第 10 章 試験当日の運営 第 10 章 試験当日の運営 1節 1. 実施前準備 試験会場(教室)設営 (1) 試験会場(教室)内外のチェック ① 机、椅子に破損がないか ② 机の配置が適切か ③ 採光状況が適切か (直射日光が眩しい場合はカーテンやブラインドを閉める) ④ 室温が適切か (暑い、寒いという声が多数出たら適宜調整する) ⑤ 危険物がないか ⑥ 出入り禁止箇所がないか ⑦ 避難経路が確保されているか ⑧ 試験監督者の声が試験会場(教室)の最後部まで届くか (別の人に最後部の席に座ってもらい、声が聞こえるか確認してもらう) ⑨ 集中力を損なう程の騒音が、外部から聞こえてこないか。 ⑩ 試験内容に関する掲示物がないか (2) 板書・掲示 ① 試験問題に関する訂正事項や、注意事項がある場合には、試験開始前にホワイトボード等に板書し、受験 者が確認できるようにする。 ② 以下の例を参考に、試験情報を板書し、座席表を掲示する。 (板書例) 試験情報を板書する。 ビジネスコンプライアンス検定 初級 会場コード 99999 受験番号 11001∼11020 試験時間 10:00∼11:00 (退室可能 10:30∼10:55) 10 章 < 1 > 座席表を掲示する。 第 10 章 試験当日の運営 2. 3. 4. 試験会場(教室)に持参するもの ① 受験者リスト(試験会場(教室)ごとに用意) ② 問題冊子(試験会場(教室)に入る前に部数を確認する) ③ マークシート(試験会場(教室)に入る前に部数を確認してください) ④ 論述問題解答用紙<上級>(試験会場(教室)に入る前に部数を確認してください) ⑤ 試験問題に関する訂正事項の案内文、または注意事項の案内文(試験資材と同封されている場合のみ) ⑥ 筆記用具(チョーク・鉛筆・メモ用紙など) ⑦ 時計またはストップウォッチ ⑧ 試験実施マニュアル(本書)または必要部分のコピー 確認事項 ① 試験実施担当者、試験監督者、監督補助者および試験会場(教室)の時計を正しく合わせる。 ② 試験時間および退室可能時間を確認する。(下表参照) 試験 級 試験時間 退室可能時間 ビジネス 上級 120 分 試験開始 40 分後∼試験終了 5 分前 コンプライアンス 初級 60 分 試験開始 30 分後∼試験終了 5 分前 試験実施の留意点 (1) 試験開始時刻の変更、試験の中止 ① 交通機関の乱れなどで試験実施に影響を与える事態が発生した場合は、試験実施担当者が 試験開始時 刻の変更、または実施日の延期を判断する。 ② 試験実施日を変更する場合は、サーティファイ認定試験事務局へ連絡の上、代わりの実施日が決まり次第 「変更届」(サーティファイ Web サイトの受験団体専用ページよりダウンロード)を起票し、メール送信する。 (2) 遅刻者 ① 試験開始後 15 分以内の遅刻は、入室を許可し受験させる。ただし、この受験者に対する試験時間の延長 は認めない。 ② 交通機関の遅延など、個人的事情以外のやむをえない理由によることが明らかな場合は、試験実施担当 者の判断により別室で受験させる等、受験者の不利にならないよう対応する。 (3) 急病人への対応 ① 急病人が発生した場合は、その受験者の試験を中止し、本部等で静養させる。 ② 症状が重い場合は、救急車の手配をするなどの措置をとる。 ③ 試験途中の急病人対応については、試験後「出欠席報告書」に状況を記載する。 (4) 不正行為 ① 試験は公正かつ厳正に、不正がおこらないように実施する。 ② 不正行為を発見した時は、明らかな証拠がある場合は退室させ、明らかな証拠がない場合は口頭で厳重 に注意する。 ③ 不正行為があった場合は、試験後「出欠席報告書」に状況を記載する。 10 章 < 2 > 第 10 章 試験当日の運営 (5) トイレ退室 ① 受験者が我慢できずにトイレに行く場合は、監督補助者が付き添う。 ② かばんなどの持ち出しは認めない。 ③ トイレ退室の際は、受験者の解答内容が他の受験者の目に触れないように注意する(マークシートは裏面 を上にする)。 (6) 途中退室 ① 退室可能時刻になって退室希望者がいる場合は、回収物を回収し、静かに退室させる。 ② いったん退室した者に対する再入室は認めない。 (7) 試験資材の配布、回収 ① 試験資材は効率よく順番に配布し、空席には配布しない。 ② 試験後、回収物は回収漏れがないように十分注意する。 ③ 受験者に配布したものは全て回収する(問題冊子等の受験者持ち帰りは不可)。 (8) 問題冊子の落丁、乱丁、印刷不鮮明 問題冊子を配布した後、受験者より落丁、乱丁、印刷不鮮明などの申し出があった場合は、予備の問題冊子 と交換する。 (9) 不測の事態への対応 不測の事態が発生した場合は、サーティファイ認定試験事務局へ連絡し、対応を協議する。 (10) その他 ① 試験時間中、試験監督者は担当教室から離れず、試験実施担当者への連絡は監督補助者が行う。 ② 試験監督中は、試験会場(教室)内を巡回し、不正行為の防止に努める。 ③ 試験会場(教室)内での飲食、喫煙、読書、私語、メール、居眠りなど、試験監督者として受験者が不信を 抱くような行為は厳に慎み、静かな試験環境確保に努める。 ④ 試験監督者、監督補助者は携帯電話の電源を切る。 10 章 < 3 > 第 10 章 試験当日の運営 2節 試験の実施 1. 入室と説明開始 2. ① タイムテーブルに従って試験会場(教室)へ入室し、試験前説明を開始する。 ② 試験説明や試験進行のアナウンスは、試験会場(教室)全体に聞こえるように読み上げながら行う。 ③ 監督補助者は途中入室者への対応を行う。 試験前説明 「 」…試験監督者が読み上げる内容 < >…試験監督者と監督補助者が取る行動 ( )…補足事項 (試験開始 15 分前) (1) 「ただいまから、ビジネスコンプライアンス検定●級を実施します。」(●:上級=上、初級=初) (2) 「受験票を忘れた方、記載内容に誤りがある方は、申し出てください。」 <受験票不携帯の人に、受験票予備を使って仮発行をする。> (3) 「受験票と筆記用具以外の物はしまってください。受験票は試験監督者が確認できるように、机の通路側に 置いてください。」 <受験者が指定の座席に着席していることを確認する。> (4) 「これからマークシートを配布します。」 <マークシートを配布する。> (5) 「マークシートが無い人は挙手してください。」 <挙手した人にマークシートを配布する。> (6) 「これからマークシートの記入を行います。」 ① 「ボールペンや万年筆で記入した場合や、記入漏れがある場合には採点をすることができません。」 ② 「マークは良い例、悪い例を参照し、良い例のようにマークしてください。」 ③ 「最初に、右上の欄に、会場名、氏名、フリガナ、性別を記入してください。会場名は×××××です。」 ④ 「次に、左の級種の●級をマークしてください。」(●:上級=上、初級=初) ⑤ 「次に、会場コードを記入し、該当する数字をマークしてください。会場コードは×××××です。」 ⑥ 「次に、受験番号を記入し、該当する数字をマークしてください。受験番号は受験票に記載されています。」 (7) 「これから試験の注意事項を申し上げます。」 ① 「試験の開始と終了の合図は口頭で行います。チャイムが鳴る場合がありますが、試験の進行とは関係あり ません。」 ② 「解答する際は、マークシートの番号と解答番号をよく確認し、マークしてください。」 ③ 「問題の内容に関する質問は一切受け付けません。自分で判断してください。」 ④ 「問題冊子の落丁、乱丁、印刷不鮮明がありましたら申し出てください。」 ⑤ 「辞書、参考書の使用は禁止です。」 ⑥ 「受験者同士の用具の貸し借りは禁止です。」 ⑦ 「携帯電話の電源は必ず切ってください。」 ⑧ 「飲食、喫煙は禁止です。」 ⑨ 「体調が悪くなった場合は申し出てください。」 ⑩ 「試験問題は回収します。受験票は持ち帰り、試験結果が届くまでは保管してください。」 10 章 < 4 > 第 10 章 試験当日の運営 (上級の場合のみ読む) (8) 「これから論述問題解答用紙を配布します。指示があるまで記入しないでください。」 <論述問題解答用紙を配布する。> (9) 「論述問題解答用紙が無い人は挙手してください。」 <挙手した人に論述問題解答用紙を配布する。> (10) 「右上の欄に会場コード、会場名を記入してください。会場コードは××××、会場名は××××です。」 (11) 「受験番号、氏名、性別を記入してください。」 (12) 「これから問題冊子を配布します。