『見 ざる 聞 かざる 言 わざる』

むつき
睦月(1 月)のことば
み
き
い
『見ざる 聞かざる 言わざる』
こうしん
正光寺のある豊町(旧石原村)では、昔から庚申信仰が盛んでした。今でこそお寺に
集まって庚申講を行なっていますが、以前は庚申(かのえさる)の夜になると当番の家
に集まって皆でお経を唱え飲食をしながら農作業のことなど情報交換をしていました。
子供の頃などは父が庚申講に出かけると、飛龍頭や助六寿司、あんパンやバナナなどの
時代時代の手土産を持ち帰るのを楽しみに待っていたものでした。
庚申信仰は仏教と道教と神道が混交した民間信仰で、特に道教では私たちの体内には
さんしのむし
す
頭・腹・脚それぞれに巣食う三尸虫が棲んでおり、この虫が庚申の晩になると爪の先か
ら抜け出して天に昇り、天帝にその人の悪事をあれこれと告げ口をするという伝承があ
ります。天帝はそれを聞いてその人間の寿命や健康を査定するというのですからたまっ
たものではありません。そこで我々人間は庚申の晩には徹夜して己の行いを慎むという
宗教的な風習が生まれました。やがて、眠らなければ三尸虫に告げ口もされまいという
ことで夜通し語り明かす習俗になったのでしょう。庚申講で掛けるお軸には庚申尊天に
さる
ちな
とり
太陽や月のほか、申に因んだ三猿や翌日の酉に因んで鶏などが描かれています。虫封じ
の由来から五穀豊穣・風雨順調や身体健康・家内安全・諸縁吉祥に至るまでの祈願もさ
れますし、虫供養とともに天地の恵みへの感謝祭でもあります。
三猿の「見ざる・聞かざる・言わざる」は、「悪を見るなかれ、悪を聞くなかれ、悪
つつし
を言うなかれ」と私たちの日常の 慎 みを教えたもので、申年の年頭に当たって一年の
スローガンにされる方も多いことでしょう。
北極星の化身で、私たちの生まれ星を守って下さる妙見さまは、古来より人々の苦難を救
い、この地球を守る菩薩さまとして多くの信仰を集めてきました。正光寺では毎年善男善女
がこの一番寒い季節にお参りをして心身を浄め、自己を反省し、願いや誓いを立ててきまし
た。そんな私たちを見守って応援して下さるのが『妙見菩薩さま』であり、不安や迷いの雲を
祓って下さるのが『大般若経』の功徳です。餅投げや豆まきも行いますので、大人も子供もお
誘い合わせて是非ご参詣下さい。
*大 祭 日・・・1月31日(日)
*大般若祈祷・・・午前11:00より
*餅・豆まき・・・ご祈祷終了後
おモチも
た~くさん
おもちも
まくんだって
大人気デス
☆ご祈祷料は・・・
*ステッカー:1体 300円以上(自動車用蛍光色マグネット式:毎年交換しましょう)
*お
守
*お
*の
り:1体 500円以上
札:1体 1,000円以上をお願いしております。
ぼ
り:1枚1,000円(ポール込み)毎年の大祭日に参道に立てさせて頂きます。
厄年や前厄、後厄の方には「厄除け祈祷」をおすすめします
妙見さまの般若札にそれぞれの名前と年齢を書き入れ、ていねいにご祈祷して頂きましょう。(要予約)
その他にも家内安全・身体健康・交通安全・商売繁盛・心願成就などなど特別祈祷も受け付けます。
【平成28年の厄年】
男
女
☆
19歳
25歳
42歳
61歳
(平成4年生まれ)
(昭和 50 年生まれ)
(昭和 31 年生まれ)
33歳
37歳
61歳
(平成 10 年生まれ) (昭和 59 年生まれ) (昭和 55 年生まれ)
(昭和 31 年生まれ)
◎いずれも「数え齢」です。(誕生日前なら満年齢に2を、誕生日後なら1を加えたものが数え歳です。)
◎これらの厄年を「本厄」といい、その前年を「前厄」、翌年を「後厄(跳ね厄)」といいます。
当日お参りできない方や、お札への名入れ(個人名、社名など)ご希望の方は事前にお申込み下さい。
お申込みは下記の正光寺まで(当日ご参詣される方の中で、名入れ不要の方の事前申込みは不要です)
正光寺:浜松市東区豊町749
TEL434-0800/ FAX443-7410