがある。甲乙は、沈下の対応等、事業期間
中の事業用地の使用に関する責任を負わないこと。
(2) 甲乙は、地盤沈下、風害、鳥類等の害、電線下の氷雪等落下による損傷、天災等
による影響など、事業期間中の事業用地の使用に関する責任を負わないこと。
(3) 本設備施工に係わる用水及び電力は、丙が用意すること。
(4) 事業用地は、最終覆土(廃棄物が含まれない赤土等)厚が100cm以上確保さ
れているが、原則として現状の土の移動は認められないこと。
(5) 本設備施工において、基礎等の設置のため現況地盤を掘削する必要がある場合、
埋立て廃棄物が掘り起こされるなどの大きな土地の形質変更は、廃棄物の処理及び
清掃に関する法律に基づき、県知事への届出が必要となること。
(6) 事業期間中、丙による事業用地の利用の中で、万一、利用の障害となる廃棄物等
が発見された場合は、丙の負担により当該廃棄物等を適正に処理すること。
(7) 事業用地内には、東京電力㈱の高圧送電線下で地役権が設定されている区域が存
在していること。
(8) 事業用地内の地役権設定区域では、土地利用や工事施工に関して制限があるので、
東京電力㈱と十分な協議が必要であること。
(9) 高圧電線に付着した氷雪や雨滴等が落下し、設備を損傷する恐れがあること。
(10)
事業用地には、φ1200 フューム管井戸(蓋付)、φ200 塩ビ管1本及びφ150 塩
ビ管1本(ガス抜き管)が設置され、今後も継続して設置運用されること。
よって、これら設備は本設備設置後も、機能維持することが必要があり、事業期
間中に、市村職員が事業用地内に立ち入りすること。
(11)
事業用地内の雨水は、事業用地外周の雨水排水用U240 側溝により、この側溝に
排水されるよう施工すること。よって、丙の負担により既設側溝を撤去し、新たに
布設する場合であっても、同等以上の機能を確保すること。
また、事業実施に際しては、現状の雨水排水機能を妨げないとともに、土砂の流
出等でその機能が低下した場合は、速やかに除却等により機能回復を図ること。
(12)
本設備施工にあたり、工事中の騒音、振動、粉塵及び汚水等により周辺地域の
環境に影響を及ぼさないよう配慮すること。また、機材及び資材の搬入や、重機の
移動等により、道路の使用に制限が出る場合は、周辺地権者等への周知徹底を図る
とともに、隣接する道路や水路等の利用者への安全対策等に努めること。
(13)
本事業実施中において、事業の遂行に起因して発生した砂ぼこりや、周辺環境
への影響を考慮してやむを得ず実施する害虫駆除等の消毒作業の影響により、周辺
の農作物に被害が生じた場合は、丙が損害賠償の責を負うこと。
なお、消毒薬の使用は最小限とし、地下水に影響のないものを使用すること。
(14) 周辺耕作地での消毒薬散布による、事業用地内における被害については、丙の責
任で対応すること。
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(15) 事業用地の管理に係わる費用は、全て丙の負担とすること。
(16) 事業用地内の塀、周囲排水側溝等の構造物の維持管理及び修繕等を必要に応じ行
い、周辺耕作地に迷惑とならないよう十分配慮すること。
(17) 事業地内に、既に設置されている構造物の維持修繕及び除草や伐採等の処分に係
わる費用は丙において負担することとし、目的達成のための防草シートや砕石敷き
などについては認められるが、地下水に影響を与える除草剤等の薬剤散布による方
法は認めないものとすること。
(18) 定期的な除草を行い、病害虫の発生や種子の飛散予防に努めること。
(19) 事業用地への丙等以外の者の出入りを制限するため、既存の塀や出入り口扉等を
利用して、必要な措置を講ずること。
ただし、丙の負担で、既存の塀や出入り口を撤去し、新たに設置することはでき
るが、撤去前の機能以上とすること。
(20) 太陽光パネルの反射光による光害、設備設置による日影、電波障害、景観の阻害
など、未然に防止できるよう配慮するとともに、周辺耕作者や地域住民とのトラブ
ル等は、丙の責任で解決すること。
(21) 本事業において実施する発電設備の設置、維持管理、撤去工事等により、引き続
き使用する場合の事業用地内の側溝、塀、出入り口扉、鉄骨トタン葺建物等及び甲
乙が継続して利用する井戸、ガス抜き管に損傷等が生じた場合は、丙の責任と負担
において速やかに原状回復すること。
(22) 丙は、発電開始後、発電電力量及び売電量の実績を、毎年度様式を定め、定期的
に甲乙に報告すること。
なお、発電電力量等は、啓発のため公表できるものであること。
(23) 丙は、事業期間中、安全管理の徹底を図るとともに、事業用地内及び周辺で事故
等が発生した場合は、速やかに市村に報告し、速やかに応急的な措置を講じるとと
もに、事故等の対応を行うものとする。また、必要に応じて甲乙と協議すること。
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