指示があるまで開かないでください。」 <問題冊子を配布する。> (13) 「問題冊子が無い人は挙手してください。」 <挙手した人に問題冊子を配布する。> (14) 「問題冊子の表紙に、受験会場名、受験番号、氏名を記入してください。記入が終わったら、表紙の注意事 項をよく読んでください。」 <表紙の注意事項を読む時間をとる。> (15) 「試験時間は▲分です。退室は開始■分後から終了 5 分前まで可能です。」 (上級:▲=120、■=40) (初級:▲=60、■=30) (16) 「退室する場合は、受験番号等の記入を確認し、挙手してください。問題冊子、マークシート、《上級の場合》 論述問題解答用紙を席まで回収に行きます。回収後、静かに退室してください。一度退室した後の再入室 はできません。」 3. 試験の実施 (試験開始時刻) (1) 「試験開始時刻になりました。試験を始めてください。」 <受験票と受験者リストで受験者を確認し、欠席者がいる場合は受験者リストの出欠欄に×印を記入する。> <受験票にメモなど不正行為が無いか、手に取って両面を確認する。> <本人かどうか疑わしい場合は身分証を提示させる。> <不正が起こらないよう巡回する。> <遅刻者の対応をする。> (退室可能時刻) (2) 「これより退室可能となります。退室を希望する人は、受験番号等の記入を確認し、挙手してください。問題冊 子、マークシート、《上級の場合》論述問題解答用紙を席まで回収に行きます。回収後、静かに退室してくだ さい。」 <途中退室者の対応をする。> (試験終了時刻の 5 分前) (3) 「終了 5 分前になりました。これ以降、試験終了時刻までは退室できません。」 10 章 < 5 > 第 10 章 試験当日の運営 4. 試験の終了 (試験終了時刻) (1) 「試験終了時刻になりました。筆記用具を置き、問題冊子を閉じてください。」 (2) 「これから問題冊子、マークシート、《上級の場合》論述問題解答用紙を席まで回収に行きます。指示がある まで退室はしないでください。」 <問題冊子、マークシート、《上級の場合》論述問題解答用紙を回収する。> <問題冊子、マークシート、《上級の場合》論述問題解答用紙の部数を確認する。> (3) 「以上でビジネスコンプライアンス検定●級の試験を終了します。お疲れ様でした。忘れ物がないように退室 してください。」 (●:上級=上、初級=初) 10 章 < 6 > 第 10 章 試験当日の運営 3節 1. 2. 試験終了後の作業 試験会場(教室)の復元 ① 板書内容や掲示物の撤去 ② 忘れ物の確認 ③ 机や椅子、その他使用した備品の配置復元 ④ 消灯、戸締り 試験実施担当者への報告と提出 (1) 試験実施担当者へ報告すること ① 受験者の出欠席状況 ② 受験者氏名の外字状況 ③ その他、試験実施時の問題点等(遅刻や受験票記載事項の誤り等) (2) 試験実施担当者へ提出するもの 3. ① 受験者リスト ② 回収したマークシート ③ 回収した論述問題解答用紙 ④ 未使用のマークシート ⑤ 未使用の論述問題解答用紙(→試験実施担当者の管理のもと会場にて破棄) ⑥ 回収した問題冊子 (→ 〃 ) ⑦ 未使用の問題冊子 (→ 〃 ) 試験終了後の試験実施担当者の作業 ① 試験監督者が回収した問題冊子・マークシート、《上級の場合》論述問題解答用紙の部数を数える。 ② 受験者人数と使用された問題冊子・マークシート、《上級の場合》論述問題解答用紙の部数とが一致してい るかを確認する。 ③ 出欠席報告書に申込人数・受験者数・欠席者数を記入し、試験実施時の問題点等があれば記入する。 ・ 出欠席報告書は試験資材に同封されているが、サーティファイ Web サイトの受験団体専用ページよりダ ウンロード可能。 ④ 問題冊子は、試験実施担当者の管理のもと、各会場にて確実に破棄する。 ・ シュレッダーにかけて破棄するか、内容物が見えないように梱包して廃棄業者へ廃棄の委託をする。 ・ 名簿ファイルは試験結果が到着するまで保管し、結果確認後、完全削除する。 ※未使用のマークシート、未使用の論述問題解答用紙はサーティファイ認定試験事務局へ返送してください。 10 章 < 7 >
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